ネガティブキャンペーンにだまされるな

Tags:

ネガティブキャンペーンにだまされるな(ブラジル経済の基礎知識①)

ひところ「ブラジル経済」でグーグル検索をかけてみると、「経済危機」、「犯罪」など恐ろしい語句ばかりがヒットされていた時代もあり。

―ブラジルは崩壊寸前の資本主義のいいモデルだ(2018年)

―公務員に支払う給与もない。ブラジル経済は沈没寸前(2016年)

―ブラジルって、治安が悪くて、怖い国なのですね?どう思う?(2014年)

などが、日本の人が抱くブラジルのイメージを代弁していると思います。これらは「知恵袋」からひろって来た一般市民の意見ですが、プロの金融機関などになると

―混迷が続くブラジル経済・政治 – みずほ総合研究所(2016年)

―ブラジル経済の先行きに暗雲 – 国際通貨研究所(2019年)

―ブラジル経済が瀕死なワケ | Forbes JAPAN(2015年)

など、「混迷、不透明、予測不能、低迷」などといったワードが目白押しとなっています。ははは

というわけで、「ブラジルに投資」などと言おうものなら「なんでそんなゲテモノに?」「やめろ、あぶないぞ!」というのがいわゆるひとつの常識的な反応になっていると思います。

でも、ここで重要なのは、ネガティブな情報の羅列(キャンペーン)が、本当のことなのかどうかではなく、ブラジルへの投資が「儲かるかどうか」だったりします。

例えば、「得体のしれない独裁者から核ミサイルをいつ撃ち込まれるかわからず、台風や地震が頻発して「原子力緊急事態」が発令されちゃった」という情報(評判/風評?)が流されている国の通貨が世界有数の安全通貨になっているように、いくら頑張って分析した結果だったとしても、外部の人が想像しながら書いた情報なんて投資判断の材料になんてたいしてなりませんよ、ということであり。「日本政府は隠しているが、原発事故の放射能は日本中を汚染しており内部被ばくで日本人は全滅だ」とか「ブラジルは野蛮で阿鼻叫喚の社会危機、狂乱インフレにデフォルトの国。経済危機が永遠に続く」などというコメントがほんとうかどうか、そんなことを気にする必要はないのです。経済危機だろうがどうだろうが、投資すべきポイント(対象)に投資してしっかり利益を回収すればいいだけの話だからです。

というわけで、具体例で行ってみます。

ちょうどブラジルのハイパーインフレ(Financial3.3)が終息しかかった時代に投資を始めました。その中でも典型的といえる3つの実例を検討してみます。

*超重要:下記の投資を行った期間(1990年代末から2019年)に、460%強のインフレがありました。このインフレを考慮して(その分投資の利益を減少して)計算します。

インフレの計算式(ブラジル中央銀行。大本営発表(Financial3.3)ですがそこそこ信頼可能):https://www3.bcb.gov.br/CALCIDADAO/publico/corrigirPorIndice.do?method=corrigirPorIndice

1.分譲アパート(financial1.8)購入

1996年7月、R$20,000.00で買いました。

2019年2月、R$ 170.000,00で売りました。

この期間のインフレ460,307310 %、修正後R$ 112.061,46

実質利益はR$170.000,00-R$ 112.061,46=R$57,938.54

つまり1996年から2019年のあいだに、289%の純利益(57,938.54X100÷20,000.00)。1年あたり12%の元本価値上昇があったということですね。へえええー!

賃貸に出していた当時の家賃収入は考慮せず。

*家賃を考慮した金額は忘れちゃったので家賃収入0としておきます、ははは


2.リート(Financial1.5)購入

その1:FLMA11

2000年11月、1株R$1,00の値段で買いました。

2019年10月、1株R$5,16で推移中。

この期間のインフレ280,988910 %、修正後1株当たりR$ 3,81

実質利益はR$5,16-R$3,81=R$1.35

つまり2000年から2019年のあいだに、135%の純利益。1年あたり7.1%の元本価値上昇があったということですね。4%ルールは達成している(financial1.11)ものの、低いな、しくしく。。。毎月の配当(Financial1.4a)は考慮せず。


ホテルとビルテナントです。写真出展http://investidorderisco.blogspot.com

その2:SHPH11

1999年12月、1株R$100.00の値段で買いました。

2019年10月、1株R$955.00で推移中。

この期間のインフレ320,991100 %、修正後1株当たりR$420,99

実質利益はR$955.00-R$420.99=R$534.01

つまり1999年から2019年のあいだに、534%の純利益。1年あたり26%の元本上昇があったということですね。すごいぞ!毎月の配当は考慮せず。


ショッピングセンターです。広報資料よりhttps://www.facebook.com/shoppinghigienopolis/

結論:どんぶり勘定ですが、20年間のブラジル投資で、3つの投資先それぞれ利益年あたり12%、7.1%、26%、平均で15%の利率ですね、インフレを引いた後の純利益なので、わるくないじゃん?とか自己満足してます。(10月24日)

つまり、配当を考慮しない元本のみの上昇でも、過去20年間で年当たり15%の純利益が得られたのがブラジルだった、というのが実例として提示できました。ネガティブな情報はあるしその情報は実はかなり本当だった、というのもあるのですが、その情報ゆえに投資をしなかったらこの年率15%の不労所得(Financial1.2a)はなかったということですね。

では、ネガティブな情報にだまされることなく、成果の出る投資をするには?この答えは一言では言えません。本ホームページの経済コンテンツ(Financial1.1)スピリチュアルコンテンツ(SppiritualS.0)をくまなくご覧いただくようお願いします。

(追記:元本に対する配当の利率は平均で1年あたり6%くらいFnancial1.2bでいっています。恒常的な不労所得であり、元本の上昇より実は重要だったりしますが、説明は別記事(Financial1.6ご参照)

ではでは。。。

Tags:

コメントを残す

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。