ひょんなことから、とある素敵女子に同行して、夜間の小学校の授業を視察することになり。
この素敵女子は、普段はふつーの全日制小学校の先生であり。だいたい低学年、中学年?のクソガキたちを相手にどうやってかは知らぬがてなづけ「調教」しているのですが、今回はブラジリア連邦区政府による成人教育支援の一環で夜間学校に課外授業みたいな感じで呼ばれ。そこにぼくも授業参観みたいな感じで参加させてもらったもの。
ブラジリア市内(Cruzeiro地区)にあるその学校は、夜中の暗闇の中で証明が明るく。当日は細い雨がしとしと降っており、ドテラというかジャケットを着こんで寒さをしのぎました。

夜間学校の状況

素敵女子と学校の入り口の状況
その後世界各国の国旗がペイントされた廊下を歩いて職員室に入り。今回の課外授業でオリエンテーションする教師たちと素敵女子はにーにーとおしゃべりじゃなかった打ち合わせをおこない。

その後教師たちは教室へ移動。まずは教師同士でもう一度段取りを打ち合わせたうえで。。。。

生徒たちが入場。手に手に自由研究の成果品みたいなのをもって、ほこらしげに仲間や教師たちに報告するのだった。

この世代は、やっぱりペレとつながるんですよねー
子供たちじゃなった大人ですが生徒たちが着席し。現地学校の先生が「今回は特別に素敵女子はじめ、よそから特別な授業をするために先生が来ましたよー」と説明。生徒たちはみんなうれしそうです。

素敵女子を真ん中に、いよいよ今晩の課外活動の説明。

みんなでAbayomi人形を作りましょう、ということになり。
「Abayomi(アバヨミ)」は、主にブラジルのアフリカ系文化において深い意味を持つ言葉であり、布で作られた人形を指すことが多い。

Abayomi人形の一例
この言葉の背景には、悲しい歴史とそれを乗り越えるための物語があり。
「Abayomi」は、ナイジェリアなどのヨルバ語で「貴重な出会い」や「私があなたに贈る最高のもの」といった意味があり。
ブラジルでは、端切れを結んで作る黒い布人形のことである。これには以下のような由来が伝えられています。
◎奴隷船の中での誕生:アフリカからブラジルへ連行される過酷な奴隷船の中で、母親たちが子どもたちの恐怖を和らげ、慰めるために作ったと言われている。
◎作り方の特徴: 針や糸を使わず、自分の服などの端切れを「結ぶ」だけで作られる。これは、道具がない環境でも作れるように、また「縁を結ぶ」という意味も込められている。
◎アイデンティティの象徴: 現在では、アフロ・ブラジル文化のレジリエンス(困難を乗り越える力)や、母性、抵抗、そして幸運のお守りとしての象徴となっている。
その他、この言葉の持つポジティブな意味から、アート、ファッション、教育団体などの名称に使われるkともある。
アバヨミ人形にはあえて「目や口」が描かれないことが多い。これは、特定の人を表すのではなく、すべてのアフリカの人々のアイデンティティを尊重するためだと言われているのだった。
まず教師たちが一体というか一個というか、実演してつくり。
要すれば布切れをくるくる待て作る、という感じで、だいたい5分もあれば作成できるのだった。

その後、いよいよ生徒たちによる実行。隣の仲間と見比べながら、いひひひどうだーなんで楽しくやっていました。

素敵おばさんじゃなかった素敵女子はじめおばさん教師たちが見回りながら支援し。

素敵なのができたよ!と誇らしげなおばさん
そのあと、全員で記念写真

もちろんさあらにそのあと、みんなで持ち寄ってきたケーキだの何だのでたのしいパーティになったのでした。ははは

食欲旺盛
生徒たちですが、これがフツーの学童というか12歳くらいのクソガキだと、先生なんておかまいなしにギャーギャー騒ぎ。人形をぶん投げるだの、隣の仲間の人形を略奪するだのといった、動物園のような状態になってしまうのですが、今回は定年近いおじさんおばさんばかりで、楽しい雰囲気の中にも落ち着きがあり。自然に人に対する尊敬というものがにじみでていた。
この学級は、子供のころ識字教育の機会がなかった人、すなわち、ろくに学校にも通えずに、学歴のなさから低賃金重労働であえいできた人たちによって占められ。でも、世間は俺たちを搾取しやがってーとかひがんだ見方はしておらず。
すなおに、文字の読み書きができる人はすごいなー、ぼくもいつかできるようになりたいなーと夢見ているうちに「仕事の終わった夜中に、無料で勉強できるところがあるよ!」と巡り合うことができ。
低学歴というか、学歴のない人もいるので、インテリみたいなしちめんどくさい思考はなくて、なんか自分たちよりすごくいっぱい知識を持った先生たちが、読み書きを教えてくれる!と、それが素直に嬉しくて夜の夜中に学校に通っている人たちなのでした。
ここの学級は小学校レベル、かつ老後になって夢を実現、という感じの人たちですが、ほかの教室では、日本の定時制みたいに、何とか中学とかの単位を取っていい仕事を見つけたい!みたいなのもあった。

別の教室。なんか難しい数学の授業を受ける女性
課外授業そのもの(人形作成のメッセージ)は、左翼系の、人種差別反対!の色合いの濃いもので、確かに差別の存在する世界(日本人も差別される対象ですよ。他人事と思うなかれ)においてはこうした「奴隷船に関する課外授業」も必要かとは思います。ただ、対立、反抗から、いつかは許容に向かっていくことを願っています。
というか、がんらい人種もへったくれもないはずのブラジルですらこれですから、アメリカだのヨーロッパだのでは血の気もよだつ恐ろしい差別が起きているのでしょうか。

職員室にあった共産主義アジテーションポスター
生徒さんも大多数がアフリカの血が混じっており、白人もいますが、富裕層からは搾取される階層の人たちということがうかがえ。
なんか人生搾取されまくり、でもその人生の余裕ができた時期に、嬉しそうに読み書きを習っているんだよ!という人たちの心の奥深さに、なんかこちらも心打たれた一晩でした。
ではでは
