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空飛ぶスバルのお話

最近「空飛ぶクルマ」が話題になっています。

マイカーあるいはタクシーを拾うような感覚で、お手軽にいつでもどこでも、というなかなかおつな発想で、いろいろ試験車?試験機?など開発しているらしいが、とあるやばい理由によって実現は困難かもしれません。

https://www.bibian.co.jp/product.php?id=p763745338
 

 

やばい理由についてはこちら→「空飛ぶクルマ」

20ヘクタールも超えればもう大規模農家という、田んぼも建物も人間もひしめき合う日本では、車もおしくらまんじゅうですが、アメリカとかに行けば、フツーに「見渡す限り大平原」というのがあったりします。

それだけ集落と集落の間の物理的距離が開いており。隣町と言っても車で数十分、なんていうのもフツーにあったりします。

というわけで、マンハッタンの摩天楼とかではともかく、アラスカまではいかなくとも、カナダとの国境地帯とかでは車なんて遅すぎる、自家用機でなくちゃ。。。。という場所もいっぱいあるのです。

要すれば二束三文で買った中古の軽飛行機を乗り回すという世界が存在しているのである。

この場合、空飛ぶクルマ、というか、クルマのように使いまわす飛行機というか、結局同じ気もしますが、特に北米では軽飛行機が重要な市民の脚となっています。

そういった、自動車のように親しみ深い軽飛行機たちの代表が「セスナ」

セスナというのは、英語で軽飛行機のこと、ではなくて、セスナという飛行機製造会社の名前なのです。

セスナ 172  Pixabay無料画像
 

そのセスナは、第2次大戦で発展したレシプロエンジン機の技術をもとに、2人乗りから6人乗りの軽飛行機をじゃんじゃん売りさばいて、文字通り「軽飛行機の代名詞」になりました。

でも、セスナだけではなく。世界各国で小さな軽飛行機を製造するようになり。

アメリカではパイパー社がセスナ社と双璧とでも言いましょうか、元祖軽飛行機でセスナよりさらにいにしえの「カブ」その発展形の「スーパーカブ」そのまたさらに発展して「チェロキー」とか「アパッチ」とかヒット作を生み出しました。

チェロキー Pixabay無料
 

 

安くてお手軽、という路線をカブに取られたビーチクラフト社は、逆に高級志向で「ボナンザ」「クイーンエア」「キングエア」なんて王侯貴族の名前をつけた飛行機で有名になり。

ボナンザ Piaxabay無料画像
 

戦後の一時期、マイカー代わりに平和な空をガンガン飛ぼうぜーという、なかなか希望にあふれた時期があったのです。

日本では折から高度成長期に入っており。スズキフロンテとか三菱500、ホンダ360とかが元気いっぱい走り回っていた。

フロンテ https://gazoo.com/feature/gazoo-museum/meisha/rr/19/05/22/
 

 

そんな時代の少年たちが、「アメリカのセスナとかかっこいいよねー」と憧れ「日本にもセスナみたいのがあったらいいのになー」と夢見ていたら、なんとその夢は実現したのでした。

高度成長期の日本はよかったね!

日本人が作った、セスナみたいな軽飛行機は、1965年に初飛行しました。

その名も「エアロスバル」。

https://www.s40otoko.com/wp-content/uploads/2018/08/1.jpg
 

 

 

富士重工です。スバル360という世紀の名車と共に、なんと軽飛行機も誕生させていたのでした。

「これが日本のコンパクト・プレーンです」みたいな感じで生まれたエアロスバルすなわち富士FA200は、諸国の軽飛行機に比べてもそん色ない傑作機となり。次の特徴を持っていました。

◎運動性:宙返りだろうが何だろうがお手の物で、アクロバット機としての対空類別(認可)も取得している。

◎主翼をセミ・インテグラルタンクにすることで、軽飛行機としては驚異の航続距離(1000キロくらい)を達成。

あれ、どこかで聞いたことがあるぞ?

零戦か?と思った人は、惜しいけれど違うのでした。

 

特徴続きます

◎小さくて軽いくせに安定性も優れており、しかも上記の通り運動性もいいといった、一種矛盾する性能を両方持っているといったなかなかおつな飛行機だった。この辺は、安定性はいいけれど、とろくて。。。というセスナに勝っていたと思います。さらに言えば、敏捷に動いてくれるけれど、なかなかまっすぐ飛んでくれないというカブ(そしてLSA一般)に比べても、とても素直で乗りやすかったらしい。

ここまでは操縦面での特徴ですが、機体とかハード面でいうと

◎スライド式のキャノピーにして、乗員の乗り降りをらくちんにした。

https://www.wikiwand.com/ja/FA-200

 

 

◎主翼水平尾翼はテーパーをかけない直線形にして生産性を高めた(もっと言えばぶつけちゃったときの修理も楽にした)◎舵面とか部分的に波板を使ったり、構造材の形状や組み合わせを工夫するなりして、堅牢かつ軽量な機体に仕上がった。◎凝っているのが「スロッテッド・フラップ」の採用で、フツーのフラップに比べて気流の流れがよくなり、着陸性能の向上に貢献した。

飛行機のフラップ5種【プレーン、スプリット、スロテッド、ファウラー、スロテッドファウラー】

 

 

一方、高性能へのこだわりが不利に働いた点として

◎キャビンを流線形に絞り込んだため、後部座席が窮屈になり。積載可能な荷物が限られてしまった

という、お客を乗せてなんぼのエアタクシーや遊覧事業とかには不向きの機体になってしまったのでした。軽飛行機としてはかなりの弱点ですよね。。。。

一方、飛行学校における訓練機としてはなかなか優秀だったそうで、全日本空輸、航空大学校などそうそうたる組織で活躍した。

世が世なら、「舞い上がれ」の舞ちゃんも、シーラスとかボナンザではなくてエアロスバルに乗っていたかもしれないのですねー

Wikipediaによれば「西ドイツ・イギリス・オーストラリア・南アフリカ・ギリシャと言った海外に輸出した」とあり、世界水準を超えた傑作機であったことがうかがえます。あれアメリカ輸出はなかったっけ?

国内、輸出合わせ296機を販売。生産は1986年まで続きました。

商売としてはいまいちですが、日本の飛行機の優秀さを世界にしめした事例と思います。

さて、上記でも書いた「くるくるよく回り、操縦しやすい」という特性ですが、それってもしかしてこれじゃね?

隼 https://joefig.exblog.jp/21754159/
 

 

まさにその通りで、そもそも富士重工というのは、中島飛行機が戦後解散した(GHQに解散させられた)後を受け継いで生まれたメーカーであり、占領軍による航空機製造禁止で、しかたなく自動車を生産していたら、そっちが本業になっていたという会社だったのでした。ははは

というわけで、マニアから見れば、エアロスバルの姿かたちってそのまま隼じゃん?とわかると思います

隼(上)https://soyuyo.main.jp/ki43d/ki43-3.html
とエアロスバル(下)https://flyteam.jp/aircraft/fuji/fa-200-aero-subaru/photo?filtertype=airport&filtercode=ryugasaki-airfield
 

 

一方、よく間違われるのが「エアロスバルはスバル製の水平対向エンジンを積んでいた」で、確かに水平対向ですが、アメリカのライカミング製のエンジンを積んでいたのでした。ざんねん

機体製造のノウハウは弾圧を逃れてなんとか継承できたが、エンジンとなると戦後のブランクは越えがたかった、ということなのでしょうねえ。

最後に、この投稿でしか見ることのできない特ダネを入手しましたので、このブログの読者の皆様だけに、秘密で暴露だ!

なんと、富士重工は、三菱向けにライセンス生産の図面を提供していたというのです。

この生産が実現した場合の「エアロミツビシ」がどんなになったかという想像図を掲載するのでした

 

 

 

もちろんおおうそですよー

*零戦のキャノピーはこちらからお借りしました→https://freeway.main.jp/yusyukan/gazou/zero/IMG_7346-ed1-900-600.jpg

 

おあとがよろしいようで。このへんで打ち止め。

ではでは。。。

 

Posted by 猫機長
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トランプ対ハリス:勝者なき討論の真実


 

 

いまとなってはちょっと旧文ですが、9月10日ABCテレビ主催で実施された大統領選のテレビ討論は、民主党の候補がバイデン氏からハリス氏に代わって初めての「対決」として注目され。結果は「ハリスの勝ちだ」とされています。その理由として。。。。

◎ハリスがまあまあ理路整然と自分の主張を説明したのに比べ、トランプはハリスのあら捜しばかりで、感情的に激昂したりとか(いつもそうだけど)、いいところがなかった。

◎トランプは「不法移民が住民たちのペットをつかまえて食べている(https://www.fnn.jp/articles/-/757366)」というのをはじめ、暴言のオンパレードだった。

という感じで「番組終了後に実施した世論調査速報において(討論会を視聴した有権者605人が対象)、ハリス氏が勝利したとの回答が63%と、トランプ氏の37%を上回った(https://www.dlri.co.jp/report/macro/374529.html)」となり、ハリス大勝!で終わったかに見えました。

百戦錬磨のブタ野郎トランプが、ポット出の口裂け女じゃなかったバカ笑いば◎あハリスにしてやられたか?

バカ笑いハリスhttps://www.youtube.com/watch?v=jA13bcxhGp8

@mswatchmojo

Replying to @MamaAshley_4 girl, her too 😂 #kamalaharris #laughingkamala #coconuttree

♬ original sound – msmojo


 

 

いやいや、その実態は「勝ち負けなんてどうでもいい。両者ともに何とか元からの支持者をつなぎとめるためのパフォーマンスに終始した」ということなのであった。

バカ笑いば◎あハリスが、この討論で達成したかった成果とは「かわいそうに老衰(もうろくとはいいません。お察しください)したバイデンと違って、ちゃんと理論的思考ができるふつーの人ですよ」ということを民主党有権者に見せつけて、これならまともな人間じゃん、という安心感ひいては票の獲得につなげることだった。

したがって、トランプみたいな、常識に乏しいクソ野郎に対しては、常識ある理知的な物言いで追い詰め、クソ野郎が感情的に喚き散らすときには、これもお上品にやんわりとかっかっこよくたしなめたりして、知識人はかくあるべし、というモデルを示した。

一方トランプの方は、常識ある知識人です、なんてカッコつけていたら生きていけない、弱肉強食の生存競争にさらされ、ラテン移民やアフリカ系アメリカ人に職を奪われそうになったりしている、やぶれかぶれの「非知識者層に属する白人」が喜ぶようなアクションを意識的にとった、ということで、ハリスば◎あにやり込められればやり込められるほど、底辺の支持者に「うんうん、そうなんだよなあ」とうなづかせて、そういったやつらの票をがぼがぼかき集めるぞー!というどうしようもないクズの戦術だった。このへんは東洋経済紙で『「銃規制反対」「移民反対」「中絶反対」「LGBTに反感」「キリスト教原理主義」「マイノリティに対する差別意識」などのスイッチを持つ人を次々と取り込んでいった(https://toyokeizai.net/articles/-/144507)』と端的に表現しています。

ブタ野郎トランプ https://thehill.com/homenews/media/381205-ny-magazine-cover-depicts-trump-as-a-pig/
 

 

要すれば、ば◎あが「意識高い系のクズ」から票をかき集めようとしている一方で、ブタ野郎は「人間のクズそのもの」の票が熱狂的に集まるように仕向けているのです。

ちょうどいい具合に、ば◎あとブタ野郎の利害が一致したので、なかよく「やり込める役、やり込められる役」を演じたのが今回の討論だったということである。

要すれば、今回の討論は、まずはもともと各候補者の票田にある人々を確実に捕まえることが目的だったということで、結果両者とも目的を達成した。

というわけで、どちらが論戦に勝ったか、というのは実は全然関係なかったのでした。

ははは

一方、今回の討論に出てこなかったお題で、選挙の行方を決するような恐ろしい項目を、両者意識的に話さなかったところがあり。

このお題は、関ヶ原における小早川秀秋みたいな決定的な役割を担っています。

おもしろ関ケ原。小早川秀秋 https://www.youtube.com/watch?v=6tefWFNyOYs
 

 

関ヶ原においては、当初西軍が東軍を囲む形で、戦術的には優勢な布陣だった。

合戦が始まり、西軍と東軍が真正面から衝突!したのですが、この時点で、西軍には東軍の側面を突いて壊滅させることのできる場所に布陣していた、秘蔵っ子の部隊がいた。

戦況膠着だ!秘蔵っ子部隊が雪崩を打って突撃開始。

でも、その部隊は、東軍ではなく西軍に向かって突進し。

西軍の方を壊滅させたのでした。

ははは

部隊を指揮していた裏切り野郎の名が「小早川秀秋」

秀秋は、秀吉からも家康からも恩恵を得ており。一方について恩を返せば、他方には仇で返すことになってしまうというジレンマにあった。

と言って、戦国時代であり、恩だの仇だのと言っていたら自らが滅ぼされてしまう。勝つ方に加勢すれば、たとえ裏切りでもその後の安泰が図れる、ということで、やむなしだったのです。

さて、ば◎あとブタ野郎ですが、小早川秀秋みたいに、どっちに着くかで選挙を覆がえしかねないやばいのがあり。

このブログの読者であればすでにご存じともいます。

その名も「ビットコイン」

どきどき https://industrygrowthtrends.com/industry-reports/blockchain-bitcoin-evolution-industry-report-on-smart-contract-advancements/
 

 

現時点であれば、トランプの方がビットコインを全面的に推進しています。上記ではトランプが底辺層の支持獲得のためにパフォーマンスした(地でいっていますが)ことを書きましたが、その一方で、ブタ野郎は大統領になる以前に大富豪の企業家であり、金、カネ、かねの資本主義にまみれた企業家たちはこぞってトランプの支持者なのである。

そうした企業家たちが、金儲けの道具としての仮想通貨の将来性はすでに見通しており、仮想通貨をうまく使いこなすことのできる候補者に投票する、となれば、ブタ野郎トランプが優勢である。

これら企業家は、変なテレビ討論の予定調和みたいな掛け合いなんかお見通しであり。

トランプは安心してクズ野郎を演じた。本当にクズ野郎なのかもしれんが。

ば◎あのほうはまるでジルマ(ブラジルの左翼。元大統領)か?みたいな共産主義的なバラマキ政策を打ち出し、仮想通貨については沈黙している(https://coinpost.jp/?p=557338)ので、いまのところフツーの企業家だったらブタ野郎に投票する状況である。

あのマドゥロ「大統領」と仲良しの共産主義ペア。ジルマにルーラ
https://www.rfi.fr/fr/ameriques/20110101-dilma-roussef-investie-presidente-bresil
 

 

ただ、ば◎あがなにかビットコインを爆発的に暴騰させるような秘策を持っていたら?それこそイーロン・マスクとかをすでに取り込んでいて、決定的な場面でトランプを裏切るように密約しているとか。

面白おかしい陰謀論を妄想していくと際限がなくなりますねえ。

ぼくは個人的に、ハリスさんは経済は不得手で、社会主義的な政策にはビットコインは相いれないとして黙っているだけと思います。トランプの方も、わざわざ討論会で引き合いに出さなくても、相手がまごまごしていてくれればビットコイナー票をガンガン集めることができるし、討論会で発言することにメリットを感じなかったのだと理解します。

それにしても、本当の常識人だったらハリス寄りになるんですけどねーでもアメリカってどんな国かと言えば、

『富める者は富み、貧しいものはどんどんと底辺に追いやる所得格差・教育格差の拡大、異常に高額な医療サービスや保育サービス、劣化するインフラ、麻薬や睡眠薬による中毒のまん延、銃犯罪の横行、産業の空洞化そして「女性大統領は嫌だ」「銃規制反対」「移民反対」「中絶反対」「LGBTに反感」「キリスト教原理主義」「マイノリティに対する差別意識」(上記東洋経済記事)』

というどうしようもないクズ野郎たちの国であり、その究極であるトランプが事実として大統領だったし、これからもそうなるのかなーと思っています。

そういうお前はどうなんだ?もちろんトランプ派ですよーでなきゃビットコインの暴騰が遅れますからねー

どうしようもないクズが書いた記事となりました。

めでたしめでたし。

ではでは

 

上記と同じ(あるいは似たような)内容をまじめに書いた記事はこちら

トランプ対ハリスのテレビ討論は事実上、引き分け(ニューズウィーク日本版) – Yahoo!ニュース

 

Posted by 猫機長
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ガッツポーズ

この記事を書くにあたって、まず「通し矢」という、江戸時代の恐ろしい「オリンピック」について説明しておきます。

通し矢とは「京都蓮華王院(三十三間堂)の軒下(長さ約121 m)を、矢を射通す競技。一昼夜に堂の南端から北端までの全長を射通した矢の数を競う「大矢数」が有名である。(Wikipedia)」

各藩から代表選手が矢数を競い、勝ってもメダルはもらえませんでしたが、負ければ切腹が待っていました。
https://www.sukima.me/book/title/BT0000124683/
 

 

さて、本文スタートです。

パリ五輪、柔道。とあるようつべ動画が世界中で議論の的となっているシーンについて取り上げ。ジョージアのとある選手が金メダルを取ったときの挙動、そして日本のとある選手がとった挙動を比較して、その是非というとおおげさですが、を議論しています。

ジョージアの選手は、勝利の瞬間に天に向かって大きくガッツポーズ(と日本人には見える)。日本選手は、優勝しても、せいしゅくに、試合場の端を回って観客の皆さんに礼。

https://mail.google.com/mail/u/0/#inbox/FMfcgzQVxttZXkcBNxGQZXFJcnNpgsfl
 

 

要注意のコメントに「日本の選手は観客に気遣いを見せている」というのがあり。

日本選手の行動は控えめで、観客への配慮が目立っているのかもしれませんが、そもそも武道としての柔道であれば、観客以前に対戦相手への配慮が根本でなければなりません。

どこまで相手を思いやっているのか?あるいは形式上の「礼式」として、単に情動を控えた振る舞いをしているのか。

最近、礼式というマニュアルが絶対となっていて、すこしでも形が違ったら、たちまち周囲から「無礼だ!コンプライアンス破りだ!」とバッシングになるため、実は対戦相手なんてどうでもいいから、とにかく形を壊さないように、と、必死になっていないでしょうか。

「英国の戦い」においては、英独のパイロットは互いに尊敬しあっていたらしい。

「パラシュート降下中の敵を撃つな」と規定で決めた部隊もあったそうですが、だいたいは英仏海峡の海に落っこちた敵を「味方の救命艇に拾ってもらえたらいいな(出典は「ブラッカムの爆撃機」)」なんて気遣っていたらしい。

太平洋の日米決戦になると、気遣いもへったくれもなくなり。物量作戦の前に人命までもが消耗品と化し、パラシュート脱出でもしようものなら、ダダダダ!とたちまち敵機にハチの巣にされてしまった。

*太平洋でも「騎士道精神」の発露もあれば、ヨーロッパでもえげつない「と殺」は多数あったとの理解であり、ステレオタイプ化はできません。読者のみなさんはご承知のことと思いますが。

中世ヨーロッパの合戦が、太平洋の状況に似ていたらしい。

十字軍の戦いでは、サラディン率いるイスラム軍の人道的な行動にヨーロッパ側が感銘を受けたとのことですが、当時のヨーロッパの合戦は、捕虜もへったくれもない(身代金をせびれる金持ちの敵だったら別)、血も涙もない56しあいで、勝った方は負けた方の将軍の首をちょん切ってみんなでけりまわし、大喜びしたらしい。

すなわち、サッカーの発生です。

兵士たちは2つのチームに分かれて、ゴールポストに首をけりこんだ方が勝ちね、というふうだったらしい。

ウクライナのチームとポーランドのチームが、プーチンの生首をけりまわしているところを想像してみましょう。

ウクライナ側は、それこそ勇んでけりまわし、ゴールだの以前に生首を文字通りぼこぼこにし、歯がとびちったぞ!目玉が飛び出たぞ!とそこらじゅう血みどろにしながら咆哮して喜ぶと思います。

ポーランドは?大喜びだけど「本当はスターリンの首を蹴り回したかった」だったりして。

時代が下るに従い「敵国の将軍の首を蹴って勝利を祝ったことが、モッブゲームという「祭り」として形を変え、広まった。 これは、王妃が将軍の首に見立てた球(ボール)を城から投げ、民衆が一斉に隣町の門(ゴール)へ競い合って蹴りあうものだった。(出典:LSIN北海道)」

中世のMob Football https://www.facebook.com/photo.php?fbid=766196435150112&id=100052792866330&set=a.597235145379576&locale=en_GB
 

 

人類は進化し、今日のサッカーでは、生首ではなくボールになりました。

恩も恨みもないボールをゴールに叩き込むという、まあまあ純粋なゲームになったサッカー。負けたとしても、しゃあない家に帰ってラーメン食おっと、で済むのである。負けたが最後むごたらしく血まみれになって断末魔のうちに4んじまう、というよりずっといいじゃないですか。

結果、ゴールのたびごとに、血みどろの咆哮ではなく、点取り成功のパフォーマンスダンスを楽しむほほえましい競技になりました。


 

 

柔道の場合、もともとは合戦における柔術であり。負ければ組み伏せられて鎧通しでぶすり。ひでぶうー!と断末魔のうちに4んじまうことになります。

勝った方は、ひでぶうー!と血みどろでもがき苦しむ敵を見て、どう思うでしょうか。プーチンではない、自分と同じ奥さん子供もいる哀れな人間です。わああーい!とガッツポーズでほほえましく喜べるでしょうか。

弓矢が顎から頭を貫通して、断末魔でもがき苦しむ人。「平治物語絵巻」より
 

 

むかしの柔道では、そうした「血みどろさ(をしのぶ真剣さ)」があったということである。

ヘーシンクが日本人以外で初めての金メダリストになったとき、大喜びで駆け寄るチームメンバーを制して、静かに礼で勝負を終えた陰に、敗者になった日本人柔道家を思いやる心があった。

ところが、現代の柔道は、勝とうが負けようが4ぬわけじゃなし。家へ帰ってラーメン食おっと、という世界です。ドラクエだったっけ、ポイント加算し、最高レベルクリアだ―!と大喜びするのと同じで、天真爛漫にガッツポーズしてどこが悪い?別にそれで相手に何の無礼にもなっていないじゃないですか。

お題の動画でも、少なからずジョージアの選手を称賛し同調する意見がありました。要約すれば、想像を絶する鍛錬の結果栄冠を勝ち取った喜びを、体全体で表現して何が悪い?というものです。

意見によっては、ちょっと日本人に忖度?して、「ジョージアの選手は神に感謝していたのだ。日本人とは違った礼の表し方なのだ」というようなのも多かったのですが、ぼくとしては、むしろ素直に、勝ったー!と喜んでいるように見え、かつ、それでよいと思うのです。

なぜなら、オリンピックでは、スポーツとしてのJUDOが、世界から認知され、喜び・楽しみを提供するすてきな進化を遂げているからです。

ヘーシンクとか日本選手のような、古風な「斃れた対戦相手を丁重に弔う」みたいなのもいいし、わああーい!と跳ね回り、相手の方でも一緒に、よかったね、と喜んであげるくらいでもいいと思うのです。

そんなのあるかよ!あるんですよ。

東京オリンピックのスケートボードがまさしくそれでした。

年端のいかない少年少女が、わああーい!とスケートボードで遊びまくり。結果、金メダル、銀メダル、銅メダルとか配ってはいたが、それよりもみんなでわいわい、一人一人が最大のパフォーマンスを出せるようにみんなで応援、という、「疑惑の判定でホーム有利にしないと審判の命が危ない」というようなゆがんだ世界とはかけ離れた「惑星」があったのです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0c3b8ab860752b8405f304cba5b7b70f7062c493

 

パリ五輪は?ごめんなさい見てないのでわかりませんが、東京オリンピックと同じであったことを祈っています。

江戸時代の通し矢じゃあるまいし「我が藩の名誉にかけて日本一になるのだ」「ハハ―ッ」という世界からは卒業する必要があるのです。

https://www.sukima.me/book/title/BT0000124683/
 

 

柔道もJUDOになり、しきたりでしおらしくしていなければ、という世界ではもうなく。

どうせ負けようが血まみれになって4ぬじゃなし、金だの銀だのとかこまかいこといわんと、みんなで一緒にラーメン食べに行こうよ、というオリンピックになってほしいと思います。

ぼく自身の経験では、チームに助けてもらって何とか優勝した金メダルより、ぼく自身がチームの中堅としてガンガン勝ち上がった銅メダルの方が全然うれしかったし、要すれば金銀なんて時の運、こだわらなくていいですよー。

*もちろんオリンピックじゃないですよ。ブラジルの「全国剣術大会(防具に竹刀の、全剣連みたいなやつ)」です。はははは!

世界のいろいろな常識が互いに尊重し合って、新しい、前向きな常識が生まれる。そんなオリンピック柔道がいいと思います。

ではでは

 

Posted by 猫機長
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あーるだいなりじー:ブラック労働からの解放

あーるだいなりじー:ブラック労働からの解放

 

年金の破綻が話題になって久しく。「生涯現役」といいながら、職場の方で死ぬまで存続してくれるとはかぎらず。職を失い、頼みの年金も期待できない、どうしたら。。。という状況に追い込まれ、途方にくれないために、と世のメディアや金融機関はこぞって「投資のすすめ」を売り込んでいます。

でも、それは一方で、売り込まなければならないほど誰も投資をしていないことを意味しており。

ここまで給与所得による生活が危機に瀕しているのに、投資による所得にみんな怖がって手を出さないのはなぜでしょうか。

じつは、政府や企業、メディアが「建前上は売り込む一方、その実投資による破滅の恐怖をあおりまくっている」からなのです。

その理由の最も重要なのが「ブラックな政府と、これにつるんだブラックな主要企業にとって、社畜が投資で経済的な自由を獲得し、会社からいなくなられたら困る」というものです。

ブラックな政府と企業は、メディアとつるんで「投資は重要ですね」とまず国民の意識をひきつけておいて、次の一手で「投資というのは詐欺だ。手を出したら身代をなくすぞ」という情報とともに、本当に詐欺(まがい、とトーンダウンしておきますが)のような行為を一部の金融機関が行うのを黙殺して、一般の市民が「労働するしか所得のつてがなくなる」ように仕向けます。

政府の黙認を得て、悪徳金融機関は、詐欺まがいのような商品を市民に押し付けて搾取し、がっぽがっぽと大儲けしています。

Proyecto Cigarra3 蝉のプロジェクト3
Benedit, Luis – Maman Fine Art
 

 

どんなのが詐欺なのか、という一例について「たこ足の毎月分配型投資信託」があります。

米欧の一般常識では、投信信託だろうが株だろうが、「利益の分配(Dividend)」と「元本の償還(Amortization)」というものがはっきり分かれており。

欧米で「配当」と言えばすなわちDividendのことである。

たこ足のように、元本を切り崩すのは、「償還」すなわちAmortizationとなります。

欧米では、定期的に発表される報告書において、「配当」と「償還」を明記して報告しない金融機関の商品は買うべきではないという理解が普通です。

もちろん、コロナだの、将軍様のミサイルだの、突発的に配当のもととなる収入が途絶えたりマイナスになることはよくあります。しかし、このときに「この理由によって今回は配当しません」「この理由で今回は償還が生じます」としっかり顧客に言わなければなりません。

開設当初から元本切り崩しを前提とした商品を顧客に売りつけるなど言語同断である。

フェデリコ・ザンドメネギ、自転車での会合、1896年
https://www.artmajeur.com/ja/magazine/5-mei-shu-shi/atono-zi-zhuan-che/331030
 

 

ちゃんとした商品の例として、SHPH11があります。

すみません日本では売っていません。ブラジル居住者向けのブラジルのリートだからです。

このリートは、1999年の設立から2024年の8月まで、コロナショックで一時期(6か月くらいだったかな?)配当を0にしたほかは、25年間毎月配当を支払ってきました。

2024年7月15日のSHPH11一口の価格はR$899,99に上がっているので、R$4,30の配当は元本に比べ0.47%、年利で5%と、まあ低いけどまともだね、となります。

(僕自身の得ている配当は、1999年の発足当時にぼくが買った値段である、1口R$100に比べて、2004年8月で1口当たりR$4,30、すなわち毎月4.3%、1年で51%という数字になっています。悔しかったら、タイムマシンに乗って1999年へ買いに行けー!)

 

ここで重要なのは、25年間でSHPH11という銘柄が100から899.99まで値上がりしたことです。

単純には899%に見えますが、インフレを除く必要があるので、以下の公式計算機で算出します。

BCB – Calculadora do cidadão

 

 

この結果、2024年6月の時点で、インフレを考慮した金額はR$696.93となりました。

市場価格がR$899.99なので、25年間で899.99-696.93=R$203.06の上昇。

当初価格がR$100.00ですから、25年間で203%上昇したということである。

単純に計算すると、毎年203÷25=8.12%の上昇を見たということになります(インフレ抜きです)。

*念のため:複利計算だと、4.5%でスタートすると、25年目に201%になるらしい。

情報ソースはこちら→複利計算(元利合計) – 高精度計算サイト (casio.jp)

要すれば、インフレを超えて元本が温存され、かつ毎月ちゃんとまともな配当が振り込まれる投資信託が、日本にはないかもしれませんが、世界にはちゃんと存在しているということである。

上記はぼくが住んでいるブラジルの例ですが、USリートとかも該当するとの理解です(個別銘柄の成績などは持っていません。誰か知っている人がいたらご教示願えれば幸いです)。

要すれば、日本のように「毎月分配です」と表面上はさも魅力的に売り込んでおいて、その実「分配はしていますが、それは配当ではなく償還でした」というようなクズ商品を、これが常識です、と売りさばくほうがおかしいのです。

マネ≪キング・チャールズ・スパニエル犬≫
https://blog.goo.ne.jp/k-caravaggio/e/94946d54661cae44f564224d7ba77716
 

 

私は、「配当」と「償還」の差を知らない消費者が悪いとは思いません。こうした取り違えを促進するような商品を売りさばいて儲ける悪徳業者や、「これが投資をする人の末路です」と面白おかしく報道するメディア、そして「だから死ぬまで働きましょう」と誘導する企業や政府がクズなのです。

政府は、NISAだのなんだのと奨励しており。NISAじたいはまともとは思いますが、一方で政府の言うことのどこまでが「大本営発表」なのか、大いに危惧します。

今日の日本は、戦時中の末期に酷似してきています。

当時の政府は「国のため、人のため」という、しごくまっとうな理由で、国民に努力を要求しました。

これはアメリカも同じですが、日本の場合は「努力が足りない。もっと犠牲になれ」と

万歳突撃
サイパンはじめ民間人を巻き込んだ集団自決
特攻の強要

など、人道を無視した行いに及び。

アメリカも、特攻などとといった非人間的な攻撃を、はいそうですかと受け入れるわけにはいかず。人でない相手には人でない手段を使うしかない、と、原爆で日本人を一掃しようという挙に出ました。

ぼくは天皇信奉論者ではないけれど、天皇が終戦を政府に飲ませることで、なんとか滅亡を免れたと思っている一人です。念のため、ぼくも原爆許すまじと思っていますが、原爆を落とすのが許されざる行為であるとともに、落とさせるような行為を行わない、ということも重要だと考えています。

 

さて、令和の日本です。

電車に飛び込む人
会社に行けなくなり、公園で一日を過ごす人
ニート

などなど。

こうした人々は非国民なのでしょうか。

だとしたら、模範的な国民というのは、ブラック企業に命ぜられるままに、企業にしっぽを振ってますますブラックにしていく人々になるのでしょうか。

終戦後、アメリカ占領軍が、日本の軍人等に比べてよっぽど人間らしいまともな人たちだったことに多くの国民が愕然とし。占領軍の親玉であるマッカーサーは日本人の敬愛の対象となりました。

少なくとも、旧日本軍の解体と「蝉、自転車、犬、鴬」といった兵営内での非道な制裁の消滅が、どれほど当時の人たちの心をやわらげたことか。

令和の日本では、占領軍もマッカーサーもいません。戦後80年にもなって、日本をダメにしたのは進駐軍のせいだ、という言い訳はもうできません。

Boyan Dimitrov Blue Cerulean Warbler セルリアンブルーの鶯
https://www.saatchiart.com/art/Painting-Blue-Cerulean-Warbler-bird/893312/4325126/view
 

 

別の言い方をすれば、外部からの命令ではなくて、日本人の一人一人が自分の考えで行動できる時代になっているのです。

なぜできないか。行動の足かせは「経済的な不自由」

この記事は「経済的な自由」を得るために必須な知識である、R>G(あーるだいなりじー)すなわち、投資の所得は労働所得を上回る、ということについての話を書きたかったのですが、その前段の、投資はいいことですよ、悪いことではありませんよ、と説明する話でほとんど埋まってしまいました。

そこまで日本の人々はRつまり投資についてネガティブの見識を叩き込まれてしまっているということなのですね。

この記事を読んで「確かに労働だけではだめだ。勤め先や国家と自分が同等のネゴシエイターになるために、投資も重要だ」と理解いただけた読者がいるでしょうか?

一人でも、投資による経済的自由を得ることが、決して悪ではないし、かつ可能であるということに気づいていただければ幸いです。

というわけで、r>gのからくりについては、結局別の記事にします。

ではでは。。。

Posted by 猫機長
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ビットコイン:地獄から、トランプ再選による革命へ

2024年7月25日現在、ビットコインは6万4千ドルで低迷。6万ドルまで転落してしまうぞ!という分析も飛びかい、うああああ地獄だー!と、全財産をはたいて買ったビットコインの投げ売りをしようとしている人も多いと思います。

売るのはこの記事を見てからでも遅くないぞ!かくいうぼくも、今が最後の買い場じゃね?と思っています。

なぜか?この記事で解説します。

「外貨準備」というものがあり。「中央銀行あるいは中央政府等の金融当局が外貨を保有すること。保有量は外貨準備高(Wikipedia)」です。

要すれば、自国の通貨の信頼が得られなくなったとか、やばい時に引き出してピンチを乗り切るためのへそくりである。

みなさんが子供のころ、めんこ遊びで、やばい!取られるばっかりだ!仕方なく、とっておきのビー玉とめんこを交換して凌いだことがあると思います。ビー玉が外貨準備金ということである。

カラバッジョ「トランプ詐欺師」https://www.tabitobijutsukan.com/
 

 

「外貨」なので、大体ドルとかユーロ。日本政府はドル建てで発表しているが、内訳にはブラジルレアルやパラグアイのグアラニーもまじっているかもしれん。ドル建てで発表、というのは、世界で共通の尺度がドルを置いて他に無いからである。

お金は「価値尺度、流通手段、価値貯蔵の3機能を持つ(Wikipedia)」ことが必須であるため、国際経済・国際関係において「お金」と言えるのは「ドルしかない」ということなのですね。ブラジルのグアジャジャラ=インディオ保留地では通用しないけれど。

*インディオ保留地でも、外貨準備金としてのドルならウエルカム、ですが、話がループして収取がつかなくなるので、ここでは通用しない、と切って捨てておきます。

外貨準備がどれほど重要かは、最近の日本で浮き彫りになっています。

ここ数年異次元の円安が続き。1ドル160円に達したところで、日本政府はたまらず為替介入をして、円の下落を一時的かどうか、防ぎました。

為替介入というのは、ほかならぬビー玉によるめんこの購入、じゃなかった外貨準備でためていたドルを使って円を買い支えることにより、円のレートを上げるという恥ずかしい行いなのです。

Aldo Luongo 「Hawk with Wine and Cards」
https://www.1stdibs.com/art/paintings/figurative-paintings/aldo-luongo-aldo-luongo-oil-on-canvas-hawk-wine-cards-26-x-34/id-a_4232691/
 

 

本当は、日本の製品とか美術品でも高く売れて、その結果日本のお金の価値が上がる、というのがあるべき為替の姿なのですが、日本政府は、絶望的な「生涯現役」で老若男女をこき使い、疲れはてた日本人の「稼ぐ力」が減少して為替が安くなってしまったのを、日本国内への投資ではなく円を買うという姑息な手段でごまかしています。

80年代から90年代のブラジルと同じで、待っているのはハイパーインフレ。

*詳細はこちら→インフレ時代のブラジル

この記事の目的は日本政府をおちょくることでも、ハイパーインフレへの恐怖をあおることでもなく、ビットコインがいま世界経済に起こそうとしている革命についてなので、本題に戻ります。

外貨準備というものが各国の経済に如何に重要であるかはお分かりいただけたかと思います。

世界基軸通貨ドルを持つアメリカも同じであり、ちゃんと世界有数の外貨準備を持っています。

でも、問題は、どんな外貨でもドルに比べて信認が落ちてしまう、ということなのでした。ははは

例えば、日本政府が西側から断交され、外貨準備もドルやユーロはダメ、と言われてしまったときに、しゃあないブラジルレアルにするか、というのと同じなのである。

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「ダイヤのエースを持ついかさま師」 https://www.tabitobijutsukan.com/
 

 

以前、アメリカはこの点について悩まずにすんでいた。むかしにはドルよりも信認の厚い通貨が存在していたからなのです。

えええ?ドルより強いお金なんてあったの?

ありました。それが「金(地金)」

1971年までは、金ドル本位制と言って、金と1オンス=35ドルの平価で交換可能だった。

なぜ以降は交換できなくなったかというと、世界大戦だのなんだので米国経済が大膨張し、発行されるドルの枚数・金額と交換できる量の金塊がなくなったためでした。ははは

その後、ドルは「兌換できないけれど信用できます」という呪文を世界中が信じて、信認を保っています。ふしぎだな

現在、アメリカが持っている世界有数の外貨準備高は、大体ユーロじゃね?実はほとんど人民元だったりして?この辺知っている人がいたら教えてください。

金地金 PIXABAY無料画像
 

 

さて、ビットコインです。

7月25日から27日にかけてアメリカで「BTCカンファレンス2024」が開催されることになっており。名だたる政治家だの企業家だのが参加するやばい会議ですが、トランプが登壇して、とある爆弾発言を行うという情報がリークされています。

その爆弾発言とは

「アメリカは連邦準備金としてビットコインを導入する」

*詳しくは、ルミス上院議員という人が中心となって「連邦準備制度理事会(FRB)が金や外貨を保有するのと同様に、戦略的準備資産としてビットコイン(BTC)を保有することを義務付ける法案(シンシア・ルミス上院議員、ビットコイン会議2024でBTC準備法案を発表へ:レポート – BeInCrypto Japan)」について発表するということらしい。

これまで、ビットコインとは犯罪者の使う怪しげな換金手段であり、各国政府はそんなの非合法だ!という姿勢が強かった。中国がマイニングや取引を禁止しているのが好例です。

ドイツとかは、ものすごくまじめに、犯罪者から押収したビットコインをとっとと法定通貨に変えようと売りさばき。最近のビットコイン下落をもたらしたりしました。

ところが「世界の警察アメリカ」が、よりによって「ビットコインを戦略的準備資産にしましょう」などというたわごとを言い出したのである。

そして、そのたわごとは、たわごとから世界の信認をえた新たな呪文として世界に広がっていくでしょう。日本とかの弱小国家は、たまらず外貨準備高の一部をビットコインに転換せざるをえないかもしれん。(弱小というのは、アメリカに比べた日本経済の規模のことです)。

押収したビットコインでも、二束三文でたたき売らざるを得なかったドイツと、ちゃっかり政府準備資産にしてしまうアメリカ。

まじめな奴が損をする世の中ですねえ。かわいそうなドイツ。

ドイツがくたばろうかどうなろうが、そんなことよりもっと重要なパラダイムシフトを、世界が経験しようとしています。

ビットコインが、ことと次第によっては金にとってかわる兌換資源(通貨とはあえて言いません)になるかもしれないのです。

増田誠「トランプ」 https://miraika-art.jp/buyingitem/a669/
 

 

2024年の初頭、ビットコインは米国の現物ETF承認により、それこそ怪しげな交換所ではなく、政府公認の主要金融機関で、法定通貨によって取引できるデジタルコモデティーに生まれ変わりました。

世界の人々が(今のところはアメリカやブラジルといった少数の国ですが)ETFを通じてビットコインに投資ができることになったのを、革命の第1段階とすることができると思っています。

トランプが再選し、本当にビットコインが政府準備金に組み込まれることとなれば、これはアメリカがビットコインを正式に認めた、組み込んだということであり、いくら中国が禁止しようが国際社会での兌換において重要な地位をビットコインが占めることになると理解します。これが革命の第2弾かつ決定打かもしれません。

もはや、政府や有識者も、ビットコイン反対のポジショントークは不可能になってしまうでしょう。

偽物ではない、本物の有識者の中で、邱永漢さんの他に豊島逸夫という人がおり。この人のようつべにちょっかいをかけたり(まじめな賞賛をしました)ので、ぼくのことを知っているとは思います。もしかしたらこの記事を読んでいるかしれん?

もし読んでいたら、豊島さんから見たビットコインは、これから有望な、大豆、石油、砂といった物をもしのぐ恐るべきコモディテイーになると思いませんでしょうか?ぼくも、ビットコインはとうてい金には及ばないと思っていますが、投資対象として今後決定的な重要性を獲得していくと思っています。

ではビットコインはいくらになるの?と突っ込んでくるせっかちなみなさん。今日明日に爆発的な上昇があるとは言いませんが、ぼくはブラジルのETFであるHASH11に、ビットコインが20万ドルを超えたら全額売る指値注文を毎月更新しています。

*投資は自己責任で

めんこ https://pansu.exblog.jp/20774181/
 

ではでは

Posted by 猫機長
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子猫とミルク

最近ようつべで「生後0日の子猫を保護しました」みたいな動画が多く。

コメント欄など、「かわいいー!」の大合唱なのですが、どうもぼくとしては、かわいいというより、恐怖を感じてしまっていました。

最初はなぜかわからなかったのですが、何本もの動画を見て、そうか、こういうことだったのだなと納得したので、書いてみます。

これらの動画は、だいたい3つのシーンで構成されています。

その一つが、「おしっことうんち」。

生まれたての子猫であり、まだ体の中に変な毒素もないので、おしっこといっても、場末のラーメン屋で出してくるコップの水よりはきれいなんじゃね?みたいな感じ。

齢0日の子猫は、自発的に排せつをするだけの筋肉?がまだないので、テイッシュでぽんぽんとおしりをたたいて、刺激によって排せつさせています。テイッシュが濡れてきた、というのが普通ですが、時にはおしっこがぴゅーと発射されるのが見える動画もあります。うんちもおなじ。本来は母猫がなめなめ、して刺激するそうですが、保護猫の場合はこうして代行するわけである。

https://www.lifeboat.or.jp/contents/baby-cats/4.htm
 

 

その二つ目が「ミルク」

最初は、細いシリンジ、それでも小さな子猫の口がいっぱいになりますが、少しづつ口の中に差し込んで注射桿(プランジャ)を押し込んでやる。

そのうち、自分からちゅばちゅぱ吸う力が出てきたら、哺乳瓶に取り換える。

だいたい150グラムくらいの子猫が満腹になるころには、体重も160グラムになっており。一回で10グラムのミルクを飲むということなのですね。

https://eureka.tokyo/archives/287035
 

 

そして、3つ目が「睡眠」

だいたい2時間から3時間くらい眠るらしい。この間、子猫の体内ではミルクが栄養として分解され、驚くべき速さで吸収されていく。と共に、この2~3時間で、おしっこ、うんちが貯まり、一番上の「おしっことうんち」のサイクルに戻ります。

これを繰り返していくうちに、4週間くらいで500グラムくらいになり、ここまでいけばまあ突然死とかの危険は激減した、一応元気な子猫になって、その辺を走り回るようになるらしい。


 

 

こうした動画を見て、はっきりいって戦慄しました。

要すれば、生まれたての子猫というのは、人間でいえば、生死の間をさまよう未熟児ということなのである。

0日の状況では、一応手足もしっぽもあるが、満足に動かすことはできず。めったやたらにもがいている状況である。

目もみえず。耳も聞こえない状況らしい。

本当だったら、そんな状況で生まれてきたら、たちまち冷気に当たって文字通り冷たくなちゃうとか、室内外で母猫が十分保護されている場合はともかく、のらの場合は多数生まれたうちの1,2匹は母猫の乳を吸うことができず餓死するというのもあるらしい。

生まれたての子猫は、へその緒が切れて栄養補給がなくなってしまった状態で、目も見えず耳も聞こえず。冷たい外界に投げ出されて、人間から見ればかわいいしぐさや鳴き声も、その実相としては、このままでは死ぬぞ!栄養をくれ!体温を保存してくれ!という叫びであり。

「寒い、おなかがすいた、死にたくない死にたくない、誰か助けてー!」と絶叫しているというのが事実だった。

https://eureka.tokyo/archives/347792
 

 

暗闇の中での絶望的な絶叫。唯一持っている嗅覚で母猫の乳に向かって夢中で這っていくのですが、運動神経もまだ発達していないので、まともに動くこともできず。

こうした状況で、いち早く母猫の乳に到達できたグループだけが生き延び、残りの2,3匹はそのまま干からびちゃう、という恐ろしい世界なのだと思います。

ともかく脆弱な生後0日の子猫は、人間が温かい家屋の中で保護して、シリンジでミルクを与えたとしても、ちょっとした不具合で死んじまうらしい。哺乳瓶の口が大きすぎてうまく吸えなかった、みたいなケースもあれば、もともと肺だの内臓だのが弱く、昨日まで元気だったのに突然ぐったり、というのも多いらしい。

生後10日くらいから目が開き始めますが、最初は開いているだけで視力はないらしく。体はかなり大きく、丈夫になりますが、やはり餓死、衰弱死一歩手前で、消化器も弱く、ティッシュでおしりをポンポンしてあげないとたちまち便秘で死亡、という状況は続きます。

さて2週間か3週間か?やっと自分で排せつでき、目が見えてそこらを走り回るようになった動画を見て、初めて安堵している自分自身を発見していたのでした。

こういった子猫たちをみるにつれ、いかに人間が恵まれた環境にいるかと痛感しています。

https://pt.dreamstime.com/
 

 

3時間おきにミルクやおしりポンポンというのは、常人にはできない行為と思います。

一方、なんか幸せそうに人間が猫のミルクやおしりぽんぽん、というのには違和感を抱えてしまうのです。人間が幸せかどうかなんて、子猫から見れば人間の勝手ですよね。

もっと機械的に、栄養を定時定量流し込み、排せつも補助したうえで、あとは生きるも死ぬもお前次第だ。かわいいもへったくれもない、というふうにした方が、本当の保護と言えるのではないか、と思ったりしてしまいました。要すれば、「かわいいから保護する」のではなく「保護すべきだから、保護できる余力があるから保護する」としないと、子猫は結局人間の感情を満足させるためのおもちゃか?になってしまうことを恐れるのです。

でも、それじゃあ、燃料を注入して、エンジンを作動させ、排気管から排気ガスを出す機械と変わらないですよね。とすれば、やはり人間と同じ感情と理性、意志を持った生命体として接する必要があると思います。

こうした保護猫の話を聞き帰するにつけ、生ませる責任、育てる責任というものを考えるようになりました。

人間たちが無造作に捨て猫とかを繰り返すたびに、捨て猫同士が交尾し、ますます野良猫が増えていきます。

しかし、野良猫の生活環境はあまりに厳しく。それは、生きるのが苦しい為に育児放棄をする母猫、子猫を襲う外敵とっ闘って致命傷を負い、死んでしまう母猫。単に食料を狩ることができなくて、衰弱死してしまう母猫など、要すれば育児放棄などで凍えて死んじゃうしかない生後0日の子猫たちがますます増えていくという事を意味しています。

えさやりおばさんとか、大きくなった野良猫を助けるという意味では大切ですが、一方でこれらの野良猫たちがますます子猫を累乗的に生んでいくことを考えると、手放しで喜ぶこともできないですよね。

そこで、野良猫を一時保護し、去勢したうえでまた外界に戻す、という人たちもいるようです。こうした「さくら猫(耳にしるしを入れて、桜みたいに見える)」への野良猫の転換が、一番現実的な解決策かもしれません。

https://buycott.me/report/000163.html
 

 

さくら猫なら、繁殖はしないので、ぜひえさやりおばさんたちと仲良しになって、子猫の時に人間に捨てられた思い出もあるけれど、餌をくれる優しいおばさんもいることを知って、人間てそれほど悪い生き物じゃないね、と思ってくれれば幸いです。

そして、いったん猫を飼うと決めたら、室内で寿命を全うするまで飼う、という覚悟も必要ですね。

ウクライナでは、巨額の富が人殺しにつぎ込まれています。侵略者がなるべく早く撤収して戦争が終わるとともに、人間がお金を戦争に垂れ流すのではなく、人間も含んだ生き物たちのより良い一生に活用することができるような世の中が来ることを願っています。

 

ではでは

Posted by 猫機長
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ビジネスジェットに見る主翼桁の「功罪」

ジェネラルアビエーション、すなわちエアラインや軍用機を除いた商業機(エアタクシーなど)や軽飛行機の世界での花形が、セスナのサイテーションをはじめとしたビジネスジェットです。

ジェネアビの最先端を切るビジネスジェットを見ていると、現在の航空技術の究極を見ることができ。マニアならずともなかなか面白い飛行機情報が得られると思います。

ビジネスジェットの生産にしのぎを削っている各社は、顧客に魅力的な飛行機を作るため最大限の努力を行っています。そこから、重要な特徴が見えてきました。

その名も「主翼」

特に「主翼のつなぎ目」が必殺技になっているらしい。

そもそも、ビジネスジェットの根本として「どれだけ快適に一定数の乗客を運べるか」があり。

エアラインみたいに、とにかく無数の乗客をすし詰めだ!文句があるなら地上の係員に言え!なんて通勤電車一歩手前とは一線を画した、空飛ぶ一流ホテルであり。中東の石油王とかが、トップモデルの彼女を乗せて、ほかほかのエスカルゴとひえひえのシャンペンなんかを飲み食いしながら優華に行幸するための飛行機であるビジネスジェットは、客室空間の快適さが売れ行きを左右すると言っても過言ではなく。

もちろん、石油王だの金持ちになればなるほどドケチになりますから、豪華さはロールスロイスでも、運航経費はかぶと虫より安いぞ!でないと見向きもしてくれません。

世界の名車かぶと虫
 

 

というわけで、ともかく「安くてリッチな」客室スペースが第一優先であり。この結果、「段ボール肉まん」ではない「本物の肉まん」というハイレベルの飛行機だぞ!という程度はすまず、顧客の要請によって「豚まん」「肉(牛)まん」、イスラム教徒だけどもそれほどではない顧客には「肉まんに見せかけた豚まん」みたいな飛行機を作る必要があるのでした。

ううむなんだかわからなくなってきたぞ?要するに、単発ピストンの2人乗り軽飛行機みたいに「ドアは閉めてもすきま風」とは真逆の世界という事はご理解いただけたと思います。

夏はそこそこ涼しいですが、冬は殺人的な寒さになるため、
ユニクロのももひきが必須です。
 

 

そんなビジネスジェットの旅とはどんなかなーというのが「PHENIX JET」という国際オペレータ―のホームページに乗っていたので、抜粋します。以下、

写真含め「https://www.phenixjet.com/jp/business-jet/」からの抜粋です。

◎機内を独り占め。ラグジュアリーで快適な旅を

ファーストクラスを超越したラグジュアリーな機内空間において、従来の民間便では味わえなかった快適な時間を過ごすことができ。機内で高速Wi-Fiを用いた動画視聴や電話も可能となっています。

フライトの最中には、客室乗務員が用意したベッドで眠ったり、シアタールームでゆっくりとくつろぐなど、友人や家族とも充実した時間を過ごすことができます。

 

 

◎お好きな料理をお選びください

お料理の種類からお酒の銘柄に至るまで、メニューはすべてお客様のご希望に沿ったものとなり。有名なシェフとも提携し、様々なお食事をお客様にお楽しみいただけます。

以上で引用終わり。

 

さて。

ここでプライベートジェットの設計者を悩ます重大な問題が出てきてしまいました。

スピードを出し、燃料消費を少なくするためには、なるべく胴体を細くしたい。

でも、細い胴体だと、胴体の直径をすべて使い切ってもお客さんが窮屈に感じてしまいます。

というわけで、エアバスよりは細いけれど、金持ちが窮屈に感じないくらいには太い、というところで妥協しなければならなかった。

しかし、今度は安全性の壁にぶつかり。

乗客がその辺の貧乏人だったら、墜落して4んじまったとしても、中国人に依頼して事故現場を埋めてもらうだけで済みますが、石油王だと、生命保険だなんだの、要すれば賠償で飛行機メーカーもたちまち破産なので、絶対に落ちない安全な飛行機を作らなければならない。

要すれば、十分な強度を持った主翼と、壊れないエンジンが必須となり。

エンジンについてはなかなかいいのがあるので、ここではあえて深堀する必要もありませんが、問題は主翼である。

初期のサイテーションの画像を見ると、このへんの胴体と主翼の結合など、天才的な、美しい処理がなされていることに気が付きます。

主翼と胴体の流れるような結合と、主翼直下の流れるような直線的な胴体に注目。
 

 

パイロットに親切な大型の風防
 

 

気になる室内はこんなかんじ
 

 

さて、セスナはサイテーション500で大ヒットを飛ばし。

でも、そのうち競合各社も肉薄してきたため、なんとか差別化を図りたくなり。

ここでセスナ社は悪魔のささやきを聞いてしまった。

それは

「居住スペースと主翼の主桁を分離すればいいじゃん」

航空を飛ぶビジネスジェットの居住空間は、与圧する必要があります。

というわけで、安全な与圧(安い与圧)のために、胴体断面は円形にしていた。

https://private-jet.aero/userfls/editor/large/826_cessna-citation-501-1.jpg
 

 

 

上の図を見るとわかる通り、主翼桁は胴体を貫通しており、実はその分居住スペースが少なくなることは避けられず。

 

しかし、ここで悪魔の声を聞いてしまったセスナ社。

サイテーションIIIシリーズを皮切りに、ぼこんと胴体の下に主翼桁を突き出した、なんともぶきっちょな飛行機になってしまいました。

https://www.aircharterservice.com.au/aircraft-guide/private/cessnaaircraftcompany-usa/cessnacitationx
 

 

 

主翼が胴体の下に飛び出し、ひねたネズミみたいになってしまったサイテーションX https://getoutlines.com/blueprints/17975/cessna-citation-x-blueprints
 

 

初期の小さなサイテーションは、隼や飛燕、零戦みたいな、空力的に洗練された繊細なデザインだったのに、大型化されるに従ってぶきっちょな腹の出たアヒルみたいになってしまったのが悔やまれます。

胴体と主翼のかねあいについては、他のメーカーも努力してはいた。

例えば、「ハンザジェット」

https://ameblo.jp/ae31x/entry-11457500211.html
 

 

前進翼にすることで、主翼桁を客席の後ろに持って行った。

特殊な主翼ながら、そのせいで事故になったとかいう話は聞きませんが、それでも胴体断面中央に主翼桁、というのはやはり居住性からしては不利だったらしく、胴体後部のエンジン、T型尾翼という特殊な配置がこの機以前、以後と広く採用されて特殊でなくなったのに比べて、前進翼はこの飛行機が最後になったらしい。

一方、最初から居住性なんてどうでもいいや、空力を優先しましょう、という潔いのもあり。

すみませんビジネスジェットではありませんが、「TU104」というのがあり。

https://www.airliners.net/photo/Aeroflot/Tupolev-TU-104A/0168122/L
 

 

主翼を胴体中央に突き刺したため、ものの見事に客席に段差が付き。主翼、アエロフロートマーク上の窓の配置に注目。

 

 

も一つ雑学。機首がガラス張りになっていますが、これは爆撃手ではなく、航法員のためののぞき窓です。

広大なソ連を網羅できるレーダー網がなかった当時、この窓から航法員が地図とにらめっこして進路を確認・計測していたらしい。

 

 

ビジネスジェットではこういう例はないの?ありません。

だって、小さなビジネスジェットでこれをやったら、客室がなくなっちゃいますよね。。。

さて、逆の意味で潔いのに「ホンダジェット」があり。

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjspe/76/7/76_7_751/_pdf
 

 

こちらは、最初から主翼桁を胴体から出っ張った形で設計しており。

https://global.honda/jp/news/2014/c140628.html
 

 

カモノハシのように広がってくびれた機首や、それにしても出っ張りすぎじゃね?みたいな主翼と胴体の接合部など、どうも違和感を感じてしまうのはぼくだけでしょうか?エンジン配置などとともに、最新の空力設計、というのはわかるのですけど。。。

やっぱりサイテーションIみたいな、シンプルなのがいいなあ、と思っています。皆さんはいかがでしょうか。

https://aeromagazine.uol.com.br/artigo/cessna-500-citation-i-o-inicio-de-uma-era.html
 

ではでは。。。

 

Posted by 猫機長
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日本人の恐るべき二面性について

ぼくはいちおうは日本で生まれましたが、いろいろあってブラジルに漂着し。ピストルの弾丸が飛び交う無頼の荒野に住んでいます。

でも、アメリカにしろフランスにしろ、無頼といった面ではあまり変わらないらしく。

日本だけがなんか別世界だということを痛感しています。

なにが日本を特異にさせたのか?

「武士道」というのがあり。ここでは「葉隠」みたいな強烈なのではなくて、新渡戸稲造による、西洋人でも納得できる、西側の人権主義と合致した「仁智勇」が、日本の民度を一面では世界一に押し上げたものと理解しています。

世のため、人のため働いていても、ロクに給料はもらえないけれど、その分が社会に還元されるなら。。。といったPrinciple(主義)の人たちが圧倒的多数で構成されているので、本当に社会(国)に還元されて、世界有数の先進国になりました。

で終わればめでたしめでたしなんですけどねー

アメリカだのなんだのは、人を押し分けてでも自分の権利を主張し。遠慮なんかしていたらピストルでハチの巣にされて56されてしまうので、相手が撃つ前にこちらが撃つ。

ただ、先に相手にピストルを抜かせて、「正当防衛です」というストーリーをちゃんとつくるという、ちゃっかりしたところもあったりします。

真珠湾なんて、まさにそれですよね。。。

真珠湾攻撃 https://labaq.com/archives/51336662.html

 

 

西洋人は「正当防衛で正々堂々と人様をぶち56す」ので、かげもひなたもなくさっぱりですが、日本の場合「表面上は自己犠牲を装いながら、実は後ろから真綿で首を絞めあげる」というのもあり。

要するに「人様をぶち56す」という場面は洋の東西を問わず発生するのですが、日本の場合「私が犠牲になって4に、みんなを救いました」というのが美徳(西洋ではキリスト以外そんなことしないし、したら狂信者扱いされます)で、「自分が生き残るために人様をあやめた」なんていうのは絶対許されないという基調があるので、しかたなく「後ろから真綿で」誰も気づかないように〆てしまい。というか、みんな気づいていますが、だれかが4なないと村全体が餓死だよねーということで、ダメにされた人が「間引かれる(〆られる)」のを、皆見て見ぬふりをするのでした。

https://www.cineplayers.com/filmes/fomos-os-sacrificados

「犠牲になれというのが命令であれば、犠牲になるのが軍人だ」

とかいって、西洋人でも、命令によって「犠牲」になることもある。

それって「武士道」と真逆じゃん?

そうなのです。日本とは「武士道」と「間引き」が共存する恐ろしい国なのでした。

「間引き」の方法として、昔からやれ「姥捨て山」だの、「海外移住」だの、ついには「特攻」や「シベリア抑留」だのと、どこまでウソか本当か、あるいは考え方によって解釈も違うのでここでは深追いしませんが、要するに、ここまで見事に建前と本音が分離した社会もめずらしいとおもいます。

一方、べつに後ろめたくなく、あっけらかんと「本音」による行動を行使できる場面では、日本人は「建前」の呪縛から解放されて、世界でも類を見ない発明というかノウハウというかを生み出すことがあります。

この記事の目的は、日本人をディスることではなく、日本人が「建前」から逃れてのびのびと開発した知見のすごさについて記録することにあります。

そのすごさを代表するものの一つに「株式取引の知識」があり。

株式市場というのは、皆さんご存じチャートでああだこうだ、と株価の動きを予測するあれのことです。

株式チャート https://www.japancorporate.com/%E9%81%8E%E5%8E%BB50%E5%B9%B4%E3%81%AE%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E3%83%80%E3%82%A6%E3%81%A8%E6%97%A5%E7%B5%8C%E5%B9%B3%E5%9D%87%E3%81%8B%E3%82%89%E8%A6%8B%E3%82%8B%E4%BA%BA%E7%94%9F%E3%81%AE/

 

 

世界中で投資家が血眼になって画面を追いかけています。

チャートの基本となるのが「キャンドル」

パブリックドメイン

 

 

このキャンドルが何度も組み合わさって、キャンドルスティックチャートが構成されます。

http://hiro-fx.com/candlestick-chart

 

 

これがさらに発展して、テクニカル分析チャートになっています。

http://www.fx-soken.co.jp/tech/t_050.html

 

 

資本主義の象徴と言えるテクニカル分析チャート。

大航海時代から、貿易などで巨額のお金が動くようになり、理にさといヴェネチアの商人から、時が下っては重農主義のフランス、そして産業革命のイギリスで少しづつこうした表示方法やチャートの分析が確立されて、戦後のアメリカ経済覇権により花開いた。。。。

というのとは、実は全然違っていたりします。

ええええ?

だって、キャンドルスティックを発明したのはケインズじゃなかったの?

いやいや、ケインズではないですが、同じくらい頭のいい人がいたんですよ。

その名も「ほんまそうきゅう」

本間宗久と書きます。

日本人です。米商人です。

Wikipoediaでは

「本間 宗久(ほんま そうきゅう〈むねひさ〉、享保9年(1724年[1]) – 享和3年(1803年))は、出羽国庄内藩(現在の山形県酒田市)出身の江戸時代の米商人。酒田人名録では「本間古作」。通称を久作という。酒田・大坂・江戸での米の商いで莫大な富を得たとされる。後に米沢藩の上杉鷹山を補佐した酒田の豪商・本間光丘は甥。大坂・堂島の相場師牛田権三郎と並び称される。」となっています。

「キャンドルスティック」というのはあくまで翻訳で、本当は「ローソク足」というのです。

ほかにも、

◎三尊→ショルダー・ヘッド・ショルダー。最後の肩から、さらに下落するというサイン

https://info.monex.co.jp/technical-analysis/indicators/009.html

 

 

◎丸坊主→その名もMARUBOZUと音訳。重要なトレンド開始のサインらしい。

https://www.gaitame.com/beginner/market/technical/candlestick.html

 

 

◎同時線→そのままDOJIと音訳。

https://www.gaitame.com/beginner/assets/market/technical/candleStick8.png

 

 

◎トンカチ→Hammer

https://www.gaitame.com/beginner/assets/market/technical/candleStick6.png

 

 

などなど、日本発(たぶん本間さん創設)のがあり。

フィボナッチとかエリオットとか、西洋の技法もありますが、日本が先発らしい。

ここまで読んで、なんか坊主だの三尊だのと辛気臭い漢字が続出で、急にダサくなったぞ!げんなり。。。という読者がいるかもしれません

確かに、キャンドルだと、

https://store.shopping.yahoo.co.jp/recommendo/b8-candleled.html

こんなおしゃれな雰囲気

 

 

これが蝋燭になったとたん

https://xn--vcki1fxhx43muydhn0fs65b.net/archives/4877

ぎゃああー!

 

 

そうなる気持ちはわかりますが、おしゃれなテクニカル分析も、実は江戸時代の商人がえげつなく儲けようとしてひねくりだした悪知恵であり。

いじきたない世界中の金貸しの間でブレイクして、今日に至ったというのが実情だった。

ああ無情。めでたくなしめでたくなし。

まあいいじゃないですか。世界に誇る日本の技術ですよね。

「飯は食わねど高ようじ」とやせ我慢している武士のすぐよこで、そんな建前なんてどうでもいいよ~ん!すべては金だああ!ぎゃわわわー!と見さかいなく投機しまくり。大儲けしていた町人の存在が、日本の恐るべき二面性を示していると思います。

ワールドカップでのスタジアム清掃で、世界に民度を示した同じ日本人が、富士山では「ゴミの山」を作るほどにポイ捨てに走り。人間なんてそんなもんさ、こまかいこと言わんと、きにしないきにしなーい!と割り切れない不気味さを感じてしまうのはぼくだけでしょうか。

ひところはタイヤや冷蔵庫まで捨てられていたらしい

 

 

一方で、「男には負けるとわかっていても、戦わねばならない時がある」とアメリカ相手に戦争を始めてしまった昭和の日本人も、戦争が終わったとたんころりと態度を変えて鬼畜米英と組み、世界でもまれな経済大国になるなどに至っては、この二面性は、決して悪いことではないと思います。ただ、もうちょっと出し方がマイルドになれば、両極端の二面性に心を病んで過労死、ニート、電車に飛び込む人などが減るのではないかと、勝手に思っています。

ではでは

 

Posted by 猫機長
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廃墟の中から(半減期到達に寄せて)

奇跡の躍進へ進撃だ!

https://www.youtube.com/watch?v=3XC_rq1OEB8

 

 

以下、2021年7月の記事をリニューアルというかそのまま再掲します。

でも、再掲の前にちょっと付け加えます。

2021年に到達した前回のATH(最高値)から、ものの見事ににもんどり打って半額以下に墜落したビットコイン。FTXだなんだとぎゃーぎゃー騒ぎをまき散らしながら、2024年3月にはATH更新すなわちやっと3年来の転落から回復した。

この回復は、ビットコインが米国ETFの承認によって「一部の専制的なシステム(交換所)から解放され、真に世界の人々に解放されたデモクラティック(民主的)なコモデティ(投資資源)に生まれ変わった」すなわち「これまで狭い海峡に押し込められていたビットコインがいよいよ大洋に到達し、そのポテンシャルを存分に発揮する日が来た」ことが原動力となっています。

*この辺についてもう少し詳しくは

◎みかじめ料の話(交換所)

◎海峡から大洋への開放(無敵艦隊)

の記事に書いてますので、ご覧ください。

さて、恐るべき膨張を止めるストッパーが外された今日から、2025年くらいまで?は、狂乱したビットコインのバブルが始まることでしょう。今日65000ドルのビットコインは、半減期に80000ドルになったとして、そこから最高値は320000ドルくらいまでいくものと思われます(可能性ですよ。投資は自己責任で)。そこからまたもんどりうった下降と、破産していく人々の地獄が始まり。。。。とサイクルは性懲りもなく繰り返されていくものと思われます。波長はぐっと穏やかになるとしても。

これから2025年までは、ビットコインに群がる人たちが、レバレッジで身を亡ぼしたり、あるいは知らないうちに億り人になっていたりなど、血の気も凍る修羅場が起こるものと戦慄しています。

廃墟の中からよみがえったビットコインが、人々を生活苦から救う方向に役立つことを期待しています。

以下、以前の記事再掲です。

-0-

コロナ禍による大暴落からの復活もつかの間、マスク氏の暴言、中国の暴挙などなどにより、大暴落をきたしたビットコイン。

史上最高値の6万ドルから、6月には3か月で半額の3万ドルに墜落。

多数の投資家が大打撃に耐えられず、投げ売りに追いやられ。市場はかつてない修羅場となったのでした。

市場分析でも、暴落の凶兆とされる「デッドクロス」がついに生じてしまい。

画像左はhttps://cryptoslate.com/bitcoin-faces-death-cross-if-bulls-dont-step-up/

右はhttp://www.clubedotaro.com.br/site/m32_13_sem_nome.asp

 

 

人々の希望を打ち砕き、メルトダウンを続けてきたビットコイン。

もはや消滅するしかないのか?危うしビットコイン!

えへへへへ

デッドクロスの発生により、ついに奇跡の回復の第一歩が記されたのでした。

もちろん、これから何か月も悲惨な下げ相場が続くことでしょう。

3万ドルが2万ドルに落ちることもあるでしょう。

でも、下げに下げて、廃墟の状況まで荒れ果てて、そこで初めて上昇することができるのです。

つまり、今回の大暴落こそが、再生・復活の第一歩だということである。

今回の記事は、この暴落を記念して投稿しています。

なぜ復活開始とわかる?と聞いてくるせっかちな人に。

今後掲載を予定しているビットコイン関連記事をじっくりお読みください

◎狙って当てるビットコイン

◎デッドクロスと日本海

◎成功法則:逐次投入で勝つということ

*要注意!僕は海外在住なので、日本にはないビットコインETFに投資しています。初心者投資家の皆さんは、ビットコインへの直接投資はお勧めしません。日本でETF等が発足するまで待ちましょう。なぜかは、以前の記事をご参照ください。

日本海海戦https://www.kinenkan-mikasa.or.jp/kids/war/kaisen.html

 

 

お金に成功法則の話ばっかりで、頭がこんがらかっちゃった、ので、おいしいピザのお話にスイッチします。

ピザいろいろ

大好きなピザ。僕の住んでいるブラジリアで、いろいろなお店のを食べ比べてみました。すべてテイクアウトです。

その1。Not Just Pizza

とあるショッピングセンターにあるピザ屋さん

Not Just Pizzaという謎のピザ屋

 

 

アテンドのきさくなお姉さんに、Calabreza(カラブリア風ピザ)を頼んだら、10分を待たず出してくれました。

 

 

気が付いたら、お店から車まで、大きなハートの入ったピンク色の包装を持ち歩くことになっちゃった!通り過ぎてゆく素敵女子たちが笑っています(マスクしてるけど一目瞭然)。

ううむ、次は大きなテディベアをもっていこう。まだそっちのほうが。。。

あー恥ずかしかった。

アパートに到着して、さあて一安心!

わくわく包装開けてみると、あれ?

 

 

Calabreza じゃなくて、ハムじゃん?

ちなみに、真正のCalabreza はこんな感じ。

出展:https://lizux.loja2.com.br/958532-Pizza-Calabresa-Grande

Calabreza ソーセージを薄切り、輪切りにしたのがCalabrezaピザです

https://veja.abril.com.br/blog/dias-lopes/a-calabresa-e-nossa/

 

 

Just Not Calabrezaでした。とほほ

でも、フツーにおいしかったです。ただ、なんか歯切れの悪い部分があるなー

 

 

と思ったら、知らないうちにピザの底に敷いてあった紙を一緒に食べていました。ははは

その2。至高のピザ

ジャン・オーギュスト・アングルの新古典主義絵画みたいな至高のピザ。

アングル「泉」。1820年 – 1856年

 

 

ブラジリア最高といわれるピザ屋さんでふんぱつしてテイクアウト。

こちらの包装はオーソドックスで安心?

 

 

もちろんCalabrezaたのみました。わくわく包装を開けてみると。。。。。

うううう?たしかにCalabreza だが?この輪切りソーセージの配列は?

 

 

絶妙な赤と黄色の配列。ピエト・モンドリアン風ピザ、なんちって

モンドリアン

https://bijutsutecho.com/magazine/news/exhibition/23295

 

 

へたなユーバーEatsのお兄ちゃんなんかより、よっぽど慎重に運んだんだもーん!というわけで、最初からこうした前衛的な盛り付けになっていたとしか思えないのでした。

でもお味はやっぱり古典的でよかったです。ただし値段も名作古典絵画みたいで、泣きました。

その3。みじん切り作戦

まだまだ続くピザ遍歴。今回は、「その2」のお店のすぐ裏で、そのお店にやってくるお客のおこぼれを狙ったかどうか?無飲良品の無名ピザ屋さん。

その名もPizzeria Napoletana。

ううむ、まるで「ラーメン中華軒」みたいだ。もっと工夫しろよな。

新進気鋭のお店。ピザを焼いているところを公開していました

 

 

こんどこそはちゃんとしたCalabrezaを頼むぞ!

包装も無印良品

 

 

わくわく。。。開けてみると

まいりました。みじん切りとはちときつうござるぞ。

 

 

たしかに、正真正銘のCalabrezaソーセージを使っていたけれど。。。。

その4。4度目の正直

Calabrezaピザを訪ねて3千里。。。。

とある吉日、ピザなんて全然頭の片隅にもない状態で、インスタントラーメンにネギ買おっと、と飛び込んだスーパーマーケット。押しも押されもせぬ世界の老舗Carrefourフラッグのスーパーです。

駐車場にかぶと虫を止めて、さてお店に、と上がっていく通路に「ピザ作り始めました。買っていってね!」という看板が。

その場で焼く、出来立てピザだそうです

 

 

おおお!と期待して売り場に行きました。

なかなか清潔そうなピザ焼きコーナーがちゃんとあり。僕も含めて数名が、わくわく!とピザ焼き職人(といってもスーパーの店員さん)が現れるのを待っていたのですが。。。。。

その後40分、ピザ焼きの人は結局現れず。

インスタントラーメンとネギを買って帰りました。。。。。

最後に蛇足。「その3」のお店に、こんなポスターが

確かにマラドーナは「ナポリ」の選手ですけど、こんな気味悪いのよりもっとましなモデルはいないのか?

 

 

ソフィアローレンはナイス!どきどき

おそまつさまでした。ではでは。。。。

Posted by 猫機長
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「人間の屑」作戦:人工ゴールドの生成

ゴールド、すなわち「金(Au)」。富の象徴として、世界中の人々を魅了してやまない、天の輝きを持った被造物です。

ウイリアム・ダグラス 「錬金術師」

 

 

被造物って何?神様が作った物質という意味です。

もっと詳しく言うと、金というのは、もともと「超新星爆発のさい、爆発でものすごーく高エネルギーになった星のかけらたちが、さらに核融合を起こして金になった」そうです。そして、金や、その他のかけらたちが集まりくっつき、地球ができたため、地球上に金が存在するようになった。

さて、金以外のいろいろなかけらたちは、集まって地球を構成する様々な物質となり。青銅や鉄は、人類の発展に大きな貢献をしました。青銅で作った槍(刃の部分)は、鹿だのなんだのを狩って食料にするのに貢献したし、鉄を自在に扱えるようになって、日本人は日本刀を編み出して大陸の人をいじめ(朝鮮進出)、アメリカに至っては黒船で日本をカツアゲしたりしました。

そんな中で、不思議な特性を持っていたのが金。

腐らない(腐食しない)という、とても金属とは思えない恐るべきクオリティを持っていたのでした。

ステンレス・スチールというものが発明されるくらい、金属にとって「錆」は天敵であり。人間の歴史は、錆との闘いだった、と言ってもいいくらいかもしれません。

腐らないという金の特性は、人間が他の動物と一線を画して、聖書の言うところの、動物界に君臨する神の代行者となることに貢献しました。

もともとは、物々交換で生きていた人々。狩りの得意な人がウサギを持って、着物作りの得意な人と交換すると、どちらも需要が満たせて大喜びになります。こうして物々交換が始まりました。

ヘニッヒ・ブラント 「賢者の石を探求する錬金術師」

しかし、①そもそもウサギを持っていて、着物と交換したい人と、着物を持っていて、ウサギと交換したい人がめぐりあわないと物々交換は成立しない(これを「二重の一致」と言います)、②ウサギ一匹に着物一枚なのか、二枚なのか、③うさぎが腐っちゃわないうちに交換しなければならないし、といろいろあり。交換のたびにあーでもないこーでもないと悩むことになります。

そこで、人々は貨幣を発明しました。ウサギの現物を持ち歩く代わりに、ウサギ1匹分の金のつぶ(露一両金みたいなイメージ)ひとつぶを持ってゆけば、着物が1枚もらえるようにする。ウサギ2匹が着物1枚に該当する場合は、金塊をふたつぶ出せば着物一枚がもらえる。つまり、貨幣の登場で、 モノの交換に必須な(1)価値基準 (価格の基準) 、(2) 交換・流通手段(お金はうさぎだろうが着物だろうがなんにでも交換できます) (3) 価値貯蔵手段、を持つ媒介物が生まれました。

https://www.kosenkaitori.net/wp-content/uploads/2018/03/kousyu-tuyu-252×300.png

露一両金

 

 

つまり、金(ゴールド)は、人間に(1)価値基準、(2) 交換・流通手段、(3) 価値貯蔵手段のみっつを同時に提供する、奇跡の賜物だったのである。

特に(3)価値貯蔵手段は重要であり。金を持つことによって、人類は初めて「永遠不変の資産」を文字通り手にすることが可能になったのでした。

金以外の財産なんて、金に比べたらただの屑です。どんな豪邸でもたちまち老築化しちゃうし、ぼくは大企業のオーナーです、といっても、その企業が不渡りを出せばそれでパーです。

しかし、金は、存在しているだけでその価値を永遠に保ち続けるのです。

こうした「実在の富」つまり仮想・バーチャルではない、かつ未来永劫にわたって存在し続ける価値を持った「真の資産」である金には、ほしいほしい!とみんなが殺到する一方、世界で採掘できる金はオリンピック規格の競泳プール5杯分くらいしかないので、その価格はうなぎのぼりになりました。

つまり、普遍性と共に、希少価値が金を「財産の王」とすることに貢献してきたのである。

ところが、世間には頭のいいやつがおり。

自然に存在する金がプール5杯分しかないんだったら、うまく人工で金を合成できたら大儲けできるんじゃね?

という、人間の屑そのものの発想がうまれ。

「錬金術」として、中世からこのかた世界を風靡したのでした。

ブリューゲル 「錬金術師」

 

 

現在の科学では、金は金すなわちAuであって、鉄(Fe)や胴(Cu)をどうこねくり回そうが、化合物はできてもAuにはならねーよ、という事は明白なのですが、錬金術のはやった当時は、あるものはまじめに、あるものは詐欺で、錬金術というお題により人生をだいなしにしたり、大儲けしたりしました。

その後、やっぱり、錬金術は不可能だよねーとなり、金の希少価値は不動のものになったのでした。

と、いうわけで、世界の国々も金地金を国庫に保管し、フツーの善男善女も金地金で資産の防衛をするようになっています。

いやいや、もし人造で金が作れるんだったら、秘密でじゃんじゃん作って大稼ぎし、製法の特許が切れて金の大量生産すなわち金の価格が大暴落する前に売り抜けてやるぜー、という屑そのものの考えが頭をよぎるのですが、作れないですからねーせいぜい「都市鉱山」とか言って、工業製品のスクラップから、ちまちま金の部品を分離するしかないんじゃね、というのが現代の状況です。

しかし、実は「人工で金を作ることは可能」という事が、科学の進歩で明らかになり。

ええええーどうやったら作れるの?

核融合です。

この記事の初めのほうに、金というのは超新星の核爆発ですさまじいエネルギーをもった「宇宙の屑」が、なんのはずみか、このエネルギ―によって核融合を起こして金に変化したという事を書きました。

つまり、原子爆弾を作れる人類は、金だって作れるという事なのです。ちなみに、広島型原爆は「核分裂」ですが、きょうびは「核融合」を用いた水素爆弾というのが実用化されているのです。

というわけで、核融合させればうまく金に化けちゃうステキな物質を見つけましょう、となり。そんなのあったっけ?

ありました。その名も「水銀」

ところが、水銀なら何でも金になれる、というわけではなく。

水銀にもいろいろあり、Hg-195,Hg-196,Hg-197…..と無数に(正確にはHg-205まで)あり、このうちHg-196のみが、核融合で金に変換可能な、「ヘンタイな水銀」「水銀の屑」であることが明らかになり。

このHg-196は、水銀全体の約15%しか存在していないらしい。

https://academist-cf.com/projects/72?lang=ja

 

 

さて、Hg-196を確保し、いよいよ核融合だ!

でも、そのためには想像を絶する装備が必要となり。

「超新星爆発」と同等のエネルギーを生み出すために、そもそも原子炉が必要である。しかも、「1リットルの水銀(約13kg)を大型商用原子炉に装荷する場合、1年間程度の連続照射で10g程度の金が得られる(https://academist-cf.com/projects/72?lang=ja)」だの、「原子何百個つくるのに何千万円何億円の世界(https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1152407686)」だので、結局は、技術的には人工で作れるけれど、自然から採取したほうが全然お得です、という事になっているらしい。

残念でした。

書いていて思うのは、これって、中国が好きそうな話題じゃね?という事です。

お金大好き人間の中国人ですが、悲しいかな中国政府の発行するお金なんて信じないよーん、と、世界でも有数の金保有国になっています。

中国にとって、人工で金を作る技術を開発するのは、法定通貨が強く安定し、それ以前に信任されている先進諸国に比べて、悲願と言っていいくらい強いものと理解します。

でも、正面切って金の人工生産なんて言わないですよね。

上でも書いたようにこっそりと作り。いくらでも作れるぞ!とばれる前に高値で売りさばくためです。

と、ここまで書けば、中国そして北朝鮮が、原爆・水爆の開発に血道をあげる本当の理由が見えてくるかも?

つまり、日本へ向けたテポドンなんて、実は隠れ蓑で、本当は中国と北朝鮮が結託して、安くてクリーンな核融合(起爆に核分裂を使わない核融合)について、いひひひ!と研究しているのかもしれません。

中国の錬金術師。http://www.china.org.cn/english/daodejingforum/207904.htm

 

 

今回は、捏造、陰謀論もいいところの、本当に屑な記事になってしまいました。でも、本物の金(人工かどうかなんて関係ない)を大量生産して大儲けしたやるぞー!なんて「人間の屑」な作戦が、世界のどこかで展開されているかもしれませんね。

ではでは

 

Posted by 猫機長