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コロナウイルスの隠れた凶暴性:身を守るためには?

つい最近、とある著名な感染症関連の大学教授とお話しする機会もあったので、その凶暴性と、防御策について書いてみます。

そもそもコロナってなに?まず一般的な情報をおさらい。

・SARS関連ウイルスに分類される。急性呼吸器疾患(COVID-19)を引き起こす。2020年(令和2年)3月現在、中国武漢市での肺炎の流行をはじめ、世界各地で感染が拡大している。(Wikipediaより)

・症状は40℃程度の高熱、乾いた咳、息切れなど。他に、全身倦怠感、吐き気、筋肉痛等を催す。顕著な合併症は肺炎である。→でもこれは初期中国の重病者のデータが考慮されており、実際はもっと軽いらしい。

というのがいわゆる基本データ。

人によっては「とっとと感染して軽い風邪ぐらいの症状で治して、ウイルス耐性の体になったほうがいいじゃん」なんて意見も出てきています。

こうした状況から、コロナの前にもっと重大な危機や世界的課題があるじゃないかー!コロナを隠れ蓑にしてこうした課題から逃げるなー!みたいなマニフェストをする人もいます。

世界の少年少女の12人に1人か児童労働を強制され、

2千2百万人の難民がいるなどで多数の人が犠牲(かえる)になっているのに、

なぜコロナばかり優先するの?というプラカードを掲げる人

今回の騒ぎは、実は「春節消費」などをストップし供給インフレを冷却させるための中国の狂言で、米中の経済チキンレース小休止のためにアメリカもこれに同意しただけだった、なんて陰謀論もあります

一方、世界中で国家権力を挙げたコロナ上陸防止がなされており。豪華客船で、すし詰めのまま上陸拒否とか、学校閉鎖とか、オリンピック延期かも?とか、また中国の人は世界中から入国拒否など、人々の生活や国際経済を揺るがす懸念が発生。

ちなみに、本当に世界を揺るがす大問題の場合、アメリカのダウだのNasdaqで大暴落などが始まるのですが、当初米インフルエンザの陰に隠れてアメリカ市場ではコロナは遠い東洋のお話、対岸の火事になっており。そのうちCDC(疫病予防管理センター)が警告を発するに至り、政府対応をめぐって大統領選にも影響しそうになりつつある状況。→ここまで書いていたら、米市場が暴落・一時停止になっちゃった(3月9日)!でも真因は石油とかかもしれないので、投資家の皆さんは舞い上がらずに慎重に買い攻勢仕掛けてくださいね

結局、コロナは危険なのか危険でないのか?どんな犠牲を強いても上陸防止しないと、日本人は全滅なのか?あるいは暖かくなる春まで待てば収束?消滅?するから全然OKなのか?

ここまでは巷のうわさや新聞、Wikipedia、公的機関からの「大本営発表」をかき集めた情報ですが、問題の核心と対処法については全然ぼやけてしまっています。

そこで、この記事の初めに書いた通り、とある感染症の権威(ペルナンブコ大学教授。ブラジルの大学なんてと侮るなかれ。熱帯病含め感染症の世界的なリファレンスでもあるのです)からいただいたナマで本音の情報をここだけのひみつ?で公開します。「真相はこうだ」

結論から言っちゃうととてもシンプルです。

教授による情報の要諦は「変異が怖い」の一言に尽きる、ということでした。

要するに、現在コロナウイルスのメカニズムなど、実は誰も解明しきれていないのが最大の問題である。対症療法的にインフルエンザと似た治療で治ったとか、もともと重大疾患を持っていた人にコロナが日和見感染したから悪化して死んじゃったとか、経験値でのみしか語れないのが正直なところである。恐るべきはいつどんな変異で劇症SARSみたいになってしまうか誰にも見当がつかないので、拡散する前に封じ込めることが重要になっている。

一旦コロナに感染して、なおった、という人でも再び症状があらわれているケースが最もやばくて、これは単にウイルスが残っていて再び勢いを盛り返しただけか、あるいは人の免疫システムをウイルスが学んで、この免疫システムに耐性のある新たなウイルスに変化しつつあるのか、などが全く分からない。

そういう状況が正直なところであるとの教授のお言葉でした

五里霧中の状況なので、一方では子供には感染しない、という情報が出ていながら、他方では学校を閉鎖するとか、そして学校は閉鎖しても満員電車はそのまんま、なんてちぐはぐな対応が多発してしまうらしい。

そろそろ結論です。

コロナ対策は、ずばり!「自分の間合いにコロナを入れさせない」です。

例によって剣道にこじつけて説明しますが、大会などで得体のしれない相手と対戦したとします。意外とふんわりほにゃらら、弱そうだけど、どんな担ぎ技(サプライズ)を隠しているかわからない。

そういう時に、無理やり攻撃しようとすると自滅します。見事な返し技か、あるいは卑怯そのものの逃げ小手か?は分かりませんが、衝撃的なサプライズが待っている可能性が高い。

そういう時はどうするのか。

右手の小太刀でぐっと相手の竹刀を制し、大太刀は振り下ろすのみの体制で、相手が不用意に動けば(隙を見せれば)打つぞ!と攻め(プレス)を利かせます。相手と攻め合いになりがまんする必要がありますが、そのうち相手のほうで集中力が切れて竹刀が泳いだりぽけっと動きが止まったりするので、その時に相手が動く(動こうとする)のを抑えて打つ。

コロナの場合も同じで、要するにはっきりした正体が分からず、したがってどんな対処法が最適なのかわからないのであれば、お手洗い、うがい、マスクなどでコロナとの接触を遮断するしかない。しばらく面倒をがまんする必要がありますが、そのうち変異の規則性なりが解明され(あるいは中国のインフレ・スタグフレーションが鎮静し、なんてははは)、 その時に開発されたワクチンなどで対応。

なお、あるニュースソースによれば、元来製薬業界はこうしたワクチンを迅速に作る実力は持っているらしいが、できたころにはコロナウイルスが収束して開発費丸損、倒産になるのが嫌なので開発には及び腰らしい。ご参考まで。

というわけで、基本は紫微斗数でいうところの「不怕(プパ)」つまり恐れなくてもよいが、その不怕の度合いも今後の状況の変化を考慮して判断する要あり、といったところでしょうか。紫微斗数好きの皆さんであれば、コロナってなんか「火忌星」に似てるな?なんて思われるかもしれません。吉星にくっつけば「解厄」されるし、凶星にくっついたら大災害になるし。。。すみませんまた脱線、なんじゃこりゃ、という人は読み飛ばしてさい。

結局、アルコール消毒だのお手あらいだの、今回は厚生省などの大本営発表と同じ結論になってしまいました。でも今度ばかりは大本営も信頼できる発表をしているようです。上記総合すれば、今後やばいサプライスが起きる可能性もあるけれど、大勢としてはそれほど劇症化するという情報はなく、日本など温かくなるにつれ収束していく傾向にあり、それまで頑張って予防しましょう、ということになると思います。

でもまだまだ寒い日本。この記事を読んで下さっている素敵女子のみなさん(Miuさん外部リンク)は、ぜひお体に気を付けて健やかな日々を送られることを願っています(もちろんその他おっさんやあんちゃんなどもです、ははは)

ではでは。。。

*中国インフレの参考資料はこちら「いよいよ「スタグフレーション」が警戒される中国経済(第一生命経済研究所:外部リンク)」

Posted by 猫機長
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カルロスゴーン65歳。ビジネスオーナーの最後。

カルロスゴーン65歳。ビジネスオーナーの最後。

日産中興の祖(だった?)ゴーンさん。ブラジルに生まれ、ハイパーインフレ時代のミシュラン南米事業部立て直しに成功し、北米事業部のCEOを務めた後にルノーの上席社長へ華麗な転身。日産との提携により日本に乗り込み、日産のCEOに。日産リバイバルプランを発表し、大幅なリストラを断行。3年後には最終損益3414億円の黒字を達成し、トヨタの2835億円を追い越して日本いちいいいー!さらには三菱自動車の株式34%も購入するなど日本の自動車会を牛耳るドンになりました。

まさに「天下一大物伝」というか、「なれあい禁止・なあなあはダメ!絶対!」の欧米式のビジネスモデルを導入して日産のV字回復を可能とした稀代のビジネスオーナ―に。

で完結していればよかったのだけれど。。。

「金品商品取引法違反」で逮捕されちゃいました。自分の報酬を実際より少なく見せかけたという容疑がかけられ、さらには会社の資金を着服したという疑惑も発生したりして、保釈からさらに再逮捕になってしまい。マクロン大統領と安部さんの話し合いがあったか?再保釈された機会に見事日本を脱出しレバノンへ。大英雄として迎えられているらしい。

その脱出がまた傑作で、元グリーンベレー(米軍特殊部隊)のつわものの協力で「楽器の箱に隠れて」出国したそうな。

The Asahi Shimbunコレクションより

さて、世界有数の大企業を渡り歩き、報酬もはんぱなかったはずなのに、なんで「着服」だのなんだのをやる必要があるんだ?ゴーンシンパによれば、これはリストラなどで恨みを買い、うまく罪状をでっちあげられてダメにされたんだ!という意見もあり、また、「日本の検察・警察・司法は推定有罪としか言えない対応を行っている!中世暗黒時代も真っ青な一方的・強圧的な司法だ!」というかなり鋭いツッコミが欧米からなされ、ゴーンさんの脱出を妥当とする空気さえあるのですが、オランダで設立した「ルノー日産」合弁会社関連で使用されるべき資金の一部がなぜかブラジルとレバノンのゴーンさん自宅に化けていたなど、どこまで本当かはともかく、こうした騒ぎを引き起こす行動をしたということは否めないと思います(でもそれが犯罪かどうかは少なくとも今のところ不明)。

せっかく業界を制覇し、資産もうなるほどになったのに、なぜ自分からぶち壊してしまったのか?なんとなく豊臣秀吉を思い浮かべてしまします。

秀吉さんの場合はゴーンさんよりもっと貧しいお百姓さんからのスタートでしたが、海賊だろうがお百姓だろうが味方につけて目指す成果を達成してしまう「多文化体制のクロスマネジメント」で、一夜城とか、高松城の水攻めとか、頭の固い武士であれば「卑怯だ!そんないくさがあるか!」みたいな、言い換えればあっと驚くアイデアを駆使して関白まで上り詰めました。

でも朝鮮出兵とか百害あって一利なしのことをやってしまい。豊臣家滅亡になってしまいました。

ゴーンさんももうかるビジネスを作って繁栄へ一直線!だったのに?なぜ、最後は破滅への道を歩んでしまったのでしょうか。

結局、成金にはなれても資本家には進化できなかったということなのでしょう。

成金の人は、24時間利益を追い求め。リストラだろうが水攻めだろうが普通の人ではできないような奇想天外な荒業を次々と繰り出して頂点まで上り詰めますが、その過程でいつの間にか「事業達成のために荒業も辞さず」から「荒業をやることこそが人生だ」になってしまい、事業達成後も空回りしてしまう。あげく「あれ、警察から犯罪者にされちゃった。そんなつもりはないのに(ゴーンさん)」「朝鮮の人から悪魔呼ばわりされちゃった。そんなつもりないのに(秀吉さん)」となってしまうのだとおもいます。

目的と手段の区別がつかなくなり、手段におぼれて破滅してしまうのです。

成金から破滅してしまう人と、資本家として継続できる人の違い。目的と手段の区別がつかなくなってしまう理由は、どこにあるのでしょうか。

それは、ずばり!「自己遡及性があるかどうか」です。

詳しくは別記事(食われる側の倫理)に書いていますが、要するに破滅する人は自分自身についての意識(自覚)がないのです。ソクラテス(ベーシックインカム)は「自分は自分が無知であることを知っている(十牛図)」といいましたが、ゴーンさんは「無知であるかどうか以前に自分というものを把握(哲学的に考察)する気がない」。秀吉さんは「ものすごくつよい自我があり、この自我こそが爆発的な成功の原動力」ながら「一方で自我の発生源である自己(人格)が確立しておらず、常に外部からの賞賛を浴びていないと安心できない」「そのためにとどまるところを知らない膨張(権力・富の集中)をやめることができない」という残念な「生涯現役(労働所得と不労所得)」タイプで、ゴーンさんに至っては、膨脹は法の一線を越えて塀の内側へ落ちてしまいました。

昆虫をつかまえると、脚をバタバタさせることあり。しかし、「つかまえるということの反射でバタバタさせている」だけであって、脳に大脳皮質がない昆虫は「つかまえられた、やばいぞ、逃げろ」という思考活動をしているわけではありません。逃げようとしますが、これは思考の結果ではなく本能により動いているだけです。

成金の人も、本能的にお金儲けをしているだけで、お金もうけをしている自分はだれ?なぜお金もうけをしているの?その結果どうしたいの?という自分自身に対する問いかけつまり「自己遡及」がないので、お金という「神の手」につかまれたバッタのごとく死ぬまでもがもがと手足をばたつかせ、最後は「神の手」で握りつぶされてしまうのです。

というわけで、ビジネスなりで一定の成功(4%ルール)を納めたら、しゃかりきに努力している自分からいったん幽体離脱(とにかく飛んでみよう)して客観的に自分を見つめなおし(本物の富裕層とは)、新たな自分(第1図)さがしの旅を考えてみるのもよいかもしれません。

すごいえらそうになってしまいました。ゴーンさんはレバノンでたい焼きが食べたいな、なんて思っているかもしれません。ラーメンもたいやきもあるブラジルに来ればいいのにね。(その前に服役が必要になるか?)

東京の四谷にある「わかば」のたい焼き

ではでは。。。

Posted by 猫機長
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ネガティブキャンペーンにだまされるな

ネガティブキャンペーンにだまされるな(ブラジル経済の基礎知識①)

ひところ「ブラジル経済」でグーグル検索をかけてみると、「経済危機」、「犯罪」など恐ろしい語句ばかりがヒットされていた時代もあり。

―ブラジルは崩壊寸前の資本主義のいいモデルだ(2018年)

―公務員に支払う給与もない。ブラジル経済は沈没寸前(2016年)

―ブラジルって、治安が悪くて、怖い国なのですね?どう思う?(2014年)

などが、日本の人が抱くブラジルのイメージを代弁していると思います。これらは「知恵袋」からひろって来た一般市民の意見ですが、プロの金融機関などになると

―混迷が続くブラジル経済・政治 – みずほ総合研究所(2016年)

―ブラジル経済の先行きに暗雲 – 国際通貨研究所(2019年)

―ブラジル経済が瀕死なワケ | Forbes JAPAN(2015年)

など、「混迷、不透明、予測不能、低迷」などといったワードが目白押しとなっています。ははは

というわけで、「ブラジルに投資」などと言おうものなら「なんでそんなゲテモノに?」「やめろ、あぶないぞ!」というのがいわゆるひとつの常識的な反応になっていると思います。

でも、ここで重要なのは、ネガティブな情報の羅列(キャンペーン)が、本当のことなのかどうかではなく、ブラジルへの投資が「儲かるかどうか」だったりします。

例えば、「得体のしれない独裁者から核ミサイルをいつ撃ち込まれるかわからず、台風や地震が頻発して「原子力緊急事態」が発令されちゃった」という情報(評判/風評?)が流されている国の通貨が世界有数の安全通貨になっているように、いくら頑張って分析した結果だったとしても、外部の人が想像しながら書いた情報なんて投資判断の材料になんてたいしてなりませんよ、ということであり。「日本政府は隠しているが、原発事故の放射能は日本中を汚染しており内部被ばくで日本人は全滅だ」とか「ブラジルは野蛮で阿鼻叫喚の社会危機、狂乱インフレにデフォルトの国。経済危機が永遠に続く」などというコメントがほんとうかどうか、そんなことを気にする必要はないのです。経済危機だろうがどうだろうが、投資すべきポイント(対象)に投資してしっかり利益を回収すればいいだけの話だからです。

というわけで、具体例で行ってみます。

ちょうどブラジルのハイパーインフレ(Financial3.3)が終息しかかった時代に投資を始めました。その中でも典型的といえる3つの実例を検討してみます。

*超重要:下記の投資を行った期間(1990年代末から2019年)に、460%強のインフレがありました。このインフレを考慮して(その分投資の利益を減少して)計算します。

インフレの計算式(ブラジル中央銀行。大本営発表(Financial3.3)ですがそこそこ信頼可能):https://www3.bcb.gov.br/CALCIDADAO/publico/corrigirPorIndice.do?method=corrigirPorIndice

1.分譲アパート(financial1.8)購入

1996年7月、R$20,000.00で買いました。

2019年2月、R$ 170.000,00で売りました。

この期間のインフレ460,307310 %、修正後R$ 112.061,46

実質利益はR$170.000,00-R$ 112.061,46=R$57,938.54

つまり1996年から2019年のあいだに、289%の純利益(57,938.54X100÷20,000.00)。1年あたり12%の元本価値上昇があったということですね。へえええー!

賃貸に出していた当時の家賃収入は考慮せず。

*家賃を考慮した金額は忘れちゃったので家賃収入0としておきます、ははは

2.リート(Financial1.5)購入

その1:FLMA11

2000年11月、1株R$1,00の値段で買いました。

2019年10月、1株R$5,16で推移中。

この期間のインフレ280,988910 %、修正後1株当たりR$ 3,81

実質利益はR$5,16-R$3,81=R$1.35

つまり2000年から2019年のあいだに、135%の純利益。1年あたり7.1%の元本価値上昇があったということですね。4%ルールは達成している(financial1.11)ものの、低いな、しくしく。。。毎月の配当(Financial1.4a)は考慮せず。

ホテルとビルテナントです。写真出展http://investidorderisco.blogspot.com

その2:SHPH11

1999年12月、1株R$100.00の値段で買いました。

2019年10月、1株R$955.00で推移中。

この期間のインフレ320,991100 %、修正後1株当たりR$420,99

実質利益はR$955.00-R$420.99=R$534.01

つまり1999年から2019年のあいだに、534%の純利益。1年あたり26%の元本上昇があったということですね。すごいぞ!毎月の配当は考慮せず。

ショッピングセンターです。広報資料よりhttps://www.facebook.com/shoppinghigienopolis/

結論:どんぶり勘定ですが、20年間のブラジル投資で、3つの投資先それぞれ利益年あたり12%、7.1%、26%、平均で15%の利率ですね、インフレを引いた後の純利益なので、わるくないじゃん?とか自己満足してます。(10月24日)

つまり、配当を考慮しない元本のみの上昇でも、過去20年間で年当たり15%の純利益が得られたのがブラジルだった、というのが実例として提示できました。ネガティブな情報はあるしその情報は実はかなり本当だった、というのもあるのですが、その情報ゆえに投資をしなかったらこの年率15%の不労所得(Financial1.2a)はなかったということですね。

では、ネガティブな情報にだまされることなく、成果の出る投資をするには?この答えは一言では言えません。本ホームページの経済コンテンツ(Financial1.1)・スピリチュアルコンテンツ(SppiritualS.0)をくまなくご覧いただくようお願いします。

(追記:元本に対する配当の利率は平均で1年あたり6%くらいFnancial1.2b)でいっています。恒常的な不労所得であり、元本の上昇より実は重要だったりしますが、説明は別記事(Financial1.6)ご参照)

ではでは。。。

Posted by mobilizze
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ブラジル経済の実態(前編)

ブラジル経済の実態(前編)(ブラジル経済の基礎知識②)

さて、前回では、どうやらブラジルは得体のしれない怪しい国、と思われている(Blog22)ということを書きました。

というわけで、ほんとうのブラジルはどんな国?ということを現地人(1975年工業移住、当時7歳ぐらい)の視点から書いてみます。「真相はこうだ」

そもそもブラジルは1500年当時ポルトガルにより植民が開始され、農業資源、砿業資源つまりサトウキビだの金鉱だのの供給基地として巨大プランテーションあるいは鉱山といった生産施設が開発され、自然資源を本国に吸い取られる一方で、植民地自体の生活拠点整備がおざなりにされた「収奪式植民地」になりました。アメリカの場合は、イギリスでいじめられた清教徒が、もう帰れない!アメリカを住みよくするしかないんだ!ということで生産施設だけでなく学校、病院、娯楽施設を含めた都市の整備などが進みました。この差が後々までアメリカとブラジルの発展の差に影響することになります。

収奪式モノカルチャー経済(サトウキビ→金鉱→コーヒー、等と時代につれ移行していきます)の生産の担い手は奴隷。多数の奴隷をポルトガルから来た大規模投資家が使役してプランテーション農業、という図式が出来上がります。つまりブラジルの場合ものすごく少数のエリートがものすごく多くの奴隷をこきつかうという極端な社会格差がスタンダードとなりました。

そのうち英国はじめ正義の味方が奴隷労働を糾弾し始め、ブラジルも正義の国なので1888年に奴隷解放(Financial3.7a)し、それまで資本家側(奴隷の主人)が払っていた労働者の衣食住のコストを「自由になったからどうぞ勝手に生活してね」と労働者側に押し付けることに成功。こうしたコスト削減と、コーヒーなどが世界にどんどん売れだした利益を合わせ、第二次大戦では上手に連合国側に味方してアメリカから援助してもらったなどもあり国家としての経済力も次第に整備されてきました。

ここで、ブラジルの暗転が始まります。

1960年代、時の大統領自ら「ブラジルは海岸しか発展しておらん、内陸開発だ」と「50年の発展を5年で達成しよう」をスローガンに大経済開発(工業化など)に着手。

もちろん考えとしてはものすごく妥当で、アマゾン・マナウス商業地区とか、マナウスだけですが経済開発をアマゾンに持っていくことができたり、ブラジルのど真ん中にあるブラジリアの建設に至っては、南部海岸のサンパウロから中央サバンナのブラジリア1000キロにわたりブラジル経済の拡大に成功。現在ブラジルが世界最大(時々2位に落ちることがある)の大豆生産国になったなどの経済発展には、確かにこの政策は貢献しました。

クビチェック大統領と工業化のシンボル「かぶと虫(Blog19)」
しかし、アメリカのように植民の開始から移住者たちが「ここが終の棲家だ、イギリス以上の先進国にするんだ」との覚悟が要求されなかったブラジルは、巨大な農場/鉱山と数えるような資本家の大邸宅があるだけで、その他は何もない原始状態の国になってしまっており。学校もない状況で資本家は子供たちをヨーロッパに遊学、というか大学を出るまで生活させ、その後農園経営に戻ってくる。そして好きな時にまたヨーロッパに遊びに行く、という状況がつづき、マナウスの大オペラ施設とかそういった文化施設は散在してはいるものの、ブラジルの大部分は縄文時代と変わらないんじゃね?とういう状態でした(いまでもそうですけど)。

さて「縄文時代の原野」を先進文明国の都市に変えられないかというと、変えられました。

人工都市ブラジリア。出展はhttps://ja.wikipedia.org/wiki/ブラジリア
ただし、ものすごくお金がかかりました。「砂利まで飛行機でリオから運んだ」といわれるように、まさにゼロからの建設であり。それも無理やり大統領の任期中に完成させるように5年程度で作れという無謀な工事を余儀なくされてしまたっため、建設費は天文学的になってしまい。

そのお金を、借金で賄いました。歴代の政府は、まあ経済発展で収入も増えるから利子込みで払えるじゃん、としており、最初はうまくいきかけたようだが、運悪くオイルショックが勃発。

当時100%輸入に頼っていた原油、そしてすべての経済の基礎となる原油が、天文学的に値上げ。一気にあらゆる金利が爆発的に上昇します。政府は、借金を払うためにたまらず貨幣の増発(価値下落)に踏み切らざるを得なくなり。

このとき、狂乱インフレの火ぶたが切って落とされてしまったのでした。

そして現在のイメージである「経済危機の国ブラジル」に転落。

すみませんここまででかなりの量になってしまいました。次の記事で「狂乱インフレの赤裸々な実像」を記載いたします。ではでは。。。。

Posted by mobilizze
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ブラジル経済の実態(後編)

ブラジル経済の実態(後編)(ブラジル経済の基礎知識②)

さて、前回(Blog23)では、何がブラジルを狂乱インフレにおいやったか、というお題で、ブラジルの国の生い立ちから説明してきました。

今回では「狂乱インフレ時代のブラジルって、どんな生活だったの?」という切り口で現地人(1975年工業移住、当時7歳ぐらい)の視点から書いてみます。「真相はこうだ」つづき。

オイルショックまでは年率10%程度の経済成長を達成していたブラジル。直接投資の奨励、外資の誘致、輸出の奨励、輸入の抑制(100%Nacionalつまり国産化率100%の製品生産達成への努力)などがうまくいき、「ブラジルの奇跡」などともてはやされた時代もあったのですが。石油の価格高騰によりGDP成長率1%程度に落ち込み。国債の価格をインフレにスライドさせ、そのスライド率(INDICE)をすべての価格決定の基準にするINDEXACAO(価値修正(Financial3.3))でインフレを辛くも調整していたのが、80年代から90年代にはいわゆる「4桁インフレ」そして94年6月には前月比50.8%(年率換算13,083%)の文字通り狂乱インフレになってしまいました。

さて、数字や理屈はともかく、市民の生活がどうなったかというと

―購買力激減の恐怖:「毎日高くなる」生活用品を「買えるうちに買っておく」ため、給料日にスーパーが殺人的混雑。

―物価狂乱:日常的に物価が上がり、適正価格の収拾がつかなくなった。「おもちゃのレンジが本物より高かった」「ジャケット(背広)と冷蔵庫が同じ値段だった」などの情報あり。

一日買い物を遅らせると、値段は2倍、3倍になってしまうため、

給料をもらったその足でスーパーに直行する人が殺到(当時の報道写真)

スーパーも連日値札を張り替え。うっかり前の値段のままになっている製品があったりすると

奪い合いの大乱闘ののち、今度はレジでスーパー側とお客のすさまじい喧嘩になった。

当時のスーパーの宣伝から。マーガリン4万クルゼイロ。

2019年10月16日時点では6レアルで売っていました。

つまり

―給料はもらっているが、その給料が生活を賄える金額なのかだれにもわからない。価値が著しく減っていることだけがわかる。

―来月の家賃はいくらになるのか?未払いになりけり出されたら新たな家の家賃は?著しく高くなっていることだけがわかる。電気代、水道代も同様。

―不動産購入など、多額の分割払いは自殺行為(Financial1.8)になった。

―今日買えたパンは、果たして明日買えるのだろうか?

と、生活の根幹を脅かす事態になってしまいました。

つまり、貨幣が崩壊してしまい(1)価値の尺度、(2)交換(決済)手段、(3)価値貯蔵手段として機能しなくなった。そして国家財政の破綻・国家機能(警察、医療、電気、水道、交通、通信など)喪失の危機が発生。

ブラジル政府も黙っていたわけではなく。通り一遍のやり方じゃダメじゃね?とその名も「ヘテロドックスプラン」を連発します。

Plano Cruzado及びPlano Cruzado II 1986(クルザード計画)

Plano Bresser1987(ブレッセル計画)

Plano Verão1989(夏季計画)

Plano Collor 1990(コロール計画)

しかしやっていることはほとんど同じで

預金封鎖、価格凍結、給与凍結と”gatilho salarial(給与の段階的価値修正)”、インフレ計算法の修正、家賃計算の修正、増税、公共料金(燃料、電力等)価格の上昇

こうしてむりやり「凍結」で価格を固定しようとした結果

―供給の枯渇:「原価割れで値上げしなければ売るに売れない」→値上げの再発

―購買力の崩壊:Gatilho はインフレを昂進させ給与増は物価に追いついてゆけず

―国家資産の蒸発:在外準備金の減少→対外債務モラトリアム(1987)

に行きついてしまい。結論としてインフレに逆戻りしてしまうのでした。

一部権力者主導の作為的・強引な措置によりいったんは「奇跡の成長」までいっても、虚の繁栄の最後に待っているのは崩壊だった。とくにコロール大統領の国内口座凍結は国民経済力の破壊による国家自体の貧困化をまねいたと理解しています。

さて、その場しのぎのけれん技(SpitirualS.9)では解決できないことを思い知ったブラジル政府。あっとおどろく解決(SpiritualS.10)は、また記事が大きくなったので次回にします。

ではでは。。。。

Posted by mobilizze
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レアルプラン成功のひみつ

レアルプラン成功のひみつ(ブラジル経済の基礎知識③)

90年代初め。コロール大統領は罷免。イタマール副大統領が昇格し、大蔵大臣にフェルナンド・カルドーゾ氏が就任しました。

この時の経済状況はいわゆる「4桁インフレ」そして94年6月には前月比50.8%(年率換算13,083%)の文字通り狂乱インフレになっていました。

毎日物価が2倍3倍に上がってしまう状況で、

―給料はもらっているが、その給料が生活を賄える金額なのかだれにもわからない。価値が著しく減っていることだけがわかる。

―来月の家賃はいくらになるのか?未払いになりけり出されたら新たな家の家賃は?著しく高くなっていることだけがわかる。電気代、水道代も同様。

―不動産購入など、多額の分割払いは自殺行為(Financial1.8)になった。

―今日買えたパンは、果たして明日買えるのだろうか?

と、生活の根幹を脅かす事態に。貨幣が崩壊してしまい(1)価値の尺度、(2)交換(決済)手段、(3)価値貯蔵手段として機能しなくなった。そして国家財政の破綻・国家機能(警察、医療、電気、水道、交通、通信など)喪失の危機が発生。

という絶体絶命の状況に。

さすがにカルドーゾ大臣(以後FHC)は奇をてらった、かつぎ技(Financial1.6)のけれん芸はせず。オーソドックスの王道で勝負しました。

それが、「経済の三脚」すなわち「経済を支える3つの支柱を構築すること」となって現れました。

レアルプランの要「経済の三脚」

この要諦は

1.為替アンカー:「ドルとの兌換紙幣」となり、レアル(中央銀行と政府)の信用が回復

2.インフレターゲット:金利調整等に基づくインフレ変動範囲の調整により、爆発的インフレのストップに成功

3.財政プライマリー収支の健全化:財政政策の規律維持により、財政面での立て直しに成功

ひとつひとつ説明します。

アンカーというのは「錨」のこと。為替が嵐の中の船みたいに大揺れにならないよう、錨でしっかり安全な港内に「釘止め」してしまおうという施策。安全な港とは、「米ドル」です。「兌換紙幣」つまりいつでも1レアル=1ドルで価値が維持されるよという「保証」が錨です。アンカーが打ち込まれたその瞬間、1レアルは揺るがぬ価値(Financial1.14)を持ったお金に復活しました(実は当時の貨幣だったクルゼイロ・レアルの1ドル相当額であった2750クルゼイロ・レアルを1レアルに変則デノミしたので、新たに生まれたといったほうがいいかもしれません)。

インフレターゲットとは、昂進しようとするインフレを大統領の一声で価格凍結という強権的なやり方ではなく、レアルをドルの外貨準備高と連動した供給量で維持することによってレアルの貨幣としての価値を保ちつつ、金利の上昇によってインフレ圧力を冷却する、というなんてことないオーソドックスな調整法を採用したこと。このためブラジルは高金利国家としての位置から抜け出せなくなってしまうことにもなりましたが。

インフレはお金の価値の不足でありこの不足は実は政府の無責任な財政から発していたところが大きく(そもそも借金でブラジリアを作ったという不純な行為が発端かも?)。これが財政政策の規律維持つまり節約と健全財政の実現により、プライマリー収支の青字化(Financial1.2b)を達成しました。これが3番目の柱です。

この結果、今日1レアルで買えたものは明日も1レアルで買えるようになり。給料日に有り金を全部スーパーで生活必需品に替える必要もなくなって、爆買い消滅による価格の鎮静も始まりました。購買力が戻り始め、しかし供給は続き。生活者の実感としては、レアル導入の初めに値段が高くなったけれど、それ以上上がらなくなったので、無理して買わずに済み、また、売るほうでもコスト割れする低価格で売ることを強制されなくなったので「価格凍結がひっくり返るまで売らないぞ」と供給ストップをしないでもすむようになった。こうして信じられない短期間でインフレは終息し、健全な経済が戻ったのでした(ちょっと極論・大げさに書いています)。

なぜレアルが成功したのか?

とにかく「信用」を基本に置いたから。突然のPACOTE(価格凍結)投下ではなく、Focusレポート(中央銀行による市場や民間への経済情報説明・説得)、金融政策決定会合(COPOM)議事録の発表など、政府がつとめて産業界・国民へ説明し。透明性が増大し信頼の回復に役立った。最後はドルの信認に頼ってなんとか成功した。

正直に政府の財政破綻を認め、財政支出を抑えた。つまり、今までやれパチンコだやれ競馬だ、と散財していた親父が、すっぱりやめて借金なしでも生きていけるようになったみたいな感じ。でも実はそれでも足りなくて、家族の中でお金を稼がない赤ん坊は曲馬団に売り渡して借金を清算した、みたいな感じ。

しかし、なりふり構わぬ財政均衡により、医療や教育が犠牲になり、公的医療機関では廊下の床にまでアテンドを待つ重病患者が転がっているという状況に拍車をかけることにもなりました。こうした弱者切り捨ては貧困層の恨みを買い、共産系のルーラ大統領当選になりました。ルーラ政権やその後のジルマ政権では、「曲馬団に売られた子供を取り戻すため」に「みんなのブラジル(Brasil Para Todos)」というバラマキ政策をやってしまい。財政赤字(Financial1.2b)が拡大し、狂乱インフレに逆戻りか?という懸念が発生したため、共産主義者を除く国民が「汚職疑惑のある奴でなければ誰でもいい、とにかくアカを大統領から外せ」と、たまたま出てきたボルソナロが大統領になりました。

さて、ついに、この「狂乱インフレ三部作」の一番重要なまとめにたどり着きました。「為替や金利が大きく変動し、予測不能のブラジル」に投資するかどうかは、なにを基準・根拠にして判断すればいいのか?

それは、ずばり!「経済の三脚が守られているか否かを見極めることにつきる」です。

つまり、為替が安定しているか。そのために金利を過不足なく調整しているか。そしてそもそも台所事情は青字か。これがOKであればブラジルへの投資もOKです。

で、2019年10月時点での3脚がどうかといえば

◎1ドル4.15レアルでレアル安すぎ。ただし

◎世界のマイナス金利、ブラジルもリセッション傾向にある中、金利も低くすんでいる(政策金利5%)つまりインフレの抑え込みに成功している。

◎そして一番の懸念である社会福祉改革が議会通過し、財政健全化が望める。

ことから、まだまだ経済サイクルは後退期から回復期の底にあるけれども、今後は成長が望める、と考えています。

もちろん個人的見解であり、投資は皆さんの自己責任でお願いします。

最後に一言。FHCにしろボルソナロにしろ「医療福祉」「基礎教育」といった大切な赤ん坊たちを見殺しにすることで経済均衡を危うく保っている状況(国自体が福祉的なアルゼンチンとは真逆)。こうした赤ん坊たちを「曲馬団(困窮のどん底、ホロコースト)から買い戻す経済力」が一日も早く得られることを切に望んでいます。

ではでは、ちゃんちゃん。。。

経済サイクル

Posted by mobilizze