カテゴリー: ブログBlog

ブログBlog

孫子の兵法:勝ち組と負け組を分ける〇〇とは

突然ですが、ひょんなことから、「胡適(こてき)」という人の行状を知る機会があり。表題の「孫子」とあわせて、みなさんと一緒に解明したいと思います。

春秋戦国時代の戦車

http://blog.livedoor.jp/hobiii-kingdam/archives/1018353633.html

 

 

まず、孫子の兵法ってなに?

紀元前500年ごろ、中国春秋時代の思想家で「孫」さんという要注意人物がおり(あるいはいたことになっており)。このおっさんは、どうゆう過去を持っているのか、後世のマキャベリ―もびっくりの、恐るべき「戦争マニュアル」を世に出しました。これが「孫子の兵法」です。

どんなことが書いてあるの?

どうやって戦争に勝つか、です。要約は

◎まず、戦争をしないことである。ははは

「兵は国の大事にして、死生の地である」つまり、戦争なんてすさまじくコストがかかって、国自体が滅亡の危機にさらされる愚行であり、ぜったいやるな、みたいに書いてあり。邪魔な国があっても戦争に訴えずに、うわべは同盟国です、と言っておいて、裏ではいろいろなうわさを流しまくって相手国内の内紛を誘ったりなどの策謀術策でつぶしてしまえ、としている。

◎それでもだめだったら、初めて戦争となる。

この場合も、だまし討ちで一瞬に勝負を決せよとか、勝てる戦闘だけしろ(負けそうな場合はとっとと逃げろ)とか、謀略・欺瞞を駆使して、それって卑怯じゃね?という内容に。

ケンカに卑怯もくそもあるか、ということらしい。

しかし、その内容は、単に戦争のことだけではなく、ビジネスの場面にも活用ができるとして、世界中の企業家たちなどから絶賛されるベストセラーとなっています。

紀元前500年の書物ですが、その内容は今日も通ずる真理に迫っているらしい。

ということは、勝ち組になる人は、どこかで「孫子の兵法」を知ってか知らずか実践しており。一方、負け組になっちゃう人は、実践しているつもりでぜんぜん見当違いのことをやってた、というケースが多いと理解します。

「実践した」と「実践したと思った」の違いはどこで生まれるのか?

ここで「胡適」さんに登場してもらいます。

こちらは確実に実在が確認できる人で、資本主義時代の中国つまり中華民国(国民党政府)で、北京大学の学長になった知識人です。

胡適さん。1962年、70歳で没。

1939年にはノーベル文学賞候補にノミネートされた。すごいな

https://en.wikipedia.org/wiki/Hu_Shih

 

 

19歳の時にアメリカに留学し、超有名な哲学家デューイに弟子入りしました。

そんな奴知らないよ?という人でも「プラグマティズム」という言葉は聞いたことがあると思います。

日本では実用主義、実際主義と訳される哲学の一派で「経験、認識によって形成される概念と、その概念によってもたらされる客観的な結果によって世界は科学的に記述するべき」という、もはや哲学なのか科学なのかわからない、いかにもアメリカらしい現実的な展開で、胡適は、デューイから、こうした実利的な考え方を学びました。

もともと現金な中国人の一人である胡適。孫子の残した「恥も外聞もないケンカの勝ち方」も民族の血にインプットされていたらしく、その素養を見事に開花させる時がやってきました。

それが「日中戦争」

当時日本は満州から上海へと、どんどん侵攻しており。

どうしよう?と中国側は慌てふためいていました。

それこそ孫子だったら「勝ち目はない、戦争するな」なのですが、現実として日本は血も涙もなく侵攻してきており。

「何とかしてくれよドラえもーん!」

ドラえもんのかわりに、胡適がいました。

胡適がレコメンドしたのは「日本と全面戦争すべし」でした。あれ?

胡適の戦略は、以下の通り:

◎中国は、日本と戦っても勝ち目はないのだが、そこをあえて、いかにも日本の挑発に乗って戦争を決心した、と見せ、日本軍との戦線を拡大すれば、日本軍は喜んで中国大陸に大軍でなだれ込んでくるだろう。

◎ここで、中国軍はまともに戦う必要はない。うまく日本側の弾薬糧食を消費させながら、逃げるが勝ちだ!ますます日本軍を中国内陸に誘い込んで消耗させ、同時に「侵略者日本」のレッテルを貼って世界中が日本を悪者にする大義名分を得る。

◎一方で、世界にはアメリカとソ連という強国がいる(当時はまだ超大国までいかなかった。胡適の慧眼おそるべし)。日本がじゃんじゃん中国の利権を奪い去っているのを黙って見てはいないはずだ。両国は、日本が中国で独り勝ちしないよう恐ろしい制裁を開始して、その制裁は、日本に平和的解決が絶望的、イチかバチか。。。と思わせるようになった段階で米ソへの戦争に移行するだろう。

◎中国は、その段階への移行を促進し、日本軍が消耗しまくるよう引き受ける。

この戦略では、戦場となった中国全土が荒廃しまくることを意味していましたが、蒋介石も正面から日本と戦うことを決意。

一方、ソ連はともかく、アメリカは日本の独走に怒り。イギリスと結託して「援蒋ルート」を作り、ビルマなどを経由して米英の武器をじゃんじゃん中国に供与しました。

援蒋ルート

中印回廊 ミッシングリンク接続へ

 

 

この時期は、日本と中国は正式には戦争しておらず「地域的武力紛争」でした。なぜかというと、宣戦布告してしまうと中立国条項が発効してしまい。アメリカは、中国には武器を供与できなくなってしまうし、日本には石油などの資源を売ることができなくなっちゃうからです。こうして、日本、アメリカ、中国の大人の都合によって、中国での戦いは「日華事変」であり、真珠湾攻撃により初めて「日中戦争」になりました。

ううーむ、まるでウクライナとロシアの「戦争」みたいだ。

ウクライナもロシアも実はアメリカ(あるいは西欧)に依存していて、両者ともに宣戦布告しないのと同じと思います。。。。

さて、胡適の読み通りに、日本は中国での泥沼化により身動きが取れなくなったところでアメリカが禁輸措置やハルノートで恫喝したため、「男には、勝てないとわかっていても戦わなければならない時がある」とアメリカに対して開戦してしまいました。

この胡適の戦略を裏付けた理論を「日本切腹中国介錯論」といいます。

すなわち

◎日本は、「正義のために」米英蘭と戦うという、事実上の切腹(自殺)をするはめになってしまい。

◎一方、「恥も外聞もない」中国は、自国との戦争をうまく米英に肩代わりしてもらうことで、自分自身は日本に引導を渡す、つまり介錯人になりました。ははは

日米安保条約調印。

戦後の日本も軍備をアメリカに肩代わりしてもらって、復興に成功した。

https://blog-imgs-134.fc2.com/y/o/s/yosukenaito/20200119001322243.jpg

 

要するに、中国は「勝てない戦争をするな。負けるぞ」という孫子の鉄則(これ自体は小学生でも言いそうですが)に日本が引っかかるようにする、つまり日米戦争を勃発させるために、中国では勝てる見込みのない日本を相手に、あえて戦争することによって誘導した、というわけですねー。

まさに「孫子の兵法」のウルトラC的な応用である。

ここで、勝ち組と負け組を分ける「〇〇」つまり「実践」が明らかになるのでした。

一流の人は、「勝てない戦いはしない」と正しく実践し、勝てるようになるまで自分を鍛える。中島悟が峠でレーステクニックを磨きぬき、レース出場の機会があっても「まだ勝てないから出ないよ」と、負ける勝負はせず。デビューしてからの恐るべき戦績は、カーマニアの人ならご存じのとおりです。

二流になると「勝てない戦いはしないとはいうけれど、まあいいじゃん」と生半可な行動をしてしまい。スポーツなら、負けちゃった、家へ帰ってラーメンにしよっと、で済みますし、育ち盛りの剣道選手なら、勝ち負けは気にせずともかく場数を踏む、ということも大切ですが、国家の存亡をかけた戦争でこれをやると。。。。

三流になると「勝てない」ことが明白なのに、戦争に踏み切ってしまう。日本がまさに好例ですね。。。。

中島悟

 

 

中国の場合は、日本が三流であることを見抜いて、見事「孫子の兵法ウルトラC」で日本を仕留めたということである。

超一流の神業。中国おそるべし。

共産主義になってこの英知が悪いほうへ全開になってしまっていますが、台湾という「真の中国の残像」も存在しており。「イッタイイイチロ」みたいなマガイモノではない、将来の友好を期待しています。

遣唐使船(復元)

Photo AC無料画像

ではでは。。。

 

Posted by 猫機長
ブログBlog

尾翼が暴く戦闘機の実態

今回は、飛行機マニア向けの内容になっちゃった!でも、ちょっとだけ紫微斗数のお話も入れているし、素敵女子の皆様も、みんなで、いいね!してね!

さて。。。

米国の航空ショーでは、Warbirdsといって、第二次大戦当時の戦闘機がたくさん展示され、大盛況です。

クラッシックプレーンの魅力が、世代や国籍を超えて人々を引き付けるのだと思います。

ピストンエンジン機として発達の頂点に到達したこれらの飛行機たちは、国は違ってもスタイルはかなり似たものになっています。以下、Pixabay無料画像から各国の戦闘機をピックアップしました(なぜか零戦やグラマンは発見できず、かなしいな)

イタリア、スイス(ドイツから輸入)の戦闘機

 

 

アメリカとソ連

 

 

太っちょの空冷星型エンジン戦闘機

 

 

ほっそりした液冷エンジン戦闘機

 

 

これらの写真を見れば、

◎低翼単葉全金属、1人乗りの密閉式キャノピー

といった特徴があり(例外として、木製とか、双発や、中翼などもある)。

違う国々で開発しても、最先端技術を求めると、おのずとデザインも似通ってくるという事なのだと思います。

例えば、ドイツのBF109とイギリスのスピットファイアは、いずれも

◎液冷式、ファストバック(胴体と一体になったキャノピー)、低翼下面に冷却器配置

などなど、両国でスパイ合戦でもあったのか?みたいに似通っています。

Bf109

 

 

スピットファイア

 

 

上記は至近距離からの鮮明な画像なので、スピットファイアのほうが丸っこいなみたいにわかるのですが、ちょっと遠くになれば、いずれもとんがった機首のほそっこい戦闘機で、どっちがどっちなんだ?となると思います。

日本にも「飛燕」というとんがった機首の戦闘機があり。

飛燕

 

 

この飛行機を見たアメリカ戦闘機は「Bf109だ!」と勘違いしてしまい。

その程度ならともかく、日本の戦闘機や防空陣地からは「P51だ!」と間違われて攻撃されてしまうというかわいそうな飛行機だったそうです。

P51

 

 

では、性能も似通っていたのでしょうか。

それがそんなことはなく。それぞれが個性あふれる性能を発揮していたのでした。

例えば、Bf109とスピットファイア。

スピットファイアは、当時世界最高の技術水準を持っていた英国がその最先端技術を盛り込んだ戦闘機で、薄くて楕円形の翼など、素直に「どんな主翼なら戦闘機として最大の性能を発揮できるか?」を追求したものとなり。「大迎角での誘導抵抗の減少、翼端失速の防止、翼内武装の充実、高速といった長所(Wikipedia)」が得られました。つまり、スピットファイアは零戦と互角の格闘戦ができるし、一方でBF109と最高速を競い合うというスピ―ドも出せるという、なんでもOK、オールマイティの「天相星」みたいな戦闘機になりました。すごいな

*「天相星」とか、紫微斗数の言葉が出ましたが、別にスルーしてもOKです。紫微斗数が好きな人は、あそういうことか、と納得されるかもしれません。

さて、第1次大戦の傷を引きずり、イギリスほどオールマィティな産業のすそ野を持たなかったドイツですが、第3帝国による世界征服の悲願を達成するためには、世界一の戦闘機が必須であり。

ハインケルの楕円翼とか、スピードを出すには貢献したが、スピットファイアのように運動性や翼内の機銃格納といった応じ技をひねくりだすに至らず。

どうしよう。。。

と、なやんだあげく「エンジンにモノを言わせるしかないんじゃね?」という結論になり。

飛行機にもいろいろあり。安く安全に大量の旅客を運ぶための旅客機と、上昇だの下降だのを目まぐるしく行い、機銃をぶっぱなす戦闘機では、エンジンのつけ方も180度違い。

今時の飛行機ですが、ボーイング747を見てみます。

https://www.wikiwand.com/ja/%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0747-400

 

 
エンジンは、胴体に比べて20分の一くらいの大きさしかなく。よくこんな小さなエンジン4基であの巨体が持ち上げられるものですねー。

BF109になると

なんと、胴体全長の5分の1ほどをエンジンが占めているのでした。

http://propeller3.blog61.fc2.com/blog-entry-86.html

 

 

それって戦闘機はみんな一緒なんじゃね?

いやいやそうでもないんですよー例えば実質同じDB601エンジンを積んだBf109と飛燕の大きさを比べると、こうなります。

画像はこちらからお借りしました

https://tabletopwarrior.blog.ss-blog.jp/2009-11-12

 

 

これは飛燕が大きいのではなくて、Bf109が一回り小さいのです。

ぱっと見は、BF109と飛燕は「ブルゾンちえみと渡辺直美」で、どっちがどっちだかわからないが、並べてみると、かたや「栄養失調で縮んでしまったブルゾン」かたや「肥満していよいよ肥大化した渡辺直美」くらいの違いにはなるのである。

あやめにかきつばたのような美人。無理か。。。

https://www.excite.co.jp/news/article/Fumumu_127066/

 

 

なんのこっちゃ?でも、この違いは超重要なのです。

以前、スピード競技機のお話をしたときに、

スピードを出すためには

①とにかく大馬力のエンジンが欲しい

②そして、とにかく空気抵抗を減少させたい

この2つが重要です。

と書きました。

その結果、安定性だのなんだのを犠牲にして、ともかくでかいエンジンに、必要最小限の翼をつけよう、ということになり、

こんな飛行機が生まれました。

https://ocoze.net/pulamo/02tannyou/32/GB-R1/GB-R1.html

空飛ぶビヤ樽、ジービー・レーサー

 

 
BF109も同じような思想で生まれ。

https://www.asisbiz.com/il2/Bf-109E/LG2-I/images/Airworthy-Bf-109E4-1.LG2-White-14-Hans-Joachim-Marseille-France-1940-01.jpg

 

 

BF109は、機体に対するエンジンパワーの効率という点では、世界のどんな戦闘機をも凌駕することとなり。(後に二式戦とかライバルが出てきますが)

すげーじゃんやっぱりドイツ人て頭がいいね!

と言いたいところなのですが。。。。

エンジンでかすぎ、プロペラもでかすぎ。つまり主脚を長く大きくせざるを得なくなり、重量増加にならないために、付け根を胴体の骨格に組み合わせたのはいいが、そのため轍間距離が取れなくなってしまい、着陸時の安定性が損なわれてしまいました。

プロペラで地面をこすらないために、地上での姿勢は機首を天につくように突っ立ってしまい、俯角が大きすぎて翼に揚力が生まれず、離陸できないので、主翼の前縁に「自動スラット(低速時は開いて、高速時は閉じる)」をつけて主翼の気流をなんとか整え、離陸できるようにし。

前縁スラットと後縁のフラップ

出展:https://www.tamiya.com/japan/products/61117/index.html

 

 

無理やり離陸できるようにはなったが、翼が小さすぎ、機重を支えきれないため、今度は着陸が異様にやりにくくなってしまい。

空気抵抗削減のために小さく機体に埋め込んだようなキャノピーで、ろくに前も見えないパイロットが、必死になって機体を安定させるのですが、すなおに着地してくれず、ぼよよーんと飛び跳ねて機首から地面に突っ込んだりするような事故が絶えなかったらしい

それでも空に上がってしまえば、加速やロール性能など、今度は小さなつばさの利点が出てきて、エンジンパワーに物を言わせてスピットの完成された翼とも互角で戦えたらしい。ただし、高速、高G機動で補助翼がスナッチ(取られる)など、やばい癖もあったらしく。

つまり、BF109とは、ケンカにはめっぽう強いが、一方でものすごく扱いにくい、いわゆる「破軍星」みたいな飛行機になってしまったのである。

Bf109がどんな飛行機かを端的に物語っているのが水平尾翼。

基本、尾翼特に水平尾翼の配置は、主翼から発生する乱気流との戦いといってよく。

Bf109の場合、地上滑走時の機首上げ角度がきついので、気流が当たらずエレベータが効かないのと、主翼のスラット作動時に発生する乱気流を避けるため、水平尾翼の位置を上にあげて、いわゆる十字尾翼になってます。でも、垂直尾翼という細い足場なので、つっかい棒を立てて振動を防いでいます。

画像出展 https://www.1999.co.jp/image/10000361/10/1

 

 

スピットファイアや零戦など、操縦性のいい飛行機は、尾翼と主翼のバランスもとれていて、パイロット目線で見るとなんか安心します。

Bf109は、なんでつっかい棒までして十字尾翼にするのか?という、なにかアンバランスな歪みを余儀なくされた飛行機だ、という事なのですよね。東の大横綱をBF109とすれば、西の大横綱にF4Uがあり、こちらも後家製造機として有名になりましたが、やはり珍妙な位置に水平尾翼が付いています。

変な位置の水平尾翼、というと、二式戦があり。

鍾馗の水平尾翼は、垂直尾翼よりものすごく前にあるみたいですが、これは垂直尾翼のほうを後ろに持って行った設計で、射撃時の安定性が抜群だったらしい。

https://www.webmodelers.com/201608katoushouki.html

 

 

最後に、ぼく個人の話で恐縮ながら。。。。

高翼機あるあるですが、水平尾翼が主翼と同じ高さないしはさらに低い場合があり。別にインメルマンとかはやらない、そのへんをのこのこ遊覧飛行するための軽飛行機なら、これが一番安定して、楽しく飛ぶことができます。

ではでは。。。。

Posted by 猫機長
ブログBlog

地下鉄に見る日本人の美術素養

日本に行った時のお土産に、地下鉄の切符を持って帰りました。

東京の地下鉄。世界に類を見ないち密な路線網で、あらゆる区間の効率を考慮しつくし、切符も多数のランク(金額)に分かれています。写真のは190円区間です。

上のはブラジリアの地下鉄切符です

 

 

日本の地下鉄は、とても便利で、清潔。乗っている人たちも礼儀正しく、大好きです。

でも、はっきりいって、この細かい料金の区分けだけは、同意できなかったのでした。

なぜこんなみみっちいことをするのか?

ブラジリアにも地下鉄があり、おおざっぱそのものの路線です。でも、いちまい切符を買えば、その切符でどこからどこまで行こうと勝手です。

東京だと、ここからここまでは100円。でもそこから先は190円だから、別の切符を買いな、みたいな、重箱の隅をつつくようなものになってしまい。地下鉄一つ乗るにも、やれこの区間はこの路線で、その値段は。。。。なんてこんがらかりすぎてわけがわからなくなってしまい、ともかくSUICAとかでスルーパスだ!となんとかしのいでいる状況ではないでしょうか。

東京の地下鉄マップ。https://www.tokyometro.jp/station/

 

 

ブラジリアはこんなかんじ。https://metro.df.gov.br/?page_id=8768

 

 

日本の場合、実は、日々の仕事や生活が、あまりにきめ細かすぎる配慮を要求する状況になってしまっており、その一つの例が、このみみっちい地下鉄の価格設定に表れていると思っています。つまり、地下鉄なんて日本の魑魅魍魎さのほんの断片で、24時間あらゆる出来事に、あまりにもち密に対応しなければならない生活に疲れ切って、自分でも訳が分からなくなり。最後は、ふらっとホームから飛び降りようとしていて、青色灯ではっと気が付き助かった、なんてことになっていないでしょうか。

駅の青色照明。https://karapaia.com/archives/52069214.html

 

 

なぜこんな生きにくい国になってしまったのか。

それは、もともと芸術に生きる人々の国であった日本が、幕末の列強進出で、植民地にならないために、理数系の考え方を無理やり「インプラント」させられた、その影響が今日にいたるまで残っているためと理解します。

日本人てそんなに芸術的だったっけ?

はい、フランス人が驚いてジャポニズムを推進したくらいに、芸術的です。

その日本人の芸術性は「蕃書調所」「工部美術学校」に見ることができます。

    -O-

時は幕末。ペリーにカツアゲされ、にっちもさっちもいかなくなった日本。

浮世絵なのにパースの効いた「米船渡来 旧諸藩士固之図(べいせんとらいきゅうしょはんしかためのず) 」

 

 

浮世絵美人なんて描いている場合じゃないぞ!大砲の製図だ!

と、必死になって西洋の作画技術を学ぼうとしました。

そのための学校が「蕃書調所」

語学、精錬学(化学・薬学)、機械学、数学など、進んだ西洋の学問を学んで、列強に対抗するために、江戸幕府が設立した、当時の大学・専門学校をミックスしたような学校でした。

これらの学問に交じり「画学」もあり。

西洋美術について「調べ」学ぶ学部でした。

美術とはいえ、学ぶ目的は「画題となる物品を、日本画では不可能な精密な描写、迫真の画像で再現する」という意味合いがあり。なんか歯切れの悪い言い方になっていますが、現代用語でまとめると、ようするに「工業製品の設計製図技術を獲得したい」という事なのでした。

この学校で学んだ重要な人物に、高橋由一がいます。

その代表作が「ガトリンク機関銃の組み立て用精密詳細設計図」

ではなくて

「鮭」でした。

 

 

この絵のどこが製図なのか?

というか、現在の超写実絵画『鮭 ─ 高橋由一へのオマージュ ─ 』に比べたら、ピンボケすぎて、80年代頃の写真程度にしか見えなかったのでした。

 

 

それでも、浮世絵しか知らなった日本では、衝撃の精密画像だった。

しかし、「しゃけ」なんですよねー

「ガトリンク銃」ではなく「しゃけ」

ここに高橋由一に代表される、日本人のどうしようもない芸術性が暴かれるのでした。

高橋由一「下野塩谷郡男鹿川独橋有三架」

 

 
がんばって橋梁構造の描写を試みてはいるけれど。。。やっぱり図面じゃなくてアートですよね。。。。

日本は技術立国、職人の国ですが、職人ってどんな人?と考え直してみると。

「一杯の魂―ラーメン人物伝―」ISBN4-08-859357

こんな感じ。「理屈ではなく感覚」だそうです。ははは

 

 

三菱リージョナルジェット(MRJ)についても、米国FAAの審査に通らなかったのは、アメリカが要求する「ボーメ度」じゃなかったもろもろの基準数値を、三菱側が明確にクリアできなかったというのがあるらしい。

きっとアメリカの飛行機より安全で繊細な、操縦しやすい飛行機だと思うのになー。

MRJについては興味深い考察があるのでこちら→国産ジェットの夢を阻んだ「型式証明」の壁 責任は三菱重工だけか 日経ビジネス記事 2/7

https://travel.watch.impress.co.jp/img/trw/docs/1130/516/html/000_o.jpg.html

 

 

しゃけの絵ではロシアの軍艦を撃沈することはできません。

というわけで、明治になると、こんどはもっと赤裸々な名称の学校が生まれます。

その名も「工部美術学校」

「工部」と「美術」が両立する、どうしようもない日本人のなあなあ気質が全開になってしまっています。

結局、この学校も工部というより美術で日本をリードし、美術面で拮抗する形で東京美術学校、さらには東京藝術大学が生まれるのでした。

いくら製図しようとがんばっても美術になってしまう日本。天下のおフランスに「ジャポニズム」という一大美術運動を発生させた原動力を、ここに見ることができます。

日本人には生まれながらに芸術の血が脈うっているのです。

数値・計算の世界とは、一線を画した情感、感性の世界です。

これが迷走すると「八紘一宇」だのと妄想の世界になり、自国も滅ぼし世界にも迷惑をかけてしまう。

日本がアジアを開放したのは本当です。でも、開放の仕方が、石油のある資源国に押し入ったら、そこでは現地の人たちが西洋人に搾取されていたので、「敵の敵は味方」となって協力したというのが真相でした。

ガトリンク銃 http://www.xn--u9j370humdba539qcybpym.jp/part2/archives/463

 

 

しかし「悪い西洋人にいじめられているアジアを、神国日本が皇軍で開放する」という「夢・希望・アート」の世界に逃避してしまった結果、戦争という事態で最も効果的な工業製品である原爆を落とされてしまいました。

ロートレック「ディヴァン・ジャポネ(日本の長椅子)」

 

 

ここまで読んで、「そんなことないぞ!日本はあらゆる情報をち密に検討し、熟考の上で開戦に踏み切ったんだ」という人もいるでしょう。

日本人から見れば、その通りです。

でも、世界からは「だらだら中国と紛争し、泥沼化させた結果、打開しようとしたはいいが、本質と離れた無駄に細かい目先の事象の分析で、かえって戦略的に事態が見えなくなってしまい、成算もないのにアメリカを攻撃してしまった」と見られているのが、偽らざる真実です。

ち密な計算をしているように見せかけながら(無駄に細かいだけ)、実はアートな主観・感性で物事を進めてしまう日本人の性癖は、日本人自身が常時戒めておかないと、どんな悲劇をもたらすかわかりません。

でも、世界でも有数の、アートな国民であるという事も事実であり。それは、とりもなおさずアートに生きる、という事も、世界のどの国よりも得意なはずだと理解します。

なぜ「得意なはず」であり「得意」でなくなってしまったのか。

それは、「工部」美術学校というように、幕末から今日にかけて、無理やり日本人のアートに工業の枠をはめ込んでしまったからなのです。

もちろん、アヘン戦争で超大国清が亡国の憂き目にあっている時代に、「あばずれ美人」なんていってる場合じゃないだろう!という事は理解します。

喜多川歌麿「教訓親の目鑑(めがね)  俗に言うあばずれ」

 

 

しかし、令和の日本は、ロシアや共産中国、南北朝鮮に囲まれ、決して安泰ではないものの、幕末よりずっとましな状況にあると理解します。

そろそろ、みみっちい詳細化で安心しようとする思考から解放されてもよいころかな?と思ったりします。

最後に、日本の絵に比べたら製図になっている西洋の絵画と、アートかどうかなんてどうでもいいや!でも気づいたらアートになってました、という日本の絵画を掲載して、結びとします。

ルノワール「犬の頭部」

 

 

仙厓和尚「犬図」

 

 

きゃふんきゃふん。ではでは。。。

Posted by 猫機長
ブログBlog

ベイルアウトだ!緊急脱出装置のお話

パブリックドメイン

 

 

空を飛ぶものは落っこちる。これはニュートンの法則です。

とんまな小鳥が木の枝への着地に失敗しごっつんこ、あららなんて別の枝につかまってお茶を濁す、なんてこともありますが(一度だけですが確かに見ました)、鳥に比べたらはるかにぶきっちょな飛行機では、墜落はいつも警戒しなければならないリスクとなっています。

これが軍用機になると、気流だ雲だ、という自然現象のみならず、人間様自体がミサイルだなんだと撃ち込んでくるので、墜落なのか撃墜なのか、ともかく落っこちることを前提にした飛行機を作ることが必要になってしまい。

第2次大戦までだったら、飛行士にパラシュートを持たせて、キャノピーを開けて脱出、だったのですが、高度8千メートル、相対速度800キロですさまじいGのかかる無理な飛行をやってへとへとのパイロットでは、のんきに窓を開けて、なんてのもうまくゆかず。脱出時に自分の飛行機の尾翼に衝突して死んじまうパイロットも出てしまい。

こんな感じ。真っ二つ、というよりバラバラ・ミンチ状態になったらしい。

「零戦の操縦」ISBN978-4-7572-1734-8より。

 

 

軍の首脳部にとっては、なかなか由々しき問題となりました。

きょうび、F15の購入には100億円がかかると言われています。そして、そのパイロットの育成には、7億円がかかるそうです。

パイロットの場合始末が悪いのは、レーダーだのエンジンだのと違い、部品を生産ラインに乗せてはいOk、ではなく、航空学生としてまず軍人教育でいじめ、2年後に卒業したらそこで初めて練習機に乗せ、航法、管制、気象、航空法規、航空力学、飛行機整備学、おっとそれから操縦そのもの、と果てしない技能を詰め込み、やっとパイロットとして一人前になったら、まってました!ミサイルの打ち方だ、チャフのまき方だ、と今度は戦争技術を教えなければならず。つまり一人死んじまうと、7億というお金のほかに、次の補充が来るまで、へたすれば何年もまたなきゃ。。。。という事態になってしまいます。

太平洋戦争時、日本はあまりこの点を考えていなかった、というか、多少は考えていたが、でも実はやっぱり全然考えておらず、やれ特攻だなんだとパイロットの命を湯水のように消費してしまい。すでにマリアナ沖海戦の時点で熟練パイロットはほとんど死んじまっており、ひょろひょろふらふらとなんとか飛行機を操るのが精いっぱいの日本の未熟なパイロットは、それまで何度撃墜されても手厚いレスキュー措置で生き延び、一戦また一戦と強くなっていった米軍パイロットにヒヨコのようにひねられ、「マリアナの七面鳥撃ち」になってしまいました。

というわけで、まともな空軍なら「機体は破壊されても必死になって生き残ろうとする」パイロットという便利な部品を見殺しにするわけはなく。海上の空戦なら潜水艦やら飛行艇やらをじゃんじゃん派遣し、陸上の空戦ならレジスタンスを大々的に招集し、落っこちてくるパイロットを回収し、次の空戦の部品として再利用するシステムをしっかり構築しているのでした。

そして、このシステムの中でも最重要と言えるのが「脱出装置」なのでした。

脱出装置には、大きく分けて射出座席と、操縦席全体を射出するモジュール式脱出装置があります。モジュール式のほうがパイロットには優しいのですが、およそ飛行性能、空戦性能とはかけ離れた重い装備・装置になってしまい。機体強度にもかかわってくるし、主体は射出座席になっているようです。

B1爆撃機の射出モジュール。http://4.bp.blogspot.com/-KAeRRSMVPJg/VHSKyzBqY-I/AAAAAAAAGb8/DqkvGZW3mRA/s1600/Lancer.jpg

 

 

射出座席の芽生えは、すでに第2次大戦時のドイツ空軍に見ることができ。

射出座席を装備したドルニエ戦闘機。https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/3/3e/Dornier_Pfeil2.jpg

 

 

朝鮮動乱のころになると、フツーの装備になったらしい。

でも、初期の射出座席は、ある程度の高度を飛んでいないと、射出はできてもその後のパラシュート開傘の高度がたらず、結局地面に激突して死亡、という事があったらしい。

T-33A入間川墜落事故の例では、エンジントラブルで、落ちるぞ、という時、パイロット2名が必死で民間の家屋を避けるべく操縦しているうちに、パラシュートで脱出しても助からない高度にまで落ちてしまい。それでも、脱出装置はちゃんと作動したぞ!という事実を残し、少しでも整備員の心痛を和らげるために、2名のパイロットはあえて射出し、墜落死という痛ましい事例が発生。

また、別の例では、やはりエンジントラブルで、民家を避けているうちにもはや不時着しかない、というところまで高度を失ってしまい。落着の衝撃でパイロットは死んじまいましたが、これも脱出装置の安全装置は外し、「脱出できなかったのではなくて、しなかったのだ」というメッセージとして整備員をいたわっていたというのもあり。

偉大な練習機T33A。でも、この当時の射出座席はいろいろ限界があった。

パブリックドメイン

 

 

そこで開発されたのが「ゼロ・ゼロ射出機能」。高度ゼロ、速度ゼロでもとにかく射出しちゃえば、座席についているロケットエンジンでパラシュートが開ける高さまで打ち上げ、安全に開傘できる、というものです。

下の写真は、とあるエアショーで、反転ループを行おうとしたところ、規定より200メートル低い高さで開始してしまったため、リカバリーできず、地上に激突だ!の寸前に射出という恐るべき瞬間。まさにゼロ高度での脱出の実例になりました。

パブリックドメイン

 

この例では、パイロットは軽傷で済みましたが、実際にはなかなかそうもいかないことも多いらしい。

射出座席なんて、パイロットを縛り付けたミサイルをぶっ放すのに等しく。射出の瞬間には15Gから20Gの圧力がかかるそうで、「適切な姿勢を取っていないと脊椎を痛める(Wikipedia)」などとありますが、それは鋼の肉体を持つ戦闘機パイロットだからであって、ぼくだったら、適切な姿勢を取っていても脊椎が粉砕され、それ以前に頭蓋骨の中で脳みそがぐちゃっとつぶされて、パラシュートが開くころには死体になっていると思います。

というのも大げさかもしれませんが、じっさい、射出後の後遺症で飛行機に乗れなくなる人も多数いるそうで、「二回射出したら体にダメージがたまって退役」という事も言われているらしい。

射出の時に、ちょっとした姿勢のずれで、足がコクピットの何かにひっかかり、ちぎれちゃったとか、射出に前もってキャノピーが爆薬で吹き飛ばなければならないのに、故障で吹き飛ばず、哀れ射出でキャノピーを粉砕し、一緒に自分の頭も粉砕しちゃったとか、とにかく射出というのはうまくいっても九死に一生、というのがあるあらしい。

この記事を書いていて、民間パイロットでよかったと、胸をなでおろしています。

といって、民間機は、墜落しても脱出できないじゃん?というのも事実です。

そこで、最新の軽飛行機など、墜落だ!という時、機体自体をパラシュートで降下させるなんて機能を持っているのもあります。

この場合は、脊椎がどうだのというのはなく、なにげに安全に降りることができるらしい。

写真出展:PÁRA

 

 

ぼくも単発軽飛行機降りですが、安物の軽飛行機なので、こうした最新装備はついていなかったのでした。ははは

でも、軽飛行機の場合、だいたい墜落の原因はエンジン不調なので、エンジンがストップしても不時着できる原っぱの上を飛ぶようにしています。落っこちてペラをひん曲げたり、ギアを折ったりしても、乗員は無傷で助かる(事例が多い)からです。

というわけで、本当にパラシュートが必要なのは大型の旅客機なんですけどねー、でも金庫のように重いジェット旅客機を支えるパラシュートが作れないのか、作れても採算に合わないのだと思います。

ヘリコプターの場合は、やっぱりローターに絡まっちゃうのだと思います。オートローテーション(ローターが墜落の風圧で風車みたいに回転して落下を減殺し、ソフトランディングを可能にする)に望みをかけたほうが良い、という事なのでしょう。

小さな飛行機に乗っています

 

 

ではでは。。。

Posted by 猫機長
ブログBlog

「楽をしないと億万長者になれない」

ワタナベジュース、モウイッパイ

 

 

以前、世界最大手級の仮想通貨取引所FTXの破綻で、有識者が「バンクマンフリード容疑者は、50〜60年は刑務所に入ることになるでしょう。世の中、楽して億万長者になれる方法なんてないんですよ(資産3兆円が吹っ飛んだ!大谷翔平も孫正義もウクライナも巻き添えにした30歳の男、ついに逮捕 (msn.com))」というコメントをしたことを書きました。

FTXのCEOであるバンクマンフリード(あだ名は「アフロ」)さんが、どの程度楽をして億万長者になったかはわかりませんが、この有識者は、お金を稼ぐのは「恐ろしい苦行だぞ」という世界観を知り込もうとしているのでは?ということが伝わってきます。

こうゆう書き出しをすると、読者の素敵女子たちから「猫機長はらりっているの?楽して億万長者になれるわけないじゃない?」と心配する声が聞こえてきます。

それに対して、このブログで巡り合ったみなさんに、こっそり、ひそひそ、陰に隠れて、だれにも聞こえないように、伝えます。

「実は、楽をしないと億万長者にはなれないのです。。。。。」

このブログを読んでいるみなさんも、ブログ運営者であるAmebloやワールドプレスの管理者の人たちも、もちろんこのブログを書いているぼくも、朝から晩まで仕事でひいひい、給料日が来ても、あれれこんなにすくないの?という日々ですよね。

楽じゃないですよねー

労働に耐えられず、犯罪に走る人もいますが、マスクに包丁、押し入り強盗で、家人の人に「よう姉ちゃん、ぼくとお茶しない?」じゃなかった「よう姉ちゃん、有り金全部持ってきな」とやるのも、それはそれで合法、非合法問わず労働ですからねー

一日が仕事で終わってしまい。土日も会社の飲み会だ、で過ぎていき、気が付いたら貯えも何もない老人になってしまい。

それなのに、アフロとかいう野郎が、30歳で3兆円の資産だと?しかも、仮想通貨とかわけのわからないマネーゲームで稼いだなどと、そんなの許せんぞごるあ!

そりゃそうですよね。はっきりいって、皆さんの感想は正しいし、その通りだと思います。

雇用者側の視点で見れば、もっとくっきりよくわかると思います。

あなたが「ワタナベジュース」みたいな大会社の社長だったとしましょう。

本物の「ワタナベジュース」は、社員が仕事に満足して生産しないとよい製品も作れない、とわかっているので、社員の労務環境や福利厚生、給与にも気を配りますが、今回の例では、あなたはまがいもののブラック企業の社長なので、自転車操業で焦げ付きを出さないために、福利厚生もへったくれもなくなっており。

ともかく仕事をしてもらわないと!と社員を叱咤激励して、毎日終電まで会社にいてもらい。

そして翌日の午前6時には会社に来てもらい、やっぱり仕事。

ここで、ちょっと親心を出して「金曜日は定時退庁日です」なんてやってしまったら。

アフターファイブで空白ができてしまった社員たちは、やれギャンブルだの、やれ飲み屋をはしごして、派閥同士で身の毛のよだつ悪口合戦を繰り返すだの、要するにろくなことはしないので、「やっぱり終電まで働かせておこう。生かさず殺さずがいちばん」となってしまいます。

24時間働けますか、と新入り時代から調教されてしまっているので、「楽をしてはいけない、苦労だけします」という生活が身にしみてしまっているのである。

終電まで頑張るサラリーマン。

でも翌日にはリストラされる決定が上層部でなされていたことは

知る由もなかったのだった、なあんて。。。。

 

 

24時間苦労しています、なので、さぼる気はないけれど労働の効率はがた落ち。先進国で随一の低生産性という事実が示すまでもなく、結局、会社とは、仕事をするためにいるのか、仕事をしているという努力をするためにいるのかわからない場所になってしまっています。

結局できる製品や利益にも限りがあり。雇用側も、それこそ雀の涙の給料しか払えなくなってしまい。

こうした悪循環で、「ともかく苦労しまくって、雀の涙の給料をもらうのが人生だ!」という、突き崩すことのできない常識が構築されてしまっていたのでした。

渡辺 ジュースの素 – 検索 画像 (bing.com)
 

 

アフロさんも、実は同じだったと思います。

FTXという企業を立ち上げ、仮想通貨という未知の分野で3兆円の利益を得るまで、楽だったのでしょうか?

はいそうです、という人はさすがにいないですよね。。。。

というか、社畜です、会社が悪い、とうだうだ言っているより、実はもっと苦労してるんじゃね?とか思うのはぼくだけでしょうか。

じゃあ、猫機長は、やっぱり「楽して億万長者にはなれない」と思っているんだよね?

いやいや、やっぱり①「楽をしないと億万長者にはなれない」と主張します。

そして、②「苦労していると思っているうちは億万長者になれない」と補足します。

要すれば、この①と②が両方ないと億万長者にはなれないのである。

長者、というのはこの記事に読者を呼び込むためのキャッチコピーであって、ぼくはぜんぜん長者には及ばないけれど、資産1億円を達成するにあたり、この①と②が原動力になりました。

①についてはものすごく簡単で、すなわち

R>G

という、ただそれだけのことです。

Rというのは、資本収益率のことで、Gというのは経済成長率です。わかりやすく言えば、Rとは株や債券などによる不労所得で、Gは労働の対価であるお給料のことである。

ピケティという有名な学者が明らかにした法則であり、労働収入の増加は不労所得の増加に追い付いていけない、労働者はますます貧乏になりますよ、ということです。

本当はもっと丁寧に説明するべきなのですが、それだけで記事の2,3本はできてしまうので、ここでは「あなたが苦労して働いてお金を稼いでいる限り、お金持ちにはなれませんよ」「あなたが海岸で日向ぼっこしているうちに、あなたの資産があなたに代わってお金を稼いでくれるようにならなければだめですよ」というエッセンスのみを記載しておきます。

アフロさんも、あたら若さに任せて働きまくり、「世界最大級のFTX」なんて創業してしまったのがあだになったのかもしれません。要すれば、ビジネスオーナーから資本家への転換に失敗したということだと思います。投獄等から逃れたら(終わったら)、あれほど才覚のある人なので、単なる一人の投資家としてひっそり巨万の富を稼げばいいのにね。

ビジネスオーナーと資本家の違いについてはこちら→キャッシュフロークワドラント

さて、②です。

苦労していると思っているうちは、苦労しているという事実が残るだけで、前進することはできません。

成果を手にするためには、準備と行動が必要ですが、その準備と行動が、ほかの人から見れば「狂っている!マゾかこいつは?」なのに、本人はほわほわと、なにげに、わくわくとやっています、となるのが重要ということです。

こちらも、書き出すと果てしないし、実はこれまで複数書いてきたので、言わんとしていることについては、以下の記事をご参照。

◎成功は狙って実現することができるか①

◎成功は狙って実現することができるか②

◎シュリーマンと学者たちのお話

◎ノーペイン・ノーゲイン

この記事にも例をあげておくと、バイオリンの世界で、究極かつ至高に達した「かな先生」というのがおり。

年端もいかない幼少のころからレッスンだなんだと虐待され。本人も、拷問だー、と一時は音楽の世界を逃げ出してCAさんになろうとしたこともあったが、知らないうちにオーケストラのコンサートミストレスに選ばれたりして、気が付いたら天才バイオリンユーチューバーになっていました、という軌跡がよくわかる動画があったので、あげておきます

(かな先生ごめんなさい、でも「虐待」「拷問」という言葉を、実は「努力」という意味で書いていることはわかっていただけますよね。。。。)

かな先生。https://www.youtube.com/watch?v=8w65RzllNcI&t=134s

このブログの読者で、かな先生の生徒さんがいたら、こんなふざけた記事があったよ!と教えてあげてくださいね

 

 

ぼくはかな先生には及ばないけれど、LSA免許だの、剣術大会のメダルだの、器に合わせたささやかな貯えや成果で満足しています。

ではでは。。。

Posted by 猫機長
ブログBlog

軽飛行機で空母に着艦

とある吉日。ルジアニア空港へ着陸アプローチに入り、速度97キロ(60マイル)、フラップツーまで下げてなにげに侵入していったのですが、あれ、なんかおかしいぞ?

小さな飛行機に乗っています

 

 

ふつうなら、台形になって迫ってくる滑走路が、いつまでたっても同じ大きさのままでフリーズ?したみたいになっており。いつもは、滑走路に正対してエンジン計器確認したあと、もう一度滑走路に目をやったときにはかなり眼前に滑走路がはみ出しているのですが、今回は、遠くにひしゃげた台形のままでとどまっており。

あれ、計器確認忘れたかな、ともう一度計器盤に目をやってスピードや高度をかくにん、滑走路に目をもどすと、今度はスレッシュホールドが間近に。。。ではなく、さっきと同じ遠くにひしゃげたまま見えており。

なんかおかしいぞ?

着陸時の滑走路の見え方。同乗者に撮影いただきました

 

 

はっと、GPSに表示されているVS(対地速度)を見たら、56キロ(34マイル)を表示しており。

速度計のVI(計器速度)は上記の通り97キロなので、なんと時速41キロ(26マイル)の向かい風を食らっていたのでした。

左の赤丸が速度計で、対気速度を計っています。

右の赤丸がGPS。対地速度が表示されます
 

 
滑走路と見事に正対し、かつ一定の季節風か?だったので、機位の修正はしなくても真っ直ぐらくちんに飛べていたため、風の存在に気が付いていなかったのでした。

空気の中に浮かんでいる飛行機は、自動車のように地面を直接走行しているわけではなく、空という気体が地面と飛行機の間に挟まるため、飛行機の本当の速度や高度を知るためには、飛行機と一緒になって動いている気流についても計算する必要があります。

 

 

今回のケースでは、自分は時速97キロで飛んでいるつもりなのに、その半分に近い速度の強烈な向かい風に押し戻されて、実際には時速56キロになっちゃってたわけですからねーもし近くに道路があったら、地上を走る車がF1レースカーのごとくぼくの飛行機を追い抜いていくのが見えたと思います。

反射的に燃料残量チェック。まだまだいっぱいあるぞ、と安心し。

でも、このままじゃいつまでたっても滑走路にたどり着けないぞ!燃料はあるけど。。。

と、混乱するあたまを何とか冷やして、こうするしかないよね、と意を決し。

「フラップ全格納、機首下げ、エンジンパワーオン」

という、本来滑走路付近では絶対やってはいけない、やったらあっという間に滑走路に突き刺さるぞ、という操作をあえてやってみました。

そしたら、いいぐあいに滑走路が迫ってきて、ふつーに着陸できました。ははは

でも、時速40キロの強烈な風ともなると、一定方向で吹いているうちはよいが、VRB Windつまり方向不定で突如変わっちゃうようになると、小さなEXPERIMENTAL機ではあおられて操縦不能になっちゃう、事はなくてもめちゃくちゃゆすぶられちゃうので、乱気流にならないうちにとっとと離陸してぼくのホームベースに逃げ帰りました。

早朝の朝7時から8時に飛んでいたので、太陽熱によるサーマルや乱気流が発生する前だったのが良かったのだとおもいます。

陸上の滑走路は、どこからどんな速度の風が吹こうがあなたまかせ、飛行機のほうで横風とかに対応して着陸しなければなりませんが、これが空母になると、自らこうゆう強烈な向かい風を作って飛行機の発着を助けています。

アメリカの原子力空母などは、時速30ノットすなわち56キロは出すらしい。つまり、もともと無風の状態において、着艦する飛行機には時速56キロの向かい風を提供できるということである。すごいな

ただ、空母に発着するジェット戦闘機とかの離着陸速度が240キロ(130ノット)くらいなので、実際には時速184キロで甲板に激突!アレスティングワイヤーで無理やり停止させるという無謀なことをやっています。

右の写真は、アレスティングワイヤーで無理やり飛行機の行き脚を止めているところです。左の写真にハンバーガーが出てくる理由はこちらをご参照→「ハンバーガー食べました」

 

 

ちなみに、ぼくが乗っている軽飛行機ですが、最高速度が時速192キロなので、ジェット戦闘機の最低速度よりも遅かったりしたのでした。

ということは、軽飛行機は空母に着艦できるかも?

みんな大好き護衛艦「いずも」で検証してみましょう。

「いずも」の全長は248メートル。

一方、ぼくがいつも離着陸しているSDCB飛行場の長さは605メートルと出ました(Google Earth)

 

 

つまり、ぼくのホームベース「SDCB」は「いずも」2隻+100メートルちょいあるという事である。

で、ぼくはいつもSDCB滑走路のだいたい三分の一くらいで離着陸しているので、着陸滑走距離は200メートルという事になります。

という事は、無風で停泊中の「いずも」でも、うまく艦尾に接地できれば、艦首の50メートル前くらいでストップできるということである。へえー

離陸も同様に、艦尾からスタンディングテイクオフでがんばれば、あれれー滑走路じゃなかった飛行甲板がおわっちゃうー!となる50メートル前で浮き上がることができるのでした。えっへん

①最初は病院船だったのに、いつの間にか空母に豹変していた「いずも」

 

 

②「いずも」の大きさ比べ

①②とも出典はTokyo Expres(外部リンク)です

 

 

ヘリ空母だけあって、「いずも」は時速50キロ(27ノット)の高速で走れます。ということは、もともと37キロ(20ノット)の向かい風が吹いて入れば、両者プラスして87キロとなり。最初に書いたようにぼくの軽飛行機の接地速度は60~50マイル、つまりちょと高めに見積もって97キロなので、実質10キロくらいの差しかなくなり。

つまり、通常の飛行速度(時速160キロくらい)で「いずも」のおしりまで飛んで行って、艦尾直上到達までに出力をしぼって速度も97キロに落とし、フラップ全開でフレアをかけたら、ヘリコプターちっくにほとんど垂直にすとん、と甲板に降り立つことができたりして。

ちなみに、ふつーの滑走路では、滑走路端を15メートルの高さで通過すべし、などあるのですが、遮蔽物がなくて滑走路長の短すぎる空母では、艦尾すなわち滑走路端を、ほとんどメインギアをぶつけちゃう高さ、で降りる必要があると思います。

ううーむ楽しそうだ、一度やってみたいな。。。。

もし海上自衛隊の人がこの記事を読んでいたら、ぜひ艦載機として軽飛行機を検討してみてください。意外に便利かもしれん?

ちなみに、みんな考えることは同じらしく、セスナで米空母に着艦、なんて実例もあるらしい。

もちろん、フライトシムでの実例です。https://www.nicovideo.jp/watch/sm30816976

 

 

このケースでは、甲板の三分の一から真ん中くらいに、いいぐあいで着艦しています。どんな向かい風設定にしたんだろう?

もういっちょ。こちらは「信濃」への着艦です。

 

 

停泊中で向かい風がなさそうなので、いひひひ海にぽっちゃんだぞ!と期待していたら、ちゃんと艦首の50メートルくらい手前?で止まりました。ちなみに、信濃は266メートルで、いずもよりおおきいですねーメタバースで一度やってみたいななんて思いました。

https://diamond.jp/articles/-/294372

VRゴーグルでバーチャルフライトだ!すごい世の中になりましたが。。。

でも、やっぱりアナログの世界のほうがいいですね、ははは

 

 

ではでは。。。

Posted by 猫機長
ブログBlog

アートの力で悪徳政治をぶち破れ!

Amebloのブロ友さんで、毎回すごい情報量で圧倒のアート記事によって読者を魅了するすごいおにいちゃん「bunsho-san」と、こんな対話をしました

 

ぼく「ダダは、無意味であることに意味を見出そうとして、躓いてしまった一方で、バカボンパパの言動は、まさに天性のダダと思います。赤塚不二夫さんからさかのぼり、葛飾北斎や写楽、はては法隆寺の落書きなど、日本はカリカチュアの宝庫であり、このカリカチュア精神(天性ダダ的な「無意味の力」による「常識・正義の粉砕」)で、戦争などのゆがんだ正義をゆるさない、おこさせない、そんな世界を願っています。」

 

Bunsho-san「今回のブログ(Romantique issue No.421 架空美術展『今こそ、DADAへ。』開催)で伝えたかったことが猫機長さんにちゃんと伝わっているようでとても嬉しいです。アートの力、なんてそんなものあるのかと思いつつ、アートの力を(音楽とか写真や映画とか、ユーモアや詩、文学の力も)信じたいと強く思っています。」

 

この対話は、ダダイズムという芸術運動が当時世界のゆがんだ常識(第1次世界大戦を巻き起こした帝国主義)に、どのようなアンチテーゼをもたらしたか、というお題で意見交換したもの。

ダダイズムとは、詳しくは別記事(神は死んだのか)で説明しているので、定義とかはスルーしますが、第1次大戦の殺し合いがいかにバカげているのかを暴いた側面が強い運動だったと理解。

でも、一方で、毒ガスだのなんだのの「残虐なる新兵器」を使用した無意味な殺戮がなければ、ダダも発生していなかったかも。

政治とアートは裏表一体のところがあり。

本当は、アートはそれそのもので存在すべきで、政治なんていやだよーん、と思うのですが、そう単純に分離できず。政治から逃げると、かえって悪い政治家にアートを利用されて、それに気づかない、なんてことも起こるので、要注意なお題ですが取り上げざるを得なくなってしまいました。

さて、政治とアートのつながりというと、これが有名ですね

ボッティチェリ 「ヴィーナスの誕生」1483頃

 

 

ここでのヴィーナスさんは、実はシモネッタさんという実在の人物であり、そのシモネッタさんは、時の権力者メディチ家のあんちゃんジュリアーノ・デ・メディチくんの彼女であり。この絵が完成する5年前くらいに、ジュリア―ノ兄ちゃんは政敵の刺客により惨殺されてしまったこともあり、オマージュそしてメディチ家の権力誇示に絶大なる威力を発揮したものと理解します。

言ってみれば、美術作品は当時の「カール・ビンソン」だったのかもしれません

原子力空母(カール・ビンソンかは不明。ははは)

Pixabay無料画像

 

 

この当時の作品は、アートが前面に出ていて、「ヴィーナスの誕生」にしても、シモネッタとかは嘘っぱちだ!という意見も多く。一方で、ボッティチェリはじめ当時の美術家は、メディチ家などパトロンの援助があったからこそ才能を開花させることができた。

人類にとって幸いだったのは、メディチ家が事実上「芸術の庇護者」として、体を張って芸術の育成と保護に努めたことにあると考えます。

典型的なのがロレンツオ・イル・マニーフィコ。本人自身が芸術家であり、子供のころから詩や絵画などになじんで育ってきた。戦国状態のイタリア諸都市国家の中で、フィレンツェを強国として定着させた恐るべき政治家ですが、一方で、その政治は大砲による武力制圧というより、人々の心をいやすことによって支持を得、敵を倒し、意外と平和に上り詰めた(と言って生馬の目を抜くルネサンス時代ですから、陰惨な策謀術数、殺し合いもしたと思いますが)。

フィレンツエの僭主、ロレンツオ・オ・マグニフィコ。

 

 

要は、マニーフィコはまずは風流人、芸術家であって、芸術を守るために、仕方なく芸術を空母みたいに使うしかなくなった、と理解するのは、買い被りでしょうか?

これらのアートは、現在では政治的権力のデモンストレーションという側面は薄れ、アートとして、空母級のインパクトで世界に君臨しています。

アートの世界の原子力空母たちは、ウフィツィ美術館というところに多数が集められていますが、これはメディチ家が没落、と言って怒られるのなら事実上断絶した時、最後の一人となったアンナ・マリア・ルイーザさんが「メディチ家のコレクションがフィレンツェにとどまり、一般に公開されることを条件に、すべての美術品をトスカーナ政府に寄贈した(wikipedia)」ためです。

メディチ死すとも美術は死なずと、体を張って芸術を残したから、今でも万人に開かれた形で閲覧できるのですよね。。。。

つまりは、どこまで政治利用なのか、どこまでが芸術そのものか?という議論が発生し得るほど芸術あふれる(アートそのものの重要性が理解されていた)時代だった。

ところが、時代が下るにつれて人間もしょうがなくなってゆき。

ダヴィッド「アルプス越えのナポレオン」(1801)

 

 

この絵が政治的アジテーションの道具だということに、異論をはさむ人は少ないと思います。

時の権力者も、自分自身をプロモートするしか能がなくなってしまいました。

一方で、新興勢力も自我を確立しつつあり。こんな絵画で政治主張を始めるようになりました。

ドラクロワ「民衆を導く自由の女神」1830年
当時のフランス国王を打倒した7月革命を描いています。

 

 

こうして、体制側のプロパガンダだけでなく、被支配層からのレジスタンスという形での政治的利用も顕著になってきました。

時代は下り。7月革命ではマスケット銃だった武器も、1914年には機関銃に毒ガスとなり。

体制側はこんなアートで「戦争は正義だ!」とアジりました。

https://www.gizmodo.jp/2018/02/ww1-propaganda-posters-are-gorgeous-but-messed-up.html

自由の女神か?

アメリカ人にとって、萌えキャラっていうのはこんな感じなんですかねー

 

 

https://ja.topwar.ru/8413-plakaty-pervoy-mirovoy-voyny.html

こんなのもあり。白馬の騎士がロシア。竜がドイツらしい。

 

 

しかし、実態は正義もへったくれもなく、王様や貴族の都合で、市民同士の殺し合いをさせられていることに気づいた人たちが、白馬の騎士とかに騙されるな!こいつら(体制側)の言っている正義なんて真っ赤な大ウソなんだ!という叫びがダダイズムを生むことになり。

デュシャン「泉」(1917)

ポルトガルの美術館で展示されたレプリカ。

http://pt.museuberardo.pt/noticias/inauguracao-da-exposicao-no-place-home

 

 

当時の正義、良識、常識といった価値観をガラガラぽん、と破壊する芸術を生みました。

しかし、その後も戦争はじめ社会の不条理は爆発し続け。アートも正面からこれら政治の不条理に対決するようになり。

ピカソ 「ゲルニカ」(1937)

 

 

ところで、知らないうちに、アートは政争の道具になってしまっていたのでした。

ゲルニカにしろ、素直に見れば爆撃の被害にもがき苦しむ市民を描いた反戦画ですが、一方で「米英におもねってフランコ政権を貶めようとしたバイアスのかかった絵だ」なんていう人もいるらしい。

そもそも「反戦画」という時点で、政治的な側面を持つことを避けえなくなってしまっています。

一方、体制側は「いさましく、バンバン敵をやっつける皇軍を描け」といったのに、画家のほうでは、そんなふざけたプロパガンダの片棒を担ぐのは、前線で虫けらのように殺されている兵隊さんを考えると忍びない、と思ったかどうか、こんな絵もあります。

藤田嗣治 「アッツ島玉砕」(1943)

戦争画とは?「アッツ島玉砕」などの有名作品・戦争時代を生きた画家について詳しく解説

展示された当時、絵の前にひざまずいて涙を流し、

手を合わせる人が絶えなかったそうです。

 

 

美術って、こんなに凄惨で、生々しく、暗澹たるものだったのだろうか?

やっぱり、美術は、政治とは離れて、希望とか明るさとか、そういったもので人々を満たすものであってほしいですよね。

そんな絵も、ちゃんとありました

仙厓和尚 「犬図」(19世紀)

 

 

きゃふんきゃふん。ほわほわ。あーよかった。。。

こんなアートが世界中にあふれ、それを見て育った子供たちが政治家になっても、やっぱり希望に満ちた政治になる。そんな世界が来ることを願っています。

ではでは。。。

Posted by 猫機長
ブログBlog

羽ばたき機のお話

空を飛ぶのは人類発祥からの夢であり。

古今東西の幾多の神話や物語で、翼によって自由に空を飛ぶ天使みたいなのが生まれました。

典型的なのがキリスト教の使徒たち。

受胎告知 ダヴィンチ

 

 

なんかぶきっちょな翼をはやしており。これじゃあ、すずめにぐんぐん追い抜かれ、やーいやーい!ちゅんちゅん!なんていじめられそうですが、そんなことより、大天使ガブリエルは主エホバのメッセンジャーとして、恐るべき知らせをマリア様(画面右側の素敵女子)に伝えようとしています。

「よう姉ちゃん。戸棚に隠してあった僕のあんぱんを盗んで食べちゃっただろう」

というのではなく、もっとまじめな場面ですが、ここでは本題ではないので、こちらの記事に譲ります→日本美術と西洋美術の違い

ギリシャ神話になると、ヘルメスというお兄ちゃんがおり。

足の裏の感覚と「お金をかせぐ限界値を外す」(大嶋信頼)————翼あるサンダルの神 | hermioneのブログ  かるやかな意識のグリッド(の風)にのる (ameblo.jp)

 

 

翼の生えたサンダルでそこかしこを自由に飛び回っていたらしい。

一方、泥棒はするは、素敵女子はかどわかすわの、しょうがない奴でもあり。でも本題ではないのでここでは書きません。

なお、翼の生えた帽子も空を飛ぶのに一役買っているはずなのですが、ぐぐってもサンダルばかりが強調されていました。ふしぎだな

ちょっと脱線して、カップのナイト

 

 

こちらの翼は、空を飛ぶためではなく、遠くから良い知らせをもたらしてくる、というメッセージのシンボルだそうです。

この記事を読んでいるタロット素敵女子で、もっと情報があったらコメントしてね!

占いつながりで、「動物占い」というのがあり。

やってみたら「あなたはペガサスです」と出ました。

皆さんもどうぞ。リンクは→https://www.doubutsu-uranai.com/uranai_12chara.php

 

 

ゆるキャラのイラストだからいいけれど、本当に天馬なんて存在したら、かなり気味の悪い生き物になっていると思います。

パイロット同士の会話で「こないだその辺を飛んでいたら、のらペガサスと衝突しそうになっちゃった。こわいね」とかもあったりして。

さて、いよいよ真打の登場です。

その名も「イカロス」

イカロスは、キリスト教の天使でもなく、ギリシャ神話の英雄でもなく。

ギリシャ神話に登場こそしてきますが、ただの人間。その辺のどこにでもいるクズ野郎でした。ははは

ところが、ひょんなことから、「大空が俺を呼んでいる!」と、鳥の羽根とロウ(蜜ろう)で自作の翼を作り。ロウで自分の背中にくっつけると、おおおおー見事に羽ばたいて大空にまいあがったぞ!という、マンガとしか思えない展開ですが、フクロウのごとく羽ばたいて見事な飛翔をしたらしい。

ふくろうカフェ。かわいいな

長野県初フクロウカフェオープン | ふくろうカフェ楽園のブログ (ameblo.jp)

 

 

でも、これって。。。。

翼を自作して、空を飛んだ。

つまり、飛行機のことですよね。感動した!

こうして、イカロスは、地上でほざいているただの屑から、塵みたいな小さな飛行機(翼)で空をとぶ、世界初のパイロットすなわち「大空の屑」になったのでした。ぼくとは空つながりの屑なかまだったのですね。。。。

イカロスはそのあと墜落し「星になった少年」と化してしまいましたが、さいわい、ぼくはまだその前段階の「大空の屑」です。長生きしたいと願っています。

 

 

さて、ギリシャ神話では、いとも簡単に翼を作り、羽ばたいて飛んでいますが、現実は厳しく。

人力や機械の力で、いくら人間が羽ばたき機を作ってもうまくゆかず。

落胆していたら、「羽ばたかなくてもとべる」というもう一つの方法を発見、というか再発見しました。

コンドル。一回も羽ばたかずに170キロは飛ぶらしい。

 

 

つまり、アホウドリやコンドルが滑空しているのを、まねるほうが現実的だと気が付いた。

この場合、羽ばたいて自分から風を発生させるのではなく、季節風だの、断崖に吹いている風や山岳風だの、要するに自然に吹いている強烈な風を翼にあてて揚力をうみだすという、ちゃっかり屋さんの飛び方を極めることになり。

リリエンタールあたりの世代でグライダーを発明或いは性能向上し。サントスデュモンに至って、翼は揚力、エンジン(プロペラ)で自分から風を作って翼に送風する(実際は飛行機が前進して向い風を作り、翼に当てている)という技術を編み出しました。

この当時から、後付けちっくに、翼の上面と下面の流れの違いで気圧に差がうまれ、その結果翼が持ち上げられる、という揚力の理論が解明されてきた。

リリエンタールによる鳥の翼の研究。

(翼理論の芽生え(リリエンタール、ラングレー、ライト兄弟の飛行)

 

 

リリエンタールのグライダー

https://www.aerobase.jp/aerobase-blog-20201115/

 

 

サントスデュモンの飛行機。おしりにプロペラのついた先尾翼機です。

https://webkits.hoop.la/topic/14-bis-santos-dumond

 

 

というわけで、とにかく飛べるようになったぜ!と現在の飛行機はみな「固定した翼」になっています(ヘリコプターは飛行機とは言えせんので、念のため)。

一方、鳥や昆虫たちは、なぜ羽ばたきで飛べるのか?

最近になり、やっと解明されてきたところに、「翼で空気の渦を作り」その渦による気圧差をうまく利用して空に浮かんでいるという事がわかってきました。

これを、気流の流れが剥離して生まれる「前縁渦」というそうです。

「固定翼」の飛行機では、いかに翼に沿って気流を流すかがポイントで、「剥離」や「渦」なんて呪いのワードであり。失速・墜落一直線の、言っちゃいけない言葉なのに、よりによって、鳥や昆虫たちは、自分から渦を発生させることにより揚力を発生させていたという恐ろしい事実が明らかになってきました。

ただ、この方法で揚力を発生させるためには、すさまじい数の羽ばたきを行わなければならず。スズメで1秒間に17回、ハチドリになると80回は羽ばたいているらしい。

 

 

とても人間の技術で、秒間80回(17回でも)も羽ばたきできるつばさなんて作れないのでした。ははは

一方、オーニソプターと言って、模型の世界では羽ばたき機が実用化され、じっさい飛行場の鳥を追い払うために使われているものもあるそうです。でも、人が乗れる大きさ(重さ)となると、実用化は難しいらしい。

オーニソプター。

 

 

ところが、人類が血のにじむような努力の末に空を飛ぶことができるようになったのに、そんな努力なんて、なにそれおいしいの?と、はるかな古代からそのへんを自由に飛ぼ回ってきた、恐ろしい存在があるのです。

その名も「飛天」

Wikipediaでは「仏教で諸仏の周囲を飛行遊泳し、礼賛する天人。仏像の周囲(側壁や天蓋)に描写されることが多い」となっていますが、航空力学的に言えば、翼がないのに飛んでいるという、レッドカードだ!の約束破り、規則破りの「魔物」です。

メビウスの帯みたいな「はごろも」で揚力を得ているらしい

https://www.bilibili.com/video/BV12y4y1x7uQ/
 

要するに、女性です。

というか、この世の女性たちは、すべて飛天です。このブログを読んでいる素敵女子たちも、空を飛ぶための「羽衣」をどこかにしまい忘れているか、あるいは忘れたふりをしてどこかに隠し持っているのです。

細心の空力理論が解明されるにつれて、鳥や昆虫が羽ばたいて飛ぶ原理も解明、再現できるようになっており。

いがいな近未来に、てんとう虫みたいに翼を伸ばしたりしまったりする「空飛ぶ車」が実用化になるかもしれませんね。

天使のいる風景

 

 

ではでは

Posted by 猫機長
ブログBlog

ルーラ大統領復活に見る新興国社会の闇

雨季たけなわのブラジリア。週末は飛行機格納庫で暮らしていますが、雨を逃れて、巨大なタランチュラが侵入してきやがった!

スリッパの半分ぐらいの、丸々太ったやつでした

 

 

ベッドにもぐりこまれて、あそこを嚙まれたら大変!なので、かわいそうだけど、ガソリンをかけたら、死んじゃいました。ちーん。

というわけで、楽しい田舎暮らしのひとこまでした。

さて本題。今回も野郎向けの気難しい記事ですが、素敵女子たちも、いいね!してね!

2023年1月1日、ルーラ氏が大統領に返り咲きしました。

ルーラ氏は、1945年、東北地方の貧しい農家に生まれ、学校もろくに通うことができず。靴みがきの少年、港の労働者、製鉄所での工員として苦労を重ねる中、労働運動にいそしみ。この過程で、大規模ストライキを扇動したりして、1980年には、ブタ箱に。35才にして前科者になってしまいましたが、まあ政治犯だから、幼女連続猟奇殺人犯とは違い、また麻薬犯罪組織の人たちとは関わり合いにならずに済んだらしい。

その後、3度出馬して3度落選しながらも、2002年に見事大統領に当選したのでした。

ルーラ大統領

https://www.metropoles.com/brasil/politica-brasil/ex-presidente-lula-completa-1-ano-preso-pela-lava-jato

 

 

ところで、ルーラは決してただの共産主義者ではなく。前任のフェルナンド・ヘンリッケ・カルドーゾ(FHC)による経済政策を受け継ぎ、そこは動かさなかったため、ルーラの第1期政権では、IMFに対する債権国になるなど、発展しました。

しかし、第2期政権以降ポピュリスト的傾向が頭をもたげ。「ボルサ・ファミリア(家族賃金)」という、日本での「ナマポ」みたいなのを創設するなど、せっかくFHCが必死になって均衡をもたらした財政に陰りが出てきてしまい。

貧困家庭への所得分配ならまだしも、ルーラ政権を継承したジルマ政権(2011~2016)では、「クリエティブな経理」「新たな経済マトリックス」など、要するに歯止めの効かない政府支出の増大に走ってしまい。

なぜ共産主義者は支出ばかり増やして、その支出を支える生産(企業)をないがしろにするのか?

このままでは経済崩壊だ!80年代からのハイパーインフレで恐ろしさを知り抜いている国民が、共産主義者だけは大統領にするな!とにかく誰でもいいから、ルーラのカムバックだけは阻むんだ!ということで、どこのだれかは知らないけれど、知らないということは汚職もしていないよねという、ボルソナロがSNSなどで若者の人気を集め、気が付いたら、ほにゃららーと大統領に当選していたのでした。

しかし、ジルマ政権からボルソナロ政権への移行には、ほにゃららにみえて、血みどろの

抗争がくりひろげられていた。

麻原彰晃やプーチンなど、いくら無辜の人々を殺しても狂信的な信徒がいるように、ルーラにも狂信的な信者がおり(ルーラ自身はそんな悪いやつじゃないけど)。

ルーラ氏とその信者じゃなかった支持者

Mais de 400 juristas lançam manifesto por Lula Livre

 

 

ほっておくと、信者に担ぎ上げられて再選してしまうぞ!と常識ある知識人が恐怖していたところに、折よく「汚職とマネーロンダリング疑惑が浮かび上がり」見事禁固9年6か月の実刑でルーラをブタ箱にぶちこみ。右派大統領ボルソナロの誕生となりました。

一方、ルーラ擁護派は、この投獄や、時期を同じくしたジルマ大統領の弾劾罷免など「すべてファシストの策動だー!」としており。真実は神のみぞ知る、なのですが、ルーラやジルマも決してシロではなく、自業自得であったと思います。

ここまで読んだみなさん、猫機長はボルソナロ擁護派なの?と思われたかもしれませんが、ぼくとしては、だれが大統領かなんて実はどうでもよくて、そんなことより、せっかくFHCが、当時の社会的な犠牲の上に打ち立てた経済安定をぶち壊して、ベネズエラやアルゼンチンみたいにしてしまわないことを願っています。

要すれば、FHC当時のレアル・プラン(経済政策)で、財政支出の削減と管理、為替の安定による通貨価値の保全、金利政策に基づくインフレ制御という3本柱が成立したのに、ぶち壊すようなことをやるなということである。

財政支出の削減と管理、という言葉一つをとっても、響きは美しいけれど、それが貧困層にとって何を意味するのか。

もとから脆弱なブラジルの医療制度で、支出の削減が意味するのは、貧困地域での医療崩壊です。政府の補助に頼っていた貧困家庭では、医療が受けられなくなって悪化・死亡する人が続出。

こんな感じ

「銭ゲバ」より:https://www.sukima.me/bv/t/gomabooks0000167/v/1/s/1/p/15

 

 

ハイパーインフレからレアルプランの安定までには、国家レベルで社会的弱者の切り捨てが行われたということである。

遠いブラジルの話でピンとこないでしょうか?

第1次大戦後の恐慌によりドイツでナチが台頭し、ユダヤ人から財産を没収して、強制収容所で奴隷労働をさせた、という側面があるように、ブラジルでもハイパーインフレから新自由主義政策が台頭する段階で大量の失業者が出て、日本へデカセギの大移動が起きました。

ユダヤ人迫害は、ドイツ人らしいくそまじめさで、有無を言わさず「ユダヤ人認定」して、収容所送りにしたのに比べて、ブラジルの場合は、日本で外貨を稼げるぞ!と自ら「日系人認定(ビザ申請等)」して、自費で日本へ出てゆくよう仕向け。普通の日本人がやりたがらない3K労働で搾り取った挙句、給与はブラジルに流れるように。。。。という、どこまで狡猾なんだブラジル?という、一種ナチスも血の気が引くような行いでした。

日本側は、低賃金でなり手のいない労働に、そこそこ日本的な習慣にも慣れてくれる便利な労働力がきたー!と、悪意はなかったでしょうが。

一方、食うや食わずで働けば一財産築けるぞ!とそうはならずに工事現場で背骨を折ってゴキブリみたいに死んじゃったお兄ちゃんも多かっただろうけれど、ゴキブリより生命力が強ければ、ブラジルに帰ってまあまあ裕福になれた人も多く。

日本におけるブラジル人デカセギ労働者

O que é ser um “Dekassegui” no Japão?

 

 

ホロコーストと違って「労働は人を自由にする(Arbeit Macht Frei)」が、一定の確率で望めた、という点は特記しておきます。

日本に残って日本人化した人も一定数おり、日本人もデカセギも同じ人間だよ!という実例が生まれて、ほっとしています。

日本人が犠牲になった例ではシベリア抑留があり。これは、日本政府がソ連に対し「いま大挙して帰ってこられても、みんな飢え死にだから、シベリアで養ってね!そのかわりどんなにこきつかってもいいからね!」とお願いしたといううわさがあり。

ハイパーインフレ時代のブラジルも、FHCに至って、「みんな飢え死に」にならないために、社会的弱者は病気になったら死んじまえ。日系人はデカセギで日本抑留になって、とっととブラジルに送金しろ、という血も涙もない切り捨ての結果「財政を抑制すれば、為替も安定し、インフレもコントロールできる」というところまで到達した。

その遺産を、ルーラ第2期からジルマ政権の代になって食いつぶそうとしたので、みんないたたまれなくなって共産主義者を政権から引きずり下ろした、というのがボルソナロ出現の実態でもあるのです。

さてボルソナロですが、失脚だの暗殺だのもなく、ほにゃららーと任期満了まで生き延び。共産政権にならないよう、もう一期継続を。。。と願ったのは、ぼくだけでなく、ブラジル国民のほとんど半数に達していたことが、決選投票で明らかになりました。

しかし、結果は、半数+僅差でルーラが勝利。

監獄からの、ゴキブリみたいじゃなかった不死鳥のような復活でした。

この辺に、ブラジルの病巣があらわになっていると思います。

レアルプランをもって経済が安定しても、いまだに、ブラジル国内で、医者にかかれずに死んでしまう人、工事現場でゴキブリのようにつぶされて死んでしまう人など、まだまだ生活苦にあえぎすぎている人々が多すぎ。これらの人たちが、一縷の望みを「ルーラのバラマキ」につないだ、という事実があるのだと思います。

サッカーとカーニバル。「パンとサーカス」。

 

 

しかし、バラマキの先に待っているのは経済崩壊と、ハイパーインフレの地獄。

ルーラが再選されるほど貧困の深刻なブラジルは、格差の是正が必須になっていますが、具体的な解決策は難しいし、これだよ!なんて安易に提示する奴がいたら、詐欺師だと思います。

シンギュラリティなどによるAIの発達で、ベーシックインカムが可能になれば。。。と個人的に思っています。

それまでは、一人一人が、自分自身のベーシックインカムを構築することだと思います。ブラジルの若者たちにも、リテラシーのあるやつも出はじめている、ということを信じたいと思っています。

ARBEIT MACHT FREI | Il portico dipinto

 

 

ではでは。。。

Posted by 猫機長
ブログBlog

日本の常識、台湾の常識

Msn日本のニュースで、これはちょっとやばいよね、というのがあったので、共有するとともに、思うところを書いてみます。

台湾。Pixabay無料画像

 

 

まずは、お題となったニュースの概要から。

日本のラーメン店に不満の台湾人観光客、騒動が中国でも話題に=「店側がひどすぎ」「頭の固い日本」 (msn.com)

◎台湾からの観光客の一行(大人6人、子供1人)が、福岡のとあるラーメン屋に。

◎ところが「20歳未満の入店はお断り」との理由で3歳の子どもが入店できないと言われた。

◎当時は雨が降っており、かつほかに客はいなかった。

◎そこで、まず大人のうち男性3人が店に入りラーメンを食べている間、女性3人が、なんと雨の降る店の外で子供の世話をした。

◎男性3人は、それぞれのラーメンを食べ残す形で女性3人と交代し、子供の世話をしようとした。

◎ここで、なんと店の人から「大声で注意されたため、食事をやめて店を後にした」

◎その後、観光客側は「グーグルマップ上で同店に「星1」の低評価を付け、「融通を利かせてくれない」などと不満をつづった。」

台湾の素敵女子。PhotoAC無料画像

 

 

うううむ、なんちゅう残念なインシデントじゃ。。。。

この場合、日本側(店側)残念度8、台湾側(客側)残念度2、合わせて10点満点という、東亜を代表する2つの文化国家がもつべき徳性はどこに行った?という結果になってしまったと、個人的に思います。

そもそも、18歳未満お断りなんて、アダルトショップかお前は?

本当に「おとなのラーメン」なんて売っていたりして。。。。

中学だの高校だのの子供たちの行儀が悪くて、ほかの客の迷惑になるとか?「学級崩壊した教室」なのか福岡?

そして、今回は3歳の赤ちゃんですよ赤ちゃん?迷惑をこうむる他の客もいないし、外は雨、というときに、入るな!というのは、かえって勇気がいる行為ではないかと思います。。。

もちろん、一人許せばつぎつぎに。。。というお店側の事情も分かりますが、はっきり言って、今回はお店側の配慮が足りなかったと思います。

もし他にお客がいて「うるさい赤ん坊なんか入れるなよー」なんて言い出したら、大将が「バカヤローそんな融通の利かない野郎は店を出ろ!」なんて怒鳴り返すくらいの誇り高さがあってもよかったと思います。ラーメン屋ですよね?

というわけで、日本側は赤っ恥全開と思います。

日本女性はこちら。やっぱりヒョウ柄じゃなきゃ。。。

https://item-shopping.c.yimg.jp/i/n/komily_yl-63603412d3

 

 

一方台湾側の残念さは。。。。

そもそも、そんなふざけた店なんて入る方がおかしい。ラーメン屋なんてほかにいくらでもありますよね。。。。

さらには、雨の降る道端に女子供を放置してラーメンを食うやつがあるか?

しかも、半分食べ残して、残飯を素敵女子たちに食べさせるのか?

ちゃんと6人分注文すべきですよね?これは、誇り高いラーメン屋さんから見たら、ショックなお客さんだと思いますよーお客さんの方でも、大将やお店に配慮しなきゃ。。。。

というわけで、観光客側にも落ち度があるといえばあった。

どきどき!わあああーい!

https://twitter.com/sato_kimono/status/1190967728099610624/photo/1

 

これを見た中国大陸の共産主義者どもから

「寒い雨の日に子どもを入れてあげないとか、店側がひどすぎる(上記記事からの引用)」

などと言われてしまっています。

超重要なのは「店側がひどすぎる」という言葉を、よりによって共産中国の住人が言ったということである。

今日の中国は、共産主義だけどサービス業は西側先進国に引けを取らない発展した地域であることは認めますが、その一方で、「中国なんてメイヨウの国だ」の中国人にそんなことを言わせていいのか福岡人?

メイヨウってなに?

没有、つまる「有る」が「没する」、存在が無に帰す→「無い」という言葉がめちゃくちゃ日常的な(だった)恐ろしい国です。

別に哲学の話ではなくて、単にお店屋さんに行っていろいろ買おうとしても「無いよ」と邪険な対応をされてしまう、という意味です。

大躍進時代とか、文化大革命時代はことにひどかったらしく、八百屋さんだのなんだのに行って大根一つ買おうとしても

「お姉ちゃん大根一本ちょうだい」

「メイヨウ(ないよ)」

「お姉ちゃんの後ろの棚に二本あるじゃない。一本ぐらい売ってよ」

「メイヨウ」

「うちのおばあちゃんが飢え死にしそうなんだ!お金はちゃんとあるから、何とか1本売ってよー!」

「メイヨウ!メイヨウ!メイヨウ―!」

と、らちが明かなかった(らしい)

はいすみませんこれでヒョウ柄は最後です。イラストAC無料画像

 

 

現場には居合わせなかったので、「らしい」「だった」とトーンダウンしておきますが、そういうしょうがない奴らに「日本の店はひどい」と言われるのが、何ともなさけないですよねー。

ちなみに、メイヨウは、中国の経済発展を経て、今日では①メイヨウウェンティ、②メイヨウクァンシィ、③メイヨウバンファに発展したらしい。

①は「没有問題」で「ぜんぜん問題ないよ!へいきへいき」

②は「没有関係」で「だいじょぶだいじょぶ、平気平気」

③は「没有弁法」で「ダメでした。あきらめましょう」

中国人とビジネスするときは、①で始まり、ところが仕事が全然進まず、おのりゃーなにやっとんじゃ!というときに②でかわされ。結局③で大損害を受けて泣く泣く撤退、という悲劇が日常的に起きているらしい。(外部リンク:中国ビジネスでは三つの「没有」(メイヨウ)に要注意 | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com))

今回のラーメン屋さんの対応が「文化大革命時代的なメイヨウ」づくしだったですね。。。決して悪意があるとは思えないのですが、なぜそうなってしまったのか?

一部の台湾ネットユーザーが、「日本の事情を知らず、ご迷惑をかけました。ごめんなさい」と謝ってくれているそうで、日本側からも「こちらこそ融通が利かなくてごめんなさい」と言ってくれている人がいることを願っています。

福岡と言えば。

後漢の光武帝が建武中元2年(57年)に奴国からの朝賀使へ(冊封のしるしとして)賜った「漢委奴国王印(かんのわのなのこくおういん)」というのがあり。

パブリックドメイン

世界文明のふるさとの一つである中国から、新生国家、と言えばかっこいいけど、国家意識にめざめた土人の村に対して印綬されたとても大切なシンボルが出土されました。

今回ぎゃあぎゃあ物議をかもした観光客とラーメン屋ですが、実は、金印当時の関係者が、輪廻転生により、また福岡で集合したのかもしれません。

ラーメン屋の大将が、前世では漢の皇帝であり。

6人の観光客は、前世では倭の国からの使者だった。

3人の公使と3人の女官とか。

6人の使者は、大将じゃなかった皇帝の晩さん会に招かれ。でも当時は女人禁制なので、女官は料理殿?の外で待ちぼうけ。

皇帝いわく「土人ども、うちの拉面(らーみゅん)を食っていけ」

3人の公使は、ラーメンのうまさに感激!

こんな感じ。(「ラーメン人物伝―一杯の魂1」より)

 

 

あふあふ、と犬のように、息もつかせず食っていたが、3人とも、申し合わせたように半分ぐらいで食べるのをやめてしまい。

いぶかしむ皇帝。「なんだ?Gでも入っていたか?」

おそるおそる申し出る公使たち。

「こんなおいしいインスタントラーメンは食べたことがありません。どうか、外で待っている素敵女子たちに、残りを持っていって食べさせることを許可いただきたく、お願い申し上げます」

これを聞いた皇帝は「感動した!残りなんてみみっちいことは言わず、みんな一人1杯ずつ、よかったら替え玉もやるから、女の土人どもも呼んで来い!」

と、女官たちも招き入れられ、みんなでおいしくラーメンを食べたのでした。

最後に皇帝は

「いやいや土人に男女平等を教えられてしまった。これから漢は女性差別のない、ジェンダーフリーの国にするぞー!しるしに、お土産を一個持って行け!」

と渡したのが、漢委奴国王印(かんのわのなのこくおういん)だった。

そして、この金印の発する瑞気が、今回のインシデントでは赤ちゃんとして生まれ変わっていたのでした。

めでたしめでたし。

あれ?めでたくなしめでたくなし?

日本と台湾が、ますます仲良しになることを願って、結びといたします。

光武帝。占い大好き人間だったらしい。

https://www.sohu.com/a/439459558_381921

 

 

*関係ないけど、ボルソナロ大統領(当時)が、ブラジリアの日本大使に招かれて、大使公邸でラーメンを「おいしいね!」と食べていったというお話から、思いつきました。

ではでは。

Posted by 猫機長