ちゃんと修理していたことは忘れないようにしよう

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ちゃんと修理していたことは忘れないようにしよう

空を飛んでいるといろいろな目にあい。点検整備でエンジンを外して鋼管骨組みを確認したときのこと。

骨組み自身は全然Okとのことで、じゃあまたエンジンをくっつけた、まではいいのですが。。。

整備工場のある飛行場から、ホームベースまで15分の飛行を終え、飛行機を格納庫に入れてほっと一息ついているあいだに、整備工のおにいちゃんから「見て見て!こんなに上手に整備したよ!」とWhatsappで写真が送られてきました。

つまり、お客であるぼくは完成した後しか見ていないので、特に完成後は機体構造に隠れて見えない場所について「こういう風にたいへんだったんだよ!がんばったんだよ!」ということを見せたいらしい。

ふむふむ。。。。

なかなかいいね、となにげにみていくうち、なぜか一枚だけ心に引っかかり。

もう一度みてみよう。

拡大クリック。

あれ、ガソリン供給のホースが鋼管に挟まれてつぶれてるじゃん。ははは雑な仕事をするやつだな。えっ、あれ?

つぶれてる?

うああああーと背筋が凍ったのでした。

飛行機は、上昇時には大量のガソリンを消費します。標準装備の燃料ポンプでは流量が足りないことがあり、電気式の補助ポンプを離陸時だけ作動させて燃圧を確保します。

ところが、こんな感じで鋼管でホースをつぶしちゃったら!ポンプ以前に最初からガス欠になっちゃうじゃないか!離陸時にガス欠になったら。。。。

反射的にWhatsappに返信。

「見て見いなんちゅうことしやがんじゃゴルア!とっととこっちに来て配管しなおせ!」

向こうから返信

「あっほんとだ!この状態で飛ばないでね!ぼくのほうからそっちにでむくからね!」

その日自体は都合がつかず、ぼくもリーマンで土日しか飛行場に行けないので、週日の間になおしておいてね!と約束してその日はお家に帰りました。

でもそれから一週間はブルー。ガソリンホースに変な癖がついちゃいませんように。。。。

でも、土曜をまたず、修理工のおにいちゃんから写真が。

おにいちゃん必死のフォロー写真。左下、おにいちゃんの指に注目

「ほらほらちゃんと治ってるでしょ?」

ふうううんんん。。。。

「このまえの写真は、途中で失敗して、やりなおす前の状態を間違って送っちゃったんだ!だから、先週の時点でなおっていたんだよ。ごめんね、ちゃんと修理していたことを忘れちゃってた」

ふふふふふ。。。。。。信じろと言うのか?

「忘れてて、最初からちゃんとなってたから、今回は何もしなかった。今回は移動費(出張修理)とかは負けて、ただにするよ!」

おおおおー!信じるよおおお!♡♡♡

思わず返信「ありがとう!またつぎもよろしくねー!!!」

ということで丸く収まったのでした。

なんて、面白おかしく書きましたが、本当に燃料ホースがつぶれたままだったら、フライト前のエンジンチェックでスロットル全開にしたときに、ヴぉおお、ばさばさ、ぷす、と不調になってすぐ気が付いたはずなので、最初から問題の写真は修理途中の手違いで、ぼくに引き渡された時には修正されていたことはわかりきったことではありました。ただ、へんな写真を送ってきやがったので、念のため再確認せい、というのが今回の真相でした。ははは。

教訓としては、フライト前にこれらの写真をちゃんと見て、問題のやつもちゃんとなおしてあるんだな?と疑問あらばその場でもう一度機体を解体するぐらいの慎重さがあってしかるべきだったとは反省しています。

でも、フライトプラン(C1)の離陸時間も迫っていたし、地上テストでも全然問題なかったので、写真は見ないで飛んできちゃった、というのはやっぱり軽率だったかな。。。。土日しか飛行機をいじるころができないサラリーマンはいやですねえ。。。。

ではでは。

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