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紫微斗数と飛行機②

本題の前に、まずはランクイン1位達成で、読者の皆さまに感謝。

 

 

最近、たまにランク付けされていても80位だのなんだので、さびしいな、と思っていたら、一挙大量にベストテン入りと、いつもながら謎のAmebloランク計算ですが、ありがたく掲載させていただくのでした。特に、「ブロックチェーン」のタグで1位になったのは、ぼくが常々主張していることと、世間一般の関心ごとが一致してきたのかなと、勝手に喜んでいます。

さて、本題です。

第1回に引き続き、紫微斗数がらみのお話です。まずは前回のおさらいから。

封神演義、という神話があり。

殷王朝が倒れて周王朝が生まれるまでの壮大なストーリーを、楽しい物語の形で綴っています。両王朝の英雄たちを紫微、貪狼、巨門、廉貞、武曲、破軍、天府、天梁、天機、天同、天相、七殺、太陽、太陰の14星になぞらえて、それらの星の性格や、生年月日にこれらの星たちが夜空のどこにいたかで、恋愛とか仕事とかの運勢を占うことできます。

風神演義。左が殷陣営。右が周陣営。https://kknews.cc/zh-hk/history/l2b8242.html

 

 

ランダムに、特徴的な星たちについて記載してみます。

ここからが新しい記事になります。

◎巨門星「沈黙は金」

馬千金、といっても競馬で一千万円儲けました、というのではなく。姓は「馬」名は「千金」という名のおばちゃんです。

https://services.shen88.cn/ziweidoushu/jumenxing.html

 

 

殷側の登場人物なので、夫を尻に敷いたあげく、離婚でけりだした悪女にされてしまっています。強烈なおばちゃんではあるのですが、殷や周の皇帝にまじっておばちゃんが?

中国の神話おそるべし。

確かにただもののおばちゃんではなく。雄弁、弁舌、マニアックな観察力・分析力。いがいと几帳面。飲み食いとも縁があるらしい。

となると、やっぱりこんな飛行機ですよね。。。

その1:イタリア機全般

飛行機というより、飛行機に乗るほうのイタリア人がぺらぺらシャベリーノしながらパスタをマンジャーレと、巨門星なのですよね。ここでは代表選手でフィアットG50を挙げておきます。

Fiat G.50 Freccia

 

 

日本の隼と比べると、不思議さが際立ちますよね。。。

隼は、素直にエンジンから胴体か伸びており。前方視界をよくするために、風防を極力前に引っ張ってきています。

フィアットも前方視界をよくしたい、のですが、前に引っ張るのではなく、無理やり上に持ち上げてしまったのでした。ははは

 

 

 

 

これを「せむし型コクピット」という人もいるらしい。

コクピットを上に持ち上げる、というのはわりかしフツーな設計ですが、その場合、機首から一定した曲線あるいは直線で持ち上げ、コクピットの後ろもやっぱり同じような放物線で。。。というのが一般的である。

F8Fの例。https://cdn.airplane-pictures.net/images/uploaded-images/2010/11/23/110161.jpg

 

 

でも、そうなると、胴体が太くなってしまい。

ところが、さすが芸術の国イタリアだけあり。奇想天外な解決策をひねくりだしたのでした。

それは「エンジンを機体の下にずらして設置してしまう」。

特にマッキMC200で顕著な特徴です。

https://www.pinterest.fr/pin/556687203924833709/

 

 

エンジンカウルの下に、大きな空白があいちゃってるじゃん?乱気流でまくりじゃないの?と危ぶむのですが、これでそれほど空力的損失をしたという記載がないので、カウルから後ろの形状処理になにか秘密があるのか?

でも、かっこいいいなー。やっぱりイタリアは違うね!

その2:マッキ速度記録機

イタリアですが、マニアックな分析で、几帳面に速度を追い求めたらこうなった、という、あまり陽気ではないけれど、論理(この場合は物理・化学)を突き詰めた、よく言えば芸術品。悪く言えばおたくでヘンタイな飛行機です。

マッキMC72 https://grabcad.com/library/idrocorsa-macchi-castoldi-mc72-1934

 

 

ジェロラモ・カルダーノ(1501-1578、3次方程式の解法、虚数概念の導入)やルドヴィコ・フェラーリ(1522-1565、4次方程式の解法)など、世界を変えた数学者を輩出したイタリア。論理思考は日本人より得意かもしれませんね。

 

 

 

◎天機星「女ってこわいな」

世の女性は、パートナーだの夫だのが仕事で疲れ果てて帰ってきたところを、待ってました!とつかまえて、起承転結のない、とりとめのない、どうでもいいお話を1時間、2時間とえんえんと話し、聞かせないと気が済まない、恐ろしい生き物ですが、天機星すなわち呂商くんは、とりとめのないどころか、甲斐性なし!などとさんざん罵倒する悪妻を引いてしまい。

https://services.shen88.cn/ziweidoushu/tianjixing.html

 

 

その悪妻すなわち馬千金に、離婚だ!とけり出されて、途方に暮れているところを、九天玄女という素敵女子に拾われ。20年にわたる仙人修行の後、武王の右腕として殷を倒し、周の建国に決定的な役割を担った最強の軍師になりました。

でも、20年も素敵女子九天玄女といっしょながら、霊山での「とても健康的な友情」を越えられなかったのでしょうねえ。かわいそうに。。。

そんな天機星みたいな飛行機は。。。。

善意の人、知恵・学問、まじめ(礼儀正しい)、でもシャイ、冷たい人とみられる。。

となると、やっぱり「ドイツ機全般」ですよね。

ワールドカップで、ドイツとイタリアが決勝で当たったとき、やっぱり、ずるっこいイタリアがゆうずうの利かないドイツの裏をかいて勝ったりしましたが、飛行機の世界でも、貴重なDB601エンジンをじゃんじゃんイタリアに供給したら、そのイタリアは連合国側に寝返り、DB601エンジンを付けた戦闘機で逆襲してきたりしました。

かわいそうなドイツ人。

そんなドイツを象徴する飛行機は。。。

https://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/cl-pln4/290Ju87.html

 

 

Ju88です。

こちらも、まずは主翼に注目ください。

https://www.the-blueprints.com/blueprints/ww2planes/junkers/36557/view/junkers_ju_88_1936/

 

 

うううむ?直線翼なのか?後退翼なのか?

まあ、楕円翼じゃないよね?

いえいえ、楕円翼なのです。

というか、楕円翼にしたかったけど、ドイツ式にやったら、カチンコチンのカクカクした「直線でできた楕円翼」になってしまったのでした。ははは

マニアの人は、そんなことないぞ!ドイツもちゃんと楕円翼の名機があるぞ!と怒るでしょうので、「ドイツの誇る楕円翼」はこんな感じ。

99式艦爆。http://kurage55.web.fc2.com/AREA144/IJN/99KB_03.html

 

 

ドイツ機じゃないじゃん?

いやいや、ドイツのハインケル爆撃機があまりに優秀だったので、日本人が思わずまねをしたのです。

そうしたら、世界一の急降下爆撃機になりました。

そして、お手本になったドイツ機はこちら

ハインケルHe70 https://hobbycom.jp/my/kashiwagi/photo/products/116416

 

 

日本機のみではなく、後のスピットファイアを設計したMJミッチェルという技師が、ハインケルさんに「感動した!」みたいな手紙を書いており、スピットの特徴的な楕円翼に、すくなくともインスピレーションは与えていた(コピーしたというとイギリス人に怒られるので)との理解です。

楕円翼の完成形。スピットファイア(パブリックドメイン)

 

 

じゃあ、なんでJu88が、あんなできそこないの楕円翼もどきになったの?

要すれば、工業力です。

第1次大戦後、戦勝国たちに虐待されて滅亡寸前になってしまったドイツ。

逆切れして、ナチスになってしまいました。

必死に再軍備し。Ju70爆撃機もがんばって324機作りました。

でも、それじゃ全然足りないよね、となり。

要するに、完璧な楕円翼というのは、ものすごく生産しにくいのです。

次世代のJu88では、苦肉の策として、楕円翼とほとんど同じエフェクトは得られるけど、工程工数を減らせるように直線を多用した、特徴的な翼になった。

世界の名車かぶと虫。

別に、すべてのドイツ製品が角ばっているというわけではありません。

 

 

その結果、33,984機という恐ろしい数が生産されました。

零戦が10,430機、グラマンF6Fが12,272機ですから、その多さがわかるというものです。

Ju88は、当初は素直に爆撃機として、しかしドイツが多方面で死闘に入ると、あるものは巨大な機関砲を積んで戦車をやっつけ、あるものはレーダーを積んで爆撃機と戦い、偵察型など、ドイツ行くところJu88ありという活躍をしました。

ドイツの知恵・学問、そしてまじめな探求は、世界の技術革新に貢献していますが、ドイツ人の「愚直さ」をシンボライズするような飛行機があるので、今回記事の最後を締めくくる名機として掲載。

Ju52輸送機。https://avioesemusicas.com/junkers-ju523m-um-pouco-de-historia-parte-2.html

 

 

こちらも、経済恐慌から第二次大戦の時代の、虐げられたドイツを支えた、愚直な馬車馬、みたいな飛行機で、波型外板など、デビュー当時は最新の技術で作られ、戦闘機みたいな華やかさはないけれど本当に頼られる信頼性を持った名機と思います。

ではでは。。。

 

Posted by 猫機長
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文化の融合と平和への道

日本で、人口オーナスと人口減少が進んでいます。

若い労働者の数が少なくなってしまい、老年人口を支えられなくなる危惧から、「生涯現役」のスローガンで、老年人口も第2、第3の職場で働くご時世に。

これがドイツなどでは、若くて働く意欲を持った移民を受け入れればいいじゃん、と移民に門戸を開放しました。

ドイツの場合は、ナチス時代の人種差別を反省する、という意味もあったのでしょうが、外国人、異民族を分け隔てなく受け入れることが、実は国家の発展・安泰の重要な原因となった国々も存在します。

まず中国。歴代王朝で、異民族王朝も多々ありますが、漢民族の王朝で、異民族でも中国風の思想を受け入れ、国家の発展に貢献した人は分け隔てなく登用、重用した唐帝国は、世界でも屈指の大国として君臨しました。

『天の原 ふりさけみれば 春日なる 三笠の山に 出でし月かも』

阿倍仲麻呂は、漢民族ではなかったが、唐で抜擢され、活躍した。

 

 

近代国家では、カナダ、オーストラリア、ブラジルなどが多民族国家として発展しています。

アメリカの場合は、多民族国家だけれど、なんとなくWASP優先なので、あえてここではお手本とはしないことにしました。

外国労働者を受け入れれば、もちろん摩擦や犯罪も起こります。

「おはようラモン」という映画があり、メキシコから不法入国でドイツに出稼ぎを試みたラモン少年が、「アウスレンダーアウト!(外国人は出ていけ!)」の冷たい対応をする人、「乞食であったとしてもすべての人は平等な権利を持っている」と温かく支援してくれる人と交流しながら生活していく、という内容の映画がありますが、こういう混乱を受け入れて行こうというドイツは、ナチス時代に行った差別政策がもたらす災厄を誰よりも思い知ってるのだと思います。ちなみにフランスはもっとちゃっかりしていて、「外人部隊」というのに自国民がいやがる危険な軍務をおしつけちゃってます。ははは

おはようラモン。南米やヨーロッパで話題になりましたが、

なぜか日本語版を発見できませんでした。

 

 
さて。

日本は、単一民族国家とされていますが、その単一民族としての優秀さの象徴の一つに「零戦」があり。

零戦は、日本が独自の技術を結集して作った、日本の純血を象徴する、世界最高の戦闘機だ!その零戦を作った日本民族は、その辺の雑種がまじりあった混血の国の複合民族よりも優秀なんだ!という自負がありありと見えています。

それが今日まで続く外国人アレルギー、移民への抵抗、そして混血なんてもってのほか、という、理屈よりも生理的な嫌悪になっているのだと思います。

ところが、あなたが思っている純血、は本当に純血なのでしょうか。

何を隠そう零戦がその実相を雄弁に物語っているのでした。

「眞相はこうだ」

さて、ゼロ戦です。

純国産の、日本の技術を結集した最先端の精密機械。

では実はなかったのでした。

最先端の精密機械ではありますが、日本の技術はあまり結集していなかったりします。

本当の意味での、自国の技術で100%開発、というのに「グラマン」があります。

グラマンF6Fを構成するアメリカの技術は、以下の通り。

〇ハミルトンスタンダードの油圧式可変ピッチプロペラ

〇ダブルワスプ、サイクロンなど、よりどりみどりのエンジンチョイス

〇ブローニング12.7ミリ機関銃

と、すべてアメリカンな、アメリカ純粋培養の純血戦闘機でした。

パブリックドメイン

 
さて、ゼロ戦ですが

〇プロペラはやっぱりハミルトン

〇有名な「栄」エンジンですが、実態はブリストル・ジュピターの発展型だった。プラット・アンド・ホイットニー社の影響もうけているというか、零戦を鹵獲したアメリカは「そっくりすぎ。コピーじゃね」と評したそうです。実態は、大きく影響を受けたが、単純なコピーではない。むしろ英国(ブリストル)、アメリカ(P&W)に、日本人らしい小技がくわわった、美しい混血児、といったところでしょうか。

気筒を包むような遮蔽版。オリジナルのP&Wにはなかったらしい

パブリックドメイン

 

 
〇7.7ミリ機銃は、実はイギリスのヴィッカース機銃のライセンス生産。20ミリ機銃は、スイスのエリコン社のライセンス生産。要するにコピーですね。

それだけにとどまらず

〇引っ込み脚はチャンス・ヴォート製V-143戦闘機から流用、と言って怒られるなら、参考にした。

〇照準器はドイツのユンカース製レヴィ2b照準器をコピーした「九八式射爆照準器」

と、要するに世界の技術の博覧会であり。

こうした技術が見事に混血して、零戦という名機が生まれたのでした。

出展:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%B6%E5%BC%8F%E8%89%A6%E4%B8%8A%E6%88%A6%E9%97%98%E6%A9%9F

 

 
ちなみに、戦争になったため、住友だったか?ハミルトン社への特許使用料が払えなくなり、戦後にようやく支払おうとしたら、ハミルトン社より「1ドルでいいです」と返されたというエピソードがあります。

ハミルトンとしても、自分の技術が敵の戦闘機に使われて、その特許料を正確に請求、なんてしたら、それこそ売国行為になってしまうぞ!という懸念で、1ドルにしました、という苦渋に満ちた判断なのか、あるいは、昨日の敵は今日の友、気にすんな気にすんな、みたいな、ユーモアたっぷりの対応だったのかは、今となっては知る由もないですが。

というわけで、零戦は日本人が実現することのできた、多民族の混血の象徴であると理解しています。

そんな零戦を作り上げることのできた日本人は、もっと外国人に寛容になれると、信じています。

そもそもですが、日本人は、実は南方系、北方系、東アジア系などの混血でできた民族だそうです。

混血美人。わあああーい!

でも、やっぱり日本女性のほうがいいな。。。

 

 
そんなの石器時代の話だ、といいたい気持ちははよくわかりますし、絶対に混血しろとははいいません。

本当は、いろいろな人種が、別に混血なんてしなくても、それぞれの個性を分かり合えるというのが一番ですから。

しかし、世界では、肌の色による人種差別などが絶えません。アメリカにおいても、コロナなどを言い訳にしたアジア人ヘイトの事例が起きています。

一方、石器時代のさらにその前に混血しまくって「単一民族」になった日本で、「人種差別」が遠い世界の話になっているとすれば、世界でも日本でも、混血というのがもっとも現実的に実行可能な解決策なのかもしれません。

一方、混血が大々的になされるようになったら、その時の日本は、現在の日本とは似ても似つかない国になっていることと思います。

でも、もし江戸時代のちょんまげと刀をかたくなに捨てずに、今日まで続いていたとしたら。。。。たぶん、日本はロシアかアメリカかわかりませんが、それこそどこかの国の植民地にされ、「昔はジャパンと呼ばれたアメリカのニュー・オリエント植民地では、礼儀正しく名誉を大切にする先住民がいる。彼らのプライドを傷つけると、Harakiriで自殺してしまうので、アフリカのマサイ族に対するような尊敬の念をもって対処するべし」なんてなってたかもしれませんね。

マサイの美女。でも、やっぱり日本女性がいいなあ

 

 
正岡子規曰く「軍艦の甲板を掃除せよ、というとき、『いくさぶねの舟板(ふないた)を掃き清めよ』というだろうか。たとえ英国製の軍艦(戦艦三笠など)であっても、その軍艦を使って日本が勝てば、勝利はすべて日本のものじゃ。固陋はいかんぜよ」(小説「坂の上の雲」より)。

がんらい、中国だのなんだの、多数の国、多民族の文化や知識を吸収し、日本独自のものにまで昇華させてきた日本。外国人労働者、避難民など、外国の人も分け隔てなく受け入れ、同じ人間として、新たな日本を作ってゆく。そんな日が来ることを願っています。

ではでは

 

Posted by 猫機長
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みかじめ料とWeb3のお話

今回は、古今東西世界を支配してきた価値観と、その価値観を変えるかもしれない?恐ろしい発明についてのお話です。

まずは、世界古来の価値観から。

縄文時代は、どんぐりを拾ったり、ウサギを追っかけたりして生き延びてきた人々。この時代は、獲物は集落のみんなで平等に分けられていました。もちろん食いしん坊の人とか、きれいな石を拾って、ネックレスにしたよ!なんていう素敵女子とか、品目や数量に差はあったでしょうが、個人差のレベルにとどまっていた。

弥生時代に農業が導入されると、収穫物の保管などによって、富(価値)の保存が可能になり。保存がきくお米は、物々交換でも、腐っちゃう狩猟の獲物とかに比べて有利に交換でき、かつお米一俵でマンモス一頭ね、なんて価値の指標にもなったのではないかと理解します。

つまり、交換手段、保存手段、価値指標として、戦国時代とかになると、なん万石の大名、とか実際にお金として機能し始めます。このころになると「露一両金」とか本物のお金も出始めていたけど。

https://www.kosenkaitori.net/wp-content/uploads/2018/03/kousyu-tuyu-252×300.png

露一両金

 

 

ちょっと脱線しましたが、農業の出現によって生まれた富の余剰を賢く備蓄し活用した人は「お米長者」みたいになって権力を得ていき。支配者と被支配者が生まれました。

こうなってくると、エジプトだろうが岸和田だろうが、租税を納めて政府に保護してもらう、という常識が生まれ。この価値観は今になっても継続しています。

終戦直後の新宿とかだと、復員してきて、とにかく生きなきゃ!と、バラックの「すいとん屋さん」などがずらりと立ち並び。でも、すいとんの売り上げをカツアゲしようと、第三国人(朝鮮や中国出身の愚連隊)が襲い掛かってくるので、日本の893さんに「みかじめ料」を払って警備してもらった。

1954年、新宿駅前のバラック。https://www.koho.metro.tokyo.lg.jp/PHOTO/contents/sp1/category/001.html

 

 
1954年、神田駅前の飲食街

https://www.koho.metro.tokyo.lg.jp/PHOTO/contents/sp1/category/001.html

 

 

この場合のデファクトの政府は893さんの組組織であり、みかじめ料によって893組織の運営を支えた、ということである。

戦後のドサクサにおいては、こうした893組織がそこかしこで跋扈しましたが、次第に現代の日本政府によって制御され。桜田門組(外部リンク)の命令で仕切られるようになりました。

つまり、そこかしこの組長さんにみかじめ料、というのではなく、日本政府へ税金、という形に進化したのである。

これは、古来からの人々の生活の知恵であり、どこのだれか知らない変な反社組織より、いちおう国民が選んだ政府へ税金を払った方が安心だし、政府からも安定した保護が得られるようになりました。

つまり、中央政権による人々の生活管理が当たり前の価値観になっています。

桜田門組の警護で、新宿もハイソサエティーな町になりました。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000077908.html

 

 

ところが、この安心構造を覆す恐ろしい発明が。

それが「Web3」

要すればブロックチェーン技術を基礎にしたデジタル革命です。

現在のデジタル技術は第2世代ですが、Web3で新たな世代に突入となっています。

第2世代の技術ってどんななの?簡単に言えば双方向通信。例えば、このブログでぼくから皆さんに発信していますし、コメントで返信いただいたり、「いいね!」でたくさんの人々との双方向通信が成立しています。アメブロやQuoraなんてまさに双方向通信の申し子ですよね。

でも、アメブロは、管理者が「サーバーメンテナンスします」と一方的に数日間使えなくしちゃったりするのでした。ははは

これは、アメブロ管理者という中央集権により、いくらでもブロガー同士の通信が規定・規制されてしまっていることを意味しています。

と言って、そういった中央による管理がなきゃ、そもそもブログ書く場所がないじゃん?

中央集権に、古代エジプトや岸和田が弥生時代だったころから親しんできたDNAを持つ現代人にとって、中央集権以外の形態を思い浮かべることは難しいと思います。

でも、分散型管理システム、というのがあるんですよねー

単なる理屈の話ではなく、ブロックチェーンの誕生により、ものすごい勢いでデジタルの、そして金融の世界を席巻し始めているのです。

ブロックチェーンのキーワードは「自己責任」。からくりについてはここでは省略しますが

*こちらの記事を見てね!

◎ブロックチェーン

◎メタバース

◎NFT

要すれば、近い将来、ブロガーの一人一人が運営に参加するアメブロみたいなのができるという事である。ブロガー自身の運営するアメブロ。略してブロブロ。

なんのこっちゃ

イーサリアムのスマートコントラクトにより、銀行を通さないでAさんとBさんが直接契約してブロックチェーンで直接送金、というのが実現している。

一方、メタバースという仮想空間で購入した物品を参加者同士で交渉完結させちゃう、という事が可能になっている。

こうなると、コンピュータとインターネットさえあれば、もはや政府へのみかじめ料、じゃなかった税金もへったくれもなくなり。

北朝鮮にいながら、「わかばのたい焼き」を買って、ウクライナの戦争被災者に送る。そして、この道筋はすべてWeb3において購入者(北朝鮮在住)、わかばのおっさん、そしてウクライナのだれかの3者で完結し、ロシア政府も日本政府も知らないうちにたい焼きがウクライナに届いているぜー、とすることも可能になりつつあるのです。

でも、たい焼きだとくさっちゃいますねー冷凍ボックスとかもいれなきゃ。あと、チンするレンジも一緒に送っちゃいましょう、ということで、これらの業者さんもWeb3のブロックチェーンにいれちゃえ!

 

 

関連の税金や政府料金だけでもすごい節約ですねー

でも、ぼくはWeb3の単純な発展には、懐疑的です。

本当に、当事者間のみですべて完結できるのか?

当事者間の中で、上の方に書いた「お米長者」みたいなのが出てくるんじゃね?とか思うのです。

それそのもの、とは言いませんが似たようなのに、暗号通貨取引所と一般の利用者の関係があり。

あそれってコインベースじゃ?はい、それだけじゃなくて、最近ではFTXとか、要するに、ブロックチェーンの同格な参加者のようで、しかし取引所とか「お金がなくっちゃった。じゃあね」など、利用者をいくらでも毀損できる状況にあるのではないでしょうか。

この場合、893じゃなかった国家組織は「あれ分散型で政府権力は入らないんだよね?そんなこと知らないよ」と一蹴するかもしれません。

サム・バンクマンにいちゃん(FTXのCEO)は、警察沙汰になり逮捕とかになっていますが、これは、国家権力が「おまえらブロックチェーンの分散型管理なんて存在してはならん!中央集権のみがこの世の権力だ!」というデモンストレーションなのです(極論ですが)。

あと、Web3の恐ろしい課題が、やっぱり「自己管理・参加型管理」

ステキなNFT(わかりにくければ、例えばビットコインでもいいです)を買ったぜーと喜んでいても、そのブロックチェーンを手に持って眺めるとか、金庫にしまっておくとかはできません。

というか、ウオレットという「電子金庫」にしまう事になるのですが、それがハードウオレットであれクラウドであれ、故障すればパー。故障しなくても、アクセスのためのキーワードを忘れちゃったら、やっぱり永遠にパーです。

左がハードウエアウオレットの一例https://hardwarewallet.jp/

右はペーパーウオレットの一例https://payment-revolution.net/pepar.html

 

 

だって、ウオレットもパスワードも、管理者はあなた自身であり、「パスワード忘れちゃった、再発行して」とお願いできるアメブロみたいな中央管理者はいないんですから。

というわけで、WEB3は、これまで人類が経験したことのない、分散型管理という恐ろしい世界を招こうとしており、確かにその世界はいつか恐ろしい世界から素晴らしい世界に変貌するのでしょうが、その過渡期は阿鼻叫喚の世界になるのではないでしょうか。

でも、あらかじめ注意しておけば、何とか移行期を生き延びることができると思います。

要すれば、現在の中央集権体制をうまく活用して、分散型システムによる資産の増加を達成できないか?

その方法について知りたい方は、ぜひすてきなHP「アーリーリタイア。軽飛行機で空を飛ぶ」のブログや経済的自由の記事を読んでね!

桜田門組の代紋 https://dic.pixiv.net/a/%E6%A1%9C%E7%94%B0%E9%96%80%E7%B5%84

 

 

3000字越えで打ち止め。

ではでは。。。

 

Posted by 猫機長
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愛と優しさのノルデン精密照準器

きょうびどこへ行くにも飛行機。素敵女子たちの大好きな台湾、グアム、沖縄、みんな快適なジェット旅客機でひとっ飛びです。

でも、素敵女子たちのおじいさん、おばあさんの世代は、そうひとっ飛びでもなく。

黎明期の旅客機は、えっちらおっちら、入道雲を避けながらも、毎回乱気流にもてあそばれて、がんががん!きゃー!という飛行を余儀なくされていた。

当時の企業家たちは、もっと楽ちんに揺れないで飛ぶ方法はないものか、そうすれば電車なんかよりずっと早い飛行機は、きっと料金より時間を大切にするお金持ちがよろこんでお金を落とすドル箱になるのに、とくやしがっていました。

そんな時に世界大戦が勃発。

当初の、ソードフィッシュみたいな乗員吹きさらしの複葉布張り機から、ランカスターみたいな単葉ですっぽり乗員に覆いかぶさる風防がついた金属製の飛行機に変わってきた。

ソードフィッシュ(上)とランカスター(下)

Pixabay無料画像

 

 

企業家たちは、ふむふむ、いいじゃん、と喜び。

政府や軍が大金をつぎ込んでエンジンの開発に血道をあげてくれた。例えばメッサーシュミットBF109は、当初は570馬力だったのに、後期型では1400馬力と、3倍近くになっており。

Bf109A。エンジンはなんと英国ロールス・ロイス
製570馬力。

Willy Messerschmitt’s Bf 109

 

 

飛行機なんて、1にエンジン、2にエンジン、3、4がなくて5がエンジンですからねーベルサイユ条約でいじめられて、食うや食わずのドイツでここまでエンジンにお金をかけたわけですから、イギリス、アメリカがどんなバケモノエンジンを開発したかはおして知るべし。

その結果、飛行機への武器弾薬の搭載量が飛躍的にのびた。

これもいいね!と企業家たちはまた喜び。

でも、地上でそろばんをはじいていた企業家たちが気づかなかった恐るべき事実が、戦争の推移で明らかになってきたのでした。

それは「高高度性能の充実」

ゼロ戦に手を焼いたアメリカですが、そのうちゼロ戦のエンジンなんて実はたいしたことなくて、P51だのがぐわーんとエンジンをふかして高度1万メートルまで駆け上がってしまえば、はるか下でくるくる回っているだけということに気づき。

高度優位によるエネルギー差を生かして、格闘戦もへったくれもなく、ゼロ戦や隼を粉砕しました。

でも、別に零戦や隼なんて粉砕しなくても戦争は勝てる。

いくら零戦に撃たれても落ちない不死身の爆撃機を雲霞のごとく日本の空に放ち、零戦を作っている工場を爆破してしまえばよいのです。

この際高空かどうかなんてあまり関係なかったりします。

独ソ戦で、低空を這うようにして地上の戦車などを撃破していたシュツルモビークなどが、勝つために本当に必要な飛行機とは何か、を物語っています。

空の戦車シュツルモビーク(PIXABAY無料画像)

 

 

これを援護するソ連の戦闘機も、迎撃のドイツ機もやっぱり低空。低空ではエンジンの出力差もあまり出ないので、ソ連戦闘機は天下のBf109やフォッケウルフと互角の奮闘をしたらしい。

大陸の戦争は広域にわたる陸地面積の取り合いで、まずは兵隊を雲霞のごとく繰り出して、地雷でもなんでも踏ませて戦車の通り道を確保し、次は戦車を雲霞のごとく繰り出してドイツの砲弾やバズーカの餌食にさせ、さらに次は兵隊を雲霞のごとく繰り出して弾の尽きたドイツ兵と相打ちにし、その次はまた戦車を。。。。と、敵も味方も殺しつくし、最後は「畑(ラーゲリ)からいくらでも取れるソ連兵が残った」とゆうふうに持って行き。

このやり方を「縦深攻撃」といいます。

ソ連が絶滅戦争の汚れ仕事を引き受けているうち、アメリカとイギリスは何をしたか。

独ソ戦線のはるか後方にあるドイツ工業地帯を壊滅させたのですが、そのやり方がちょっと。。。

「皆殺しのルメイ」すなわち米軍戦略航空隊のボス、カーチス・ルメイによる「戦略爆撃」で、日本とドイツの主要都市は、女性や子供も見境なしに爆殺され、灰燼に帰してしまいました。

いちおう、クリーンな戦争をやろうというポーズは見せた。

それが「高高度精密爆撃」

世界一の高性能エンジンで可能となった高高度性能を活用して、零戦や隼がはるか下方でくるくるしているところ(Bf109はがんばって高空まで上がってきた)を安全に、かつ軍事施設だけを爆撃しましょう、という、アイデアとしては完璧で、後年の湾岸戦争などで見事に花開き。ピンポイント攻撃の「クリーンな」戦争を可能としました(誤爆も多いけれど、独ソ戦のような絶滅戦争よりはずっとまし)。

その原型ちっくな秘密兵器が、第2次大戦ですでに生まれていたのです。

米英おそるべし。

その名は「ノルデン精密照準器」

ともかくものすごーく精緻な爆撃を行うことが可能で、理論上は1万メートルの高空から、ベルリンのパン屋さんの前の電柱におしっこをしている野良犬に爆弾を命中させる精度があったらしい。

B17の機首。爆撃手席中央のノルデン照準器

PIXABAY無料画像

 

 

こうして高空を覆うB17の大群が、軍事目標のみを見事に壊滅、とはなかなかいかないことが判明。

B17

 

 

「アメリカ航空軍は、軍需工場に対する戦略爆撃において、工場のみを目標とする精密爆撃をしようとしたが、十分な成果が得られず、絨毯爆撃に切り替えた(Wikipedia)」。

照準もへったくれもない大量殺りくで血も涙もなくドイツと日本を壊滅させたアメリカ。

じゃあ、なんでノルデン照準器なんて開発したの?

ノルデン照準器は、実は戦争に勝つための装備ではなく。「戦争に勝つために高空を飛ぶ」という言い訳を正当化するための道具でしかなかったのです。

本当の狙いは、高空で無数の大型輸送機を飛ばす実験をしたかっただけであり、爆弾を落とすなんてどうでもよかった。

そんなことは口が裂けても言えないので、ノルデン照準器でクリーンな戦争をしましょう、と言いつつ、実は長距離旅客機のプロトタイプ実験を繰り返していたのです。

なぜそこまで高空にこだわったのか。

以前の記事(「B29によって築かれたエアライン運航の基礎」、「日本がリードしていた戦前のエアライン」)に書いた通りなので、要点だけ書き出しますが。。。

◎高空の低い大気密度では、気流が安定しており、機体(おっと乗客もですよ)へのストレスを軽減できる。スピードが出せて燃料が節約できる。

旅客数や、もうけなど、大喜びでそろばんをはじいていたのでしょう。

あとはみなさんご存じですね。高空での厳寒や酸素不足を与圧設備で解消したB29で、Tシャツを着た搭乗員がサイパンから東京をなにげに往復し、ついでに爆弾も落とせることが証明できました。

B29(旅客機型B377)

https://web.facebook.com/groups/218033175139/?_rdc=1&_rdr

日本を実験台にして踏みにじり、アメリカは戦後の経済超大国へ躍進。

ああ無情。。。。

ちなみに、ノルデン照準器が、戦争の趨勢に大きく貢献したのは、実は「低高度雷撃」。

当時の傑作機に、グラマンTBF「アベンジャー」というのがあり。マニアの人ならピンとくると思いますが、グラマンF6F戦闘機が日本の戦闘機など大多数を撃墜して太平洋戦争の制空権を獲得したのと同じく、この制空権を生かし切って日本海軍の軍艦の多数を沈めたのがアベンジャー雷撃機でした。

大げさに言えば、この2機とB29 でアメリカは日本を屈服させたとも言えるのである。

F6F

 

 

TBF

 

 

B29(以上F6F、TBFともパブリックドメイン)

 

 

そのアベンジャーが装備していたのが「ノルデン高高度精密照準器」

戦争に決定的な影響を与えた軍用機の例にもれず、アベンジャーも低高度、海面すれすれを飛んで日本の軍艦に魚雷をぶち込みました。

どこでノルデン照準器の出番があるんじゃい?

自動操縦装置として重要だったのでした。

四方八方見渡す限り海、という状況では、まっすぐ飛ぶことさえ至難ですが、爆撃進路を一定に保つ機能を持ったノルデン照準器に「この進路に向けて飛びましょう」とインプットしちゃえば、あとはパイロットがぐーぐー寝ていようが、横風成分などを自動的に計算して、その進路に向かって飛んでくれる。

迷子にならずに生還率を高めるうえで、ノルデン照準器は必須アイテムだったのかもしれません。

*このへんの情報については、こちらもご覧ください(外部リンク)https://www.youtube.com/watch?v=M2w3CFPqnxs

いろいろあって、戦争とは違う目的や、戦争目的だけど、本来の用途とは違う場面で活躍したノルデン照準器。アメリカの国力を象徴する、恐ろしい「武器」だと思います。

ついでに、ようつべで面白いのがあったので、リンクしときます。

ではでは。

Posted by 猫機長
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短編集:干しバナナとバックミラー

◎バナナ

みなさん、干しバナナはお好きでしょうか。

Como fazer doce de banana caseiro de cortar: 5 receitas incríveis

 

 

日本ではなじみが薄いかもしれませんが、ブラジルではめちゃくちゃあまーく加工したお菓子として、なかなかポピュラーだったりします。

でも、今回は、食べ物ではなく、戦闘機の「干しバナナ」についてのお話です。

水上戦闘機「強風」https://www.tamiya.com/japan/products/61036/index.html

 

 

第2次大戦。日本とアメリカにまたがる広大な太平洋が戦場となり。南洋の無数の島々に戦闘機を配備する必要に迫られた日本。

でも、ブルドーザーで瞬く間に滑走路を建設してしまうアメリカと違って、工兵がもっこを担いで。。。という日本では、遠洋の小さな島に滑走路なんて夢のまた夢でした。

苦肉の策として「零戦にフロートを付けて、波打ち際に着水できるようにしてしまえ」とやったら、意外にうまくいき。

巨大なフロートなのに、米英の戦闘機を見事追い払って、島々への空襲を防ぎました。

そのうち、零戦を無理やり水上機にするんじゃなくて、最初から水上戦闘機で設計したのを作ろう、ということになり。

そこでできたのが「強風」です。

零戦の水上機型と比べて、効率化が随所に現れています。

https://www.imgmsplus.com/item/36000/36970.jpg

 

 

写真は、上が零戦(二式水戦)、下が強風です。

両者の最大の違いは、零戦が低翼といって、機体の下部に翼を設置しているのに比べて、強風の方は中翼と言って、機体のまんなかに、団子に串を刺したみたいにしているところです。

もともと陸上機の零戦は、低翼にすることで主脚(着陸装置)を格納する必要があった。強風は、最初から水上機なので、そんな配慮は必要なく。空気抵抗が一番少なく、スピードが出しやすい中翼を採用出来ました。

これがアメリカになると、中翼大好きで、陸上機にも採用しています。

Grumman F4F Wildcat

 

 

上の写真はF4Fの例で、翼からだととても地面に届かないので、胴体に降着装置を格納することで、なんとか対応しています。

空気抵抗削減のほかに、中翼が低翼に比べて有利なもう一つの点に、「フィレットが不要」というのがあります。

フィレット、日本語で整流覆いとは、翼と胴体の取り付け角が鋭角(90度以下)になった場合、翼をもごうとする乱気流が発生するのを防ぐしかけであり。グラマンのように取り付け角が90度以上の場合は、そもそも必要がないのです。こうしてグラマンは資材、工程、労働などの劇的な節約に成功しました。

図はF6Fですが、F4Fも同様です。

 

 

ハリケーン戦闘機のフィレット後端。https://www.webmodelers.com/201905Ogawa.html

 

 

というわけで、強風もフィレットなしだぜーと大喜びで作ったのですが。。。。

試作機で、離水、フラップ格納だ!のとたんに、びりびりびりびりー!と水平尾翼が大振動を起こしちゃった!

危うく空中分解寸前で緊急着水。

なぜだ?

「層流翼」のせいでした。

層流翼は、当時最新の技術革新で、フツーの翼に比べてスピードが出せる翼型なのですが、失速特性に難があることが明らかになり始め。

強風の場合、翼と胴体の付け根で、「翼根失速」という現象により乱気流が発生し、それが尾翼を叩きまくっていたのでした。いやーあぶないあぶない。

せっかく中翼にしたのに、フツーの翼型と違って、層流翼では乱気流が発生しちゃうことが判明してしまい。

結局、これを防ぐために、零戦もびっくりの巨大なフィレットを取り付けるという、残念な結果になってしまったのでした。

そして、この巨大なフィレットについたあだ名が「干しバナナ」だったのでした。ははは

翼の付け根から、日の丸マークまで伸びる巨大なフィレット。

https://hobbycom.jp/my/1f4755c0c4/photo/products/138193

 

 

ちなみに、「強風」を陸上機に改修したのが「紫電」(写真上。中低翼)、そして「紫電改」(写真下。低翼)ですが、やっぱり翼根後縁の乱気流は防げなかったようで、どちらも「おばけフィレット」になっています。

 

 

紫電そして紫電改も世界水準を超えた傑作機なのに、これも層流翼のP51が、最小限のすっきりしたフィレットなのにくらべて、こうゆうところで米英との差がみえちゃうんですねえ。かなしいな

P51。Pixabay無料画像

 

 

◎バックミラー

「強風」にあってグラマンにないものがフィレットですが、今度はスピットファイアにあって零戦にないもののお話です。

それが「バックミラー」。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12261719707

 

 
上の写真で、風防上部についているのが丸いバックミラーです。

第二次大戦初期、戦闘機のスタンダードとして「ファストバック」という姿になっています。これは、キャノピー後方と胴体を一体化して空気抵抗の削減を図ったものです。

https://onemore01.c.blog.ss-blog.jp/_images/blog/_18f/onemore01/E4BA94E5BC8FE688A6-0a020.jpg

 

 
画像上が、ファストバック型風防。下が水滴型風防です。

さて、理屈上はともかく、実際戦闘に入ってみると、後ろの見えないファストバックでは、敵に食いつかれたら最後、というか、食いつかれても気づけずに撃墜されちゃった!というのが続出し。

やっぱり後ろが見えなくちゃ困るよねー、と慌ててバックミラーを付けたのでした。

http://majo44.sakura.ne.jp/planes/spitVtrop/04.html

 

 

ドイツの場合は、もっと潔く、空気抵抗でまくりのバックミラーを装着。

https://www.bild.bundesarchiv.de/cross-search/search/_1523207131/

 

 

https://www.quora.com/How-useful-were-rear-view-mirrors-on-World-War-Two-fighter-planes-like-the-Supermarine-Spitfire-and-Hawker-Hurricane

 

ァストバックもへったくれもなくなってしまったのでした。

というわけで、大戦も後半になってくると、だんだん水滴型が主流になっていった。

https://onemore01.blog.ss-blog.jp/2016-10-07-1

水滴型風防のスピットファイア。スピットらしくないなあ。。。

 

 

なお、水滴型でもバックミラーを付けていたのもあり。爆撃機で、パイロットの後ろにも乗員が、という場合には有用だったのかも?しれません。

JU87急降下爆撃機の例 https://www.worldwarphotos.info/gallery/germany/aircrafts-2/junkers-ju87-stuka/junkers-ju-87-pilot-and-cockpit/

 

 

JU87 スツーカ https://hobby.dengeki.com/news/1417545/

 

 

ところで、バックミラーが本当に役に立ったのか?いろいろ意見があり。みなさんご存じミリオタサイト:http://www.warbirds.jp/ansq/1/A2000756.htmlや、なんでも質問箱Quoraからの情報では

「小さなバックミラーで、遠くから忍び寄る敵機なんて見えない。見えた時には近寄りすぎていてもう退避できない」

「バックミラーが振動してみえたもんじゃなかった」

なんて批判的なのもあれば

「無駄な装備だなどといわれながらも、誰も取り外さなかった。装備されていない機には、パイロットやクルーが自ら取り付けた」

なんてのもあり。

現実としては、味方同士の編隊飛行に便利だったのかもしれません。

以下、Quoraからの画像です。

こんな見え方らしい

https://www.quora.com/How-useful-were-rear-view-mirrors-on-World-War-Two-fighter-planes-like-the-Supermarine-Spitfire-and-Hawker-Hurricane

 

 

「数マイルほど速度性能が落ちた」そうです。

https://qph.cf2.quoracdn.net/main-qimg-f1e77b6788a2d98aa77d44f7ba58b581-lq

 

 

角型のバックミラーもあった。

https://qph.cf2.quoracdn.net/main-qimg-878a1f9e7a1489a3fa3352bb3ed3c811-lq

 

 

バックミラーはあっても使い物にならない、という事もあり。

たとえば、かぶと虫の場合、バックミラーは運転手側だけだったりします。

世界の名車かぶと虫

 

 

なぜかというと、車体が丸すぎて、バックミラーを使っても、車体しか映らなくなってしまうのでした。

運転席側でも、なんとかまるい車体をすかして後ろの道路が見えるように調整しています。

左ハンドル。運転手側です

 

 

後期型のかぶと虫で、助手席側にバックミラーが付いているのもありますが、あまり過信しないで、ルックバックで直接安全を確認したほうがいいと思います。

ポルシェの場合は、へんな幌を付けたので、ルックバックにも死角が生まれてしまい。何とか助手席側のバックミラーで後方確認ですが、せいぜい気休めにしかならないので、ルームミラーと併用し、安全確保につとめています。カメラモニタリングにしようかな。。。。

かわゆい356レプリカ

 

 
助手席がわのバックミラー。何も見えなかったりして

 

 

スピットみたいな丸いバックミラーをぼくの軽飛行機にもつけたらかっこいいなーなんて思うのですが、ばき!なんて折れて尾翼に当たったら大変だし。

でも、離陸前の暖機運転で、垂直水平尾翼のチェックをするにはとても有益だし。燃費に影響が出ないようなら、つけてみたいと思っています。

ちいさな飛行機に乗っています

ではでは。

Posted by 猫機長
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飲み会考

日本文化で恐ろしいものに「飲み会」があり。

でも、本当は全然恐ろしくなく、むしろ楽しいな、なんて心待ちにするはずのものだと思います。

実際楽しい飲み会も存在します。

ところが「飲み会」でぐぐってみると、真っ先に出てくるのが

●飲み会 断り方

「嫌な飲み会は断ろう!上手な断り方・注意点」

「今すぐ使える飲み会の断り方と断り文句100選!」

「飲み会が嫌い…最強の断り方7選!行きたくない飲み会はこうして断れ!」

とはてしなく続き。

最近の調査では、20代の40%、そして40代になると60%が「ほんとうは飲み会に行きたくない」と表明しているらしい。

 

 

なぜこんなことになってしまったのか?分析してみます。

「真相はこうだ」

1-強制参加。もちろん、うわべは参加自由ですよーん♪ですが、参加しないとどうなるか。

「あれれ、Aさん参加してないよねー」

「Aさんて、飲みにケーションしないよねー」

「そもそもAさんって、だれともコミュニケーションしないよねー」

と飲み会席上であっという間にバッシングがはじまり。飲み会後も尾を引いていくのでした。

なんと、翌日上司に呼び出され「飲み会でみんな君の素行に問題があると言っていたぞ。あらためなさい」などと注意されることさえあるらしい。

でも、実は問題行動なんてしてないのであらためるもくそもなく。飲み会に出るようになったら素行のことも言われなくなったそうです。

2-パワハラ

参加したら参加したで、何が待ち受けているか。

新入社員のころ、先輩社員から「お酒が潤滑剤となって、ざっくばらんに本音で話しあえるんだ。飲みにケーションっていいね!」などと言われると思います。

でも、絶対に本音を話しちゃだめだぞ!特に新入社員みたいな立場の弱い人は「本音なんて存在しません。脳みそ空っぽです」というふりをしましょう。

なぜなら、飲みにケーションというのは「社内における力関係の視覚化」のことだからです。

若い人が、年長の人のコップにビールをつぐというのは、歩くのも大儀なボケ老人に、元気な若者がお酒を注いであげる、というがんらい美しい助け合いなのですが、これが自然な行為ではなく、新入社員が必死になって先輩社員にビールを注いで走り回る、となった時点で、「助け合い」は単なる建前にすぎなくなり「必死に走り回る」ことで上下関係が強調(視覚化)されています。

飲み会に参加している誰が社内で勢力を持っているかを一瞬で見抜き、その人に走り寄っていって、「ぶちょおおー!このビールは泡有りでも泡無しでもおいしいんですよー!」とおどけながら楽しくビールを注げるというのが、サラリーマンの仕事の能力の一つになっています。

これが「飲みにケーション」の正体です→その1。

さて、飲み会と言うものの存在意義は「会社の存続のために社員を一丸としてまとめる」であり、いかに「会社に貢献してます!」をアピールするかが飲み会の核心ということになります。

いきおい、会話はたてまえばかり。上司の言うことには、すかさず「そうですねー!」と合いの手を入れる。

上司「鹿というのは、実は馬のことなんだよ」

社員「そうですねー!」

上司「でもね、馬って、実は鹿のことなんだよ」

社員「そうですねー!」

要するに、上司が話し終わるのを待って、他の社員が言う前に「そうですねー!」を繰り返すのが、サラリーマンの仕事の一つということである。

中国の「指鹿為馬(鹿を指して馬と為す)」が語源です

指鹿為馬的由來


 

 

ここまで読んで、「飲み会が好きな人なんているのかー!」なんて疑問に思う人がいると思います。

でも、日本株式会社のサラリーマンでは、実は「飲み会命」の人が大多数なのかもしれません。

「そうですねー!」なんて、頭空っぽにしてオウムみたいに繰り返していればいいだけですから、ちゃらいちゃらい。(実はそうでもないけど)

それよりも、飲み会でなければ言えない話題、というのがあったりします。

例えば、予算の話。

去年は予算がひっ迫して、すでに契約していた請負業者に「請負してもらうのやめました」とにべもなく断っておきながら、今年はCOVIDで事業が停滞して、予算が著しく余っちゃった、というとき。

去年だったら「会社に必要な仕事ではない」と却下されたような事業が、今年は「COVID対策だ、緊急でやれ」と実施強制になったりして、通常の判断基準がまったく通用しなくなってしまい。メール等で「本社から送金されてきたX千万円は、当初の用途がキャンセルされたとしてもCOVID対策として貢献するため絶対使うのが支局員の義務だ」みたいなへんてこな通達が来たりします。

使わないと、業務能力不足のかどでクビにされるかもしれん。といって、そのX千万円は、COVID対策というたてまえ前提以前に、すさまじく緻密な規則・制約をすべて適切にクリアしないと使えないわけで。

結果、飲み会で、有力者におどけてビールを注ぎながら、何をどこまで実施するならどのくらいまでお金を使えるか、という情報収集を行うことになります。

有力者のお言葉で、本来は降りなさそうな出費許可について、「あのときビールを注いだAさんがこういうふうに書いた企画書ならOKにしてあげるよ」あるいは「どんなに適切な内容で規則をクリアしていて、COVID対策ということが明確なうえに予算潤沢であっても、こういうのは認可されないよ」と知ることができるようになります。

これが「飲みにケーションの正体です」→その2。

ぼくが所属している会社では、営利企業でもないので、幸いここまでにはなっておらず。あるいは、ぼくみたいなローカル社員に見えないところで、上に書いたようなことが起きているのか?僕は知りません。

上記のように、組織として何をやるのか自分でもわからないほにゃららな企業があるとして、「なんでも言える酒の場」で3密で押し合いへし合いしながら、有力者同士の都合をうまく調整し、だれも責任を取らないでいいようにしたうで、下請けの業者をダメにして、見事「会社のために社員を一丸としてまとめている」そんな飲み会ばかりになっていないでしょうか。

これは、「なになに株式会社」といったポイント的なものではなくて、日本全体が落ちいっている症状だと理解します。

「飲み会で、建前というオブラートに包んだ不条理をひそかに合意してしまう」という「根性のねじくれた45歳の壮年」になってしまった日本ですが、「飲み会嫌い!」の声が高くなってきているのに救いを感じます。「そもそも不条理なんてやらない天真爛漫な12歳の少年」になれる日本が来る日もそう遠くないかな?と期待しています。

ここで終わるとドネクラな記事になってしまうので、最後に暖かいお話を。

 

「楽しい飲み会」は存在している。

ぼくの会社のお話で、とある北部の支局(現在は閉鎖されちゃいました)に出張した時のこと。

「仕事のあとのハッピーアワー」に参加したところ、

なんてことない、事務所のつくえにみんなが持ち寄ったお酒だのお菓子だのを広げて、よもやま話が始ったのでした。小さい支局なので、ぼくと鈴木さん、中曽根さん、森さん(もちろん全部仮名です)くらいか、こじんまりした会合でした。

今日は「中曽根料亭だぞー」ということで、中曽根さんが腕によりをかけたお惣菜をみんなに配っていました。でも、どこかの売店でてきとーに買ってきたとしか思えなかったですけど。

ははは

会話が始まり

「森さんの姪っ子が車に轢かれたんだって?」

「そうなんだよ。大学卒業直前なのに。けがは大したことないんだけれど、頭をぶつけて記憶喪失になっちゃってね。」

「それはいけねえや。なになに病院のなんとか先生を知っているから、その先生に相談しなよ」

「こういう記憶喪失は2,3か月で治るそうだよ、それまで気にやまないことだね」

ぼくもつい釣り込まれて聞いていたら

「あれ、もう8時だね。山の神に怒られるからみんな帰ろう」となり

「森さん酔っぱらってるよ、車に轢かれないようにね」と取り様によってはすごい失礼な、でもみんな本当に(姪っ子さんのことも含めて)心配しているからつい出た、そんな言葉に送られながら、みんなお家に(ぼくはホテルに)帰ったのでした。

こういう、自然な飲み会がいいですね。ではでは。。。

 

Posted by 猫機長
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チキンラーメンの挑戦は続く:アメリカ音楽大全

今回はその2です。その1はこちら→「心に残る日本の歌」

まず、前回のおさらい

「アデューロマンティーク」というすごいブログがあり。アートを呼吸して生きているお兄ちゃんが怒涛の勢いでアップした、圧倒する感性の世界がこれでもかと迫っています。

かっこいいなー、というわけで、ちょっと真似をしてみることにしました。

なあんて、もちろん「ちゃぶ屋とんこつらぁ麺」と「のびちゃったインスタントラーメン」くらいの差が出ちゃっているでしょうが、細かいこと言わんと!やってみます。

ちゃぶ屋さんのホームページhttp://www.chabuton.com/chabuton/chikara/index.html

 

 

ここからが新しい記事です。

独断と偏見の「猫機長今日の音楽」。どんどんいきましょう

1.The Entaiteiner

元来はピアノが本分の曲らしいが、映画「スティング」で演奏の、ほかの楽器とも混ぜたバージョンが好き。

 

 

2.Moonlight Serenade

窓から月明かりの差す夜の飛行機格納庫で、素敵女子とダンスするときの曲。

 

 

3.Sentimental Journey

敬愛するブロ友のJosepha Keiko Nishiyama さんが、日本人離れした歌唱力で歌っています。

 

 

番外編:星空にお祈り

こちらは、いかにも日本女性な歌。ははは

 

 

4.Mathilda Mathilda

センチなのばっかりなので、この辺で威勢のいいやつを一つ。「バナナ・ボート」もこの人の作品です。

 

 

5.Glory Glory Hallelujah

やあ、兄弟たちよ、私たちと会わないか

カナンの幸福の岸辺で

栄光あれ、栄光あれ、神を称えよ

永遠に、永久に!

 

 

6.Song of the Islands

アメリカ音楽と言えば、やっぱりハワイアン。

 

 

7.Song of the Islands Instrumental

Instrumental バージョン

ハワイ諸島。青い空が私を呼んでいるところ。。。。

Islands of Hawaii Where skies of blue are calling me…

8.In The Mood

アメリカと言えばジャズ。

 

 

9.My Way

アメリカと言えばシナトラ。

 

 

10.Rock Around the Clock-Bill Haley-original song-1955

アメリカと言えば、ロックンロールだ!

 

 

11.Blowin’ In The Wind

がんばれウクライナ!がんばれ台湾!

 

 

12:Chariots of Fire – Vangelis

筋肉音楽といえば。。。

イギリスだった!ごめんなさい。。。

 

 

13.Theme of Rocky

筋肉音楽といえばアメリカ。日本には、難波のロッキーもいる。

 

 

14.There Must Be an Angel(Eurythmics)

こちらも実はイギリスのグループ。まあアメリカも同じようなもんだろ。。。

 

 

15.Emperor of the North

 

 

鬼畜車掌と、キセルじじいがひたすらボコり合う映画。こういう「野郎映画」は、女性には理解できないんだろうなあ。。。

 

 

16.You’ve Lost That Lovin’ Feelin’

女性も大好きな映画、トップガン

 

 

17.It Must Have Been Love

Roxette – It Must Have Been Love (tradução) – YouTube

ううむ映画音楽になると無限に出てくるな、今回はこのくらいにして映画のだけ別の記事にしよう。

 

 

18.Aloha Oe

 

 

最後はやっぱりこの歌ですね。

ではでは。。。

 

Posted by 猫機長
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紫微斗数と飛行機①

封神演義(紫微斗数占い)という神話があり。

殷王朝が倒れて周王朝が生まれるまでの壮大なストーリーを、楽しい物語で綴っています。両王朝の英雄たちを紫微、貪狼、巨門、廉貞、武曲、破軍、天府、天梁、天機、天同、天相、七殺、太陽、太陰の14星になぞらえて、それらの星の性格や、生年月日にこれらの星たちが夜空のどこにいたかで、恋愛とか仕事とかの運勢を占うことができます。

風神演義。左が殷陣営。右が周陣営。https://kknews.cc/zh-hk/history/l2b8242.html

 

 

ランダムに、特徴的な星たちについて記載してみます。

 

◎武曲星「白刃踏むべし」

悪い殷を滅ぼし、周王朝を築いた「武王」の神格化。

「武曲」に「武王」ですから、さぞや強い将軍だろうと思いますが、そのじつ、本当の得意技は、お金儲けの「財神」だったりします。ただ、ねちねちと真綿で首を締めるようなやり方ではなく、豪快な直球勝負だ!

https://services.shen88.cn/ziweidoushu/ziweirumen-20522.html

 

 

「白刃踏むべし」というのは、無数の刃が振り下ろされてくる戦場で、そのやいばを足で踏み折って敵をせん滅するという星であり、鉄火場で爆発力を発揮。平和な状況だとかえって力を持てあましちゃうこともあり。

一方、のちに述べる「破軍星」と違って、戦闘そのものが目的ではなく、合戦中も、実は戦後の経済覇権をちゃくちゃくと準備しているというちゃっかり屋さんです。

言ってみれば、B17みたいな感じ。

B17。PIXABAY無料画像

 

 

それほど広くもないドーバー海峡を挟んだイギリスとフランスを拠点として、でも海を越えたら燃料が足りなくなっちゃう、という小さな戦闘機たち(スピットファイヤやBF109)が、ちまちまちょこちょこと互いに猫パンチを繰り広げていたヨーロッパで、そのはるか上の高度8000メートルを、一気にドイツまで飛んで行って爆弾を落とし、「無慈悲な鉄槌」でドイツの主要都市を壊滅させました。

ただ、ドイツまでついていける援護戦闘機がなかなかなく。

ドイツ上空では雲霞のごときドイツ戦闘機にボコられまくり、一時は総出撃機数の3分の1に及ぶ損害を出しながらも、「死なないやつが生き延びて、勝つ」という、小学生の作文みたいですがこれ以上ない真理を体現した恐ろしい戦略爆撃機です。

https://life-is-aviation.tumblr.com/post/181683959951/the-story-of-b-17-all-american-a-mid-air/amp

 

 

ドイツをボコす過程で無数の大型機の運航(管制・航法・操縦法・ロジスティックスなど)を実験し。アメリカが戦後世界のエアラインを制覇するという経済的利益にちゃっかりつなげていたのでした。

本当に戦後の旅客機のひな形になったのはB29ですが、こちらは金儲けの部分がえげつなさすぎ。やっぱり「経済がわかる武将」というか、資本主義によるバターと大砲の両立という意味で、B17が上と思います。(B29はバターに偏りすぎ)。

 

◎破軍星「酒池肉林の発明者」

こちらは滅ぼされた方の、殷の紂王のことです。封神演義は周の建国神話なので、紂王は最凶最悪の暴君にされてしまっていますが、実は「美貌を持ち、弁舌に優れ、頭の回転が速く(Wikipedia)」とそんなに愚かな奴じゃなく、天才タイプだったらしい。勝てば官軍、負ければ長嶋ですねーはいすみませんカープ日本一、ジャイアンツ最下位の恐ろしい年の回顧でした。

https://services.shen88.cn/ziweidoushu/pojunxing.html

 

 

悪の魔王だけに、戦闘力は最強だ!でも、悪なので、性格が。。。まわりの人々は紂王の気まぐれや残虐さにふりまわされ。

人をだまして、人肉で作ったまんじゅうを食べさせたりとかの鬼畜な行いに及んだあげく、最後はやばい女にたぶらかされて、国を滅亡させてしまいました。

さて、破軍星みたいな飛行機として

その1:F4U

最高時速700キロ、艦上機なのに高空性能もよく、とにかく頑丈で、ものすごい量の爆弾を積んで急降下爆撃とか、要すれば「敵をボコる」という面では無敵の戦闘機でした(零戦とかが寄ってきたら急上昇でやり過ごした)。

Oren Rozen, CC BY-SA 3.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/3.0>, via Wikimedia Commons

 

 

問題は、艦上戦闘機では絶対やってはいけない「超大馬力エンジン、巨大なプロペラに、主脚を何とか短くできるように逆ガル翼」という3点セットを盛り込んでしまい。

エンジンとプロペラはものすごいPファクター(乱流)をもたらし、それだけでも狭い空母に着艦なんて至難なのに、コクピットの場所が後ろすぎて前が見えず。極めつけは、逆ガル翼が、低速旋回中など、風が翼に当たる角度によっては下向きの揚力を発生させたりして、横転・大破の大事故続出だったらしい。

http://seafurry.cocolog-nifty.com/blog/2009/04/f4uf4u-30ef.html

 

 

ケンカは強いが、とにかく取り扱いの困難な、らりってるのこいつ?みたいになってしまったのである。

 

その2:Bf109

こちらは、以前の記事にちょっと書きましたが、やっぱりエンジンパワーと機体がアンバランスになってしまい。ただ、F4Uがアメリカ丸出しの、脳筋パワー・2000馬力のエンジンにものを言わせ、力づくで巨大な逆ガル翼を引っ張ったのに比べ、Bf109は、フツーに高性能の1400馬力エンジンだったので、とにかく機体の方を軽く小さくだ!特に翼は世界でも一番小さいんじゃね?となり。

いったん空に上がっちゃえば、ロール率とか小さい翼の利点が出てきて、やっぱり最強だぜ!なのですが、離陸、着陸になるとからきしダメ、というか全く安定性のない、恐ろしい飛行機になってしまいました。

でも、モデラ―目線でみると、この2機はかっこいいですよねーやっぱりアンバランスなエンジンと機体が、他に見ることのできないアクセントになっているのかもしれん。

Bf109。https://www.artstation.com/artwork/PeN4o

 

 

◎天相星「凶兆を解くオールマイティー星」

「聞大師」といって、殷の名宰相です。紂王の暴政に苦しんだ市民をいたわり善政を敷いた。紂王にも一目置かれ、一般市民にも尊敬されるという全方位外交、一人で多彩なマルチプル能力、オールマイティーな、悪条件をクレバーに解決する奴だったらしい。

https://services.shen88.cn/ziweidoushu/tianxiangxing.html

 

 

これは、占いの世界でいえば「解厄制化」の力が強いということで、「すべての凶星を制化する能力」を持っているとのことです。以上、西村天然先生の本から勉強させていただきました。

そんな飛行機として。。。

 

その1:スピットファイア

これは、機体よりも翼に注目してください。

楕円翼と言って丸っこい形にしていますが、この過程で極限の洗練がなされ。

薄い翼なのに、車輪や機銃を格納するスペースを確保。

Pixabay無料画像

 

 

これは、機体近くの主翼面積を大きくとれる一方で、翼端に行くにしたがい急激に面積が絞られるため、直線翼と総面積は同じでも、車輪やらの格納を行う翼中央ぐらいまでのスペースが十分に取れ。

また、翼端がとんがった形になることで、これも直線翼より著しく翼端抵抗誘導を下げることができた。

これらの特性から、①翼面積が大きく翼面荷重が低めの割には、翼の小さいBf109と拮抗するスピードが出せた。②運動性も良好で、翼面荷重が反則で低い零戦とも互角の格闘ができた、など、だれが相手だろうがなんとか対処できちゃうというオールマイティーな飛行機になりました。

スピットファイアとBf109の翼平面形

http://majo44.sakura.ne.jp/planes/spit/09.html

 

 

その2:F4F

こちらは「優秀な艦上戦闘機」。

つまり、頑丈で、どちん、どちん、という着艦の衝撃に耐え、艦隊上空つまりそれほど高くない空において、どんな敵機が来てもくるくると後ろについてやっつける、または味方の艦上攻撃機などを援護してまあまあの遠さの敵艦隊まで行って帰ってくる、という自然に幸せな発展を見せた、くどいけど「優秀な艦上機」です。

幸せでない発展は零戦で、陸上攻撃機の援護をするための狂った長距離を行って帰ってくる能力、アメリカのピーシュータ―(陸上戦闘機)と互角の速力、そしてパイロットを「らりっていなくても、らりったみたいにしてしまう」恐怖の運動性能という、相反するあらゆる性能を詰め込んだため、機体強度や防御力といった戦争道具に必須の部分が欠けたイタイ飛行機になってしまいました。

なお、F4Fは、単に被弾に強いだけでなくて、落っこちても「いかだ」を展開して、パイロットは魚釣りキットで助けを待つことができる、という万全の親切設計でした。

F4Fの「背びれ」に格納されていた筏

https://www.ebay.com/itm/265880777792

こんな重たいものをしょい込みながら、零戦と互角に格闘したワイルドキャット恐るべし。

 

 

珊瑚海やミッドウエーなど正規空母同士の艦隊決戦や、護衛空母による船団護衛など、どんな任務もオールマイティ―にこなし、開戦当初の最も苦しい時期でも、優勢な零戦相手に互角に戦いました。

F4Uなんかよりよっぽど連合軍の勝利(太平洋、欧州戦線)に貢献した名機と思います。

3000字超えで、とりあえず今回は打ち止め。

ではでは。

Posted by 猫機長
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台風が作った歴史。元寇の真実

蒙古襲来とも言い、鎌倉時代の1274年、1281年の二度にわたり元朝(モンゴル)が日本に侵略した戦いのことを言います。

元寇については、世につれていろいろと解釈がなされ。

戦前では、正義の日本がモンゴル軍をけちょんけちょんにやっつけ、八百万の神が起こした神風により、元軍は海の藻屑と消えました、となっており。

軍歌「元寇」

 

 

ところが、戦後では、逆に日本側がモンゴル軍にけちょんけちょんにやられ、モンゴル軍が戦利品を船に持ち帰っていたところを台風が襲い、海の藻屑となりました。軍国主義者はこれを神風といって日本を神の国にしようとしていましたが、そんな戯言にダマされてはだめですよ。あれはただの台風ですよ!

というふうに180度転換したのでした。ははは

さらに戦後も40年たって、満州や南方、シベリアで虫けらのように殺された世代の中でも、奇跡的に生き残って「戦争絶対反対!」と叫んだ一握りの人たちが寿命で死んじゃった令和の世では、「日本は実は強かったんだ!卑怯な集団戦法でかかってくるモンゴル軍を、世界でもまれにみるかっこいい重装騎兵の日本武士が追い散らし、船団に逃げ帰ったところで台風によって海の藻屑となった。この台風はやっぱり神風だ!」という風に変化してきています。

さて、どの主張が本当なのでしょうか。

実は、どれも正しくなかったのでした。

というわけで、蒙古襲来のえげつない真実を暴きます。

「真相はこうだ」

そもそもモンゴルについて。

騎馬民族です。

モンゴル。馬とゲル(パオ) https://ameblo.jp/elgatherapy/entry-12619434136.html

モンゴル高原は、ろくに雨が降らず。1000年から1200年ころの技術では、とても農業なんて。。。という状況であり。

であれば、人間では食べることはできない草をヒツジに食わせて、人間はそのヒツジを食って生き延びよう、ということになりました。

農業が「一所懸命」つまり同じ土地を営々と耕し、良く言えば定着、悪く言えばしがみついていたのに比べ、ヒツジの方は、ある場所の草を食いつくせば、とっとと別の場所に移動していってしまうため、人間のほうでもヒツジと一緒に移動するようになり。

足でてくてく、ではしんどいので、馬に乗るようになりました。

いきおい住居も移動式のパオになり。クワや鋤の替わりに弓矢で鳥だの鹿だのを狩るようになりました。

要すれば、モンゴル人というのは、天性の機械化師団だったのである。

時代が時代なので、兵員輸送車(装甲車、トラック)ではなくて、馬でしたが。

しかし、馬か徒歩か、という時代に、馬に乗るという事は、決定的な戦術的優位を与えることになり。

農耕民族が、ひとところに固まって(実は時速3キロていどで移動してはいる)、槍でやーやーなんてやっているところを、騎馬軍団の大軍が時速60キロで怒涛の疾駆をしながら、槍の射程外から機関銃のように毒矢をぶち込むということになり。

ちょっとたとえが極端ですが、竹槍でB29をやっつけろ、とほざいているうちに、はるか上空から焼夷弾を落とされ全滅、みたいな状況になったらしい。

竹槍訓練 https://rakuseijin.exblog.jp/22011141/

 

 

というわけで、あっという間にモンゴルはアジアからヨーロッパをまたぐ大帝国になった。

ただ、広大な土地に散らばる農耕民族を持てあますようにもなり。

中国を制圧したモンゴルですが、高麗だの宋だのの投降した軍隊がまだ残っており。味方として吸収するには維持コストがかかりすぎるし、反乱でもされたら一大事なので、なんとかうまく消し去ることができないかなやんでいた。

そこで日本に送り込んで、日本の武士にお掃除してもらったということですね。

ちなみに、当時の造船・航海技術では、大量の馬を一度に船に乗せて運ぶことができなかったそうで、事実日本に送られたのは大部分が徒歩の兵隊、つまり、実はモンゴルではなく、モンゴルに負けた高麗だのの残存兵だったのでした。

つまり、「てつはう」だの「毒矢」だのモンゴル式の戦法を取ったりもしますが、その実は日本と同じ農耕民族の軍隊であり、てくてく徒歩で、やーやー!という相手だった。

蒙古襲来絵詞。画面のさらに左に、モンゴル騎兵のいるバージョンもあったはずだけれど。。。

 

 
恐ろしい「モンゴルの機械化師団(機械じゃなくて馬だけど)」と対峙しないで済んだという事である。

もちろん沖を埋め尽くす軍船から雲霞のごとき大軍が上陸してくるわけですから、「日本軍は弱かった、けちょんけちょんにやられた」というのはウソで、その大軍を押し返した日本軍の実力恐るべし、というのは事実といってよい。

ただ、相手が血に飢えたモンゴル騎兵ではなく、祖国を追われてゴミのように日本に捨てられた、やる気全くなし、やらされ感満載の中国人・韓国人だったという事は理解しておくべきと考えます。

さて、やらされ感満載の高麗・南宋連合軍ですが、なかなか日本軍相手に健闘して、これなら督戦隊(元。*注1)に処刑されないですむな、いったんお家じゃなかった船に帰ろう、というとき、哀れ台風に会い海の藻屑になってしまいました。

これも、元の命令で無理やり突貫工事で作った船であり、もともとの当時の稚拙な造船技術と相まって、「神風」までいかないフツーの暴風雨で、あれよあれよという間に沈んでしまった、という事なのだと理解します。

モンゴル騎兵のいる風景。いないわけではなかったが、船の関係で、少数になってしまったらしい。

 

 
結論として、元寇は

左翼や共産主義者が言うような、「精強なモンゴル軍が悪い日本の軍人をけちょんけちょんにしたが、神の力ではなく、自然現象である台風で全滅」というのではない。そもそもモンゴル軍ではなく、中国・朝鮮の歩兵です。自然現象はその通りだが、それを天皇制批判とかに使おうとするのはいただけないですねえ。

右翼や厨二のミリオタがいうような、「世界一の皇軍がモンゴルをやっつけた」というのも、相手が実はモンゴルじゃなくて、パール―(*注2)じゃなかった中国軍ですからねえ。ただ、日本側も確かに強く、善戦はした。一方、台風は台風であって、神がかった超常現象ではないので、「日本はやっぱり神の国です」なんてイタイ解釈はやめましょう。

結局、元寇というのは、超大国の元が、国内、周辺地域のごたごたを解消するために、治安を乱しそうなヤンキーや愚連隊を日本に送りこんで厄介払いしよう、ということだった。

日本から見ればいい迷惑、どころではなく存亡の危機に立ってしまいましたが、幸いヤンキーと愚連隊だけで、やばい珍走団は来なかったので、何とか守り切った。

珍走団(暴走族)

もしモンゴルが本気で日本を攻めようとしていたら、どんな非道なまねをしてでも精鋭の騎馬軍団を送り込んできたでしょう。

イメージですが、対馬海峡に高麗人の死体で作った浮橋を浮かべて、その上を騎馬兵が疾駆して渡ってくるとか。。。。

アリ(写真はヒアリ)の「いかだ」https://newsphere.jp/national/20170706-4/

モンゴル軍なら、高麗人を使ってこうゆうのを作りかねませんよね。。。

 

 
中国やアメリカほどの大国となると、戦争そのものの勝敗より、戦争というビジネスを通じてどう経済的な利益を得るかというアプローチを見せることがあり。元寇だの太平洋戦争だの、日本はうまく利用されてしまいました。

正義だのなんだのという裏の、えげつない経済的、社会的、政治的な動きを見破ることで、将来は悪徳政治家が正義の仮面を掲げた戦争を起こすようなことを避けられるようになると、信じています。

最後に、マニアックな語句の訳注です

*注1 督戦隊:日中戦争で、中国軍の動きを背後から見張っていた監視役の部隊。中国軍が退却しようとすると、特戦隊が後ろから銃を乱射して処刑した。ウクライナにおけるロシア軍にも、特戦隊がいるらしい。

*注2 パール―:八路軍のこと。日中戦争時の中国は、資本主義の国府軍と、共産主義の八路軍がいた。八路軍は、装備が貧弱すぎて日本軍を見たら原則退避した。国府軍は督戦隊をたててがんばった。

ではでは。。。

 

Posted by 猫機長
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単フロートと双フロートの話

陸の生物である人間が作った飛行機は、陸上の滑走路を拠点としていたのですが、そのうち水の上からも発着できれば便利じゃね?と気が付き。

陸上用の主脚をフロートと取り換えて、水上機が生まれ。単フロート型と双フロート型に分かれました。

単フロート型(上・パブリックドメイン)と双フロート型(下・PIXABAY無料画像)

 

 

どちらがより優れているのだろう?と今日まで尽きざる論争になっています。

水上機の全盛時代では、なんと日本が他の国の追随を許さない大発展を遂げました。

そんな日本が、単フロートと双フロートをどのように使い分けていたのを見てみます。

以下、日本機の画像は、皆さんおなじみ中島航空機博物館(https://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/index.html)から引用させていただきました。

 

◎トップバッターは「零式水上偵察機」

双フロートですね

 

 

この飛行機は、巡洋艦とか、飛行甲板を持たない艦艇からカタパルトで射出され、はるか遠くにいる敵の艦隊の情報とかを探るなどが主任務であり。操縦士、偵察員のほかに航法員を乗せることで、広い洋上を迷子にならないで飛ぶことができ。

空母同士の艦隊決戦においても、空母は攻撃用の戦闘機、攻撃機、爆撃機で満杯なので、随伴する巡洋艦から零式水上偵察機を発進させて敵艦隊の動きを探りました。

真珠湾攻撃では攻撃隊に先立ちホノルル上空へ飛んでいき、見事敵情報告の大任を果たしましたが、ミッドウエーでは、カタパルトが故障して発進が遅れたために、敵の強襲を許したという、目立たないけれど決定的な役割を担っていたようです。

つまり、3座という事で長距離飛行や夜間飛行を可能とし、偵察以外にも爆撃など多用途で重宝されたそうです。どこまでも真っ直ぐ、ぶれずに安定した飛行ができる傑作機、という事だったらしい。

 

 

◎「瑞雲」水上偵察機

やっぱり双フロート型

 

 

零式水上偵察機とよく似ているけれど、こちらは敵戦闘機と格闘したり、急降下爆撃ができるように、大幅に機体を強化しており。乗員も、専門の航法士が減らされて2名になっています。

戦争も後半になると、零式水上偵察機では、敵の戦闘機の餌食になってしまう事が増え。何とか落とされないよう、空戦フラップを装備したりがんばった。また、無理やり急降下をやらせようとしたので、エアブレーキとかが振動して空中分解が多発したらしい。

Wikipediaでは、水上機にしては攻撃力が優れている、と書いていますが、それは水上機にしてはという事であって、雲霞のごとく押し寄せるグラマン相手にどこまで生き残れたかは疑問です。

一方、魚雷艇を爆撃したりとかで活躍しました。

 

 

◎二式水戦

単フロート型

 

 

零戦を水上機にしたらこうなった。フロートを付けても意外と性能低下は抑えられたらしく、飛行場のない南方の島々から飛び立ち、連合軍戦闘機相手に大活躍しました。

 

 

◎零式観測機

さてさてマニアのみなさん、ついに主役の登場です。

やっぱり単フロート型

 

 

観測機は、戦艦などに搭載して、艦隊決戦において、味方の戦艦の主砲弾が敵の戦艦に命中しているかどうかを文字通り観測し、味方へ伝える、というのが主任務の飛行機です。

当時の戦艦は、主砲の射程が4万メートルに達しており。地球は丸いので、その距離だと、地平線(水平線?)に敵の艦影が隠れてしまい、ろくろく視認するのも困難になってしまっていた。

そこで、観測機を飛ばして上空から射撃情報を得よう、ということになり。

こんなかんじ(出展:https://hatoh-yamato.jp/archives-044/)

 

 

航続距離は「零式水上偵察機」の3分の1くらいと短いですが、その分格闘性能を向上し。

味方の着弾観測を行うために空に上がるという事は、敵の観測機も上がってきているわけですから、その敵が純粋な観測機であろうが、空母から飛んできた戦闘機であろうが、格闘して落としてしまえ!という恐ろしい野望を持った飛行機になりました。

ただ、時代はすでに砲戦ではなく空母同士の航空決戦になっていたので、観測、という面では全然出番がなくなってしまい。

そのかわり、船団護衛や離れ島の防空で、敵機に無双するという野望は見事達成され。グラマン、P38やP39という本職の戦闘機をバタバタ叩き落す大活躍をしたそうです。

零式観測機と二式水戦のコンボは無敵だったらしい。

P38(パブリックドメイン)

 

 

P39(パブリックドメイン)

 

 

このへんで、単フロートと双フロートの利点・弱点が浮き彫りになってくると思います。

1.そもそも水上機にとって、まず離水というのがものすごく難しく、リスキーな行いである。水は、フロートの底に粘着してしまい、まるでボンドを引きはがすようにして離水しなければならなくなるらしい(すいません、ぼくは陸上機パイロットなので、また聞きです)。従ってエンジンパワーがなく、鈍重な機体は、そのぶん水上滑走がやりやすい機体でないと、制御不能、転覆、になってしまい。

単フロートだと波とかが斜めに当たったりする場合の制御が難しく、離水には双フロートの方が一日の超あり、ということで、零式水上偵察機や瑞雲は双フロートになったらしい。

2.エンジンパワーがありすぎても、プロペラトルクなどで単フロートは苦しいらしく、シュナイダー杯のレース機などでも双フロートを採用しています。

マッキMC72 https://grabcad.com/library/idrocorsa-macchi-castoldi-mc72-1934

 

 

こういったレース機はともかく離水速度が速いので、その速度になるまで延々と滑走しなければならず。この間すさまじい偏向のねじれに対応するために、片側のフロートはあえて燃料タンクにしてバラストとした、という情報もあります。写真のマッキがそうだったかは情報えられませんでしたが。

二式水戦や零式観測機は、翼面荷重がレース機よりずっと低い(上昇力がものすごく高い)ので、パイロットがうまくトルクを殺せば、危険な水面をそんなに走らなくても離水できた、という事と推察します。

3.いったん離水すれば水上機も陸上機とおなじ、というわけにはいかず。大きなフロートを付けているぶん、飛行特性にも影響が出てしまい。

前方投影面積だけなら、実は単フロートと双フロートはそう変わらず。空気抵抗による速度への影響は、有意なほどにはならなかったらしい。

一方、単フロートの場合、重いフロートを1個にまとめて、機軸中心の垂直線上に置くことができ。

https://geolog.mydns.jp/www.geocities.co.jp/Bookend-Ohgai/3853/jnrs/jnrsC235c.html

 

 

https://daihonnei.com/wp-content/uploads/2017/04/%E7%91%9E%E9%9B%B23%E9%9D%A2%E5%9B%B3-1.jpg

 

 

このため、ロール性能の低下を最低に抑えることができた。左右の補助フロートはそれほど影響がなかったらしい。

横転性能は、格闘戦の中でも重要ですから、二式水戦や零式観測機が単フロートなのもうなづけると思います。

4.なんちゅう理由じゃ、という単フロート機もあり。

その名もグラマンJ2F「ダック」

http://www.fiddlersgreen.net/aircraft/Grumman-Duck/IMAGES/duck-standing-grumman.jpg

ロートが巨大すぎて、飛行機にフロートが付いているのか、フロートに飛行機が付いているのかわからなくなっているのでした。

この巨大なフロートが、メインギアの格納と共に、なんと居住区となっており、「燃料や貨物の他、並列のシートに2名まで人員を乗せて輸送が可能だった(Wikipedia)」とあります。

ここまでくると、飛行艇ですよね。。。。

ぶきっちょだけれど、貨物輸送から海難救助まで、多用途で活躍した傑作機になりました。

アメリカとかは、二式水戦みたいな水上機は作らなかったの?という質問があるかもしれません。

あるにはあった。でも大量に使われるという事はなかった。

水上機型スピットファイア

https://www.hlj.co.jp/product/KOP73170/

 

 

水上機型のグラマンF4F

https://live.warthunder.com/post/763196/en/

 

 

F4Fの水上機型は「野生のナマズ」と呼ばれたようです。

アメリカには「飼いナマズ」とか「のらナマズ」がいたのだろうか?「養殖ナマズ」と「天然ナマズ」はあるみたいだけれど。

脱線ついでに、東京の「わかば」には、日本有数といわれる「天然物」のたい焼きがあります。わくわく。。。

「わかば」のたい焼き

 

 

アメリカの場合、島を占領すればあっという間に滑走路をつくってしまうし、戦争開始2年後の1943年には「週刊空母」といって、一週間に一隻の割合で空母を就航させていたので、わざわざ水上機を作る必要なんてなかったのですね。。。。

パブリックドメイン

 

 

日本が水上機大国になったのは、ろくに滑走路も作れない貧弱な工業力が理由だったというオチになってしまいました。

ああ無情。。。

現在では、セスナなどの水上型が、カナダなど水面がいっぱいの国々で大活躍しています。やはり離水が一番の課題なのか、みな双フロートになっています。

ではでは。。。

 

Posted by 猫機長