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名機の条件:零戦はなぜ駄作になったか

まず、この記事は零戦をディスるためのものではないことを明記しておきます。

といいつつ。。。

欧米での零戦の評価というと、たいてい

「世界で初めて陸上戦闘機を超えた性能を発揮した」

と、情け容赦なくディスっています。

ほめているんじゃないの?残念ですが、ディスっているのでなければ、憐れんでいるのです。

零戦(出典は「極東上空の虐殺」Martin Caidin著)
 

 

説明するためには、駄作の対極にある「これ以上ない名機」について確認することが一番近道と思います。

その名機とは「グラマンF4F」

珊瑚海やミッドウエーなど正規空母同士の艦隊決戦や、護衛空母による船団護衛など、艦上機としてのどんな任務もオールマイティ―にこなし、開戦当初の最も苦しい時期でも、優勢な零戦相手に互角に戦いました。操縦がしやすく、パイロットに優しい戦闘機。F6Fが大活躍できたのも、F4Fの飛行特性とあまり変わらず、ベテランパイロットがF4Fのノリで操縦できたから。

殺しても死なない耐久力、大量生産、大量配備(小さな空母にもたくさん積めた)の、アメリカ的な合理性たっぷりの傑作艦上戦闘機と思います。

F4Fに搭載された救命いかだ。
F4F-3 life raft PRINT for F4F-3 Wildcat in 1/48 by Eduard 8591437571109 | eBay
 

 

 

 

さて、いろいろな反論が沸き起こってくるものと思われます。

例えば、F4Fは

◎遅いじゃん。零戦とどっこいどっこい

◎敏捷だけど、零戦に比べたら格闘性能だめじゃん

これら反論についての一つの回答にキルレシオというのがあり。

「The Wildcat has a claimed air combat kill-to-loss ratio of 5.9:1 in 1942 and 6.9:1 for the entire war(Wikipedia)」となっています。

米側の記録で、零戦の正確な被撃墜数がわからないので鵜呑みにはできませんが、実態として「F4Fが終戦時には1機喪失で零戦7機を撃墜するまでになっていた」と堂々記録されるほどF4Fが強かったという証明にはなると理解します。(個人的には、サッチウエーブだのの物量や他の高性能機との共同撃墜だので、終戦時までの累計でF4F一機ごとに零戦二機くらい撃墜かと推測します)

 

P39とF4F混成によるサッチウイーブの例。
(出典は「極東上空の虐殺」Martin Caidin著)
 

 

零戦との比較はともかく、P51やP47、メッサーやスピット、さらには疾風や紫電改をさしおいて、なんでF4Fが「これ以上ない名機」になるんだ?

F4Fなんて、これら高性能戦闘機と比べると

◎どん亀

◎高空性能が貧弱

と、致命的じゃん?

まさにその通り。そして戦略爆撃による高空決戦で必須の「速度と高空性能」がだめだめだったからこそ「これ以上ない名機」になれたのです。

F4Fの主戦場は、海の上です。

大西洋や太平洋の、とても陸上機が飛んでこれない「文字通りの絶海」で、水面に浮かぶ(つまり高度ゼロの)艦船をやっつけたり、味方の艦上機(艦船)を護衛するのが任務なのである。

スピットなどの陸上戦闘機の性能がいいのは、着艦フックだのが不要なのもあるが、実際問題として艦上機ほど燃料を積み込む必要がないからである。F4Fの縄張りである最果ての海には、スピットとかの陸上戦闘機はそもそも飛んでこれないので、艦上機の方で陸地まで飛んでいかない限り戦闘そのものが成立しないのであった。

P39。当時は珍しい前輪式。https://modelismoestatico.comunidades.net/ph-bell-p-39-airacobra
 

 

艦隊決戦が陸地近くまでもつれこんできたら?その場合でも、F4Fのお仕事は艦隊防衛と攻撃援護ですから、別に高空性能なんか必要ないし、低空での格闘は、零戦と張り合うF4Fは最強である。陸上機相手でも、自分の土俵で戦えばこわいものなし。

要すれば、陸上の高性能戦闘機と、艦上の高性能戦闘機では、要求される諸元が違うのであった。ははは

だましたな猫機長!最初から「これ以上ない名機」じゃなくて「これ以上ない艦上戦闘機」だといえー!ぐぬぬぬー!

まさしくそこがこの記事のコアなのです。

貧すれば鈍する、と言いますが、日本は「陸上も艦上も一緒くたにして」「要求される諸元が相互に矛盾する」非実用的な要求を零戦に課してしまった。

防弾装備などの必須部品をかなぐりすてた、飛行性能だけは何とか世界一流の「なんでもござれ」の飛行機。それが零戦だったということである。

そして、無能な日本軍部は、こともあろうに艦上戦闘機を持って陸上戦闘機の土俵に殴り込みをかけてしまった。

飛行性能は陸上機もしのいでいた零戦が、熟練パイロットによって決死の殴り込みを行ったため、開戦当初は大戦果を挙げ、欧米をして「陸上機をしのいだ最初の艦上戦闘機」といわしめました。

しかし、よく考えてみてください。

ちょっと物の分かった人だったら、艦上戦闘機を陸上戦闘機にぶつけるという行為がいかに非効率か、という以前に、いかに低能なことであるかと容易に気づけてしまうのです。

P40だのの陸上機をやっつけたことには驚きますが、その驚きには「なんでこいつらちゃんと陸上機で挑んでこないのだろうか?基本のキを知らねーんじゃね?」という憐れみが含まれており。

P36。水冷エンジンにつけかえて機首がとんがったのがP40。

Aeronave histórica em cerimônia de dissolução de base, na França


 

 

艦上戦闘機的な中低高度の格闘ではやられ役のP40が、陸上機らしい一撃離脱をとるようになると、容易に零戦につかまらなくなり。

そのうち「高空性能、速度」に加えて「航続距離」に卓越したB29を雲霞のごとく解き放ち、くどいけど「高空性能、速度、航続距離」のそろったP51がこれまた雲霞のごとく護衛してくるようになると、いつまでも「水面近くの高度における格闘性能」にこだわっていた日本の艦上戦闘機のみならず陸上戦闘機までもがアメリカ戦爆連合の飛ぶ高度に上がっていくことさえできずに。。。。というワンサイドゲームになっていきます。

日本は、零戦に何を求めたのか。

無能な首脳部がなにも決定できないので、どんな場面にも即応できる万能機が必要になってしまった。

ぱっと見は成功したかに見えたが、うわべの飛行性能だけではだめで、通信、防弾、武装といった「勝つために必要な装備」が「ないか、貧弱か、使い物にならなかった」ので、結局、「いくら撃たれても死なない」敵機に取り囲まれて、袋叩きになってしまった。

どだい、何でもできる、というのは、裏を返せば、何もできない、ということに陥ってしまうのです。

日本の首脳部が何も決められないままに、一般の国民が右往左往というのは、コロナ禍でもみられました。

出展:https://note.com/hyamaguchi/n/n0c60c7292ec3
 

この逆がアメリカだった。

陸上なら陸上でP35,P36,P39,P40,P47,P51,P38と、陸上機としての王道である上昇力、速力、火力、高空性能、さらには十分すぎる防火・防弾性能を持った名機を次つぎと開発し。

艦上機は、格闘戦に優れたF3F,F4F,F6Fと順調に発展させることができました。

そして、戦争指導・遂行においてしっかり「ここはこの飛行機を使おう」と、それぞれの持ち味を最大限に引き出した。

F4Fはこうした的確な用兵によってその性能を最大限に引き出し、勝利を決定づけた「船団護衛、対潜哨戒、制空、攻撃援護」と、艦上機として要求される用途すべてにおいて能力を出し切り。長距離爆撃機の護衛だのといった畑違いの用途で犠牲にされることはなく。

これがF4Uになると、陸上戦闘機並みの速力を出そうとして、艦上戦闘機としては使い物にならなくなった、という事実が、的確な用兵が最重要ということを裏書きしていると思います。

F4Uコルセア。https://vintageaviationnews.com/aviation-museum-news/planes-of-fame-f4u-corsair-flying-demo-hangar-talk-march-4th-2023.html
 

 

F4Uが出てきてしまうと、F6Fも引き合いに出さなければならないのですが、これこそ欧米的な価値観から見たら、「速度も出なければ高空へも上がってこれない、P47と同じ高性能エンジンなのにかわいそうな低性能機」になってしまい。「低性能機ぞろいの日本を相手に、唯一日本機の持ち味であった格闘性能で同等の立ち回りができるように、速度や高高度性能を犠牲にした、対日本という傍流の戦線へつぎ込むコイン機」として、日本機をせん滅して勝利に貢献したはしたが、なんかあまり楽しい記事にはならないので、F6Fについてはなかなか筆がすすまないのです。コイン機呼ばわりは言い過ぎかもしれないけど。

F6F(左)とP47(右)https://www.youtube.com/watch?v=Ydf0-QadMlY
 

 

F4Fなら、艦上戦闘機としてのすべての場面で大活躍した幸せな飛行機ということで、安心して書くことができるのでした。

3000字を超えたのでおしまいにします。

日本人が、やみくもな行動で右往左往する(あるいは行動できずに思考停止してしまう)前に、その行動について理性的に計画できる日が来ることを願っています。

ではでは

 

Posted by 猫機長
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豊島逸夫さんに物申す

物申す、というのは読者を呼び込むためのキャッチコピーです。
この記事の目的は、「豊島逸夫」という恐ろしい金融の鬼がおり、金投資(ゴールド)といいつつ、実はあらゆる投資全般にこれ以上ない鋭利な分析、意見を無料で提示しているぞ!とリークすることにあります。
その豊島さんですが、戦後のどさくさの時に新宿のバラックですいとん屋を始め、右側の人たちと組んで第三国人を駆逐し、大いに資本をためたところで、「豊島園」を開設して世界の遊園地王になった、というのはもちろん真っ赤なおおウソです。

豊島園https://s-nerima.jp/wp/tag/toshimaen
 

 

本当の経歴はこちら→豊島逸夫の手帖|純金積立なら三菱マテリアル GOLDPARK(ゴールドパーク) 三菱の金
「豊島逸夫氏プロフィール
豊島逸夫事務所代表。
1948年、東京都生まれ。一橋大学経済学部卒(国際経済専攻)。三菱銀行(現三菱UFJ銀行)を経て、スイス銀行で外国為替貴金属ディーラーとして活躍。2011年9月までワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の日本代表を務める。独立後はチューリッヒやニューヨークでの豊富な相場体験と人脈をもとに、自由な立場から金市場や国際金融、マクロ経済動向について情報発信を行うとともに、“金の国内第一人者”として金投資の普及に尽力。投資の初心者にも分かりやすいトークや文章にファンも多い。得意分野はスキー系、鮨スイーツ系、温泉系。」

豊島逸夫さん(上記リンクから)
 

 

その豊島さんがどんなことを言っているか、そしてぼくなりにどんな解釈をしているか。豊島さんのブログを参考に、1億達成した経験から感謝を込めて記載します。
◎「とにかく相場に正解はない。こつこつ買い増してゆくことこそ地味だが金投資の王道。」
資産形成には、人それぞれで得手不得手があり。「海外不動産しか勝たん!」という人や、ぼくの場合は「ブラジルリート」とか、要すれば必殺技が形成されてきます。
しかし、必殺技もすべての場合に正解にはなりえず。では、不正解と出たときに、なすすべもなく資産崩壊か?
いやいや、正解はなくても王道はちゃんと存在するのです。「こつこつ買い増す」が金投資に限らず、巡り巡って最後には正解になる、というお話でした。ん?

海外不動産しか勝たん!https://www.youtube.com/watch?v=MC-RS2L1PUM
 

 

◎「長期では筆者の筋金入り円安論は全く変わらず」
◎「筋金入り円安派の筆者でも、こんなに、あっさり160円突破するとは驚き。」
為替は予測不能な水物ですが、金融界の大鬼がこう断言しているので、読者のみなさんのお孫さんが大学を出るくらいまではじわじわあるいは急激な円安を見据えて投資しましょう。ぼくは海外在住、外貨で投資なのでちょっと安心。東京のたい焼きが今後安く感じることになると考えると、わくわく。

◎「最終的には為替相場は、その国の稼ぐ力により決まる。だから、筆者は、財産の半分は、金を含むドル建て資産で相変わらず保有していると公言して憚らないのだ。」
人口オーナスの日本。「稼ぐ力」の見直しが必要かも。少なくとも、「社畜」を「生涯現役」で死ぬまでこき使う、というモデルは立ちいかなくなっていると、思います。。。

◎「ビットコインETFは昨日米SECにより認可された。金がビットコインに喰われている面は否定できない。但しETF化すると空売りも増えるから諸刃の剣だけどね。」
◎「価値の保存手段としては数千年の歴史がある金に軍配が上がるが、価値の交換手段としては、ネット環境があれば決済できる仮想通貨が有利」
あまりビットコインに前向きでなさそうな豊島さんも冷静な分析。「金融収縮の場面でビットコインの動向が試される」つまりビットコインの歴史のほとんどが金融膨張の場面だったという指摘があったと理解します。
サぁトランプの野郎がいいぐあいに経済をハードランディングさせて、ぎゃあああー未曽有のQEだああー!バラマキの行くところがなくなり、ブラジルへの投資やビットコインに爆発的に流れていく、となってくれるかが、ビットコインにとって勝負かもしれん。

ブタ野郎トランプhttps://www.asahi.com/
 

◎「金は何も生まない。投資とはおカネに働いてもらってなんぼの世界。だから金投資という言葉は使わないようにしている。」
これは、投資の琴線に触れた言葉ですね。投資のすべてと言っていい重要性があるので、この記事の最後でもう一度取り上げます。

◎「中国が南太平洋の島しょ部に食指を動かすのも、国防だけではなく金を含めて資源獲得の思惑があるからだ」「もはや目ぼしい陸上金鉱脈は開発が進んだので、金鉱山会社としてサバイバルするならば、有力な埋蔵量を持つ同業他社を買収することが最も手っ取り早い手段となっている。要は既存資源のパイの食い合いだ。それほどに今後の金生産は頭打ちとも言える。筆者が自信を持って長期金価格見通しは強気を語れる最大の理由でもある!」
将軍様のミサイルや、中東のごたごたも、経済的な理由があるのでしょうねえ。最後はぼくやみなさんの懐に響いてくるかもしれん。

中国の錬金術師。http://www.china.org.cn/english/daodejingforum/207904.htm
 

 

◎ドイツが世界2位の金保有国である理由。「まずハイパーインフレの歴史。第一次大戦後、パン一個が1兆マルク」「ドイツが公的金保有にこだわるふたつ目の理由がロシアの脅威です」
なんか。。。日本も人ごとじゃなかったりして。。。
*ブラジルは、ロシアが肥料を売ってくれなくなるとアグリビジネスが破綻するので、ウクライナ侵略には加担せずともロシアの顔色を窺ってなにもできず。日本は大いにアメリカの威を借りてロシアの膨張を阻止しましょう。

ブラジルの大農場Goiás assume a terceira posição como maior produtor de grãos do Brasil, ultrapassando o Rio Grande do Sul
 

◎「有事の金のドカ買いは悪魔の選択だよ。」
あまり説明の必要はないと思います。つい天井で買ってしまうんですよねえ

Ronny – KC Registered Standard British Bulldog – £350


 

 

◎新NISA関連「新NISAは長期資産形成としてとても良くできていると思う。但し、それを利用する側の覚悟とリスク耐性が何とも覚束ない。」耐性?「問題はこれからの新NISAの期間、例えば10、20、30年の間に日銀は巨額のマネーばら撒きをやめ、市中からマネーを回収せねばならないことだ」「「日銀、本格出口に動く」の見出しだけで大暴落するであろう」に耐えられるかということらしい。「日銀は日経平均が下がった日は、買い支えに入る、救いの神も演じてきた。お上が救済する中国の上海市場のレベルだ。その結果今や日銀が筆頭株主という企業が続出している。世界的にも日銀だけのカスタマーサービスだ。」「欧米では中央銀行の株購入は「禁じ手」とされている。」ふむふむ。。。。ぼくは海外在住なので、NISAなんて知らないよ~ん。皆様の幸運を祈ります。ちなみに「結果は10年以内に露呈する。」とのことです。ははは

日本銀行券 https://www.npb.go.jp/ja/n_banknote/design01/
 

 

最後に、「投資の琴線」にふれる部分について。
豊島さんは「豊島逸夫Ch」というようつべチャンネルを持っており。
「2022/10/08 9月雇用統計の評価、株安、円安進行、これからどうなる?」というのがアップされたのですが、48:52で「投資っていうのは、お金に働いてもらってなんぼの世界。利息あるいは配当を受け取れるということがあってこそ投資」
という金言を残しています(まだ生きてるけど)。
つまり、「外国為替金属ディーラー」はじめ、生き馬の目を抜く、血も涙もない、カネだけがすべての、強欲の果てにあるいは鬼あるいは蛇と化した魑魅魍魎が渦巻く地獄絵図となりはてた金融市場で何十年も生き延び世界のリファレンスとなった生き残りの化石じゃなかった世界の第一人者が「投資というものの定義」として残した言葉が
◎「利息あるいは配当を受け取れるということがあってこそ投資」
なのです。
100円で文明堂の株を買ったら爆上げして1日で1億円になった(たとえばの仮定ですよ)、なんてのは、あくまで投資の前座、雑魚、脇役、枝葉の装飾であって、本当の投資とは、その1億円をリートや株、債券に投資したら、毎月100万円の利息及び配当がもらえるようになった、みたいな、毎月の恒常的な不労所得で安心な生活が送れるようになることをいうのだぞ、と教えてくれているのでした。
ぼくのブログの読者ならもうお分かりですよね。いつも「キャピタルに騙されちゃだめだよ!インカムだよ!」とお勧めしていますが、ぼくのような雑魚、中途半端な屑ではなく、金投資の大鬼、人間離れした、いわゆるそういう人が不労所得の重要性を強調している実例として記載します。
これが実感できれば経済的自由達成です。
3000字越えで終了。
*最後に、投資は自己責任です。いわずもがなですが。。。

三時のおやつはぶんめいどーhttps://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/g1122092413
 

 

ではでは

Posted by 猫機長
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YS11のお話

1952年。サンフランシスコ講和条約で、再び独立国となった日本は、それまでGHQつまりアメリカに禁止されていたもろもろの行いができるようになり。竹刀競技から剣道にもどったり、「紅白音楽試合」が「紅白歌合戦」になったりしました。そこかしこに自由に日の丸を掲げることができるようになり、鉄道からも「連合軍専用客車」がなくなった。

撓競技。https://www.vrticmazavalpovo.hr/goods/488266299.phtml
 

 

そんななかで、当時の人々が思いついたのが「そうだ飛行機を作ろう」

折から朝鮮動乱で日本の産業界は奇跡の復活をとげつつあり。

米軍のジープやトランジスタラジオの修理などから始まり、1955年にはT33だのF86だのと言った当時の再先端の飛行機をライセンス生産するまでになっていた。

日本の国内輸送で飛行機が復活し始め。日ぺり航空だのいろいろな航空会社がGHQの肝いりで生まれ、アメリカ人パイロットから少しづつ日本人パイロットへの転換も始まり。

でも、使っている飛行機はDC3とかコンベアとか、外国機のお仕着せであり、なんか身の丈に合わない洋服を着せられているみたいな感じだった。

日本でもそろそろ双発輸送機作ることができなくね?

Wikipediaによれば「商品サイクルの長い輸送機の開発生産に取り組ませることで、その産業基盤を安定させ」「国内線の航空輸送を外国機に頼らず、さらに海外に輸出して、日本の国際収支(外貨獲得)に貢献する」ために、国産機を開発しようじゃん、ということになりました。

と言って、ことはそう簡単でもなく。

B29の例が雄弁に物語るように、戦後の旅客機は、長距離戦略爆撃で培われた高高度における与圧などの技術や、ひっきりになしに空港に離着陸する無数の旅客機をさばく航空管制など、要するに戦中、一式陸攻ののぞき窓から海面の波の光を見て進路を確定した(カンで決めた)というのとは別世界になっており。

それでも、零戦の生みの親である堀越さんとか、飛燕の土井さん、二式大型飛行艇の菊原さん、航研長距離期機の木村さん、すなわち「5人のサムライ」が寄ってたかって何とか設計図を作り上げた。

当時の代表作「七人の侍」。時代ですねえ http://toichiwriter.blog.fc2.com/blog-entry-59.html
 

 

さすがにエンジンの自作はあきらめ、イギリス製のターボプロップを採用。ぱっと見は何となく星型エンジンちっくでかっこよかったのですが、性能がちょっと。。。。ということが後になって課題になってきます。

http://komakikiti.seesaa.net/article/473829284.html
 

 

当初は横列5席のシートにしたかったが、それだと大きくなりすぎて日本の地方空港に着陸できないじゃん、と横4列に縮小したとか、いかにも日本的な理由で大きさとかが決定されてゆき。

それでもちゃんと気象レーダーや無線機も積んで、でも機内の収容棚は電車の網棚か?というなかなかおつな機体となってゆき。

https://trafficnews.jp/photo/101644
 

 

このクラスの輸送機は、コンベアやDC3と言った低翼型、フレンドシップや後年のATRみたいな高翼型が混在していますが、「水に浮くから」という理由で低翼にしたのはいかにも島国ですねー

*もちろん、整備性とか他にも理由があります

操縦席の風防は、バードストライクなどを考慮して、なるべく面積を小さくしたいが、小さすぎると視界が悪くなってしまう。というわけでDC3などではかなり切り立った感じになっていますが、こんにちの787とかでは、機首と段差がないくらい寝かせた感じに変化しています。これはガラス関連の技術が進化して、衝撃に強いだけでなく、曲面に整形しても視界がゆがまなくなったとか、雨の時にワイパーなしでも水滴を吹き飛ばせるようになったというのもあるらしい。

上:DC3(https://www.flightaware.com/photos/view/886716-78c9601ede151919592a6afe0d45e400beb84c88/all/sort/date/page/1/size/fullsize)と
下:787(https://www.flickr.com/photos/vstpic/32848668268)の機首
 

 

YS11は、当初は787ちっくのものを考えたが、ガラス面の重量が大きくなりすぎたらしく。でも傾斜自体は変えたくなかった(DC3みたいな切り立ったのにはしたくなかった)ので、風防の角度はそのまま位置を少し後退させてみたが、今度はパイロットの頭に天井が迫るような窮屈なものになってしまい。

_pdf (jst.go.jp)
 

 

 

結局、当初案よりも風防を切り立つように変えて、天井の高さも確保し。みなさんおなじみの、のぼーとしたYS11の面がまえができました。

のぼーというのは、737等の絞り込まれたナセルや風防に比べると大味ですね、という意味ですが、人力操縦式だったYS11は、操縦桿のストロークを大きくとる必要があり、スペース確保のために計器盤を前方に押しやる必要が生じたため、シュッと絞り込んだ機首にできず、のぼーと膨らんだのになってしまいました。

YS11。https://cv880jet.exblog.jp/6532443/
 

 

737. https://www.istockphoto.com/br/foto/boeing-737-nariz-close-up-gm138066160-19060235
 

 

あと、ターボプロップの宿命かもしれんが、主翼前縁と主脚との距離が長くなりすぎて、着陸の時にエンジンナセルをへし折ろうとする荷重が8G以上になってしまい、エンジン支持架の設計にも苦労したらしい。

_pdf (jst.go.jp)
 

 

1962年8月に初飛行。でも「空力特性が悪いため、横方向への安定不足は特に深刻で、プロペラ後流によって右方向へ異常な力が働き、全ての舵も効きが悪く、操縦性は最悪の癖を抱え、試験中にきりもみを起こして墜落の危機に直面することもあった(Wikipedia)」というさんざんなことに。

主翼の上反角をいじってみようということになり。4度ちょっとから6度ちょっとに増加させるため、主翼の付け根に切り込みを入れ、くさびたいなのをつけ足すという、模型飛行機か?みたいな改修をしたら、安定するようになったそうです。このへんは「五人の侍」はじめ戦中からの技術知識や決断力が生きていたのですねー

陸攻乗りをもしのぐカンがあったのかもしれん。

ターボプロップの長大なプロペラは、プロペラ後流などの悪さも最悪で、こちらは「三味線バチ」という整流フィレットをエンジンナセル後部に張り出すことで解決。

三味線バチ https://x.com/aeromuseum3416/status/1798988266810888571/photo/3
 

 

主翼と胴体のつなぎ目でもやばい乱気流が発生していることがわかり、この部分のフィレットを大型化した。紫電の「干しバナナ」みたいにならないで済んだようですが

紫電の「干しバナナ」https://sigdesig.hatenablog.com/entry/2020/11/27/173142
 

 

ちょっと脱線ですが、巨大すぎるプロペラでやばいことになったF4Uは、右主翼に三角形の突起(スポイラー)をつけ、失速しそうになったらこのスポイラーが乱気流を発して尾翼をたたき、パイロットに知らせるという工夫で事故が減ったらしい(https://nakagawa.gr.jp/wp-content/uploads/2021/01/p-tantei1909.pdf)。

F4U https://www.heraldnet.com/life/spoiler-alert-corsairs-contraption-solved-lift-loss-problem/
 

 

いろいろあってなんとか就航できたYS11。世界中で姿が見られるようになりました。

輸出第1号はフィリピン行きで、戦後賠償の一環だったというところが時代を感じさせます。アメリカやブラジル、ギリシャへも輸出され、総生産数は182機に達しました。

商業的には赤字になってしまいましたが、日本の旅客機が7カ国15社で運行に至ったという意味では例を見ない大成功と思います。

パイロットから見たYS11は。。。。残念ながらあまり芳しい評価は得られず。

操縦系統が重く、えいやー!とねじり鉢巻きで操縦していたといううわさもあり。乗務員や乗客にとっても居住性が悪く、騒音、振動がすごかった。

快適さはともかく、パイロットにとって冷や汗だったのが「上昇力がない」ことだったらしい。

いくらエンジンをぶん回しても全然上昇力が足らず。離陸途中でそのへんのビルのアンテナをひっかけそうになったとかいううわさも。

でも、これって機体ではなく、エンジンが問題なのですよね。。。。

もっとがんがんパワーが出て、ぐんぐん上昇できるエンジンを装着していたら。。。と思うと残念です。

一方、翼の主桁にくさびを入れるだのという荒療治をやった後は、なかなか安定して、その意味では乗りやすい機体だったらしい。

YS11の特性がよいほうに出たのが「自衛隊」。

「戦後初の旅客機だ、絶対に落ちない飛行機を作れ」と、とにかく頑丈に作られたYS11は、代わりに重くなってしまい。上記のいろいろな弊害のもととなってしまいましたが、見方を変えれば軍用機には向いているということで、輸送機、電子戦訓練機、電子偵察機、電子情報収集機、飛行試験機として、さらには海上保安庁でも長距離捜索救難機となって大活躍しました。

 

プロペラ軸が、主翼上面よりもさらに上になった、不思議なエンジン配置のYS11(プロペラ軸と主翼上面が同じくらい、というのならよくある)は、もしかしてホンダジェットの出現を予言していたのかもしれませんね。

主翼下面にプロペラ軸を合わせたバイカウント旅客機http://hikokikumo.net/His-Civ-Viscount-000.htm
 

 

主翼上面よりさらに上に離れたプロペラ軸のYS11。https://www.sankei.com/article/20240420-4WBZJXJWB5L6PHYH5GGQWBQYKY/
 

 

ではでは

Posted by 猫機長
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「ダメにする文化」:終戦記念日に寄せて

「統計情報リサーチ」(世界各国の男女の平均身長 (statresearch.jp))によると、東アジアにおいて「男性の平均身長+女性の平均身長を順位付けすると、日本人の平均身長は中国、韓国、北朝鮮、香港、台湾よりも低く、 モンゴルよりやや高い、下から2番目の位置となり。日本人女性は東アジアで最も背が低い」となっています。

 

こうした情報を聞いて、世界の人々から、日本は先進国で衛生事情や食糧事情もいいはずなのに、なんで?という疑問が聞こえてきます。

これには、表向きの理由と、その陰に隠れた「真の理由」があるのです。

まずは表から。

◎衛生・食糧事情:

仏教伝来後、日本人は律義な菜食主義者になり。魚は食べましたが、やはり韓国、中国とは食い物が違いますねえ、となった。たくさん犬の肉を食べて大きくなろう、という気もありませんが。

多産多死の人口構成は戦後になるまで変わらず。衛生事情も「東京の合唱」に出てくるようなエリート家庭でもなければ、ブラジルのストリートチルドレンとあまり変わらなかったらしい。

東京の合唱  https://www.youtube.com/watch?v=2LbQKUzZqf8
 

 

◎気候上の理由:

「ベルクマンの法則」というのがあり。いわく「恒温動物においては、同じ種でも寒冷な地域に生息するものほど体重が大きく、近縁な種間では大型の種ほど寒冷な地域に生息する(Wikipedia)」。

世界地図を見れば歴然ですが、北の最果て北海道の最北端でも、ロンドンより南だったりします。東京はほとんどチュニス(アフリカ)とおなじ。さらに南は、ルイジアナもびっくりの湿地帯。ジャングルである。東京から北海道にかけても対馬暖流や津軽暖流などあり、要すれば日本は「あたたかい」のである。

世界地図 https://www.town.yakumo.lg.jp/blog/uploads/fckeditor/uid000337_2012082320041121ae3c9b.jpg
 

 

これが韓国や中国になると、「南船北馬」つまり淮河の南はとにかく水が多く、雨も降り気候も暖か、を通り過ぎて熱帯となり。ここ以南の住民の身長が平均値を押し下げているが、以北になるとシベリアも真っ青の寒冷な荒野が続き。ここで騎馬民族の侵入を撃退したり、仲良しになったりしながら暮らしていた北方の中国人や朝鮮北部の人たちが、ジンギスカン鍋でじゃんじゃん肉を食って育ったあげく、草ばかり食っていた日本人より背が高くなったものと思われます。何の肉かについては、お察しください。

秦嶺・淮河線(しんれい・わいがせん) https://www.hudong.com/wiki/%E6%B7%AE%E6%B2%B3
 

 

 

さて、上記は表の理由で、それなりに説得力はあるが、決定打でもないことがお分かりと思います。

「真の理由」とは。

すなわち「文化的要因」です。

なんのことかわからないので、もっとえげつなくして

「ダメにする文化」

が、日本人の背を低くした真の原因なのです。

暖かい(イギリスから見れば熱帯)の日本人は、太陽の恵みですくすく育った作物を食べて大増殖し。海賊になってよその食い物を奪いに行くという行いをしないですんだ。

北海だのモンゴル高原だのは、農業ができないか困難であり。どうしても海賊というか狩猟民族的な思考になってしまう。普段は獣を狩っているが、足りなくなれば人間を狩り始めるのである。

人間そのものを狩るのではなく、村落を襲撃して食い物や財宝を奪うタイプの「狩猟」に始まり、長じてアフリカで文字通り人間狩りおこない、奴隷にしてヨーロッパに送り込むという、血の気も凍る行いを平気でするようになりました。

奴隷貿易 https://note.com/the_firstpenguin/n/ndc81a3930808
 

 

だって、人からうばわないと、自分が生きていけないですからねー海賊ドレークなどは、スペインから見れば海賊ですが、イギリスから見れば頼もしいナイト(騎士)だったのでした。

ははは

さて、日本です。

「豊葦原千五百秋水穂国」 (とよあしはらの ちいおあきのみずほのくに)、というくらい、古代から中世くらいには、日本は世界でも有数の自然資源(つまりちゃんとした作物が多量に収穫できる農地)の保有国でした。

この辺が、イギリスやモンゴルの荒野と画期的に違っていた点である。

しかし、江戸時代になって土地も開発しつくされ、天保の飢饉だとかが発生するに従い、雲行きが怪しくなり。

豊潤な日本の田畑が、いかに生産力が高いかと言っても、耕地面積当たりで養える人間の数には限りがあるのである。

江戸、明治から令和に続く日本人の農法というものは、一人一人の人間が、とても機械ではできない精緻な農業を。。。というやりかたで、豊作の年に、村の住人を総動員して24時間働いた結果得られる収穫がすなわち村の標準生産量となった。

これは、人口過密の社会を生み出し。

人口のインフレにより、一人一人の命は価値が激減してしまった。

https://www.newsweekjapan.jp/nippon/rule/2016/10/179279.php
 

 

しかし、豊作の年にはそこにだれも気付かず。モンゴルの荒野では食べられない量の食糧が村の一人一人に供給されるからです。

ところが、ちょっとした飢饉が起こってしまったら。。。。

極論ですが、ブラジルの大規模機械化農業で、3000ヘクタールを3人でトラクターだの農業機だのを使って維持していたとします。

収穫は1ヘクタール当たり0.01人分の食糧、総量で30人分が養えるとします。

なんか冷害になり、100ヘクタール分がダメになっちゃいました、という場合でも、別に3人が生きていくくらいなら何とかなるのでした。輸出が減るけど。

日本の場合、3000ヘクタールで3000人が小さな小さなコンバインとかを駆使して奮闘し。

ブラジル(https://veja.abril.com.br/economia/pib-economia-brasileira-cresce-06-e-ensaia-recuperacao/)と日本(https://www.pref.ibaraki.jp/nourinsuisan/ounourin/tochi/documents/h281007.html)の農業機械
 

 

収穫は1ヘクタール当たり1人分の食糧(たとえ話ですよ)。

つまり、同じ3000ヘクタールで、ブラジルは30人分の食糧しか生産できないのに、日本では3000人分の生産ができたのでした。

すごいぞ日本。

でも、ある年飢饉で100ヘクタール分がダメになった

この場合、人口は3000人なのに、100人分の食糧が入手できなくなっちゃった!

残る2900人分をやりくりすることになります。

このくらいなら余裕だぜ!ですが、ここで恐ろしいフィロソフィーが生まれることになります。

その名も「滅私奉公」

つまり、3000人の一人一人が自分に供給される権利のある食糧から少しづつ我慢して、100人分の不足を補うということですねー

一見美しい行為ですが、心無い為政者によって縦横無尽に悪用されることになっていきます。

100ヘクタールがダメになった、くらいならこのフィロソフィーは有用ですが、B29に爆弾を落とされた!原爆ではないただの爆弾なのに、2000ヘクタールがダメになっちゃった!というとき。

残る1000ヘクタールで3000人を養うのは無理です。

「欲しがりません勝つまでは」と、「はいきゅう」に「ぞうすい」でがんばったので、奇跡的に2900人までは養えるようになったとします。

https://museum.city.fukuoka.jp/exhibition/556/index02.html
 

 

https://www.town.yoichi.hokkaido.jp/machi/yoichistory/2018/sono161.html
 

 

 

ここで、村は合法的に100名を56さなければなりません。

あとはもうご存じと思います。

満蒙開拓、シベリア抑留、ペルー移民(ブラジルや他のもひどいけど)、最後は特攻と、いろいろな理由をつけて「犠牲となる100人」を選びました。

つまり、江戸時代から第二次大戦にかけて、日本は「だれかをダメにしないと生きていけない国」になってしまったのである。

ダメにする理由は

「こいつはみんなと飲み会に行かないから」
「身体強健、思想健全でこれ以上ない優秀な人材だから」

など、要すればなんでも理由になりましたが、基本は①の「はみだし者」か、➁の「英霊」となります。

は赤紙でひっとらえてインパールに送り込み。
は特攻隊に志願してもらって、自分から人身御供になってもらう。

生き残りたい人は、①と②のはざまで、いかに目立たず生きていくか、となり。

背が高く、見栄えもイケメンで、いかにも楽しく生活を満喫しているなんていうタイプは、たちまち「自分だけ得してみんなをないがしろにしているクズ①」あるいは「社会の模範だ!率先して一億総特攻の先駆けだ!➁」と、いずれにしろ消されてしまうので、残ったのは「社会のために自分を犠牲にしています、生活が苦しく、ロクな物も食っていないので、やせ細り、背中もまがった、ちびでがにまたのクズです」となってしまい。

要すれば「一発で日本人とわかる。日本人にしか見えない」というタイプしか生き残れなくなってしまったのでした。

令和になって、他人なんかどうでもいいや、行く手に立ちふさがるならピストルでハチの巣だぜー!というタイプも増えつつあり、ベーシックインカムで生産の主体が人間から機械に移れば、現在の人口減少がうまく作用して、将来日本は人権が保障された、引きこもり、いじめなどのない先進国に生まれ変われるかもしれませんね。

前谷惟光「ロボット三等兵」
 

 

ではでは。。。

Posted by 猫機長
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ガッツポーズ

この記事を書くにあたって、まず「通し矢」という、江戸時代の恐ろしい「オリンピック」について説明しておきます。

通し矢とは「京都蓮華王院(三十三間堂)の軒下(長さ約121 m)を、矢を射通す競技。一昼夜に堂の南端から北端までの全長を射通した矢の数を競う「大矢数」が有名である。(Wikipedia)」

各藩から代表選手が矢数を競い、勝ってもメダルはもらえませんでしたが、負ければ切腹が待っていました。
https://www.sukima.me/book/title/BT0000124683/
 

 

さて、本文スタートです。

パリ五輪、柔道。とあるようつべ動画が世界中で議論の的となっているシーンについて取り上げ。ジョージアのとある選手が金メダルを取ったときの挙動、そして日本のとある選手がとった挙動を比較して、その是非というとおおげさですが、を議論しています。

ジョージアの選手は、勝利の瞬間に天に向かって大きくガッツポーズ(と日本人には見える)。日本選手は、優勝しても、せいしゅくに、試合場の端を回って観客の皆さんに礼。

https://mail.google.com/mail/u/0/#inbox/FMfcgzQVxttZXkcBNxGQZXFJcnNpgsfl
 

 

要注意のコメントに「日本の選手は観客に気遣いを見せている」というのがあり。

日本選手の行動は控えめで、観客への配慮が目立っているのかもしれませんが、そもそも武道としての柔道であれば、観客以前に対戦相手への配慮が根本でなければなりません。

どこまで相手を思いやっているのか?あるいは形式上の「礼式」として、単に情動を控えた振る舞いをしているのか。

最近、礼式というマニュアルが絶対となっていて、すこしでも形が違ったら、たちまち周囲から「無礼だ!コンプライアンス破りだ!」とバッシングになるため、実は対戦相手なんてどうでもいいから、とにかく形を壊さないように、と、必死になっていないでしょうか。

「英国の戦い」においては、英独のパイロットは互いに尊敬しあっていたらしい。

「パラシュート降下中の敵を撃つな」と規定で決めた部隊もあったそうですが、だいたいは英仏海峡の海に落っこちた敵を「味方の救命艇に拾ってもらえたらいいな(出典は「ブラッカムの爆撃機」)」なんて気遣っていたらしい。

太平洋の日米決戦になると、気遣いもへったくれもなくなり。物量作戦の前に人命までもが消耗品と化し、パラシュート脱出でもしようものなら、ダダダダ!とたちまち敵機にハチの巣にされてしまった。

*太平洋でも「騎士道精神」の発露もあれば、ヨーロッパでもえげつない「と殺」は多数あったとの理解であり、ステレオタイプ化はできません。読者のみなさんはご承知のことと思いますが。

中世ヨーロッパの合戦が、太平洋の状況に似ていたらしい。

十字軍の戦いでは、サラディン率いるイスラム軍の人道的な行動にヨーロッパ側が感銘を受けたとのことですが、当時のヨーロッパの合戦は、捕虜もへったくれもない(身代金をせびれる金持ちの敵だったら別)、血も涙もない56しあいで、勝った方は負けた方の将軍の首をちょん切ってみんなでけりまわし、大喜びしたらしい。

すなわち、サッカーの発生です。

兵士たちは2つのチームに分かれて、ゴールポストに首をけりこんだ方が勝ちね、というふうだったらしい。

ウクライナのチームとポーランドのチームが、プーチンの生首をけりまわしているところを想像してみましょう。

ウクライナ側は、それこそ勇んでけりまわし、ゴールだの以前に生首を文字通りぼこぼこにし、歯がとびちったぞ!目玉が飛び出たぞ!とそこらじゅう血みどろにしながら咆哮して喜ぶと思います。

ポーランドは?大喜びだけど「本当はスターリンの首を蹴り回したかった」だったりして。

時代が下るに従い「敵国の将軍の首を蹴って勝利を祝ったことが、モッブゲームという「祭り」として形を変え、広まった。 これは、王妃が将軍の首に見立てた球(ボール)を城から投げ、民衆が一斉に隣町の門(ゴール)へ競い合って蹴りあうものだった。(出典:LSIN北海道)」

中世のMob Football https://www.facebook.com/photo.php?fbid=766196435150112&id=100052792866330&set=a.597235145379576&locale=en_GB
 

 

人類は進化し、今日のサッカーでは、生首ではなくボールになりました。

恩も恨みもないボールをゴールに叩き込むという、まあまあ純粋なゲームになったサッカー。負けたとしても、しゃあない家に帰ってラーメン食おっと、で済むのである。負けたが最後むごたらしく血まみれになって断末魔のうちに4んじまう、というよりずっといいじゃないですか。

結果、ゴールのたびごとに、血みどろの咆哮ではなく、点取り成功のパフォーマンスダンスを楽しむほほえましい競技になりました。


 

 

柔道の場合、もともとは合戦における柔術であり。負ければ組み伏せられて鎧通しでぶすり。ひでぶうー!と断末魔のうちに4んじまうことになります。

勝った方は、ひでぶうー!と血みどろでもがき苦しむ敵を見て、どう思うでしょうか。プーチンではない、自分と同じ奥さん子供もいる哀れな人間です。わああーい!とガッツポーズでほほえましく喜べるでしょうか。

弓矢が顎から頭を貫通して、断末魔でもがき苦しむ人。「平治物語絵巻」より
 

 

むかしの柔道では、そうした「血みどろさ(をしのぶ真剣さ)」があったということである。

ヘーシンクが日本人以外で初めての金メダリストになったとき、大喜びで駆け寄るチームメンバーを制して、静かに礼で勝負を終えた陰に、敗者になった日本人柔道家を思いやる心があった。

ところが、現代の柔道は、勝とうが負けようが4ぬわけじゃなし。家へ帰ってラーメン食おっと、という世界です。ドラクエだったっけ、ポイント加算し、最高レベルクリアだ―!と大喜びするのと同じで、天真爛漫にガッツポーズしてどこが悪い?別にそれで相手に何の無礼にもなっていないじゃないですか。

お題の動画でも、少なからずジョージアの選手を称賛し同調する意見がありました。要約すれば、想像を絶する鍛錬の結果栄冠を勝ち取った喜びを、体全体で表現して何が悪い?というものです。

意見によっては、ちょっと日本人に忖度?して、「ジョージアの選手は神に感謝していたのだ。日本人とは違った礼の表し方なのだ」というようなのも多かったのですが、ぼくとしては、むしろ素直に、勝ったー!と喜んでいるように見え、かつ、それでよいと思うのです。

なぜなら、オリンピックでは、スポーツとしてのJUDOが、世界から認知され、喜び・楽しみを提供するすてきな進化を遂げているからです。

ヘーシンクとか日本選手のような、古風な「斃れた対戦相手を丁重に弔う」みたいなのもいいし、わああーい!と跳ね回り、相手の方でも一緒に、よかったね、と喜んであげるくらいでもいいと思うのです。

そんなのあるかよ!あるんですよ。

東京オリンピックのスケートボードがまさしくそれでした。

年端のいかない少年少女が、わああーい!とスケートボードで遊びまくり。結果、金メダル、銀メダル、銅メダルとか配ってはいたが、それよりもみんなでわいわい、一人一人が最大のパフォーマンスを出せるようにみんなで応援、という、「疑惑の判定でホーム有利にしないと審判の命が危ない」というようなゆがんだ世界とはかけ離れた「惑星」があったのです。

https://news.yahoo.co.jp/articles/0c3b8ab860752b8405f304cba5b7b70f7062c493

 

パリ五輪は?ごめんなさい見てないのでわかりませんが、東京オリンピックと同じであったことを祈っています。

江戸時代の通し矢じゃあるまいし「我が藩の名誉にかけて日本一になるのだ」「ハハ―ッ」という世界からは卒業する必要があるのです。

https://www.sukima.me/book/title/BT0000124683/
 

 

柔道もJUDOになり、しきたりでしおらしくしていなければ、という世界ではもうなく。

どうせ負けようが血まみれになって4ぬじゃなし、金だの銀だのとかこまかいこといわんと、みんなで一緒にラーメン食べに行こうよ、というオリンピックになってほしいと思います。

ぼく自身の経験では、チームに助けてもらって何とか優勝した金メダルより、ぼく自身がチームの中堅としてガンガン勝ち上がった銅メダルの方が全然うれしかったし、要すれば金銀なんて時の運、こだわらなくていいですよー。

*もちろんオリンピックじゃないですよ。ブラジルの「全国剣術大会(防具に竹刀の、全剣連みたいなやつ)」です。はははは!

世界のいろいろな常識が互いに尊重し合って、新しい、前向きな常識が生まれる。そんなオリンピック柔道がいいと思います。

ではでは

 

Posted by 猫機長
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ビットコイン阿鼻叫喚:マットグロッソについて

2024年6月24日時点で、ビットコインが61,000ドル付近で推移しています。

今年初めの1月10日に現物ETFが承認されて、1月3日には42,844ドルだったビットコインは、3月13日には73,135ドルに上昇。このままいけば、いよいよ7月には90,000ドル、2024年中には150,000ドルへの上昇を開始か?とみんな大喜びで期待していたのですが。。。。

5月から6月に大暴落してしまいました。

 

一時は58,265ドル(5月1日)と、20%の暴落。

その後いったん持ち直しましたが、6月末現在で再び60,000ドル台に下がってしまいました。

世のコメンテーターとかは「わあああーダブルトップだもうだめだ落ちる一方だああー!」などと大騒ぎしています。

ビットコインチャートがダブルトップを形成。5万ドルまで下落する可能性も:テクニカル分析 | CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)
 

 

現物ETF承認という未曽有の大革命で、順風満帆のはずのビットコインに何が起こったのか?

いろいろ指摘されており。

◎マウントゴックス。2014年の不正流出事件での被害85万BTC、金額にすれば470億円だの500億円だのについて、ついに債権者への返済が始まった。このことで、すさまじい数のビットコインが売りに出され、というか大量売りの懸念で暴落の引き金になった。

◎ドイツ政府が30億ドル分のビットコインを「オンライン海賊版グループ」から押収し、この販売を始めた

◎ドル円が160円を更新して上昇。ドル高でビットコインからの逃避が始まった

◎CPIや雇用指数などアメリカの主要経済指標が根強いインフレ圧力を示し、金利を下げることができない。リスクオフが今後も長期間継続する

などなど。

個人的には、リスクオフの話以外はどれもポイント的(一時的)な理由で、恐れるに足らずなのですが、世のユーチューバーとかでは「このままベアマーケット入りになるぞ」なんてのも複数おり。「こんなことをいう私は嫌いになっても、ビットコインのことは嫌いにならないで」なんて、どこかで聞いたことのあることをいうお姉ちゃんもいたりして。

お姉ちゃんの動画 https://www.youtube.com/watch?v=gAk1RuDldPs

 

 

W杯ブラジル対クロアチア「審判のことは嫌いになっても、日本のことは嫌いにならないで」W杯開幕戦、西村主審は誤審をしたのか?“大会第1戦”の意味とクロアチア監督が批判した理由 | フットボールチャンネル (footballchannel.jp)
 

 

そもそも、今回の「暴落」なんてへでもないよーん。

確かに6月だのは上記の通り20%の下落をきたしはした。

 

 

 

でも、2022年の16,452ドル(11月25日)に比べれば、なんと364%上昇していたのでした。ははは

 

 

というわけで、たかだか5月だの6月だのの推移だけで「ビットコインはもう終わりだー」とわめくのは早計だということである。

今後ビットコインはどうなるのか?

現在、どんなことが起きているのかというと

◎政府だの企業だのの大希望投資家(つまりクジラ)がこの数日というか数週間というかビットコインを売っている。

◎トランプはビットコイン支持を鮮明にしつつあり、バイデンもビットコインをむげには否定できない状況に陥りつつある(ビットコイン、いよいよ明日が本番、ドイツに続き米国も売却か? | 楽天ウォレット (rakuten-wallet.co.jp))。要すればビットコインが米大統領選を左右するイシューというか、米国経済(世界経済)を左右するコモディティになっているということである。

◎イーサリアムの現物ETHが7月初めにも最終承認の希望あり。

◎大規模金融機関がその商品ポートフォリオにビットコインを組み込むのはまだまだこれから。このブログの読者のみなさんがゆうちょに貯金するときに、窓口のおねえさんに「ビットコイン銘柄も組み込んだ債権に投資してみませんか」なんていわれる日が遠からずやってくるということである→うそですが、三菱UFJだの三井住友だのりそなだので、ポートフォリオの一部をビットコインETFにしましょう、という日は意外に早くやってくるかもしれん。アメリカのメガバンクでは実現間近と思います。

上記総合して、ビットコインが今日明日に60,000ドルから300,000ドルに上昇なるかというとそれは難しいし、上記のようつべお姉さんの言う通り、実はベアマーケットが始まってしまい30,000ドルに落ちてしまいました、という可能性も実はあったりするのですが、ぼくの見立てとしては、そう遠くない将来に200,000ドルくらいまではいくじゃね?と思います。

この記事を書いていて思うのが「マットグロッソに土地を買う」というお話です。

このお話は「浪曲笠戸丸」(Vol.171 「浪曲 笠戸丸&平野運平」 (ブラジル日和 : 2014年ゲスト・アーカイブ) (100nen.com.br))の中に出てきます。

笠戸丸。https://www.ndl.go.jp/brasil/data/R/G004/G004-0002r.html
 

 

なにわぶしです。

一昔前のホームドラマみたいなもので、三味線を弾きながら、浪曲師が語るなみだの物語に、聴衆もみんな涙して聞き入ったそうである。ぼくはラジオ版をPCで聞いたことしかないのですが、はっきりいって、へんなNHKの朝ドラとかよりよっぽどましかもしれん。

だって、日本の朝ドラとか、物語の半分は「よろしくお願いします」「ありがとうございます」「すみません」とご挨拶やぺこぺこしてる場面ばっかりで、見ているこっちも恐縮して首の筋が突っ張っちゃうんですよねー

「おひきとりくださいませ」
ぺこぺこしていないのもある。朝ドラじゃないけどhttps://www.youtube.com/watch?v=T_4cK1L89E8
 

 

マットグロッソというのは、ブラジルの内陸で、だれも到達することのできない秘境であり、熱帯病や寄生虫、猛獣が徘徊する恐ろしい瘴癘地であり、警察に追われた猟奇犯罪者とかが最後に逃げ込むような場所とされていました。

笠戸丸移民当時から戦後くらいまでは、移民の親子の間でこんな会話がささやかれていたものである。

息子から父へ「パパイ、こんなオンサが出るようなマッタに土地を買って、とてもファゼンダなんかできやしないよ」

現代国語に翻訳すると「お父さん、こんなピューマが出るような密林に土地を買って、とても農場なんかできやしないよ」

ところが、こんにちのマットグロッソ州は、ブラジルでも有数の農地面積を持ち、世界屈指の大豆生産地帯であるとともにブラジル最大の牧畜(放牧)地域となりました。

マットグロッソ州における大豆の収穫
http://www.agenciabrasil.gov.br/media/imagens/2009/03/28/1142RP2792.jpg/view
 

 

じっさい、みんな怖がって近寄りもしなかったマットグロッソの密林を、現在から見ればですが二束三文という価格で買った日本人移民その子孫が、現在は大農場のオーナーとして活躍しているというケースがいっぱいあるのです。

もちろん、その経過で伐採や栽培の試行錯誤、疫病などによる阿鼻叫喚の地獄も体験し、それを乗り越えたからこその成功です。

 

いま、ビットコインがこの阿鼻叫喚のフェイズに入っていると思うのです。

といって、ビットコインなんてコンピュータのボタンをぽちるだけですからねーマットグロッソに比べどれだけましか。

でも、阿鼻叫喚は阿鼻叫喚です。ぼくやみなさんのような戦後のもやしっ子にとっては、十分すぎるほど人生を狂わす危険を持っているということは覚悟した方がよいと思います。

マットグロッソに狂気の土地購入をした人が、大富豪となるまでには親子2代はかかったようです。

ビットコインはどのくらい大化けまでに時間がかかるか?確実な予測は立てられませんが、ふつーの人の資産構築に重要なキャピタルゲインをもたらすには、例えば2025年の10月までが一つの山場かな、とか思ったりしています。

最後に、投資は自己責任ですので、念のため申し添えます。

ではでは

 

 

Posted by 猫機長
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武道と武術

武道と武術

 

世の少年たちが追い求めてやまない願望に「強くなりたい」というのがあり。

「ドラゴンボール」が世界のベストセラーになったことでも明らかと思います。

スーパーサイヤ人

 

 

もとは野獣だった人間が、生存を賭してはぐくんだ闘争本能は、理性的な「ヒト」に進化した今日でも、体の奥底に生き続けているのだと思います。

そんなわけで、興味の度合いには個人差はあるけれど、男の子ならみんな大好きなのが「格闘技」

ほんとうに道を究めて「カンフーマスター」とかになるのもいますが、だいたいはマンガや映画で満足、というのが多いようです。

クソガキだと、街角で本当に殴り合いのケンカをし、長じてはヤクザにケンカを売って叩きのめすことを生きがいにするなんて言うゆがんだ成長をするのもいることはいる。

もっと育ちのいいのは、スポーツなどで「強さ」を競います。中間が空手だの剣道だのと言った武道系かもしれん。

いずれにしても、剣山を腹に仕込んでおいて、相手のパンチを食らったときに、こっちも血へどを吐いてうずくまるが、相手もこぶしに剣山が突き刺さって絶叫だ!という世界から、防具で保護された部位を、竹刀による冴えた打突で、撃たれても痛くない、という世界に変ってきました。

剣山 https://item.rakuten.co.jp/kensaku-shop/ntf10169/?iasid=07rpp_10095___et-lqo9k1l3-cj-5d08ca62-9a11-4b40-b3dd-eb0ef07c77b8

 

 

人間が野獣からヒトに変わっていくに従い、「勝つとは何か」という、求めるものも変わってくるのである。

石器時代とか、マントヒヒやハイエナと食料の奪い合いをしていたころは、猫が蛇をやっつけるのと同じように、本能そのままの格闘だった。その目的も、物理的に敵を叩きのめすという事以上でも以下でもなく。

猫と蛇の戦い。https://www.youtube.com/watch?v=LnWxQ4wZMvs

 

火や道具の発明で、動物に対して絶対的な優位を勝ちとった人間ですが、今度は人間同士で格闘が始まってしまい。

カラリパヤットとか、クラビークラボンとか、世界で「格闘に勝つための技術」が発達しましたが、結局は「史を歴する国」中国で、こうした技術が記録され、伝授されながら「中国武術」として世界に類を見ない発展をしました。

こうした武術は、戦時では合戦を生き伸びるため、平時では護身の術として活用され、すさまじい数の流派が生まれ。

ところが、その辺の女子供がピストルで5メートル先の警察官を射殺する世の中(ブラジルの貧民街)になると、武術の有用性も薄れてしまい。

現在では、少林寺など、文化遺産として継承していく人たちを除いて世界の表舞台からは消えていく傾向にあり。

変わって柔道だのがオリンピック種目になったりしています。

柔道がストリートファイトで最強だからというのではなくて、柔道の持つ「闘争を和合に変える」部分が、闘争ではない心身の鍛錬として、現代にマッチしていることから受け入れられたのだと理解しています。

剣道の場合は、オリンピック種目への指向はしていません。ポイント制の身体技能競技ではなくて、武士道の探索を主目的としているからです。

中国功夫と日本の達人の対話。映画 Fearless(SPIRIT)

 

 

 

すごく偉そうかつ抽象的になってしまった。

全剣連から理念を借用すると

「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」

いよいよあやふやだぞ?

「心構え」に行くと

「心身を錬磨して旺盛なる気力を養い

剣道の特性を通じて礼節をとうとび

信義を重んじ誠を尽して

常に自己の修養に努め

以って国家社会を愛して

広く人類の平和繁栄に

寄与せんとするものである」

「国家社会を愛して人類の平和繁栄」は右翼、GHQや共産党といったセクトに対する言い訳なのでここでは掘り下げませんが、その上の「旺盛なる気力、礼節、信義、修養」はまさに剣道のみならず武道の本質を文章化した部分と理解しています。

武術の話から武道に進化してきました。

進化、というのは、武道が「敵を倒すための技術から、自己修養の道に変化した」ことをさしています。

要すれば、武道なんてのは瞑想と同じである。「動き禅」といって、このブログの読者のみなさん(作者のぼくも含めて)のようなクソガキたちが、竹刀をぶんぶんふりまわすお遊戯をやっているうちに、いつか体育から精神の鍛錬に移っていく、というすごいところがあり、これが海外でなかなか剣道が人気の理由と思います。

武術は人殺しの技術である。

この差を雄弁に物語るのに、映画「バース・オブ・ザ・ドラゴン」の1シーンがあります。

ブルース・リーの伝記映画で、アメリカの空手大会に乱入してチャンピオンと対決する、という場面があり。

以下の動画の33:39あたりから35:20あたりに、武術(カンフー)と武道(空手)の差が見事に表れています。

映画としての脚色はあるのでしょうが、この映画を作った人は、武道と武術の差を知り尽くしている人と思います。

画像で解説します。動画もご覧ください。

出典はhttps://www.youtube.com/watch?v=vbcbMr24HWE

さて、両者構え合ったのが下の画像。

 

 

空手家が正拳突きを食らわしたところ、猫みたいにひらりと横にかわし。

 

 

後ろからパンチをくらわしたのでした。ははは

 

 

後ろからの正々堂々!パンチをもうひとつ。

 

動画では、相手の正面を突いている技もありますが、ご覧いただければ、だいたいが空手家がまっすく入ってくるものを、「ちょうしゅ(聴手)」でからみついて、斜めから横から後ろから急所を狙っていることがわかります。

映画なので爽やかに終わっていますが、実際の格闘だったら、空手家は目をつぶされ、喉笛をつぶされ、手足の関節をへし折られ、き◎たまを蹴り上げられ、断末魔にうめいていることでしょう。

武術は護身術です。相手の動きを外し、横から急所を狙うのが最も効果的であり、その通り実践したのがこの動画でした。

武道の方はどうかというと、下の動画のように、中心から攻め合い、クリンチになったら離れる。横や後ろからの攻撃はしない。

武術でクリンチになったら、あっとうまに目玉やき◎たまをつぶされちゃうので、そもそもクリンチにはならないと思います。武道の方は自然に間合いが詰まってクリンチになり、自然に間合いを切って戻っています。

 

 

この辺で結論です。

武道の場合は、真っ向中心から攻めあって、修練の度合いが高い方が勝つ。打って感謝、打たれて感謝の世界です。

*感謝というのは、勝っても負けても、自らの修練の度合い、上達しているところ、未熟なところ、思わぬ盲点など、対戦相手に教えてもらえるからです。

武術の場合は、感謝なんてゆうちょうなことを言っている暇はなく。

勝負が終わったときには、自分は茫然と立っており、地面には目だまを飛び出させた相手が断末魔でのたうち回っている、という世界です。

こう書くと、いかにも武道の方が上みたいですが、武道は武術から武徳の修養を抽出したエッセンス版であり、武術は武道も含む要素が詰まった複合版と言えます。

だから、本物の功夫であれば、武道家が相手であれば武道としての中国武術を駆使できるものであり。上記の映画のような行いは「己の未熟さを観衆にさらけ出している」ことになるでしょう。

このへんが、中国の奥深いところであり、日本が学ぶべきところかと考えます。

古来より、中華帝国は漢、唐、宋、明と、東洋に向けては仁義礼智の模範となり、西域にあっては東洋文明の防波堤となり、北には長城を持って農耕文化を守り抜き。

元や清と、異民族に征服されたと見えても、漢人の徳と知性は、いつしかこれら異民族を漢化して、かえって中華文明の威光を世界に示しました。

しかし、清末に至り、上は皇帝から下は貧民に至るまで風紀の乱れ、精神の汚濁はすさまじく、西洋列強の半植民地になりはて。

これを漢の武帝、明の永楽帝他賢帝が見たらどう思うでしょうか。

現在では、共産主義の美名のもと、マルクスの描いたものとは全く異なった恐怖政治の人権蹂躙による「東亜の病人」になりはて。

幸い、台湾が中華の伝統を守り続けており。東亜の師としての中華はまだ生き続けています。

大陸が、いつか解放されて、中華の輝きを取り戻すことを願っています。

 

中国の徳を日本が仁に発展させたことについてはこちら

精神と知能

 

東亜の徳性、日本の魂が西洋を驚かせたことについてはこちら

日本刀の実用性

日本美術と西洋美術

 

中国おそるべし→孫氏

ではでは

 

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世界を凌いだ日本の航空技術

ジェット機時代の今日では、皆さんが目にするのは、ボーイング、エアバス、ロッキードなど、欧米メーカーの飛行機ばかりですが、1930年代から1940年代のピストンエンジン全盛のころは、日本製の飛行機がたくさん飛んでおり。第二次世界大戦では、アメリカやイギリスの飛行機を相手に大活躍しました。

その当時の日本は、水といえば手押しポンプ、移動と言えば馬車、牛車という時代だった。キャデラックがぶいぶい走り回り、洗濯機が普及していたアメリカから見れば、石器時代じゃね?なのに、零戦がP36やP39を追い回したりして、世界を驚かせました。

手押しポンプ。https://www.idopump.com/joho/learn/192.html
 

零戦も工場から飛行場まで牛車(後にはペルシュロン馬)で運んだ。
http://noukakuken.jp/lecture/lec1505.html
 

 

航空技術は、国家のあらゆる産業の集大成ですから、「牛車に手押しポンプの国」では絶対に「キャデラックに洗濯機の国」には太刀打ちできないはずなのですが、まがりなりにも世界に通用するモノづくりを行ったという驚愕すべき実績であり、考察してみます。

 

◎看脚下(かんきゃっか)

まずは、自分の足元をみよ、ということで、30年代の日本は、積極的に先進国からの技術を導入しました。

例えば、92式超重爆撃機というのがあり

http://kakinotanet.blog.fc2.com/img/92siki.jpg/
 

 

翼幅が44メートルで、B29(43メートル)よりもでかい爆撃機が、なんと30年代の日本で製造されていたのでした。

でも実態は、ドイツのユンカース旅客機・爆撃機の焼き直しでした。

超重要なのが、ドイツから工作機械、治具、特殊工具含めて輸入し、技師や制作にかかわる人たちをドイツで研修させたほか、ドイツ人技師にも来日してもらい、設計のイロハから学んだ・学びなおしたこと。

上記は三菱の例ですが、のちの一式陸攻の開発につながる技術力がこうした試みで培われていったものと思われます。

 

 

◎得意分野を伸ばす

本稿の主題はこちらですねー飛行機なんてまず1にエンジン、2にエンジン、3・4がなくて5がエンジン。はるか遅れて6が翼(主翼・尾翼)、さらに遠くに7が機体、みたいな感じであり。

牛車の国では飛行機のエンジンなんてとてもとても。。。と正直にロールスロイスの国からエンジンを輸入して、その海賊版じゃなかったそこから発展した国産品を作り上げました。

そんな日本のエンジンの元祖はやっぱり「ブリストル・ジュピター」ですねえ。

パブリックドメイン
 

 

日本語で言えば「木星発動機」。このエンジンを発展させていくにあたり、中島は「寿(ことぶき)」から、「栄(さかえ)」、「誉(ほまれ)」など、名前だけ見たらなんか日本人がゼロから開発したみたいになっています。別にいいけど。

*ちなみに「寿」はジュピターの「ジュ」にちなんでいるそうです。

 

一方、日本のエンジンのもう一つの原型は「プラット・アンド・ホイットニー」。

R-1690、和名「明星」。http://www.aviation-history.com/engines/hornet.htm
 

 

これを三菱がライセンス生産して「明星」と名付け、その後、「火星」「金星」と、「惑星シリーズだよ!」みたいにしていった。

しかし、アメリカやイギリスを模範としたエンジンを作ることはできても、欧米を超える独自開発のエンジンは作れなかった。「誉」がこれに近いのですが、トラブル続きでちゃんと稼働してくれず、結局1世代前の「栄」エンジンをつけた零戦や隼が終戦までこき使われることになってしまい。

要するに、日本の場合、エンジンという航空機にとって最重要なパーツを開発する能力がいまいちだったという、かなり深刻なハンデを背負ってしまった。

エンジン以外で頑張るしかない、ということで、いろいろと編み出しました。

その1:スパッツ

スパッツというのは、降着装置につける整流覆いのことで、うまく成型すれば、むき出しに比べて9割がた空気抵抗を減らせるということが分かり。日本の技術者の涙ぐましい努力によって、引っ込み脚と同じくらいの成果が得られた。

整形されたスパッツの例(97戦:https://ms-plus.com/search.aspx?id=7981 )と、エンジンパワーで多少の凸凹は気にせず、引っ張った例(P35:http://www.fiddlersgreen.net/models/aircraft/Seversky-P35.html )
 

 

その2:尾翼

極めつけがこれです。日本人でなければできないナイーブな設計がここで生かされました。

まず、B29と1式陸攻の垂直尾翼を見比べてみます

B29。https://hobbycom.jp/my/kashiwagi/diaries/27065
 

 

一式陸攻。http://eletec.web.fc2.com/siryoukan/1_sikirikukou.htm
 

 

ううむ、どこがちがうのかな?

というわけで、F4Uと零戦の垂直尾翼を見比べてみます。

F4U。https://br.pinterest.com/pin/15270086206493240/
 

零戦。https://br.pinterest.com/pin/481111172687427925/
 

 

あああ!F4Uは、垂直尾翼がほとんど方向舵になってる!

そこです。

日本の場合、「大面積小舵面尾翼」を達成しているのです。一式陸攻も、あまり目立たないけれど。同様です。

尾翼は、飛行機の安定をつかさどる、とても大切なパーツですが、主翼と尾翼の間の間隔(水平尾翼モーメントアーム)や、尾翼自体の翼面積などによって飛行特性に大きな影響を与え。

重要なのは、尾翼の大きさそのものもあるが、むしろ、尾翼における固定部分と舵面の面積比率であり。

日本の場合、主翼も胴体も気流を乱さない流れるような流線形で、特に芸の細かいところが、尾翼先端に行くにしたがって舵面も細くちいさくなっていくようにした(弦長を減少させた)こと。

尾翼前縁は、おおむね先端に行くにしたがって細くなっていますが、舵面の面積が一定だと、固定翼の部分が舵面の作る気流の作用に負けて、捻じ曲げられるようになってしまいます。

世界の名機DC3も、日本機に比べるとラフな尾翼になっていた。
パブリックドメイン
 

 

そんな状況だと、舵の効きも悪くなってしまい。

エンジンに頼って強引に引っ張っているアメリカ機の場合、尾翼の相当の面積を昇降舵、方向舵にしないとうまく作用してくれず。パイロットの言うことを聞いてくれない飛行機になってしまっていたのでした。

F4Uのように、全部舵面にしちゃえ!みたいな力技もあるのですが、零戦や一式陸攻の場合、流れるようにテーパーした(細くした)尾翼に、ち密そのもので計算された舵面が流れるように気流をとらえて、無駄な補強無しに、軽く強く、敏捷な挙動ができる究極の完成度に達しています。

こうした、ほとんど目には見えないところで必死に努力した結果が、日本の飛行機を世界でも有数のレベルに押し上げたものと理解します。

モーメントアーム。https://radizetsu.blog.fc2.com/blog-entry-480.html
 

 

でも、それは、平和な時代に、凝りに凝った芸術品みたいなのを一定数揃える、というのならよかったのですが、いったん戦争がはじまり、粗製乱造の粗悪品でもいいから雲霞のごとく敵地上空に放ち、数で圧倒する、という実情には対抗できず、あえなく駆逐されてしまったのでした。

日本の場合、栄養失調の少年が、大リーグボール養成ギプスじゃないけど死にそうになってBMI値0(なんてないけど)の超筋肉アスリートに生まれ変わり。開戦当初は、並みのアスリートをさんざんボコることができたが、そのうち、脂肪そのもののでぶでぶだが、高見山と朝潮にトランプ元大統領を掛け算したような相撲取りが登場してきて、張り手を食らってあえなく吹っ飛ばされるような展開になってしまいました。

栄養失調(隼:https://www.super-hobby.pt/zdjecia/9/8/0/1145_rn.jpg )と相撲取り(P47:https://www.super-hobby.pt/zdjecia/9/8/0/1145_rn.jpg)の対決。
 

 

相撲取りを圧倒するデブ野郎
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2019/05/26/kiji/20190526s00005000412000c.html
 

 

ああ無情。。。

それでも戦闘機同士だったらそれなりに善戦したようですが、B29が1万メートルで、となると、同じ高度に上がっていくのも一苦労、になってしまいました。

結局、尾翼なんでどうでもいいや、ともかくエンジンだ!のアメリカが勝ち、芸術品の日本は敗れ去りました。

よく、工業力の差だ、と言われるのですが、それ以前に、飛行機にとって何がポイントであるかを理解していながら、そのポイントを逃してしまったために小手先の小技で挽回しよう、という、姑息な手段で戦争に勝てると自分を騙してしまった日本は、精神面でまず負けていたのかもしれません。

ち密なモノづくりが得意な日本ですが、そのち密さは本当に課題を解決するのか?そもそも何のためにモノづくりをしているのか?などなど、要すれば「目的と手段、そして成果と指標」ついて、もうちょっと考える必要があるのかもしれませんね。。。。

ではでは

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紫微斗数と飛行機④

紫微斗数と飛行機④

これまで、

◎武曲星、破軍星、天相星

◎巨門星、天機星

◎太陽星、太陰星

について書いたので、それらも見てね!

封神演義、という神話があり。

殷王朝が倒れて周王朝が生まれるまでの壮大なストーリーを、楽しい物語の形で綴っています。両王朝の英雄たちを紫微、貪狼、巨門、廉貞、武曲、破軍、天府、天梁、天機、天同、天相、七殺、太陽、太陰の14星になぞらえて、それらの星の性格や、生年月日にこれらの星たちが夜空のどこにいたかで、恋愛とか仕事とかの運勢を占うことができます。               
風神演義。左が殷陣営。右が周陣営。https://kknews.cc/zh-hk/history/l2b8242.html
 

ランダムに、特徴的な星たちについて記載してみます。

 

◎廉貞星:「泥まみれのファイター」
廉贞星是什么意思_廉贞星代表什么_神巴巴测试网 (shen88.cn)
 

さて、この星はどう読むのでしょうか。「れんちょう」「れんじょう」と、いろいろあるのですが、「れんてい」が正しい、のではなく。

中国語ですから。「Lián zhēn」だそうです。

ははは

廉貞星の性格は

「清廉潔白で、正義感にあふれる」一方で「狡猾で、損得勘定にさとい」

ううむ?

「公平で、志が高い」一方で「自分の思い入れが強く、その日暮らし」

なんか相反する性格が同居してるじゃん!

これは、廉貞星のモデルとなった人物が置かれた複雑な状況に由来していた。

その人物とは「費仲」

「悪の魔神」紂王の側近で、Wikipediaでは「奸臣。紂王の側近であることをいいことに諸侯から贈り物をうけていた。紂王に妲己を勧め。紂王に気に入られた妲己にとり入る」などなど、どうしようもないクソ野郎のように書かれてしまっていますが、実際は、気難しい紂王をあやしつつ、並みいる殷の大臣たちと対等に渡り合ううえで、妲己つまり女性という最終兵器を投入したり、わいろだのなんだのでバランスをとったりと、その日その日を、なんとか、平均台の上でおっとっと、みたいに奮戦。最後は武曲(周の武王)との決戦となる大合戦で大雪の中に凍死と、なかなか壮烈だったりします。

ほかの星たちに比べて目立つところというと

物怖じしない、チャレンジ精神旺盛

アクが強め

目標に向かって敢闘する

というのがあるらしい。

となれば、「廉貞星みたいな飛行機」とは。。。

P40

https://www.wallpaperflare.com/search?wallpaper=curtiss+p+40+warhawk
 

 

これだとおもいます。

まず、シャークノーズ。

https://www.wallpaperflare.com/airplane-propeller-curtiss-p-40-warhawk-aircraft-military-wallpaper-tsrvw
 

 

アメリカかぶれした航空自衛隊は別として、日本機ではぜったいありえないお絵かき。

アメリカかぶれの例 https://trafficnews.jp/post/85694
 

 

 

と思ったら、戦中の日本機でもありました

*もちろん合成のオオウソです。(元ネタはhttps://twitter.com/keroro2gunsou/status/1439469180646924291)
まじめに信じないでくださいね。。。。
 

アクの強いシャークノーズを持ったP40は、サメの口をお絵描きできるほどぶきっちょなアゴがせっかくの液冷エンジンの利点(こちらの記事をご覧ください→冷却器)をだいなしにしてしまい。

日本やドイツの戦闘機に、タコ殴りにボコられてしまいました。

Martin Caidin著「極東上空の虐殺」
 

 

しかし、バッファローやP35など、同世代の第一線機が壊滅するなか、P40は劣勢ながらも零戦や隼と勇戦し。

中国戦線では、早くから日本機の弱点を見抜いていたシェンノートによる一撃離脱によって、互角に戦いました。(隼乗りの回顧で、「P51よりP40の方が強敵だった」というのさえある)

どんな強敵相手でも、物おじしないチャレンジャーとして、F6FやP47といったゲームチェンジャーが表れるまで、出ると負け、ボロボロになりながら前線を維持しました。

制空戦闘機としての役割は新鋭機と交替しても、退役はせず。

今度は「戦闘爆撃機」として、連合軍の勝利に重要な貢献をした。

「戦闘爆撃機」というのはアメリカならでは(英国もタイフーンとかがある)の使い方であり。

零戦に駆逐されたP35
http://www.fiddlersgreen.net/models/aircraft/Seversky-P35.html
 

 

バッファロー。開戦劈頭は97戦などと互角にやりあったらしい。

Buffalo flop! The story of the Brewster F2A, the aircraft deemed superior to Grumman’s F4F but that was totally outclassed by Japanese fighters


 

P40はじめアメリカの戦闘機は、零戦と巴戦はできず、戦闘機としては鈍重でも、大量の爆弾を抱えて敵地上軍にばらまき、大損害を与えるという方向で大活躍した。

みなさんご存じの通り、機体も頑丈で防弾もしっかりしているので、ドイツのスツーカもびっくりの強行爆撃ができ。

敵戦闘機と遭遇しても、もともと戦闘機なので、何とかシザーズ(回避運動)で雲の間に逃げ込み。

第二次大戦の連合軍勝利に貢献した三大武器が「DC3、バズーカ砲にジープ」とされていますが、その次に来るくらいの活躍をした。

打たれても打たれても立ち上がり、ボコボコのパンチドランカーのようになりながらも前線を支え続けた姿は、ぶきっちょな「アゴだし」スタイルとも相まって、P51を凌ぐほどに敬愛される「アメリカ人の心の名機」として、現在に至るまでエアショーなどで多数が参加し、喝采を浴びています。

https://aviationweek.com/business-aviation/aircraft-propulsion/airventure-draws-more-visitors-aircraft-after-one-year
 

 

◎貪狼星:「傾城の悪魔、魔性の妖(あやかし)。その名は女」

贪狼星是什么意思_贪狼星代表什么_神巴巴测试网 (shen88.cn)
 

 

こちらは読み方かんたんですねー。「どんろうせい」

妲己です。

絶世の美女。費仲と結託して紂王を操縦し。最後は殷を滅亡させてしまいました。

世界を破滅に陥れる最凶の悪女。峰不二子の原型である。

あれ、峰不二子って、悪女だったっけ?

欲望のかたまり。ひとたらし。好奇心旺盛。遊びや楽しいことが大好き。

なんとなく、ネコみたいですねえ。

というとグラマンの猫シリーズ(F4F,F6F,F8F)を連想しがちですが、いずれもあまり美しくない、というか、はっきり言ってぶさいくだし。。。

そんな貪狼星を象徴する飛行機は。。。

デハビランドDH88・コメート

ttps://www.amazon.co.jp/KPモデル-デ・ハビランド-DH-88-マックロバートソン・エアレース-KPM0099/dp/B0BYJBRTLX
 

 

この飛行機を選んだ理由は、単に美しい!からです。

ははは

イギリスも面白い飛行機をいっぱい作っており、

世界一醜い飛行機、なんてかわいそうな称号をもらってしまったフェアリー・ガネットとか

https://ameblo.jp/hihiihi-ho/entry-12567328244.html
 

なぞとしか思えない思想の設計による怪機がうじゃうじゃ生産されたのでした。

そんなイギリスでも、時にだれもまねできないような名機を生み出し。

その一つにデハビランドDH98「モスキート」があります。

「蚊」なんて名前をつけなければよかったのに。。。

全木製のやっぱりスタイリッシュな飛行機だったのでした。

https://tamiyashop.jp/shop/g/g61066/
 

 

ところで、美しい飛行機、というとやぱりこれだね!というのに

デハビランドDH89ドラゴンラピード

があり。

https://www.mailexperiences.co.uk/de-havilland-dragon-rapide-flight-over-london
 

 

マニアだったら、とても複葉機とは思えない、つばさと胴体をつなぐきれいなフィレットや、シンプルで流麗な主脚カバーなど、洗練されつくした、まるで現代のAI技術を駆使したようなデザインに、うなってしまうと思います。パイロット目線で見ると、操縦席周りの風防が、直線と曲線が見事に調和して、ほれぼれと見とれてしまうのです。

きっとこの飛行機はとても視界がよくて、操縦が楽しいんだろうなーと想像してしまいます。

こういった魔性の美しさを持つ飛行機、いいなと思います。

 

あまり魔性が感じられないのが、ホンダジェット。

http://tokyoexpress.info/ 2020/12/16/パイロットの視点から見たホンダジェットの特徴/
 

まるで視界をふさごうとしているかのようなぶっといピラーに遮られたコクピット

http://tokyoexpress.info/ 2020/12/16/パイロットの視点から見たホンダジェットの特徴/
 

 

二重アゴのカモノハシか?スプーンをつぶしたような機首

http://tokyoexpress.info/ 2020/12/16/パイロットの視点から見たホンダジェットの特徴/
 

 

革新的と言いながら、T字尾翼はこれまでのビジネスジェットからそのまま継承し、ディープストールの危険も引きついでしまった、パイロット泣かせのコンフィギュレーション。

https://blog2.hisway306.jp/鈴鹿サーキット上空を舞うホンダジェットは美し
 

そして、とどめは、これも在来のビジネスジェットとおなじく、翼と胴体の接合部に、みにくい、巨大なでっぱりができてしまったこと。

https://blog2.hisway306.jp/鈴鹿サーキット上空を舞うホンダジェットは美し
 

 

確かに、燃料、主脚、荷物とか考えると、出っ張ることはわかるけれど、ここまででかいと、空気抵抗でまくりじゃね?とか疑ってしまいます。

 

この機体形状は、与圧の都合によるものと「カモノハシ形状の機首」や機首直後の下部胴体のくびれによって、空気抵抗を減らす画期的な形状になっているらしいのですが、納得できる情報が見当たりませんでした。誰か知っている人がいたら、教えていただけると幸いです。

日本の飛行機をディスるつもりはないんですけど。。。。でも、ドラゴンラピードの魔力に比べると、つい。。。

3000字を越えました。ではでは

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遂に来た米国スポットETF:ビットコインの大革命はじまる

いやいや2021年の5月に初めて言及してから2年半、ついに2024年1月10日、米国で現物ETFの承認となりました。

当時から、一時はETFどころかビットコインそのものがオワコンだ!となりかかったものが、2024年1月1日時点では最高値から見て半額ちょっとまで回復。それでも1万6千ドルの最低値当時に投資を始めた子供たちから見れば、「倍増だあああー!」と大騒ぎになっています。

いやいやいかに世の人々が、目の前の短期的な推移に攪乱されているかという事ですねー

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しかし、そんなスポット的な変動も、ブロックチェーンの構造的な発展から見れば小さなものだったと気づくときがくる。

その構造的な大変動のもっとも巨大なものが、今回の現物ETFの承認と理解しています。

かくいうぼくも、保有している現物ビットコインETFが、購入してから2年半で爆下がりするばかりで、もうだめだー!と流されていた一人です。

あれ?この記事の最初で①「ついに今年の1月10日に現物ETF承認になった」って書かなかった?なのに②「現物ETF購入して2年半で爆下がり」っていいうのはありえないんじゃね?

突っ込みを入れてくれたみなさんありがとう。ここが、今日の記事の核心です。

そして、この核心に気づけた人は、今後の現物ETFで大成功するための重要な情報を手に入れることができる人だと、信じています。

さて。

①と②は、全然齟齬はありません。逆に、②があるからこそ①について理解ができるという事を説明します。

種明かしをすると。。。。

①「米国の」現物ビットコインETF。2024年1月10日承認

②「ブラジルの」現物ビットコインETF。2021年4月時点で承認。

ブラジル以外にも、カナダやドイツでこれまで現物ビットコインETFは承認済みであり。別に米国が世界で初めてではないという事に注目。

つまり、ブラジルだのドイツなどの先行事例に投資していた人たちは、現物ビットコインの具体的なからくりがどうであるかを、実体験として知る事ができているのである。

しかし、重要なポイントとして、世界経済のなかで、ブラジルだのカナダだのドイツだのを合わせても、アメリカの現物ビットコインETFの規模には遠く及ばないというのがあります。

米国市場(とそして連動する世界市場)を動かすことによって、はじめて現物ビットコインETFは個人投資家含む世界の投資家が参加する超巨大市場を形成するのである。

イメージ的にはこんなかんじですかねー

◎ブラジルやカナダ、ドイツなど→すべてあわせれば琵琶湖くらいにはなるかも。

◎アメリカ→一国で太平洋、大西洋、地中海もろもろの海を合わせたくらいの巨大さ。

つまり、アメリカでの現物ビットコインETF出現により、ビットコインは一部のマニアによる代替通貨ごっこから、石油や鉄鋼、金も真っ青となる巨大コモディティ資産へ大転換を遂げることになった。

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この大異変(大転換)の根底となるファクターが「ビットコイン取引の大衆化」です。

ETF出現前のビットコインへの投資と言えば、「現物を直接買って、自己責任で保管する」という、著しく困難で危険性の高い、一部の人々にしか手の届かないものであった。

ビットコインを買うためには、まずは「仮想通貨取引所」というところを通じて口座から「ウオレット」へと移転して保存し。

このウオレットつまり日本語では財布ですが、金庫のような物理的なものではなく、まさに「暗号」のかたちでホットあるいはコールドウオレットに保管しなければならない。

ここで、ビットコイン爆上げだ!利確だぜ!の場合は、今度はウオレットから取引所へ送金し、換金しなければならない。

ここまで読んで、なんのこっちゃ?ちんぷんかんぷん?という人が大多数と思います。

でも、ちんぷんかんぷんではすまないのです。。。

ビットコインの直接売買に使われる「うたい文句」は「政府の管理、中央集権を離れた自由な取引」ですが、それが現実に何を意味するかは「個人対ビットコイン取引所という限りなく力関係が不均衡な契約」なのである。

「ビットコインについては、警察はじめ国家権力は管理していません」という世界なとうことであれば、いかに正式登録した取引所と言えど、「作為または不作為の不手際」をしでかした際、対決し解決するにはあなた個人の独力しか頼るものがありません。警察など国家権力が、あなた個人の為にどれだけ力になってくれるか、また、力になるための「事件性」をどこまで真面目に追及してくれるかは疑問です。

要するに、よほど事情に精通した投資家でない限り、個人による直接のビットコイン購入では、個人に覆いかぶさるリスクが大きすぎるのである。

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ETFであれば、ブラックロックだのフィデリティだの、要すれば三菱みたいな誰でも安心のマンモス金融機関に口座を開けて「ビットコイン現物の値動きをターゲットとしたETFを購入」するだけですから、換金もウオレットもへったくれもなく。証券会社で行う法定通貨の金融資産として、誰でもふつーに投資することができます。投資家と銀行(証券会社)の契約であり、取引所など外部との交渉のリスクが存在すれば、それは銀行(証券会社)が負ってくれる。銀行(証券会社)は個人とは桁外れ、取引所も圧倒する交渉基盤を持っている。国家権力も銀行はつぶしませんからねー

これを世界の大規模機関投資家が先取りして大規模投資を敢行中。。。。というような話題は今日の本題からは外れるのでここでは書きませんが、要すれば、今回の米国現物ETF承認で、直接取引所(交換業者)に口座を開設して入金するしかなかった時代でのリスク、つまり、取引所がハッキングされるだの以前に、投資家が個人で所有するコールドウオレットつまりインターネット環境から切り離した専用デパイスや、紙に印刷するペーパーウオレットが、紛失や盗難という危険や、紙の場合、コーヒーこぼしちゃった!などなくても自然な劣化で秘密鍵が読み取れなくなり、その時点で永久に投資がパーになったり、ハードウオレット等の秘密鍵を念失、紛失し、やはりその時点で永遠に投資がパーになるという危険から解放されたという事である。

左がハードウエアウオレットの一例https://hardwarewallet.jp/

右はペーパーウオレットの一例https://payment-revolution.net/pepar.html

 

 
ETFの承認によってこうしたリスクから解放された世界の投資家によって、ビットコインというコモディティが投資イシューとして大躍進する基礎が整った。

ぼくはブラジルで現物ETF「HASH11」を保有していますが、S&P500のETFみたいなかんじでお手軽に値動きを確認し、さらにお手軽にSantander証券を通じで購入、売買できるという事を事実として体験することにより、上記の「仮想通貨直接購入リスク」が全く無縁の世界もあるぞ!ということを具体的な現実としてこの記事に提示することができています。

HASH11。実はBTC80%、ETH20%のバスケット型です。

 

 
こうした実体験から、現物ETFは、本物のコモディティETF、しかも未曽有のコモディティETFであるということを確信できています。

*念のため。あくまで情報提供です。投資の判断は皆様の自己判断、自己責任でお願いします。

もちろん、「ファクト売り」で、いったんビットコイン価格は半減すると思います。そこから、半減期などのいいわけじゃなかった材料を織り込み、少しづつ、最後は雪崩のように怒涛の爆上げが2025年くらいまでに起こることを期待しています。

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 ではでは

Posted by 猫機長