ワクチン:新型コロナ収束の切り札になりえるのか?

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ワクチン:新型コロナ収束の切り札になりえるのか?

新型肺炎が世界に広がって、すでに半年になろうとしています。

複数の国で医療崩壊や、経済が打撃を受け、治安の問題なども発生。


ニューヨークでの惨状を訴える動画。(ちょっと古いように見えて、まだまだ新しい情報です)https://www.youtube.com/watch?v=kRr_j2dq4lE&feature=youtu.be(外部リンク)

その後ロックダウンないしは類似の外出規制・自粛が定着しだし、発信源のアジアや、その次に波及したヨーロッパではピークは過ぎたかに見えますが、中国や韓国ですでに再発が始っています。でも、いまだ第一波の余韻であり、さらに凶暴な第二波が懸念されています。

つまり、6か月たってもなお新型コロナ根絶は遠いという状況である。

世界中の政府がじゃぶじゃぶ資金をつぎ込んで解決策を模索しています。識者などによると、やはり治療薬より、ワクチンが決め手となるらしい。

したがって、有効なワクチンがいつ開発されるか、というか、いつ市井の人々にいきわたるかがカギとなっている。

そして、その時期はいつか?が世界の人たちの文字通り生死をにぎる重要な情報となっています。というわけで、連日新聞など「年末市場投入」「7月治験開始」「9月にも実用化」などと威勢のいい情報もあれば「本来は10年から15年はかかる」なんてのもあったりします。ははは

どれがほんとの情報なのか?いまやトランプ大統領もしのぐ「時の人」となったファウチ国立アレルギー感染症研究センター長や、こういう局面で世界をリードするWHOからは、なんら具体的な情報発信はなし。まあ世界のトップレファレンスだけに、めったなことはいえない、ということなのでしょう。

では、9月なのか1年先なのか10年なのか?わからないままに、終わりのない、報われるかもわからない予防努力が延々とつづくのか?

いえいえ意外なところで、「あっきたきた!」とわかるツールがあるのです。

それが、金融市場です。

もっと正確には、金融市場のグラフです。

現時点でのグラフはこんな感じ(ブラジルBOVESPA、でもアメリカの動きに追随しています)


出展:https://www.clubedospoupadores.com/acoes/recuperacao-bolsa.html

①が魔の3月18日、大暴落。ほとんど1,2日で②の谷底に転げ落ち、でもパニックが去ったら③まで回復、となっています。

でも②から③の回復は、実は現地市場の通貨レアルがドルに対して暴落した分がはねかえっているだけ(極論です)なので、実際は①から②Bに落ち込み、そのまま見事にL字で停滞しています。

まさに、「良くなっているように見えて展望が見えない」停滞状況をそのまま表している。

さて、医療部門の権威とかは、部門内のインタレストなどもあり、はっきりとワクチンの実用時期について言えないし、そもそもわからないというのもある。でも、それは「医療」という面からの見かたです。

もっとえげつない「金儲け」という見方で動いている市場は、血眼で情報を探っている無数の投資家の「生きたビッグデータ」が毎秒更新されている世界であり。「ワクチンきたー!」という情報をいち早く察知し、誰よりも早く「瀕死で暴落したままの株をぬれ手に粟で買いまくるぞー!」となり。その結果、L字の停滞からぎゅーんと回復が始ります。

その時がワクチン実用化がはじまったということになります。

血も涙もない経済指標なので、へたなバイアスがかからないのはいいのですが、一方経済(しかもマネーゲーム)からのアプローチなので、かえって重要な部分を見落とす可能性もあり。

実態経済と、それ以前に医療・生物学的に恐るべきポイントがあります。

まずは生物学的なポイント。

つまり「ワクチンは本当に新型コロナを抑制できるのか」ということです。

以前も書きましたが、新型コロナウイルスはいまだ解明しきれず、解明されるに従ってなかなか気難しい、御しがたいウイルスであることが明らかになってきています。「抗体依存性感染増強(ADE)」という性質をもっているらしい。簡単に説明すると、ワクチンなどで抗体を持っていても、その抗体を引き金にしてさらに凶暴化してしまう可能性があるあらしい。凶暴化を抑え込めるワクチンをつくるか?そんなワクチンなんて作れないよ。COVID19は数あるワクチン開発不能なウイルスの一つだね、なんてなる可能性もあるのです。この辺は「抗体と免疫:新型肺炎の重症化を分ける鍵とは」の記事で書いたので、ご参考にどうぞ。

つまり、市場はあくまで「ワクチン開発」を経済面からの指標とするだけなので、そのあと「実は使い物になりませんでした」という事態になるかなんて「我存ぜず」で突っ走ってしまいます。なので、上記のとおりぐわーんと市場が上がっても、単なるフェイクかどうか確認する必要あり(でも重要な契機が来た、ということだけでもわかる貴重なシグナルになります)。

実体経済の面からは、「需要と供給」がカギになります。

コロナショックは、天変地異で農業生産が壊滅したのでもなければ、空襲で工業施設が壊滅したのでもなく。世界同時的ではあるが、あくまで稼働を一時的にストップしただけである。供給はストップしたが、流通は続いており、ストックが維持している間は需要は悠々と満たせており、事実マスクだのは除きスーパーなどには物資が豊富に並んでいます。

つまり、一時的に供給がストップしても、需要に打撃が来なければなんとかなる。むしろ、スタグフレーションに悩む経済局面の打開などに有益になることさえありうる。中国がちゃっかりこの局面を利用したかどうか。

問題は、ちゃっかり利用したつもりになって、実は自分の手に負えないウイルスをまき散らしていたのではないかということです。つまり、せいぜい1,2か月であれば、自転車操業の零細企業が打撃を受ける程度(といっても打撃を受ける人にはたまったものではありませんが)なので、「10万円」始め緊急的なバラまきで何とかしのぐこともできる。しかし、ぜんぜん手に負えないウイルスで、5か月、6か月と生産停止が続くと、こんどは生産の担い手である大規模企業が「大規模リストラ」を始め。職を失った人たちは「欲しくても買えない」つまり需要が長期にわたる大打撃を受けてしまう。

需要がなければいくら供給しても売れないわけで。生産者側はますます首切りに走る、という悪循環が懸念されます。

この場合は、「ワクチン発見」で一時期上昇した市場も、2番底に向けて墜落となります。そうなったときにどうするか?は暴落市場を利用して所得を増加する方法に書きましたので、そちらをご参照ください。一言で言っておくと、大暴落時は買え(暴落後1か月後の市場)。長期停滞かつデフレの共振がつづくなら「キャッシュ・イズ・キング」と書いておきます(ただし自己責任ですよ)。


情け無用の欲望渦巻く金融市場。保健・安全保障・経済と

世界のあらゆる趨勢が容赦なく数値に反映されます。

そろそろ結論です。

ワクチンがいつできるか、の以前に、ワクチンが効かないかもしれない?という状況で、どうしたらいいのか?

それは、この文章を書いているぼく、そして読んでいる読者みんなが「客観的な情報」つまり「ものになるワクチンが必要だよ!」という知識をもつところからスタートし、隣の薬局のおっちゃん、製薬会社につとめている親戚のにいちゃん、ラーメン屋の屋台でよく合うの厚生省のお役人の人などに、国民一人一人が正確に状況を把握しており、その解決が必要ですよ、という働きかけ(あくまで雑談程度、はげましです)をするとともに、パチンコ屋や競馬はやめて、巣ごもりをきっちり(必要至急の外出はすること)実行して、一人の力がみんなの力になってゆき、人類の智慧がウイルスを制することになると信じています。

ではでは。。。。

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