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プロペラとジェット:輸送機の秘密

最初は鳥をまねて羽ばたき機を作ろうとしていた人類が、推力と揚力を分離することに気がついた時、飛行機の発明が具体的に可能になりました。

鳥の場合は、羽ばたく過程で巧みに羽毛や翼の角度を変化させて、推力と揚力をすべて翼で得ていますが、人間の作る翼では、少なくとも黎明期ではそんなおつなまねは不可能であり。

なんとか揚力だけでも、、、という翼は作ることができた。

でも、推力がないので、リリエンタールみたいにグライダーしか作ることができず。

リリエンタールのグライダー https://www.mozaweb.com/ja/Extra-3D-_-4053
 

しかし、折よく軽いガソリンエンジンが発明され。当時の流体力学ですでに実用化されていたスクリューの理論を応用したか、プロペラもしゃもじみたいなのから次第に本格的なものに発達しました。

黎明期のプロペラ (14Bis)https://lh3.googleusercontent.com/proxy/kTUExKr95XwdInR3Ql90XMA-w20AnamWnajJuvGjRMTRRwYAQLSlXdomjp6jQwhLd8C9fshzAmh-MXrfLgLNTnk8-ABMfgFQ4p72JMcgyAL8gbIc1kDeh7dj5EKPq_fgwsPCp0QPwlJqfgnW9utLTw
 

こうして、黎明期の1906年から第二次大戦直後の1946年まで、実に40年の長きにわたってプロペラが飛行機の推力を担う事実上唯一の装置として活躍。この記事を書いているのが2024年ですから、ざっと飛行機の歴史120年の3分の一の時代がプロペラ機の時代だったといえますねー

さて、サントスヂュモンの14Bisで、何とか地上を離れてまっすぐ飛行できたよ!だった飛行機が、P51では高度1万メートルを時速700キロでかっ飛ばすようになり。

でも、課題が発生。

推力を出すにはプロペラを速く回したい。でも速すぎると、プロペラ先端の速度がマッハを超えてしまい、衝撃波が発生して急に効率が落ちてしまう現象が明らかになり。

プロペラ機では時速700キロが限界だということがわかってきた。

そこで、プロペラ以外の推力発生方法、すなわち「噴進式」のエンジンを各国が血眼になって開発した結果、例によってドイツが世界初のジェット戦闘機を生みだしました。

アメリカ人がダンスを踊り狂って楽しんでいるとき、必死になってジェット機を開発したドイツ人。
かわいそうに。。。(PIXABAY無料画像)

 

その成果はソ連人やアメリカ人にさらわれ、現代ではジェット旅客機の全盛時代になっています。

速度性能、高空性能に優れるジェットエンジンは、乱気流の少ない一万メートル以上の空を高速で飛ぶのに適しており、きょうび戦闘機からジャンボジェット、さらには小さなビジネスジェットまでその名の通りジェット機。かわいそうな貧乏人が乗る軽飛行機を除いて、あらゆる飛行機がすべてジェット機である。

とは、なっていなかったりします。

ぼくは貧乏人なので、プロペラ軽飛行機に乗っています
 

 

というか、いまだプロペラ機ばかりの部門というか機種というのも複数あったりするのです。

その最たるものが「輸送機」

もちろんジェット輸送機もある。その一例が日本の川崎C1です。

C1。なぜ日本の飛行機は運動性能にこだわるのだろうか?https://www.busnoru.jp/tour/airshow/aircraft/c1.html
 

1973年から運用開始。1983年までがんばり、後継機とバトンタッチしました(まだ飛んでいるのもある)。

さてその後継機ですが、国産では作れず(技術というより経費の問題だったらしい。この辺はWikipediaなどご参照)、アメリカのC130Hが導入になった。

C130 https://www.busnoru.jp/tour/airshow/aircraft/c130.html
 

プロペラ機じゃん?退化か?

いやいや、決して黒い霧がその辺を覆っただの、政治的ななんとかではなく、技術的に妥当な理由でジェット機からプロペラ機になったのです。

その決め手は「離着陸性能」

ジェットエンジンは、はっきり言って離陸滑走での加速がとろすぎる。

ふだんプロペラ軽飛行機で離陸するときは、せいぜい170メートルもあればふわりとエアボーンしますが、ボーイング737になると1660メートルだそうで、じっさい乗客として737だのエアバスに乗ったとき、とろとろと走り出し、なんか一向にスピードが出ないまま、左右に尻を振りながらどんどん窓の外の滑走路が過ぎ去ってゆき。オーバーランか?の恐怖の一瞬に、やっとぎゅーんと機首上げして、ガタガタガタ、ブルブルブルと乱気流出しまくりながらエアボーンと、毎回おののいています。

軽飛行機とジェット旅客機を比較してどうする?

という人に、プロペラ機のC130は1091メートル。C1は600メートルで離陸できるらしいが、重さが違いすぎる(C1の離陸重量40トンに比べてC130は70トン。737はやっぱり70トン)ので、比較対象にはしませんでした。

C1みたいに、STOL性能を工夫すれば、離陸距離を短くすることができることはできるが、ジェット機では特有のさらにやばい課題が発生し。

それが「FOD」

foreign object debris、すなわち「滑走路上の異物」。石ころや砂塵、インスタントラーメンの袋とか、要すればタービンに損傷を与えうるすべての物質の総称です。意外と火山灰がジェットエンジンに重大な故障をもたらすらしい。

FODスイーパー(上)https://www.airport-technology.com/sponsored/preventing-fod-top-measures-for-keeping-airport-operating-areas-safe-and-fully-operational/
スイーパーに名たまった異物(下)https://airportimprovement.com/article/prevention-figures-prominently-fod-program-memphis-int-l
 

 

C1の場合は、不整地着陸はできないことはないが、近隣国への配慮もあり日本国内つまり舗装された滑走路での使用が前提との理解で、最近開発されたC2ジェット輸送機も、非整地着陸するのか?できるのか?とか話題になっています。つまりはFODについても、C1はふつーのジェット機と同じくらいの耐性ですんだが、平和維持活動だので海外に出ていくことになるとそうもいかなくなり。

道なき道に着陸、とまではいかなくとも、実際のところ途上国の得体の知れない滑走路に強行着陸を余儀なくされる場面が増えてくると、やっぱりプロペラ機でないと。。。というのがあるのかと「推定いたします」。ははは

ジェットエンジンなんて一種の掃除機ですからねー地ならしした程度で土がむき出しの滑走路で何回も離着陸したら、たちまちエンジンにガタが来てしまいそうな気がします。

コンテナを吸い込んでしまった例 https://blog.bianch.com.br/entenda-os-riscos-do-fod/
 

 

プロペラにとっても砂塵などの粒子は大敵ですが、ジェットに比べれば数段ましである。

 

 

輸送機と共に、プロペラ機の方がいいじゃね、というのが「飛行艇」

こちらもやはり離水、着水性能が関わり。

離陸の場合、飛行機が受ける抵抗は主に主車輪が地面に引っ張られる力ですが、言い換えれば、主車輪という複数の「ころ」で摩擦は極限まで軽減されており。前車輪(補助輪)については、滑走途上から機首上げで摩擦・抵抗を軽減できるし、そうしないと脆弱な補助輪は「ぽき」とか折れちゃうので、飛行機の主な重量、摩擦を引き受けるのは主車輪となっています。

これが飛行艇の場合、機体の腹全体がざんぶと水の中ですから、離水の時の抵抗は離陸と比べ物にならず。水というものは、機体との接地面において粘着して「のり」みたいになってしまうそうで、飛行艇などの下面胴体は段差をつけたりして、一刻も早く水から放そうという構造になっています。

ステップの一例amazon.co.jp/スペシャルホビー-SH72162-72-ショート-サンダーランドMk-Ⅴ/dp/B07R682D3P
 

 

こうなると、やはり離陸時(超低速・低速時)の加速に優れるプロペラの方がよい。

さらに、水の飛沫というのは恐ろしい打撃を機体に与えるもので、ジェットエンジンが飛沫を吸い込んだら大変になってしまう。

プロペラも飛沫の打撃でひんまがっちゃった、あわてて停止だ、ということもあるようですが、やっぱりジェットエンジンよりましということらしい。

 

 

もうひとつプロペラ機に適しているのが「哨戒機」

こちらは、潜水艦を追い払うのがお仕事であり、そのためには、いかに長時間、潜水艦の相手をできる速度で滞空し、どれだけ広い範囲をカバーできるかが重要となり。

やはり燃料効率のいいプロペラ機のほうがぐあいがよかった。ということで、哨戒機大国の日本では、4発プロペラのP1哨戒機が一時期は100機近く飛んでいたらしい。

P3C哨戒機。https://www.khi.co.jp/mobility/aero/aircraft/p_3c.html
 

 

よかった、と過去形にしたのは、きょうび日本ではP2というジェット機、アメリカではボーイング747を改修したP8哨戒機に代替されつつあるからです。これは、ジェット機だとフツーの旅客機の飛ぶ航空路を使用でき、最速で哨戒区域に到達できることや、ジェットエンジンでも低速巡行の能力が向上したなどがあるらしい。輸送機も同様の理由でジェット化しつつあるようですね。

 

一方、離れ島だのの設備の整わない小さな空港に降りる飛行機は、輸送機、旅客機とわずいまだにプロペラ機も健在です。

やっぱり飛行機はプロペラ機じゃなきゃ。。。
https://slideplayer.com.br/slide/5058944/#google_vignette
 

 

ではでは。。。

 

 

 

 

Posted by 猫機長
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YS11のお話

1952年。サンフランシスコ講和条約で、再び独立国となった日本は、それまでGHQつまりアメリカに禁止されていたもろもろの行いができるようになり。竹刀競技から剣道にもどったり、「紅白音楽試合」が「紅白歌合戦」になったりしました。そこかしこに自由に日の丸を掲げることができるようになり、鉄道からも「連合軍専用客車」がなくなった。

撓競技。https://www.vrticmazavalpovo.hr/goods/488266299.phtml
 

 

そんななかで、当時の人々が思いついたのが「そうだ飛行機を作ろう」

折から朝鮮動乱で日本の産業界は奇跡の復活をとげつつあり。

米軍のジープやトランジスタラジオの修理などから始まり、1955年にはT33だのF86だのと言った当時の再先端の飛行機をライセンス生産するまでになっていた。

日本の国内輸送で飛行機が復活し始め。日ぺり航空だのいろいろな航空会社がGHQの肝いりで生まれ、アメリカ人パイロットから少しづつ日本人パイロットへの転換も始まり。

でも、使っている飛行機はDC3とかコンベアとか、外国機のお仕着せであり、なんか身の丈に合わない洋服を着せられているみたいな感じだった。

日本でもそろそろ双発輸送機作ることができなくね?

Wikipediaによれば「商品サイクルの長い輸送機の開発生産に取り組ませることで、その産業基盤を安定させ」「国内線の航空輸送を外国機に頼らず、さらに海外に輸出して、日本の国際収支(外貨獲得)に貢献する」ために、国産機を開発しようじゃん、ということになりました。

と言って、ことはそう簡単でもなく。

B29の例が雄弁に物語るように、戦後の旅客機は、長距離戦略爆撃で培われた高高度における与圧などの技術や、ひっきりになしに空港に離着陸する無数の旅客機をさばく航空管制など、要するに戦中、一式陸攻ののぞき窓から海面の波の光を見て進路を確定した(カンで決めた)というのとは別世界になっており。

それでも、零戦の生みの親である堀越さんとか、飛燕の土井さん、二式大型飛行艇の菊原さん、航研長距離期機の木村さん、すなわち「5人のサムライ」が寄ってたかって何とか設計図を作り上げた。

当時の代表作「七人の侍」。時代ですねえ http://toichiwriter.blog.fc2.com/blog-entry-59.html
 

 

さすがにエンジンの自作はあきらめ、イギリス製のターボプロップを採用。ぱっと見は何となく星型エンジンちっくでかっこよかったのですが、性能がちょっと。。。。ということが後になって課題になってきます。

http://komakikiti.seesaa.net/article/473829284.html
 

 

当初は横列5席のシートにしたかったが、それだと大きくなりすぎて日本の地方空港に着陸できないじゃん、と横4列に縮小したとか、いかにも日本的な理由で大きさとかが決定されてゆき。

それでもちゃんと気象レーダーや無線機も積んで、でも機内の収容棚は電車の網棚か?というなかなかおつな機体となってゆき。

https://trafficnews.jp/photo/101644
 

 

このクラスの輸送機は、コンベアやDC3と言った低翼型、フレンドシップや後年のATRみたいな高翼型が混在していますが、「水に浮くから」という理由で低翼にしたのはいかにも島国ですねー

*もちろん、整備性とか他にも理由があります

操縦席の風防は、バードストライクなどを考慮して、なるべく面積を小さくしたいが、小さすぎると視界が悪くなってしまう。というわけでDC3などではかなり切り立った感じになっていますが、こんにちの787とかでは、機首と段差がないくらい寝かせた感じに変化しています。これはガラス関連の技術が進化して、衝撃に強いだけでなく、曲面に整形しても視界がゆがまなくなったとか、雨の時にワイパーなしでも水滴を吹き飛ばせるようになったというのもあるらしい。

上:DC3(https://www.flightaware.com/photos/view/886716-78c9601ede151919592a6afe0d45e400beb84c88/all/sort/date/page/1/size/fullsize)と
下:787(https://www.flickr.com/photos/vstpic/32848668268)の機首
 

 

YS11は、当初は787ちっくのものを考えたが、ガラス面の重量が大きくなりすぎたらしく。でも傾斜自体は変えたくなかった(DC3みたいな切り立ったのにはしたくなかった)ので、風防の角度はそのまま位置を少し後退させてみたが、今度はパイロットの頭に天井が迫るような窮屈なものになってしまい。

_pdf (jst.go.jp)
 

 

 

結局、当初案よりも風防を切り立つように変えて、天井の高さも確保し。みなさんおなじみの、のぼーとしたYS11の面がまえができました。

のぼーというのは、737等の絞り込まれたナセルや風防に比べると大味ですね、という意味ですが、人力操縦式だったYS11は、操縦桿のストロークを大きくとる必要があり、スペース確保のために計器盤を前方に押しやる必要が生じたため、シュッと絞り込んだ機首にできず、のぼーと膨らんだのになってしまいました。

YS11。https://cv880jet.exblog.jp/6532443/
 

 

737. https://www.istockphoto.com/br/foto/boeing-737-nariz-close-up-gm138066160-19060235
 

 

あと、ターボプロップの宿命かもしれんが、主翼前縁と主脚との距離が長くなりすぎて、着陸の時にエンジンナセルをへし折ろうとする荷重が8G以上になってしまい、エンジン支持架の設計にも苦労したらしい。

_pdf (jst.go.jp)
 

 

1962年8月に初飛行。でも「空力特性が悪いため、横方向への安定不足は特に深刻で、プロペラ後流によって右方向へ異常な力が働き、全ての舵も効きが悪く、操縦性は最悪の癖を抱え、試験中にきりもみを起こして墜落の危機に直面することもあった(Wikipedia)」というさんざんなことに。

主翼の上反角をいじってみようということになり。4度ちょっとから6度ちょっとに増加させるため、主翼の付け根に切り込みを入れ、くさびたいなのをつけ足すという、模型飛行機か?みたいな改修をしたら、安定するようになったそうです。このへんは「五人の侍」はじめ戦中からの技術知識や決断力が生きていたのですねー

陸攻乗りをもしのぐカンがあったのかもしれん。

ターボプロップの長大なプロペラは、プロペラ後流などの悪さも最悪で、こちらは「三味線バチ」という整流フィレットをエンジンナセル後部に張り出すことで解決。

三味線バチ https://x.com/aeromuseum3416/status/1798988266810888571/photo/3
 

 

主翼と胴体のつなぎ目でもやばい乱気流が発生していることがわかり、この部分のフィレットを大型化した。紫電の「干しバナナ」みたいにならないで済んだようですが

紫電の「干しバナナ」https://sigdesig.hatenablog.com/entry/2020/11/27/173142
 

 

ちょっと脱線ですが、巨大すぎるプロペラでやばいことになったF4Uは、右主翼に三角形の突起(スポイラー)をつけ、失速しそうになったらこのスポイラーが乱気流を発して尾翼をたたき、パイロットに知らせるという工夫で事故が減ったらしい(https://nakagawa.gr.jp/wp-content/uploads/2021/01/p-tantei1909.pdf)。

F4U https://www.heraldnet.com/life/spoiler-alert-corsairs-contraption-solved-lift-loss-problem/
 

 

いろいろあってなんとか就航できたYS11。世界中で姿が見られるようになりました。

輸出第1号はフィリピン行きで、戦後賠償の一環だったというところが時代を感じさせます。アメリカやブラジル、ギリシャへも輸出され、総生産数は182機に達しました。

商業的には赤字になってしまいましたが、日本の旅客機が7カ国15社で運行に至ったという意味では例を見ない大成功と思います。

パイロットから見たYS11は。。。。残念ながらあまり芳しい評価は得られず。

操縦系統が重く、えいやー!とねじり鉢巻きで操縦していたといううわさもあり。乗務員や乗客にとっても居住性が悪く、騒音、振動がすごかった。

快適さはともかく、パイロットにとって冷や汗だったのが「上昇力がない」ことだったらしい。

いくらエンジンをぶん回しても全然上昇力が足らず。離陸途中でそのへんのビルのアンテナをひっかけそうになったとかいううわさも。

でも、これって機体ではなく、エンジンが問題なのですよね。。。。

もっとがんがんパワーが出て、ぐんぐん上昇できるエンジンを装着していたら。。。と思うと残念です。

一方、翼の主桁にくさびを入れるだのという荒療治をやった後は、なかなか安定して、その意味では乗りやすい機体だったらしい。

YS11の特性がよいほうに出たのが「自衛隊」。

「戦後初の旅客機だ、絶対に落ちない飛行機を作れ」と、とにかく頑丈に作られたYS11は、代わりに重くなってしまい。上記のいろいろな弊害のもととなってしまいましたが、見方を変えれば軍用機には向いているということで、輸送機、電子戦訓練機、電子偵察機、電子情報収集機、飛行試験機として、さらには海上保安庁でも長距離捜索救難機となって大活躍しました。

 

プロペラ軸が、主翼上面よりもさらに上になった、不思議なエンジン配置のYS11(プロペラ軸と主翼上面が同じくらい、というのならよくある)は、もしかしてホンダジェットの出現を予言していたのかもしれませんね。

主翼下面にプロペラ軸を合わせたバイカウント旅客機http://hikokikumo.net/His-Civ-Viscount-000.htm
 

 

主翼上面よりさらに上に離れたプロペラ軸のYS11。https://www.sankei.com/article/20240420-4WBZJXJWB5L6PHYH5GGQWBQYKY/
 

 

ではでは

Posted by 猫機長
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中国剣術と日本剣道

さいきん、ようつべで「日本剣術の発祥は中国剣術にあり」なんてのが人気らしいです。

やれやれ、またか。。。。まあ韓国起源というのはお笑いで済ませるけれど、中国となると、ということで、書いてみます。

歴史の国中国。殷だの周だの、と言った古代から、中国剣術は存在しており。この当時日本人はまだ原始人ですから、日本より前に中国で剣術が生まれた、というのはそのとおりである。

また、弥生時代だの縄文時代だのの遺跡から発掘されたのを見てみると、挂甲とかいって中国で出土しているものと同一といってよく、中国からの輸入か、模造ということがわかり。例えば「白村江の戦い」では、ぱっと見は誰が唐で、だれが新羅、百済、そして日本人か、というのはなかなか分からなかったと思います。

と思ったら、意外と見分けがついていたかもしれん。http://gunsight.jp/c/k-hakusuki.htm
 

いずれにせよ、この時代の剣術というか兵法は、中国のスタンダードがそのまま近隣諸国にも流通していた。

しかし、朝鮮半島も日本も国家を形成し、白村江の例を待たずとも互いにいがみ合うようになると、それまで3カ国間でなにげに流通していた文物、技術も、セクト同士の間で独占しようとするようになり。

この場合、唐―新羅セクトと日本―百済セクトに分かれてしまい、日本は、仲間の百済が滅亡してしまったうえ、もともと敵対したくない唐が新羅のケツ持ちになってしまったことから、先進地域唐ならびに朝鮮からの情報が入ってこなくなってしまい。

日本は、慌てふためき、新羅がとうせんぼをしている朝鮮半島を迂回して遣唐使を送るなどの羽目になってしまいました。

一方、唐の方では、北方民族とか西域とか、それぞれ凶暴な組組織じゃなかった民族に脅かされており。日本海の向こうの日本なんてどうでもいいやあ!というのが正直なところだった。

要するに、中国に見捨てられた状態になった日本は、なんとか自力で政治経済、文化を発展せざるを得なくなり。

名前だけでもかっこよくしよう、と「国風文化」と名乗っていたら、意外と、中国に比べてもなかなかいいじゃん、みたいなのが生まれ。それがひらがなだったり、束帯とか日本独自の衣装だったり、つまり自分の文字を持った独立国家になったのでした。よかったね

中国ちっくな奈良時代(左)https://costume.iz2.or.jp/period/nara.htmlと、かなり独自色のある平安時代(右)https://costume.iz2.or.jp/period/heian.htmlの服装
 

 

武器についても、中国式の両刃の剣から、方刃のすなわち「刀」になり。この時点で中国剣術ではない独自のものになっていたことがわかります。

刀と言っても、最初は直刀の平づくりで、世界中のいろいろな刀剣とあまり変わらなかったのですが、そのうち切り刃作りから鎬(しのぎ)づくりに進化するに至って、世界に類のない日本刀となりました。

直刀。https://www.touken-world.jp/tips/53583/
 

 

いろいろな造りこみ(刀の断面)。 https://www.touken.or.jp/museum/sword/making.html
 

 

この鎬が、日本の剣術のエッセンスを握っているもので、書き出すと終わりがないので極論せざるを得ないのですが、要すれば「鎬による切り落とし」が日本剣術のエッセンスとなり。

中国でも日本刀からインスピレーションを得た「苗刀」があり、樋をいれたりとか見様見真似でまねしていますが、長さは日本刀に比べて相当長く、その操法も日本剣術かどうか疑わしいので、これは中国の剣術と思った方がよいと理解します。

そりがあるから日本刀、というのも間違いではないですが、鎬の方が重要と思います。

こうした特色のある刀は日本刀のみであり、それを存分に使いこなす剣術も日本発祥の日本剣術ですから、これで疑う余地はないかと。

中国目線から見ると、舎弟の新羅とケンカしやがったチンピラの日本をシカトしてやったら、中国の優良な鉄を輸入できずに、「玉鋼」とかいうくず鉄をとんかんとんかん必死にたたいて、青龍刀や中華の剣とは似ても似つかない日本刀とかいうあわれなだんぴらを作りやがった、ということであり、現代の中国人が「中国発祥」というと、こうしただんぴらとそれを振り回す野蛮人の技術が中国産だということになってしまい。自分で自分を野蛮人と言っていることになります。

そんな中国人ですが、倭寇だの朝鮮出兵などで日本刀と接する機会があり。だんぴらだけどなかなかいいじゃん、とまねをして「苗刀」を作ったりしたのは上記の通りです。なお、中国人は、いいものはいいと認める頭の良さがあり、日明貿易では日本刀が重要な産物として珍重されたらしい。

日本刀と苗刀。https://www.youtube.com/watch?v=XWleFy6YAr4&t=412s
 

 

一方、どこが発祥だ、どちらが上だ、なんてことより、もっとずっと大切なことがあり。

中国と日本の差、それぞれの長所を知る必要があるのです。そうすれば、厨二病みたいに互いに浅はかな批判を繰り返す、というバカなまねはしなくてもよくなると理解します。

で中国の特色ですが、

◎中国剣術は、体術、拳法と一体化している、というか、まずは拳法を学び、その延長として(手の延長として)器械術をまなぶ。

◎中国にとって、剣とは器械の中の一つに過ぎない。器械は、こん棒みたいなやつとか手裏剣みたいなやつとか、見ているだけで気味の悪くなるようなえげつないのが無数にあり、剣術なんてその他大勢の一つに過ぎないということである。

中国のいろいろな器械。出展は「中国武術・武器博物館(http://www.oriental-dragon.jp/)」
 

 

◎功夫(達人)の条件は、上記をすべてこなすこと。ここでいうこなすというのは、無数の武器を使いこなすというより、その武器で目玉なりきんたまなり、つぶそうと思えばつぶせるし、つぶさないようにしようと思えばつぶさないという技術力、精神力を持つことである。

一方日本の特色ですが

◎剣術・剣道は、まずは精神修養の道である。

◎剣術・剣道は、あくまで剣の道であり、器械なんてもってのほか。この精神は、千葉周作と大石進の「器械対決」で千葉周作が終始「抑え」にはしり、要するに余興だ、勝負にならん、という姿勢を示したところに雄弁に表れています。(この記事の最後に「機械対決」について解説しています)。

◎達人とは、活人剣をふるえる者のことである。目玉、金玉など最初からカウントに入っていない。

これだけ違ってますからねーそれだけに互いに尊重できると思うのですが。

ちなみに、本物の中国功夫が日本の剣術の達人と勝負したら、その勝負は事実上日本剣道の勝負になると思います。

この場合、功夫は無数の中国剣術の技法の中から、「精神修養を貴ぶ」部分を抜き出し、交剣知愛の勝負になり。

ところがひとたびこの功夫をウクライナの戦線に放り込んだら、今度は血も涙もなく、見るもおぞましい器械を無数に繰り出してロシア軍を壊滅させるでしょう。

要するに、良くも悪くも日本剣術は単純馬鹿で、ただ幸いその志向するものが「真・善・美(弓道じゃないけど)」なので、中国側も、地獄極楽の多様性の中から、本物の功夫であれば「真・善・美」の部分を抜き出して付き合ってくれるということである。

どちらが上か?もはや上下はありませんね。

映画 Fearless(SPIRIT)

 

 

*機械対決について。

幕末の剣豪千葉周作は、大石進という道場やぶりが、槍みたいに長い「六尺竹刀(通称物干しざお)」で挑戦してきたとき、樽の蓋かなんかで作った巨大なつばを付けた竹刀で応戦。半刻か一刻か?大石が突き、周作がこれを受けるということに終始し、結局勝負なしとなった。

あとで、観戦していた剣豪たちから「周作殿のほうが優勢だったのでは?なぜ一本決めなかった?」と聞かれたとき、周作答えて曰く「ものほし竿に樽の蓋なんて、あんなものはもう道具ではなく、器械でござる。器械を使った笑止千万のお遊びに、勝つもへったくれもござらぬでそうろう」。

ではでは。。。。

Posted by 猫機長
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操縦かんのお話

映画をみていると、悪いナチの戦闘機に襲われたB17爆撃機とか、やっぱり悪いゼロ戦に襲われたドーントレス爆撃機とか、果ては単に乱気流に巻き込まれた旅客機とか、きりもみや急降下にはいってしまい、それをパイロットが、両手で操縦かんを力の限り、ふんぬおー!とひっぱって、地面や海面すれすれで回復。。。というシーンを皆さん飽きるほどご覧になっていると思います。

というわけで、飛行機の操縦というのは操縦かんでするのななー?はいその通りです。

セスナの操縦かんはこんなかんじ

パブリックドメイン
 

 

インベーダーゲームのお人形さんみたいなやつが操縦輪です。

スペースインベーダー。https://hirocher.cocolog-nifty.com/holiday/2008/04/post_4169.html
 

 

このお人形さんの両手を握る感じで、ほいさー!と押し込んだり、ふんぬおー!と引っ張ったりして操縦します。

お人形さんじゃなかった操縦輪は、計器盤から生えているコラム(ほうきの柄みたいな棒)からワイヤーで昇降舵につながっており。

C*Uとは何か その1(技術的解説) | 彗星 (salamann.com)
 

 

前に押し込めば機首が下を向き、後ろに引っ張れば機首が上向くようになっているのでした。

よし、これならパイロットが心臓まひで4んじまっても、かわって操縦できるぞ!

ピッチ制御ならできますねーでもそれだけでは飛行機はちゃんと飛んでくれないのでした。

3次元空間で飛ぶ飛行機は、2次元空間の自動車と違い、ピッチと共にロールというものを制御する必要があり。

これは要すれば横転するか、あるいはしないで水平に飛ぶかということである。カーブを切る時には、横転気味にする必要があります。

このロールを行うのが、お人形さんすなわち操縦輪で、「輪」という名前でよく分かると思います。

この操縦輪をぐるっと右に回せば、飛行機は右に傾き。左も同様です。

ロールは「補助翼」というものを使います。こちらもほうきの柄とつながったワイヤで動かします。

 

C*Uとは何か その2 (横の制御則) | 彗星 (salamann.com)
 

 

映画だと、操縦輪をまっすぐ、ふんぬおー!と引っ張るだけで回復していますが、操縦輪をしっかり中立にしておかないと、きりもみという恐ろしいことになってしまいます。

よしよし、これでパイロットが4んじまっても、かわりに操縦できるぞ!

いやいやもう一つあるんですよ。

それが、機首を右に振るか、左に振るか、まっすぐ保つかという、「ヨー軸の制御」です。

これは操縦かんではなくて、ペダルで制御します。

ぼくが乗っている軽飛行機「こよーて」のペダル
 

 

ペダルもケーブルで方向舵につながっています。

右のペダルをぐっと踏み込めば機首は右を向き。左も同様です。

C*Uとは何か その2 (横の制御則) | 彗星 (salamann.com)
 

 

ちなみに、ピッチ、ロール、ヨーの3軸は下の図みたいな感じです。

http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2001/00367/contents/00006.htm
 

 

この3軸の制御ができるようになり、パイロットが4んじまっても、あなたが代わって操縦できるようになりました。めでたしめでたし

覚えておいて絶対損はないですよーこのブログの読者の多くは旅行大好きな素敵女子によって占められていますが、皆さんが乗る旅客機が酔っ払いみたいな動きをし始め、CAさんたちがべそをかいて騒ぎだしたときは、たぶんパイロットは4んじまっているので、あなたが代って操縦してあげてくださいね。

操縦輪にもいろいろな形があり。

セスナ140 https://www.aopa.org/news-and-media/all-news/2022/july/pilot/from-the-editor-staying-sharp
 

 

セスナ150 https://www.aopa.org/news-and-media/all-news/2023/april/pilot/the-best-150-on-earth
 

 

セスナ172 https://www.flyingmag.com/cessna-172-still-relevant/
 

 

セスナ140のヨーク(操縦輪)なんて、アートですよねー

一方、操縦輪ではなく、操縦かん(スティック)という、床から生えている棒で制御するのもあり。

スポーツ機とか、昔の戦闘機などが多用しています。

零戦の操縦かん https://jpgazowork.blogspot.com/2021/03/10000-222340.html
 

 

こちらは、操縦かんを前に倒して機首下げ、後ろに倒して機首上げ。左に倒せば左にロールし、右も同様です。

へんなのに、スピットファイアーの操縦かんがあり。

https://www.airliners.net/photo/UK-Air-Force/Supermarine-356-Spitfire-F22/1526234/L
 

 

べつにこれでシャボン玉を作ろうというのではなく。ふんぬおー!と両手で引っ張る時に、両手でこのわっかを握ることができるように、ということらしい。

スピットファイアだけではなく、第1次大戦のキャメル複葉戦闘機などからすでにこのかたちの操縦かんだったらしい。

キャメルのは三角形でした https://www.pinterest.jp/pin/407083253805236196/
 

 

でも、イギリスだけで、ほかの国にはこうゆうのは見当たらず。イギリス人の手とか関節はどこかねじれているのかもしれません。

今どきの軽飛行機(LSA)でも操縦かん(スティック)形式のが多く。

こよーてもスティックです

コヨーテのスティック
 

飛行機の操縦装置は、デュアルといって、機長、副操縦士それぞれに並列に計2組、つまり操縦かん(操縦輪)も2つ、というのが普通ですが、操縦席の真ん中に一本だけというのもあり。こちらは、だいたい先端がY字型になっており、機長(左席)が操縦するときはY字の左のグリップで、副操縦士の場合は右のグリップで、となるらしい。

https://www.pilotmix.com/bravo-700
 

 

いずれにしても、飛行機の操縦かんは、操縦輪(ヨーク)形式と操縦かん(スティック)形式に大別されるのです。

それぞれ特徴がありますが、ヨーク式のやつは大きな旅客機や輸送機など、えいや!と大きくメリハリのついた動きで、舵の効きはじめを確実に捉え、効いてきて惰性がついてきたら、これまたえいや!と中立に大きくもどす、というような動作に向いているらしい。747は操縦したことはないので、また聞きですけど。

ぼくの乗っているような軽飛行機では、ちょっとした横風でたちまち機体が木の葉のように揺れてしまうので、機敏な操縦かんの操作で対処する必要があり。また、ちょっと動かすだけできびきびと姿勢を制御できるので、やっぱり軽飛行機はスティックだね!と思っています。

一方、セスナなど小型機でもヨーク形式が多いのには理由があって、操縦を習うには縦の制御(ピッチ)と横転(ロール)をそれぞれしっかり体感するのが大切ですが、ヨーク形式であればヨークをそれぞれ押し込む、回す、とわかりやすく分割して操作できるので学びやすいし、そもそも軽飛行機の製造目的の一つに練習機としての利用があり。ゆくゆくジェット旅客機(ヨーク式)のパイロットを目指すというケースでとても重要なのであった。

ただ、床から生えているスティック式の操縦かんを両ひざの間で操作、というのはセクシーに感じる女性もいるらしく。デートなどの遊覧飛行では、スティックの方がいいかも?ただ、離陸前の昇降舵チェックつまりスティックを限界まで倒そうとすると、だいたい隣の女性がおなかに抱えているハンドバッグにぶつかって、あああごめんどけてね?となってしまうのであった。

ヨーク式だったらこれは防げるんですけどねー

いいとこどりをしようとしたのか?セスナ162があり。

https://youcanfly.aopa.org/flying-clubs/flying-club-newsletter/2017/november/19/aircraft-spotlight
 

 

こちらは、計器盤から生えているけれど、操縦輪ではなくてスティックになっています。

ピッチとローの分割や、繊細な操作の双方ができるのではないかな?乗ってみたい飛行機です。

 

今どきの飛行機では、サイドスティックなどというのもあり。エアバスや軍用機などで多用されているようですが、なんか電線で舵面操作しているみたいで、フライトシムと同じになってしまい、飛行機の挙動を文字通りスティックとラダーで感じることができなくなっちゃうんじゃね?と思います。

グラスコクピットにサイドスティックのセスナ400。今どきの飛行機はつまんないですねえ
PR-TEP - Cessna LC41-550FG Corvalis TT
 

 

その点ボーイングはがんこに操縦輪を継承しており。こういくことを書くぼくも新大陸(アメリカ大陸)の飛行機乗りなのかもしれません。ヨーロッパでLSAなど飛ばしている人たちがどう感じているか、知っていたらコメントなど頂ければ幸いです。

飛行機の操縦には、操縦かんの他にラダー(ペダル)も重要ですが、3000字を超えたので別の記事にします。

最後に、自衛隊教官の見事な操縦桿さばきを掲載。12:12からご覧ください

これで、人間ウオッシュレットとかがなければいいんですけど https://www.youtube.com/watch?v=c4j8gkIbJUo&t=1074s
 

 

ではでは。。。

Posted by 猫機長
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ブラジリア 冬の風物詩

7月現在、冬のブラジリア。とあるブラジル日本移民の生活について、ちょっと写真で紹介します。

◎冬の青空

 

 

ブラジリア郊外にある飛行クラブの格納庫。真冬ですがジャトバの木はまだ青々としています。朝夕は気温12度まで下がり。でも日中は30度近くまでいきます。サバンナ気候です。

滑走路の雑草(というか灌木か?)に紫のきれいな花が。ぶんぶんとすごい音がするので近寄ってみたら大きなくまばちが飛んでいました。
 

 

上空は雲一つない青空。
 

 

ドアからの隙間風が膝に冷たい季節になりました
 

 

色とりどりの畑が絨毯みたいでした
 

 

この後、管制から許可が出て、ブラジリア市街地の端っこをかする感じで通過しました

 

 

◎インディオ居留地に乱入

ひょんなことからブラジリア市高級住宅街(Noroesteと言います)の横ちょにある先住民居留地で開催された「人権保護のつどい」みたいなのに参加することになり。どんな催しがあるのかと思ったら、酋長のおっさんが演説をぶった後、呪術師みたいなおばちゃんがなんかいろいろ話し。そのあとはみんなでホットドッグパーティーになりました。ははは

酋長のおっちゃんと呪術おばちゃん
 

 

集いは居留地のあばら家で実施。みんなで地面にぺたんこと座りました
 

 

酋長のおっちゃんが手に持っているのは、ポルトガルのカラベル船の絵がある本。いわく「こいつらに不法占拠された。ここはわしらの国じゃ」
でも、聞いているみんなは、本のことより、酋長の後ろの机のうえにあるお鍋やパンの方が気にかかっていたりして。。。
 

 

インディオ居留地ですが、黒人のおばちゃんも飛び入り。ブラジル通の人は「バイアナじゃん」とわかるでしょうが。本人はバイア州生まれではなくミナス州生まれだそうでした。
 

 

バイアナ(バイア州生まれ)ではないバイアナのかっこをしたおばちゃんは炊事で大活躍し、みんなでホットドックと、なんかよくわからない焼きめしを食べました。

真正のバイアナはこちら https://www.pinterest.co.uk/pin/bahia-varig-airlines-brazil-1960s-travel-posters-f-lanzara-100×65-original-vintage-trav–635992778609561361/
 

 

謎のスープもあり。おなか壊しそうなので食べませんでした
 

 

食べた後はみんなで後片付け。水道があるのか、井戸水かは不明。
 

 

カポエラの実演もあり。インディオではなく黒人文化だけど。
 

 

いろいろな木の種とかを使って作った民芸品を売っていた。これはインディオの文化ですね
 

 

ペルー人みたいな呪術おばちゃん、偽バイアナ、酋長、現地の小学校の先生、謎のアフリカ人(みたいなブラジル人)。ブラジルに来ると人種も文化もごちゃごちゃになるのでした。
 

 

居留地集落の風景
 

 

居留地の看板。グアジャジャラ族のTeko-Haw居留地というらしい
 

 

◎ブラジリア国際空港のラウンジ

インディオ集落に行く前か後かだったっけ?出張で旅客として飛行機に乗ることになり。出発よりかなり前に空港に着いて、ラウンジでのんびりしました。

朝早くだったので、軽く軽食
 

 

というか、あまりバラエティのないブラジリアのラウンジ
 

 

奥の方に、バスの運ちゃんと車掌さんを発見。じゃなかったエアバスのパイロットとCAさんを発見。
 

 

いやいや、別にエアバスが路線バスに見えるというわけではないですよー

バスの画像出展https://onibusbrasil.com/anddytur/1553803
 

 

一方、エアラインパイロットから軽飛行機がどう見えるかについてはこちら

三輪車の画像出展https://www.oxygencycles.in/%E6%98%AD%E5%92%8C-%E3%83%AC%E3%83%88%E3%83%AD-%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%83%AB-%E4%B8%89%E8%BC%AA%E8%BB%8A-%E3%83%9A%E3%82%B3%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93-%E3%82%82%E3%81%A9%E3%81%8D-poko-%E5%8F%A4%E3%81%84-%E9%9D%92-kk-1872840
 

 

文字数は1500字に満たないけれど、写真いっぱいで15ページを超してしまったので、今回はこの辺で。

ではでは

Posted by 猫機長
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零戦はコピーだった:真実かデマか? (イギリス機も関与?零戦の真実)

第二次大戦で、アメリカやイギリスの飛行機をバタバタと撃墜し、有名になった零戦。当時から現在まで、日本人がそんなすごい飛行機作れるわけないじゃん?アメリカかイギリスの飛行機のコピーだよ!という意見が存在しています。

そして、なんとつい最近、「零戦は、とあるイギリス機のコピーであることが濃厚となった」という情報が飛び込んできたので、スクープします。

この情報においては、一見日本機特有とみなされる特色が、実はイギリスの某機にそっくりだったことが明らかに。

その特色とは

その①操縦席

零戦の操縦席は、欧米と比べて、機首よりで、後方の視界も大きく開けています。

F4Uと比べると一目瞭然ですが、F4Uの場合、コクピットがぐっと後ろ、そして機体に埋没したファストバックなので、視界もへったくれもなくなってしまい。着陸が危険な飛行機になってしまいました。

https://warbirdsnews.com/aviation-museum-news/planes-fame-air-museums-f4u-1a-corsair-combat-veteran.html
 

 

その逆が零戦。

https://www.sankei.com/photo/story/news/160127/sty1601270013-n1.html
 

 

なぜこうなるのかというと、これは傾向であって絶対というのではないのですが、欧米の戦闘機は、まずは操縦席を防弾装置で囲って、その前などの胴体に燃料タンクを格納し、被弾面積が大きい翼内タンクはなるべく避けたためです。

F4Uと零戦の燃料タンク配置
コルセアはhttp://seafurry.cocolog-nifty.com/blog/2009/07/wwf4ff4uf6f-db2.html
零戦はhttp://seafurry.cocolog-nifty.com/blog/2009/06/ww-612d.html
 

 

その➁運動性

上記の通り、欧米では、まず「落ちない飛行機」つまり頑丈で防弾も十分、武装も強力。速度と高空性能を重視したので、必然的に重く鈍重になり。運動性は二の次になってしまいました。零戦のように、複葉機にも迫る旋回性能というのは欧米の飛行機にはなかなかなく。

複葉機はアクロバットに優れた性能を持っており。今日でもピッツ・スペシャルなどが生産されています。(PIXABAY無料画像)
 

この①②の特性は、長く欧米で議論の的となり。

確かに防弾装備もなく、骨組みもきゃしゃで軽く作れば軽快な飛行機にはなるが、零戦ほどに洗練された運動性は、なかなか生み出せない。エンジン馬力が小さい日本の飛行機では、どこか空力設計で秘密があるはずだ。。。。。

そんな議論が続く中、とある吉日、ひょっこり、この空力デザインを決定的に洗練させた零戦のとある部分が解明され。

その場所、デザインとは。。。

「でっぱり(こぶ)」です。

なんだそりゃ?

零戦の前部風防からカウルまでのラインに注目。

機銃の上にかぶさって張り出し、風防にめり込むようになっています。


 

 

これがF4Fになると、機銃は翼内のみで、前部風防もでっぱりなんてなく、すっきりしています。

https://warfarehistorynetwork.com/article/the-grumman-f4f-wildcat-was-a-rugged-lethal-tool-for-the-u-s-navy/
 

 

この不思議なでっぱりについての最新情報が発見され。

「零戦の高性能は、このでっぱりによって気流が見事に整えられ、速度や空戦性能に貢献したことで達成された」

そして、

「このでっぱりは、英国のとある戦闘機からコピーしたのである」

という衝撃の情報が!

さて、その知られざる英国戦闘機とは

「ソッピース・キャメル」

https://www.aeroclip.com.br/p-9308761-Sopwith-Camel-172-%23-12447—ACADEMY
 

 

複葉戦闘機だよ?

風防そのものがないじゃん?

どこがでっぱりじゃい?

いやいやちゃんとでっぱりがあるんですよ。

https://www.fiverivers.com/amap402.html
 

 

https://www.airforce.gov.au/community/visit-and-learn/heritage-centres/raaf-base-amberley-heritage-centre
 

https://www.cgtrader.com/3d-models/aircraft/historic-aircraft/sopwith-camel-ww1-airplane
 

 

https://www.raafamberleyheritage.gov.au/aircraft/sopwith-camel/
 

 

当時の他の戦闘機は、機体にどんと機銃を置いただけで、銃把だのなんだの突起物が乱流をだしまくっており。

スパッドXIII
http://www.wwi-models.org/IM/USA/laskodi-spad.html
 

 

フォッカーDVII
Machine Gun & Fokker D.VII
 

 


 

 

フォッカーDRI

 

 

そこにすっぽり流線形の覆いをかぶせたため、その恐るべき効果として

「この覆いによって気流が乱されまくり、上方に偏向されたため、かえってパイロットに風が当たらなくなった」

そうです。ははは

さて、ここまで読んだみなさん。零戦がキャメルのコピーだ!というのは全くのデマであり、ウケ狙い、読者を呼び込むための単なるネタだということがご理解できたと思います。

というか、まさかコピーだ!と思ってしまう素敵女子とかがいないように、念のため明記しておくのでした。

ははは

あああごめんなさい!

 

 

ただ、キャメルの「プロペラ、エンジン、パイロット、搭載火器、燃料を機体の前方1.8m以内に集中させた(https://hobbycom.jp/workshop/library/weapon_sora/56.html)」というのは、なんとなく日本機ちっくであり。もしかして堀越さんとかが参考にしたかも?

風立ちぬ」の堀越さんhttps://www.ghibli.jp/works/kazetachinu/
 

 

零戦が絶対にキャメルのコピーではないという証明があります。

それは「操縦のしやすさ」

キャメルも零戦も、格闘性能が著しく高かったのですが、しかし、どうやってその性能を達成したか、については全く逆のアプローチであり。

キャメルの場合、ロータリーエンジンのトルクを利用して、その御しがたい横転のクセを逆に御することのできる優秀なパイロットを要求した。

Wikipediaからの引用ですが

「エンジンの強いジャイロ効果がキャメルの操縦性を独特なものにして、新人パイロットには難しいものであり、着陸時の事故が多かった」

すげー暴れ馬になってしまったキャメルの動画を発見。本物か?レプリカか?

 

 

「意図的に不安定にされており、いつも真直ぐ飛ぶためにパイロットは常に調整する必要があったが、これによって比類ない機敏さを与えられたキャメルは、第一次大戦中に全軍通じての最多撃墜数を記録した戦闘機となった」

「アメリカ軍も使用したが、操縦の難しさゆえに事故を起こすパイロットが後を絶たず「パイロット・キラー」と呼ばれた。実際、意図せぬ機首上げ・機首下げをすることも多く、結果として墜落事故が多発」

以上引用終わり

エンジン自体がプロペラと一緒に回転するロータリーエンジン

 

 

零戦の場合はその逆で、戦闘機のくせにとても安定しており、操縦がしやすかった。つまり、パイロットの操作に素直、という特性が、神業の空戦技術を持つ老練なパイロットと一体になって戦争初期の大戦果が可能になった。

でも、零戦のこの操縦性は、残念ながら、先の大戦においては欠点として作用してしまったと思っています。

操縦がしやすいために、航法、通信、気象といった基本、そしてマニューバ、シザーズといった高等技術をぜんぜん学べていない、あまり飛行時間のない練習生でも、何とか一人で離着陸ができてしまった。

それは、たいして操縦できない少年飛行兵でも、とにかく離陸できればいい。あとは敵に突っ込め、という特攻にいくらでも起用できることを意味し。

これは零戦のみでなく、隼など日本機に共通した特性で、もし、零戦等がキャメル並みに操縦のしにくい飛行機だったら、そもそも離陸できないし、特攻も技術的にできなくなり、若者たちの命もかなりの数が助かったのではないかと思っています。

 

いやいや今回はデマそのものになってしまいましたが、こういった記事で、みなさんが飛行機に興味を持っていただける一助になれば、大変幸いです。

なお、スヌーピーが犬小屋に乗っかってドイツの複葉機などと戦うシーンがありますが、スヌーピーにとってこの犬小屋はキャメル(のつもり)なのだそうです。

スヌーピーの撃墜王!(フライング・エース!) | おたまの夢の種 (ameblo.jp)
 

 

ではでは

Posted by 猫機長
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ビジネスジェットに見る主翼桁の「功罪」

ジェネラルアビエーション、すなわちエアラインや軍用機を除いた商業機(エアタクシーなど)や軽飛行機の世界での花形が、セスナのサイテーションをはじめとしたビジネスジェットです。

ジェネアビの最先端を切るビジネスジェットを見ていると、現在の航空技術の究極を見ることができ。マニアならずともなかなか面白い飛行機情報が得られると思います。

ビジネスジェットの生産にしのぎを削っている各社は、顧客に魅力的な飛行機を作るため最大限の努力を行っています。そこから、重要な特徴が見えてきました。

その名も「主翼」

特に「主翼のつなぎ目」が必殺技になっているらしい。

そもそも、ビジネスジェットの根本として「どれだけ快適に一定数の乗客を運べるか」があり。

エアラインみたいに、とにかく無数の乗客をすし詰めだ!文句があるなら地上の係員に言え!なんて通勤電車一歩手前とは一線を画した、空飛ぶ一流ホテルであり。中東の石油王とかが、トップモデルの彼女を乗せて、ほかほかのエスカルゴとひえひえのシャンペンなんかを飲み食いしながら優華に行幸するための飛行機であるビジネスジェットは、客室空間の快適さが売れ行きを左右すると言っても過言ではなく。

もちろん、石油王だの金持ちになればなるほどドケチになりますから、豪華さはロールスロイスでも、運航経費はかぶと虫より安いぞ!でないと見向きもしてくれません。

世界の名車かぶと虫
 

 

というわけで、ともかく「安くてリッチな」客室スペースが第一優先であり。この結果、「段ボール肉まん」ではない「本物の肉まん」というハイレベルの飛行機だぞ!という程度はすまず、顧客の要請によって「豚まん」「肉(牛)まん」、イスラム教徒だけどもそれほどではない顧客には「肉まんに見せかけた豚まん」みたいな飛行機を作る必要があるのでした。

ううむなんだかわからなくなってきたぞ?要するに、単発ピストンの2人乗り軽飛行機みたいに「ドアは閉めてもすきま風」とは真逆の世界という事はご理解いただけたと思います。

夏はそこそこ涼しいですが、冬は殺人的な寒さになるため、
ユニクロのももひきが必須です。
 

 

そんなビジネスジェットの旅とはどんなかなーというのが「PHENIX JET」という国際オペレータ―のホームページに乗っていたので、抜粋します。以下、

写真含め「https://www.phenixjet.com/jp/business-jet/」からの抜粋です。

◎機内を独り占め。ラグジュアリーで快適な旅を

ファーストクラスを超越したラグジュアリーな機内空間において、従来の民間便では味わえなかった快適な時間を過ごすことができ。機内で高速Wi-Fiを用いた動画視聴や電話も可能となっています。

フライトの最中には、客室乗務員が用意したベッドで眠ったり、シアタールームでゆっくりとくつろぐなど、友人や家族とも充実した時間を過ごすことができます。

 

 

◎お好きな料理をお選びください

お料理の種類からお酒の銘柄に至るまで、メニューはすべてお客様のご希望に沿ったものとなり。有名なシェフとも提携し、様々なお食事をお客様にお楽しみいただけます。

以上で引用終わり。

 

さて。

ここでプライベートジェットの設計者を悩ます重大な問題が出てきてしまいました。

スピードを出し、燃料消費を少なくするためには、なるべく胴体を細くしたい。

でも、細い胴体だと、胴体の直径をすべて使い切ってもお客さんが窮屈に感じてしまいます。

というわけで、エアバスよりは細いけれど、金持ちが窮屈に感じないくらいには太い、というところで妥協しなければならなかった。

しかし、今度は安全性の壁にぶつかり。

乗客がその辺の貧乏人だったら、墜落して4んじまったとしても、中国人に依頼して事故現場を埋めてもらうだけで済みますが、石油王だと、生命保険だなんだの、要すれば賠償で飛行機メーカーもたちまち破産なので、絶対に落ちない安全な飛行機を作らなければならない。

要すれば、十分な強度を持った主翼と、壊れないエンジンが必須となり。

エンジンについてはなかなかいいのがあるので、ここではあえて深堀する必要もありませんが、問題は主翼である。

初期のサイテーションの画像を見ると、このへんの胴体と主翼の結合など、天才的な、美しい処理がなされていることに気が付きます。

主翼と胴体の流れるような結合と、主翼直下の流れるような直線的な胴体に注目。
 

 

パイロットに親切な大型の風防
 

 

気になる室内はこんなかんじ
 

 

さて、セスナはサイテーション500で大ヒットを飛ばし。

でも、そのうち競合各社も肉薄してきたため、なんとか差別化を図りたくなり。

ここでセスナ社は悪魔のささやきを聞いてしまった。

それは

「居住スペースと主翼の主桁を分離すればいいじゃん」

航空を飛ぶビジネスジェットの居住空間は、与圧する必要があります。

というわけで、安全な与圧(安い与圧)のために、胴体断面は円形にしていた。

https://private-jet.aero/userfls/editor/large/826_cessna-citation-501-1.jpg
 

 

 

上の図を見るとわかる通り、主翼桁は胴体を貫通しており、実はその分居住スペースが少なくなることは避けられず。

 

しかし、ここで悪魔の声を聞いてしまったセスナ社。

サイテーションIIIシリーズを皮切りに、ぼこんと胴体の下に主翼桁を突き出した、なんともぶきっちょな飛行機になってしまいました。

https://www.aircharterservice.com.au/aircraft-guide/private/cessnaaircraftcompany-usa/cessnacitationx
 

 

 

主翼が胴体の下に飛び出し、ひねたネズミみたいになってしまったサイテーションX https://getoutlines.com/blueprints/17975/cessna-citation-x-blueprints
 

 

初期の小さなサイテーションは、隼や飛燕、零戦みたいな、空力的に洗練された繊細なデザインだったのに、大型化されるに従ってぶきっちょな腹の出たアヒルみたいになってしまったのが悔やまれます。

胴体と主翼のかねあいについては、他のメーカーも努力してはいた。

例えば、「ハンザジェット」

https://ameblo.jp/ae31x/entry-11457500211.html
 

 

前進翼にすることで、主翼桁を客席の後ろに持って行った。

特殊な主翼ながら、そのせいで事故になったとかいう話は聞きませんが、それでも胴体断面中央に主翼桁、というのはやはり居住性からしては不利だったらしく、胴体後部のエンジン、T型尾翼という特殊な配置がこの機以前、以後と広く採用されて特殊でなくなったのに比べて、前進翼はこの飛行機が最後になったらしい。

一方、最初から居住性なんてどうでもいいや、空力を優先しましょう、という潔いのもあり。

すみませんビジネスジェットではありませんが、「TU104」というのがあり。

https://www.airliners.net/photo/Aeroflot/Tupolev-TU-104A/0168122/L
 

 

主翼を胴体中央に突き刺したため、ものの見事に客席に段差が付き。主翼、アエロフロートマーク上の窓の配置に注目。

 

 

も一つ雑学。機首がガラス張りになっていますが、これは爆撃手ではなく、航法員のためののぞき窓です。

広大なソ連を網羅できるレーダー網がなかった当時、この窓から航法員が地図とにらめっこして進路を確認・計測していたらしい。

 

 

ビジネスジェットではこういう例はないの?ありません。

だって、小さなビジネスジェットでこれをやったら、客室がなくなっちゃいますよね。。。

さて、逆の意味で潔いのに「ホンダジェット」があり。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspe/76/7/76_7_751/_pdf
 

 

こちらは、最初から主翼桁を胴体から出っ張った形で設計しており。

https://global.honda/jp/news/2014/c140628.html
 

 

カモノハシのように広がってくびれた機首や、それにしても出っ張りすぎじゃね?みたいな主翼と胴体の接合部など、どうも違和感を感じてしまうのはぼくだけでしょうか?エンジン配置などとともに、最新の空力設計、というのはわかるのですけど。。。

やっぱりサイテーションIみたいな、シンプルなのがいいなあ、と思っています。皆さんはいかがでしょうか。

https://aeromagazine.uol.com.br/artigo/cessna-500-citation-i-o-inicio-de-uma-era.html
 

ではでは。。。

 

Posted by 猫機長
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トリムのお話

みなさんは、車を運転していて、あれれまっすぐ走ってくれないなとか、カーブで外側に膨らみそうになっちゃった、とかあったと思います。

飛行機も同じで、ふらふらしないでまっすぐに飛ぶというのは、実はなかなか難しかったりします。

飛行機がまっすぐ飛ぶには「静的安定性」と「動的安定性」が関わり。いずれも重要です。

飛行機の場合、横の安定性と縦の安定性があるのですが、ここでは縦の安定性で説明します。

一見は百聞にしかずで。。。。

「Aerodinâmica e Teoria de Voo」Jorge  M.Homa著 より
 

この図は、前下方からちょっとした突風をうけたときの飛行機の挙動について示しています。

①静的に安定のある場合は、機首を上下に振りながらも直進をしようとします。

②静的にニュートラルの場合は、機首が上がったらそのままの姿勢で上昇しようとします。

③静的に不安定の場合は、さらに機首上げを増そうとして、ついには失速に至ります。

というわけで、「よい飛行機」の一つの条件は、静的に安定していることです。

でも、それは十分条件ではなく。今度は動的安定性が関わってきます。

静的に安定した飛行機で

④動的に安定していれば、上下のふり幅を次第に減少させて直進に戻ります。

⑤動的にニュートラルだと、いつまでも同じふり幅で機首を上げ下げしながら飛んでいくことになります。

⑥動的に不安定だと、ふり幅が無限に大きくなっていき、やっぱり失速に至ります。

というわけで、「ほんとに良い飛行機」は動的・静的に十分な安定性を持っている必要があります。

 

優秀な安定性をもった傑作機の一つに「シュトルヒ」があります。

https://www.ms-plus.com/smp/43060
 

 

あれ、第二次大戦の飛行機じゃん?猫機長は操縦してもいないのに、なんでわかるの?

三面図を見れば、一目瞭然なのです。

fieseler fi 156 storch – BlueprintBox.com – Free Plans and Blueprints of Cars, Trailers, Ships, Airplanes, Jets, Scifi and more…
 

 

ななふしというかトンボというか、高翼で細長い機体の端っこに、広く離れた間隔で設置された主翼と尾翼。つまり、尾翼による安定が得やすいスタイルになっている。

 

その逆にピッツがあり。

Pin auf aircraft (pinterest.com)
 

 

すん詰まりの胴体に、主翼と尾翼がたいした間隔もなく設置されています。

見るからに安定性が悪そうですが、じっさいめちゃくちゃ悪いそうです。

 

なぜそんな安定性のない飛行機を作るのか?

ピッツは、曲技機と言って、宙返りだのきりもみだの、狂った挙動をするための飛行機であり。安定性のある飛行機では、そんなまねはできないというか、できてもとろくて使いものにならなくなるからでした。ははは

 

その代わり、よほど熟練したパイロットでないと直進はおろか離着陸まで困難になってしまい。

似て非なる、というケースに、ソ連のI16があります。

polikarpov i 16 – BlueprintBox.com – Free Plans and Blueprints of Cars, Trailers, Ships, Airplanes, Jets, Scifi and more…
 

 

主翼と尾翼がくっついちゃってるじゃん。。。。

この場合は、別に曲技(格闘)を行うために安定性をわざと犠牲にした、というのではなく。たいして馬力のないエンジンで、とにかくスピードを出したかったために、エンジンに対する機体の比重を無理やり小さくしたらこうなった。

しかしそのたくらみは成功し。解放風防の旧式機のくせに、低空ではドイツのメッサーシュミット戦闘機と互角に格闘したそうです。あれ格闘だっけ?

 

その逆にエアロコマンダー680があり。

https://www.jetphotos.com/aircraft/Aero%20Commander%20680
 

 

https://www.aircraft-reports.com/aero-commander-680-t-v-w-aircraft-maintenance-manual-1963/
 

 

ちょっと機首が長いけれど、高翼でうんと重心を低くして安定を確保しているらしい。

こちらは、もともとは爆撃機だそうで、とにかくどこまでもまっすぐ飛んでいくという、安定性が「売り」の飛行機。

その安定性によって、航空測量、航空写真の撮影用として大いに重宝されたそうです。

 

上記で分かるように、だいたい戦闘機は、わざと安定性を悪くして、その分機敏にしたようなのが多く。

でも、格闘性能とは関係ないところで、安定性がなくなっちゃった、という残念なのも存在しています。

例えばP51

Pixabay無料画像
 

 

P51は、スピードだの格闘性能だの自体は、実は最先端でもなく。でも、大きな爆撃機を援護して遠いドイツまで飛んでいく航続距離があったために、連合国勝利の決定打となり。世界の最高傑作とみなされるようになりました。

ところが、そもそも小さな単発機で、大型爆撃機、つまりは長距離輸送機にくっついていくというのは無理な相談であり。

その無理を通したため、へんなところに増加タンクを設置する羽目になってしまいました。

基本、燃料タンクは、空力重心と一致させて、ガソリンが下向きにかける重力と、翼による上向きの揚力が重心付近でうまく相殺するように設置します。

さらに、欧米ではなるべく胴体内に収めて翼内や操縦席を避け(囲むようになっちゃうけど)という努力がうかがえるのですが、P51の場合、日本機か?みたいに、ゴージャスに操縦席から翼にかけて大きなタンクが設置されており。

それでも足りなかったらしく、後部胴体にも大きなタンクが増設されてしまったのでした。

http://www.wwiiaircraftperformance.org/mustang/P-51D-manual-5april44.pdf
 

 

この結果、増設タンクが満タンのうちは、後部に重心の偏りができて、空戦以前にフツーの飛行にも細心の注意が必要になってしまったらしい。

 

F4ジェット戦闘機も同様で、長大な背中に分割して設置されたタンクが、燃料消費に従って急激な重心の変化をもたらし。飛行特性が大きく変わってしまったらしい。この特性を制御できないとF4乗りとしては失格みたいな、なかなか気難しい飛行機だったそうです。

f-4cd_overview.jpg (650×241) (watergeek.eu)
 

 

脱線してしまいましたが、ふつう飛行機は、操縦かんを放していても自然にまっすぐ飛んでいけるくらいの静的・動的安定性をもつよう作られており。

しかし、ここでもう一つ大きな課題が。

飛行機は、空気の中を飛んでおり、飛行機を取り囲む空気自体が、上昇気流だの下降気流だのと言って常時動いているので、その気流・気団の中で水平飛行していると思っていても、例えばサーマルの中にいれば、知らないうちに対地高度は上がっていってしまいます。

そうゆうときは、操縦かんを押し気味にして、機首下げ、下降の姿勢だけど地上からの高度は一定、まっすぐだよ!というふうにします。

でも、そのばあいずっと操縦かんを押していなければならず。

ここでトリムの出番です。

あー本題までが長かった。

機首を上向き、下向きにする動きつまりピッチの操作は、水平尾翼で行います。

そこで、ちょっと機首が下向きになる位置に水平尾翼をセットしてうごかないようにすれば、操縦かんから手を放しても飛んでいけます。

このために、タブというものが発明され。

左右の水平尾翼は連動しているので、タブは右翼だけです。
 

 

このタブが上向きになれば、昇降舵には下向きの揚力が発生して、手で操縦かんを押さなくても、昇降舵は下向きに作動します。

昇降舵が上向きになれば、水平尾翼には上向きの揚力が発生し、飛行機は尻を上げ、機首をさげます。

 

この結果、操縦かんから手を放していても自然に飛行機は下降していき。この降下率をサーマルの上昇率に合わせれば、飛行機はまっすぐ飛んでいくのでした。

トリムタブの原理。
Aircraft Trim Tabs – Know To This Aeronautical Airplane Engineering Knowledge
 

 

トリムは、別に水平飛行だけではなく、上昇や下降でも便利です。

例えば、下の写真では、機首上げ13度くらいかな?に保つようにセットして、ぐんぐん上昇しています。

 

 

この写真みたいに、トリムがぴたりとあって、手を放していても、目指すピッチで操縦かんがぴたりと静止、なんてできたときは気分がいいですねー

ぼくの乗っているLSA(軽飛行機)は、水平尾翼のトリムは電動式です。セスナなどでは、古典的な、お皿みたいなのをくるくる、というのも健在です。

トリムのスイッチと表示灯
 

 

セスナのトリムホイールhttps://ameblo.jp/taxi283/entry-12167705300.html
 

 

今日の記事は、垂直面での操作に特化したお話ですが、水平面でも、方向舵にタブがあるのが普通です。ぼくの軽飛行機の場合は、こちらは紙飛行機と同じ固定式で、飛行前に地上で調整します。安定というか、Pファクターやトルクを打ち消す作用が主ですが、これはまた別の記事にしています。

そして、さらには横転という、機軸に従った動きがあるのですが、これに関連する補助翼については、軽飛行機ではタブのないのも多いし、また別の機会の投稿とさせていただきます。

 

ではでは

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短編集:①万里の長城、➁トランプ大統領

◎万里の長城

 

聳え立つ長城。北方騎馬民族から漢民族を守った文字通りの城壁、という印象はあるのですが、一方で、世界の「三大無用長物」の一つとあざけられてもいるのでした。

ちなみに、「三大無用長物(むようちょうぶつ)」とは

順不同ですが

1.戦艦大和:46センチ主砲で、40キロ先の敵戦艦を撃沈できた。でも、大和が進水した時は、すでに400キロ先から飛んでくる雷撃機や爆撃機の時代になっており。

大和特攻で知られた「坊ノ岬沖海戦」では、377機の米艦載機に襲われ、大和以下6隻の艦船が爆弾や魚雷によってあえなく撃沈。艦載機は13機が喪失したのみで、はるか遠くにいた米空母部隊は全く無傷でした。

インディジョーンズでも似たようなシーンがありました

 

 

2.エジプトのピラミッド:場所を取るだけで役に立たない、という意味では正しいと言えなくもないですが、古代の天文台、農閑期の雇用対策などなど、考古学上では、十分役に立ったんじゃね?という解釈もあり。現代でも重要な観光資源ですから、「無用の長物」はいいがかかとおもいます。。。

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3.万里の長城:本稿のお題なので、もうちょっと詳しく書いてみます。

そもそも万里の長城が出現したのは秦の時代とされていますが、万里ではない長城は、魏だの斉だのと言った春秋・戦国からあり。この目的も、北方騎馬民族だけでなく、戦国の各国が互いに侵略を防止するため、というのもあった。

始皇帝によって中国が統一されてから、長城は万里に伸び、その目的も北方騎馬民族への備えが主となっていったらしい。

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ただ、長城があれば騎馬民族は防げたというとそうではなく。ジンギスカンとか、その後のフビライなどモンゴル軍は何度も長城を越えて縦横無尽に中国を荒らしまわっています。

中国側も、漢の武帝など、積極的に長城以北に進出しており、唐代に至っては、中国の領土は長城を遠く北に越えており、要すれば長城なんてなくても騎馬民族の侵入は防げていた。

というわけで、隋のように、国家滅亡の遠因となったすさまじい建設コスト(資金、資材、人命)をかけた割には、騎馬民族の軍勢をやっつけるという意味ではたよりないなあ、というのが実際のところであったと理解します。

では、中国人は、なぜ「月からも見える」ほどの巨大・長大な建造物を作ったのか。

上でも書いたように、隋そして秦などの王朝を滅亡に追い込むかも?というほどの巨大な負担を強いてまで長城が建設されたのには、単に騎馬軍団を防ぐ、というのよりもっと重要・深刻な理由が、実はあったのです。

なぜ長城は建設されたのか?「真相はこうだ」

長城が建設された真の理由は

「ヒツジが農耕民族の居住地に迷い込むのを防ぐため」

だったのです。

なんだそりゃ?

要するに、騎馬民族というのは、ノマドです。

ヒツジの動きにつれて東西南北とどこまでも移動していきます。

言い換えれば、ヒツジの行かないところには、騎馬民族も出現しないのである。

1218年頃、今で言えばイランだのイラクだのがある中央アジア・中東で栄えたホラズム朝に、モンゴル軍が押し寄せた時の状況が今日まで言い伝えられていますが、いわく

「彼らは来た、壊した、焼いた、殺した、奪った、去った」

つまり、占領地をあっというまに破壊しつくし、焦土にしてしまったのちは、これもまたあっという間にいなくなってしまった。

要すれば、ホラズムの焦土には、ヒツジを飼うだけの草原がなかった(あるいは破壊しつくして消してしまった)ので、ヒツジの飼えるモンゴル草原へ、何の未練もなく帰って行った、ということらしい。(軍事的、政治的な支配はまた別の話です)

ようするに、かわいそうですがひとところにとどまっていることができない民族だったのです。

絶えず@移動中の生活。問題はどこに移動するかですが、それも意外に単純で、要するに、上でも書いたように「ヒツジの行くところ、行けるところならどこでも行きます」ということだった。

農牧民族側でもこれに気づき。

農耕民族の畑や市邑なのある地域からなるべく遠くに、ヒツジか越えられない程度の柵を作っておけば、よっぽどのことがなければ騎馬民族はこの柵を越えて侵入しては来ない。

よっぽどの場合、というのは、冒頓単于だのジンギスカンだのが現れ、騎馬民族を統一して強大な勢力を構成する場合ですが、実は悠久の中国の歴史の中で、そういった場面、時代は短く。

というわけで、北京だのなんだのの要衝の近くでは、目を見張る軍事建築になっていますが、じつは長城の多くの部分は、ヒツジが越えられなければいいや、くらいの幅や高さしかなかったりするらしい。実際は、牧童がやすやすと乗り越えないように、もうちょっと高さが必要だったらしいですが。

あと、もう一つ重要な長城の役割として「交易の拠点」というのがあったそうです。

日本でも、いろいろな場所で「蚤の市」が開催されていますが、中国内陸の、なにもない高原で、長城の要所要所が重要な市場・拠点となったらしい。

泣く子も黙るドイツの蚤の市。かわゆい陶器の陰に、シュタールヘルムとかもまぎれているらしい。
https://taptrip.jp/img/155763/
 

 

要すれば、長城というのは、大砲をどんどん撃ち合ったり、ぎゃわわーとチャンバラをやる場所ではなく(というかそういう事もやったが)、本来は、買いものカゴをぶら下げた農耕民族のおばちゃんと騎馬民族のおばちゃんが、長城の北から南からヒツジの毛皮だのらっきょだのを交換していた、そういう場所だったということなのですねーであれば高すぎちゃこまります、やっぱりちょっと梯子を立てかければのり越えられるくらいじゃないとやっていけないですよねえ。

「長城の高さはヒツジが越えられないくらいあればよかった」というのは、吉岡力という有名な世界史の先生が「歴史パズル」という本に書いていたものと理解します。べつにぼくが発明したというものではないので、念のため。あれ、パクリか?

ちなみに、長城の実際の高さは、秦時代のものが2メートル。平均で6~9メートルだそうです。

秦代の長城 https://love-knowledge.com/6856/
 

 

◎Quoraからの質問応答

質問サイトQuoraに、いかにも日本人の好きそうな質問があり。回答してみました。

質問:「親日派」の有名人や公人は誰ですか?

回答:トランプ大統領。

日本を訪問した際、よりによって肥満そのもののむくつけき男たちが、裸で抱き合ってダンスし、汗をそこら中に巻き散らかすという恐ろしいショーにつき合わされ。あげくの果てに、一番ダンスのうまかった優勝者のデブ男にトロフィーを渡すという絶望的な苦行を強いられてしまいました。

トランプさんの偉大なところは、こうしたショーにおいて、デブ男たちに交じった一番のデブ男だという事を世界中にさらすことになっても、にこやかにこの儀式を最後まで耐えきったことで、日本のことを心から好きでないとできないことだと思います。

相撲取りも圧倒するデブ野郎。
トランプ氏、表彰状読み「レイワ・ワン」 特注杯を贈呈:朝日新聞デジタル
 

 

日本人から見れば、日本の美しい伝統芸能のイベントに招待した、というおもてなしなのでしょうが、それをアメリカ人がどうとるかは、また別と思います。

日本人とアメリカ人がどのように違ったアプローチをするか、そしてアメリカに学べるところはどこか、について、以下に記載してみましたので、興味あらば、ご一読を。

零戦に見る仕事のスマート化必勝法① – アーリーリタイア

零戦に見る仕事のスマート化必勝法② – アーリーリタイア

 

ではでは。。。

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バイアグラによる視力障害について

このブログの読者たちは、みな女性にもてもてのナイスガイ、あるいはそんなナイスガイをめろめろにしている素敵女子と思います。

一方で、現代生活のストレスはおとなの関係にも影響をもたらし。

いろいろあって「PDE5阻害薬」(つまりバイアグラなど)を服用している人も多いと思います。

これは、「ショックコーン」が伸展できなくなることを防ぐとても重要な薬です。

ショックコーンというのは、伸びちぢみすることにより、世界の果てまで飛んでいくことを可能とするパーツで、もちろん男にしかないパーツです。

ショックコーンで有名なのがミグ21。

機首の、エアインテークに注目ください。ふだんは引っ込んでいて外からは見えないくらいです。

http://skyandsea.a.la9.jp/TURBIN-2/Mig-21_F-13.htm
 

 

でも、超音速で突撃だ!というときは、にゅーん、と伸ばして、こんな感じになります。

https://scalemodel.forumactif.org/t7874-mig-21-pfm-1-48-eduard
 

 

動画はこちら


 

 

これって、ネコのお◎んちんじゃん!

人間も同じです。

男性には、女性にはない繊細さがあり。ちょっとしたストレスとかで「ホスホジエステラーゼ(PDE)」という悪い酵素がショックコーンの伸張を鎮めてしまうので、この酵素をやっつける、つまりPDEを阻害する薬を投下することで、力強く、ぎゅぎゅーんと伸びるようになる。

「PDE5阻害薬は勃起を促進する作用があります(https://www.life-cl.com/glossary/Alphabet/P/phosphodiesterase5inhibitor.html)」ということで、おとなの愛に、欠かせない薬となっています。(でも、彼女には飲んでいるところは見せないようにしましょう。女性が化粧しているところをのぞき込まないようにするのと同じ理由です)。

PDE5阻害薬として、バイアグラ、レビトラ、シアリスがあります。

ぼくはバイアグラ派です、というのは少ないかも?きょうびシアリス(タダラフィル)派が多数らしい。

これらのPDE5阻害薬は、麻薬だのドラッグだのとは違い。ちゃんと医療当局に認可された安全なED治療薬という位置づけになっています。

でも、薬である以上副作用は防げず。

目が充血するだの、顔がほてるだの、鼻づまり、頭痛だのが発生する例が多いらしい。

要すれば、PDE5阻害薬というのは血流を促進する薬であり。血管を拡張させるというのが主要な作用の一つとなっていて、だからこそ「海綿体拡張による勃起の増強」という魔法の効果が実現できた。

問題は、ショックコーンだけではなく、体全体に作用が及んでしまうことにあり。顔がほてるくらいならまだよいのですが、血管だけではなく、神経にも作用が及ぶにあたり、恐ろしい副作用を触発する可能性が明らかになりました。

その名も「非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)」

詳しくは、以下のリンクを見ていただくとして、要は「突然の視野狭窄、視野欠損」をもたらす恐ろしい病気です。

虚血性視神経症(ION) | オンライン眼科 (doctork1991.com)

 

PDE5阻害薬が引き金になると目されているのは、動脈炎性(ION)、非動脈炎性(NAION)の内の後者で、実は治療法はないらしい。

一方、片目づつに発症し、片方が発生したらすぐ医者に行ってもう片方に「抗凝固薬」を投下することにより、「僚眼への発症リスクは5年間で12-15%程度」に抑え、一方、発生したほうの目は「発症後数週間程度は悪化の可能性はあるが、その後の変動は見られない」かつ、別ソースでは4割程度の人で正常に回復する(非動脈性前部虚血性視神経症NAIONとバイアグラ、レビトラ、シアリス (life-cl.com))というのもあります。

NAION以外では、単に眼球に通じている動脈・静脈に血栓が生じたために失明した(バイアグラ食べて片目「失明」した30代男…一体何があったのか – 江南タイムズ (gangnamnews.jp))というケースもあり。

ただ、上記全てに言えるのは、「実はPDE阻害薬がどのくらい発症にかかわっていたのか・影響を与えていたのかわからない」ということである。

目玉と視神経(NAIONの所見じゃないけど)

https://www.qlife.jp/dictionary/item/i_101016000/
 

 

また、気になる発生頻度ですが、バイアグラでは「視力低下、網膜出血、網膜静脈閉塞」は、0.1%未満のさらにその下のランクの「頻度不明」となっています。発症頻度の高いのは、血管拡張(ほてり、潮紅)(5.78%)があります(シルデナフィルの副作用|頻度や対処法と実際の口コミを紹介 | 健康コラム (okusurinavi.shop))。

コロナワクチンと似ていて(同じとは言わない)、ワクチンを飲んだ翌日に死んじまったけれど、それがワクチンのせいなのかどうかわからん。断定できん、というのが正直なところらしい。

PDE5阻害薬では、そもそも緑内障とか、網膜色素変性症とか、ある程度進んでいたのに本人は気づけていなかったのが、阻害薬で急変となったのか、そうでないのか(全く影響はなかったのか )など、まだまだ分からないことが多いらしい。

こうした状況から、Pfiserだっけ?製薬会社は「全然危険はない。安全だ!」と主張する一方、「失明するぞ!」と恐怖感をあおるユーチューバーがアクセス数を伸ばしたりしています。

どの情報が正しいのか?

複数の情報を確認した結果(あくまで個人的見解ですが)、「通常は安全です」。

通常は、というのは、通常でなくしてしまうリスク因子があるからである。

何らかの基礎疾患がある人、緑内障などなど。
のみ合わせ。ニトログリセリンなど。バイアグラとシアリスをちゃんぽんで同時併用とかもやばいらしい。
類似品。ジェネリックでもちゃんとしたのならよいが、得体のしれない輸入品だと、そもそもちゃんとPDE阻害薬が入っているかわからないし、余計な(有害な)成分が多数混入されているかもしれない

PIXABAY無料画像
もちろんギャグです。騙される人はいないですよね。。。
€ (EUR)は、ユーロです。スペインか?イタリアか?
 

 

類似品については、へたなサングラスだとかえって目に有害(瞳孔を開いてUVをそれこそ大量に取り込ませてしまう)なのと同じで、肝心の薬効はないのに、恐ろしい副作用ばかり増幅させてしまう、ということになってしまいます。

このため、ジェネリックでもちゃんと正規のルートで購入する必要があると思います。

最後に、服用量と半減期があり。

バイアグラの場合、

◎効果は5時間くらい持続する。

◎一方、半減期は3時間程度。

◎半減期の5倍の時間に達するまでは、副作用発生の可能性が強い。

と、上記いろいろな情報の総合であり、あくまで個人としての理解です、と断っておいて

△24時間に100ミリグラムの用量を超えるのはダメ!ゼッタイ!(世界基準)

△24時間に50ミリグラムを超えるのは避ける。日本の基準では、超えるのはダメ!ゼッタイ!です。

生物的には弱小の日本人の場合、なるべく日本基準に合わせたい。一方で、とある日の午後から夜にかけて、そして翌日の早朝から午後にかけて、秘密の小部屋で二人きりのデート、という場合は、例えば午後5時に25ミリグラム服用、翌朝の午前8時にもう1錠25ミリグラム、とすれば、15時間の差が空き、なんとか半減期5倍をクリアしてはいるが、半減期にしても人それぞれで違うので、あくまで個人的な考察です。これでなんとか24時間で計50ミリグラムを超えないようにはなりますが。

飛行機乗りの夢のサングラス、レイバンアビエーター
https://www.ray-ban.com/japan/sunglasses/aviator
 

 

医療系素敵女子の皆様からご意見頂けますとうれしいです。

やばいぞ!やめろ!という場合は、タダラフィルに変更すれば、24時間は効果継続という期待はできますが、なんか効きがいまいちなという評判となっています。。。

この記事が、悩める恋人たちの何らかの参考になれば幸いです。

最後に:かならず医師に相談してから服用に踏み切りましょう。この記事は、やるべきこと、やるべきでないこと含め、事前に参考情報を提供し、お医者さんに最適な判断をしてもらう上で有用なものとなることを目的として、書いています。

ぼく自身のケースでは、こないだ健康診断の時にお医者さんに聞いたら、12時間以上間隔があいていれば問題ない(50ミリグラム)とのことでしたが、皆さんは各自くどいけどお医者さんの指示通りにお願いします。

最後にもう一つ外部リンク。「ED治療薬の常用で、重大な眼疾患リスクが85%増加https://forbesjapan.com/articles/detail/47158」

 

ではでは

Posted by 猫機長