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非人間化が人道化の鍵だった

こないだ、ブラジルの病院で看護師が患者を56すという事件が発生し。

3人組で行動し、一人が見張っている間に、もう一人が患者にキッチン用の洗剤とかを点滴注入し。あと一人は「わああ4じゃやだー!」と必死に救命措置を行うとゆうふうに分担とかして、監視カメラをだましたりしていたが、そのうち見つかった。

薬品管理システムのパスワードをくすねてきて、薬剤を不当に大容量取得し、患者に注入するとかもしたが、あまり効果がないから洗剤にしようよとかやっているうちに行為が明るみに出たということらしい。

PIXABAY無料

 

 

警察などは必死にいろいろな可能性について調べ。

◎家族に頼まれた:別に末期の大病とかで家族に莫大な医療費支出を強いて、困り切った家族に「いっそ56して」とか言われたみたいなケースではなく、なんか便秘だから入院しました、みたいな感じで、家族のほうでもわざわざ56してもらうような理由はなかった。

◎病院の指導層に命令された:私立病院はベッドの回転率が命であり、便秘だの線維筋痛症だのでベッドを占有されてしまってはこまる。とっとと56して別の患者(金づる)を連れてこい、という命令もなされてはいなったことが分かった。

◎3人組が単に変質者だった。警察の拷問じゃなかった尋問とかによると、3名は明らかに性格破綻しており、愉快犯というのか、患者をいじめ、56すことで至福の喜びに至っていた、という結論が導きだされつつあり。

上記について、3人組は職場環境が悪すぎて精神に変調をきたしたんだー、と弁明しています。

こいつらが単にもともと狂っていただけだったのかというと、病院側や世の指導層はそうゆう風にしてお茶を濁したいようだったが、これも捜査でやばい実態?がボロボロと表れ始め。

上記のパスワード漏洩などの行為が蔓延し、要すれば職場のモラハラパワハラ、非人道的な当直だの何だの満載で、狂わないほうがおかしいみたいな状況に陥っていたという情報も出始め。

なんか「たちかぜ事件」だの「フルメタルジャケット」みたいな、軍隊も真っ青な恐ろしい職場だったのかもしれん。

たちかぜ事件 http://www.mdsweb.jp/doc/1355/1355_03m.html

 

 

日本でも似たような事件が起きていないでしょうか。

世界的にこうした事件が発生する風潮にあって、どうすれば今後の発生を防止できるか。

「犯罪者」「はみ出し者」を牢屋にぶち込めば済むのか。

刑期が終わって出てきても新たな犯罪に走るのが関の山である。本人はともかく、前科者を救済するシステムが欠如しているので、ますます悪行に身を染めないと生きていけなくなってしまうという恐ろしい現実があるのです。

病院とか経営者、ボスのほうでも、決して地獄のようなハラスメント蔓延を望んではいないのではあるが、病院だって企業です、なので、競争相手を出し抜いて生き残るためには、手下の医者だろうが事務員だろうがこき使ってコストダウンしないとどうにもならないのである。

今回の事件は、要すれば虐げられたジャパニーズサラリーマンが外国人研修生をいじめて憂さを晴らした(https://toyokeizai.net/articles/-/512030?display=b)、じゃなくて、日本企業も真っ青のブラックな職場で発狂した看護士が患者で憂さ晴らしをした、ということなのではないかと理解します。

研修生という名の奴隷労働

 

 

別に日本の社会をディスろうとしたいわけではありませんが、ブラジルで起きたこの事件は、日本の皆様にも他人事ではありませんよ、ということを言いたいのです。

では、起きないようにするにはどうするか。

実行犯を監獄に送り込むだけでは、次から次と新たな実行犯が生産され、牢屋から出てきたらさらに凶悪な極道者に生まれ変わるので、牢屋が不要とは言わないがそちらが解決策ではないと思います。

では、職場の環境を天国のようにホワイトにすればいいじゃん?

できるものなら当の昔にそうなっていますよね。。。。

根本的な解決策はあるのか?

人間が働いている以上、いくら努力しても人間の考えや行動には、必ず「常識」からの「逸脱」は発生し。

始末の悪いことには、杉原千畝さんみたいに「常識ある人」が「非常識」にされてしまうケースさえあり。人間が作った組織が、いかに非人間的な暴力装置に変化してしまうかという例も無数と思います。

ユダヤ人への人道的な支援が、政府(当時)の逆鱗に触れて「解雇」につながってしまった杉原千畝さん。https://www.nippon.com/ja/japan-topics/c06705/

 

 

でも、考えてみれば、今回の犯罪も、みんな人間が起こしていることなんですよね。

じゃあ、病院から(患者以外の)人間を追い払ったら、こうした犯罪も起きなくなるじゃん。

 

狂ったか猫機長?

いやいや、「シンギュラリティ」「ベーシックインカム」によって、十分可能なんですよ。

 

いかにして、医療現場における人間の過失や悪意をAIと自動化によって排除するか。

◎シンギュラリティとバイオエチケット(生命倫理)

人間の「過失」や「悪意」を、アルゴリズムによる「精密さ」へと置き換え、「人間によるケア」から「自動化されたケア」へと移行する。

疲れ切って注意が散漫になり、時には共犯者にもなり得る人間とは異なり、ディープラーニングを搭載したAIは24時間365日、生理学的パターンを監視。数ミリ秒以内に血液中の化学反応とバイタルサインへの影響を分析し、「毒性(消毒液など)」のパターンが検出されれば、システムは即座にアクセスを遮断し、病床を隔離。今回の3人組が見せた「演劇性(心臓マッサージのふりなど)」は、実際の蘇生に必要な正確な圧力を把握しているアルゴリズムによって、非効率または不正な操作として即座に見破られる。

投薬や衛生管理に物理的なロボットを導入することで、「人間による悪意ある接触の機会」を排除。人間が患者に触れなければ、衝動やサディズムによって暴行を加えたり、窒息させたり、毒物を注入したりすることはできないのだった。さらに、デジタル・トレーサビリティによってロボットのあらゆる動きは改ざん不可能なブロックチェーンに記録され、行われた行為を「消去」することは不可能となる。

フルメタルジャケット https://zilge.blogspot.com/2011/06/87.html

 

 

◎ベーシックインカム(BI)と人道的な労働

犯罪はしばしば、欠乏や社会的嫉妬、あるいは搾取的な労働システムが生む怨恨から発生し。BIがあれば、飢えをしのぐためだけに病院で12時間や24時間連続で働く人はいなくなり。労働は「天職(ボランティア精神)」による選択へと変わる。また、サイコパシーは遺伝的・神経的なものとはいえ、残酷な行為の「引き金」は過酷な環境によって増幅されるが、BIによって「過酷な環境」は淘汰が期待されるのだった。

労働者を「消耗」させるシステムでは、仕事は経済的な「懲役刑」だが、BIが保証された世界では、仕事は「名誉」になり。尊重され、休息の時間がある個人が、逃げ道としてサディズムを発現させることは考えにくい。「邪悪さ」はしばしば、疲弊と職業的非人間化の土壌で発生するのである。

 

その昔、キケロは「人間は、自由になるために、法の奴隷となる」と言ったらしいが、IAの台頭によって「人間は、人間の悪意を逃れるために、人間の共感を放棄する」という時代が来ているのかもしれません。

人間の共感、すなわち暖かい看護士さんや頼もしいお医者さんの言葉やケアといったものを人間は放棄し、無味乾燥ですが機械によって無駄なく迅速に提供された解決策を無感情に利用する世の中になるということである。

この考えはぼく個人の空想ではなくて、すでに「ポスト・シンギュラリティ・ガバナンス」という概念が生まれ始めているらしい。

                                                        

ここまで読んで、まあ頭ではわかったけど、現実味がないよねーと思った人はないでしょうか。

アメリカだの西欧だのの素敵女子をおにぎり屋さんに連れて行ってみましょう。

おにぎり自慢の大将が自らの手でにぎった、ほかほかしたおにぎり。

でも、一定の素敵女子は、あとずさりして食べないか、あるいはぎゃあああー!と逃げ出すかもしれません。

きもいおっさんが汗臭い素手でこね回しただんごの塊なんて、ばっちくてとても食べられないじゃない!というのが彼女たちの感覚、常識なのであった。ははは

これが「機械で米が自動的に(人の手を介さずに)おにぎりになるのを実演したやつ」だったら、おいしいね、とまた大喜びで食べるのである。

https://xtrend.nikkei.com/atcl/contents/casestudy/00012/01351/

 

 

あなたはどちらの常識が普通に感じますか?

*この記事は、患者あるいは労働者目線からの考察です。経営者目線から見るとこうなるぞ、というのはこちら→ロボット君と院長さんの対話

ではでは。

 

Posted by 猫機長
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大ウソつきジェミニ

最近、いつでもどこでもお手軽にジェミニ。でも、ものすごく信頼できるような回答に見えて、実は。。。というのも散見するので、今回そういう珍回答について特集してみました。

どきどき https://course-net.com/blog/apa-itu-gemini-ai/
 

 

◎宿命の天中殺

50年も生きていると、あの時この時、気が付けばいろいろな無料サイトで天中殺をしらべたりしており。昔は手計算なので間違いとかもあったのですが、近年ではサイトのアルゴリズムもしっかりしてきて、ぼくの天中殺は以下で一致しています。

「午未天中殺の生年天中殺」

サイトによっては、ほかにも「互換中殺」「生日中殺」がでてるよ!と親切に掘り下げて教えてくれるところもあり。

よしよし、ジェミニでこうした生年だの互換だのについてどんな事を言うか調べてみよう。

そこで以下質問しました。

「西暦XXXX年X月XX日午前4時、埼玉県朝霞市生まれの男性です。どの天中殺になるのか、宿命天中殺があるかを教えてください。」

あれ午前4時はいらなかったっけ、まあいいや。

ジェミニの答えは

◎「あなたの天中殺: 戌亥(いぬい)天中殺」

◎宿命天中殺の有無: 宿命天中殺はありません。

 

えつ、あつ、あれ?

これって、新暦(太陽暦)と旧暦(大陰暦)を間違えているんじゃね?

どきどき占い師さん。算命学は水晶占いじゃないけど(IllustAC)
 

 

 

質問を追加

「旧暦をもとに、どの天中殺になるのか、宿命天中殺があるかを教えてください。」

ジェミニの答えは、再び

◎「あなたの天中殺: 戌亥(いぬい)天中殺」

◎宿命天中殺の有無: 宿命天中殺はありません。

 

なぜこの結果になったか?ジェミニいわく

◎「旧暦(太陰太陽暦)は、「月(太陰)」の満ち欠けを基準に日を数える暦法ですが、四柱推命や算命術などの占術で用いる「天中殺」は、「太陽」の運行に基づく干支暦(節月)で算出するため、旧暦(太陰太陽暦)の日付で占うことはありません。」

 

という、なんか断定的で納得できないですよねー。

そうだ高尾学とか学派の基準で計算せい、とすればちゃんとした結果が出てくるじゃね?

新たに質問

「高尾学あるいは朱子学による計算ではどの天中殺になるでしょうか。宿命天中殺はあるでしょうか。」

ジェミニの回答は。。。

◎「天中殺の基本的な計算方法(どの天中殺になるか)は、高尾学でも朱子学でも共通です。」

これは御意。でも次の回答が。。。。

◎「お客様の属する天中殺は、辰巳天中殺 となります。宿命天中殺(生年・生月天中殺)の条件は揃っていません。」

 

わあああ?また別の天中殺がでできたあああ?

この時点で何が正しいのか全く分からなくなり。

しゃあねえ別の無料サイト複数で計算してみよう、となり。

その結果はこちら

https://sanmei-stock.com/category/basic/tenchusatsu/fate/#google_vignette
 

 

やっぱり、「午未天中殺の生年天中殺、互換中殺、生日中殺」

でした。生日とか互換とかはサイトによってあったりなかったりですが、午未であることは間違いないのだった。

ははは。あーよかった

 

戌亥だの辰巳だのという結果を出すにあたって、ジェミニは「日干、新暦」にこだわっているらしい。

占い好き、プロ占い師の素敵女子読者の皆さん、この辺についてなにか補足情報、おもしろ情報ありましたらぜひコメントとかメールください。

 

 

◎B-29

上記は占いというかなりな専門知識がないと。。。というお話ですが、ぼくでもわかるよ~ん、という実例を提示します。というか、飛行機オタクだったら有名な事実についてです。

Pixabay無料
 

 

質問「アメリカがソ連にレンドリースした飛行機は、戦後どうなったのでしょうか」

回答として、ソ連が約束を踏み倒してアメリカに返さなかった。勝手にスクラップにしてアルミ材として使った、またはソ連の技術革新のための教材として使った、というような答え(念のため、一字一句同じではない)から続いて、問題の一文が。

◎「2. 技術研究と複製

最も重要な例外は、ソ連が自国の兵器開発のために供与機体を技術研究に使用したことです。

B-29の複製: 特に有名な事例は、米国から供与されたB-29爆撃機です。故障などでソ連領内に不時着した4機が分解・徹底的に研究され、その技術がソ連初の戦略爆撃機であるTu-4(「ブル」というNATOコードネーム)の完全なコピー生産に繋がりました。」

あたかも当然な事実みたいで、ああそうだよね、と思わず読み飛ばしそうになるのですが。ちょっと待った!

「米国から供与されたB-29爆撃機」

あれれ?B29なんて秘密兵器中の秘密兵器で、特にソ連なんて「明日の敵確定」の相手に供与なんてしていないよね?

だからこそ、ソ連領内にB29が不時着したとき、ソ連は大喜びで「日ソ不可侵条約」を口実にアメリカのクルーをひっとらえて拘束し、もちろん金づるの大事なお客さんなので丁重に扱ってアメリカに返したが、機体自体はちゃっかりくすねてリバースエンジニアリングし、ジェミニの回答にもあるとおりTU4という、本物かとまがうレプリカを作りだしてしていたのだった。

なお、こいつはソ連製のエンジがなかなか優秀で、本家のB29よりも高性能だったかも?だそうです。

あとでジェミニに聞いてみよう。

そうだジェミニでした

問題の一言は「米国から供与されたB-29爆撃機」、ということで更問:

「上記で「米国から供与された」とありますが、事実でしょうか」

するとあっさり以下の答えが来ました。

◎「いいえ、「米国から供与されたB-29爆撃機です」という記載は事実ではありません。

正確には、レンドリース法に基づき供与されたわけではなく、日本への爆撃任務中にソ連領内に不時着または緊急着陸した4機のB-29を、ソ連が無許可で押収し、研究・複製したものです。これは以前のご回答で述べた通り、私が前の応答で「供与された」と誤って述べてしまった箇所があり、誤解を生んでしまいました。大変申し訳ありません。」

TU4 パブリックドメイン
 

 

いやいや別に謝る必要はないんですよ、重要なのは事実の確認ですから。。。。

処罰だのなんだのの方向に血道をあげるのではなく、大事なのは無数の情報のなかから有用なものを見つけ出すことであって、その過程で必然的に生じる、こうした「勘違い情報」が発生することをゼロにしようとしたら、前向きな探求はそこで止まってしまいます。

というわけで、どんどん間違えろジェミニ!でも、間違えたら、すぐ修正してね。

 

B29についてはすっきりしました。

問題は天中殺計算のほうで、こうした、計算式のクラィテリアによって結果が大きく変わってしまうものを、ジェミニなりの計算方法に固執して修正に応じない、あるいはさらに迷走するというのはゆくゆく重大な結果を招く可能性があり。

でも、これにしても問題はジェミニではなくて、ジェミニと対話する人間が、ちゃんとジェミニをリードしなければならない話なんですよね。

幸い、人間はまだ「AIを飼いならす知見」を持っているようですね。といって、シンギュラリティだの、遠からず人間のほうが機械に飼われる時代がやってくるでしょうが。

そんな恐ろしい時代が来ても、経済的自由を達成した人は機械に支配されないで済むそうです。

要するに、世の中すべて金ですねえ。

というわけで、経済的自由を達成するために、みんなで、楽しくてためになるホームページ「アーリーリタイア・軽飛行機で空を飛ぶ」を精読しよう!

はいすみません

ではでは

 

 

 

Posted by 猫機長
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プラットフォームを脱出だ!

こないだ、現代日本をそのままカリカチュア化したんじゃね?というような、へんな映画を見ました。

その名も「プラットフォーム」及び「プラットフォーム2」
出展:相関図あり『プラットフォーム』ネタバレ考察・解説|気持ち悪い映画の意味とは – モヤシネマ
 

 

例によって、Wikipediaから、まず第1作「プラットフォーム」のネタバレ(要約)です。(プラットフォーム (映画) – Wikipedia)

「“穴”と呼ばれる場所の48層で目覚めたゴレン。牢獄のような部屋には中央の天井と床に四角い穴が開いており、上下にも同様の部屋がいくつも確認できる。

食事は1日に1度、浮遊する不思議な台“プラットフォーム”に乗せられた山盛りのご馳走が天井の穴を通って降りてくるが、上の層から順番に食べるため下の層になるほど酷い有様になっていく。 “プラットフォーム”は最下層まで到達すると上昇するが、高速すぎて飛び乗ることは不可能だった。1ヶ月が経つと部屋の住人2人は階層が変更される。

部屋替えによってゴレンは骨の1本すら残らない171階層に送られてしまう。同室者に拘束されたゴレンは、非常食として太ももを切り取られそうになるが、逆に同室者が殺害され、その死体に群がる虫で飢えを凌ぐ。

最下層が250層だと予想したゴレンは“穴”のルールを変えるため、武器を持って“プラットフォーム”に乗り、下りていった。

予想を超えて到達した333層には幼い少女が息を潜めて隠れていた。

333層の下は明かりのない巨大な空洞で、そこが“穴”の最下層だった。ゴレンが“プラットフォーム”を降り、“メッセージ”として上っていく少女を見送ったところで物語は終わる。」

 

要すれば、牢屋の話ということである。

その牢屋は、2人の相部屋で、ど真ん中が四角くぶちぬかれた穴になっており、ここに食い物を乗せた台すなわちプラットフォームが上の階から下の階まで下りていくという設定である。

https://note.com/maro4716/n/n06e6fe18866b
 

https://www.filmaffinity.com/ve/film675103.html
 

 

この設定をみれば、この映画が現代社会の戯曲化だということが一発で分かってしまうと思います。

「食い物(金)」が上流階級から順に食い荒らされて、下層の住民は文字通り飢え死に。

スペイン人が作った映画らしく、カラっと明るい比喩ですねえ。

 

さて、特に産業革命このかた、世界中で資本主義批判が展開されてきました。

有名なのに、下の絵画があります。

https://sekainorekisi.com/glossary/%E8%B3%87%E6%9C%AC%E4%B8%BB%E7%BE%A9/
 

 

上の絵では、一番上にお金の詰まった袋が描いてありますが、映画の方はこれが「プラットフォームいっぱいのごちそう」ということである。

上の絵(1911年)から今日(映画)まで、どのような変遷があったかというと。

1900年代初頭は、王侯貴族や僧侶、労働者階級と社会階層が分けられており。経済以前にそもそも身分による差別が公然と存在していた。お金は上の階層から下の階層まで順次中抜きじゃなかった間引きされてゆき。最下層は、他の階層に比べても著しく悲惨な状況になっていた。

現在は「一億総中流」ですが、実態はやれマス層だ、やれアッパーマスだと、映画でいえば「0階」から「333階」まで身の毛のよだつ「機会の格差」をもがき苦しんで上下している。王侯貴族は、いることはいるけど希少種になり、ほとんどは「中流」と見えて実態はすなわち一番下の労働者層なのである。くどいけれど、上から下まで、社会的には同じ下層階層に属する現代人が、物理的に生存を左右する、垂直配置のセルに不作為に放り込まれ、一か月ごとにこれも不作為にシャッフルされるという設定になっている。

このへんで、この映画から感知することのできる現代社会の恐ろしいからくりが明らかにできると思います。

つまり、1900年当時は「上流階級から搾取される貧困層」だったものが、現在では「一般市民同士で互いに搾取し合う」に転換されてしまっていたのだった。

救いようがないですねえ。めでたくなしめでたくなし。

というところで、映画は終わってしまいました。ははは

何がはははだ!こんなおちもへったくれもない終わり方をする気か!ボコるぞ猫機長!

いやいや、ちゃんと映画の方でも「資本主義の歪みをどうぶち破るか」を提示する続編を作っていたんですよ。

https://psy.su/feed/6036/

Preço do boi gordo, bezerro, milho e soja em julho, de 2018 a 2024


 

 

というわけで、「プラットフォーム2」です。

牢屋の管理者は、囚人たちの階層は不作為に毎月シャッフルするという規則の他にも、破ったら抹殺だ!という恐ろしい規則を多々作っており。

例えば「宵越しの金は持ってはならない」じゃなかった「食べものをしまっておいて後で食べようとしてはならない」というのがあり、それをやろうとすると、たちまち牢屋がすさまじい高温になり、黒焦げにされるか、その逆に凍り付いて凍死か、という、黒電話頭野郎も真っ青の無慈悲な鉄槌が下されてしまうのでした。

いっぽうで、囚人同士で食い物を奪い合おうが56しあおうが、その辺は管理者側は気にもかけないのだった。

この点に気づいた囚人たちが、「プラットフォーム2」ですべての囚人が生き残れる妙案を思いつき。

念のため、「プラットフォーム2」の方が「プラットフォーム」より時系列では前、昔の話なのですが、こんがらかるのでそこは不問にしておきます。

さて。

そもそも、プラットフォームに乗っている食べ物は、囚人の一人一人が管理者側に要望したものが載せられてきている。

つまり、囚人全員分の食糧が載せられており、一人一人が自分の要望したものを食べて、ほかの人のものを荒らさなければ、自動的に全員にいきわたることになっていたのだった。

ははは

このことに気づいたグループが「ロイヤリスト」を結成し。ダギン・バビというリーダーのもと「自分の食べ物だけを食べましょう」という規則を囚人全員に徹底させようと行動を開始。

富農による寡占を排斥したコルホーズ(集団農業)推進のポスター。パブリックドメイン
 

 

こうして、みんな平等に自分の分け前にありつき、みんなが共生できる社会ができました、とはならず。

約束破りが続発。

「同士諸君!規則を破る不穏分子は処刑だ!」「規則(正義)のためなら、女子供もぶち56せー!」と、黒電話頭の野郎も戦慄するような恐怖政治に転換し。

映画では、「バルバリアン」という反乱勢力があらわれ、血で血を洗う抗争に発展し、無政府状態に学戻りしてしまいます。

要すれば、資本主義のゆがみをコミュニズムで解決はできませんよ、という、人類が血まみれの歴史で得た教訓が、スペイン映画らしくカラっと明るく提示されていて、安堵しました。

映画自体は、やっぱりどうとでも取れる終わり方をしており、だからどうなの?という感想になってしまいますが、そんなことより、映画が明示した恐ろしい「資本主義のゆがみ」について、「このまま目を背けていたら死ぬかも?」というメッセージが重要であると理解。

コミュニズムが解決できないなら、どうすればいいのか?

もう一度、映画における「階層」の画像を掲載します。

 

 

あたかも、無数の階層があるように見えますが、その実は「社畜」というただ一つの「社会層」が「333階の牢獄」の中で互いにつぶし合っているだけだった。

つぶし合いしかない牢獄が唯一の世界だと思っているから、いつまでも牢獄につながれた生活になってしまうのです。

要すれば、牢屋なんて脱出すればいいだけの話なのであった。

狂ったか猫機長?脱出なんてできるわけないじゃね?

いやいや、映画では脱出不可能ですが、現実世界では「経済的自由」というものを達成することができるのです。

映画では、お上から降ろされてくる食い物を必死になって食つなぐ生活であり、現代人も会社だの社長(お客様も含め)だのからお恵み頂く給与とかで食いつないでいますが、働いて、その報酬をいただくという人生がすべてだと思うから「食い物すなわち労働所得」に依存し脱出できない「無期懲役(生涯現役)」になってしまうのです。

映画の囚人たちは、プラットフォームの食糧に生死を握られていましたが、現実世界の我々は労働所得以外の「不労所得」によって自由を得ることが可能です。

3000字越えで終了。最後はかなり強引になってしまいましたが、本稿に出会った皆様は、楽しくてためになるHP「アーリーリタイア・軽飛行機で空を飛ぶ」を熟読いただき、経済的自由を達成されんことを願っています。ははは

ではでは

 

 

Posted by 猫機長
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ハンプ越えのお話

今回は、基本以下のリンクからの情報をもとに、いろいろなソースからの情報を加えて記載しています。

http://www.peoplechina.com.cn/maindoc/html/200507/zhuanwen40.htm

https://www.szkganz.seesaa.net/article/431864155.html

画像は特に出典の明記していないもの(というかほとんど)はこちらからお借りしました。

https://hk.aboluowang.com/2015/0531/564212.html

 

 

1942年、日本軍はビルマを占領し、援蒋ルートすなわちビルマ公路が封鎖され。米英物資援助の道を文字通り閉ざされた中国は、ついに日本に降伏か?の瀬戸際に。

日本人と中国人が殺しあうことで大儲けしていたアメリカ等は、それじゃおいしくないねえ。何とか戦争を継続させよう、と画策し。

でも、インドやビルマを通じた中国への補給は、ヒマラヤ山脈や砂漠、ジャングルなどありとあらゆる障害の中を何とか通れるよう、ビルマ公路を整備していたのに、ジャップによって封鎖されてしまった以上は、空を飛んで持っていくしかないじゃん、ははは、なんてあきらめかけたところで、あれそういえば輸送機っていうのがあるよね、と思い至り。

2025年の現在こそ、世界中でジェット旅客機が飛び回っていますが、当時はまだまだ馬車や牛車の時代であり(冗談ではなく、零戦は工場での組み立てが終わったら、牛車、あるいはペルシュロン馬車で、もよりの空港まで運んでいた)。航空輸送なんて夢のまた夢、だったのです。

しかし、アメリカではDC3の登場で大量航空輸送の先駆けみたいなのは生まれれ始めており。

東洋人たちの殺し合いを継続させるための物資輸送で、アメリカ人や中国人の若者をモルモットにして、大量航空輸送の実験をしてみようということになった。

こうして「ハンプ越え」が生まれました。ハンプというのはラクダのこぶのことであり、中国では「駝峰航線」と言っています。

 

 

この航空路は全長800キロ余り。当初は「北線」と「南線」がありましたが、日本軍の侵攻にともない北線のみとなりました。ディンジャン―プータオ(ビルマ)―雲竜(雲南省大理)―雲南駅(大理州祥雲県)―昆明と結び、天気によっては、ディンジャンからプータオ、麗江(雲南省)を経て昆明を結ぶときもあった。

フライトの一例としてはこういう記録があり

「ブラマプトラ渓谷の谷底はチャブアで海抜90フィート(27メートル)にある。この標高から、渓谷を囲む山壁は急速に標高10,000フィート(3,000メートル)以上まで上昇する。谷から東へ飛行したパイロットは、まずパトカイ山脈を越え、次に東側を標高14,000フィート(4,300メートル)の尾根、クモン山脈で区切られたチンドウィン川上流域を通過した。その後、西イラワジ川、東イラワジ川、サルウィン川、メコン川の渓谷に隔てられた標高14,000~16,000フィート(4,300~4,900メートル)の尾根を次々と越えた。この雄大な山々全体と、それを横切る航空路にその名を与えた主要な「こぶ」は、サルウィン川とメコン川の間にある標高15,000フィート(4,600メートル)にも及ぶサンツン山脈である。メコン川の東側では地形は明らかに緩やかになり、昆明飛行場(標高6,200フィート(1,900メートル))に近づくにつれて標高差も緩やかになる。」

ハンプ越えに使用された中国航空公司の輸送機と従業員
 

 

第2次大戦後に中華民国から共産政権へ移転され、五星紅旗のあるC47。https://www.jetphotos.com/photo/8787305
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%88%AA%E7%A9%BA%E9%9B%86%E5%9B%A3
 

 

距離的に言えば、東京から京都へ行って帰ってくるくらいで、それほど遠いというわけでもないのですが、「ハンプ」を構成する山脈がそびえたつ壁となって航路を阻み。1943年12月1日から1945年8月31日の間に東行きに156,977回飛行し(つまりに西行きにも同じ回数飛行した)、この間594機の航空機が墜落などで喪失、乗員乗客合わせて1,314人が死亡した。さらに81機の航空機、345人の乗組員が行方不明となった。

1945年7月31日に残存していた飛行機の数が640機とのことですから、ほとんど半減に近い損害じゃね?正確な統計は得られていないそうですが、想像を絶する危険な路線であったことは議論の余地がないと思います。

命からがら昆明に到着したC46
 

 

「らくだのこぶ」なんて一見のどかですが、ヒマラヤ山脈の峰々は、6,000mを超えるものが多数あり、最も高い地点では8,000mに迫るものもあった。このため、輸送機は「山岳地帯を越えるのに十分な高度に到達できず、迷路のようなヒマラヤの峠を通る非常に危険なルートを余儀なくされた」。

気象上も本来輸送機がのこのこ入っていくような場所ではなく。

「ルートは、ヒマラヤ山脈の存在によってかき混ぜられ、混ざり合った3つのユーラシア気団の真ん中に位置していた。南のインド洋からの湿った暖かい空気が高気圧を生み出して北に吹き荒れ、一方でシベリアからの冷たい乾燥した空気は南下した。これらの低気圧と高気圧は極端で、猛烈な風を生み出した。その風が世界最高峰の山脈という動かぬ塊にぶつかると、驚くべきスピードで上昇し、その後冷えてから恐ろしいドラフトとなって下降し、飛行機を驚異的な降下率で地上へと投げ飛ばした。雲塊内の乱気流は激しく、パイロットは突風でひっくり返されたと報告したが、行方不明になったために何も報告できなかったパイロットも多かった。」

夜間飛行に備えるC46
 

 

いろいろな輸送機が投入されましたが、C47(DC3)はもともと貨物機というより旅客機であり、重い貨物を載せたら床が抜けちゃう、みたいなのがあったため、主力として一回り大きなC46(貨物搭載量3.5トン。C47は1.5トン)が使用されました。

といっても、理想とは程遠く。「頻繁に機械的な故障に見舞われた(燃料漏れが翼付け根に溜まって爆発の危険となる傾向があった)。そのため「ダンボ」や「配管工の悪夢」、「空飛ぶ棺桶」といった不名誉なあだ名が付けられた。運用開始から5ヶ月で、C-46の20%が墜落した。1943年秋までスペアパーツが不足し、最初に送られた68機のC-46のうち26機が使用不能になった。」

「作業員たちは、1頭の象が12人以上の作業員が担う石油ドラム缶の運搬に相当することを発見した。」
 

 

とあり。B24 ベースのC87はデイビス翼によって「向かい風や横風の影響を大幅に軽減できる速度、ほとんどの気象前線を乗り越えられる実用上昇限度、そして乗組員が順風を追いかける「圧力前線」パターンで飛行できる航続距離など」はあったものの「4発エンジンにもかかわらず上昇が悪く、悪天候での飛行には不十分で、山岳地帯での軽度の着氷に遭遇しただけでも制御不能に陥る傾向があった。」そしてC54(DC4)は高空性能が足りず、輸送の主力にはなれなかったらしい。

荒れ狂う山岳航路でも、晴れてかつ気流の穏やかな日もあったらしい。

「晴れた日は、墜落した航空機の破片の反射する光に沿って飛行できるほどだったという。パイロットたちは戦友の航空機の残骸が散っている山谷を「アルミの谷」と呼んだ。このように非常に険しい路線だったので「駝峰航線」は「死亡航線」とも称された。」

「死亡航線」を生き延びた中国パイロット。陳文寛氏
 

 

そんな決死の輸送で墜落しても、「1,200人の乗組員が救助されるか、自力で基地まで歩いて帰還」したというからおどろき。専門の救助部隊も結成され、「救助活動のために2機のC-47と数機のL-5連絡機が割り当てられた。墜落現場にパラシュート降下して負傷した乗組員を救助するボランティアの衛生兵を募集」という記載もあり、人命救助にどこまで役立ったかはともかくこうした体制がとられたのは特筆すべきと考えます。

ビルマ公路での輸送量が1か月あたり1万トンとの記録があり。1939年から1942年までの3年で36万トンとなります。ハンプ越えでは1942年から1945年の3年間で65万トンという驚異的な数値を達成しました。

ところで。

この投稿の情報収集をしていた時に、とある国際郵便の写真が出てきました。

出典:「― GANさんの日本郵便史リサーチ ―」
 

なんと1943年、中国からアメリカ(成都-重慶-カルカッタ-カイロ-ラゴス(ナイジェリア)-ブラジル-トリニダード-マイアミ)へあてた手紙なのである。

重慶からカルカッタまではハンプ越えルートを経由したらしい。なんとか墜落せずに宛先に届いたという、奇跡の一枚ですねー

どんな内容の手紙だったのだろう。

「崎陽軒のシュウマイが高くなりました。いつか”でづにーらんど”というところに行ってみたいです」なんて書いてあったのかもしれませんね。

中華民国空軍のC46 https://www.airhistory.net/photo/586048/478627
 

蛇足です。C46は戦後日本でも使用されました


 

 

ではでは

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F1戦闘機に見る日本の人権レベル

こないだようつべでなかなか興味深い動画を見ました

 

 

見ていて、いかにも日本の国の現状を象徴する内容だなあ、とちょっと残念だったので、ここで掲載しておきます。

F1というのは、支援戦闘機というカテゴリーに入る超音速ジェット戦闘機です。

という一行が、すでにこの投稿のコアを語っています。

まず、支援戦闘機ってなに?

きょうびの言葉でいえば、攻撃機、戦闘爆撃機になります。でも、この飛行機が作られた1977年だったかでは、まだまだ国民の軍隊アレルギーが強く。

この当時は、中国だの北朝鮮だのはそれほど強圧的ではなかったのですが、国民自体が「軍隊なんて許さん」という鉄の意志を持っており。すなわち空軍ではない航空自衛隊の、攻撃機や爆撃機ではない、支援のための飛行機という名称になったのでした。

海上自衛隊で軍艦といわず護衛艦、陸自で歩兵や砲兵といわずに普通科、特科というのも同じ理由です。ぼくは母が空襲を逃げまどい、とにかく戦争なんて嫌だ!と実感を持って語っているという世代なので、こうした認識はとても大切だと思っています。

自衛隊の前身、警察予備隊のバッジ。鷹ではなく、鳩です。
https://auctions.afimg.jp/s806702122/ya/image/s806702122.2.jpg
 

 

ただの言いかえではなくて、北朝鮮や中国、ロシアが攻めてこないための自衛隊(軍隊ではない)。そしてそのための普通科連隊や特科連隊だ!という概念は、日本人が戦争で悲惨な体験をしたうえでの重要な学びであり、継続維持すべきものと考えています。

一方、1970年代で、すでに国産超音速戦闘機を作れる技術力を日本は持っていたわけで。この辺は素直に賞賛すべきと理解。

さて、上記の2点だけだったら、日本もすごいね!という幸せなエンドになるのですが、このブログの読者の皆様はすでにご存じの通り、ここから怪しい展開になっていくのでした。

念のため、ぼくは日本や日本人をおちょくる気持ちは全くありません。でも、海外在住の移住者として、やばいぞ日本人!このままじゃまた戦前に逆戻りだぞ!という危惧について記載させていただきます。

さて。

この動画において、F1戦闘機の特色について述べられていますが、もとはT2練習機からの派生であり。T2超音速練習機という優秀な機体ではあるのですが、やはりいろいろな制約も生まざるを得ず。

F1戦闘機そっくりのT2練習機 https://hs-tamtam.co.jp/product/detail/349347/
 

 

その最大なのがパワー不足で、「アフターバーナーを焚いても加速が出なかった、アフターバーナー焚いているのに気が付かなかった」というのがあり。F4とか当時の第一線の戦闘機に比べて推力が半分だったといいますから、対地攻撃とかはともかく、ミグ戦闘機に襲われたら相当心もとなかったものと理解します。

動画では、この辺「そこは自衛隊パイロットの腕の見せどころだぜ(8:12)」とコメントしていますが、はやくも戦時中の精神主義を感じてしまうのは私だけでしょうか。

非力なエンジンで性能を無理やり引き出そうとしたので、空気抵抗の少ない小さな翼になってしまい。燃料が入れられずに航続距離がはてな?(増槽を付けたら超音速性能がだいなし)になったとか、またこの動画では語られていない未確認情報ですが、はっきり言ってF1は安定性に欠けた、操縦のやばい飛行機だったといううわさも聞いています。

F1戦闘機の操縦席後のぽっこり突き出た部分には、慣性航法装置、レーダー警戒装置、管制計算機、オートパイロットが搭載されていた。
https://warbirdperformance.livedoor.blog/archives/13542062.html
 

 

その装備も世界最高峰のソ連軍を相手にするにはちょっと頼りなく。

13:42あたりか、無誘導爆弾をまるで誘導しているかのように的中させる射撃管制装置と、そのための神のような操縦を行う自衛隊パイロットが賞賛されていますが、でもそのころアメリカでは別に神でも何でもないふつーのパイロットがテキトーに発射ボタンを押せば自分から標的に命中してくれる誘導弾が生まれていたのですよね。。。。

11:25あたりでも、アメリカの新鋭F16二機対F1六機、つまり1対3の非対称戦でもF16が優勢なのを、自衛隊が工夫して勝つという場面がありますが、勝つ理由の一つに、米軍パイロットの飛行時間200時間に対し自衛隊は2000時間だった、とあり。

これって、太平洋戦争初期に日本の大ベテランのゼロ戦乗りが新米の乗っている米軍機をばたばた落としたのと同じなのでは?

アメリカが飛行時間の少ないパイロットを無数に展開し、機体の性能向上で勝っているときに、自衛隊はパイロットの練度に頼っているとしたら、熟練パイロットが払底したのちに起きる悲劇について考えていないのでしょうか。

自衛隊の稼働期間はせいぜい2週間で、その先は米軍に肩代わりしてもらう、という想定はわかりますが、ウクライナなんて2年近く続いていますよね。

要すれば、日本は「マリアナの七面鳥撃ち」を忘れてしまったのでしょうか。

*七面鳥撃ちについての説明はこちら→「ジープ空母」

日本パイロットの墓場、マリアナ
https://www.travel.co.jp/guide/matome/815/
 

 

労働者の職人芸に頼るのは、「自衛隊のパイロットはすごい(14:00)」というコメントでも強調されています。

結局、「装備に劣る部分は人材側の努力で補う」そして「補って余りある熟練自衛隊パイロットを称賛する」というストーリーになっていて、見る側も一緒になって熱狂していることがうかがえます。

用兵者(国家指導層、軍上層)が無能で、勝てない敵に「日本人は強いから」とむりやり戦争を仕掛けた体質が残ってしまっているのではないでしょうか。

日本人が世界を驚かす職人芸を発揮しているとき、その職人芸は何を目標として発揮されているのでしょうか。この動画の日本人パイロットたちは確かに超人的な能力を持っていますが、それがどこまで国防に役に立つのでしょうか。F16をやっつけるより「こんな飛行機にはパイロットは乗せられない」そこで「パイロットを乗せられる飛行機はどんな」あるいは「ドローンにすればパイロットなんていらないじゃん(おっとドローンの操作を行う人は必要ですね)」というように、本来の目的に向かった思考を持つ必要があると理解します。

もちろん、訓練は重要ですが、日本人はその点はもう120点なので、それより訓練の限界はここだから、限界を補うためのその先はどうするということをパイロット(労働者)に押し付けないで指導層がイノベーションしていく必要があるといいたいのです。

これまでエアロスバル、YS11など、機体個体の性能や特色について書いてきたのですが、今回は機体そのものより、それを使う人側の見識、常識についてのお話になってしまいました。

この記事を読んで、そうかすごい性能を持った戦闘機も、超人的なパイロットも実は必要なくて、そもそも戦争なんてしなくてもよいように、戦う前からしゅーきんぺーの野郎や黒電話頭の野郎を抑え込むことのほうが重要だな、と思い至っていただけた人がいればと思っています。

日本は、この抑え込みをこれまでみごと達成してきたじゃないですか。

日米安保条約によって、吉田首相の時代から、見事「他人のふんどしで相撲を取る」体制の確立に成功した日本は、トランプの野郎がどういおうが、日本の防衛のためにアメリカ人の血を流すというとても都合のいい条約をこれからも強化していきましょう。

でも、もっと重要なのが、中国との間のように、いい意味で腐れ縁になることである。インバウンドで中国人が殺到し、わあわあがあがあと日本の観光地が豚小屋になるのはいやだ!という気持ちはわかりますが、こうした交流(商売)を強化して日本、中国ともに戦争なんて仕掛けたら結局自分が損する、という状況にもっていくのが大切と思います。

戦争以外の金もうけのほうが儲かるよ、という関係を築きましょう。
https://www.nanmuxuan.com/zh-hk/classic/fasdfccatyn.html
 

 

日本に軍隊はいらないのか?

いらないといいたいのですが。。。。ウクライナ以後、まるで19世紀もびっくりの低能な侵略戦争が現実になったという状況をかんがみれば。。。。

ただ、自衛隊は、ぜったいに旧軍になってはなりません。そして、実戦経験のない組織、かつ、社会から見捨てられたどうしようもないクソガキをだまして営内に連れ込み、その性根をたたきなおして一人前の男にする組織であり続けることを願っています。

*最後の一文は、ぼくが昭和の屑野郎だから書きました。令和では、愚連隊やチンピラはもういない、意識の高い若者の国になったようですね。

ははは

ではでは

 

 

 

Posted by 猫機長
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風防と窓枠

みなさんが駅前を歩いているとき、あああ突風だー!と、傘だのカバンだのをもぎ取られそうになったことはないでしょうか。

この時の風速は12m/sくらいか?

気象庁・各気象台が用いている基準によると、以下の図みたいになります。

「リスク対策.com」より https://www.risktaisaku.com/articles/-/40193
 

 

スピードの遅い軽飛行機でも、離陸時の速度が41ノットくらいで、これは台風の時と同じくらいの風速らしい。巡航速度となると85ノットで「非常に強い台風」と同じくらい強烈だそうです。

9
20.8 m/s (41 knot)
台風88.2Km/h

10
24.5 m/s (48 knot)

11
28.5 m/s (56 knot)

12
32.7 m/s (64 knot)
強い台風117.2Km/h

43.8 m/s (85 knot)
非常に強い台風157.68km/h

54.1 m/s (105 knot)
猛烈な台風194.76km/h

Wikipediaによる区分

風速 – Wikipedia

 

 

黎明期は吹きさらしで飛んでいた飛行機も、次第にすっぽりと風防がかぶさるようになり。

黎明期の旅客機 https://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/cl-pln8/DH66.html
 

 

これは飛行機だけの専売特許ではなく、白バイとかも大きな風防を装着しています。

https://www.pinterest.co.uk/pin/pictures-photos-from-chips-tv-series-19771983–276549233344289783/
 

 

 

白バイの風防は、まるで風上に衝立をたてているみたいで、空気抵抗でまくりですが、その陰に隠れるライダーは「台風もびっくりの強風」から身を守られ。疲労の度合いを著しく低減できるらしい。

衝立型の風防は、白バイのおまわりさんが1日を通じて楽な姿勢で操縦するための装置ですが、レース用のバイクになると、空気抵抗を減らすためにライダー自体がオートバイにへばりつくような姿勢になり。

この場合の風防は、搭乗者を守るというより、空気抵抗を減らして速度性能を極限まで引き出すのが目的となります。

https://scontent.fbsb8-1.fna.fbcdn.net/v/t1.6435-9/53046721_1128091794036913_4710854219131781120_n.jpg?_nc_cat=105&ccb=1-7&_nc_sid=13d280&_nc_eui2=AeEnb4fKM7ouwsonBO9j2jiT9Y-nFFcOKnT1j6cUVw4qdJ7lVHkdeMi_YiEn6cgAbbSYYjCcVJB-ZTIm4lx3-2Yz&_nc_ohc=iMFXS0jT90UQ7kNvgHRJC_a&_nc_ht=scontent.fbsb8-1.fna&oh=00_AYAUvtlohITlFSVUgSlhyaqHzXK-1cRHZBQnkjwTCJGi4w&oe=66ABED0C
 

 

飛行機の場合は、そもそもある程度のスピードとそれに伴う適切な風圧、でも人間から見れば、ぎゃああー!台風だー!という烈風の中でないと離陸できません、ということで、風防は、飛行機自体の空気抵抗削減と搭乗員の保護の両面から必須となっています。

第1次大戦時の複葉機では、機首に装備した機関銃の後ろくらいに透明の衝立を置き。

フォッカーDR1のコックピット。機関銃の間に風防。
Fokker Dr. I Dreidecker 1917 | Military Aviation Museum
 

 

ソッピース・キャメルの例 https://br.pinterest.com/pin/374643262769089409/
 

 

単葉機の時代になると、もっと立体的な風防が現れはじめ。

96戦の風防https://www.jiji.com/jc/d4?p=ina817-scn130896002&d=d4_mili
 

 

最初はコクピット前面のみで、操縦席自体は吹きさらしでしたが、パイロットが「顔に当たる風でスピードを判断」しなくても正確に速度を提示してくれる速度計が登場してから、コクピット全体を覆うものに変化してきました。

過渡期の形状https://makeshop-multi-images.akamaized.net/hobbyland/shopimages/73/41/7_000000104173.jpg?1678209902
 

このへんで、時代は格闘戦至上主義から一撃離脱へと変化し。風防の役割も搭乗者の保護より機体の空気抵抗削減が重視されるようになり。ファストバックと言って、風防後部は胴体と同じラインとなった形が一般的になりました。

P47のファストバック式風防 http://www.hasegawa-model.co.jp/product/02099/
 

 

しかし、実戦の場においては、ファストバックで後ろが見えないというのは重大な欠陥となり。せっかくファストバックにしたのに、空気抵抗でまくりのバックミラーを追加するなどの修正が必要になってしまった。

http://majo44.sakura.ne.jp/planes/spitVtrop/04.html
 

 

 

その結果、涙滴型風防に置き換わっていきました。

涙滴型風防に変化したP47 http://www.hasegawa-model.co.jp/product/02099/
 

 

P47の新旧コクピット https://www.pinterest.jp/pin/766386061571406718/
 

 

こういったわけで、プラモや写真を見ると、欧米や独ソの戦闘機はファストバック型が多いのに比べ、日本の戦闘機は「飛燕」「五式戦」や「雷電」をのぞき、涙滴型なのがわかります。

https://onemore01.blog.ss-blog.jp/2016-09-29-2
 

 

日本の場合はいつまでも格闘戦至上が抜けなかった、というか、一撃離脱のできる大馬力エンジンが作れなかった、という事情もあるのでしょうが、前も後ろもよく見えるというのを重視した。

その中でも、次第に洗練された流線形になっていったのがわかります。

隼の風防の変遷
上がI型 1/144 プラスチックモデルキット 陸軍 一式戦闘機 隼1型 Platz (プラッツ) (ms-plus.com)
下がII型 Ki43-III 一式戦闘機 隼3型デカールセット(1/72) – v1models – BOOTH
 

しかし、涙滴型風防を作り量産するには、それなりの技術が必要であり。

飛行機の風防はだいたいアクリル樹脂というかプレキシガラス製ですが、その整形がなかなか難しかったらしい。

流線形と言えば流れるような曲面が重要ですが、これを見事体現したのにアメリカの風防があり。P51やP47等、大戦終期に大いに生産されました。

P51の風防 https://qph.cf2.quoracdn.net/main-qimg-d6dd077b46dc6dfad0d53c06fa7bdc58-lq
 

 

でも、大戦前は、まだまだ曲面は最小限に抑え、窓枠で区切った風防が主流であり。F4Uに至っては、初期型は胴体に埋もれたみたいだったのが、次第に「マルコム型」の、ぽこんと丸い風防を装着し、空気抵抗の低減とパイロットの視界確保に貢献しました

F4Uの初期型(上)と後期型(下)の風防https://www.reddit.com/media?url=https%3A%2F%2Fi.redd.it%2Fb3wtoliyngdc1.jpeg&rdt=37219
 

 

ちなみに、マルコム風防はイギリスのスピットファイアで多用され、初期型のP51などにも流用されたらしい。

スピットファイア  スピットファイア Mk.Ia Supermarine Spitfire Mk.Ia Tamiya 1/48 part-2 (soyuyo.main.jp)
 

 

ファストバックにマルコム風防のP51
Malcolm Hood’s Instagram, Twitter & Facebook on IDCrawl
 

 

一方、涙滴型の採用では世界に先んじた日本も、風防自体は窓枠だらけになってしまいまいました。

零戦の風防 http://underzero.net/html/tz/tz_385_1.htm
 

 

アメリカのような全面一体成型(以後一体型とします)とはいかないまでも、隼みたいに、いいかんじのところまでは行けたのですが、特に海軍の場合、窓枠だらけの風防が多くなってしまい。

この理由として、いろいろ言われていますが、だいたいコンセンサスを得たのに以下があり(特に技術的な裏付けはありません。マニアたちの推定です)。

◎成型技術。作ろうとすればアメリカ式のも作れたが、当時の日本の技術では、分厚くなり。ならなくても透明でなくなってしまった。

◎曲面ガラスは、光の乱反射をもたらし、外に写る景色がゆがんでしまった。

◎海軍が窓枠だらけなのは、極力平面のガラスとして、乱反射を防ごうとしたため。さらに、着艦などの狂った衝撃も考慮する必要があった。陸軍では、多少視界がゆがんでも空気抵抗重視の一体型が使えた。

◎窓枠型は、枠で囲まれたガラスが破損しても、そのガラスを取り換えるだけで済んだ。一体型は、風防全体の取り換えが必要となり、部品備蓄のスペースがない空母では窓枠型にするしかなかった。

◎ガラスはアルミやジュラルミンに比べ重く。窓枠の分だけ軽くできた。

などなど。

でも、個人的にはそもそもの成型技術に難があったのではないかなーと思います。戦中に技術が向上したのか、海軍でも紫電等になってくると窓枠が減少しています。

日本もびっくりの窓枠風防を多用したのがドイツ。

JU88 https://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/cl-pln4/290Ju87.html
 

 

 

Bf109 https://br.pinterest.com/pin/482659285064000242/
 

 

ウーフー偵察機 https://pit-road.jp/l4803/#L4803%201/48%20WWII%20%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E7%A9%BA%E8%BB%8D%20%E5%81%B5%E5%AF%9F%E6%A9%9F%20%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%83%E3%82%B1%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%95%20Fw189%20A-2
 

 

でも、Fw190は最初から一体成型の涙滴(見ようによってはファストバックともいえるけど)なんですよねー

Fw190 https://qph.cf2.quoracdn.net/main-qimg-68952aa3aac16f060ffec129e9972522-lq
 

 

泣く子も黙るドイツの技術力では、一体成型だろうと窓枠型だろうと作れたが、カクカクととんがった窓枠型の方がドイツ人の美的感覚にマッチしたのかもしれん。

*というより、乱反射を嫌がったのが真相と思います。

美的感覚というと「涙滴型なのに風防後部は鋼製」という、利点をぶち壊して欠点(乱気流増加)を引き出そうとしたようなのもあり。

イタリアの戦闘機がおおむねそんなのなのでした。

マッキMC202 http://www.spmodelismo.com.br/howto/am/mc202.php
 

 

この場合は、やっぱり重量増加と共に、成型技術がまだなかった時代だったのだと思います。

この辺はアメリカも一緒で、P35も後部風防の曲面の部分はガラスをあきらめています。

P35 https://www.armedconflicts.com/Republic-P-35A-t43562#valka_group-2
 

 

今日では技術革新は頂点に達し。文字通り360度ほぼ全周が見渡せます、というのも生まれています。

F16の例 The extremely limited space of an F-16 cockpit [1000×667] : r/WarplanePorn (reddit.com)
 

 

 

一方、よく見えては困る、という飛行機も生まれてしまいました。

それがB52。

https://wired.jp/2014/05/28/b-52-gets-first-full-it-upgrade/
 

 

もちろん、通常の飛行ではよく見えたほうがいいのですが、戦略爆撃機という性格上、原爆を落としたときにその閃光にさらされることが想定されており。コクピットの内側に遮光カーテンがあって、爆撃時はこれでふさいで閃光が通らないようにする、というのをトム・クランシーの小説だったか?で読んだことがあります。

B52のコックピット https://www.flickr.com/photos/isaiasmalta/3200274538
 

 

F16とかの場合は、そもそも閃光の影響を受ける距離での飛行を想定していないか、あるいはバイザーで閃光を遮るということなのだと理解します。バイザーでさえぎることができるかは疑問ですけど。。。。

最後は脱線でした。

ではでは

 

 

Posted by 猫機長
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サントスデュモンのお話その2

飛行機の黎明期に活躍したふしぎな発明家サントスデュモン。以前、生い立ちから飛行船王になるまでのお話を書きましたので、こちらもお読みください→飛行船でお散歩

さて。

何度も墜落しながら、飛行船で空を飛ぶということは極めたサントスデュモン。

エッフェル塔を周回するサントスデュモンの「6号」飛行船
https://www.cidadedosleiloes.com.br/peca.asp?ID=16674769
 

 

でも、鳥みたいに、翼で空を飛ぶ、という夢はまだ達成されていなかった。

リリエンタールだのライト兄弟だのが、はっちゃきになってグライダー開発とかを進めていた。つまり、翼で滑空というのならなんとかできるところまでは来ていたのである。

サントスデュモンは、別にはっちゃきにはならず。ゆうゆう遊び半分、といったら怒られそうですが、のびのびと飛行船から飛行機への転換を目指した。

第一の布石が、「14号」でした。

14号 https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/20/Dirig%C3%ADvel_N%C2%BA14_-_1-13633-0000-0000%2C_Acervo_do_Museu_Paulista_da_USP.jpg
 

 

飛行船じゃん?

はいその通りです。でも、この飛行船からゴンドラとかを取り去って、この下に飛行機のプロトタイプを括り付け。

このプロトタイプが空中でどんな挙動をするか実験を重ねたのでした。

https://www.cabangu.com.br/pai_da_aviacao/4-「14Bis」/1-simula.htm
 

 

飛行船にあたる部分は引き続き「14号」の名前で継続。飛行機のほうは「14Bis」と命名。「Bis」は「再び」というか「帰ってきた14号」みたいな意味である。

この場合、揚力は「14号」で稼ぎ、飛行機のほうの舵面の効きとか機体の安定性とかを「14Bis」で実験したのである。

「14号」がでかすぎて風の影響を受けすぎ。すくなからず「14Bis」の挙動にも影響を与えしまったので、次は「14号」なしでやることに。

鋼鉄のワイヤーを一本張り渡し、ここに「14Bis」をぶら下げたうえで、機首もケーブルでロバにつなぎ。ハイドー、シルバー!とロバを走らせ、ケーブルにひっぱられて「14Bis」が疾駆するという実験を行い。

https://www.cabangu.com.br/pai_da_aviacao/4-「14Bis」/「14Bis」mula.jpg
 

東宝の特撮みたいな実験がどれだけ効果を生んだか?

自信をつけたサントスデュモンは、いよいよ「14Bis」単独で飛行することに。

単独飛行について書く前に、「14Bis」という飛行機についてちょっと解説します。

長さ10メートル、全幅12メートル、高さ4.8メートル。

ぼくの乗っている軽飛行機コヨーテが、全長6.1メートル、全幅10メートル、高さ3メートルなので、「14Bis」のほうが一回り大きい。

でも、重さはコヨーテが270キロなのに、「14Bis」は160キロと、ものすごく軽いのだった。

Rans Super Coyote
 

 

「14Bis」(飛行中のレプリカ) Física em Ação: 14bis
 

 

特徴的なのが、「先尾翼機」であること。

当時は、ライトフライヤーとか、少なくとも水平尾翼は先尾翼にするというのが一般的だった。

というのも、当時のエンジンはとにかくパワーがなく。

「14Bis」のエンジンは50Hp、95キロ。コヨーテのほうは80Hp、60キロと、零戦とグラマンもびっくりの「埋められない差」があり。さらには、コヨーテはWarp Drive3翅プロペラで、「14Bis」の「櫂をつなぎ合わせたような2翅プロペラ」とは伝達できるエネルギーというかトルクがぜんぜん違うのである。

要すれば、「14Bis」含め当時の飛行機は、エンジンのパワーが決定的に不足しているぶん、とにかく軽く、揚力の稼げる機体が必須になっていた。

このために、複葉にして、揚力と箱型構造による強度の両立を図り。

フツーの尾翼の場合、主翼が上向きの揚力を生むともに、飛行機をまっすぐ飛ばす安定性を得るために、尾翼では下向きの揚力を発生させて釣り合いを取っています。

https://radizetsu.blog.fc2.com/blog-entry-1261.html?sp
 

 

でも、「下向きの揚力を発生させる尾翼」なんて贅沢なものを付けたとたん、黎明期の飛行機ではたちまち主翼で作った揚力が打ち消されて、離陸できなくなっちゃうのでした。ははは

先尾翼機の場合、先尾翼も揚力を生み。主翼とともに揚力を稼ぐのに重要だった。

https://radizetsu.blog.fc2.com/blog-entry-1261.html?sp
 

 

しかし、先尾翼の場合、3輪車をバックさせて走らせるようなもので、ともかく安定性が悪い、というか、安定をくずそうというような挙動をしてしまうので、パイロットが尋常ならぬ繊細さで機首の上げ下げを制御しなければならず。

というわけで、ブレリオXIくらいまで進化して、非力ながらも最小限のパワーがあるエンジンが開発されると、先尾翼機はすたれていったのでした。

ブレリオXI  https://www.bleriotxi.com/Home/private-se-xmc-bleriot-xi-la-manche-14293.jpg
 

 

この結果、特徴的な「14Bis」のスタイルとなったのである。

それでも、サントスデュモンは、「14Bis」を飛行船にぶら下げたり、ケーブルにぶら下げたりして十分に訓練し。それ以前にも飛行船で十分な飛行時間を積み上げ。

操縦ができないか、できても絶望的に困難な当時の先尾翼機で、何度か落っこちては機体を直すを繰り返しながらも、ついにまあまあ安定して飛ぶことに成功。

パブリックドメイン
 

 

1906年10月23日、ブローニュの森、bagatelle競技場で、2メートルの高度で7秒間に60メートルを飛び、ヨーロッパにおける最初の飛行機の飛行として知られるようになりました。

時速31キロ。確かにロバ(時速50キロくらい)に引かせてテストできるスピードだったのでした。ははは

めでたしめでたし。おわり。

の前に。。。

飛行時間を積み上げる、というのはどういうことをいうのでしょうか。

サントスデュモンの場合は、飛行時間の多くが飛行船(気球も)ですが、パイロットとしての実体験であり。きょうびフライトシムで自衛隊パイロットもびっくりの操縦をこなすお兄ちゃんも多数ではありますが、実際墜落を切り抜けて新たに。。。というのはやはり代替できないと理解しています。

一つの例として。

「5号」飛行船でエッフェル塔周回に挑戦していたサントスデュモン。例によって飛行船の高度が下がり始め。ゴールにたどり着く前に、とある大資本家の庭園にある高い木に引っ掛かり、墜落と言わなければ不時着のやむなきに至ってしまった。

その大資本家が、なんとロスチャイルドだったということである。

お気に入りの庭園に、突然変な野郎が空から落ちてきやがり。ロスチャイルドもびっくりしたでしょうが、別にケンカになったとかいう記録も見つからないのですよねーブラジルだったら、まあ一杯コーヒーでも飲んでいきなさい、となるのですが、そういう記録もなし。

代わりに、ロスチャイルド庭園のお隣に邸宅を構えていたブラジル王室の皇女イザベルさん(皇太子格)から、遊びにおいで、と誘われ。

落っこちたことが縁で呼ばれたくせに、ヒコーキ野郎(というか風船野郎)としての功績をいたく評価されて、メダルをもらいました。

「サン・ベント」といって、事故から守る守護聖人のメダルでした。

イメージ画像
História da Medalha de São Bento – Mosteiro da Virgem
 

 

というわけで、実は何とかの表彰とかではなく、純粋にお守りですよ、という意味のメダルである。自由人から自由人への大切な連帯の証明ですね。

さて、その後エッフェル塔周回を完遂し、フランス航空当局から「ドイチェ賞」が付与されると、早速、時のブラジル大統領(皇室は廃止されていた)カンポス・サーレスから、“Por céus nunca dantes navegados”という謎の美辞麗句が刻まれたメダルが送られました。

でも、こっちのメダルは、政治家の人気取り、国威発揚のための英雄づくり、どこかのイーロン・マスクじゃないけれど、政権への票集めのための「客寄せパンダ」に利用されているだけじゃね?と思ってしまうのはぼくだけでしょうか。どこかのファストフードチェーンで「今週のトップセールス店員」を表彰するみたいな、なんか「社畜の証明」みたいに見えてしまうのです。

空を飛ぶという純粋な喜びを分かち合ったのがイザベルさんのメダルなのに対して、空を飛ぶということを利用してなんか利益を得よう、というのがカンポス・サーレスのメダルなのであった。

前者の、空飛ぶよろこびは、飛行船「9号」の優雅なお散歩で頂点に達し(そのヒコーキ版でDemoiselleもある)ましたが、その後、後者のビジネス追及に飲み込まれてしまったのが悲しい現実と思います。

Demoiselle
OIP.l6Y3SZcseGEWoPcLXrxktwHaE8 (474×316)
 

 

ビジネス追及によって、やれねじれ翼の著作権は誰だとか身の毛のよだつ抗争に発展したり、機関銃を乗せて人をぶち56す軍用機とか、最後は原爆を落とすということが正義というふうに世界がねじけていってしまったのかもしれません。

このHP的に言えば、サントスデュモンはお金(もうけ)から自由になった資本家。カンポス・サーレスなどは飛行機を隠れ蓑に利益を追求するビジネスオーナーとでもいったところでしょうか。ライト兄弟は、ロスチャイルドなどにうまく使い倒される「哀れな社畜」の人生だったと思います。

Santos Dumont https://br.pinterest.com/pin/502292164674809670/
 

 

牧歌的な内容にしたかったのに、最後はやっぱりすさんでしまいました。ははは

ではでは

 

Posted by 猫機長
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国民を守らない自衛隊

まず最初にお断りしますが、これは自衛隊を批判する記事ではありません。

自衛隊という組織に対する国民の認識を見直すために書いています。

なあんて!ものすごく偉そうですが、このブログ(HP)の読者のみなさまだったら、またクズの猫機長が荒んだ記事を書きやがったか、と理解いただけると思います。クズで荒んでいますが、知っておかないとやばいし、左翼の人も右翼の人も、どちらでもないふつーの人も意外と気が付いていない「自衛隊の盲点」について、国民一人一人の生命保全に直結する恐ろしい内容を書いたので、最後までお読みいただけると幸いです。

さて。

皆さん、自衛隊と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。

多くの人が「ああ、災害派遣の人たちだね」と回答するそうです。

警察や消防の人たちでもなかなか入っていけないような瓦礫の山に分け入って、被災者を救助する屈強な人たち、ということですね

https://www.facebook.com/story.php/?story_fbid=644618693066281&id=271719673689520
 

 

自衛隊の一つの本質を物語るエピソードに次のものがあります。わりかし有名で、あ聞いたことある、という人も多いでしょうが、ここでは「自衛隊の感動エピソード – 自衛隊と共に歩む会-隊共会-」から引用します。

以下引用

『旅行先での駐屯地祭で例によって変な団体が来て私はやーな気分。

その集団に向かって一人の女子高生とおぼしき少女が向かっていく。

 

少女「あんたら地元の人間か?」

団体「私達は全国から集まった市民団体で・・・云々」

少女「で、何しにきたんや?」

団体「憲法違反である自衛隊賛美につながる・・・云々」

少女「私は神戸の人間や。はるばる電車のって何しにここまで来たかわかるか?」

団体「・・・・?」

少女「地震で埋もれた家族を助けてくれたのはここの部隊の人や。

寒い中ご飯作ってくれて、風呂も沸かしてくれて

夜は夜で槍持ってパトロールしてくれたのもここの部隊の人や。

私は、その人たちにお礼を言いに来たんや。

あんたらにわかるか?

消防車が来ても通り過ぎるだけの絶望感が。

でもここの人らは歩いて来てくれはったんや・・・・」

 

最初、怒鳴り散らすように話し始めた少女は次第に涙声に変わっていった。

あまりにも印象的だったのではっきり覚えている。

団体は撤退。

彼女は門をくぐった時に守衛さんが彼女に社交辞令の軽い敬礼ではなく直立不動のまま敬礼していた。』

引用おわり。

 

そんな自衛隊でも「日本に軍隊はいらないんだ」と反対する人たちもいます。上の引用にある「変な団体」みたいなのもあれば、戦時中に旧軍(憲兵隊含む)に家族などを踏みにじられて、絶対に再軍備は許さないぞ!という切実な願いの人たちもおり。共産主義者の「暴力装置」という言葉を借りれば「自衛隊は国民を蹂躙する暴力装置になりうる」ことを警戒し、子供たち、孫たちのために阻止しようとしていたのだと理解します。

じっさい、戦災を生き延びた人たちから見て、旧軍は日本国民に対して恐ろしい虐待をおこなった暴力装置でした。

赤紙で有無を言わさず召集され、兵営にぶち込まれた子供たち。待っていたのは往復ビンタ。「蝉」「自転車」「犬」等の私的制裁が横行し、戦地に行けば便衣隊(スパイ)の殺害(処刑)。挑発と称して現地の民家に分け入り食糧や財物をぶんどり。

私的制裁がどんなものだったか詳しくは書きませんが、例えば「犬」については、

「貴様今日は犬の真似をして各班を廻ってこい(地獄の初年兵体験記 – 諫早市)」ということなのですが、それでも「叩かれるより余程ましである。第一に他の班を四つばいで廻っても日頃皆されているから恥ずかしくはない。第二に他班の者だからしごく事はない。従ってワンワンと楽しそうに数班を廻る。他班の者の同情も笑いもない。日常茶飯事である。(地獄の初年兵体験記 – 諫早市)」

紙芝居「私的制裁の撲滅」の一場面=奈良県大淀町教委提供
スリッパ構える古年兵 軍隊での「いじめ」、遺した兵士 [奈良県]:朝日新聞
 

 

その旧軍が日本の実権を乗っ取り、全世界相手に大戦争をおっぱじめた挙句に日本中を戦火で焼き尽くして無条件降伏の滅亡に導いたことを、当時の人たちは身をもって知っており。

そういった人たちが再軍備反対だ!というのは真剣に受けとめる必要があると考えます。

終戦後、進駐軍はその点を十分真剣に受け止め。旧軍幹部は公職に就かせないなど、旧軍が再建しないよう予防措置をとってきましたが、朝鮮動乱などで同盟国の軍隊が必要になってくると、日本政府に「旧軍ではない国防組織」の設立を命じた、と言って悪ければ日本政府と合意した。

それが警察予備隊、保安隊と進んで自衛隊になったということである。

警察予備隊の帽章。「旧軍にはなるまい」の決意が、鳩の紋章に表れています。
https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t1137839582
 

 

こう書くと、今度は軍国主義者から「世界に例を見ない精強な旧軍を再建しないために占領軍は再軍備を許さなかったんだ」と自画自賛が飛んでくると思いますが、残念ながら旧軍はアメリカからみてそれほど精強でもなく。必要とあれば広島だけではなく日本の主要都市をいくらでも灰燼に帰すことができた(原爆、通常爆弾併用)ので、こうした右翼の指摘は的外れだと言わざるを得ず。

アメリカがいやがったのは、人権を蹂躙し、人間を単なる殺戮のための「日本兵という獰猛な家畜」に洗脳し、それがふつーという異常な精神状態に導く組織が再生してしまうということだったのだと理解します。

アメリカにとって、確かに日本兵は脅威だった。

万歳突撃、玉砕、特攻と、もう勝負は決まっており降伏してくれればその時点で日米双方の若者の命が助かるものを、「一億総特攻だ!」と、日本国民全員を肉盾に仕立てて、敵味方問わずの命を奪い去ろうとする挙に及んできた以上、日本人は、人間の尊厳(生存権)を踏みにじる害獣であると判断し、人間でない相手には人でない対応で駆除するしかない、と原爆の使用を正当化してしまったのだと理解します。いかなる場合も正当化できはしないですが。

戦後、日本はアメリカに助けてもらって、旧軍という暴力装置ではなく、自衛隊という、国際的に見ればふつーの軍隊を設立することに成功した。

保安隊。雑誌「雄鶏通信」より
https://jaa2100.org/entry/detail/050596.html
 

 

この結果、天皇の軍隊であった旧軍とは違い、自衛隊は国民の生命を第一に守る組織になりました―――とは、残念ながらなっておらず。

「自衛隊の使命の第一は、日本の平和と独立を維持すること(防衛省サイト)」であり、国民の生命や安全は事実上「二番目以降」なのでした。ははは

具体的にどういうことが起きるか。例え話ですが考察します。

黒電話頭の野郎が、日本に向けて2発のミサイルを撃ってきた。しかし日本にはこのうち1発しか撃ち落とす能力がなかったとします。

これらは超ピンポイント命中能力を持つ最新ミサイルで、一つは札幌の病院、一つは東京の自衛隊司令部に向かっていたとします。

当然ながら、自衛隊は司令部に飛んでくる方を撃ち落とし。病院にはミサイルが命中して地獄絵図の修羅場になりますが、一方で自衛隊は指揮中枢を保全して「日本の独立維持」には成功するのでした。

もちろん、現代の西側諸国のマインドを持った防衛組織なので、好んで民間人をおとりに使ったりとかはしないでしょうが、しかし任務遂行の上では、民間人が生きようが死のうが関知できない、というのが実情であり。

有事において、自衛隊に「国民の命を最優先で保護しろ―!」というのが間違っているのです。

これは自衛隊のみではなく、西欧やアメリカの軍隊でもみな同じです。

国民の命を最優先にするのは警察なんですよね。

例えば銀行強盗がかよわい少女を盾に銀行に立てこもったとします。

警察は、たとえ強盗を取り逃したとしても、人質すなわち少女を無事に保護することを優先します。

ただの強盗だったら自衛隊の出番はなし。しかし、そいつが実はロシアのスパイで、市ヶ谷に核弾頭を落とす発射ボタンを持っていたとすれば、自衛隊は、その野郎がボタンを押す前に、少女もろとも機関銃でハチの巣にしてぶち56すしかなくなる。自衛隊の任務は、日本全体の安全を守ることであって、少女単体の安全は関知できない、というのが実情なのである。

ウクライナの悪夢が日本で起こったら?自衛隊と共に銃を持って戦う、という気がない人は、ともかく戦闘が起きている場所からとっとと逃げることである。戦闘が収まってから戻ってくればよい。ロシアに占領されていたら、ひっ捕られてシベリア送りになるかもしれないけど。

自衛隊が国民の安否を心配しないで済むよう国民の方も配慮が必要だということなのですね。これが分かったうえで、日本国民は自衛隊を使いこなす必要があると理解します。

再び日本が戦火に巻き込まれませんように。

市民が自国軍の砲火の巻き添えになった例。
漢江人道橋爆破事件(朝鮮動乱)
People climb and crawl over destroyed bridge across the Taedong River as they flee south to escape incoming chinese troops. Pyongyang, North Korea, 4.12.1950. Photo by Mark Desfor. [990×1197]
 

 

ではでは

 

 

Posted by 猫機長
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大空の肉盾:スカイレイダーIIのお話

*本題の前に。。。

先週の投稿が、知らないうちに「人気記事」にランクインしていました。読者の皆様に感謝申し上げます。

 

 

さて。

マニアの人は、スカイレイダーと聞いて、「あ便器を落っことした飛行機のことね」とピンとくると思います。

便器がある飛行機、というと、マニアでない人は旅客機を思い浮かべると思います。

でも、別にジェット旅客機のトイレが壊れて、便器が落っこちちゃった!というのではなく。

マニアの人が言っているスカイレイダーというのは、1945年に開発されたアメリカのピストン単発機で、あやうく太平洋戦争に投入されるところだった恐ろしい多用途機(爆撃・雷撃機)です。

スカイレイダー パブリックドメイン
 

 

この飛行機は朝鮮戦争やベトナム戦争で、地上の米軍部隊に協力してロケットだの爆弾だのを湯水のように大地にぶちこみ。

Wikipediaによれば「各種兵器を懸架するハードポイントは、左右の主翼下にそれぞれ7ヶ所、胴体下に1ヶ所の計15ヶ所も設けられており、現代のジェット戦闘機でも、これに匹敵する機体はなかなか見あたらない。」と、要すればロシアが自国の少数民族や北朝鮮人、最近は中国人まで「肉盾」として人命を湯水のように消費する一方で、アメリカは物量に訴えて人命の浪費を防いでいたのです。

「この飛行機に乗せることのできないものはないぞ!」

じゃあ、便器も載せることができるんだよね?

と誰が言い出したか。

パブリックドメイン
 

 

ちゃんと便器も落としました。

こういう国と日本は戦争をしてしまったのである。中二病的な国粋主義発言はやめて、憲法第九条と日米安保条約を大切にしましょう。

大活躍したスカイレイダーですが、実は朝鮮動乱の時点で世界はジェット機の時代に移行しており。60年代後半だっけ?には、ジェット攻撃機スカイホークと交代しました。

A1スカイホーク https://www.cavok.com.br/a-4-skyhawk-no-brasil-uma-curta-historia
 

 

スカイレイダーとよく似たやつにT28トロ―ジャンがあり。

トロ―ジャン パブリックドメイン
 

 

こちらは前輪式で離着陸時もパイロットに優しい飛行機。もともとは練習機だが、ベトナムに捕獲されて赤軍の戦闘機になったりとかもあり。フランスはこの飛行機をスカイレイダーみたいな地上襲撃に使い、アフリカにおける反乱軍の鎮圧に活躍したらしい(その後アルジェリアは独立達成)。

反乱鎮圧すなわちCounter Insurgencyを略してCOIN。

COIN機というモダリティーが生まれたのであった。

さて、スカイレイダーの後、A1スカイホークから、海軍はイントルーダー、空軍はサンダーボルトIIが生まれました。

https://canadianpower.shoutwiki.com/wiki/Grumman_A-6_Intruder
 

 

サンダーボルトII   https://aeromagazine.uol.com.br/artigo/boeing-entrega-novas-asas-dos-a-10-thunderbolt-ii.html
 

 

 

特にサンダーボルトIIのほうは、湾岸戦争だのイラク戦争だので敵の地上部隊をぶち56して有名になった。

そのサンダーボルトも、1977年初飛行の50年選手であり。そろそろ新しいやつと交代する時期じゃね?

というわけで、空飛ぶエイみたいな感じのやつが出現、してはおらず。

空飛ぶエイにしか見えないB2爆撃機   https://theaviationist.com/2025/04/16/b-2-using-gbu-57-mop-yemen-reports/
 

 

B2という怪機が飛んではいますが、こちらははるか敵国の心臓部まで超高空で侵入するステルス爆撃機なので、スカイレイダーみたいに、地上に這いつくばるかわいそうな歩兵の群れを機関銃でダダダダ!ぶぎゃぎゃぎゃー!とぶち56すのとはまた違った用途なのである。

というわけで、ステルスだの高空性能だのとは別の方に発展し。

このほど、ついにその究極が誕生しました。

その名も「スカイレイダーII」

OA1K スカイレイダーII   https://aviationweek.com/defense/aircraft-propulsion/us-air-force-names-oa-1k-skyraider-ii
 

 

 

あれ農業機じゃん?とピンときたあなたは大牧場主になれるかもしれません。

その名も「Air Tractor社」という、農業機製造で有名な会社によって作られた、というか、AT802という農業機そのものを改修したらこうなった、というのがスカイレイダーIIなのである。

農業機AT802   https://curiosidades.com.ar/ciencia-y-tecnologia/aviones-contra-incendios-mas-increibles-mundo/
 

 

 

農業機ってなに?

アメリカやカナダ、ブラジルの、とにかくだだっ広い超巨大農場において、肥料だの農薬だのを散布する飛行機のことです。

農地も、ある程度の大きさを超えると、トラクターだのなんだので、というのは時間がかかりすぎるらしい。飛行機なら相当の距離(面積)をひとっ飛びでいけますからねー

一方、農業機というのは、実は飛行機の中でも最も過酷な使用を強いられる機種といってよく。

◎そもそも離着陸性能がよくないと話にならない。滑走距離はともかくとして、普段から砂利だの石ころ、雨が降ればぬかるみ、という農業滑走路で楽々飛び上がったり、着地したりする性能が要求される。

◎いったん飛び上がれば、肥料だのが適切に散布される速度で飛ばねばならん。つまりジェット戦闘機とは別世界の、失速か?みたいな速度でユウユウ飛べる低速性能が必要である。

◎農場で肥料散布、となれば、農場の端っこまで飛んできたら、Uターンして散布を続ける必要があり。つまり零戦顔負けの旋回性能が必要である。

El nuevo plan de fitosanitarios apuesta por criterios de sostenibilidad en producciones agrícolas – AINIA
 

 

◎旋回以前に、超低空でのすわりがよくないと(安定性が悪いと)、肥料だのがあさっての方向にまかれてしまうので、爆撃機並みの直進性も必要となる。

◎大農場とはいえ、畑のすぐ横にはサイロだのなんだのがあり。こういうのに衝突しても空中分解とかせずになんとか不時着に持ち込める、という強靭さも必要。

◎無事に着陸したらしたで、こんどは整備があり。エアラインの格納庫とはこれまた真逆の、田舎のどまんなかでもなんとかなる整備性が必須である。

これらの性能は、そのままCOIN機に必須のものなのだった。

農業機からの転用はしごくまっとうな判断なのである。

肥料の散布装置を外してミサイルだのガンポッドだのに取り換え、データリンクなどの電子装備を追加したら「スカイレイダーII」になった。

でも、パイロットとして、スカイレイダーIIの出現は、素直に喜べないところがあるのです。。。。

ウクライナ戦争がはじまり、スティンガーだの、フツーの歩兵がよっこらしょ!と担いで発射すれば、ミサイルが勝手に飛行機を追尾して命中し、スホーイ戦闘機だっけ?とかを撃墜してしまうという事実が生まれました。

スティンガー   https://ameblo.jp/jtkh72tkr2co11tk317co/entry-12659818821.html
 

 

一見安全な後方の飛行基地に駐機してあったTu爆撃機が、自爆ドローンで見事に爆破されたといった状況も発生。一機で50億円だか200億円だかの最新型戦闘機が、模型飛行機に毛の生えたようなドローンにやられてしまうというご時世になってしまった。

低空性能だのなんだの以前に、単に投資効率、カネの費用対効果の面から、ドローンや機関銃だの安くてお手軽な兵器が猛威を振るう地上すれすれの襲撃作戦に、とてもじゃないが高価なジェット攻撃機なんて使うわけにはいかなくなったということなのである。

といって、やっぱりCOIN機は必要だよねー

といいつつ、COIN機の役割を果たしていたヘリコプターはウクライナでバタバタ落とされまくりじゃん。

しゃあねえ、落とされても損にならないお手軽なやつを撃墜上等で配備しよう。

それが「スカイレイダーII」だったということなのである。

せめてコクピット周りは「スツルモビーク」みたいに装甲で防禦されていることを祈っています。といって、こういう飛行機が落っこちるところは、だいたいジュネーブ条約なんて無視、つかまえて首をちょん切っちゃえ!という場所ばかりなのでしょうけれど。

まあ、COIN機1機とそのパイロットを人柱にすることで、地上部隊の大損害が防げる、という計算なのでしょうねー

軍隊はいやですねえ。

でも、平和な日本の、ふつーの企業で、誰かが人柱にされて集団を救う、みたいな行為が日常化されていないでしょうか。

左前になった国は、収益の増加ができない代わりに「コスト削減」で乗り切ろうとします。じつはコストではないのに「コスト」というレッテルをかぶせられ。切り捨てられてしまうのです。

「人柱」で検索したら、なぜか「北海道」と出てきました。「たくさんの死者を出し、それを人柱として埋めながら作った」といわれるトンネル。https://tablo.jp/discover/urban_legend/news001977.html
 

 

あなたも、知らないうちに、無能な指導層から「お前も人柱だ」と切り捨てられようとしているかもしれません。

切り捨て上等だ!と、自分の資産で自分の身を守ることができる経済的自由の獲得が、どの時代にもまして重要になっていると思います。

なんか楽しい飛行機の話が、絶体絶命の逃げ切り計算の話に転嫁してしまいました。

逃げ切るのではなく、逃げなくても暮らしていける不労所得の構築にあたり、この記事がお役に立てば喜びこの上ありません。

ではでは

 

Posted by 猫機長
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獣の刻印:CBDC阿鼻叫喚

*時事ネタで、お金の話が連続しています。飛行機マニアのみなさんご容赦を。来週は飛行機ネタにします。

 

このほど米下院で恐るべき3つの法案(Genius法、Clarity法及び反CDBC監視国家法案)が通過。

アメリカ合衆国議会議事堂
https://ameblo.jp/lachesis423/entry-12729673434.html
 

 

Genius法については、以前の記事で書いたので、ここでは省略。要すればステーブルコイン発行に関し、厳格な資格要件と準備金の維持を義務付け、連邦準備制度(FRB)と通貨監督庁(OCC)にステーブルコイン発行者の監督権限を付予することにより、投資家保護を強化するもので、一般市民が安心して暗号通貨市場に参入できる画期的なステップを記録した。

Clarity法は、デジタル市場におけるデジタル資産の明確な定義を作成し、証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)の間で規制監督の役割分担を明確にするとともに、デジタル商品のスポット市場、取引所、ブローカー、ディーラーを監督、規制を明確化した。これも個人が安心してデジタル資産を構築するための重要な一歩となっています。

でも、今回の記事は、「CBDCクソこのやろ法案」すなわち反CBDC法案を主なターゲットとして書いています。

反CBDC監視国家法案(Anti-CBDC Surveillance Act)ってなに?

連邦準備制度(FRB)が個人向けに直接中央銀行デジタル通貨(CBDC)を発行することを禁止する法案である。

だからどうなの?とみなさんちんぷんかんぷんと思います。

ぼくもつい最近まで、CBDCというものが内包する恐ろしい人権蹂躙のポテンシャルに気がつきませんでした。

FRBが直接CBDCを発行するということが、何を意味しているか。

それは「CBDCへの隷属による国民の奴隷化」

FRBが直接CBDCを発行するということは、FRBがアメリカ人の個人金融データを収集する能力を持つということなのである。

それは、政府による国民のプライバシー侵害、監視、管理に直結しているのだった。

CBDCによって、

◎すべての取引がデジタルデータとして記録され、誰が、いつ、どこで、何を、誰に支払ったかといった情報が中央銀行や政府によって把握される。

◎従来の現金取引では得られなかったレベルの詳細な金融行動データが政府の管理下に置かれることで、個人や企業の経済活動が丸裸にされる。

これが何を意味するのかというと

「政府が個人の信用を管理・評価する「社会信用システム」の構築を可能にしてしまう」ということなのである。

そういうシステムって、どういうシステムなの?

例えば、あなたが「自由で繁栄した国についての勉強」をしたくなり。本屋さん(あるいはインタネ)で、自由主義についての書籍をとかを買いあさったとします。

その情報は、購入に使ったCBDCのオンチェーン情報により、瞬時にKGB(国家保安院会)に流れてしまい。

突然、あなたの家の前に「ファルコン乗用車」が急停車し。

ファルコン乗用車(パブリックドメイン)
 

 

しかし、乗っていたのは上の画像みたいなお上品な家族ではなく、秘密警察の覆面警官であり。

「おまえは反共思想に毒された敵性身分だな。ラーゲリだ!」とシベリア(最近ではサハリンらしい)送りにされ、ブタの糞にまみれて刑死することになってしまうのである。

極論で分かりやすくするために、この例では旧ソ連のKGBと、アルゼンチンで存在したかも?のAAAとか秘密警察をごっちゃにして説明しましたが、要するに、CBDCというのは、人権について配慮しない独裁国家の手にかかると、これ以上ない国民の操縦(虐待)装置として悪用されてしまう危険性があるのである。

スターリン時代のソ連とかだと、「密告」というツールを使い、国民の相互監視によって「敵性身分を発見」し、ラーゲリにぶち込むための大義名分を獲得していた。

たとえば、とある吉日、妻が夫に「スターリンと私の、どちらを愛しているの?」と質問したとします。

この時、夫は、反射的に「もちろん同志スターリンさ!」と叫ばなければなりません。

そうしないと、壁越しに聞いている家族や近所の人々にあっという間に通報されて、たちまちラーゲリ行きになってしまうのでした。

通報するほうも必死であり。

我先に通報しないと、今度は自分が「お前は同志スターリンを愛していないのだな?」と処刑されてしまうのです。

これが、CBDC採用とならば、密告だのなんだのとまどろっこしいことは必要なくて、そいつがどこにどれだけお金を払って何をしたかの情報が自動的に秘密警察に流れ込んでくるのである。

秘密警察のほうでも、ラーゲリ送りの人数ノルマが達成されているうちは「自由主義に関連する本を買った」という理由で満足するが、ノルマが危うい!自分がラーゲリ行きか?となると、今度は「お前がこの間買った資本論は、なぜか最新版だな。なぜ党の地域本部が推薦している第10版にしなかったのだ」なんて理由で、というか理由を捏造して、本来は何の罪もない人びとが、片端からストルイピン車両に詰め込まれることになるのです。

囚人をシベリアに送り込んだストルイピン車両
https://otvet.mail.ru/question/22068350
 

 

結局、お金は、どんな国のどんな人々にも必須のツールであり、この流れをCBDCで把握するということが、どのような恐怖政治を可能にするかという戦慄すべき危険性をはらんでいるのでした。

聖書の黙示録13章に「獣の刻印」という言葉が出てきます。

世界の終りの直前に、反キリストという「獣」が世界を征服し。

「獣」は支配のしるしとして、人々の額、あるいは手に「666」という数字を「刻印する」というものです。

この「刻印」というのは、例えば国民総背番号制の「背番号」がそれだと言われたり、コロナ禍では「コロナワクチンの注射」が「刻印」だとか言われたりしました。

しかし、それらはをはるかに超えた、本物の「刻印」が生まれる間際まで来てしまっているのです。

CBDCという刻印が、一度刻まれてしまった国の国民は、もはや「獣」の虐待を避けるすべを失ってしまうかもしれないのです。

そういった状況において、いかに「CDBCクソこのやろ法案」が重要かということに思い至ると理解します。

反CBDC監視国家法案(Anti-CBDC Surveillance Act)を推進しているのは、トランプとそのギャングです。

トランプというのは、当選直後だったか?「トランプコイン」というふざけた仮想通貨を発行して、私腹を肥やしまくったという、どうしようもないクズ野郎です。

でも、クズだからこそ、CBDCの恐ろしい危険性に気づいた。

これは、トランプだけではなくて、企業家たちも気が付き、トランプを支持しているのだと理解しています。

私腹を肥やすといえば聞こえは悪いのですが、トランプにしろ起業家にしろ、いちおうは合法的に私有財産を増やしているものであり。

そして、私有財産を増やすこと、以前に、私有財産の存在を認めることが、結局人間が生み出した最も人道的な社会(政治、経済)体制の構築に必須であることを、人類は身を持って体験してきたのでした。

*私有財産を認めない体制がどんなものかは、毛沢東、スターリン、黒電話頭など、これ以上言わなくても明確ですよね?

収容所群島 ソルジェニーツイン
YMCA-Press – Cover of the first edition of the Gulag Archipelago, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=112605369による
 

 

CBDCの恐ろしいところは、知らないうちに国民の財産の所在や流れを国家に筒抜けにしてしまうところにあります。つまり、プライバシーという、個人尊重、人権尊重のための必須条件を、お金という資本主義の根本の部分から揺るがすという、これまでに人類が経験したことのない恐ろしい危険をもたらしているのです。

がんばれクズトランプ!「地球が、永遠に、自由な人間たちの惑星であり続けるために」。

ではでは

 

 

Posted by 猫機長