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姓名判断に学ぶ不動産購入の決定的な要点

姓名判断に学ぶ不動産購入の決定的な要点

経験豊富な人がしっかり検討して買った不動産なのに、買ったとたん問題が噴出!「書類や建物を透過して瑕疵(かし)を見つける神通力があったらなあ」なんて声が聞こえてきます。

ジェット旅客機は機首のレーダーではるか先を透過して見えない積乱雲を探知し、乱気流を避けて快適な旅を可能にしています(でも燃料を節約したいときは、あえて雨雲の中をつっきって、がんががん!きゃー!なんてなるときもあります)。

文字通り「立ちはだかる暗雲を事前に察知する」レーダー

業者さんの宣伝文句の裏や、美しい化粧板の裏が実はぼろぼろだった、などの「見えない瑕疵」を透過するレーダーはないのでしょうか。

そこで参考になるのが、レーダーなんてなかった時代に見えない先を探ろうとして先人たちが積み上げてきた知恵があります。すなわち紫微斗数、姓名判断などです。

なんで突然占いが?いえいえ占いとして使うのではなく、現在把握可能な情報をもとに将来起こりうる可能性を確認する、情報の取り扱い方法やアプローチに学び、応用するのです。

そもそも「何のために占う(不動産を買う)の?」に関わる根幹である幸不幸の解明・説明・定義、この根幹に決定的な影響を与える、千差万別な人々の性格や資質といった諸元を分析した恐るべきビッグデータとして活用するのがポイント。かえって占い師の人は嫌がるとらえ方かもしれませんが「将来予測に重要なレーダーとなる情報は目ざとく活用しよう」

ちなみにタロットやおみくじ、花びらを一枚いちまい、みたいな毎回違う答えが出てくるのは、デートで女性とたむわれるのにはよいですが、今回のように因果関係の明確かつ一定した情報獲得が必要な場合にはそれほど使えないので念のため。

今回は姓名判断でいってみます。

姓名判断は、漢字の画数で名前を数値化します。ぼくのハンドルネーム「猫機長」でやってみると

総格は35で、「頭が良く、感受性・創造性の豊かさに加え、表現力に長け、文芸や技術に秀でており」などと判断します。自画自賛ではなく、無料診断サイト(https://enamae.net/)にちゃんとこう書いてました。えへへへ

このくらいだったら、不動産を買うときに、「築何年で、お値段は」みたいな基本の基本です。

で、総格が「大吉」だったとします。

ところが、他にもやれ天格だの、人格だのとあり、そういったいろいろな数字をはじき出してこれら単体の吉凶や、相互に影響しあって発生させる吉凶を検討して、総合的にこれなら、という名前にする必要があります。

不動産もおなじで、資産価値だの住環境だのといろいろな緒元が影響しあうので、見落とさないようにしなきゃ!と皆さん努力されると思います。

まずは立地(ご近所様、駅前かどうか、学校、病院は、刑務所・自衛隊が近くにないかなど)から始まり、新築・中古・戸建・分譲・耐震性・津波・液状化リスク・リフォームや管理費・諸費用や税金、なかなかよさそうだけどでも車庫がないからダメ、でも間取りがいいから買いたい、でもやっぱり収納部がよくないから、水回りはいいのに。。。と次から次へ調べることになり。でも数限りなく出てくるので結局は全て調べつくすなんて不可能で、緻密にすべてを検討して決定したぞー、と買ったら実はすべてにおいて中途半端で住むに住めないなんてケースもあり。

もちろん諸元の知識はとても重要である。ただし、すべて的確に適応しなきゃ!というバイアスがかかってしまうと、細かい断片にしか目がいかず、せっかく現場視察に行っても現物をありのままに見れなくなり、あえなく不良物件を買っちゃう、ということになるのです。

弓道体験のある人はお分かりと思いますが「的を見ようとすればするほどぼやけてみえない。見ようとするこだわりを捨てるとはっきり見えるようになる」というのと同じです。弓道と的の話については「十牛図(見牛)」で記載しているのでご一読ください。

まさにこの辺が姓名判断と同じところで。うろ覚えの知識でやれ総格はいいが外格はだめ、でも人格がいいからこれにしよう。へへんすべての緒元を考慮した完璧な名前だ!と安心していると、その裏に隠された「同格現象」という恐るべき秘密の現象で不幸のどん底に突き落とされることになるのでした。

名前には上記の「表層の画数」のほかに、これらの画数をさらに足し引きした「内画数」というのがあり、この数たちが苗字、名前のどこにどう表れるかで「ナナメ同格」「タスキ同格」などが発生する。同格によっては禍々しい凶兆の暗示となり、「なんとか同格があると、いかに総格(基本の数)が良くても一家離散、大病、事故など逃れられない」なんて震え上がるようなことが書いてあったりします。ははは

総格だの外格だのは不特定多数の初心者でも理解できるやさしい内容で、基本ではあるが表層の知識であって、それをすべてだと勘違いしてしまうからどんでん返しの悲劇が待っているのです。不動産でも同じように、カタログなどの宣伝文句や表面上の数値や情報をすべてと思ってしまうと、後になって「知らなかった」から始まる悲劇に突き落とされるリスクがあるのです。

そろそろまとめです。。。

姓名判断という先人からの智慧を振り返ることで、現代の不動産購入についても次の学びが得られます。

その①、そして最も重要な学びは、「どんな不動産がいい不動産なの?」という問いに、明確な答えが得られること。

「いい不動産」とはスマートな機能が詰まったタワマンでしょうか?それとも風光明媚な田舎の一軒家でしょうか?

占いの智慧からの答えは「住んだ人に、健康、愛情(友情)、お金をもたらす物件であれば、どちらも正解」なのでした。

これは、「健康、愛情(友情)、お金」がどんな人でも幸福を決定する要素であると、幸福の学問である占いが人類の歴史にまたがる壮大なビッグデータの分析によって導き出してくれているからなのです。

その②、不動産を調査するための諸元は確かに存在する。しかし、表面上は分からない「同格現象」のような裏があるということを覚悟しなければならない。

では「同格現象があるような恐ろしい不動産を避ける方法」とは?

これは本物のプロ、かつ信頼関係のある不動屋さんとタッグで購入するしかないと思います。こうした情報は、素人では見分けることが困難な(できないとはいわない)ためです。

で、本物の不動産屋さんを見つける方法、そして不動産屋さんから信頼される顧客になる方法とは?これは「ブラックカード」の記事をご参照ください。

最後に、素人でもできる、不動産を含む投資全般の物件・銘柄決定の秘訣を一つ伝授いたします。

それは、ずばり!「物件概要の印象を正しい距離で把握しろ!」です。ははは

なんじゃいそりゃあ?

「金(ゴールド)投資の神」豊島逸夫さんいわく

『「マーケットは印象派の絵を鑑賞する如く見よ」つまり、モネの睡蓮は近くで見ると絵具の塊にしか見えないが、距離を置くと睡蓮が浮かび上がって見えるもの。細かな統計数字のエクセルばかり見てもダメということ。』

人それぞれなので、皆さん一人一人が自分で把握するしかないのですが、要は弓道の例でも書いた通り「バイアスのない状況で見えている」位置を把握する、ということです。買いたい、買う必要がある、というとそれが雑念となって見えなくなる。

投資用不動産(Financial1.8)なら、普段から「あこのラーメン屋さんは駅前でいつも繁盛してるな」「あれこのカレー屋さんは駅前なのにガラガラだな」とアンテナを伸ばしておく。居住用だったら、ここは学校からは近いけどなんかしなびてる、やだな、と、深く考えないで自然な印象でこれはいい、これはどうか、と見分ける判断力を磨いておく(もちろんおみくじみたいに、日によって変わっちゃう、というのではないしっかりした判断力です)。そうすればいざ買うぞというとき、自然と欲や雑念に曇らされることのない的確な購入が可能になると思います。

ジョルジュ・スーラの印象主義絵画

ではでは。。。

Posted by 猫機長
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「2040年国民生活破壊計画」

「2040年国民生活破壊計画」

最近、年金破綻はますます顕在化し、その対処として、生涯現役だ!のアドバルーンがマスメディアや識者などのオピニオンリーダーから連呼される世情になっています。

一方で、8050問題、老々介護や、ハラスメントによる引きこもり、出社拒否、うつ病など、まだまだ若壮年人口なのに労働に従事できなくなってしまう人が続出。引きこもりの人は61万人を超え、さらにはミドル層も大量リストラと、生涯現役どころか文字通り路頭に迷う人も続出しています。

こうした矛盾が無視されている状況では、「生涯現役だー!」というスローガンの裏に、何かうさん臭いものが隠されているように疑ってしまいます。

なぜ日本の指導者たちはかたくなに「現役だ!現役でないのは非国民(抜苦与楽)だ!」と、これまでのデフレ経済当時から追い込んできた国民をさらに鞭打つような、出口のない労働に追い込んでいるのでしょうか。

日本より前から人口減少に悩んでいた欧州先進諸国では、外国からの労働者受け入れを行ってきました。ドイツやフランスが典型的。一方新世界の国々では建国時から人口が不足しており、カナダなど、昔から外国人を受け入れ同化することで成り立っている国もあります。

外国労働者を受け入れれば、もちろん摩擦や犯罪も起こります。「おはようラモン」という映画があり、メキシコから不法入国でドイツに出稼ぎを試みたラモン少年が、「アウスレンダーアウト!(外国人は出ていけ!)」の冷たい対応をする人、「乞食であったとしてもすべての人は平等な権利を持っている」と温かく支援してくれる人と交流しながら生活していく、という内容の映画がありますが、こういう混乱を受け入れて行こうというドイツは、ナチス時代に行った差別政策がもたらす災厄を誰よりも思い知ってるのだと思います。ちなみにフランスはもっとちゃっかりしていて、「外人部隊」というのに自国民がいやがる危険な軍務をおしつけちゃってます。ははは

おはようラモン。南米やヨーロッパで話題になりましたが、

なぜか日本語版を発見できませんでした。

本稿では、日本が外国人労働者を受け入れろ、ということは書きません。むしろ、技能実習生(研修生)だといいながら、実は3K労働でこき使われ、ろくに勉強もできないフィリピンや中国をはじめとした若者たちの待遇や、日本人自身も出社拒否、うつ病、引きこもりのない社会にすることが先決(在宅勤務)で、そこでやっと外国からの正規労働者を受け入れることができる土壌が生まれると思っています。

さて外国人は受け入れないことにしているらしい(技能実習生等はのぞく)日本の政府ですが、当たり前ながらそのままでは若年人口の減少と、労働人口減少による生産・利益の激減は避けられない。その対処が、社会保障(退職後の年金)はやめにして、本来は保障を受けられるはずの人々を逆に更なる労働で絞ってやろう。そんな政策が人道的であるない以前に、経済的にペイするのでしょうか。

こうした状況を実質的に傍観している官僚など日本の政策立案・実行者たちは、どこまで無能なんだ。。。。。と思いきや、実は一見無策に見えるこの対応が、日本の官僚の頭の良さを見事に暴き出しているのかもしれません。

キーワードは「2040年」、あるいは「2045年」。

つまり、2040年までこのまま持ちこたえれば、老年人口はそれこそ社会保障をもらえないまま全員過労死して消え去り、急激な非生産人口(被扶養人口)の上昇がストップし、(次に述べるシンギュラリティも作用しはじめ)社会保障が蓄積できる人口構成に回復する。だから、外国からの労働者の導入なんてしなくていい。今働いている成人は死ぬまで働け、耐えられないのは落ちこぼれて上等、電車でもなんでも飛び込んでしまえ。ほんとに足りない分は「技能実習生」で逃げ切ろう。

出展:https://zuuonline.com/archives/207610
というのが官僚の真意なのかもしれません。

2045年のほうは「シンギュラリティの年」といって、AIの知能が人間の知能を追いこすことになるらしい。でも追い越す追い越さないなんて官僚の視点からはどうでもよく、2040年から45年くらいには、機械が労働者の大部分にとって代わってくれる。つまり、生身の人間の労働者なんて大していなくても、企業当たりの利益、とどのつまりは税収が維持拡大できるので、年金含め政府の財布は安泰、という時代になるらしい。

つまり、人口構成の変動とAIによる効率化をすまえれば、今の世代のミドルそして退職できたはずの人たちが、死ぬまで働きさえすれば後は時間が自然に解決してくれる、だから官僚は何もしないのかもしれません。

「働けば自由になる」。ダッハウのユダヤ人強制収容所に表示された標語

さて、芸術家(画家、陶芸家、作家など)のように生涯現役が当たり前の人達もいますし、学校の先生だろうが工場でねじを締めまくっている人たちだろうが、本人が望めば生涯現役の権利はある。そういう意味で橘玲さんと言ったピニオンリーダーが「定年制度はおかしい!撤廃だ!」というのは同意しますが、一方で定年制度を選択制ではなく全面撤廃してしまうと、悠々自適したい人たちまで強制されて全員生涯現役になってしまうというかなりファッショ的な強権政策の国になってしまうと思います。

つまり、いつまで働くか、というのはあくまで国民個人個人の自由であって、本当の文明国であれば、それこそ憲法で保障されている基本的人権についてはたとえ働けなくなっても(働かなくなっても)保証されるべきである。これは、生活保障を受けている例えば貧困女子の人が申し訳ないなんて思う必要のない権利なのです。

堂々と主張すべき権利なのに「人様にご迷惑をかけてすみません」という解釈をするから「ご迷惑をかけないためにはどんなブラック企業でもよろこんで働きます」と、ブラック企業や抜け目のない官僚による「死ぬまで働け」という政策の餌食(洗脳)になってしまうのです。

もちろんこの文章を読んでいるみなさんや、投稿しているぼくの個人個人の力ではとても大規模な改革はできません。でも、「みんなも考えてみよう(学習雑誌のノリ)」。北朝鮮に比べれば天国のように自由で繁栄した日本。繁栄の基礎には、進駐軍(カースト)が教えてくれた資本主義があるのです。戦後高度成長時代の「うまくいった社会主義」つまり「終身雇用の年功序列」が崩れているいま、大本営発表の「死ぬまで働け」に唯々諾々と従ってしまう前に、主本主義の贈り物を活用して、会社や政府なんかに頼らず自分一人の力で生きてみようと思いませんか?

自分一人というのはすべて自給自足という意味ではありません。現在の人類は社会的分業(お金のある世界)なくして生きていけないためです。しかし、それは決して組織や「ムラ」の歯車として「働けど自由になれない、じっと手を見る」という「上司任せ、会社任せ、他人任せの奴隷(労働と報酬)的存在に甘んじる」ということではなく、自らの単独の力で堂々と社会的分業の一端を担うことができるぞ、という意味なのです。

それが資本主義の贈り物すなわち「金利と配当」です。つまり不労所得です。

このブログは、不労所得によるアーリーリタイアをお題としたホームページのスピンアウトなので、ぜひ経済コンテンツをご訪問していただければ幸いです。このHPの情報を活用することで、皆さんの経済的な自由を確立することの一助になれば大変幸いです。

2020年8月6日追記。世界に広がるコロナ禍により、外国人の受け入れについて、防疫がますます重要になりました。考え方として、次の2つに大別できると考えます。

①感染防止のため、入国拒否。まあほとんどの人がこう考えると思います。

②入国希望者に検査、隔離を行い、陽性の人は帰国。陰性になった人に2週間の隔離を行ったうえでガンガン働いてもらい、移民の人も日本も助かるよう措置をとる。

ちなみに、1908年からブラジルは「貧困」という恐ろしいウイルスにおかされた日本人たちを受け入れ、日本人たちはガンガン働いた結果、移民自身も、ブラジルも成功・発展しました。というわけで、日本が②の選択ができるような本物の先進国になることを願っています。

Posted by 猫機長
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航空整備に生きるルネサンス美術の技法

航空整備に生きるルネサンス美術の技法

まず、ここでの美術ですが、西洋美術、特に絵画のことを差します。時期的にはルネサンスごろ、つまり人間が世界の中心になってから以後の芸術に焦点を当てます。

東方貿易などでイタリア諸市が勃興してくると、大商人が芸術を仕切るようになり。メディチ家などが有名で、パトロンとして多数の芸術家を育成しました。

西洋美術の特徴を一言でいうと「報道写真」。写真がない時代だったので、絵画がその役割を果たしていました。もともとはキリストや天使とか「聖書の世界の報道写真」だったのですが、ルネサンスになると、パトロンとなる豪商の肖像画とかの広報が加わります。聖書やギリシア神話なども題材にされていますが、表現されている神話の英雄は、メディチ家のだれかさんそっくり(実はそのもの)になっていた、みたいな傾向あり。これが時代が下って新古典主義になると、ナポレオンの肖像みたいに、そのものずばりの「プロパガンダ」が現れます。

ボッティチェリの「東方三博士の礼拝」。メディチ家の新旧当主などが三博士など主要人物になっています。「メディチ家は神に近い存在」というメッセージもあるらしい。

ナポレオンになると一気に世俗的なプロパガンダに。もっと背が低く、ロバに乗っていたという本物とは似ても似つかない、美化された「報道写真」らしい。

つまり、芸術とは、パトロンの意志を絵画等の形で目に見えるようにする作業の成果品ということであり。

そのため、パトロンは画家と細かな点まで打ち合わせて契約を結んだそうな。例えば、

◎題材は聖書の人物。でもその人物はパトロンとその一族を暗示するような描写にする。そして、威厳だのカッコ良さだのをパトロン好みに出すこと(パトロンによって「炎のような情熱を表すこと。カラ元気でもいい」とか「穏やかな、なにげに自然なのにしてほしい」などなど)。

◎そのためには、青絵の具はその辺のスーパーに売ってるやつじゃなくて、シルクロードから持ってきたコバルトを使うこと。赤は。。。。。などなど原料・材料も精密に検討。

◎高価な材料を使うだけに、その使用する分量なども細かく計算した。

こうした細かな取り決めを画家(というより画家の所属する工房)とパトロンの間で、公証人まで入れた契約書にして署名した。

この辺を見事に説明したすごいマンガあり。「レオナルド・ダ・ヴィンチの師匠」(出展:https://www.sukima.me/bv/t/BT0000724131/v/1/s/2/p/4(外部リンクです))

3ページだけ抜粋。

①絵具など綿密に計算されていた

②芸術とは、公証人まで入れた「成果品作成・提出」の契約だった

③芸術が目指していたもの。

この時代では呼び方は芸術家ではあっても、実は「報道写真を作成する職人」という位置づけであり。作成される絵画も、実は芸術作品というより、事前に取り決めあられた契約条項のとおり、パトロンが提示したスペックをすべて満たした手工業製品、だったりします。(なんていうとダビンチさんは「芸術だ!工芸じゃないぞ!」なんて怒るかもしれませんが。ははは)

ここで、飛行機のエンジンとの接点が出てきます。

飛行時間500時間を超え、いつも修理している工場の「炎のエンジン職人のおっちゃん」に完全オーバーホールしてもらいました。

左が真っ二つに分割したエンジンブロック。その後2週間、右のように組上がりました。

左写真の小さな継ぎ手から、右の電気配線、燃料や潤滑油のホース、導管など、オーバーホールでやるべき項目そして部品などのスペックは細かく決まっており、そのすべてを満たした製品が再び組みあがったエンジン、ということになります。

文書としての契約書はこの場合不要です。スペックを全て満たしていないと、エンジンは止まり、死にます。

シリンダー、バルブ等ひとつひとつ摩耗状況が違い。細心の研磨などで均整を取ってゆきます。ちなみに、新品であればよいかというとそうでもなく。やはり微妙なバラツキや、それほど大量生産されるものでもなく品質保証も甘いので、不良品に当たり、返品・交換に大いに苦労するなどがあるらしい。

というわけで、おっちゃんは

◎相当使い込んで、クランク等の摩耗が限界に近付いているけれども、有効限度内なので、適正な油圧システムを維持して「炎のような強烈な上昇と、穏やかな水平飛行ができるエンジンにする」という、パトロンじゃなかったクライアント(つまりぼく)の好み、というより必須条件として提示したわがままな要求にこたえ、

◎そのためには、国産品で堪えうる継ぎ手などは現地調達し、キャブレターのブイなどオーストリアの純正品でないとダメなものは取り寄せる、など判断し。

その結果、組上がったエンジンでテスト飛行した結果

「あれれ、油圧計の針が一定しないでぶれちゃってるよ?」という結果に。

さて、ここからがおっちゃんの本領発揮です。

本当は、クランクシャフトを取り換えたかったのですが「新しいエンジンを買うより高くなっちゃうぞ」というのがあり(輸入税や、輸送料、そして為替差損などがのしかかるため)。おっちゃんいわく、「交換しない。今のままで新品以上のエンジンパワーを引き出してやる」となり。摩耗状況はもちろん規定範囲内だったのですが、ピストン、バルブ、ヘッドなど、空気取り入れ口のすぐ後ろで冷気の当たる1番、3番ピストンと、暖まった空気しか行かない2番、4番では摩耗状況も違うため、潤滑油がこれら全ピストンに過不足なく回るために最適な油圧を設定する必要が生じました。

つまり、油圧ポンプの設定で、圧力が高すぎれば摩耗の少ない、つまり部品間のスペースが狭い部分で油圧が高くなりすぎ、オイル漏れそして焼き付きに綱がり。逆に低すぎると、摩耗して部品間のスペースがひろがっちゃっているところで油圧が足らず焼き付いちゃう!というのがあるため、おっちゃんは少しづつエンジンを回しながらオーバーホールの足りない部分は旋盤などで修正し(あるいは専門の旋盤工へもってゆき)、おっちゃんでしかできない均整の取れたエンジンを作り上げたのでした。

まさに「受胎告知」の絵が、お題は同じでも画家により出来栄えが違うように、エンジン整備も、仕様は同じでも出来栄えは違うということである。これがダメな画家じゃなかった職人だと、均整どころがエンジンをダメにしちゃうのですが、おっちゃんのばあいアンジェリコないしダヴィンチ級に仕上げるから大したものです。

ダヴィンチの受胎告知

お題は同じ「受胎告知」。フラ・アンジェリコのバージョン

ただ、今回は油圧がふらついちゃう、というのがあったので、おっちゃんは追加の謝金も取らず、試験飛行で指摘された点を修正すべく3度4度とエンジン調整を行い。

油圧計。取り換え前

回転計の時と同じく、計器そのものがヘタレかかっていたので交換。ところが油圧センサーとの相性が悪く、センサーも交換となりました。こう書くとあっさりしていますが、おっちゃんは予備で複数持っているセンサーや計器を付け替えひっかえ、ついに修正にいたるというかなり苦難の道のりでした。

でも、これでエンジン自体は問題ないと立証できたので一安心。

油圧計を変えてテスト飛行。油圧が僅かに低めですが、ラジエターの水温、水圧、油温、シリンダヘッドなど、他のすべての計器がばっちり緑色域に入っているので、エンジン自体は快調であることがわかります。

オーバーホール前は、滑走開始からエアボーンまでちょっと時間がかかるな、だったのですが、おっちゃんの手にかかり、アイドリングはぴたりと1600回転、全開にすると5300回転に行っちゃう!ので、スロットルを全開から指幅半分くらい残した感じで5200回転に抑え、それでもあっという間に離陸、上昇するようになりました。(その後プロペラを調整して全開で5150回転に整備しました。でもこれは後日談)

おっちゃんに電話

「おっちゃんにかかると、このエンジンは古くなるほどパワーアップだ!すごいぞ!」

実はこのほかにキャブの調整もあったのですが、それは別記事にさせていただきます。

ではでは。。。

乾季のブラジリア

Posted by 猫機長
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あなたの給料をおびやかす?シンギュラリティのお話

あなたの給料をおびやかす?シンギュラリティのお話

「技術的特異点」とも言います。現在の人工知能が人間の知能を超える転換点のこと。AI関係の進歩は目ざましく、半導体の世界では、半年から2年のサイクルでコンピュータの性能は2倍になるらしい(ムーアの法則)。でもって人間の知能を超えるのが2045年となるらしい。この転換点を、シンギュラリティというそうです。

昔むかしのコンピューター「メインフレーム」。ぼくもインターン時代いじったことあり、磁気

テープがロールから「ぐににに」とほぐれてしまい、泣きました(80年代後半のお話し)

こういう話をすると「そんなのウソだよ、AIは意識を持つことはないからだ」という人がいます。

まさにこの辺がポイント。つまり、AIは人間がプログラムした作業を忠実に行う器械であって、単純作業の反復、ルーチンをより早くこなす、という意味では人間を超えているが、それは作業能力であり、自ら思索・思考できる人間の知能(精神と知能)を脅かすものではない、という意見ですね。

では、AIは意識を持つことはないのでしょうか。

意識の根源は「考える力」です。

パスカルが言う通り「人間は考える葦である」。コンピュータのみならず、人間とその他すべてを分け隔てるのが、「考える力」です。ゴリラや猫など、類人猿や人間と交流する能力のある動物はある程度知的能力も発達させていますが、三項能力の完全な獲得までに至っていません。

三項能力とは、

①自分の存在を知覚し、

②自分以外の存在を知覚し、

③自分以外の存在と自分との間の交流を行い、

④交流する相手の考えていることを推察して、その考えに対応したリアクションをする能力

です。

AIは自分という身体(からだ)がない電波だけの存在なので三項能力が成立しない。したがって思考を発達できないので人間を超えることはない、という理論です。

ふむふむ2020年現在のAIはそんなかんじですねえ。

例えばコンピュータでネットショッピングしてみます。

ユニクロみたいな衣料品店のサイトにはいって、目指す製品を探します。

常夏のブラジリアから真冬の成田空港に降り立った時、ユニクロの支店でヒートテックの「ももひき」
を売っており、凍死を逃れることができました。ユニクロのみなさんに感謝。
https://www.uniqlo.com/jp/store/feature/uq/men/

 

まずは

①「メンズ」をぽちっと押してみます。

すると②「ジャケット」「パンツ」などのオプションが出てくるので、「ジャケット」。

そしたら③「ドカジャン」「タンクジャケット」が出てきましたが、購入したい「A2フライトジャケット」はなかったので、何も買わずに離脱しました、なんてははは

つまり「事前にインプットされた選択肢の中から行動を選ぶ」というのが現在のAIの進化状況である。

ぼくも大学でプログラム理論かじりましたが、上記の操作がコンピュータ側でどう認識されるかというと

Select メンズ(上記①)

-IF メンズ Than goto ジャケット or  パンツ(上記②)

    -IF ジャケット Than gotoドカジャンor タンクジャケット(上記③)

       - IF ドカジャン Than goto ●●●

       - IF タンクジャケット Than goto  ×××

という感じ(Pascal言語の例です。うろ覚えなのでいい加減です)

つまり、人間がプログラムした「もし(IF)」メンズが選択されたら、「その時は(Than)」ドカジャン「あるいは(Or)」タンクジャケットの「いずれかを選択しろ(goto)」という想定を忠実になぞるのがコンピュータであり、想定外の対応はできません、というのが現時点での限界である。

たとえば、高見山みたいなおっさんが「メンズとレディーズのボタンだけで、トランスジェンダーのボタンがないから作って」と要求しても、現在のAIにはそういう能力はありません。白か黒か0か1かではない虹色の何か想定外の事象について、記憶・経験・感情も?などをもとに理解し、新たなオプションを創造して対応する、というのは今のところ人間固有の能力です。

きもいたとえをするな!と言わないでください。

本稿の重要な結論にからんでいるのです。(©文藝春秋)

では、AIと人間はずっと一線を画した状態でいられるかというと。。。。

特定範囲でのプロセッシングしかできない「特化型人工知能」はすでに時代遅れの「弱いAI」と呼ばれ始めており。ビッグデータの分析から、深層学習能力によって自分自身で自分のプログラムを改良し、0でも1でもないAI自身が「考え出した」独自の回答を引き出すところまですでに現実化しはじめているらしい。いわゆる「エクスポネンシャル(累乗的)」な進化によって、AIも思考能力そして意識を獲得しつつあるそうで、識者によっては自立性を持つ「汎用人工知能」、人間の脳と変わらないニューロンコンピュータすなわち「強いAI」が遠からず実現し、人間の脳にある情報を転送するなどで、肉体は死んでも意識はコンピュータで継続できるなんてSFちっくな世界が来るかもしれないそうです。

SFちっくはともあれ、シンギュラリティまでコンピューターが進化すれば、事実上知的労働であろうがAIは人間よりよっぽど優秀にできるようになり。その結果とても「生涯現役だ」なんて言ってられない大失業時代がやってくるであろうことは別記事で述べました。でもその恐慌を生き延びた人は、ベーシックインカムでかえって文化的な生活を送れるようになるかもしれん。

未来はあらゆる可能性に満ちています。将来AIが自己智(第1図)、意識や感情を獲得し、高見山(みたいなおっさん)が「スカートほしいの」なんて要求したとたん「ぎゃあああー!」バーン!なんて爆発しちゃうコンピュータが意外に早くあらわれるかもしれませんね。

ブルゾンちえみだったら、

「かわいいー!無料サービス!」とか。

(https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1702/16/news149.htmlから加工しました)

ではでは。。。

 

Posted by 猫機長
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あなたには生涯現役で働ける職場がありますか?

あなたには生涯現役で働ける職場がありますか?

コロナ禍は終わっていないけれど、外出自粛勧告も解かれはじめ、会社の日常も戻りつつあり。安倍さんがこっそりブラジル大統領の真似をしているというわけではないことを祈っています。

というわけで、日本の労働者はサラリーマンも工場ワーカーの人も、年金制度の危機という日常に改めて直面することになり。

最近の日本のマスコミなど論調を見ると、「生涯現役だ」というのが疑いようのない常識であり、疑う人は「貧困老人だぞ!」という恐怖の呪文で脅される状況に。

怖いのは、オピニオンリーダーたちが不特定多数の国民に流布している、労働やお金に対する倫理、姿勢や態度についての「大本営発表(泉)」に対して『黄金の羽の拾い方』などでアンチテーゼを発信していた橘玲さんまでが「投資だけでは生きていけない!生涯現役だけが老後安心の道だ!」などと言い出しており。(ネタバレはできないので「日経マネー特集セレクト」でぐぐってください)

あれれれーきょうびの日本では「生涯現役!米英撃滅!」とでも叫んでいないと憲兵隊に引っ張られるようになってしまったのでしょうか?

ナチス政権では「人種は差別するもの」が常識だった。

「無理が通れば道理が引っ込む」

でもまだまだ日本は自由国家であり。橘玲さんもMSNの別記事(「まず1億円ためて自由になる-だから楽しく長く働ける」)では、堂々と経済的自由達成は可能ですよーと教えてくれています。この記事の一文を引用:

『投資などを通してお金の悩みから自由になる「ファイナンシャルインディペンデンス(FI)」に到達することが重要なのです。目安は資産が1億円です。お金の心配から自由になれば、苦痛でしかない会社を辞め、自分が好きなことを仕事にできます。』

さてさてこの記事を読んでいる皆さんは、橘玲さんの

①働かず投資だけで生きていくのは無理(日経マネー記事)と

②投資を通じて自由になるFIに到達できる/お金の心配から自由になれる(MSN)

で、逆のことを言ってね?という疑問が生じなかったでしょうか。

しかし、投資の世界で日本を代表する識者の一人である橘さんが、無意識にこうした相反する発言をすることはないと理解します。個人ブログの私的な意見ですが、まさに発言①②の受け取り方と活用で、「上級国民になれるか、下級国民に転落か」が分かれるとおもいます。

要するに、①は巨大な世論の大波に同調して、真実かどうかはともかくみんなが言っていることに識者としても同調している、いわゆる一つの公的見解ですが、実は②こそが「本物の情報を知っている本物の識者」が「分かる人だけに提示」してくれている本音、ということだと思います。

②のMSN記事には「働くことで社会とつながりを持ち、承認要求を満たすことも幸福の重要な要素」「FIを達成した後は、好きな仕事をして社会と関わればいいのです」なんて書いてあり。要するに働くのは社会と繋がることが主な目的で、働かないと金銭的に成り立たなない(生活できない)なんてことはありませんよ、と示唆してくれています。ははは

ちなみに、報酬と労働を切り離して「好きな仕事をする」というお題については、このHPの別記事「労働と報酬」や「生涯現役という生き方」などに書いたものと共通するものあり。お読みいただけると嬉しいです。

一方、「生涯現役」が成り立つためには、「働こうと思えば死ぬまで働ける職場が必ずある」という前提条件が必須です。

さて、日本ではこの前提条件は成り立っているのでしょうか?

終身雇用。でもすたれつつあるぞ?

派遣社員問題。ようするに雇用の保証はされていないのですよね。。。。

アルバイトや不定期雇用で何とか頑張る人も多数。アルバイトになれずニートになってしまう人も多数。

『儲かっている企業も中高年をばっさりリストラ』→マネーボイス「ついに始まった45歳以上の大量リストラ」より。

派遣社員と正社員で仕事人としての能力に差があるわけじゃなし。でも待遇は全然違うんですよね、というところから始まり、正社員同士でも生き残りをかけたブラックな世界(洗脳)が広がっており。

要するに「生涯現役になりたくても、リストラだのなんだのであっというまに無職です」というのが現実ではないでしょうか。

そういう現実があるからこそ、本物の識者は上記②のように「無職になっても生きていくすべ」について、「巨大な多数派言論の波のなかでも目立たないようにうまくオブラートに包んで」教えてくれているのです。

ここまで読んで、へへんぼくはハーバードのMBIを卒業してエリートコースまっしぐらだから関係ないよーと思っているすごい人もいると思います。でも、そういう人には「もはや優秀であるかないか以前に、人間よりローコストで著しく生産性の高いAIが思考活動の領域へも進出しつつある」「ベーシックインカムやブロックチェーンは日本にとっても他人事でなくなってきた」という警笛?を鳴らしておきます。

ぼく自身の経験では、経済的自由の達成は可能です(でも労働所得を手放すのも怖く、リーマン続投しています、ははは)。そして、経済的に自由になったらどんな感じで社会と繋がれるのかなーという例として「田舎暮らし」や「飛行機生活」の記事をご参照いただけましたら大変幸いです。

終電まで頑張るサラリーマン。でも翌日にはリストラされる決定が上層部でなされていたことは

知る由もなかったのだった、なあんて。。。。

ではでは。。。

 

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不動産投資の成功を決める立地。「味割の奥義」とは

不動産投資の成功を決める立地。「味割の奥義」とは

以前の記事で「失敗しない不動産投資」のためには「1に立地2に立地、3,4がなくて5が立地」と書きました。

一方、立地の良しあしを決めるのは「味割の術」だー!とかなり強引に終わってしまったので、今回で説明します。

「味割」は奥義なので、その前の「表の技」現代ふうに言えば表面に現れる一般的なポイントから入る必要があります。

これらのポイントを説明するテキストは、実は「不動産と立地」とぐぐればすぐに出てきます。こんな感じ

◎不動産投資は立地がすべてと言われる理由

◎不動産投資「失敗しない立地」を見極めるコツ

◎マンション経営は立地が9割

などなど。

そして、これらの見出しを持つ記事における「立地の構成要素」は

▽駅からの距離:徒歩X分以内。X+α分で家賃や元本価格はこう減少する、なんてグラフや数値を記載したサイトまであり。

▽商業等施設が近くにあること:これもスーパー、コンビニ、コインランドリー、薬局、学校、病院。。。。と果てしないリストが続き。また、刑務所などが近くにあると減点などこれも精密そのものの分析がなされているようです。

▽騒音がない。「閑静な住宅街が最高」ということでしょうか。いろいろなサイトで「治安の良さ」がここに含まれるようです。

あとひねったのには

▽女性受けのする地区は資産価値の高くなる物件がおおい。なぜなら、商業施設などおしゃれでサービスの良いのが集まり、地区そのものの価値が上がるからだ、

なんてのもあり。

これらはすべて事実です。

というわけで、「よーし上の条件すべてを満たしたタワーマンションを買って賃貸に回すぞー」とやってしまい、あわれ入居率が全然低い割にはメンテナンスコストばかりかかって、損害ばかりになりたたき売って損切り、なんてケースも少なからずあり。

あれれ、レファレンスとなるメディアがこぞって書いているポイントのとおりやったのに、なぜ失敗してしまうんだー!という人が後を絶たないと思います。

理由は実は簡単で「一般論をマニュアル通りになぞっているだけ」だからです。

一般論ですが重要・不可欠なポイントであり、これらが欠けては成功は遠のく、というのは紛れもない事実ではあるですが、単にこれらを表面的にクリアしているだけではだめですよ。その裏にさらに核心に触れる要素があり、これを満たさないとうまくいきませんよ、ということなのです。

核心に触れる要素、ということで、やっと奥義に入ることができました。

全てマニュアル通り、景観も治安も利便性も申し分ないタワマンに投資しても、入居者がすぐいなくなっちゃうだの、なぜ失敗するのか?「タワマンなんてこりごりだー」という元入居者に聞いてみましょう。

いわく:

景観:一日中眺めるものでもなし。すぐに慣れちゃった。景観なんてなくても生きていける。

利便性:駅前5分というのはよかった。でも、こないだの地震で停電してしまい。X階から階段で上り下り。地獄の体力訓練になっちゃった。パーテイールームとか、実は使いもしないのに共益費として莫大な出費がかかるものもあるんです。

スペックに出てこない欠点:それでも低い階に住んでいたから、階段はなんとかなった。でも、なぜか低い階の住人は高い階の人に差別されているんです。。。。。

などなど。特に「スペックに出てこない欠点」に注目してください。

一方、駅前、と言ってもひなびた路面電車の駅前にあるこれまたひなびた中華屋さんのお店の家主さん。20年来滞納知らずの大成功、といったケースを探ってみます。

いわく

うちの店子さんは、たいしてうまくもないぐったりしたラーメンしかない中華屋さんなんだけど、大将とおかみさんがなんかのほほーと気楽に適当に経営していて、そこに行く人は一見さんだろうが常連だろうがなんか居るだけで安心してしまい。なんか幸せだなーの雰囲気があるので思わず通っていたら20年の常連になっちゃた、と大家さん自ら店子さんのお客さんになっちゃったらしい。

これが奥義です。

つまり、失敗するのは、投資する側、賃貸をオファーする側の視点でしかアプローチができていないため、入居者同士で差別してギスギスするような物件を買ってしまうのです。

うまくいく物件の最大の要素は「住んだ人が幸せだなーとなるかどうか」です。ひなびた中華屋でも、そこにほわほわと人が集まり、家賃以上の利益が継続的に発生していれば20年でも30年でも継続して維持発展してゆくのです。

つまり、不動産投資の成否を決するのは、貸す側、オファーする側ではなく、借りる側、お客さんにあったのです。

お客さんのニーズを常時的確に満たす技術のことを「味割の術」と言います。料理人の世界の言葉で、お客さんの好みを一瞬で察知し、お客さんが幸せだなーとなる料理を出す技術のことです。

おいしいだけでは足りないのです。言い方を変えれば、たいしておいしくなくても(まずいのはだめ)、幸せだなーとお客さんが来てくれるようになればそれでよいのです。

ひなびた物件ですが、居住用に購入し、その後賃貸に回し、

最後は売却。資産1億の達成に貢献しました(分譲個室)

同じように賃貸マンション投資でも、表面だけ立地が良いように見えても、住む人が不幸を感じるような住居では借りる人がいなくなってしまいます。お化け屋敷じゃ住む人はいないけれど、多少ひなびていても、かえって安心だなー、と人が集まってくるような物件を見つける必要があるのです。

さて、「幸せ」という、つかみどころのない恐ろしい言葉が出てきてしまいました。幸せなんて人それぞれじゃないの?「住んだ人が幸せになる」なんてそんな物件はどうやって見つけたらいいんだー!

そうなのです。結局、幸福ってなんだ?という所に行き付いてしまうのです。

でも、ちゃんと「だれにでも通用する幸福の定義」を提示してくれている人たちがいます。姓名判断の学派の人たちです(浅野派、かと思ったら現在は樹門流という人たちが提唱しているようです)。

占い師なので、幸せになる、ならないを見極めるのが仕事。その基本の基本が「どんなお客さんにも通用する幸せの定義」で、

―健康

―お金

―愛情(友情や人間関係含む)

この3つということだそうです。

お客さんによっては「友達なんていらない、お金が欲しい」という人もいるらしく、そういう人生を歩む姓名を編み出して改名ないしは命名(赤ちゃん)を勧めるらしい。信じるかどうかはその人次第。

つまり、不動産投資で成功するためには、幸不幸とは何か、そしてそれを決する運命とは?という恐ろしく定性的なファクターについて考察する必要があるのですが、上記のとおりそういうことを専門にした学問がすでに存在しています。

すなわち西洋占星術であったり、紫微斗数であったり。

いかがわしい占い、ととらえるのではなく、幸不幸の解明・説明・定義、そして千差万別な人々の性格や資質を分析した恐るべきビッグデータとしてとらえるべきと理解(でもかえって占い師の人は嫌がるとらえ方かもしれません。ははは)。

そして、その解明・説明・分析手法は不動産の購入にも参考になると理解します。

でもこの話はまた別にします。とりあえずは料理人の「味割の術」についての記事を読んでいただき「お客さんのニーズを的確につかむ」不動産の投資のご参考にしていただければ、ということで今回終わりにします。

現物不動産やリートによるインカムゲインで飛行機用のハンガー(格納庫)

を購入。別荘としても使っています。

ではでは。。。

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失敗しない現物不動産の買い方

失敗しない現物不動産の買い方

不特定多数の人たちの共感を得、かつモンスタークレーマーの標的にならないためには、結局「選択と集中は重要ですが分散も必須です」とか「すべて正しいかもしれませんが正しくないかもしれませんので慎重にでも大胆に行動しましょう」的な結局毒にも薬にもならない内容の記事が多くなってしまいますが、MSNのホームページで、なかなか硬派なのを見つけたので紹介します。ネタバレはできませんので、詳しくは「ハーバー・ビジネス・オンライン 猛烈な勧誘の「ワンルーム投資」。不動産業者が教える「うまい話に乗る前に知っておくべきこと」」

で検索ください。

硬派の部分を意訳ですが要約すると

「ワンルームマンション投資への勧誘は不良物件をつかまされる罠というのはウソ。うまくいく物件もある」

となっており、うまくいくためのポイントを

「<初めてのワンルーム投資 要チェック事項>

●新築は絶対NG

●税金の還付を謳う物件は避ける

●6万円未満の物件は入居者の属性にこだわらない

●広告料は必要経費と割り切る

●仲介業者は慎重に選ぶ

●家賃の保証会社はつける」

としています。

これはぼくが不動産購入したときの経験から得た重要チェックポイントと重なるものあり。かつワンルームマンションに限らない投資用不動産購入全般に重要なポイントです。

ぼくの経験から若者のみなさんにお伝えできるのは。。。

1.新築か中古か。絶対新築NGとは言わないが、やはり中古でそこそこ繁盛(居住者がいる)している物件のほうが良い。「サラリーマン投資家向けの新築物件です」みたいな不特定多数への広報をやっている物件はよくよく検討しましょう(買うなとはいいませんが)。本当に需要がある物件は不動産屋さんもスパッとお金を払って不渡りを出さない(ローンだなんだと面倒なことを言わず現金やブラックカード(分散7b)でスパッと払う)優良なお客さんにこっそり売るものだからです。そしてそういう物件は、すでに存在しており利益が出ているのが見えている物件(ボコられている物件を探せ)が多かったりします。

サンタンデール・ブラックカード。不動産業者のほうでも、物件を買おうとしているあなたが本当にちゃんと
支払いしてくれるか疑心暗鬼なわけで。こういうカードを持っていると業者もとたんに親切になります。ははは

 

2.税金云々。紹介した記事の言う通り、税金を差し引く、という裏で実は収益が出ていない物件だった、というのではやばいです。すなわち、税金を払ってもちゃんと純益が残る物件かどうか、ということです。

3.入居者の属性:紹介した記事では家賃6万円を境にそれ以上のは属性の高い(高給・安定収入の)人に、という言い方ですが、ぼくとしては、リートと違い、現物不動産の場合どうせリーマンが個人で買えるような物件ではそうそう高級な(属性の高い人を借主にできるもの)は買えないので、家賃6万の物件を追いかけるより、家賃3万の物件2つを持っていたほうが空き室リスクも分散できて結局総額で利益が上がる(損害が下がる)。そして、安い物件で借主の属性にこだわらなくてよい、という記載には、とにかく立地のいいところの物件であればOK、と補足します。立地はどうやって見極めるの?は別記事(味割の術)をご参考。

4.広告料・仲介業者・家賃保証会社:これはいずれもリーマン(日曜)大家さんが自分でできる話ではなく、信頼できる業者(ボコられている物件を探せ)に一任するのが重要と理解。広告料については、宣伝にお金を割くより不動産屋さんの近くにある物件を購入したほうがよい。いくらインタネ等遠隔で操作できる情報装置が発達していても、借主候補者を物理的にいつでも物件へ案内できますよ、というのが意外と重要だったりします。

取り急ぎ以上が紹介記事への補足ですかねーなおリート(不動産信託)があり、いろいろ現物と比べ利点もあるので、ぼくは現物は居住用と別荘を1件づつ持っているだけで、もう1件の投資用分譲マンションは売ってリートにしちゃいました。

以前持っていた不動産(分譲アパート)。最初はいい感じで手取り月収2万の家賃
でしたが、不動産屋さんが遠方に引っ越してしまい、売却などに手間取ってしまいました。

 

結局現物不動産の鉄則は「1に立地2に立地、3,4がなくて5が立地」ですね。。。いい立地ってなに?としつこく聞いてくる人のために、しつこく「味割の奥義」をみきわめろ、と答えますが、もう一歩かみ砕いて「不動産は足を生やして動き回ることはできません。住む人が快適と感じる場所にあるかどうか」そして「住む人だけではなく、不動産屋が管理しやすい場所にあるかどうか」この二つが逃せないところとおもいます。

ではでは。。。。

 

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大暴落1か月目の金融市場。新型肺炎の影響を占う

大暴落1か月目の金融市場。新型肺炎の影響を占う

巣ごもり生活にも慣れてきたかな、と思ったら、歴史的大暴落から早くも1か月が経過していました。というわけで、振り返る世界同時パニック、いってみます。

3月18日、19日時点でのIFIX(不動産指数)の推移。ぼくが投資しているブラジルリートの市場指標ですが、NYダウに1週遅れくらいで追随した感じでした。

垂直降下です。ほとんど1日で矢印のとおり大暴落。

あっという間に20%近い乱降下。一日に何度もサーキットブレーカ―(取引停止措置)が発動され、市場は大パニックになり、たまらず売り逃げしようとする人たちが続出。とくに、ここ数年、定期預金や債券などでは老後が危ういですよ、市場に投資しないとだめですよ、と金融機関にささやかれて恐る恐る参入していた多数の初心者の人たちが見事えじきになってしまったようです。

こんな感じ

しかし、それは資産1億を達成する「100年に1度の」好機が巡ってきているということでもあり。元本価格が激減しても、その時点で1株当たりの配当は維持しているので、相対的に配当(インカム)は激増するということで、配当狙いの銘柄を激安で買える無二のチャンスです。

というわけで、債券を取り崩してリートを買いまくりました(暴落市場を活用)

こんな感じ

そして1か月が経過。大暴落で買ったリートたちがどうなったかを確認してみます。

◎MFII11(土地開発:更地を買って住宅コンドミニアムを建設し、これを売る利益を分配すなど。写真右が更地のコンドミニアム。右はすでに建設を終えて売却が進んでいる別のコンドミニアム。ブラジル各地で複数の事業が進行中です)

写真出展:http://meritoinvestimentos.com.br/fundos-de-investimento/merito-desenvolvimento-imobiliario-i-fii/

3月19日、1株R$84,69で買いまくり。グラフのR$90,00は終値なので、まさに大暴落の日の底値で買ったことになります。

グラフで見る傾向は、底値から数日後でいったんパニックから回復し、その後L字か?V字か?でもみ合っています。

 

◎HGBS11(ショッピングセンター・ブラジル各地に散らばるフラッグ・物件を複数管理)

写真出展:https://tetzner.wordpress.com/2016/09/21/hgbs11-cshg-brasil-shopping/

大暴落の19日に躊躇して24日まで様子見したら、パニックから回復した時点での値をつかみました。その後典型的なL字で推移しつつあり。V字に回復しないのは、ショッピングセンターは現在営業停止で利益は出ず、コストばかりの状態でみんな買うのを躊躇していることも重要な要因と思われます。ただこの銘柄は管理会社がキャッシュを潤沢に持っており、ここ2,3か月は営業停止でも配当をそれほど下げないで持ちこたえると表明しています(それ以上になると怖いですね、何とか営業復帰してほしいところ)

 

◎FIIB11(工業施設)

写真出展:https://tetzner.wordpress.com/tag/fiib11/

大暴落の18日に購入。ほとんど底値をつかむことができました。ただこれもパニック回復から上昇が止まってしまいL字になりつつある。物流や工業はそれほど影響を受けていないはずなので、緩やかながら回復を期待しています。

 

◎RBVA11(銀行支店と商業施設一部)

写真出展:https://comoinvestir.thecap.com.br/rbva11-fundo-imobiliario-rio-bravo-renda-varejo/

これも底値をつかむことに成功。やっぱりL字ですが、ショッピング→工業・物流→銀行となるに従い、L字の底が少しづつ上がっていることにお気づきでしょうか。つまりそれだけ銀行支店の賃貸はウイルスによるロックダウンの影響を受けない、ということですね。銀行は閉鎖しているけれど、家賃は入ってくる、という理解。

 

◎そして最後にもう一度リート・不動産業界の全般指標IFIX

パニックから、いったん急激に回復した後、L字傾向でもみ合っています。

まあ予期した通りで、すなわち

1-大暴落したときは、まさに「垂直に落ちるナイフ」のたとえのとおり、誰もつかもうとしない(買おうとしない)。それが18日時点。

2-しかし、新型肺炎が流行しようが、不動産が消えてなくなるわけではないことにみんな気が付き。というか、へたな株より不動産の方が安全、ということで、早くも19日以降は急な回復が始まった

3-といって、ショッピングの例を見るまでもなく、ロックダウンの経済停滞が避けえないことは20日以降は早くも濃厚になっていた。建物はあっても営業中止じゃあ配当もくそもないよね、とみんな再び買い渋り始めた。

というのがグラフに反映されていると理解します。

今回の学びは、MFIIみたいな本来リスクオンそのものが、でも工事現場はもともと人がまばらだし活動は続けているよ、なんてかえって影響が少なく、これまで安全の鉄板だったショッピングセンターがものの見事に営業停止、というかなり恐怖のサプライズですねー一方いままで適当な不動産しか持っていないと思っていたHGBSが、これまでの利益やキャッシュで持ちこたえているというのはプラスサプライズでした。

結論から言えば、ファンダメンタルズさえしっかりしてさえいれば、どんな不動産でもいつかは活動は戻り、配当減もいつかは解消されるので、今持っているのはそのままホールド。ただ、配当減は避けられないこと、そしていつ活動(利益・配当)が戻るか全く不透明なので、ここ2,3か月?の配当収入はそのまま現金で保有しておくつもりです。まさに「キャッシュ・イズ・キング」

なお、今回の暴落時に血も涙もない買い攻勢に狂ったおかげで、結局3月26日時点で、300万円の投入に対し、該当する配当が年間で25万円を達成(債券を取り崩した分の金利収入減少を差し引いた金額。ただし配当減になる前の金額です)、ということで、年利8%、債券だときょうびせいぜい3%ですから、まあまあ暴落市場を活用できたかなとは思っています。

さて、これからどうなる?

要するに「集団免疫」「ピークアウト」「ロックダウン解除」がキーワードですね。現時点では誰も予測できないので、市場もV字に回復できずL字のボックス圏でもみ合っています。

中国などで封鎖解除が始ってはいるが、現時点では、世界はいまだウイルス対策で目いっぱい、ほかのことを考える余裕がないので様子見というか比較的値動きも緩やか、小康を保っていますが、新型肺炎が克服され(あるいは共存の体制がととのい)ウイルスの恐怖が去ってゆく変わり目がやばいと思います。

つまり、経済に目を向ける余裕が出てくる。その時目の当たりにするのがロックダウンで疲弊しきった経済ということになります。

さて、「噂で売って事実で買う」のが市場だとすると、「疲弊しきった経済」をどう市場がとらえるのかで変わってくると思います。つまり「それほどじゃないじゃん」という「うわさ」であれば、2番底もそれほど深くなく軟着陸も可能。しかし「もうだめだ―世界滅亡だー」という「うわさ」が流付されてしまうと、第2回目の大暴落、サーキットブレーカ落ちまくり、という悪夢がまたもや来てしまうかもしれません。

はっきりいって、今回の大暴落で資産は25%(それも1日ですよ)の減少。その後また1日で15%持ち直したりしたけれど、これ以上の暴落はごめんだ!二番底もそれほど落ち込まず、2,3年かけてゆっくりL字から回復となってくれれば、配当減は配当減なりに株価・原本価格も安くなっているので相殺して暴落前と同じ感覚(配当利率)で毎月少しづつ買い足していく。そして気が付いたら市場も暴落前の水準に戻っていた、というふうになってくれれば、と祈っています。

今回の暴落で神経がすり減りくたばりました、いつもの草食投資にすこしづつでも戻っていきたいな、と願いながらこの記事を書いています。

ではでは。。。

 

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みかん船:新型コロナ恐慌脱出の恐るべき切り札とは

みかん船:新型コロナ恐慌脱出の恐るべき切り札とは

現在、新型コロナウイルス拡散を防ぐため、主要各国はみなロックダウン状態で、街角はどこもすっからかん。オフィスは無人化、商店街はシャッター通りと化し、産業は人為的にストップしています。

人の移動にかかわる部門、つまりホテル、航空輸送や、多数の人を集めて繁盛することで商売が成り立っていたショッピングセンター、イベント施設や外食産業も壊滅状態。

そして誰もいなくなった(MiuさんHP外部リンク)

そしてこの影響は経済全体に及び、たとえロックダウンがこの先3か月で解除されたとしても、経済停滞によるインパクトは数年続く、未曽有の不況だぞ、と警告する識者も多くなってきています。

さて企業家の皆さんは、このまま3,4か月営業できない状況をどう乗り切るのでしょうか。

ここで、恐るべき手段を使って同様の危機を乗り切った一人の企業家について、参考にできると思います。(参考にしていいかどうかはまた別)

その名も紀伊国屋文左衛門。

享保年間の1734年に紀州に生まれました。20歳になったころ、紀州みかんが大豊作になり、生産者はウハウハ、だったのですが、あるとき、利益を壊滅させる障害が発生したことに気が付き。

時化(しけ)です。その年はなぜか海が大荒れで、いくらみかんが豊作でもお得先の江戸に送る船便がまったくストップ状態だったので、あわれミカンは紀州の海岸でどんどん腐っていったのでした。

そこに目を付けたのが紀伊国屋文左衛門。

1-みかんをタダ同然で大量に買い付けた。

2-船会社と交渉してともかくも船1隻を確保

3-そして一番難航したのが船乗りの確保。

当たり前ながら、船乗りたちは「いま船を出せば死ぬ」と文左衛門のいうことに耳を傾けようとしなかったのですが、海運が途絶えて月日が経つうちに、仕事がなければ収入もなくなるの理で、事実食うや食わずになってしまった。

そこで文左衛門はもう一押し。

「死ぬかもしれん。しかし生きのびれば腹いっぱい飯が食える儲けが出るぞ」

腹がへりゃ、クマだって山降りるだ、ということで、「どうせ死ぬなら」とついに船乗りたちも出帆に同意。

みかんを山ほど積んで、文左衛門と船乗りたちはみな三角頭巾の死に装束に身を固め、嵐逆巻く怒涛の太平洋に出帆。

何度も遭難しかかりながら、ついに難破同然で江戸にたどり着き。でも帆柱はまだ無事だったようで、江戸の人たちは「沖の暗いのに白帆が見える、あれは紀州のみかん船」と狂喜しました。

で、腐りかかったみかんが高値で飛ぶように売れた、とあります。皆さんご存知、日本有数の豪商紀伊国屋文左衛門が生まれた瞬間でした。

みかん船明神丸と紀伊国屋文左衛門

(出展はhttp://www.jaodb.com/db/ItemDetail.asp?item=41334)

さて、現在のロックダウン下の世界。

「いま外に出れば死ぬ(第8図)」。誰も死にたくないので、巣ごもりで頑張っています。あたりまえですが、新型肺炎の蔓延を少しでも遅らせる唯一の手立てだからです。

でも、経済的には壊滅的な打撃が懸念されます。壊滅的な打撃、という言い方は抽象的であまり実感がわきませんが、例えばこれまで日雇いで生きてきた人、道端で乞食をしていた人など、ゴーストタウンと化した街角では仕事をくれる人、お金をくれる人がいなくなり、徒党を組んで強盗したりとかすでに始まってます。彼らにとっては生活は事実上破たし、生きるために店を打ち壊したり、生活用品の買い出しなどで街に出てきた人を襲うしかなくなっているのです。

こうした状況で、30万円かどうかは知りませんが世界各国の政府は生活保護を強化しており。

しかし、その場しのぎにはなってもロックダウンが続く限りは改善の兆しは見られません。終わっても回復には年単位かかることが懸念されています。

ここで、紀伊国屋文左衛門みたいな国家元首が出てきてしまったらどうなるでしょうか。

ブラジルのボルソナロ大統領がそういった行動をとろうとしています。

すなわち、現在の水平的封鎖では経済が壊滅してしまうので、経済が回るよう若年生産人口は就労に戻し、リスクグループの人たちだけ隔離、という考えです。

でも、複数の国で垂直隔離が失敗したように、ブラジルでも医療崩壊の大恐慌は必至です。

では、ボルソナロ大統領はろくに思慮せずいいかげんに口から出まかせを言っているのでしょうか。個人的見解ですが、むしろ血も涙もない冷徹な計算で考え抜いて言っているのだと思います。

どうせ経済恐慌は来る。病気の恐怖が去ったとき、人々は「政府がダメだから経済恐慌が来るんだー!」と叫ぶことでしょう。狂乱インフレの地獄を知っているブラジル人ではなおさら。のど元過ぎれば何とかで、病気のことなんてちゃっかり忘れてしまうのです。

そのとき、ボルソナロはどや顔でいうでしょう「だから経済を優先したかったんだ。でも保健大臣が許さなかった」と。

でも、ボルソナロのもっと恐ろしい計算は、ブラジルを「みかん船」にしようとしているのではないか。ということです。

中国が工業生産を復活しつつある今、ブラジル国内生産に必要な中国製の部品は入手できる状況に戻りつつあり。輸出も中国が買ってくれる。

ここでブラジルが生産再開すれば、経済的にはかなり打撃を軽減できる。

もちろん若者も老人もあっというまにウイルス感染です。重病患者が関を切ったように発生し、病院どころかその辺の空き地にも死体の山、という状況になるでしょう。

みかん船も、みな死に装束で出帆し、文左衛門含めたまたま生き残った。嵐渦巻く海で、怒涛にさらわれて死んだ人、暴風雨での過酷な操船作業に体力が続かなかった人など、たくさんの死人が出たと思われます。でも生き残った文左衛門たちは大富豪になりました。

葛飾北斎による和船の浮世絵

ボルソナロは、そういう賭け(12歳)を国民に強いようとしています。そして、若者などこの考えに同意するたちも実は出始めているのです。「どうせ死ぬなら」強盗するしかなくなるより、一か八か生産を続けよう。

さて、こればブラジルのみの現象でしょうか?

日本の場合も、いつまでたっても緊急事態が発令されず、発令されても拘束力のない、なあなあの勧告というのでは、実は安倍さんはじめ日本政府は、「死ぬ奴は死んじまえ、とにかく経済を止めないようにしよう」としているのではないでしょうか。つまり、安倍さんはボルソナロ大統領が大声でみんなの合意を得てやろうとしていることを、ひっそりと、公言しないで官僚と一緒にすすめているのかもしれませんね。

といって、株価回復や配当減を食い止めるという見方からすれば、ボルソナロの方が的を得ているのかもしれません。日本でも若者たちがいつまでも夜遊び、集団行動をやめなかった(4月下旬では過去形になっているでしょうか?)のは、無意識の中に「年金保障を圧迫する老人層がこれでいなくなってくれる」と考えているのかもしれません。

今回はとてもすさんだ内容になってしまいました。でも、巣ごもりの後に来るのは経済停滞なので、停滞したときに「やっぱりロックダウンしなきゃよかった」というマイナス思考に陥るのではなく、停滞期だからこその金融市場の活用つまり不労所得のポートフォリオ獲得などできるように、今のうちからアンテナを伸ばしておくなど、前向きの姿勢でいたいものだと思っています。

なお、今回の記事は「新型コロナがもたらすホロコースト」や「コロナウイルスの隠れた凶暴性」の姉妹編です。これらの一連の記事を書くにあたって、どうやら新型肺炎鎮静の鍵は「集団免疫」だぞ、と気が付いてきましたが、別記事で掲載させていただきます。

ではでは

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田舎暮らし②(コロナ記事からちょっと小休止)

田舎暮らし②(コロナ記事からちょっと小休止)

小休止と言いつつ。まずは新型コロナウイルス対策について、日本でもいよいよロックダウン、巣ごもりが本格化かと理解しています。

一方で、最近のニュースでは

「新型肺炎は、上気道(喉から上の風邪のような症状)を犯す類型と、気管支から下のすなわち肺炎を起こす類型があるが、これらの2類型からの分岐や各類型の劇症化などの変異は幸いあまり報告されていない(消化器に炎症を起こすという報告はある)」

「欧州では最悪人口の80%が感染する恐れがあり、これは実は世界中でも同様の趨勢である。しかし、幸い重篤になる例はいまだ僅少である(ただしぼくやあなたがどうなるかはわからないので、しっかり巣ごもりして感染から逃げましょう)」

「今後の趨勢は、こうした『80%』の人々が軽症で治っていくに従い、「集団免疫」が生まれ、その後のCOVIDウイルスの拡大を押さえることが期待される(治った人の維持する抗体にさえぎられて、ウイルスはこれ以上伝染・伝播できなくなる)」

など、収束に向けた明るいともいえるニュースもちらほら聞けるようになってきました。

心強いのは、人類の行く手を無慈悲に示す市場の状況がL字型で暴落ストップしつつあること。これは、パンデミックによる暴落は防げているという(パンデミックは収束に向かっているという)かすかな希望を示しているとおもいます。。。。

でも、実体経済の破壊と影響はこれからなので、実体経済による暴落はありえます。というわけで、ぼくは4月のリートたちの配当は再投資しないで現金で維持しています。「キャッシュ・イズ・キング」。

いちおうここまででコロナ関連現状報告終わり。

ちょっと小休止して、飛行機乗りの週末ライフについてまたまた記事掲載します(飛行機格納庫の整備についてです)。実はこの記事を書いたのは1月の初めで、コロナの「こ」の字も知らない状況でした。巣ごもりで家を出れない今、この記事の田舎暮らしに早く戻れたらなー、と思いつつ皆さんにお送りします。

― O ―

さて、以前の奮闘が功を奏し、なんとか雨漏りも止めることができ。引き続き格納庫の整備をすすめます。

机にはしごをのっけてなんとか屋根裏の修繕をしました

今回は居住区角の改修。前オーナーから引き継いだ状況では、天井などかなりぼろっちくなっており。

さっそく管理人かつ修理工かつ農夫のお兄ちゃんを雇い、でも雇っているのか共同で土方になっているのか、要するに社会的分業の全くぼやけた(お金がある世界)自給自足的なDIYを開始します。

まずはグラインダーで亀裂のある部分、はがれかけている部分を徹底的に削りとり、石灰と壁用パテで埋め、乾いたらまたグラインダーの繰り返し。でも2回ぐらいで凹凸なくきれいに仕上がり、ペンキ塗りへ移行できました。

一方で、ホームセンターへ行き椅子や机、棚や照明器具など購入。

週末のDIY。3週間ぐらいで修繕できました

左下の黄色い枠構造物は折り畳みベッドです。

引き続いて電気系統の修復。

コンセントも少ないので、電線など買ってきて自分で配線延長します。ちなみに上の写真のペンギンくんは常夜灯です。

完成後はこんな感じ。写真左の白い部屋が今回のDIYで修復したもの。

左奥はトイレ兼シャワールーム。

部屋の中からの眺めはこんなかんじ

格納庫すぐ裏で、蛇の抜け殻を発見

ぼくの身長より長いやつでした

そして、土日の早朝はこんな感じで飛んでいます(レディオ空港)。

雨季のブラジリア。緑の地面が目に沁みます。

飛行機遊びの軍資金は、金融資産投資からの配当収入(収入の川)が主となっています。こうしてのこのこDIYごっこで遊んでいたり空を飛んでいるときでも、リートや債券(株とリート)がお金を生んでくれているので助かっています。

ではでは。。。

Posted by 猫機長