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空を飛ぶ船のお話

以前「空飛ぶクルマ」について書きましたが、今回は船なのに空を飛ぶ、その名も「飛行艇」というふしぎな物体についてお話させていただきます。

その前に一つ告知。久しぶりにアメブロランキング1位に返り咲き。ブロ友の皆様に感謝させていただきます。今回は「ブラジル」というベタなジャンルですね。。。

さて、本題です。

飛行艇以前に、水上機、というのがあり。

Pixabay無料画像

 

 

飛行艇との違いは、フツーの陸上機にフロートという、通称「下駄ばき」という姿かたちになっていることです。飛行艇は、文字通り船に翼を付けたような形。

 

2枚の画像でわかるように、1人乗り単発機みたいな小さいのは水上機、旅客や荷物をたくさん載せたい場合は飛行艇が適している。

水上機が全盛となったのは、1930年ごろ。日本でいうと昭和のはじめですねー、なぜ全盛となったのかは、ひとえに「当時、陸上の滑走路が整備されていなかった」ことにつきます。

当時の滑走路は、だいたい「広い原っぱ」であり、現在のような 長大で舗装されたのはなかなかなく。そんな原っぱから飛び上がったり着地した陸上機は、大きな車輪で、でこぼこの地面でもひっくり返らないように工夫していました。

ロッキード・ベガ連絡機 http://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/cl-pln2/TW007.html

 

 

山あり谷ありの陸上では、原っぱといっても広さに限界があり。その限界の中で離陸できるようにするには、大きく、分厚い翼で、離陸速度を極力低くしなければならず。

しかし、これは飛行機の最大の利点であるスピードを殺してしまうことにもなり。大きいという事は重くて、その分エンジンの馬力を殺してしまうし、分厚いという事は、すなわち空気抵抗が大きくなって、スピードが出せなくなってしまうことを意味するからです。

そういった状況から、スピード命!の競争機などは、なるべく翼を細く、小さくしたいのですが、そうすると離陸速度も著しく早くなって、いくら滑走路が長くても足りなくなってしまい。

これが海だったら、滑走(滑水)距離は無限です。波の穏やかな湾内を海岸から外洋向けに走っていけば、障害物となりうる山とかも避けることができ。

えええ、でも大きなフロートを付けたら、空気抵抗とか重量増加とかでスピード落ちちゃうんじゃないの?

ところが、翼面積と断面を減らして得る効果が、フロートで発生する抵抗を補って余りあるぞ!という事がわかり。

シュナイダー杯など、水上機が世界速度記録をガンガン塗り替えるようになりました。

水上機:マッキMC72 https://grabcad.com/library/idrocorsa-macchi-castoldi-mc72-1934

 

 

確かに、陸上機の降着装置なんて重量物のかたまりですからねー大きな下駄をはいていても、陸上バージョンと重さとかはあまり変わらなかったのかもしれん?

イメージですが。。。

陸上機の降着装置をずっしり金地金250g(左)とすると、

水上機のフロートは、Pet容器(右)なみ、みたいな感じ。

 

 

無限の滑走路が使える、という事は、いくらでも巨大な飛行機を作れるということでもあり。

当時のエンジンはあまり信頼性もなかったので、外洋を横断するような航路では、海上に不時着できる飛行艇は安全面でも貴重な存在であり、巨人飛行艇の全盛期が生まれました。

マーチンM130 チャイナクリッパー飛行艇

 

 

ショートサンダーランド

amazon.co.jp/スペシャルホビー-SH72162-72-ショート-サンダーランドMk-Ⅴ/dp/B07R682D3P

 

 

ところで、無限の滑走距離はあるものの、飛行艇の滑走は水の上です、という根本的な課題があり。

硬い地面の上を滑走する陸上機は、機首上げするもしないも操縦かんの操作一つです。

ところが、「やわらかい」液体の上を滑走する飛行艇は、ちょっとした波のかげんとかで、操縦かんを操作してもいないのに機体が水面から沈んだり浮き上がったりしてしまい。

それだけならいいのですが、浮き沈みで機首上げの角度が変わってしまう、つまり翼のアタックアングル(迎角)が勝手に変わり、急浮上や失速、ついには操縦不能に陥って中途半端な高さから水面に激突、大破なんて大事故が起こりかねず。

ぼくは陸上機乗りなので、詳しくはわかりませんが、水面からの離水はなにげに神のような技術が必要であり、荒れ狂う飛沫の中でエンジン全開なんて狂ったまねはとてもできません。もし読者の中で水上機パイロットがいたら、ぜひこのへん教えてくださいね。

https://www.youtube.com/watch?v=En0JX4HmSuo

水上機の狂った離水。よくプロペラを壊さないなあ

 

 

実際、日本の二式大型飛行艇で、離水失敗事故が相次ぎ。離水角度指示器というのを取り付けて、この指示器を「ものさし」にして、どんな波を食らおうが機首上げ角度を一定に保つようにしたら、事故がなくなったそうです。

この画像の③が離水角度指示器。

画像出展:http://hikokikumo.net/AT-Kanzasi-000.htm

 

 

ちなみに、上記画像の⑥を「かつおぶし」といって、このでっぱりがうまく波を切って機体、特にプロペラやエンジンに飛沫がぶち当たることを避けることができるようになったらしい。

機首下面、緑から白に塗装が変わったすぐ横に突出しているのがかつおぶし(スプレーストリップ)です。

画像出展:http://hikokikumo.net/AT-Kanzasi-000.htm

 

 

この飛沫というか波しぶきは、飛行艇にとって致命的な打撃となってしまうため、これを打ち消すため、飛行艇の設計では涙ぐましい努力がはらわれており。例として、最新の飛行艇US2の機首下面に独創的な工夫を見ることができます。

https://www.mod.go.jp/msdf/iwakuni/about/unit/71fs.html

 

 

機首下面のドアップで説明します

①「溝形波消し装置」。

出展:https://www.shinmaywa.co.jp/aircraft/us2/us2_capability.html

 

 

②波消し装置のチャイン接続部(スリット)

ここから「側面へ波を逃がす(Wikipedia)」らしい。

③水平に波抑え板があり。

④機首のスプレーストリップ。

⑤飛沫に隠れているけど、側面スプレーストリップ。

二式大型飛行艇のシンプルな「船底」に比べすごい発展・進歩ですね。。。。

しかし、時代は変わり、ここまでして離着水する必要もなくなってきた。

それは

◎エンジンの信頼性が向上し、大西洋だろうが太平洋だろうが、ピストンエンジンだろうがジェットだろうが、洋上飛行しても全然へっちゃらになった。

◎フラップなどの技術革新により、薄く小さな翼でも離着陸速度を低くすることができるようになった。

◎一方で、3000メートル級の長大な舗装された滑走路が世界中にでき、ジャンボジェットでも問題なく離着陸できるようになった。

◎飛行艇は、上記の波消し装置などの工夫のほか、機体自体を着水の衝撃や恐ろしい波しぶきの打撃に耐えるようにする必要があり、その分余計に頑丈つまり重い飛行機になってしまう。

波しぶき。葛飾北斎 「神奈川沖浪裏」1831頃

◎主翼やエンジンが飛沫に当たらないようにするため、縦長の機体断面や、船のように機体下面を整形しなけれならず、余計な空気抵抗が生まれる。

等デメリットも多く、飛行艇はいまや絶滅危惧種なのかもしれません。

一方で、日本のように、無数の小島が散らばる国での飛行場のない島々の間の連絡や、ヘリコプターが飛んでいけない天候、大荒れの海面にも着水して救難する能力。カナダなどでは、湖水に着水・給水したうで、山火事上空まで飛んで行って放水・消火するなど、飛行艇が必要な場面も多々あるとは理解します。

ところで、なぜ飛行艇の投稿をしたのか?

それは、とある吉日、ふとこんな写真に遭遇し。

ウオーラス(Walrus)飛行艇 (パブリックドメイン)

写真の説明に「Walrus_carrier_landing」とあり。

飛行艇のくせに、海の上に降りないで、航空母艦に降りているのでした。ははは

確かに陸上機が着水するのはできないけれど(墜落は別)、飛行艇ですからねーどっちでも好きなほうに降りちゃえ、ということなのでしょうか。

ちなみに、この飛行艇は、飛行艇のくせに4名くらいしか乗ることができず、全長も10.2m、全幅も14mということで、セスナをちょっと大きくしたくらいの、軽飛行機じゃんという、ふしぎな飛行艇です。でも、ナチに撃墜され、海に落っこちた飛行機の乗員を救助するために大活躍したという、とても心優しい飛行艇だったそうです。

へえええーと、飛行艇に改めて興味がわき、今回の記事にしました。

ウオーラスのカラー画像

https://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/cl-pln9/SMWFB.html

 

 

ちなみに、ウオーラス飛行艇はじめ、この記事の大多数の画像を「古典航空機電脳博物館(https://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/index.html)」から引用させていただいています。きょうび古典機でもレストア後のカラー写真がいっぱいありますが、こうゆうプラモの箱絵みたいなのも、見るだけでわくわく!いいなーと思っています。

ううむ今回はあんちゃん向けになってしまったかな?、というわけで、素敵女子のみなさまに動画を一つ投下して、結びとさせていただきます。

ではでは。。。

Posted by 猫機長
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日本では食べられない日本食のお話

今回のお話は、フツーな日本食のお話ですが、実はあまりフツーではなく、たぶん日本では食べることのできない、ふしぎな日本食のお話をさせていただきます。

◎Yakissobaソース

みなさんも、油がぎらぎら、食欲をそそる五目焼きそばやソース焼きそばなど、焼きそばは大好きと思います。

ソース焼きそば

出展:https://www.news-postseven.com/kaigo/wp-content/uploads/2021/11/yakisoba_38.jpg

 

 

ブラジル人も焼きそばが大好き。というわけで、中華レストラン、日本食レストランでの大人気メニューであるだけでなく、家庭でも作ろうよ、という事で麺やソースがスーパーなどで売られているのでした。

さて、麺です

 

 

ううむ、自信作の焼きそばではあるのですが。。。。

-Largo、という記載あり。幅広の麺、という意味ですが、そんな焼きそばあったっけ?

リングイーネ(Linguine)のノリらしい (Pixabay 無料画像)

 

 

-あと、光→Light→ライトな→Karui(軽い)というなかなかおつなキャッチコピーがあるのですが、こちらの説明は別記事「謎のパスタ、その名は「手巻き」」に書いたので、読んでね!

ちなみに、麺の調理法ですが、蒸すのではなく、ゆで麺です。

はやくも怪しいブラジリアン焼きそば。めげずにソースで行ってみます。

ブラジリアン焼きそばソース

 

 

写真だとわからんかもしれんが、日本の焼きそばソースと、違うとは言わないけれど、同じとも言えないのですよねー

と、いうのも、ブラジルにおける焼きそばのスタンダードが「あんかけ焼きそば」であるという恐るべき事実があり。

本家日本のあんかけ焼きそば。

出典はhttps://nagatomo.rumieru.jp/menu-list/%E4%BA%94%E7%9B%AE%E3%81%82%E3%82%93%E3%81%8B%E3%81%91%E7%84%BC%E3%81%8D%E3%81%9D%E3%81%B0/

 

 

というわけで、たしかに焼きそばソースではあるのだが、ソース焼きそばのソースではなく、あんかけの「あん」をイメージした独自開発のソースだったのでした。

というわけで、さっそく調理してみます。

なんて実は調理なんておおがかりなものではなく、沸騰したお湯に上記のKarui麺を入れて、6分くらいかな?アルデンテになったら、水を切ってお皿に盛ります。

 

 

その上に、上記のYakissobaソースをかければ、あんかけちっく素焼きそばの出来上がり。

まだちょっと硬かったかな?

 

 

というわけで、焼きそばなのにいちども焼かないという、ふしぎな焼きそばなのでした。

なかなかおいしいですよー、中華屋さんの焼きそばとは、はっきり言ってかなりちがうけれど。。。。

 

 

◎「おさび醤油」で食べるトロピカルフルーツ

以前の記事で、ブラジリアンわさびすなわち「おさび」について記載しました。

 

 

今回は、この「おさび」と醤油でトロピカルフルーツの刺身をいってみます。

なお、トロピカルフルーツいろいろについては、別記事で書きましたので、そちらも見てね!刺身にできるトロピカルフルーツはココヤシとアボガドですが、今回はアボガドを代表選手に選んで進めます。

といって、何の変哲もなく、アボガドの実を切り刻んで、そのまま食べます。

ワサビ作りすぎ。泣きました

 

 

アボガドは水分が多いのと、独特の臭みがあるので、多めのワサビで、ちょうどよく中和してあっさり風味になりました。写真のは作りすぎたけど。。。

食通の人で、トロみたいだ!という人もいるようですが、たしかに言われてみればそんなかなーという感じでした。まあ、森のバターというくらい脂肪分がありますからねーでも不飽和脂肪酸といって良質のものであり、ダイエットでも大活躍しているらしい。

そんな日本食ないぞ!アボガドなんて日本にないじゃないか!という人に:沖縄ではちゃんとココヤシやアボガドがありますよー

◎Sushiソースで江戸前だ!

今度は正統の江戸前寿司でいっています。なあんてスーパーの日本食売り場で買ってきた、まあコンビニのお寿司みたいなものですけどねー。アニサキスは大丈夫だろうか?ガクブル!

で、Sushiソースです

オーガニック食品などを揃え、客層も富裕層ちっくな人が多い、意識高い系のスーパーで売っています。

 

 

またしてもKaruiブランドでした。

このソースのウリは、すでにワサビがブレンドされた、ワサビ醤油に匹敵するソースだぞ!ということらしい。

確かに、前回ワサビつくりすぎてひどい目にあったので、自動的にブレンドされていればいちばんいいですねー、ということで、さっそく試してみました。

 

 

のり巻きに囲まれた四角い区画の中に、かなりなみなみと注ぎ込んでいますが、写真では見えにくいですねー

結論:フツーの醤油と全く変わらず。ぜんぜん辛くなかった。。。。

◎南国の醤油

ブラジルは、アメリカと並んで世界の1,2位を争う大豆生産国であり。みそ、とうふなど、フツーにスーパーで売られており、ブラジル人にも浸透している。

なのに、なぜかココナツ製の醤油を発見?

 

 

それこそ戦時中のラバウルかなんかで、補給が途絶えた!しかたなく。。。。。ならわかるのですが、いくらでも安い醤油を売っているスーパーの、その隣に、倍の値段で。。。。というふしぎな醤油です。

たしかに、石鹸でも、その辺で売っているフツーの石鹸と、ホネケーキとか言って恐ろしい高値で売っているのもあり。いわゆる「ホネケーキ醤油」とでもいうべきかもしれん。

資生堂ホネケーキ

https://www.shiseido.co.jp/sw/c/products/SWFG070410.seam?shohin_pl_c_cd=090201&online_shohin_ctlg_kbn=1

 

醤油ばなれしたまろやかさや香りで、フランス料理にどうぞ、なあんて格調高い醤油なのかも?

というわけで、その「ホネケーキ醤油」で、醤油ラーメンを作ってみました(麺はインスタント、スープはココヤシ醤油と味の素を混ぜただけのテキトーなやつです)。

 

 

結論:醤油ちっくなエグみが強烈な、カドの立ちまくりなラーメンになりました。。。。

メーカーさんごめんなさい、こればっかりは、エグみばかりでなく、むりやり合成甘味料を入れたみたいな変に甘い味になってしまい、さすがに醤油とは言えないと判断しました。「ココヤシ醤油(ココナッツアミノ)」という、新しい調味料として理解させていただきます。。。。

 

 

◎番外編その1

ブラジリア有数の日本食品店で、日本的なおにぎりを見かけるようになりました。

 

 

でも、なぜか説明文は中国語だった?まさか?中国から輸入しているのか?

 

 

◎番外編その2

同じ日本食品店で、「Ossonai」という謎の食品を発見

 

 

よく見たら、鏡餅でした。Ossonai→お供え、という意味だろう。ほんとは、Ossonae、としてほしかった。。。。

 

 

◎番外編その3

日本そのものの味覚も売っていたぞー

みょうが

 

 

どうですみなさん!サバンナのど真ん中で、こんな見事なみょうがなんてなかなか見られないですよね。冥加の至り。なんちってはいすみません。

ブラジルに移住してきた一世のおじいさん、そしてその子、その孫が「強く雄々しい 血を継いで」日本の食文化の灯を消すな、とがんばっています。

ブラジル人から見たら、なにそれ?なんのことかもわらないような、みょうが。でも、知っている人から見れば、とても大切なふるさとの味覚が、こうした日本食品店で生き続けています。

写真のみょうがも、栽培はサンパウロかな?文化としては「八重の潮路を越えて」こうしてブラジル高原のど真ん中に息づいているのですよね。。。。

この日本食品店は、他の類似店が店をたたんでいく中、逆に拡張してがんばっています。ブラジリア南部地区の。。。なんて書くとわかっちゃうかもしれん?ぜひ、今後とも、日本の味覚のリファレンスセンターとして発展していってほしいと思っています。

 

 

]◎番外編その4

みょうがを知らないブラジル人がどんなものを食べているかというと。。。。

子豚。丸焼きが有名

 

 

スーパーの肉売り場で発見。さすがにふだんはここまでいかないけれど、クリスマスから新年へかけてのパーティーとかで需要があるらしい。

◎最後の番外編

 

 

上記の焼きそば麺で、なにげにLinguine al Olioみたいにして、粉チーズで食べたら、はっきり言って焼きそばとして食べるよりおいしかったです。焼きそばとしてもそれなりにおいしいですけど。

食の民族融合ですね。ブラジルに住んでいてよかったと思っています。

「茗荷より かしこさうなり 茗荷の子」

ではでは。。。

Posted by 猫機長
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日本刀の強さの秘密

折れず曲がらずよく切れる、世界でも異彩を放つ日本刀。

新選組とかが使っていた日本刀はどんなふうに製造されていたのでしょうか。

①原料は砂鉄。「たたら」という炉で溶かし、燃焼させるのですが、この火加減と燃焼時間を調節して日本刀に最適な「玉鋼」を作った。

日本刀一振りを作るのに必要な玉鋼が10キロくらいだそうです。完成した日本刀は拵えを入れても平均で1キロですから、鍛錬とかで9キロが消えてしまうという事ですね。。。

②日本刀は「鍛造」つまり叩いて作ります(型に流し込むのが「鋳造」で、青龍刀など中国の刀は鋳造が多かったらしい)。

叩くことで「鉄滓(非鉄不純物)・空孔の除去と炭素量の調整(出展:http://ohmura-study.net/004.html)」を行う。

この段階で2種類の鋼を作り。一つは柔らかいが弾力のある「芯鉄」となり、一つは「皮鉄」すなわち芯鉄をぐるっと取り巻いて、鋭利な切れ味を出すために必要な硬さを確保します。

③造りこみといって、芯鉄と皮鉄を組み合わせ、一体化するまで加熱したり鍛錬を繰り返す。

新刀以降の刀の断面図

出展:https://tetsunomichi.gr.jp/katana/

 

 

④素述べと火造り:一体化させた皮鉄と心鉄を打ち延ばし、さらに過熱鍛錬して日本刀の形に整形。

⑤土置き:刀身に焼刃土(やきばつち・砥石や炭の粉に水を練り合わせて粘土みたいにしたもの)を塗ります。固くしたい刃の部分には薄く、それ以外は厚く塗る。薄い部分と厚い部分の境界線が後に刃紋となります。

出展:http://ja.shoku-nin.org/12_akihira/4/

 

 

⑥焼き入れ・焼き戻し:刀身全体に均一に加熱し、800℃くらいに達したら、一気に水槽みたいなのに突っ込んで冷やす。

出展:https://amped-up.net/wp-content/uploads/2018/05/46-2.jpg

 

 

⑦その後、研いだり、銘を入れたりして、完成。

全工程を集約した画像を発見しました。

出展:「アボカド日記:かたなの博物館に行ってきました 大阪・平野区」

https://avocado-diary.xyz/wp-content/uploads/2016/06/IMG_2206.jpg

 

 

一方、西洋の剣はどうかというと、液化するまで熱した鋼を、型に流し込んで作る鋳造や、鋼を加熱して叩きのばす鍛造、両者統合したものなどいろいろ製法があったらしいが、鍛造といっても単に剣の形に整形して伸ばしていただけらしい。

一行で終わっちゃうのでした。ははは

愛好家が鋳造型刀剣の制作実験をしている動画。

 

 

なんとなく、日本酒とワインに似ています。

日本酒の場合、よりによって米という、およそアルコール飲料にするには一番不適な(発酵のための糖分が足りないという意味)素材を選んでしまったため、麹ででんぷんから多糖類を生成し、そこから今度はもろみにしてブドウ糖を。。。。と、日本刀と同じように、名人芸の連続となる多数の工程を得て、なんとかお酒になるのに比べて、ワインのほうは、極論ですが、ぶどうを踏みつぶしてマストという果汁を作り、適切に保管すれば、「ブドウの果皮、葉、梗、あるいはワイナリー内の建屋や製造設備等、此処彼処に存在する野生酵母がマスト中で成長し、自然発酵と呼ばれるアルコール発酵を起こす。(https://jwine.net/glossary/detail.php?id=29)」すなわち、自動的にに発酵してお酒になっちゃうのでした。

*もちろん、ワインも野生酵母のほか培養酵母など厳密に管理されていて、日本酒に劣らぬ名人芸により製造されていると理解します。

きょうびでは、麹菌のかわりにワイン酵母を使った日本酒もあるらしい

出展:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/66489

 

 

つまり、幕末の切りあいに使われていた新刀の複雑怪奇な製造法は、良くも悪くも、玉鋼という原料によって左右されていたという事なのかも?

言い方は悪いかもしれないけれど、玉鋼は、ぶっちゃけ刀を作るにはあまり適さない素材だった、という事なのではないでしょうか(疑問形にしておきます。ははは)。

玉鋼は、その名の通り日本の魂みたいな鋼であり、言い換えれば純粋すぎる素材だった。玉鋼にも「鶴」、「松」、「竹」、「梅」など等級があるそうで、不純物がないほど上とされています。

そんな純粋な素材を生かし切るために生まれたのが、上記の製造法だった。

しかし、そういった新刀より、さらに「折れず、曲がらず、よく切れる」日本刀があるのです。

それが「古刀」

新刀との恐ろしい違いは、古刀は「芯鉄、皮鉄の接合」という凝った構造ではなく、硬質、軟質の材料を練り合わせた鋼により「一枚構造(丸鍛え)」で作っていること。

この製造法の違いによって、日本刀の世界では、古刀がおおむね戦国末期までに作られた刀、新刀がそれ以後に作られたものとして別々に分類されているのです(大雑把な分類です。本当は末古刀とか、新々刀とかいろいろある)。

というわけで、古刀すなわち軟固練り合わせ鋼で作った一枚構造の刀の断面はこんな感じ

出展:「古代鉄と国内鍛冶刀剣」http://ohmura-study.net/404.html

 

 

刀身が、全然均一でなく、なんか不純物だらけじゃん、みたいになっています。

実は、玉鋼に比べると

「銅(Cu):耐蝕性(耐錆)向上。錆の進行を抑える。但し、量が多いと割れ易くなる

チタン(Ti):焼き入れを阻害する元素。但し、鋼に添加されると耐蝕性、強靱性を増す

(以上http://ohmura-study.netより)」

みたいな不純物(でも実は刀を強くする素材)がいろいろ入っていました。

チタンについては、強さとかのほかに、「古刀が青く見えるのはチタンが含まれているため」という人もおり。

ここで要注意なのは、東京工大製鉄史研究会などで「銅を0.1%以上含む鉄は日本では産出されない」として、蕨手刀など、黎明期の日本刀はじめ、素材は大陸から輸入していたのでは?という見解があり(出展:http://ohmura-study.net/007.html)。

実際、日明勘合貿易では、日本は鉄を輸入して刀を輸出していました。当時の世界最先進国から原料を輸入して、加工品を輸出していたのですね。すごいぞ日本!

一方、裏歴史として、倭寇が中国を荒らしまわったときに奪ったものの中に鉄や鉄製品があったそうで、お隣さんからタダで頂戴した原料で刀を作って、お隣さんに売りさばき利益をふんだくっていたという情報もあり。悪魔か日本?

でも、倭寇が中国人から略奪した鍋とか釜はとかは、大体が戦国大名の鉄砲とかに化けたというお話もあり。あーよかった、刀じゃないよね。あれ?

脱線したので戻ります。

倭寇に怒り狂った明(清)が「海禁政策」を打ちだすまでは、公的ルートや密売で「志那鉄」がじゃんじゃん日本に入ってきた。

そして、その舶来の鉄は、実は和製の玉鋼より、ずっと刀剣用として優秀な素材だったーと、海禁政策によって鉄などが輸入できなくなり、国産の鉄を使うしかなくなった時になって、初めて気づいた。

どうやら、舶来鉄と和鉄では、米とブドウくらいの差があったらしい。

というわけで、死に物狂いになって、古刀に文字通り太刀打ちできる新しい刀すなわち新刀をつくる努力の結果、上記で述べた、精密すぎる工程で、ち密すぎる構成の刀が生まれたーというのが真相ではないでしょうか。

この記事を書いていて、「ゼロ戦とグラマン」の話を思い出してしまいました。

こちらはエンジン出力の差で、ゼロ戦の「栄」発動機が、がんばって1000馬力ちょっとだったのに、グラマンF6Fの「ダブルワスプ」エンジンがゆうゆう2000馬力と、まさに米とブドウもびっくりの格差があり。

でも性能的にあまり差が出なかったのは、零戦が防弾装置をかなぐり捨て、機体強度をかなぐり捨て、操縦系統の鋼性低下などの禁じ手を堂々とやり、ようするに死に物狂いになって空中性能(飛行性能)を向上させたのが効果を奏したという事だと思います。

零戦とグラマン(出展:https://ameblo.jp/headhunterslovebass/entry-12379202409.html)

 

 

結局、日本の刀は日本の玉鋼でなければだめだ、皮心鉄構造じゃない丸鍛えは刀じゃない、なんてこだわりは全く必要ないと思います。そういう純血主義が国家間の軋轢や、同じ国の中でも階級差別(と言ってぴんと来なければ経済格差)を生んで、人々がいがみ合うような世の中を促進してしまっているのではないでしょうか。

武士の魂を象徴する日本刀であればこそ、ミナスジェライス産のチタン合金とステンレスを合わせて、シベリアの極地にあっても破断せず、インドの塩田にあっても錆びない、古刀の上位転換みたいな丸鍛えの美術刀剣が、風の時代の象徴として、チタン地肌の青味の冴えで人々を魅了する、そんな世界がすぐそこに来ていると考えています。

 

Posted by 猫機長
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新説:零戦の機首はなぜ黒塗りなのか?

世界を代表する戦闘機いろいろ

P51ムスタング Pixabay無料画像

 

 

スピットファイア Pixabay無料画像

 

 

P40ホーク Pixabay無料画像

 

 
P47 Pixabay無料画像

 

 

F4F  Public Domain

 

 

メッサーシュミットBf109

https://stormbirds.files.wordpress.com/2020/11/bf109g-6late-b25-gunpods.jpg?w=1000

 

 

Mc200 Saetta  Public Domain (カウル先端は、むき出しの銅パイプを仕組んで滑油冷却器としているため、無塗装)

 

 

こんな感じで、無塗装の銀色もありますが、大体は機首含め機体全体が迷彩塗装になっています。派手な白帯とかがあるのは、味方識別のためのマークです。

ところが、なぜかゼロ戦だけは、機首がぐるりと黒く塗られており。

https://girlschannel.net/topics/2131246/https://girlschannel.net/topics/2131246/https://girlschannel.net/topics/2131246/

ガールズチャンネル?まあいいや

 

 

この、黒い機首のなぞが、長年にわたり飛行機マニアの間で大論争を巻き起こしてきました。

大体、以下の主張に分かれています

①黒い色は熱を吸収するので、エンジン過熱を防ぐことができる。

②黒い色は光を吸収するので、光の乱反射によるパイロットの視界不良を防ぐことができる

③敵味方識別のために、黒く塗った

④汚れ対策。日本のエンジンはオイル漏れがひどく。カウルを黒く塗っちゃえば目だたないから、という事らしい。

その他、そのほうがかっこいいからとかいう意見も複数あったりしますが、操縦や整備など、もっと切迫したニーズに対応するものではないので、ここではカウントしません。

さて、それぞれの意見を考察すると、それぞれに一長一短があり。

①の場合、零戦がカウリング全体を黒くした理由にはなるのですが、じゃあP51だのP47だのが、ぜんぜん黒くしていないのはなぜ?となります。

②の場合、これも、エンジン全体を黒くする必要なんてないじゃん、コクピット前方の機体上面だけで十分ですよね?というわけで、実際隼とか雷電とかは、機体上面だけが黒色塗装です。

隼の例。ほかにも飛燕だの紫電だの、だいたいみんなこんな感じです。https://www.finemolds.co.jp/FB/FB17-sokumen.jpg

 

 

③味方識別ですが、日本の場合、大体主翼の前縁をオレンジ色に塗ることで対処しており。黒い機首、というのはいまいち説得力がなく。

④これも、零戦だけじゃなくて、他の飛行機でも機首全体を黒くしないと、汚れが目立っちゃうじゃん?隼とかはそんなにオイル漏れがなかったの?ということで、やっぱり説得力が。。。。

というわけで、尽きざる議論の泉となっています。

そこで、この投稿で、パイロット目線から、真の理由はこれだ!という新説をぶち上げるのでした。

「真相はこうだ」

実は簡単で

「光の乱反射によるパイロットの視界不良を防ぐ」すなわち上記の②そのまんまです。

どへー新説でもなんでもないじゃん、でもなんで?

これは、零戦の生い立ちというか、活躍した時代によるものが理由の大きなウエイトを占めているとの理解です。

零戦のビフォーアフターじゃなかった、一世代前の戦闘機、そして一世代後の戦闘機と見比べてみましょう

まずは零戦の先代となる96式艦上戦闘機です。

http://www.nags-gallery.com/gallery/A5M4.htm

 

 

機首の形に注目。カウリングが、シリンダを覆うあたりで最も膨らんでおり、そこから胴体に向かってぎゅっと絞り込まれています。

こういうカウリングを、タウネンドリングというのです。

タウネンドリングの発端は、シリンダむき出しにするよりも、整流覆いを付けたほうが空気抵抗も減り、冷却にも有利だね!と気づいたところから始まり。

当初のタウネンドリングは、たんに一枚の板を輪っかにして、エンジンをぐるっと巻いただけの、なんとなくダクトファンみたいなものでしたが、次第に膨らみ・丸みをおびたものとなり。

初期のタウネンドリング(ダウンエンドリング)

Westland Wallace

https://i.pinimg.com/originals/32/a2/b0/32a2b07da03e2fbd0ffc4a4e67ac4361.jpg

 

https://www.webmodelers.com/202007katoucolumn.html

こげ茶色のタウネンドリングもあったらしい。

 

 

Westland機が一枚板をのり巻きみたいにぐるっとエンジンに一周させただけなのに対し、91戦はタウネンドリング自体を前方からの気流に対して流線形に整形しています。

この整形の過程で、96式艦上戦闘機のように、胴体側はぎゅっと絞ったタウネンドリング、というよりエンジンカウルのはしり、という形状がうまれ。

ところが、この形状では、操縦席に向けての光の乱反射も相当なものになり。

赤色の矢印のように、機首上面だけでなく、水平近くまでの下からであっても乱反射してしまう、というか、むしろ操縦席に乱反射しようとする一種の鏡みたいになってしまい。(画像はこちらを加工させていただきました。http://kurage55.blog60.fc2.com/blog-entry-536.html?sp )

 

 

結局「リングを全部黒く塗るしかなくなった」のだと理解します。

ちなみに、P26とかソードフィッシュとか、タウネンドリングが操縦席より遠く離れている、あるいは操縦席がぐんと上にせりあがって設置されているような場合は、防眩塗装なし或いは上面だけでもOkだったらしい。

ソードフィッシュ

https://img.amiami.jp/images/product/main/163/TOY-SCL2-44324.jpg

 

 

P26 ピーシューター

http://www.fiddlersgreen.net/aircraft/Boeing-P26/IMAGES/Boeing-P-26-Peashooter-Title.jpg

 

 

日本の飛行機は、非力なエンジンをカバーするために極力機体の太さを絞り(操縦席を高くする余裕がない)、また格闘性能のために視界を重視してコクピットをなるべく前に出そうとする傾向があり、防眩塗装が重要になったと思います。

さて零戦になると、タウネンドリングから明らかにカウリングになり、カウリングの絞り込みもなくなった、つまり最も太いところから水平で胴体につながるようになったので、乱反射も減ったけれど、これまでの慣習もあり全部黒く塗りました、というのが真相と理解します。

 

 

ガールズチャンネルの画像から抜粋。上が初期型で、カウルは水平絞り込みなしに抑えられており。下は改良型で、むしろ先細りの紡錘型になっています。

同時期に開発された隼は、先代の97戦ですでに胴と一体化したカウルだったこともあり、カウル全体を黒くしなくてもよくね?と気づいて、上面だけにしました、という事だと思います。

そして、次世代機の雷電はこんな感じ。

https://www.sankei.com/resizer/CIO0sGSF7SHHGD96NrG0c3bRiiI=/730×0/smart/cloudfront-ap-northeast-1.images.arcpublishing.com/sankei/RCSGBHO7PFNIJDYCP4427GIJBU.jpg

 

 

雷電は、機体全体が紡錘形で、操縦席から機首に向けてぐっと細くなっていくので、防眩塗装も上面だけでよくなった。

というわけで、カウリング形状変動の過渡期にあった零戦は、旧世代の名残でカウリング全体を黒くしました、という事だとおもいます。

ちなみに、零戦と同世代の99艦爆や97艦攻も、カウリング全体が黒くなっています。パイロット目線から見れば、これらの機体みたいに、カウリングだけでなく操縦席までの機体が大きく黒塗りになっているのが一番親切かなーと思います。

97艦攻の例

http://c2ssdt.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2017/05/11/862_1.jpg

 

 

ただ、黒色塗装は確かに熱を吸収するので、甲板だの飛行場だのに機体を係留・駐機していると、太陽熱で「目玉焼きができちゃう」くらい熱くなってしまったのではないかな?機体が痛むような気がします。

あと、上記で「こげ茶のカウリング」が出てきましたが、どうも零戦、90艦戦、96艦戦や96陸攻あたりは、鮮やかな紺のカウリングがあった気がします(学研の図鑑「飛行機・ロケット」で見た記憶あり)。ところが、ぐぐっても黒いのや、鼠色?みたいなのばっかりなのですよねーでも確かに存在していたと思います、いつかまた見てみたいな。

Youtube では発見。https://www.youtube.com/watch?v=nIRYc-p1J2A

 

 

なお、もっとおたくちっくな議論はこちら(外部リンク)。→ https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=22269&id=39709305

「塗粧」とか「通達」とか、中島製はこうだけど三菱製はああだとか、マニアックすぎて頭がこんがらかりました。

最後に、ぼくが乗っている白い軽飛行機は、機首上面も白ですが、特にまぶしいとかはないですよーという事で追記。

とある大農場の滑走路に着陸

着陸動画はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=_v6jWNWwFHI

 

 

こんな飛行機に乗っています

というわけで、今回は思い切り飛行機おたくの投稿でした。ではでは

Posted by 猫機長
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タロットに見るアートのエッセンス

誰もが知りたい未来の秘密。運命のゆくえを紐解くタロットカードは、IT時代の今日でも世界中で親しみを持って使われ続けています。

中世から現代まで、いろいろなタロットが生まれ。一枚一枚のカードを彩るアートも、千差万別のバラエティに富んでいます。

例えば、1番最初のカード「魔術師」にしても

https://i1.wp.com/oficinadasbruxas.com/wp-content/uploads/2014/05/cartas-o-mago.png?ssl=1

左から、ウエイト版、エジプト版、神託のタロット

 

 

和製の「軍国百人一首かるた」みたいなのもあり。

http://cosmosmococo1689.blog.fc2.com/blog-entry-4.html
 

 
名前からしてアートです、みたいな「アールヌーボー版」なんてのもあったりします。

 

 

時代や地域によって変化する美的感覚で、いろいろなタロットがもてはやされてきました。今日の日本でもてはやされるタロットは、たぶん上のアールヌーボーとか、こんなのではないでしょうか?

https://www.illust-factory.com/sample_a47/

かわゆい猫タロット

 

 

一方、浮世絵の美人と、現在の美人のイメージが必ずしも合致しないように、時代時代の美的感覚にマッチしたタロットは、時代が変わればあまり顧みられないようになり。代わって新しい時代にマッチしたカードが登場。

現在ポピュラーなカードがウエイト版との理解です。「1909年にロンドンのライダー社から発売され、イギリスでタロットと言えば、ほとんどこれを指すほどになった(Wikipedia )」など、いくつかの国では代表的なタロットの地位を築いているようです。

一方で、「1650年頃(Wikipedia )」と、現在とは美的感覚も相当違っていたはずの時代に生まれながらも、多くの愛好家から「タロットの源泉」「あらゆるタロットの中で最も本来の姿を保っている(Wikipedia)」すなわち「本物のカード」として、現在でも主役の座を明け渡さない、すごいカードが存在します。

それが「マルセイユのタロット」

 

 

マルセイユのカードは、絵柄はちょっとおどろおどろしいけれど、圧倒的な迫力をもって迫ってきます。「猫タロット」が、かわいいいいいい!だけど、「かわゆい」の一言で終わってしまうのに比べ、マルセイユのほうはカードをめくる一人一人に、魂の奥底から揺さぶるようなインパクトを与えています。そして、カードの奥底から放射される恐ろしいエネルギーをもって、観る人を虜にしてしまう。そんな魔力を秘めたカードです。

その魔力は、どこから出てくるのでしょうか。

マルセイユのカードがアートなのは、マルセイユがアートになろうとしなかったことこそにその源泉があるのだと思います。

以下、マルセイユ版「魔術師」についての考察です。

机の上に、ナイフやコイン、カップなどが並べられています。

これらの品物は「火・風・土・水」すなわち万物の元であり。魔術師が若者であることとともに、「すべてのスタートであり、無限の可能性が広がっていますよ」という意味なのです。

ここで、他の版との違いが浮き彫りになります。ウエイト版のように、比較的忠実に机の上の物品、つまり「どのような存在にも変化しうる未来」を示したものもあれば、猫タロットみたいに机(変化が起こる、スタートの場所が用意されましたよ、というメッセージ)が最初から無い、なんてカードもあります。同様に、アールヌーボーも、アートとしては美しいけれど、美しい青年とその付属物の絵、になってしまっていて、マルセイユ版のような生々しいメッセージの提示はなくなってしまっているのでは?と思います。

まあ、マルセイユ版を使い倒して、そのうえで他のカードを使うなら、例えばエジプトタロットの机にある壺は要すればカップであり、神話タロットでお兄ちゃんが持っているろうそくは、本来であればワンドなんだな、と合点がいくものと思います。

つまり、マルセイユ以外のタロットは、マルセイユにインスパイアして、見栄えをよくした各時代のポップアート、という事なのかもしれん。

いわゆる一つのポップアートの金字塔として「50年代アメ車」があります。

平べったく巨大な車体と、巨大なテールフィン

画像出展はいずれもhttps://web.motormagazine.co.jp/_ct/17440107/album/16798476/image/16928828

 

 

つまり、50年代では、こうゆう走行性能とはあまり関係ない、巨大な、装飾でゴテゴテの車が「かっこいい!」日常の足だったわけで。

でも、今日では「博物館で見る美しいクラッシックカー」ではあっても、これで日常的にスーパーにお買い物、というのは、ちょっと抵抗があるのではないでしょうか。

一方で、さらに前の1930年代に作られたのに、多くの国々で、まだまだ日常の足として「おしゃれだね」という車が存在しています。

このブログの読者であれば、すでにお分かりですよね。。。。

世界の名車かぶと虫。

パン屋さんへ行ったら、もう一台、うすこげ茶?のが駐車していました

 

 

かぶと虫には、50年代で流行したテールフィンはないけれど、テールフィンの流行が去っても、車としてのエッセンスはずっと持ちづつけていたので、今日まで現役で残り。街角でちょくちょく見かけます。部品とかもフツーに生産されていて、これは工業面から言えば画期的な現象らしい。

マルセイユ版タロットが今日まで残っているのも、すべてのタロットの源泉となるエッセンスが隠されているからと理解します。どんなエッセンスがあるのか?そしてどこに隠れているのか?

マルセイユ版と、ウエイト版を見比べてみましょう。

 

 

ここでは、マルセイユ版のおにいちゃんの帽子に注目してください。

なかなかおしゃれな帽子じゃん?いえいえアートな帽子を目指しているのではなくて、∞を図案化しているのです。

∞すなわち「無限大」。そんなわかりにくい「絵解き」にしないで、ウエイト版みたいに、兄ちゃんの頭の上に∞と描けばいいじゃん?

いえいえそういうわけにはいかないのです。

マルセイユ版が成立した時代は、中世の封建主義から大航海時代の絶対主義王権が確立されていった時代であり。教会あるいは絶対君主がキリスト教の名において独裁的な政治を「合法化」していました。

この時代は、「神の作りたもうた秩序が永遠に続く」ことこそが正義であり。唯一ひっくり返すとすれば「終末のラッパが鳴り響く」黙示録の時代が到来した時で、いつ到来するのかは「神のみぞ知る」なので、ともかく「今日を牛馬のように働け」そして「そのまま生涯現役で働き、廃人になって死んでしまえ」という事が「キリストの教え」とされていた時代であり。

要すれば「今日と違った、より良い明日があるかもしれない」「より良くしたい」「より良くなるかどうか知りたい」などという考えは、悪魔のささやきであり、神の与えたもうた今日の境遇を、死ぬまで文句をいわずに受け入れなさい、ということである。

そういう「教義」「権威」が最も嫌うものは、まさに「人間は無限大の可能性を持つ」そして「(占い含めて)その可能性を開花させるために努力する」ことであった。というわけで、表立って∞だのと書き立てたら、ひっとらえられて火あぶりになったらしい。

この辺は、敬愛するブロ友のべるっちさんが「知ってる?マルセイユ版の愚者に0が無い理由」で書いてます。また、拙ブログの「神と人と物」のトマス・アクィナスのくだりでも書いていますので、ご参考まで。

つまり、マルセイユ版タロットが他の追随を許さないのは「必要な情報を、必要な形で」すべて含んでおり、必要でないゴテゴテした飾りは全くない、そして、出し方を間違えると、強権によって処刑されるが、しかしだからこそ人々のために本当に必要な情報をうまく「絵」という「抽象の核」に包んで教えてくれている。

こうした、一見簡略化されたような絵柄の中にこめられた真理が、カードの奥底から強大なオーラとなって、人々の魂を突き刺す。

マルセイユタロットの美を「おどろおどろしい」「生々しい」と書きましたが、むしろ、軍艦のような、極限まで鍛えぬいた結果生まれた「すさまじい」機能美と形容するのが良いのかもしれませんね。

航空戦艦「日向」。プラモの箱絵。

出展は:https://ameblo.jp/a-itougunkan/entry-12615470400.html

 

ではでは。

Posted by 猫機長
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飛行時間800時間到達

まずは、Ameblo公式ランクインに感謝。今回の1位は「三十三間堂」という珍しいタグで、記事は、先週掲載の「不条理演劇とロマン主義的イロニー」でした。見に行ってね!

 

 

さて、本題です。。。

今年初めはいろいろあって全然飛べず。4月になって、気候も穏やかになり、久しぶりにその辺を飛びました。

穏やかな青空が広がる、乾季初めの空

 

 

小さな飛行機で飛んでいます

着陸後、なにげにログブックを記載していたら、知らないうちに飛行時間800時間に達していました。へえー

 

 

800時間というのは、多いのか少ないのか?

コミューター会社のパイロット募集だと「総飛行時間500時間以上(2000時間以上優遇:http://www.sacc.co.jp/saiyou2.html)」などとあり。でも、よく見たらヘリパイロットの募集でした。ははは

はっきりした基準はないらしいが、プロのパイロットは1000時間を越えればベテラン、アマチュアはその半分、という事で、500時間がフツーの飛行機乗りとしての一つの指標かもしれん。

幸い、これまで一度も落っこちることなく飛んでこれたので、ますます安全運転を意識して、のしのしのこのこ、その辺を飛んでいきたいと思っています。

高原の空をのし歩きだ!

 

 

これまでどんなところを飛んできたかというと

赤丸がぼくのホームベース、青丸がブラジリア国際空港、黄色い丸がゴイアニア国際空港。赤い線が一番長距離の飛行で、カルダス・ノーバス国際空港に行きました。直線で片道260キロ、片道2時間くらいかかりました。

カルダス・ノーバス空港での写真をちょっとだけ掲載。詳しくはこちらの記事をご参照→レディオ空港で管制飛行の練習

 

 

ちなみに、近年、航空当局が法律の整備というか整備しようとして実は混乱に陥っており、身に覚えのない違反だの罰金とかが来るのはいやなので、ここ数年は管制空港へは行っていません。かなしいな

というわけで、管制のない地方空港とか農場の滑走路におじゃますることが多く。農場によっては、目を見張るような立派な滑走路もあり。

例えばこちら→家電王の農場に着陸

 

 

上記の航空マップでは、緑色の線です。だいたい片道40分くらい。

さて、ここまで読んだ皆さん。「800時間になるまでに、落っこちそうになったりとか、いろいろあっただろう。書け書けー!いひひひひひ!」

と、意地悪く思っているお兄ちゃんも多いことでしょう。

実は。。。。という事で、いろいろあったのを列挙してみます。

ちゃんと修理していたことは忘れないようにしよう

マグネト―。こいつのせいでデートが。。。。

減速ギアがすりへった、プロペラがとまっちゃうぞ!

布張りあるある

ピトー管

などなど。詳しくはリンク先を見てくださいねー

さて、字数がまだあるので、最近の「飛行場の風物詩」をちらりとお見せします

◎セリエマ(Seriema)

とある吉日、車で自宅を出発、飛行場敷地内にはいったら、柵越しにトリさんが。

保護色になっていて、分かりにくいな。。。。

なかなかほっそりしてかっこいい鳥です。鳴き声はこんな感じ→https://www.youtube.com/watch?v=ha6Wdd8cjm4

 

 

飛んでいるのを見たことがないけど、飛ぶのも得意らしい。蛇をやっつけてくれる益鳥でもある。

◎カピバラ注意

自宅(ブラジリア市内)から飛行場(北西30キロ)までの道すがらに、最近変な道路標識が。

野生動物注意、でした。でも、カピバラって野生ちっくでないなあ。。。

 

 

◎六射六中

早朝にひとっ飛びした後や、雨の日などは、ハンガーで弓道ごっこをしています。

珍しく6射6中したので、さっそく写真を撮って自慢するのでした

このあと、裏手のハンガーに遊びに行き、帰ってきたら、飛行場管理人の飼い犬が寝ていました。

こいつはいいやつです。
 

もう一匹、見張ってないと飛行機のタイヤにお◎っこをする奴がいるので、そいつはハンガーに入れてやらないのでした。

今回は「おち」はなし。

空が好き。パイロットになってよかったと思っています

 

 

ではでは。。。

Posted by 猫機長
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日本人と西洋人では違う?海の見え方

久しぶりに、美術についての記事を投稿します。

今日のお題は、「海」

さっそく海の絵画、ではなく、とある料理人のお話をさせていただきます。

その名も佐野実。

がんらいは洋食屋さんになりたかった。もし裕福な家に生まれて、開業資金が潤沢だったら、最初からフランス料理店かなんかを開いて、いまごろはミシュラン5つ星(なんてないか)みたいな、世界でも有名なシェフとして語り継がれていたのではないかと思います。

でも、現実では開業資金がなく。「しゃあねえ、ラーメン屋でも開いて種銭をかせぐか」とやったのが運の尽きで、当座の腰かけ稼業、おあそびくらいにしか考えていなったラーメンが「あれ、思ったように作れない?」

こんな、料理(フランス料理)にもならないような、脇役、前座の類なのに、これまで修行した料理の知識をもってしても、なぜだ?

気づいた時には、あわれラーメンの魔力に取りつかれてしまったのでした。

その後「支那そばや」でラーメンの頂点を極めたのは、あまりにも有名と思います。

「ラーメン人物伝 一杯の魂 ISBN-08-85937-X」

 

で、やっと海です。

ネプチューンとアンフィトリテの勝利(1634年)

 

あれ、全然海じゃないじゃん。いやいや、ちゃんと背景は海ですよー。

この絵が、西洋人にとって、海とは何か、という原点を雄弁に物語っています。

西洋人にとって「神は神に似せて人を作った」時から人間が世界の主人公であり。

海など、人間以外は絵画の中の背景、人間を引き立てるための脇役だった。デッサンがそこそこできるようになった弟子に描かせて、先生は人物に全力を。。。。みたいな感じでした。

でも、そのうち、背景なんてお遊びと思っていたが、これがなかなか。。。。と、風景自体の魔力に気が付き。

風景絵という独立したジャンルが生まれました。

    「波」1869年
 

「波」1869年

ここまでは、言わずと知れたグスタブ・クールベ

 

 

アイヴァゾフスキー「黒海」1881年

 

 

アイヴァゾフスキー「ビアリッツ海岸」1889年

 

 

チャールズ・ネーピア・ヘミー 「A Waste of Waters」1907年

 

 

チャールズ・ネーピア・ヘミー 「A Westerly Wind」製昨年不詳

 

 

こうした絵を見ていると、まさしく文字通りの「怒涛の迫力」に圧倒されます。

こうしたすごい絵画が生まれる背景に、西洋人の魂の根底となっている、あるものがあり。

それが「聖書」

「新約聖書」「旧約聖書」がありますが、ここではユダヤ教、キリスト教、イスラム教の3つに等しく重要な「根拠規定」になっている旧約聖書を取り上げます。

 

 

「旧約」というのは、キリストが生まれる前の、神と人との契約、という意味です。

西洋人はアダムとイブの時代から契約社会に生きてきたわけである。

悪い女にそそのかされたアダムは契約違反を犯してしまい、女ともどもエデンの園を追放されてしまいました。

その子孫も、先祖に似てしょうがないやつらばっかりだったので、神は怒り。巨大津波を起こして人類を抹殺しました。

でも、神は慈悲深いので、正義の人(つまり神の契約を守る人)ノアとその家族は誅殺を免れました。

なのに、ノアの子孫はやっぱりしょうがない奴ばかりで、神は怒り。異教徒のエジプト王をけしかけて、イスラエル人を奴隷としてひっとらえさせました。

でも、神は慈悲深いので、モーセを筆頭とする正義の人たちには、「出エジプト」つまり脱走の機会を与えました。

という「法律違反→懲役→釈放」という物語が延々と続きます。まるでディズニーの子供マンガみたいに、手を変え品を変え、ある物語では「ミッキーがバナナの皮に滑ってすってんころりん」だったのが、別の物語では「ドナルドダックがバナナの皮に。。。。」みたいな感じで、ストーリーはみんな同じだった。

ディスニーの子供向けマンガ

http://blogmaniadegibi.com/wp-content/uploads/2018/06/disney-abril.jpg

 

 

なぜそうなるかというと、西洋人は自我が強すぎて、いくら「神の法律を守れ」といわれて、本人も「へりくだって神に従っている」と口では言っても、知らないうちに「わしが法律じゃい」になってしまうためです。

この自我によって、神と自分、私とあなた、というふうに下手な区別を行ってしまったため「自分ではない誰か(神)の作った規則をまもらなきゃ」という、どだい履行できない義務が発生してしまい。

勢い、上記のもろもろの海景画も、「私と海」つまり自分とは別世界のものを眺めている、という冷めたものになってしまい。いくら迫真に迫った嵐に荒れ狂う海の絵も、それは海という被造物(自分以外の物体)の図面であって、美術館(あるいはパソコンの画面。ははは)で眺めている自分はその絵の1.5m先にちゃんと立っています、という疎外感がぬぐえず。

そんな行き詰まりを感じていた西洋人の前に、青天のへきれきをもたらした絵があり。

葛飾北斎 「神奈川沖浪裏」1831頃

 

 

浮世絵です。

怒涛の大波と、飛び散る飛沫。櫓にしがみつく船乗り。波にもまれる三艘の船。おもわず水しぶきに濡れて、大波を逆落としになったような感覚になり。ジェットコースターみたいに、「きゃー!」なんて叫びそうになります。

日本人には、がんらい「法律を押し付ける絶対唯一の神」なんてのはなくて、なすやらきゅうりやら、その辺の草、隣の牧場から逃げ出してきたのら牛、山や川、すなわち自然のすべて(人間自身も)が「八百万の神々」であり。やれお盆だやれクリスマスだと、節操もへったくれもなく、その場のノリでどうとでも変化し。論理で構成された行動というのは苦手です(別の言い方では、習慣やしきたりを論理と誤解している)。

絵画においても、人物と背景がごっちゃに、混然一体として溶け込んでいるのでした。

絵画と鑑賞者が一体化し、変幻自在な情動、情感、躍動がそのままほとばしる、「内面から見る人を揺さぶる絵」が生まれるようになり。浮世絵は一つの究極と思っています。

第二次大戦時、アメリカがドイツと日本の本質に迫る、恐ろしい評価を行いました。

「ドイツ人は45歳の成熟した成人。日本人は12歳の未熟な少年」

この言葉は、実はドイツ人(そしてアメリカ人自身)の狡猾さを、日本人の純真さに比べることで戒めるという意味もあるのですが、この項の本題ではないので別記事に記載しました。

ここで重要なのは

西洋人(45歳の成人)は、海の絵を描くとき、どうしても論理から入ってしまう。その気はなくても「地球上の陸地以外で、海洋に満たされ、77.74%が塩化ナトリウム、10.89%が塩化マグネシウム。海流はコリオリの力によって、北半球では時計回りに。。。(Wikipedia)」という客観的事実をいかに精緻に視覚化するか、という方向に行ってしまい。

日本人(12歳の子供)は、論理思考なんてなくて、「海」と言われれば「怒涛の大波と、飛び散る飛沫。水しぶきに濡れて、逆落し。ジェットコースターみたいに、「きゃー!」」という、情動・内面(主観)からの表現になります。

西洋人は、絵画が製図になってしまっていたことを自覚して悩んでいた時に、アートをぶちまけた浮世絵に出会い。そのアートを、今度は西洋人の実効的な手法で至高主義絵画などに進化させていった。

マレーヴィチ「シュプレマティスト作曲No.56、1916」

 

 

一方、アートで黒船や蒸気機関車、最新式の軍隊は作れないと思い知った日本側も、幕末に著書調所(ばんしょしらべしょ)、明治になってからは東京美術学校で「製図技術としての美術」を研究するようになり。こんな絵が生まれました。

高橋由一 「鮭」1877年頃

 

 

浮世絵では不可能な克明な描写です。こうした描写力の獲得によって、当時の日本は西洋の大砲など、国運を左右する精密機械の図面を理解しようとしていたのですね。。。。

洋の東西で、それぞれ追い求めていたものを、浮世絵、写実絵画でそれぞれ発見し、学び取っていった。人間ってすごいな、と思います。

3000字越えで打ち止め。最後に、西洋絵画ってなんか暗い(落ち着いている)のに、日本絵画ってあっけらかんで明るいですよね。

こういったあっけらかんさが日本人に戻って、いじめだの引きこもりだのがない日が来ることを願っています。

ではでは。

 

Posted by 猫機長
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国際女性デーに寄せて・村上千代子物語

「初めに、光があった」

原初の世界は、全知全能の光で満たされていた。

しかし、すべてが完璧な光に埋没された世界で、光は自分が何者かわからなくなってしまった。

そこで、全知全能の光は、その能力を使って「光と光でないもの」に世界を分割した。

「光でないもの」があって初めて「光というもの」が認識できることに気づいた光は、大喜びで、さらに世界をどんどん分割していった。

昼と夜。空、陸地、海。陸地を構成する土や鉱物。そしてついに植物や動物を創造した。

光は、自分が作った生き物たちの行いを大喜びで眺めていた。小鳥のさえずり、咲き誇る野花。草原を疾走する野生馬。一方で、ひがな一日ひなたぼっこを楽しむ猫。そういった生き物たちがうごめく大自然の移ろいを興味深く観察していたが、ある日、外から眺めているだけではなく、自らが生命というものを体験したくなってしまった。

そこで、全知全能の光は、自分自身の分身を作り。地球上の生き物、すなわち人間として地球上に降臨させた。

人間の目を通して、光は生きる者の世界と直接つながることができるようになった。ただ、人間のほうでは、光の宿る魂よりも動物としての肉体が勝り、光の分身であることを忘れざるを得なかった。

神の目から見た人間は、人間から見た「メタバースのアバター」みたいなものなのかも。「意志を持ったアバター」ですけど。画像出展:https://www.jiji.com/jc/article?k=000000021.000080034&g=prt

 

さて、人間は、動物とは一線を画した自由意志つまり考えるちからをもって、どんどん進化していった。

火を発見し、石器や鉄器を作ることを覚え。言葉や文字を発明した。文学や美術の発展といった人間の進化を、光は人間の体を乗り物として大喜びで体験し、文明の発展、農村から都会の生活を謳歌し。飛行機の発明に至っては、パイロットの目と体を通じて、熱狂して曲技飛行や大陸横断などの大冒険を楽しんだ。

https://aucview.aucfan.com/yahoo/r111606346/

 

 

ところが、このころから、人間は、光が予期しなかった行動をとるようになった。銃や大砲、戦車に毒ガスなど、残虐な新兵器を次々と使用し、人間同士でいがみ合い、殺し合いをするようになってしまった。

光は、戦慄した。なぜ人間は、このような、光が期待したものとは全く逆の、悪魔のような行いをするのか。

しかし、原初の光が「光と闇」に分割して以来、次々と再分割していった、その究極の着地点が人間だった、という事であれば、確かに、人間は、この世の被造物の中で、最も光から離れたものになってしまったことも事実であり。すなわち、「光と光でないもの」の「光でない部分」を本能的に追い求める存在になってしまったことも必然であった。

光は、なんとか人間に光の被造物であることを思い出させ、暴力が横行する世界から救い出し、大量破壊兵器で世界全体を滅亡の危機にさらしてしまうような状況に陥ってしまった人々を光の世界に立ち戻らせようとした。

しかし、人間のほうでは、光の分身であることを忘れてしまっており、光の呼びかけを聞く心の扉が、獣性によって閉ざされてしまっていた。

そこで、光は考えた。人間と同じ生き物(獣)であるが、光の属性そのものを現した被造物を送り込むことで、人間の目を覚ますことができるであろう、と。

この時点で、実は、世界において人間は男しか存在していなかった。そこで、光は「男の肋骨から女を作り」、男同士で凄惨な殺戮を繰り返している地球上に送り込んだ。

その時の地球は、名誉や地位、富や名声を得るため、敵とみればこれを倒し、勇敢に死ぬことこそが喜びという世界になっていた。

そんな世界で、忽然と現れた女という生き物を前にして、男は愕然とした。男と同じ人間ではあるのに、闘争、勝利、そういったものを最初から放棄した、女という存在を目の前にして、男は「自分が光の分身であることを思い出した」。そのとき、男は、女の存在によって、生きる喜びを知ることができたのである。

なああんて!

「創世記」からインサイトを受けて、例によって面白おかしく捏造したお話でした。ははは

日向ぼっこ

画像はこちらからお貸りしました:https://ameblo.jp/mjngtrinity/entry-12724254372.html

 

 

さて、ぼくが飛行機に乗りになったきっかけの一つに、素晴らしい生き方をした女性のブログにめぐりあったことがあり。

その名も「カナダの青い空を飛ぶ ~女性パイロット・村上千代子物語~」

「マドモアゼル・カミカゼ」と呼ばれた女性の飛行練習生が、日本からフランス、そしてカナダと、文字通り世界に羽ばたいて、プロの女性パイロットそしてカナダの飛行学校の校長さんとして活躍する過程を描いたすごいブログです。

村上千代子さんは、悪天候の飛行で遭難しかかったり、仕事上でも想像を絶する困難に会いながらも、それが「克服される」過程で、キリスト者として生まれ変わり。一方、こう書かないと熱心な宗教者であることがわからないくらい、ブログの内容は一般の人にもとてもなじみやすい内容になっています。

こんにちのストレスフルで、ブラックな世相では、くじけそうになっている素敵女子やナイスガイも多いと思います。そんな人たちに、このブログを紹介します。村上千代子さんの自由で力強い生き方に、きっと励まされると思います。

マドモアゼル・カミカゼ

https://cmtruth.exblog.jp/

ではでは。。。。

Posted by 猫機長
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着陸灯の換装

まず、記事の前に、ロシアのウクライナ侵略によせて:

がんばれウクライナ!なんとか戦争が国内に広がらないように、国境地帯で防御しきって、SWIFT停止や兵器援助によって、ロシアが侵略をあきらめるまで持ちこたえることを願っています。

 
 

https://www.yomiuri.co.jp/world/20220228-OYT1T50173/?from=rss

 

 

そして、記事いきます。

小さな飛行機で空を飛んでいます。

 

 

アメリカの飛行機をブラジルでライセンス生産したものですが、おおらかなアメリカと違い、ブラジルは変なところで小役人みたいな規制があり。ろくろくラジオの電源もない、小さなExperimental機なのに、なぜか着陸灯が必要になってしまっています。

というわけで、ブラジルの場合、いろいろなExperimental機がいろいろ工夫を凝らして着陸灯を設置しています。

Paradise(veja.abril.com.br)。プロペラスピナーの下に、小さい四角が滑油冷却器、大きい四角がラジエター、その下に光っているのが着陸灯。

 

 

これもParadise。左右翼端に設置した例(loopingaviacao.com.br)

 

 

RV9(Flightmarket.com.br)。翼端に、航法灯とセットで格納したゴージャスな例

 

 

AeroBravo(aeroanuncios.com.br)。機首の上下エアインテークの間に設置した例

 

 

Dynamic(lionheartcreations com)。プロペラスピナー直下に左右2個の着陸灯。

 

 

RV9という、Experimental機というよりは重戦闘機みたいな全金属性の機体では、主翼に組み込んでおり、着陸灯というより前照灯でも通じるんじゃね?みたいな強力なのを装備しています。Paradiseみたいな堅牢なベストセラー機も同様。

一方、機首のプロペラ直下、あるいは左右などに設置している機体も多いですが、これはエンジンとの兼ね合いでなかなか配置が難しく。

結局、ぼくの乗っているこよーて(Rans Super Coyote)は、羽布張りの機体なので、唯一鋼製の主翼前縁に穴をあけて。。。というのも嫌だし、かといって機首はぎりぎりエンジンが入るような設計で空気抵抗を減らそうとしているしで、結局、機首にぼこんと着陸灯が突き出ているという、なんともさえない感じになってしまっています。

以下、ブラジルにおけるコヨーテ着陸灯の配置。

Culpi.com.br

Aeroanuncios.com .br

 

 

これじゃ機首に乱気流出まくりだよねー、という何とも残念なことに。

もっとやばかったのは、へんなところにライトを設置したため、エンジン始動時やスロットルテストなどで機首がびりりり、と揺られるたびにミキサーのように振動してしまい。7年間の使用で、ライト本体と機首の出っ張りを接合しているねじが吹き飛んじゃった!飛んだねじや、ライト本体がプロペラにぶつかったら大変!と、意を決して着陸灯の位置を変えることにしました。

ねじが飛んでしまったので、とりあえず鋲止めして急場をしのいでいました

 

 

といって、とても小さなこよーて君に唯一設置可能な、といってもよいスペースが、この機首直下だったので、どこに移動するかはすごく悩みました。コヨーテを購入した直後から、この電車みたいな着陸灯のでっぱりは取っ払いたいなーとおもいながら手を付けずにいたのも、ここしかないんじゃね?という事情があり。

電車と、前照灯(trafficnews.jp)

 

 

一方、世の中では技術革新が進み、7年前はあまり普及していなかったLEDライトがきょうび簡単に手に入るようになり。在来型のライトに比べて、著しく省エネ・小型化しながら同じ照度が得られるようになった。

そこで購入したのが角型のLEDライト。平べったいライトを機首下面にくっつけることで投影面積(空気抵抗)を少なくすることができ。

機首下面、といっても、どこにつけるかということでいろいろ悩みました。

①当初予定していた位置と、

 

 

②実際に設置した位置。

 

 

なるべくプロペラから遠くにつけたかったので、当初案は①としたのですが、そうすると、機首下面の固定カウルフラップ付近で乱気流を生じ、カウルの排気口からの気流吸出しに支障が出るぞ!という意見があったので、②のようにカウルフラップと干渉しないようにしました。

固定式カウルフラップ、というとなんか精巧なものを思い浮かべますが、実は、カウルの排気口にちょっとフラップみたいなフィン(というよりでっぱり)をつけただけだったりします。ところが、このでっぱりがあるがゆえにカウル外部を流れる気流とエンジンルームに取り込んだ空気の気流で著しい気圧差?が生まれ、エンジンルーム内の熱くなった空気が一気に噴出される(吸いだされる)という、なかなかおつな構造になっています。

Ⓐプロペラ直後の冷却用空気取り入れ口、そして機首下面のⒷ排出口とカウルフラップ。機首下の塗装は、電車みたいな以前の着陸灯をとっぱずして整形した後、仮の塗装なので今後さらに塗装しなおします。

 

 

一方、プロペラ直後では、プロペラ自身が生み出す乱気流の中に組み込まれ、かえってカウルフラップ付近への影響はなくなる、ということも、ぶきっちょにプロペラにかすりそうな位置へせり出して設置されていた理由でもあった、ということに今更気づき。

排気カウルフラップは小型ピストン機のエンジン冷却において「魔法の杖」みたいな効力を発揮し。いろいろな形が工夫されています。

鬼教官のParadiseの例。機首下面の着陸灯がやはり乱気流を生んでしまうらしく、前輪前、カウル気流排出口に、オリジナルの白い固定フラップのほか、銀色無塗装の延長フラップ?を設置しています。

 

 

鬼教官の飛行機は、練習生をのせて離着陸を繰り返し、スロットル全開、全閉の連続という過酷な使い方をするので、延長フラップで冷却効果を向上させたいらしい。

一方、ぼくの乗っているCoyoteについては、カウル形状の違いもあり、また上でも書いたようにライト自体が大いに小型化された恩恵もあり、カウルフラップ付近にもっていっても悪影響となる乱気流は避けることができるようになった、ということなのですねーLEDを発明した人に感謝。

そこで、こよーてを購入してから7年余、ついに決断して、機首のライトをとっぱずすことに。

何でも屋の飛行場管理人と共同で、ライトと機首を接続していた円筒をのこぎりで切断。グラスファイバーが固く、なかなか苦労しました。

切断後、空いた穴をカーボンファイバーで塞ぎ、パテで矯正。その後サーフェイスと塗装。

 

 

 

 

同時並行で、新しい着陸灯の設置。

点灯テスト。特に照度が上がったわけでもないけれど、懸念していたラジオとの干渉もなく、安堵しました(干渉すると、ラジオに「ザー」という雑音が入り交信が困難になってしまう)。

 

 

結果、こんな感じになりました。

 

 

ちなみに、アルゼンチンや日本でも同じように悩んでいるらしく。まずは日本の写真(出典はスカイライフ:http://www.skylife.co.jp/pg14.html)ですが、丸形ランプを機首からさらに後ろの胴体下面に設置しています。個人的にはこっちのほうがかっこいいなーと思ったのですが、写真の設置場所は羽布しかないのでは?なので、鋼管骨組みのところにライト設置の足場を作ったのかな?かなり手の込んだ取り付けになってます。

 

 

ぼくのコヨーテはそこまで大きな工作をする余裕(と職人、お金)がなかったので、ファイバー製でなんとかライト設置の足場になるエンジンカウルにつけちゃいました。下の写真はアルゼンチンの例で、こちらはぼくがつけたのと反対側、排気ノズルの前方につけてますねーノズルで乱気流が発生してる側につけちゃえ、という考えなのかな?ぼくは片側だけに乱気流が発生するのはいやなので、あえて排気管の反対側にしました。

アルゼンチンの例(freddiaviones.com)

 

 

今回の学びというか、ぱっと見は、電車か?みたいな、なんちゅういい加減な、センスのないライトの設置じゃ、と思っても、そこには考えぬいて、やっぱりここが一番だよねーという知恵があったのでした。Experimental機なので、改造などは比較的自由ですが、プラスマイナスに係らずその影響はオーナー自身が直に受けることになるので、改良が改悪にならないよう十分気を付ける必要があることを痛感したのでした。

最後に、例によっていろいろなフライトの写真を掲載しておしまいにします。

この日は、離陸してから烈風がすさびはじめ、着陸に苦労しました

 

 

ではでは。。。。

Posted by 猫機長
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格納庫の休日

格納庫全景。ちいさな飛行機に乗っています。

 

◎操縦索、タイヤ空気圧などなど。

いまいち方向舵の遊びがおおきいんじゃね?という事で、尾翼部分の点検扉を外して確認することに。

点検窓にスマホを潜らせて、胴体側から尾翼に向けて撮影。

 

 

同じ点検扉ですが、今度は尾翼側から胴体中心へ向けて撮影。

写真下の左右に、ケーブルの留め具があり。幸い異常なしでした

ついでに、操縦席のシートを倒して、尾翼に向けて再確認しました

 

 

そのあと、タイヤ圧調整

なぜかコパイ側の空気が抜ける傾向があるんですよねー、次回のタイヤ交換はタイヤチューブも買い替える必要があるかも。。。。

 

 

それから、弓道ごっこで遊びました。

4射2中。射距離10メートルの弓道ごっこなのに、ぜんぜんだめですねえ

 

 

なんか飛行機と全然関係ないオチになっちゃった。

というわけで、飛行機に戻ります。

 

 

◎アクセルケーブルと、命の値段

軽飛行機も自動車もガソリンエンジンで動き。その操作は、スロットルの開閉で行います。マンガで「アクセル全開だああーー!」というのは、まさにエンジンキャブのスロットルから運転席まで引っ張ってきたケーブルにつながれたアクセルを床まで踏み込んでいるという事なのです。

飛行機の場合、アクセルペダルではなく、手で操作するスロットルレバーです。

画面中央にスロットルレバー。すぐ下にチョークレバー。チョークの左下にある黒いボタンはELTの作動装置です。

 

 

このレバーを引いたり押し込んだりします。すべて押し込んで黒いボタンしか見えなくなった時が全開。写真では全閉の状況です。

このレバーは操縦席パネルの後ろで4分割されたケーブルのうち、上の二つに接続され。(下の2つはチョーク)

画面下の四角い銀色のが、左右方向舵を操作するペダル。左ペダルの上に小さく四角い箱があり、ここからにょきと伸びている4本のケーブルのうち、上2本が、計器盤パネルのスロットルレバーから伸びてきた制動索に接続されています。

 

 

4本のケーブルは、防火壁を通過して、左右のキャブレターにつながり。

ツインキャブのROTAX80馬力エンジン。右キャブが見えにくくてごめんなさい

 

 

このスロットルは、スプリング の作用で、通常は全開近くのポジションになるよう設定されており。

一方駐機中は全閉にしておくもので、通常の飛行時も60%くらいかな?以上は押し込むことは少ないので、要すれば操縦者の好きなポジションにセットされたら動かないようにホールドする仕掛けが必要となっています。

セスナや、ぼくの乗っているRANS Supercoyoteでは、スロットルレバー根元の円盤を回して、スロットルを押さえつけたり、開放したりしています。

ねじを締めるのと同じで、右に回せば閉まってレバーが動かなくなるし、左に回せば緩まります。

 

 

ところが、7年間も乗っていると、この円盤の後ろに仕組まれたパッキンが摩耗してしまい。いくら締めてもスロットルが勝手に引き込まれるようになってしまい。

パッキンだけ別売りはなかったので、レバーとケーブル一式になったものを新たに購入しました。

画面中央の白い奴がパッキン。その右が例の円盤。この円盤を回すと、パッキンが変形していってスロットルレバーを押し付けるあるいは緩める仕組みです

 

 

新品一式はこんな感じ。

 

 

からくりは自動車とやはりあまり変わらず。VWかぶと虫のアクセルケーブル一式はこんな感じ。

世界の名車かぶと虫ですが、アクセルケーブルは泣きどころで、これまで20年乗っていて、3回くらい切れちゃったかな?

 

 

かぶと虫の場合は、全閉が通常のセットポジションなので、ぷちん!と切れたら、アクセルは踏み込んだままなのに、エンジンは、ちきちきちきちき。。。。とアイドリングになっちゃうのでした。

世界の名車かぶと虫

 

 

しょうがないなあ。。。と路肩に止めて、エンジンフードを開き。

キャブレターのスロットルバルブが半開ぐらいになるように石ころなどを挟みます。写真では消しコムを使用。

 

 

エンジンは回転しっぱなしになるので、止まりたいときはクラッチを切り、ギアはニュートラルにしておきます。

こうゆう時に信号待ちをしていると、車は止まっているのにエンジンはうおんうおんとうなっていたりして、通行人の素敵女子とかが驚いて逃げて行ったりします。

でも、この便法で、なにげにお家にたどり着くことができるのでした。

軽飛行機の場合は、ケーブルが切れちゃったら、エンジンは一気に全開まで行ってしまうので、

①ともかくエンジンが過熱でブローしないうち(1.5分くらいの間)に、上昇できるだけ上昇し

②左右のマグネトーカット。つまりエンジン停止

③あとは滑空して最寄りの空き地に不時着

となってしまうので、飛行機のケーブルは切れてはならない、というのがあります。まあ自動車に比べると、ケーブルにかかる負荷ははるかに少ないですけど。

ということで、上記のスロットル一式ですが、実際に摩耗しているのはパッキンだけなのに、一式しか売ってくれないのでした。

ちなみに、VWかぶと虫のスロットル一式は、上記の通りR$33くらい、まあ7ドル程度です。

一方飛行機の一式は、R$800と、160ドルが飛んでしまいました。

この差額が、命の値段、という事なのでしょうか。。。。。

最後に、早朝フライトでの景色。やっぱり飛ぶのがやめられないですね。。。(この写真は9月19日撮影)

ではでは。。。

Posted by 猫機長