新型コロナ:誰もが病状急変の危機に晒されていた!

Tags:

新型コロナ:誰もが病状急変の危機に晒されていた!

リモートワークに巣ごもり。今や全世界の活動がマヒ状態に?ここまでグローバルな緊急事態を巻き起こした新型コロナウイルスとは、どこまで凶悪なのでしょうか。

世に出回っている情報では、感染しても圧倒的に多数の人が無症状あるいは軽症ですみますよ、デングより至死率は低いですよ、となっていますが、それにしては当局の対応などおおげさすぎるんじゃね?と、疑問、そして一抹の不安を感じた人もいると思います。

つまり、事態は本当はもっと深刻なのに、わざと政府は隠しているんじゃ。。。という不安です。

そのうち、感染してしまった人から「ぜんぜん軽くなんかないよ!インフルエンザもびっくり、いたいよくるしいよ、死ぬかと持った」みたいな体験談が語られるようになり。

そして、大なり小なり寝込んだ人たちは、老齢者でもなければ持病もちでもない若くて健康なお兄ちゃんだったりすることも多く。

つまり、政府のいっていることとなんか違うじゃね?という疑惑が広がり。

そして、恐ろしいのは「まあまあ軽症で自宅療養だったのに、突然悪化して、ものの7,8時間で死んじゃった」というケースが明らかになってきたことです。

やっぱり、世界の指導者たちは真実を隠してきたのでしょうか?新型コロナは、実はエボラや鳥インフルエンザみたいに恐ろしい病気なのに、真実を知ってしまった市民が大パニックを起こし、恐慌状態に陥ってしまうのを避けるためにことさら「軽い」と宣伝してきたのでしょうか?


幸い、そうではない、と見立てています。

理由として「コロナウイルスの隠れた凶暴性」の記事に記載した感染症の権威のお医者さんの予測のとおりになっていることを上げることができます。

3月ごろの話ですが、そのお医者さんの所見は

「ウイルス自体の動態としてはそれほど危険とは見られないが、得体が知れない以上は感染しないようにシャットアウトするしかない」

つまり、変異などで凶暴化する前にとにかくおさえこまなきゃ!特効薬やワクチンができるまで医療崩壊をふせがなきゃ!というのが、各国政府の「深刻な対応」につながったものと理解しています。

つまり、「得体が知れなかった」ので、もしエボラみたいだったら?という事態に対する予防が必須だったということだと理解しています。

幸い「知れなかった」と少しづつ過去形になっており。

しかし一方で、「当初考えていたより、相当凶悪だぞ」ということもわかってきたようです。

当初は、変異により「ただの風邪からスペイン風邪」に変化してしまうことが懸念されていたようですが、複数の変種を生み出しながらも、病原体としてはそれほど致命的なものではないことが明らかになってきたようです。

しかし、問題は人間の方にあることがあばかれつつあり。

つまり、COVID19は「サイトカイン症候群」を引きおこすことがわかってきました。

人は、病気になったときに、熱が出たりとか頭痛になったりとかします。これらは「やばいバイ菌(やウイルスなど)が体内に侵入してきたぞ!」と体に知らせる警報装置の役割もしています。

この警報装置すなわち炎症を作り出すものの一つに「サイトカイン」というのがあり。これが適正に生成・分泌されていれば、単なる頭痛とかですむし、発熱などの熱はバイ菌をやっつける武器でもあるのですが、COVID19の場合、サイトカインの異常増幅をもたらすなにかがあるらしい。その「なにか」として「IL-6 アンプの活性化」が判明してきました。

アンプ、つまり増幅器です。一昔前のオーディオフアンならご存知と思いますが、レコードプレーヤーやカセットレコーダーで再生した音源は、そのままでは微小すぎるので「アンプ」につないで、スピーカーを振動させることのできるパワーにまで増幅していました。


アンプ。プレーヤーの微小な音波を増幅した。

 

サイトカインの異常増幅を「サイトカインストーム」といい、ストーム(つまり暴風雨)になってしまうと、すでにCOVID19自体は消滅過程にあるのに、サイトカインの暴走で炎症が一気に拡大してしまい、重篤な肺炎などになり死亡、ということがわかってきたようです。

つまり、サイトカインストームが起こる人、起こらない人があり。発症してからだいたい7日目が炎症というか苦しさのピークであるが、ここで急速に回復する人と、逆に急性増悪に行ってしまう人に分かれる傾向が明らかになってきました。そして、増悪の場合は、サイトカインストーム(だけではないでしょうけど)が大いにかかわっているらしい。

つまり、老人だろうが若者だろうが、持病がなかろうがやせていようが、その人とCOVID19との相性でサイトカインストームになってしまったら、あっという間に悪化して、それこそ「軽症・元気だったのに、急に悪くなり、ものの7,8時間で死亡」

となる危険性はあり、そして「相性がいい悪い」は感染してみなければわからない、ということが明らかになってきた。

こういう状況では、世界各国の政府が大げさにみえるロックダウンなどしてきたのはやはり妥当だったと理解します。

敵を知り己を知れば百戦危うからず、といいますが、これまでは敵つまり新型コロナウイルスをやっつけるためのワクチンやアビガン、レムデシビル、といった薬に血眼になってきた医療部門も、それだけでは片手落ちだったということに気が付き。つまり、自分自身の身体防御システムがサイトカインストームを起こさないように鎮めるということも重要だったということですね。幸い、サイトカインストームはCOVID19以前から知られていた現象で、これを押さえるにはトリシズマブ、サリルマブといった薬がすでに存在しているらしい。ただし、副作用だのなんだので、新型肺炎に対してどのように投射するのか、できるのかについてはまだこれから解明されていくということでしょうが。

なお、重篤化の引き金としては、「血栓」や「T細胞」などほかにもありますが、別の記事にします。でもサイトカインストームが一番やばいらしい。

また、サイトカインとはちょっとアプロ―チがずれますが、「免疫細胞ワクチンによるADEの防止」などの解決策も見え始めているらしい。これも別の記事で探ってみます。

ちなみに、スペイン風邪の第2波つまり一番凶悪だった局面でも、ウイルスよりはサイトカインの過剰反応が原因だったという説も強くなってきているようです。

ちなみに、COVID19に感染した人のうち、20%が重症化し、そのうちのさらに30%が重篤化してしまうとのことで、これが多いか少ないか?でも確率の話というよりは、自分が感染したときにどうなるか、という話だと思います。

それでも、急速に悪化してしまうケースの理由について、有力な情報が明らかになったのは大きな前進だと理解しています。これまで、とにかく呼吸器で酸素を送り込み炎症がなくなるのを待つしかなかったのが、IL6アンプなどを抑制することで炎症そのものを縮小させる望みが出てきた。

いっぽう、感染しない、させないがやはり一番重要ですね。一人一人が巣ごもり、マスク、アルコールや次亜塩素酸などを適切に使って、コロナウイルスに隙を与えないことで、一人の力がみんなの力になり、コロナをやっつけることができると信じています。


ううむこの終わり方ばっかりだな。

ではでは。。。。

*今回記事は実はものすごい学術情報・業界用語あふれるむずかしい文献から、12歳のぼくでも書ける内容に、よくいえば噛み砕き平易に、悪く言えば適当にはしょっています。というわけで、以下のリンクもご覧ください(つまりこの記事の参考資料です)。

https://www.covid19-jma-medical-expert-meeting.jp/topic/1968

https://gan911.com/column/2542/

https://www.asahi.com/articles/ASN5Q4GJ2N5FPLBJ001.html

https://wired.jp/2020/05/24/covid-19-and-t-cells/

Tags:

コメントを残す

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。