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「将軍」はギャング映画だった(ネタバレあり。AKA:真田浩之の希望-サンバパーティと新たな結末)

ディズニーの「将軍」が大人気です。

最初に断っておきますが、ぼくはこの映画を「ラスト・サムライ」に次ぐ名作と思っています。

「ラスト・サムライ」が1番なのは、トム・クルーズというアメリカのエース級俳優が「サムライの文化を学び、サムライの同胞として戦う」という、日本文化(ここでは新渡戸稲造的な武士道)を理解し共感している内容だからです。

ちなみに、「新渡戸稲造的な武士道」についてはこちら→「精神と知能」

「将軍」が2番なのは、「武士道」が基調にはなっているけれど、結局は虎長対4大老のケンカとか、変なセックスシーンとか、美人をうじゃうじゃ面白おかしく見せびらかしているためです。

なお、真田浩之は「ラスト・サムライ」から「将軍」まで、アメリカ人も尊敬する日本文化の担い手を演じきっており、これは文句なく神演技と思います。

と、まずはほめちぎっておいて。。。。

ぼくのブログをいつも読んでいただいている皆さんは、ここからどのようにこの記事がくだらなくなっていくかご承知と思いますが、念のため、だれもディスったり、誹謗中傷するものではないことを、明記しておきます。

さて、「ディズニー映画将軍」です。

「真相はこうだ」

アメリカから見た日本です。

その1 切腹。

10回のシリーズで、僕の記憶に残ったのが未遂を含め5人切腹。多いか少ないか?

最初の奴は、穂志もえかさんのご主人。主君の虎長が石堂にいひひひ!といじめられているのを見るにみかねて、「おどりゃーどたまかちわったる」とやってしまった。

でも、別に自分の意見を言っただけじゃね?

そうなんですよ。でも、そのせいで自殺に追い込まれることにアメリカ人たちは驚愕。

「クレイジーだ!」

この人の切腹はちゃんと白装束で、現代の日本人が見てもまあまあフツーの切腹でした。

https://www.fxnetworks.com/shows/shogun/viewers-guide/episode-guide/episode-1
 

 

もう一人は、口論の結果激高してことに及ぶが、けんかしているようで二人とも実はわかりあっていたのさ、という、日本の少年漫画でよくあるシーンでした。

口げんかしていたのは虎長とその腹心のじっさま。

じっさまは、年甲斐もなく、「ぐおおおー意見が通らないなら切腹してやるー」と、並みいる家臣がいる前でみっともなく着物をぬぎ、刀を腹に突き立て。

Kaisyakuninとして、愛するパパを首ちょんばしなければならくなった息子は、それでもダディの命令に忠実に、さくっと、でもないけど、やったのでした。

「クレイジーだ!」

あまり機転の利かない視聴者がいたとしても、この後虎長がとあるレディに漏らす一言で、これはすべて虎長とじっさまが、並みいる家臣を戦争に総動員するために打った芝居だったということがわかるようになっています。

「そんな命を懸けた芝居を打つのか?ジャップもとい日本人はいよいよクレイジーだ!」

ちなみに、ぼくはこのシーンを素敵女子と一緒に見ていましたが、彼女はハムスターのようにフリーズしていました(もちろんいい意味で感動していました)。

どうやらブラジルの女性には日本の少年漫画の感動が通じるらしい。

このシーンは全世界の善男善女を感動させたそうです。

でも、「腹切って忠誠お見せいたす」みたいな、やくざなシーンでいいのかディズニー?


 

いつもフツーに使っている大広間のど真ん中での腹切り。転がった首がそこら中に血をぶちまけて、「京都の血天井」じゃないけど洗っても取れなくなっちゃうんじゃね?

一週間もすれば、この大広間で、みんなで何事もなかったように芸者遊びとかしたりするのだろうか?なんて感想を持ったのはぼくだけでしょうか。。。。

でも、このくらいならまだまだ。

問題は、女性にまで切腹させようとすることにあります。

史実として、女性の切腹はたしかにあるのですが、家族みんなが鑑賞するお茶の間のテレビシリーズで、そういうシーンを放映するのか?

幸い、直前になって取りやめ、という展開だったので安堵したけれど。。。

でも、その女性はその後、松永秀久もびっくりの最後を迎えるという、やはりやばいストーリーになってしまっています。

アメリカ映画らしく、女性が男性顔負けの大活躍することはジェンダー同権の面からもいいことと思いますが、もっと生々しくない、穂志もえかさんがショットガンで悪者を追い立てるシーンだけにとどめていた方がよかったと思います。戦国アクションであり、大人の男が血まみれになって首ちょんば、手足が飛散、というのはしょうがないとしても、女子供がそういうことになるシーンは作るな!といいたいのです。

なんか真面目になってしまいました。

アメリカ映画「将軍」の解説続きます。

*人数にこだわる人へ。上の3名のほか、明智光秀役の人が実行、あとみんな大好きおどけ役の人が、断崖絶壁下の荒波で未遂を遂げています。

 

その2 「類似ストーリーの反復」

ディズニーのマンガを見ていると、同じようなストーリーを繰り返して人気を得る、というのがあり。手を変え品を変え、ある物語では「ミッキーがバナナの皮に滑ってすってんころりん」だったのが、別の物語では「ドナルドダックがバナナの皮に。。。。」みたいな感じ。

ディスニーの子供向けマンガ

http://blogmaniadegibi.com/wp-content/uploads/2018/06/disney-abril.jpg
 

 

「将軍」では「我が家の庭に侵入してきた悪者を追っ払う」というのが繰り返されます。

領内のそのへんで大砲の練習をしていた長門(虎長の息子)や藪重(浅野忠信さん)、その軍勢のもとに、悪者石堂からの使いが現れ。長門がブチ切れ、大砲で悪者たちをひき肉、木っ端みじんにぶち56してしまう場面があります。


 

 

ディズニーは、このシーンが全世界でウケるぜ!と確信しており。

上でも書いたように、穂志もえかさんのお家にやっぱり石堂一家の悪者たちが侵入し。もえかさんがこれを火縄銃で追い返す、という、もっと日本的な奥ゆかしいシーン。

「お引き取りくださりませ」

 

 

これらのシーンは、ディズニーの狙い通り大ヒットしたのでした。

なぜヒットすることが分かっていたのか。

まず、ディズニーはアメリカの会社です。

そして、アメリカ人は、アメリカでウケることは世界でウケると思っています。

これは思い上がりではなくて、天真爛漫なのです。

さて、アメリカ人にウケる鉄板のネタというと、「く●ばばあが、庭に侵入してきた悪者をショットガンでぶち56す」があり。

https://m.imdb.com/name/nm0282630/mediaviewer/rm3708582400
 

 

ネタどころではなく、実際に起きたりしています。

https://unkasuya.livedoor.blog/archives/17378468.html
上のキャプションのリンクでは、家ではなくコンビニ、上品なおばあちゃん(く●ばばあではない)かつぶち56さず単に撃退しているだけですが、要すればそういうことです。

*追記→その後おばあちゃんではなくおじいちゃんだったことが判明。ははは

 

 

映画の世界では、クリント・イーストウッド演じるく●じじいが、やっぱりショットガンで悪者をやっつけています。

グラン・トリノ https://note.com/knowledgesharing/n/n4187ef4cbf32

 

 

つまり、アメリカ人にとって、自宅の庭というのは、ドナー隊の時代から共食いまでして開拓してきた、自分自身の血肉である、アメリカ合衆国の領土そのものであり、そこに侵入する奴はハチの巣にしてやれ!というコンセンサスがあるばかりか、うかつに侵入してきやかったら、ここぞとばかりにダーン!ダダダーン!とハチの巣、バラバラ死体にして、ぎゃはははは!と喜ぶという恐ろしいカタルシスを持った民族なのです。

こういう本性を知らずに、真珠湾の古い戦艦を5,6隻沈めた程度で「勝ったー!」と喜んでいるから、待ってましたと原爆を落とされてしまうのです。

もう一つのアメリカ人の心の故郷に、ギャングの市街戦があり。

「ラスト・サムライ」で、渡辺謙とトム・クルーズが率いる騎馬隊を、ガトリンク銃でせん滅、というのがありますが、アメリカ人は銃を乱射するシーンがないと気が済まないらしい。

心配なのは、これらシーンが世界中でウケていること。知らないうちに、世界中の人々が、アメリカのギャング映画をサブリミナルに刷り込まれているのかもしれません。

ヨーロッパでの戦争もギャング映画にしてしまうアメリカ人

 

 

この原稿を書いている今、最終話は見ていませんが、おおかた虎長が悪者たちを武力でぶちのめすという結末になっているのでしょうねえ。史実でも、関ヶ原だの大坂の陣だのありましたから。

でも、そんな残虐非道な終わり方ではなくて、結局石堂も虎長もみんななかよし、大人げないケンカはやめましょう、みたいになり(大政奉還みたいなかんじ)。浅野忠信さんや穂志もえかさん、さらにはレディMARIKOさんも実は生きていたということにして、みんなで楽しくサンバパーティーだ!というラストになればいいのにな、と願って、結びとします。

サンバパーティー https://www.youtube.com/watch?v=YyPK9m2CoIk
 

ではでは

Posted by 猫機長
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渦と揚力

鳥も飛行機も、翼によって揚力を得て、飛んでいます。

どちらもつばさですが、飛行機の主翼がまっすぐ伸び切った状態で固定されているのに比べ、鳥の翼は自由に折りたためるようになっています。

鳥の手の骨格は、人間に比べて羽ばたくのに特化して進化したことがうかがえます。

https://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/kabutogani/24359.html

 

 

鳥の場合、指は親指、人差し指、中指しかありません。

その一方で、手の甲の骨(手根骨、中手骨)が異様に発達しています。

これが、のちに述べる飛行機と鳥の翼の違いに大きくかかわってくるので、覚えておいてください。

さて、飛行機の翼は、翼上面と翼下面を通る空気の流れに圧力差を生じさせて、圧力の低いほうすなわち上方に飛行機を引っ張る、吸い上げる、押し上げるという仕組みになっています。

http://www.jsme-fed.org/experiment/2010_2/002.html

 

 

圧力差の作り方ですが、黎明期は単に平べったい板に迎角をつけて、だったのが、湾曲をつけた、いわゆるゲッチンゲン翼になり。現在では翼内に燃料タンクや主脚を格納できる厚翼型が主流になっています。

https://japaneseclass.jp/trends/about/%E7%BF%BC%E5%9E%8B

 

 

飛行機が実現可能になったのは、揚力と推力を分けるというひらめきがあったから。

レイノルズ数など、いろいろな定理によって、羽ばたきによって前進ができるのは大きくても鷹だのなんだの(隊長1メートル、翼長3メートル)までであり、人間みたいな重たい生き物を飛翔させるような巨大な翼になると、少なくとも人間の科学力、技術力ではとても羽ばたきなんて不可能ということがわかり。

*要すれば、体がでかくなるほどレイノルズ数の作用によって羽ばたきより滑空が効率的となり、逆に昆虫レベルになるとほとんど常時羽ばたいていないと飛べなくなるらしい。225 ›ð’à ›Ífià9.2 (jst.go.jp))

つまり、エンジンで飛行機を前進させ、生じた向かい風を翼にあてて揚力を得る、という分担によって、はじめて飛行機は飛べる物体となりました。

一方、鳥はどんなかというと。

翼のみで、揚力と推力を生み出しているのでした。

鳥の翼は、胴から手のひらの付け根までは、ブレリオ機みたいなゲッチンゲン翼型をたもち、揚力を発生させ。

そこから先の、手の甲から指先までの翼をうまく使って推力を生んでいるのでした。

バドミントン/シャトルコック/羽毛球の飛行 (fc2.com)

 

 

推力を受け持つ「初列風切羽」は、上に羽ばたいたとき、風圧で隙間が開き、うまく抵抗が出ないように空気を逃したうえで、下(斜め下)に羽ばたくときは、ぴたりと閉じて、巨大なうちわみたいに前進のための推力を生むことができたのでした。

この間、揚力を受け持つ「次列風切羽」はいいぐあいにゲッチンゲン翼型を保つらしい。

新たなる飛翔伝説~鳥類の翼 | 川崎悟司 オフィシャルブログ 古世界の住人 Powered by Ameba (ameblo.jp)

 

 

効率としては、やっぱり翼はぜんぶ揚力に使って、推力はエンジンで。。。。という方がいいですけど。

というわけで、鳥と飛行機は、揚力という面では、根本は同じ原理を共有しているのでした。

深いところで分かりあっているのですね。

京都人と大阪人の間柄みたいなものかもしれん。

というか、翼というものはみんな同じ原理を共有しているんじゃないの?

いやいやそうとも言えないんですよ。

鳥や、特に飛行機では絶対にうまくいかない原理で飛んでいる、恐ろしい生き物がいるのです。

その名も「昆虫」

昆虫も翼を持っていますし、鳥や飛行機と同じく翼により揚力を生み出しています。

でも、昆虫の翼は、体に比べて小さく(蝶みたいな、でかい翼のもいることはいる)鳥や飛行機と同じやり方だと、到底飛ぶことはできない。

そこで、昆虫たちが編み出した揚力発生の秘法があり。

それが「渦」です。

乱流です。飛行機を失速させ、墜落に導く剥離気流です。

ぎゃあああー!

飛行機が揚力を得るためには、いかに渦を作らず、翼に沿って滑らかに気流を導くかが勝負となっており。

以下の図で説明するとわかりやすいと思いますが。。。

スバリズムレポート第2弾「航空機はなぜ飛ぶのか?〜飛行機が飛ぶ原理とは〜」 | スバルショップ三河安城 愛知県 (chubu-jihan.com)

が、いい感じに飛んでいる状態。

になると、翼の後部上面にうまく気流が流れてくれず、その分揚力を失ってしまい。

この状況でも飛べることは飛べるが、制御不能一歩手前の恐ろしい状況。

さらに悪化するとこうなります。

https://www.researchgate.net/figure/Photograph-of-an-aerodynamic-profile-in-a-wind-tunnel-showing-the-flow-detachment-in-the_fig1_344149720

 

 

翼の上面全体に剥離が広がり、乱流の渦によって揚力はかき消され。

待っているのは墜落です。

というわけで、飛行機乗りにとって「渦」というのは呪いの言葉だったのでした。

さて、昆虫です。

昆虫の翼に、どんな感じで気流が流れているのかというと。。。

生物を規範とした超小型飛翔体の空気力学的課題研究の発展と挑戦(その2) | Science Portal China (jst.go.jp)

 

 

渦だ?ぎゃあああー!

かぶと虫くんに聞いてみました。

「どうして昆虫の翼は渦がでまくりなのに、飛べることができるの?」

その答えは

世界の名車かぶと虫

 

 

ええええ?

以下の学術論文に詳しく書いてありましたが。。。

「昆 虫飛 行 の 流体 構 造 連 成 モ デ リング* (第1報,自 動的な翼の回転 と揚力発生の 2次 元数値解析 による検討)」  _pdf (jst.go.jp)

難解な文書であり、結局なんのことかわからなかったのですが、昆虫が揚力を獲得する秘法らしきものとして

「マ グヌス効果と 同 じ原理で発生す る(回 転循環)」

と書いてあり。

マグヌス効果というのは、くるくる回っている円筒や球体に気流が当たると、その気流がすさまじい渦を生み。

https://en.pic2.work/r/liveplus/1590900370/

 

 

上の画像では、ビール缶みたいなやつがくるくる回っていますが、その回転と気流の作用で、渦が缶の左下から左斜め上に抜けていき。その結果、缶には下向きの「揚力」が発生して、下に向かって押し下げられるそうである。

この作用を活用したのに「ローター船」があり。

ローター船

https://japaneseclass.jp/trends/about/%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E8%88%B9

 

 

4本の煙突みたいなやつがローターで、これらがくるくる回ることで、本当に前へ進むことができるらしい。ただし、スクリューと併用、というのが主流らしいですけど。

昆虫たちは、なんと翼でこのローターセイルと同じ、というかそれを凌ぐ効果を生み出しているらしい。

要すれば、渦が生み出す空気の動き?圧力?によって、翼、そして体を吸い上げ、浮き上がらせているということらしいです。

ううむすごいな

具体的には、「前縁渦」というのがあり。

InsectFlight – 千葉大学|生物機械工学研究室 (chiba-u.jp)

鼠色の「物体」が昆虫の体で、それを取り巻くいろいろな色のやつが翼とその前縁流らしい。

 

 

もうちょっとわかりやすいのを見つけました

なぜ昆虫は飛べるのか? – 蚊の特殊な飛行メカニズムが明らかに | academist Journal (academist-cf.com)

 

 

これが「蚊」になると、「後縁渦」というのまで生み出すらしい。

なぜ昆虫は飛べるのか? – 蚊の特殊な飛行メカニズムが明らかに | academist Journal (academist-cf.com)

 

 

こうして、昆虫たちはホバリングのすさまじい反復によって空中に静止したり縦横に飛んでいる。

きっと、深いところでヘリコプターと分かり合っているのだろう。

ところで、すべての昆虫がぶんぶん羽ばたいているかというとそうでもなく。

トンボは、あまり羽ばたかなくて、滑空したりしています。

こちらは、渦だけど飛行機の主翼みたいに作用しているという、いよいよわけのわからないからくりですが、長くなるので、別の記事にします。

ー0-

小さな軽飛行機で飛んでいます。

そのへんを飛んでいると、ふと鷹が横によってきて、目があったりします。

また前上方から下方に風防をかすめて滑空していく鳥もおり。

なんか鳥たちの世界を覗くことができたかも?なんて幸せの一瞬です。

鳥に比べたらとてもぶきっちょな飛び方しかできない飛行機ですが、人間にとってとても大切な発明かなと思っています。

ではでは

Posted by 猫機長
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廃墟の中から(半減期到達に寄せて)

奇跡の躍進へ進撃だ!

 

 

以下、2021年7月の記事をリニューアルというかそのまま再掲します。

でも、再掲の前にちょっと付け加えます。

2021年に到達した前回のATH(最高値)から、ものの見事ににもんどり打って半額以下に墜落したビットコイン。FTXだなんだとぎゃーぎゃー騒ぎをまき散らしながら、2024年3月にはATH更新すなわちやっと3年来の転落から回復した。

この回復は、ビットコインが米国ETFの承認によって「一部の専制的なシステム(交換所)から解放され、真に世界の人々に解放されたデモクラティック(民主的)なコモデティ(投資資源)に生まれ変わった」すなわち「これまで狭い海峡に押し込められていたビットコインがいよいよ大洋に到達し、そのポテンシャルを存分に発揮する日が来た」ことが原動力となっています。

*この辺についてもう少し詳しくは

◎みかじめ料の話(交換所)

◎海峡から大洋への開放(無敵艦隊)

の記事に書いてますので、ご覧ください。

さて、恐るべき膨張を止めるストッパーが外された今日から、2025年くらいまで?は、狂乱したビットコインのバブルが始まることでしょう。今日65000ドルのビットコインは、半減期に80000ドルになったとして、そこから最高値は320000ドルくらいまでいくものと思われます(可能性ですよ。投資は自己責任で)。そこからまたもんどりうった下降と、破産していく人々の地獄が始まり。。。。とサイクルは性懲りもなく繰り返されていくものと思われます。波長はぐっと穏やかになるとしても。

これから2025年までは、ビットコインに群がる人たちが、レバレッジで身を亡ぼしたり、あるいは知らないうちに億り人になっていたりなど、血の気も凍る修羅場が起こるものと戦慄しています。

廃墟の中からよみがえったビットコインが、人々を生活苦から救う方向に役立つことを期待しています。

以下、以前の記事再掲です。

-0-

コロナ禍による大暴落からの復活もつかの間、マスク氏の暴言、中国の暴挙などなどにより、大暴落をきたしたビットコイン。

史上最高値の6万ドルから、6月には3か月で半額の3万ドルに墜落。

多数の投資家が大打撃に耐えられず、投げ売りに追いやられ。市場はかつてない修羅場となったのでした。

市場分析でも、暴落の凶兆とされる「デッドクロス」がついに生じてしまい。

画像左はhttps://cryptoslate.com/bitcoin-faces-death-cross-if-bulls-dont-step-up/

右はhttp://www.clubedotaro.com.br/site/m32_13_sem_nome.asp

 

 

人々の希望を打ち砕き、メルトダウンを続けてきたビットコイン。

もはや消滅するしかないのか?危うしビットコイン!

えへへへへ

デッドクロスの発生により、ついに奇跡の回復の第一歩が記されたのでした。

もちろん、これから何か月も悲惨な下げ相場が続くことでしょう。

3万ドルが2万ドルに落ちることもあるでしょう。

でも、下げに下げて、廃墟の状況まで荒れ果てて、そこで初めて上昇することができるのです。

つまり、今回の大暴落こそが、再生・復活の第一歩だということである。

今回の記事は、この暴落を記念して投稿しています。

なぜ復活開始とわかる?と聞いてくるせっかちな人に。

今後掲載を予定しているビットコイン関連記事をじっくりお読みください

◎狙って当てるビットコイン

◎デッドクロスと日本海

◎成功法則:逐次投入で勝つということ

*要注意!僕は海外在住なので、日本にはないビットコインETFに投資しています。初心者投資家の皆さんは、ビットコインへの直接投資はお勧めしません。日本でETF等が発足するまで待ちましょう。なぜかは、以前の記事をご参照ください。

日本海海戦https://www.kinenkan-mikasa.or.jp/kids/war/kaisen.html

 

 

お金に成功法則の話ばっかりで、頭がこんがらかっちゃった、ので、おいしいピザのお話にスイッチします。

ピザいろいろ

大好きなピザ。僕の住んでいるブラジリアで、いろいろなお店のを食べ比べてみました。すべてテイクアウトです。

その1。Not Just Pizza

とあるショッピングセンターにあるピザ屋さん

Not Just Pizzaという謎のピザ屋

 

 

アテンドのきさくなお姉さんに、Calabreza(カラブリア風ピザ)を頼んだら、10分を待たず出してくれました。

 

 

気が付いたら、お店から車まで、大きなハートの入ったピンク色の包装を持ち歩くことになっちゃった!通り過ぎてゆく素敵女子たちが笑っています(マスクしてるけど一目瞭然)。

ううむ、次は大きなテディベアをもっていこう。まだそっちのほうが。。。

あー恥ずかしかった。

アパートに到着して、さあて一安心!

わくわく包装開けてみると、あれ?

 

 

Calabreza じゃなくて、ハムじゃん?

ちなみに、真正のCalabreza はこんな感じ。

出展:https://lizux.loja2.com.br/958532-Pizza-Calabresa-Grande

Calabreza ソーセージを薄切り、輪切りにしたのがCalabrezaピザです

https://veja.abril.com.br/blog/dias-lopes/a-calabresa-e-nossa/

 

 

Just Not Calabrezaでした。とほほ

でも、フツーにおいしかったです。ただ、なんか歯切れの悪い部分があるなー

 

 

と思ったら、知らないうちにピザの底に敷いてあった紙を一緒に食べていました。ははは

その2。至高のピザ

ジャン・オーギュスト・アングルの新古典主義絵画みたいな至高のピザ。

アングル「泉」。1820年 – 1856年

 

 

ブラジリア最高といわれるピザ屋さんでふんぱつしてテイクアウト。

こちらの包装はオーソドックスで安心?

 

 

もちろんCalabrezaたのみました。わくわく包装を開けてみると。。。。。

うううう?たしかにCalabreza だが?この輪切りソーセージの配列は?

 

 

絶妙な赤と黄色の配列。ピエト・モンドリアン風ピザ、なんちって

モンドリアン

https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/23295

 

 

へたなユーバーEatsのお兄ちゃんなんかより、よっぽど慎重に運んだんだもーん!というわけで、最初からこうした前衛的な盛り付けになっていたとしか思えないのでした。

でもお味はやっぱり古典的でよかったです。ただし値段も名作古典絵画みたいで、泣きました。

その3。みじん切り作戦

まだまだ続くピザ遍歴。今回は、「その2」のお店のすぐ裏で、そのお店にやってくるお客のおこぼれを狙ったかどうか?無飲良品の無名ピザ屋さん。

その名もPizzeria Napoletana。

ううむ、まるで「ラーメン中華軒」みたいだ。もっと工夫しろよな。

新進気鋭のお店。ピザを焼いているところを公開していました

 

 

こんどこそはちゃんとしたCalabrezaを頼むぞ!

包装も無印良品

 

 

わくわく。。。開けてみると

まいりました。みじん切りとはちときつうござるぞ。

 

 

たしかに、正真正銘のCalabrezaソーセージを使っていたけれど。。。。

その4。4度目の正直

Calabrezaピザを訪ねて3千里。。。。

とある吉日、ピザなんて全然頭の片隅にもない状態で、インスタントラーメンにネギ買おっと、と飛び込んだスーパーマーケット。押しも押されもせぬ世界の老舗Carrefourフラッグのスーパーです。

駐車場にかぶと虫を止めて、さてお店に、と上がっていく通路に「ピザ作り始めました。買っていってね!」という看板が。

その場で焼く、出来立てピザだそうです

 

 

おおお!と期待して売り場に行きました。

なかなか清潔そうなピザ焼きコーナーがちゃんとあり。僕も含めて数名が、わくわく!とピザ焼き職人(といってもスーパーの店員さん)が現れるのを待っていたのですが。。。。。

その後40分、ピザ焼きの人は結局現れず。

インスタントラーメンとネギを買って帰りました。。。。。

最後に蛇足。「その3」のお店に、こんなポスターが

確かにマラドーナは「ナポリ」の選手ですけど、こんな気味悪いのよりもっとましなモデルはいないのか?

 

 

ソフィアローレンはナイス!どきどき

おそまつさまでした。ではでは。。。。

Posted by 猫機長
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偵察機の話

軍用機と言えば、武器弾薬をぶっぱなして敵を爆殺するというイメージがありますが、一発の銃弾も持たずに敵陣深く飛んでゆき、でも戦争を左右するような重要な役割を担う飛行機があります。

それが「偵察機」

前線においては、後方における敵の状況は分からず。一見いかにも脆そうな敵の防御網の後ろに想像を絶する火砲陣地を隠しているかも?など、後方の敵情を知ることが勝敗のカギを握っています。

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」。

ナポレオンのような天才は、ロシアやプロシアの軍隊の動きを見て、その後方における実情を見通し、各個撃破などしましたが、飛行機の出現で、天才でなくてもふつーに敵の弱点などを探ることができるようになった。

第一次大戦当初は、連合国側も同盟国側も偵察員を乗せた飛行機を飛ばして敵情を探り。非武装だったので、途中で敵機と会っても、互いに挨拶して通り過ぎたらしい。

軍用機は偵察機で始まったということですね。。。

そのうち、機関銃を乗せても自らのプロペラを打ち抜かないですむ同調装置の発明によって戦闘機が広く使われるようになり。挨拶どころか、互いに56しあうようになりました。

同調装置によって、機軸に射線を合わせることができ、命中率が劇的に向上した

http://greendragon.car.coocan.jp/mywksothcamel02.htm

 

 

さらには爆撃機など、派手に敵を56しまくる飛行機が生まれたので、偵察機は目だたなくなりましたが、しかし偵察機が戦況を左右する重大なカギを握っていることには変わりはなく。

ミッドウエーで、せっかくアメリカ機動部隊を見つけた偵察機が、通信機の故障で味方に情報を送ることができず。日本側が空母4隻を喪失する重大な原因の一つとなるなど、偵察機はゲームチェンジャーとなる要素を持った恐ろしい飛行機なのである。

そんな偵察機とは、どんな飛行機なのか。

その1:長大な航続距離

第二次大戦の欧州戦線では、常時数百機に上る巨人爆撃機の編隊が雲霞のごとくドイツの主要都市を覆い、ドイツの工業を壊滅に追い込みました。

しかし、数百機とはいえ、一度に爆撃できる目標は限られている。主要都市といっても、ベルリン、ドレスデン、ライプチヒ、ハンブルグ、ミュンヘン、ケルンと、いくらでもあり。

どこがドイツ産業の生命線なのか?

スパイだのなんだのからの情報から、どうやらドイツのアキレス腱は「ボールベアリング工業」ということが分かってきた。この生産工場を灰燼に帰してしまえば、メッサー戦闘機もティーゲル戦車も動けなくなってしまうぞ!

そのボールべアリング工業は、シュヴァインフルトとレーゲンスブルクに集中しているらしい。

しかし、爆撃を成功させるためには

◎「シュヴァインフルトとレーゲンスブルク」のどのへんに諸工場が集中しているのか。

◎これら2都市に達するまでに、ドイツはどのような防空陣地を構築しているのか。

◎周辺のどの基地から、どのくらい数のメッサ―が飛んでくるのか

◎工場と住宅地がどんな感じで隣接しているのか。工場に爆弾を落とすつもりが、周辺の住宅街を焼き払うだけになってしまわないか

◎爆撃後の退避路は?イギリスにもどるか?あるいはアフリカへ向かうか?

要すれば綿密な爆撃計画が必要であり、計画策定に必須な上記の情報を収集したのが偵察機だったのである。

すみませんシュヴァインフルト‐レーゲンスブルク爆撃の偵察自体に使われたのかはわからなったのですが、こうしたドイツ内陸への偵察に重要な役割を担った偵察機があります。

その名も「スピットファイア」

あれ?スピットファイアって、ドーバー海峡を越えるていどで燃料切れになっちゃうんじゃなかったっけ?

そのとおりです。でも、それは戦闘機型です。

機銃とかを下ろして、写真機と燃料タンクを増設した偵察型のスピットファイアがありました。

ドイツの奥地まで侵入していったらしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
動画Spitfire over Berlin https://www.youtube.com/watch?v=ljqPi-aVh8M
この映画ではベルリンまで行ったことになっています

 

 

要すれば、フツーの軍用機では到達できない航続距離が偵察機の特色ということですね。

その2:卓越した高空性能

軽飛行機で飛んでいて「もっと高く飛べたらなー」と如実に思います。

こんな飛行機で飛んでいます

 

 

性能上は、別にFL095(高度3000メートル)まではらくらくなのですが、ジェット旅客機の航路と干渉しないように、軽飛行機はせいぜいFL075(高度2500メートル)までしか飛べないことになっており。ぼくが日常飛んでいるブラジリア空港近辺では高度上限が原則5200フィート(1700メートル)なので、感覚的には低空をはいずり回る感じになってしまっています。

管制空域を脱して、2500メートルまであがると、うって変わって周辺の景色が見やすくなります。

高度が高ければ高いほど視認・視察できる範囲は累乗的に拡大していくのである。

日本が世界に先駆けて作った戦略偵察機の「百式司令部偵察機」も世界最高峰の高空性能をもっており。

「写真屋のジョー」「ビルマの通り魔」といわれ、日本陸軍いくところその最先端には必ずこの飛行機がいた。

隼がかくかくたる戦果を挙げることができたのも、常に百式偵察機がはるか奥地の敵情をめんみつに伝えたからという意見もあります。

百式偵察機は、与圧装置を備えたB29とも互角の高度まで上がれたほか、開戦当時は米英の戦闘機が追いつけない俊足を持っていました。

 

 

高高度というと「U2」偵察機が代表的です。

高高度すぎて、U2のパイロットは宇宙服みたいなのを着て、酸素供給を受けないと一瞬で凍死してしまうらしい。

機体の方も、無理やり高高度まで上げているため、機体の安定が悪く、ちょっとでもパイロットが制御を間違うと、バランスを崩して失速していまうという恐ろしい飛行機になってしまいました。

U2偵察機 https://news.yahoo.co.jp/articles/12c998b40a205dc218f41092be678598a3e4aa9c

 

 

その3:速力

「我二追イツクグラマンナシ」

マニアの間では有名な言葉です。

彩雲偵察機というのがあり。当時最新の「誉」エンジンを積んで、日本機では達成できなかった高速性能を得ることができました。

武装を持たない(写真機と燃料でいっぱいっぱいの)偵察機にとって、スピードが生命線です。

ただ、日本の場合、悲惨なのは「我に追イツクグラマンナシ」で、はっきり言って鈍足の艦上機グラマンは振り切れても、米陸軍航空軍のピーシュータ―(追跡戦闘機)であるP51やP47には捕まって、哀れ火だるま、撃墜されてしまったらしい。

「誉」とはいえ、グリフォンとかのバケモノエンジンなどには比べるべくもなく。

非力なエンジンを120%活用するため、エンジン直径ぎりぎりに胴体を絞り込んだ、流麗というよりは悲痛な機体をみるにつけ、なぜ日本はこんな絶望的な工夫に訴えた飛行機を作ってまで戦争に突入しなければならなかったのかと、悲しくなります。

https://onemore01.blog.ss-blog.jp/2016-10-31

 

 

一方、余裕しゃくしゃく、なにげに優秀なエンジンをなにげに天才なパッケージでつつみ、大成功したのが「モスキトー」。

こちらはなにもいうことなし。デハビランドの双発機は、初代コメットやドラゴンラピードなど、とにかく美しいですね。。。

https://ameblo.jp/rx7fd3s917/entry-12491186336.html

 

 

最後は、やっぱりアメ公について

Dissertação ProfHistória Unespar_Sidney Catelão.pdf (capes.gov.br)
 

 

上の画像は、1942年にブラジルで販売されていた「リーダーズ・ダイジェスト」ポルトガル語版の広告です。

「一門の機関砲もなしに日本人を撃破」というタイトルで、以下要約ですが

「非武装のP38がラバウルの日本基地に低空偵察を敢行。写真撮影を終えるまでに零戦から銃撃され、エンジン1基がストップしたが、そのまま8キロ上昇し多数の零戦を引き離した。この写真は、サンゴ海海戦の勝利に大いに貢献した。ロッキードの飛行機はすごいぞ!」

はっきり言って、片肺飛行で8000メートル上昇なんて無理です。これは脚色でしょう。

でも、ほかの部分、つまり零戦の機銃でボコされながらも、零戦にはない上昇力と速力でまんまと多数の零戦を「まいた」というのは事実かもしれん。

P38にしろモスキートにしろ、偵察だの戦闘だの爆撃だの、なんでもござれの余裕しゃくしゃくの飛行機を無数にそろえた米英と、彩雲など、一つの目的に特化してなんとか世界を凌ぐ飛行機を作ろうとした日本。やっぱり食い物が違うのかもしれませんね。

ではでは

Posted by 猫機長
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アメリカでジェネアビが盛んな理由

ジェネアビってなに?

ジェネラルアビエーションの略です。軍などの公的組織や、JALみたいな国策航空会社などを除いた、個人起業家の経営するエアタクシーとか、たんにレジャーでセスナに乗っている個人パイロットとか、そういった人々で構築される航空コミュニティのことです。

アメリカでは、18歳の少年から60越えのじっさままで、無数のレジャーパイロットがおり。オシュコシュの航空イベントなどでは、二次大戦の戦闘機や最先端のジェット戦闘機が、自宅の庭で組み立てた自作機と同じ会場で展示されたり、とにかく民間における航空産業の浸透というかすそ野が桁違いに広くなっています。

https://airshowstuff.com/v4/tag/airventure/

 

 

一方、国によっては、自作機とかは河原桟敷の滑走路に追いやられて、一点飛行すなわちせいぜい滑走路周辺の空域をぐるぐまわるだけしか許されていない、なんていうのもあります。

さいわいブラジル在住なので、自作機でも免許(LSAパイロット)を取れば、エアラインの旅客機にまじって地方空港に離着陸でき。アメリカを見習っている国の良さを感じます。

LSAやULP、自作機を排除しようとする国の気持ちもわからないではない。羽田だの成田だの、狭い日本の大きくても着陸のしにくい(日本は気流が荒いです)空港に世界中から旅客機が押し寄せ、その着陸経路を横切るとは言わないけれどそれに近い感じで無数のヘリコプターが乱舞している状況では、ただでさえ管制官とか、「狂うぞ!」なのに、さらにのこのこと自作機が飛んで来たら。。。「しっしっ!消えろ!来るな!」と言いたくなる気持ちもわかります。

ちいさなLSA(自作機。でも完成品を購入)に乗っています

 

でも、ニューヨークやアトランタも同じですよね。。。。

確かに、アメリカにはカナダとの国境とか、人っ子一人いない自由な空域も多いけれど、それにしても政府が全力で自家用機の普及をバックアップして、文字通り日常の足としてセスナとかを使いまわす民間パイロットが無数にいるのです。

そんなことをしたら、エアトラフィックが渋滞して、管制が困難にならないのだろうか?

アメリカは、実はあえてエアトラフィックを「混雑させよう」としているのです。

それには、恐ろしい理由があります。

その理由の名は「マリアナの記憶」

南太平洋に、マリアナ諸島という美しい島々があります。

第二次大戦で、日米の決戦場になり。敵味方それぞれ500機以上だったか?が入り乱れて、大空中戦が繰り広げられました。

日本は当時世界一だった零戦。アメリカは新鋭のグラマンを投入し、飛行機の性能は互角でした。

その結果、引き分け、ではなく。

日本側はほとんど全機撃墜され。アメリカはこれまたほとんど無傷という一方的な勝利となりました。

日本機がまるで農場の七面鳥みたいにやすやすと撃つ56されたため、米パイロットの間で「マリアナのターキーシュート(七面鳥撃ち)」として有名になってしまいました。

パイロットの技量に差がありすぎたのである。

1941年12月に始まった太平洋戦争ですが、マリアナ沖海戦の1944年までに、日本側は歴戦のパイロットはほとんど4んじまい。

それでも飛行機の方は、なんとかマリアナまでに数をそろえたのですが、パイロットがいないじゃん、ということにいまさらに気づき。

Pixabay無料画像

 

そのへんの子供たちを「少年飛行兵だ」などとかどわかし、たいして訓練もしないうちに、とにかく員数をそろえるため、前線へ送り出してしまった。

とある空母の整備長の記憶として、以下のようなのがあります。

ある少年飛行兵が、整備長に対して

「整備長どの、私は離艦(離陸)はできますが、着艦はできません(技量未熟)。しかしながら、御恩にはかならず報いてまいります。ありがとうございました」

つまり、いったん発艦すれば、燃料や銃弾の尽きるまで戦い続け、最後は敵に体当たりするということです。

整備長は、この飛行兵が出撃したのち、男泣きに泣いたそうです。

陸上の滑走路になんとか着陸できる程度では、とても空母への着艦は不可能。

 

 

一方アメリカはどうだったか。

もちろん開戦から数年の間に、多数のパイロットが負傷などで戦線を離脱。というか、負傷などしなくても、一定の回数の戦闘をこなせば、ご褒美として休暇をもらい、後方で素敵女子とダンスなど楽しんでいたらしい。

アメリカの場合、その辺から子供をさらってこなくとも、十分な操縦技量を持った民間パイロットたちが、普段からエアトラフィックで通信しながらいくらでも飛んでいたのでした。

こうした民間パイロットが補充に押し寄せ。

若くて生きのいいのは、空戦技術を教えて戦闘機に乗せ、人56しに使い。年寄とか運動神経の鈍いのは、教官として、初級操縦訓練に臨む若者たちが前線へ56されにいくための調教をさせ、あるいは座学の教官として気象なり航法なり、航空通信なりを教えさせた。

こうして、アメリカは1万5千機生産したグラマンの全機に、そこそこ訓練を積んだ優秀なパイロットを乗せることに成功したのでした。

アメリカの場合、平時からジェネアビ(民間航空)を奨励することによって、軍隊がお金をかけてカデット(候補生)を養成するのは最小限にしておいて、あとは必要に応じて民間が自費で養成するパイロットで置き換えるという準備をちゃくちゃくと進めていたのです。

未確認情報ですが、F-16のパイロットを養成するのに約500万ドル(約7億円)かかるらしい。

エアラインパイロットの場合、航空大学校とかは軍(自衛隊)の予算外だし、ANAだのなんだのの自社養成では、文字通り民間が費用負担してパイロットを養成してくれる。

レジャーパイロットなんて、自分の財布からお金をはたいて飛行学校に行き、免許を取ったら今度はセスナを買って業界を潤すわけですから、軍から見ればうはうは!ですよね。

ちなみに、ぼくがLSA免許取ったときは、総額で100万円くらいかかったですかねーもちろん軍から見れば雀の涙でしょうが、こうした個人パイロットの増加はやっぱりうはうは!です。

これは、戦時ともなれば、軍がお金をかけて養成した純粋培養のパイロットは重要な戦線に使用する最先端の戦闘機用にとっておき、一方で、携行対空ロケットとか地上砲火の餌食にして敵の弾薬を消費させるための、「どうでもいい」COIN機や観測機には、民間からの招集でまかなうことができるからです。

セスナ観測機。ちょっと古いけど https://planesoffame.org/aircraft/plane-L-19

 

 

ああ無情。。。

要すれば、国防意識の充実したアメリカはじめ西側諸国の指導層にとって、民間パイロットなんて、戦時のためのスペアとして、日々自腹で訓練させられているかわいそうな存在にすぎないということである。

書いていて思い出すのは、とある空軍軍人が「空軍機は、機体にストレスをかけたくないので、気象条件が悪い時には飛行を見合わせるが、民間機は、とにかく運航ダイヤ通りでないと会社がつぶれるので、ITCZ(熱帯収束帯)だろうが積乱雲だろうがお構いなしに突っ込んでいく。とてもそんな狂ったまねはぼくにはできない」と言っていたことです。

言い換えれば「ITCZにおける機体へのストレスの観測及び最も安全性の高い通過方法の研究」について「軍に肩代わりして研究・実験してくれてありがとうね」という意味なのです。

でも、こうしたやり方で、軍を責めるわけにもいかず。

第二次大戦では、ビルマから中国へ米英の空軍輸送機がヒマラヤを超えて物資を輸送しましたが、当時は民間の定期便などはなく、手探りの状態で飛行決行するしかなかった輸送機の半数近くがヒマラヤ越えの乱気流で墜落したそうです。

ハンプ越えと言われた難所で、投入されたC46輸送機

 

 

軍から見れば、平時から情報収集をしておくことがいざというときの生き残りに直結するということなのですね。

というわけで、皆さんがジェット旅客機で空の旅をしているとき、じつはCAさんとかが「機内の酸素濃度を低めにしたら、ある客は酸欠ですぐ寝た。でも別の客は酒で酔わせても平気で起きていた」とか、「エコノミー症候群を起こさせるためのアテンド方法の実験」など、いろいろな情報を蓄積して「生きた家畜(兵員)の輸送に係る実験」なんて言って空軍に提供しているかもしれませんよ?ゆめゆめご油断なされるな、とおどかして、終わりにします。

ではでは。。。。

 

Posted by 猫機長
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写真集:地上の保守から日常のドジまで

写真集:地上の保守から日常のドジまで

*元ネタは「地上の星」です

記事作成のために写真を撮りためていると、なかなか捨てがたいけれど、といって記事を構成するほどの量もないし。。。というのが出てきます。

というわけで、今回は、とりとめのない、起承転結もない、なんか彼女、奥さん、パートナーからえんえんと聞かされるたぐいの、ぐだぐだうだうだ、「それで結論は?」みたいな記事になってしまいましたが、まあまあ細かいこと言わんと、日本ではなかなか見られない写真をお楽しみください。

◎ポルシェのある風景(地上の保守)

レプリカ356A。なかなかかわゆいので、飛行機の保守整備をしている傍らから撮影。

こんな飛行機に乗っています

 

 

◎のら牛のいる風景

飛行クラブを囲むようにして農地が広がっています。そこから逃げ出してのら牛になったのと遭遇した時に撮った写真です。のらですが、自分でまた畜舎に帰っていくらしい。

 

 

◎ブラジリアの空

同じ日に撮った写真。雨季の終わりの雲がある風景。

 

 

◎雨季の終わりの飛行

同じ日の早朝。まだ雲が発生していなくて青空です。雨季も終わりの5月1日でした。

 

 

◎日常のドジ

まずは、ご視聴ください

Tik Tok バージョン https://www.tiktok.com/@shisho_nara/video/7235324977401122056

FBバージョン https://web.facebook.com/watch/?v=480234412384965

 

 

歌詞全文はこちら

  してたはずのメガネ

  買ったはずの豆腐

  みんな何処へいった

  記憶たどるけれど無く

  財布忘れ行った

  街角のスーパー

  自転車で出掛けて

  徒歩で帰宅してしまう

  前を走る車 急に左折すると 

  つられて自分も左折

  つばめよ 教えておくれ

  今何をしに2階に来たか

  つばめよ 私の豆腐

  今何処にあるのだろう

いやいや他人事じゃないですねー

♪してたはずのめがねー♪

尾翼の上で発見

 

 

最後に、飛行の後の憩いのひと時

 

 

ではでは。。。

Posted by 猫機長
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空をテーマとした音楽たち

 

 

人間が単なる動物であったころは、本能のまにまに、すべては衝動の世界だったが、エデンの園からの追放、つまり知性を獲得してからは、魂の存在を知覚するようになり。肉体の栄養として食料を生産するとともに、魂の栄養として文化、教養そして芸術を獲得しました。

文明だの教育だのは、まだまだ現世、俗世間での物理的生存のための処世術レベルですが、教養や芸術、と変化していくに従い、情緒、精神つまり魂の調律という、人間のレゾンデートルの根源への到達に近づいてゆき。演劇、絵画など多数の芸術(武道もこれに入る)の中で、もっとも人間の魂の根源に達することができるのが音楽だそうです。

なんてめんどうな理屈はともかく、今回は「空」をテーマとした音楽たちを、ようつべから拾ってきました。

まずはClarinet Concert in A maior – Mozart。

この曲自体が「空」ではないですが、飛行機のある風景ということで掲載。

 

 

La Paloma (はと)

 

 

Cielito Lindo (美しき空)

 

 

スペイン語圏アメリカばっかりだな、ブラジルのも入れよう。

Tico-Tico no Fuba e Pintinhos no Terreiro

 

 

El Condor Pasa これもスペイン語圏

というわけで、もひとつブラジル。

Aviao do Amor (愛の飛行機)

https://www.youtube.com/watch?v=8CqYzpsesTs

Aurora Miranda – AVIÃO DO AMOR – André Filho – Alberto Ribeiro – Odeon 11.088 – 4765 – 15.12.1933 – YouTube

Lamour est Bleu 空は青色、じゃなかった「恋はみずいろ」。まあいいじゃない。

 

 

日本のも入れよう。

コバルトの空(Cobalt Blue Sky)

 

 

もういっちょ!

「飛翔(Soaring)」

 

 

Departure

 

 

Another Sky

 

 

飛行小姐

 

 

パラグアイ

Pajaro Campana Paraguayan Harp

 

 

もう一つパラグアイだ!

Pajaro Chogui

 

 

太陽の歌

 

 

Sous le ciel de Paris パリの空の下で

 

 

ヨーゼフ・シュトラウス「天体の音楽」

 

 

イタリア、フランス、オーストリアとくれば。。。。

ドイツまるだし「ツェッペリン伯爵」

 

 

もう一つ「天の音楽」。イギリスか?スコットランドか?

 

 

最後はアメリカでつね。。。

Sunrise Serenade

日本の運命を決めた決定的瞬間に流れていた曲。

 

 

1941年12月7日、ハワイ真珠湾に向かっていた日本の攻撃隊200機が「一面に広がった厚い雲(産経新聞 https://www.sankei.com/article/20150423-X5LQIRO4MBJFFLAZHECZD5MDFE/ )」により行く手を阻まれてしまい。大海原の上空で困っていた時に、ラジオでハワイ放送を傍受し、放送電波に向けて飛んで行ったら真珠湾に到達した、その曲が「Sunrise Serenade」だったとのことです。(当時の飛行機乗りの回想から。https://dot.asahi.com/dot/2015120500018.html?page=6)

ではでは

 

Posted by 猫機長
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「リア―・ガンナー」

アメリカ映画に「Rear Gunner」というのがあり。

 

 

アメリカ陸軍航空軍のつくったプロパガンダ映画ですが、アメリカがどれだけぜいたくに、ゆうゆうと無数の機上銃手を養成していたがが一目瞭然です。

 

 

無数のトラックの荷台に、惜しげもなく爆撃機用の銃座を取り付け。自走式トロッコに立てた的(布)に向かって撃ちまくっていた。

日本側は、機関銃どころか、歩兵銃で一発撃つごとに「薬莢はどこだー」と探し回り。一個でも紛失したら、誰かが首を吊るはめになったそうですからねー

三八式歩兵銃の薬莢

https://aucview.aucfan.com/yahoo/w172434885/

 

 

*自衛隊も薬莢を回収してますが、安全対策上?の措置だそうです。

自衛隊ヘリの薬莢受け(カートキャッチャー)

http://rightwing.sakura.ne.jp/eventreport/sokaen05/sokaen05-10.html

 

 

一方、米軍は回収もへったくれもなく撃ちまくり。

薬莢が散乱しまくっています。

https://www.nationalmuseum.af.mil/Visit/Museum-Exhibits/Fact-Sheets/Display/Article/1519644/bomber-crew-protection/

 

 

もちろん実戦に入る前に、練習機上からもカンガン撃ちまくっていた。

 

 

この結果、アメリカの銃手は、坂井三郎のようなべテラン戦闘機乗りも「その射撃は非常に正確(「大空のサムライ」193ページ)」と評価。下手に近寄ろうものなら戦闘機の方が火だるまにされて撃墜されるという、強力な防御砲火を構築したのでした。

加藤隼戦闘隊の加藤隊長や、坂井三郎さんは、いずれも小型爆撃機の後方銃手によって撃墜ないしは致命傷に近い被害を受け。

一方日本側がどうだったかというと。

上から零戦、99艦爆、97艦攻

零戦 21型 & 九九艦爆 11型 & 九七式三号艦攻 “真珠湾攻撃隊”

 

 

「飛翔雲」という、当時の艦爆乗りの回想があり。

http://navgunschl.sblo.jp/category/796030-5.html

http://navgunschl.sblo.jp/category/796030-6.html

そこでは

「敵空母を攻撃する前に、艦爆隊は何故全滅したか?原因の第一は、艦爆には敵戦闘機に反撃する装備がないことであった。艦爆は7粍の旋回機銃を持っていたが、これでは敵戦闘機ワイルドキャットの防弾ガラスを貫撒できないし、敵の燃料タンクは防弾ゴムで守られていたので、火災を起こさせる力がないのであった。」

「7粍機銃に代る13粍機銃を要求することには非常に難しい問題があった。直接横須賀航空隊に訴えるしかなかった。」

つまり、どのような訓練を積んだか、日本の銃手は相当に優秀だったのですが、問題は「当たっても落ちない」という、悲しいけれどいつもの結論にたどりついてしまっています。

艦爆接敵隊形

 

 

敵戦闘機に襲撃され、36時間海にぷかぷか漂流したのち、写真の船に救助された。その名も「玄洋丸」だそうです。

 

 

さて、このパイロットは、「敵戦闘機の防弾ガラスを、7粍弾で貫徹できないもんでしょうかねえ、隊長!」という戦地の切実な声を、内地の空技廠などに「ソロモンの戦況を告げ、艦爆隊の空戦について詳しく説明し、13粍の必要性を力説した」のですが、回答は

「 九九艦爆の機体と銃座の強度は13粍機銃には不足であるから、改造補強しなければ装備できない。」

という、要すれば全機改造なんて妄想だ、99艦爆では7ミリが精一杯だ、と言われてしまいました。

結果、99式は、「艦爆」ではなく「棺桶」になり果ててしまい。

他の国の単発爆撃機はどんなだったでしょうか。

ますは、スツーカです。

https://centurabooks.com/index.php?route=product/product&path=25_60&product_id=116

 

 

こちらも、大戦中期には味方戦闘機の援護がないとバタバタ落とされるようになってしまい。

一方、機体の方に余裕があり、エンジンも610馬力から1400馬力に強化できたので、防弾装備をガンガン増強し。

後期型スツーカにおける防弾の強化。風防左右に防弾版が追加された。

https://i.redd.it/urwdn9gtumi61.png

 

 

「Ju87D-5は、搭乗員防護の強化で、通常の厚さ約四センチの防弾ガラスにくわえて、一〇ミリの装甲板が取付けられた。

 これは下方と後方からの砲火にたいして足をまもり、さらに後方からの砲火にたいして頭と肩をまもるよう、座席まわりに装備された。

 後席も同じように、特に射撃中、銃手の両手をまもる、取り外し可能な装甲板も装備され、さらに機体側方からの銃弾をふせぐ、ひざくらいの高さの装甲板も取付けられた。(http://ktymtskz.my.coocan.jp/E/EU/astuka11.htm)」

この改装が1944年ですから、ドイツ魂で最後の最後まで改良を続けていたことがうかがえます。

Ju87D-5の後方機銃は7,92ミリで、口径は日本とあまり変わらなかったようですが、2連装で相当の威力増があったかも?

https://www.pinterest.pt/pin/571886852675161669/

 

 

https://www.pinterest.pt/pin/901564419133339370/

 

 

初期の単装から、2連装に進化しており。99艦爆もこうできなかったのだろうか?

初期の単装機銃

Junkers Ju87 B code 6G+CD of StG 51 rear gunner in his position

 

 

もう一度99艦爆を見てみます

https://m.media-amazon.com/images/I/71gHJdnwemL._AC_UF894,1000_QL80_.jpg

 

 

空気抵抗を減少させるために、ふだんは機内に格納して、すっぽり風防に覆われていますが、なかなか凝ったギミックで機銃を引き出すようになっており。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14223246349

見ての通り、防弾はパイロットも機銃手も皆無だった。

 

 

それでも、雷撃機と違い、艦爆は爆弾投下後に戦闘機との空中戦も想定しているところから、防弾よりも運動性を重視する思想というのはやむを得ないかもしれません。

さて、アメリカです。

SBD  ドーントレス

https://planesoffame.org/aircraft/plane-SBD-5

 

 

アメリカにしては地味でおとなしいデザインですが、Slow but Deadlyと言われた通り、ミッドウエーでは日本の主力空母4隻を一気に撃沈して、太平洋戦争の形勢を逆転させました。

その後方銃座はどうかというと

https://www.reddit.com/svc/shreddit/cdn-media-page?imgUrl=https%3A%2F%2Fi.redd.it%2Fmwn0equ5koc51.jpg

https://www.si.edu/object/douglas-sbd-6-dauntless%3Anasm_A19610109000

 

 

機銃自体に装甲が施されており、機銃手は、装甲の覗き穴から照準して撃つようになっていたのでした。

戦車の銃眼か?ははは

Ⅲ号ベルゲパンツァー 2cm砲搭載 戦闘車両

http://www5b.biglobe.ne.jp/~O-NINE/factory09_Making2009-2.htm

 

 

ドーントレスの機銃は7.62ミリですが、2連装であり。

坂井三郎さんの零戦を撃破した時は、風防をみじんにして、坂井さんに瀕死の重傷を負わせた。もうちょっと下すなわちエンジンに当たっていたら、たぶんその場で撃墜になっていたと思います。

要すれば、二連装の威力と日本機の脆弱性がセットになって絶大な成果をもたらした。

ここまで書いて、切実に思うのは、

「結局、世の中金がすべて」

国家間の戦争なので、かっこいい言葉を使って、経済力が生み出す技術力、工業力や産業力、と言い換えることもできます。

搭乗員の安全を真っ先に考えて、そのための飛行機を作れる余裕を有り余るほど持っていたアメリカと、そのアメリカと何とか張り合うために、防弾も機体強度もかなぐり捨てた哀しい飛行機を必死になって開発した日本の差が、まじまじと見えてきてしまうのです。

世界をしのぐ性能を持った99艦爆も、13ミリとは言わず、せめて7,7ミリを連装化できたいたら。。。。でも、機体性能をぎりぎりに引き出していて、これ以上乗員の生命を守る装備を加えることができなかった。

しかも、それは前線でのはなしであって、後方では、アメリカは無数の搭乗員を、機銃ふくむ装備やお金を無尽蔵に使って育成していたのに比べ、日本では、マリアナ沖海戦の段階でベテランパイロットは払底し(4んじまっており)、新前の若者たちは、技量未熟により「ターキーシュート」といって、事実上の虐殺になってしまいました。

日本は、それでもまだましです。

ソ連は、日本も真っ青の状況だった。

その象徴がIL2 シュツルモビーク。

 

 

機体前面を外板からもろ装甲で覆い、地上の敵をやっつけるうえでは、世界に類を見ない「空飛ぶ戦車」でしたが。。。。

https://www.tamiya.com/japan/products/61113/index.html

 

 

この断面図でわかることは、まずパイロットの後ろに防弾板。その後ろに燃料タンク。そしてさらにその後ろにもう一枚防弾板。

一方で、機銃手には何も防弾がないことに注目。

後方から襲いかかるドイツ戦闘機の機銃弾は、銃手をブギャー!とハチの巣にはするが、その後ろの防弾版は血まみれにするのみで貫通できず。

つまり、燃料タンクの保護と引き換えに、機銃手を丸裸で敵に差し出していたのです。

機銃手の座席はこんなかんじ

https://www.britmodeller.com/forums/index.php?/topic/235056334-the-flying-tank-ilyushin-il-2-shturmovik/

 

 

茶色い革帯を張り渡しただけでした。

ちゃんとした座席にすると、敵の機銃に撃たれたときにのけぞった姿勢で4んじまうので、敵の方でも、これで安全だ!と襲いかかってくるのに比べ、この「簡易シート」が、ばねみたいに作用して、機銃手はうつぶせで絶命し。敵戦闘機から見れば、あたかも銃を構えているかのようにみえるので、なかなかそれ以上接近できなかった、という情報があります。

ドーントレスとスツルモビーク。アメリカ、ソ連両国の勝利へ決定打を与えた傑作機ですが、その貢献の裏に何が潜んでいたかが解明されると、資本主義がもたらす「個人の尊重(簡単に言えば、自由)」が大切なのだなと、思っています。

ではでは。。。

Posted by 猫機長
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短編集:マフラー修理ほか

◎エンジン音が。。。。

とある吉日。

絶好の飛行日和だねーと、飛行機をハンガーから引っ張り出し。

チェックリスト通り各種点検OK、エンジンスタート、暖機運転、マグネトーチェックなどなどいい感じにこなし。ぐっとブレーキを踏み込んでスロットル全開にしたとき、こころなしか、すかっと抜けたようなかんじで、エンジン音がちょっと高くなり。

なんかいつもに比べうるさいな。でもエンジン計器などすべて問題なしなので、気にせずに離陸しちゃいました。

ぜんぜんいいかんじで飛んでいたのですが、なんかうるさいんですよねースロットルを閉じたときはいいのですが、ちょっとふかすとヴぉろろーみたいになり。

早めに着陸して、マフラーでも見てみるか、とエンジンナセルを覗き込んだら。。。。

排気管がマフラーからすっぽ抜けてました。

 

 

 

 

鬼教官に連絡したら「新しいマフラーを買うより、今のを直した方がよい」ということで、以前ランディングギアを直してもらったお兄ちゃんに連絡。

お兄ちゃんはさっそくマフラーをばらし。

パンチングパイプと言って、無数に穴があいており、ここに排気をくぐらせているパイプがちぎれちゃっていたので、この部分をステンレススチールで作り直すことに。

古いパイプと同じように新しいパイプにパンチングするためマーキング(左)。パンチングされた新しいパイプ(右)

 

 

お兄ちゃんいわく、3000個以上の穴らしい。

ぼくとしては、個数はともかく、純正品と同じ大きさ、同じ間隔で開けているよね?という方が気になったのですが。。。

パンチングパイプを、マフラーの外殻に組み入れ、溶接して完成。

マフラー筒の、左側についている2つの出っ張りが機体側のエンジンベッドにねじ止めされ。筒から出ている4個のたこの口みたいなのが、エンジン各気筒からの排気管と接合する部分です。

 

 

気筒からのエキパイ接続口(たこの口みたいなやつ)の中に、パンチングパイプが見えます。

マフラーとエンジン側からのメインパイプ接続。エンジンもマフラーもエンジンベッド上のゴム(ブッシュ)で振動するため。メインパイプ(エキパイ)とマフラーがわの「たこ口」との接続部でこの振動を吸収できるよう、ばねで連結しています。

完成後の一枚。

 

 

その後、いったん地上でエンジンをまわしてテスト。翌朝そのへんを飛んで、問題なくフィットしていることが確認できました。

 

 

◎一枚の紙

MSN.JPのニュースに「侍ベンチで「便利だ!」と日米納得の”思いやり”が反響拡大「日本では分かりやすい」 (msn.com)」というのがあり。

概要は以下の通り。

「野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した日本代表ベンチのたった1枚の”気遣い”に注目が集まっている。球速表示の変換表を発見した米識者が画像を公開。

ベンチに置かれたドリンクキーパー。その側面に1枚の紙が貼られていた。左側には68~104マイルと表記。それぞれの数字の隣には110~167とキロが書かれていた。マイルとキロをすぐに換算できる工夫。米国ではマイルが一般的だが、馴染みのない日本人選手にとって一目で球速変換ができるありがたい表だった。

日本のファンも、 “思いやり”に続々と反応。「日本では、マイルは使わないからねーこういうのあると分かりやすいです」「すごく助かりますね」「これは分かりやすい!」「マイル、キロ換算 これホントいるよねw」「便利だね!」などと納得した様子の声が広がっている。

THE ANSWER編集部」

とのことでした。

その気持ちはよくわかりますよーぼくの軽飛行機にも、コクピットに似たような表を張り付てますからねー

 

 

こちらは、ノット(法定単位)→マイル(速度計の単位)→キロ(ふつーの人が使う単位)、の3段階になっていて、アメリカ生まれの軽飛行機が提示するマイル表示を、管制の素敵女子と交信するときはノット、燃料が持つかな?なんて航法計算するときはキロに変換しています。

あと、アナログの速度計はマイル表示ですが、GPSが表示する対地速度はやっぱりノットなので、対照表で全部ノットにして向かい風、追い風を確認しています。

例えば、GPSで68ノット、速度計で100マイルだったら、対地速度が68ノット→80マイル、速度計は100マイルだから、20マイル→18ノットの向かい風うけちゃってんじゃん、みたいな感じです。

*速度計測のベースはあくまで速度計なので、速度計がマイルである以上、いったんはすべてマイルにしたうえで、改めてノットにして、管制官のお姉さんにすぐ回答できるようにしています。

 

 

◎たかがねじ、されどねじ

似たような話で、軽飛行機のねじの単位があり。

ブラジルは、ヨーロッパふうなので、単位はセンチやミリですが、軽飛行機はアメリカのねじを使っているので、ぜんぶインチです。

結果、ブラジルの工具では軽飛行機の整備ができないので、アメリカの工具を輸入しないと、、、、となってしまうのでした。

といって、オーナであるぼくはせいぜいホイールのねじの閉めぐあいを確認するくらいなので、写真のように、袋ねじ用の工具は中国製のテキトーな奴(インチではある)、そのねじを後から止めているナットは、10番(10センチ)のスパナで代用しちゃってます。

 

 

ときどき閉めぐあいを確認しないと、ねじがはずれて飛んで行っちゃうんですよね。。。

工具の話ついでに。

なんかマイナスドライバーがなくなっちゃったよねーと思っていたら、ひょんなことからかぶと虫のエンジンルームを除いたとき、見事プーリーとエンジン本体(厳密には遮風板)の間でコロコロしていたことに気づき。

 

 

2週間近くこの状態で走っちゃってました。

結局どこにも傷とかつかず、よかったです。めでたしめでたし

 

 

◎ツカノ

ブラジルを代表する鳥に、「ツカノ」というのがおり。

ブラジリアの議員会館で群れを成して行動し、大規模ゼネコンから秘密の献金をうけているかも?という恐ろしい疑惑の種族です。

でも、それは鳥のツカノではなく「ブラジル社会民主党(PSDB)」のことでした。

PSDBのシンボルがツカノです

 

 

今日の記事はこちらのツカノのことではなく。

ブラジルの代表的な鳥にツカノがあり。

熱帯雨林に生息し、和名は「オオハシ」。

なかなか人懐っこく、トロピカルフルーツ大好きないいやつらしい。

Pixabay無料画像

 

 

でも、今日の記事は、やっぱり鳥のツカノではなく。

「ツカノ」という名前のついた飛行機のことなのでした。

新型も売れるか? 攻撃機A-29「スーパーツカノ 」南米生まれのベストセラー 意外過ぎる元々の使い道 | 乗りものニュース (trafficnews.jp)
 

 

さて、スーパーツカノですが、もともとは練習機だったものを襲撃機に改造し。

これもブラジル製の早期警戒機と組んで、南米で唯一といってよい電子戦能力を持っているのでした。

衛星は日本製かも?

 

 

あれ、ブラジルの周りには、ロシアも中国も、北朝鮮も韓国もないよ?

せいぜいアルゼンチンですからねー、パラグアイ海軍もあるけど。

内陸国パラグアイ。でも海軍もあったりして。。。

南米パラグアイ

 

 

税金の無駄使いじゃないの?いやいや税収の増加をもくろんでいるのです。

要するに、ブラジルの場合、広大な国土を持てあましており。

アマゾン地域など、レーダーが届かない地域で、麻薬を乗せた小型輸送機が我が物顔に飛びまわっていたのでした。

密林のど真ん中に開かれた不法滑走路

 

 

そこで、密輸ダメ!ゼッタイ!と、早期警戒機が密輸機をレーダーでとらえ。誘導されたツカノがこれをつかまえて、最寄りの空港へ連行する体制を構築し。

でも、空港には警察が待ち構えていて、着陸しようものならパイロットは処刑なので、その辺の空き地が見つかったら強行着陸して、密林へ逃げこむ、という例が多発しています。

強行着陸後、銃撃を受けて炎上するセスナ。かわいそう。。。

 

 

密林を低空飛行するツカノ。

 

 

こんな不時着のできないところを低空飛行なんて、ぼくなら絶対やりませんけどねー

ブラジル空軍も人使いが荒いですねえ。サラリーマンはつらいよ。

ちなみに、ツカノは零戦と大体同じくらいの性能らしく。空中戦が見てみたいなーなんて妄想します。

ははは

ではでは

Posted by 猫機長
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セスナ社のLSAが生産中止になった理由

軽飛行機といえばセスナ。セスナ社の軽飛行機は世界中に普及しています。

セスナ社は、モデル120から、140、152,172。。。。と連綿と続く傑作軽飛行機を生み出し。

でも、一時期アメリカ政府が軽飛行機の安全性について小役人みたいな規制をかけたので、さすがのセスナ社も軽飛行機は採算が取れなくなり生産中止。かわって、サイテーションとかビジネスジェットで巻き返しています。

そんなセスナ社が、満を持して、小さな単発ピストンエンジン機の世界で新作を発表だ!と2009年に生まれたのが「セスナ162 スカイキャッチャー」。

https://aircraft.fandom.com/wiki/Cessna_162

 

 

これまで実機の世界を制してきたセスナが、ついにLSAの世界に乱入だ!

この、実機とLSAの違いが、この記事の核心になるので、簡単に説明します。

両方とも軽飛行機で、性能はどっこいどっこい。

実機の方は、安全が確立された製法、エンジンで作られた古典的な飛行機。

LSAは、伝統にこだわらない製法、エンジンで作った創作料理みたいな飛行機。

当初はLSAは試作機みたいな扱いでしたが、最新技術が信頼を得るに従って実機と共に軽飛行機の中で重要な割合を占めるようになり。

これは、フランスにおける「良い子のワイン」と「悪い子のワイン」の関係に類似していると思います。

フランスには「ラングドック」という地方があり。ワインの革命を進めている恐ろしい地域だそうです。

ラングドック地方には「良い子」と「悪い子」のワインがあり。もともとは安ワインの大産地だったが高級志向で売れなくなり、伝統的なブドウの品種を格式作法?にのっとり、がんばって1980年代に「AOC(高級品質保証)」をもらったのが「良い子」、一方そんな権威なんて信じねーぜ!自分の思うように外来の品種を混ぜたり創作してやる、というのが「悪い子」で、実は「悪い子」のほうが品質は上だ、という人も多いらしい。

http://www.tintosetantos.com/index.php/denominando/1105-corbieres

南仏ラングドック、コルビエール地方

 

 
要すれば、実機が「良い子」。LSAが「悪い子」である。

欧米ではLSAが大ブームになっており。

そんな中で、セスナもLSAを発表。

セスナの信用とLSAの技術革新、そしてメンテナンスがお手軽だよ!などなどの利点から、販売開始当時は世界中のジェネアビ界から注目を集めました。

そして驚異の大生産・大量販売、にはならず。。。。

2013年に生産終了になってしまいました。

当初は年間生産600機などと期待されていましたが、実績としては4年を通じて

生産機数はわずか275機にとどまり。

何が起こったのか?

整備や運行のメンテナンスなど、コストダウンが経営の決定打となるフライトスクールがこぞって購入するはずだったのに?

事実、これら飛行学校の教官たちが、わくわく、と試乗しはじめ。

ところが、なんと、あまり良い評価が得られなかったらしい。

ここからは、「らしい」という推測で進めさせていただきます。

というのも、確かに当時のどこかの飛行学校のHPで「こういう理由でスカイキャッチャーの導入はやめました」というような情報はあったのですが、2022年の今日再び探したら全然見つけられず。

別に、セスナ社が箝口令を敷いた、という気はありません。

一方、ぼくもLSA乗りとして、LSAとしてとても有望だったはずのスカイキャッチャーが消え去ってしまったことに対する一つの提起として、書かせていただきます。

どうも、これらフライトスクールの教官たちは、実機のりばかりだったのでは、と考えたくなるふしがあり。

スカイキャッチャー不評の理由として(くどいですけど今日裏付けを貼り付けることはできないので、あくまで私見ですが)

◎低速時における操縦性がインスタブル過ぎる

◎着陸降下時のランプ(降下アプローチ)が、ちょっとした横風で大きく変わってしまい、まっすく降りることができない

◎滑走路直上で一定したフレア(引きおこし)ができない。上下左右に振り回され、思うような着地にならない

◎ギア装備がぜい弱すぎ。ちょっとでも落着したら壊れちゃう

というような意見があったと理解しています。

確かに、

◎お手軽に、短時間で、飛行学生に免許を取ってもらいたい

というスクールにとっては、なんちゅう扱いにくい教材じゃ、となってしまったのだと思います。

でも、一見残念なスカイキャッチャーの特性?は、実は、LSAだったらどのメーカーのどの機種にもある、LSA特有の宿命であって、特にスカイキャッチャーが劣っていたわけではないのでは?と思います。

LSAは、軽量化などで実機と同等の性能を達成しましたが、それは、カタログスペックには出てこない、着陸時における繊細な操縦の必要性といった弱点?とバーターすることによって可能になったものと理解しています。

というわけで、ブラジルの例ですが、LSAの免許を取るためには、年齢の数の倍の飛行時間が必要になっています(40歳の人だったら、80時間かかる、みたいな感じ)。

もちろん法的な最低ラインというのではぜんぜんなくて、飛行学生が、やんちゃなLSAを壊さないで着陸させたり、上空でも突風でもみくちゃにされるLSAをなにげにまっすぐ飛ばせるようになるまでには、ふつーこれくらいの飛行時間が必要になっています。

ぼくの場合は80時間かかりました。実機の場合はこの半分以下で免許くれるらしい(ブラジルの場合)。

それでも、欧米ではLSAの免許を取るために、がんばって時間をかけてでもスクールを通いとおす人たちがひきもきらず。

要すれば、LSAは、免許取得や、その後も実はお手軽とは言えない部分もあるのだけれど、それでも実機にくらべてアドバンテージがあるということらしい。

ぼくの個人的なケースでは、LSAに特化した小さな飛行クラブで、実機に比べて税金が安く、修理についても自動車のプラグなどを使用する前提のロータックスエンジン、ガソリンも同様。計器なども実機用の純正品と同規格のものを3分の一以下の値段で買える、などなど、メンテの費用削減もあるが、とにかく簡素な、クラブ自前の滑走路・格納庫ですみ、実機の運用を許可された飛行場施設が要求する目の飛び出るような保管料とかがない、という、こちらもカタログスペックには出てこない重要なアドバンテージがあるのです。

これは、実機の方がいいとか、LSAの方が優れているとか、そういう話ではなくて、双方の特性を知ったうえで、自分に合った方を選びましょう、という事だと思っています。

 ぼくはLSA乗りですが、LSAがあったからこそ今日の飛行機乗り人生があったと思っています。

老舗セスナが生み出したLSAの名機(なんて断定しちゃいますが)スカイキャッチャー。LSAが理解されてきた今日こそ、再登場してほしいな、なんて思っています。

最後に、なかなか網羅的にスカイキャッチャーの失敗について説明した動画があったので追加。

ぼくは、中国だのなんだのというより、エッセンスは17:20あたりから17:25あたりに凝縮されていると思います。

ではでは

Posted by 猫機長