新型コロナ肺炎:急性増悪は予防できる!

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新型コロナ肺炎:急性増悪は予防できる!

新型肺炎は、大多数の人が軽症や無症状で治ってしまうーこれは確かに事実です。しかし、軽症で経過観察だったのに、「一瞬で悪くなった」という間もなく、死亡してしまう人が一定数いることも明らかになってきました。計算により違いますが、80%の人が軽症ですむということは、20%、つまり5人に一人が重篤になる可能性があるということです。そして「一瞬で悪くなる」つまりやばいと気づいた時にはすでに手遅れというケースが散見され、時事通信の情報では「危険性はエボラと同じー英調査(外部リンク)という結果も出ています。


志村けんさんの場合、プレジデント紙の報道では「3月17日から倦怠感を訴え、19日に発熱や呼吸困難の症状が出た。20日に病院で重度の肺炎と診断されて入院した後、23日に新型コロナウイルス陽性と判定された。症状が出てから、わずか10日余りで命を落としている」。

そして、こうした急性増悪の犠牲者は、老人や肥満している人だけではなく、若くて健康な人たちも一定数含まれています。つまり、確率的に多い少ないということよりも、ぼくやあなたが、いつ気が付かないうちにこういう急性増悪の犠牲者になるかはわからない、という事実の方が重要だと思います。

なぜこうなるのか?

お医者さんいわく、ふつうの肺炎だったら、肺炎一歩手前ですでにはあはあぜいぜい、精神錯乱するなど、もがき苦しんでいるので一目瞭然だそうで、「なんか息が苦しいんですけど、死ぬんでしょうか」なんて心配そうな顔でやってくる人には、お医者さんもつい「そんなの気のせい。忙しいのにじゃますんな!帰れ!」とけんもほろろの対応になってしまうそうです。しかし、こと新型コロナに限っては、まだフツーに呼吸しており、スマホをいじったりにやにやしているのに、検査のプロトコール上血液中の酸素飽和度を計ったら、66%などと出て「わあああ緊急入院だあああ!」というようなケースがかなり発生しているらしい。

ちなみに、血中酸素飽和度は95%以上はあるべきで、90%を切ったら呼吸不全、75%で虚血疾患(心筋梗塞みたいな症状)の危険があり、50%になると意識障害や昏睡に至るそうです。

つまり、新型コロナ肺炎の特色の一つが「無症候性低酸素症」であり、本当は血中酸素飽和度が著しく危険な数値に低下しているのに、ぱっと見は「フツーに倦怠感があります」で済んでしまっているので、「自宅で様子を見な。医療崩壊しないために、本当に悪くなるまで来ないでね」と追い返してしまう。でも実はこの時点で入院し、適切な処置をしていればチューブを差し込んで人工呼吸とならずに助かっていたケースが多いらしい。

では「ちょっと倦怠感があります」というのは、すでに重篤化の兆候なのか?

それは「人それぞれなので、はっきり言ってわかりません」。

なぜなら、倦怠感とか息苦しさなんてすごく抽象的な言葉で、人によって違ってしまうからです。

そして、医療機関の方でも、「倦怠感が。。。。」なんて言ってくる人ははっきりいって相手にしてくれない可能性が強い。入院以前にPCR検査さえしてくれず、感染しているかどうかさえわからないまま、となってしまうと思います。

では、運を天に任せ「軽症だと思っているうちに、本当に軽症ですんだ」「2週間たったけど、一瞬で悪くなるということなく過ごせた」だからそもそも感染していないんじゃね?などと、命にかかわることがまったくあやふやなまま生活していかなければならないのでしょうか。

そんなことはありません。ちゃんと解決策があるのです。

さいわい、ある秘密兵器があり、これを使用することで科学的に「低酸素症候群になっているかどうかを見分ける」ことができるのです。

その名も「パルスオキシメーター」


写真のように、指に挟むだけで、およその血中酸素飽和度がわかります。

ぼくはブラジル在住ですが、医療器具店で5千円ぐらいで買えました。日本では薬局で買えるらしい。ただ、かなりの人が買いに行っているらしく、販売者側でも「本当に必要な人以外は買わないでください」なんて呼びかけていますが、それに対する私の答えは「ぼくは逆流性食道炎が気管支に及んで炎症を起こしたこともあり、気道の炎症を確認するために本当に必要」です。別に持病のない人でも「無症候性低酸素症の疑いをなくし、必要な場合早急に医療施設に行けるように、本当に必要です」といって買ったらよいと思います。だって本当に必要なのではないですか?

パルスオキシメーターを買ってから、ちょくちょく計測し、95%~98%を行ったり来たり、この原稿を書いている時点では肺炎になっていないな、という安心があります。

いろいろな型のパルスオキシメーターがあるようですが、そんなに高いのは必要なく、要は血中酸素濃度がちゃんと測れるやつで一番操作がシンプル、あるいは安いのでいいと思います。

ぜひ皆さんもこの安心を。そしてもちろん安心するだけではなく、予防や巣ごもりを徹底して、みんなで乗り切ろう!

*なお、急性増悪の犯人は、サイレント肺炎のほかに「サイトカインストーム」「T細胞」もかかわっているとの情報があり。これらの記事も読んでおいてください。

ーO―

7月9日、東京の非常事態宣言も解除され、あたかも通常に戻ったかに見える状況に寄せて付記。

日本の場合は、満員電車やパチンコ屋の行列とか、「会食におけるグラスの回し飲み、ホストクラブやキャバクラ(7月9日MSN電子版)」など、やることなすこと「ほにゃらら」だったのに、八百万の神の助けで「医療崩壊しないで済んだ(実は数値があやふやで、西洋人の目から見ればそもそも判断のしようがない)」という状況ですが、これを「日本人は相互扶助や自粛で世界に模範を示した!ジャパン・アズ・ナンバーワン!(12歳)」なんて勘違いしないで、予防を強化しましょう。

有識者や政治家が責任逃れのテキトーな声明で逃げ切ろうとした中、「東京で8万人感染する」とか「全国で42万人死ぬ」と具体的数値を上げて勇気ある警笛を鳴らした西浦教授が、いまや「8割おじさん」とバッシングを受けていることに大きな危惧を禁じえません。アメリカと日本は違うから大丈夫さ、なんて「ぬるま湯に浸っていた(なまぬるい認識だった)人々の目を、西浦教授のような人が覚ましたからこそ最悪は避けることができた。42万人死亡にならないようこれからも気を付けよう、となぜならないのでしょうか?なお、西浦教授は、この分析などが評価され、京大で活動することになったとの情報あり、安堵しています。

ではでは。。。

 

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