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上手な絵、へたな絵。名作と駄作の違いとは

これまで数度西洋絵画や日本絵画についての記事を書いてきました。当初の目的は、くっきり違う西洋と日本の絵を比較することで、日本人の思考や行動について解明することだったのですが、絵そのものの探求が面白くなり。ちょくちょく今後書かせていただきます。

*なお、あくまで観賞する側のアプロ―チから、個人的な意見を勝手に書いているだけなので、専門的にはプロの人の絵画教室などでお勉強ください。ははは

さて、美術ってかなり主観性(Subjetivity)に左右される世界であり、主観のもたらすあやふやさが「みんなにわかりやすい評価」を困難にしています。

これが工業製品の場合、具体的な数値で「名作、駄作」が一目瞭然です。

例えば「零戦」

「1000馬力しかない低出力エンジンで、高度3000mまで3.5分以内、最高時速523キロ、2200㎞の航続距離」とか、1939年当時の技術ではありえない名作だ!と物理的に証明できます。

零戦の操縦席https://br.pinterest.com/pin/689332286686560735/

ちなみに、エンジンを2000馬力にすれば、零戦と同等の性能の飛行機がうじゃうじゃでてきます。これら2000馬力級の「駄作」とくらべれば、零戦がなぜ「名作」なのかがわかると思います。

絵画の場合はどうでしょうか。

これらの絵画で、名作はどれで駄作はどれでしょうか?と質問されたら、みなさん天使の表情で「ぜんぶ名作でーす」と即答するでしょう。

では、質問を変えてみます。

この絵は、なぜ名作なのでしょうか?

たちまちだれも答えられなくなってしまうのでした。ははは

なかなか有名なムンクさんの「叫び」。この絵が名作と言われるゆえんは?

というわけで、どんな判断基準があるのかをさぐってみます。

◎作画の技術:

画家の人が思い描くものをどこまで再現できるか。みなさん図工の時間で花瓶だのなんだのを写生したとき、似ても似つかない「抽象絵画」みたいになっちゃった、という記憶はないでしょうか。残念ながら、この場合の絵はアートでもなんでもなく、ただの「下手な絵」です。

というわけで、基礎は「ともかく画題を正確に描写できる技量」。絵画教室に行くと、「線を引きなさい、たくさんの線を」と言われて、最初は線と点(というか丸)と平面的なえんぴつ書きの練習がえんえんと続きます。でもまじめにやっていると、花瓶なら花瓶で「写真とまがう鉛筆画」が描ける技量が身に着いたりします。これが「うまい絵」です。油絵具だろうがアクリルだろうが、自在にこなす技量が必要である。この技量が歴然としており、見る人を震撼させるような絵が名作の一つの条件となります。ムンクの絵にしても、そもそも写真みたいに描ける画家が、あえてデフォルメしているのです。

*「プリミティビズム絵画」みたいに、あえて技量に制限されない表現を目指すなんてのもありますが、この記事ではあくまで基本一辺倒の直球勝負でいかせていただきます。

◎画面の鮮明度:「カドが立っているか」

西洋美術でよくあるお題「聖ギオルゲウスの竜退治」いってみます。

いうまでもなく、左はてきとーな絵、右がラファエロさんの名作です。

部分抜粋。左側の絵は、線画に原色を塗った「4色刷りマンガ?」の状態。右は多彩な色の混合とグラデーションによって人や馬、そして竜が「絵のなかからくっきり浮かび上がってきています」

びしっと人、物(動物含む)、背景が区別され浮かび上がるこの鮮烈鮮明、立体的なインパクトが見る人を圧倒するのです。陰影のない、6原色をそのままぺたっと平面的に塗りたくった、つまり「へたくそな」絵だと、なかなかそうはいきません。

ちなみに、ブラジルでは「竜はインフレのシンボル」で、狂乱インフレに苦しんだ歴史から、商店街のお店屋さんの壁などに、「聖ゲオルギウスが竜(インフレ)を退治している絵」がフツーに飾られていたりしました。左の絵は10ドルくらいで売られている大量生産、作者不明の「無印良品」です。

安物の大量生産だと、線画でなんとか輪郭を際立たせていますが、それこそ醤油のカドが立ったえぐいラーメン、あるいはへたな包丁さばきでネタのカドがぐちゃっと潰れた寿司みたいになってしまい。右のように、まろやかだけれどくっきりと色彩や輪郭が浮きあがり「ネタがびしっと切り立ったお寿司」みたいなのが名作なのではないかなーと思います。

カドの立った中トロ。出展はhttps://hitosara.com/0006079316/

*まろやかさをわざとぶち消した「フォーヴィズム」なんてのもある。

◎構図

いちおうおことわりしますが、ぼくは絵画から感性を排除する気は全くありません。でも、感性こそすべて、という人に限って感性なのかその場の気分なのかわからないままに漫然と絵をみて「感動した気になって終わり」という恐ろしい世界に落ちいってしまうと理解しています。まず理性に照らし合わせて、さらに理性を超える魂の世界に入る、ほうがよいと思っています。。。。

で構図ですが、3分割構図、対角線構図、三角構図、キアロスクーロ(レンブラント様式)、シメトリー構図、色による構図(補色、反対色など)その他無数にあり。いえることは、名作はこれらの無数のオプションから、選び抜かれた構図をもって「カドの立った寿司」みたいな切れ味を実現している、ということでしょうか。

ひらめきで一気に、ということもあるのでしょうが、多くの場合は何枚も何十枚もデッサンをかさねて、構図を考え抜いて。。。というのが名画を通じて伝わってくると思います。ちなみに、レオナルド・ダヴィンチは、本番の絵でも何度も何度も修正して書き上げたため、完成するのがめちゃくちゃ遅かったらしい。

究極のファッションのごとく、なにげにコーディネートしているけれど、細部まで鍛え(考え)抜かれ、選び抜かれた構成が自然にかつ魂の奥底に迫るインパクトで見るものを圧倒する、というところでしょうか。

*フォービズムや現代アートでは、この「優しさいっぱいの自然さ」を放棄してグロテスクなやつもある。

構図の例いくつか。

オランダに「集団肖像画」があり。「なんとか手工業ギルド」などの構成員を一堂に集めて記録した。町工場の社長や工員が一緒に記念撮影、みたいなものですねー、王様一人の国じゃないぞ!市民みんなの国だぞ!と主張していたらしい。

写真左も決して駄作ではないけれど、やっぱりたんなる集合写真ですよね。。。右が有名な「夜警」ですが、ちょっと構図をひねっただけでがらりと変わっています。この「ちょっと」つまり多すぎも少なすぎもしない絶妙なところが、世界の名画となるゆえんかもしれません。

ちなみに、「夜警」は間違いで昼の情景らしい。明るかった背景が、絵の具の劣化で黒くなっちゃったとのことです。

「米国ワールドカップにおけるベベト選手のゴール」があり。決勝進出をかけたすさまじいプレッシャーの中、なにげに地面を転がっていく一直線のシュートが、キーパーの指先10センチ、ゴールポストから10センチをかすめてゴールに。動画(外部リンク)ご覧ください。こういうなにげにふつーのシュートを打てる人が最高の芸術家かもしれん。

画像出展はhttps://internacional.estadao.com.br/

もう一つは、葛飾北斎。

出展:https://artscape.jp/study/art-achive/1205252_1983.htmlにおける引用:

『《神奈川沖浪裏》構図を読む 中村英樹『新・北斎万華鏡』参考』

この画像は引用の引用、という禁じ手ですが、これ以上構図というお題にぴったりのがなく。

さて、北斎さんが、考え抜いてこの構図を構築したのか?あるいはその場のノリで「自動書記」でやったら結果こうなったのか?本人に聞くことはできないのですが、緻密な構図になっています。日本画の場合は大首絵(上半身アップ)みたいな固定化した構図とか、犬図みたいな禅の世界(あっぱらぱ)も多いのですが、あっぱらぱに見えても名画は構図もしっかりしている、と思います。

大首絵。これも構図ですね。。。

大好きな「犬図」。これもむりやり構図にあてはめようとすると、なんと「日の丸構図」というのになるそうです。

◎弘法筆を選ばず、名画鑑賞者を選ばず

書道の達人は、どんな筆を使っても名作を残します。絵画も、本物の名作であれば、鑑賞者がヒッピーであろうが共産主義者であろうが、絵に目を止めた瞬間、画面の中に引き込まれるように迷い込んでしまいます。要するにそういう絵が名作であり、上記に書いた技術、立体度(鮮明さ)、構図すべての総合力です。

ムンクさんのようなオカルトな引き込み方もあれば、フェルメールさんの、なんてことない市民の日常ですがその日常の画面に迷い込んでしまう、というのもあります。フェルメールさんについては、別の記事にさせていただきます。

記事が長くなりました。いったんおしまいにして、またの機会に続けさせていただきます。

ではでは。。。

Posted by 猫機長
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インデックス指標から株価暴騰を予知する方法

*コロナ暴落前に書かれた記事ですが、ポイント的なイベントや移り行くトレンドに左右されない中長期的な投資がお題なので、特に修正などしてません。このHPの記事はすべからく「時は変わっても価値を失わない」ものを掲載するようにしています。

市場投資を行う際の重要な判断材料の一つに、株価指標というものがあります。例えば「日経平均株価」とか。

これは、東京証券取引所第一部に上場する約2000銘柄の株式のうち225銘柄の値動きの平均値で、ざっくり日本の株式市場の動きが上昇しているのか下降なのかが見える指標、という理解でよいと思います。この指標がぐんぐん上がっていれば、経済は好調になっている、みたいな。

とくに小口個人投資家にとって重要なのに「インデックス投資」というのがあり。平均株価を構成している主要な銘柄のグループに出資して、市場株価指標をなぞるような値動きをするファンドに投資するというもの。個別株投資と違って「市場全体は好調なのにぼくが投資した会社はつぶれちゃったあ!」みたいなことがなく。10人の内9人までが失敗し破滅するという株式市場(そして残る1人が利益を独り占め。ははは)において、唯一安全に成果を狙える株投資だ、という人もいます。

アメリカ制空権空域へ侵入した日本機10機の内9機は撃墜される、という状況で唯一のこのこ生還できた100式偵察機。インデックス投資、と書いていてつい連想しました

ちなみに、アベノミクスが始まったころにすなおにインデックスファンドを買っていた人は、2年間で資産を3倍に増加していた、という分析もあるぐらいです。へえー!

でも、証券会社の人に「僕はインデックス投資をやりたいから、いいファンドを教えて」といったら渋い顔をされて「そんなのもうからないよ」「もっといい個別株があるよ」と言われた経験あり。要するに個別株をお客さんの間で転がすことが証券会社の利益の重要な部分となっているらしい。

もちろん市場が変動し下降すればインデックスファンドの成績も一緒に下がります。でも、アメリカのような経済大国の株式市場は長期的には拡大してゆくので、インデックス投資していれば、ビットコインのような大化けは期待できないにしても自然に儲かっていくことになります(日本はちょっとあやしい状況)。プロの人は素人がこういう自然な儲けかたを見つけてしまうと仕事が無くなってしまうので「われわれの個別ファンドはインデックスに勝ちます」みたいな銘柄を提示したりしますが、実際勝つのは至難の業らしい。もちろん勝つこともあり、あえて個別株をやる玄人もたくさんいることはいる。

インデックス関連での注意点:

長期的という言葉が生命線。上記のアベノミクス便乗で2年で3倍なんて言うのはブラジルもびっくりのレアケースであり、本来は20年で3倍くらいとおもったほうがよい。

インデックス投資の信頼性を決するものに市場規模があり。楽天証券の「世界時価総額ランキング」によれば、世界最大のニューヨーク証券取引所は時価総額19,490,633百万ドル、世界全体の26%を占めており、東京証券取引所は4,751,890百万ドル、世界比7.21%。これだけの規模があれば、機関投資家が投機アタックで株価を操作しようとしてもそう簡単にはいかないので、上記の「自然な上昇」が実現できる。一方、ブラジルのBOVESPA(サンパウロ証券取引所)に至っては為替変動の激しい新興国の哀しさか、いろいろなソースで全然違う数字になっていたりして?最新とみられる情報でも493,500百万ドルとぜんぜん少なく(出展はhttps://myindex.jp/global_per.php)。これが何を意味するかというと、いくらでも投機筋の餌食となり実物経済とはかけ離れた動きをしてしまうため、インデックス指標ははぜんぜんあてにならない、ということになってしまいます。

それでも、新興国のインデックス指標はアテにならないとわかっていればそれなりに有用です。

たとえばIFIXというのがあり。

IFIXすなわちブラジルリート指標は、440億レアル(100億ドル)、161銘柄が上場しており。上記のBOVESPAが一般の株に対応しているのに比べてリート市場の動きを提示しています。そしてこのIFIXは2018-2019年で35.98%という記録的上昇。IBOVESPAの31.58%を上回りました。

赤が法定基準金利。青がIFIX。株価指標は金利と逆比例することに注目。

そして不動産業界全般(建設、売買等関連企業)の株価指標であるIMOBに至ってはなんと70.6%の暴騰。そしてリート売買をしている投資家の人数は2012年~2017年は年間10万人だったのが、2018、2019の二年間で一気に47万人に激増しました。

ブラジルリート市場における投資家の人数。2018年から2019年の1年で3倍強の爆発的増加。このグラフにめぐりあった皆さん、ブラジルの市場はまだまだ伸びしろがありますよ、なんて悪魔のささやきを送ります。

いっぽう同期間でドルは3.56%上昇。インフレは7.30%(IGPM 指標)。法定金利は6.5%から4.5%へ減少。

ううむ数字ばかりでこんがらかってしまった。

投資家にとって指標や数字と特にその動きがどんな重要性を持つのか?

それは、ずばり!「リートなどで濡れ手に粟の大儲けをする投資判断の裏付けになる」ということなのです。

たとえば、とあるリートFLMA11について。

上記のIFIXの動きをウオッチしていて、かなりのサーマル(上昇乱気流)だな、すなわち

リート投資家の数が激増。株式市場もブルマーケットそのもの。不動産産業は70%の爆発的発展。需要に供給が全く追い付かない事態が発生するぞ!

一方でドル上昇・金利減少。実体経済はまだまだ停滞期だ!

つまり、金利現象に悲鳴を上げ、株に逃げ込もうとする「イワシの群れ(初心者投資家)」が、特定の株に群がり、ファンダメンタルズ(実体経済)に見合わない暴騰を見せるときが来るぞ!

と手ぐすね引いて待ち構えていました。

すると本当に到来し。折しも社会保障改革議会通過直後の2019年10月末の時点において、FLMAというリート銘柄が1か月で144%株価上昇。改革成功を口実にした投機があったな!よし株価がファンダメンタルズ相応に戻る前に売って利益確定だ!

と2日くらいかけて保有株の40%くらい売却。すかさず高配当リートに買い替え年収36万円アップになりました(図の赤丸の時点・金額)

FLMAの2020年1月17日時点、過去6か月間のグラフ

ちなみに、実体経済は沈滞しているのでやっぱり2020年1月時点でFLMAの株価も6か月前の水準に戻っちゃったのでした(図の青丸)。(2020年9月20日追記。コロナ禍で暴落した後、少し戻して3.06となっています)

以前も記載しましたが、経済サイクルというのがあり。

為替や政策金利で、実体経済がどんなかなーというのを大雑把につかめます。でも市場は「噂で買って事実で売る」というように景気を先行するのが常であり。IFIXはじめ指標が示す加熱の兆候も実現にはまだまだですが、今のうちに買うべきは買い、本当に経済成長したときには売り逃げするくらいの覚悟でいる必要があると思います。

「リート?それってなあに?」「ブラジル?そんなのに投資するの?」と、まだ誰も知らないうちに「ボコられている銘柄に投資」するのが秘訣で、新聞やテレビなどマスメディアが「リートが新時代の救世主だ!」なあんて大々的に報道するようになったら、もはや儲ける時期はとっくに過ぎてしまっており。この記事を読んだみなさんは、だまされて(だますつもりもないでしょうが)買ってしまい、暴騰の次に必ず来る暴落の餌食になり破滅する「イワシの群れ(ラットレース)」に入らなくて済むことと思います。

最後に、この記事を読んで、キャピタルゲイン投資に血道を上げようとする若者たちへ一言。「この20年来、ぼくはリートは買うことはあっても売ることは1度(2回に分けましたけど)しかありませんでした。暴騰しようが暴落しようがコツコツ買っていったら資産1億を超えました」

ではでは。。。

Posted by 猫機長
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大暴落1か月目の金融市場。新型肺炎の影響を占う

大暴落1か月目の金融市場。新型肺炎の影響を占う

巣ごもり生活にも慣れてきたかな、と思ったら、歴史的大暴落から早くも1か月が経過していました。というわけで、振り返る世界同時パニック、いってみます。

3月18日、19日時点でのIFIX(不動産指数)の推移。ぼくが投資しているブラジルリートの市場指標ですが、NYダウに1週遅れくらいで追随した感じでした。

垂直降下です。ほとんど1日で矢印のとおり大暴落。

あっという間に20%近い乱降下。一日に何度もサーキットブレーカ―(取引停止措置)が発動され、市場は大パニックになり、たまらず売り逃げしようとする人たちが続出。とくに、ここ数年、定期預金や債券などでは老後が危ういですよ、市場に投資しないとだめですよ、と金融機関にささやかれて恐る恐る参入していた多数の初心者の人たちが見事えじきになってしまったようです。

こんな感じ

しかし、それは資産1億を達成する「100年に1度の」好機が巡ってきているということでもあり。元本価格が激減しても、その時点で1株当たりの配当は維持しているので、相対的に配当(インカム)は激増するということで、配当狙いの銘柄を激安で買える無二のチャンスです。

というわけで、債券を取り崩してリートを買いまくりました(暴落市場を活用)

こんな感じ

そして1か月が経過。大暴落で買ったリートたちがどうなったかを確認してみます。

◎MFII11(土地開発:更地を買って住宅コンドミニアムを建設し、これを売る利益を分配すなど。写真右が更地のコンドミニアム。右はすでに建設を終えて売却が進んでいる別のコンドミニアム。ブラジル各地で複数の事業が進行中です)

写真出展:http://meritoinvestimentos.com.br/fundos-de-investimento/merito-desenvolvimento-imobiliario-i-fii/

3月19日、1株R$84,69で買いまくり。グラフのR$90,00は終値なので、まさに大暴落の日の底値で買ったことになります。

グラフで見る傾向は、底値から数日後でいったんパニックから回復し、その後L字か?V字か?でもみ合っています。

 

◎HGBS11(ショッピングセンター・ブラジル各地に散らばるフラッグ・物件を複数管理)

写真出展:https://tetzner.wordpress.com/2016/09/21/hgbs11-cshg-brasil-shopping/

大暴落の19日に躊躇して24日まで様子見したら、パニックから回復した時点での値をつかみました。その後典型的なL字で推移しつつあり。V字に回復しないのは、ショッピングセンターは現在営業停止で利益は出ず、コストばかりの状態でみんな買うのを躊躇していることも重要な要因と思われます。ただこの銘柄は管理会社がキャッシュを潤沢に持っており、ここ2,3か月は営業停止でも配当をそれほど下げないで持ちこたえると表明しています(それ以上になると怖いですね、何とか営業復帰してほしいところ)

 

◎FIIB11(工業施設)

写真出展:https://tetzner.wordpress.com/tag/fiib11/

大暴落の18日に購入。ほとんど底値をつかむことができました。ただこれもパニック回復から上昇が止まってしまいL字になりつつある。物流や工業はそれほど影響を受けていないはずなので、緩やかながら回復を期待しています。

 

◎RBVA11(銀行支店と商業施設一部)

写真出展:https://comoinvestir.thecap.com.br/rbva11-fundo-imobiliario-rio-bravo-renda-varejo/

これも底値をつかむことに成功。やっぱりL字ですが、ショッピング→工業・物流→銀行となるに従い、L字の底が少しづつ上がっていることにお気づきでしょうか。つまりそれだけ銀行支店の賃貸はウイルスによるロックダウンの影響を受けない、ということですね。銀行は閉鎖しているけれど、家賃は入ってくる、という理解。

 

◎そして最後にもう一度リート・不動産業界の全般指標IFIX

パニックから、いったん急激に回復した後、L字傾向でもみ合っています。

まあ予期した通りで、すなわち

1-大暴落したときは、まさに「垂直に落ちるナイフ」のたとえのとおり、誰もつかもうとしない(買おうとしない)。それが18日時点。

2-しかし、新型肺炎が流行しようが、不動産が消えてなくなるわけではないことにみんな気が付き。というか、へたな株より不動産の方が安全、ということで、早くも19日以降は急な回復が始まった

3-といって、ショッピングの例を見るまでもなく、ロックダウンの経済停滞が避けえないことは20日以降は早くも濃厚になっていた。建物はあっても営業中止じゃあ配当もくそもないよね、とみんな再び買い渋り始めた。

というのがグラフに反映されていると理解します。

今回の学びは、MFIIみたいな本来リスクオンそのものが、でも工事現場はもともと人がまばらだし活動は続けているよ、なんてかえって影響が少なく、これまで安全の鉄板だったショッピングセンターがものの見事に営業停止、というかなり恐怖のサプライズですねー一方いままで適当な不動産しか持っていないと思っていたHGBSが、これまでの利益やキャッシュで持ちこたえているというのはプラスサプライズでした。

結論から言えば、ファンダメンタルズさえしっかりしてさえいれば、どんな不動産でもいつかは活動は戻り、配当減もいつかは解消されるので、今持っているのはそのままホールド。ただ、配当減は避けられないこと、そしていつ活動(利益・配当)が戻るか全く不透明なので、ここ2,3か月?の配当収入はそのまま現金で保有しておくつもりです。まさに「キャッシュ・イズ・キング」

なお、今回の暴落時に血も涙もない買い攻勢に狂ったおかげで、結局3月26日時点で、300万円の投入に対し、該当する配当が年間で25万円を達成(債券を取り崩した分の金利収入減少を差し引いた金額。ただし配当減になる前の金額です)、ということで、年利8%、債券だときょうびせいぜい3%ですから、まあまあ暴落市場を活用できたかなとは思っています。

さて、これからどうなる?

要するに「集団免疫」「ピークアウト」「ロックダウン解除」がキーワードですね。現時点では誰も予測できないので、市場もV字に回復できずL字のボックス圏でもみ合っています。

中国などで封鎖解除が始ってはいるが、現時点では、世界はいまだウイルス対策で目いっぱい、ほかのことを考える余裕がないので様子見というか比較的値動きも緩やか、小康を保っていますが、新型肺炎が克服され(あるいは共存の体制がととのい)ウイルスの恐怖が去ってゆく変わり目がやばいと思います。

つまり、経済に目を向ける余裕が出てくる。その時目の当たりにするのがロックダウンで疲弊しきった経済ということになります。

さて、「噂で売って事実で買う」のが市場だとすると、「疲弊しきった経済」をどう市場がとらえるのかで変わってくると思います。つまり「それほどじゃないじゃん」という「うわさ」であれば、2番底もそれほど深くなく軟着陸も可能。しかし「もうだめだ―世界滅亡だー」という「うわさ」が流付されてしまうと、第2回目の大暴落、サーキットブレーカ落ちまくり、という悪夢がまたもや来てしまうかもしれません。

はっきりいって、今回の大暴落で資産は25%(それも1日ですよ)の減少。その後また1日で15%持ち直したりしたけれど、これ以上の暴落はごめんだ!二番底もそれほど落ち込まず、2,3年かけてゆっくりL字から回復となってくれれば、配当減は配当減なりに株価・原本価格も安くなっているので相殺して暴落前と同じ感覚(配当利率)で毎月少しづつ買い足していく。そして気が付いたら市場も暴落前の水準に戻っていた、というふうになってくれれば、と祈っています。

今回の暴落で神経がすり減りくたばりました、いつもの草食投資にすこしづつでも戻っていきたいな、と願いながらこの記事を書いています。

ではでは。。。

 

Posted by 猫機長
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日本からでは見えない新型コロナ問題の解決:本質はどこに?

まず、4月3日時点でみつけた「ニューヨークの新型コロナ肺炎」についてのリンクを貼っておきますので、見ておいてください。

(外部リンク)

新型コロナウイルスの病理的な側面については、これまで「コロナウイルスの隠れた凶暴性」の記事などに書いてきましたが、その当時に比べ著しく凶悪化が進んでいるようです。まさに同記事で有識者の大学教授が懸念した「変異」が起きつつあり、強健な人、若い人でも「せいぜい7,8時間で」急激に悪化する、という情報がちらほら入ってきていますので、皆さんも巣ごもりなどで「3密」をさけ、ぜひ健康・安全第一で行動ください。

今回の記事は、そもそもなぜこのような世界的伝播が起きてしまったのかということについて日本からでは見えない国際大規模農業ビジネスの側面から書いてみます。

さて、先進国、新興国ともに都市封鎖、ロックアウト、自宅勤務、までいかない国でも集会禁止、商業は停止の状況で、町はゴーストタウンと化しています。

いよいよ世界は終わってしまうのでしょうか。いやいや全然そんなことはないのです、ははは

都市部こそ前代未聞の緊急事態ですが、ちょっと離れて農村部に行けば、全然普通の生活状況、生産状況だったりします。

世界諸国では小規模農家でも20ヘクタール(田舎暮らし)、大規模となれば3000ヘクタール(農業エキスポ)なんてふつーにあり。空調完備の操縦室をもつ巨大トラクターではるかな地平線を見ながら作業している人からみれば、「人と人の間隔を2メートル以内に縮めないようにしましょう」どころか、周囲300メートルはだれもいない、寂しいな(Niquelandia)、というのが日常です。

というわけで、幸いながら世界の食料をになう大規模農業はいままでどうり生産しています。

ちなみに、米国と世界の大豆供給を2分するブラジルの大豆生産は今年は12%の増産が見込める状況にあり、主な購入者である中国は、うはうは!と大喜びです。

あれ?中国?

中国です。

さて、ここからがコロナ騒動の大規模農業ビジネスから見た本質です。

中国の農業生産は限界に達しており、10億中国人民の胃を満たすためにはブラジルはじめ農業国からの輸入が必須ですが、近年のコモデティーの高騰で中国経済は圧迫されており。

一方、HUAWEIだのチベットだの、米国との制裁合戦は、実は誰のためにもならないことは分かっていながら降りることができないチキンレースと化しており。これも中国経済を苦しめている。

こうした状況などなどから、中国経済は恐ろしいスタグフレーションつまりインフレとデフレが一緒に来る事態が懸念されていました(参考資料はこちら『いよいよ「スタグフレーション」が警戒される中国経済(第一生命経済研究所―外部リンクです)』))

この状況で新型コロナが発生。

武漢封鎖から始まる一連の措置は、経済的には無理やり消費を冷却した形となり。中国のインフレ圧力の重要な部分を取り除くことができたらしい。

また、ドルが暴騰(というか新興国通貨が暴落かな?)し、ここ2週間(3月中旬)でブラジルの通貨レアルも25%の暴落なので、為替差益を利用して生産・貿易する側も青田買いで買い叩かれようが、ディスカウントしてでもここぞとばかり中国に売りたい。

一方人民元は(為替介入などちゃっかり中央集権な施策で)ここ1か月あたり1ドル7.04元から7.06元で、ぜんぜん変化していない。つまり、ブラジルの大豆を、いくらでも安く買える状況になった。

こうした中国のちゃっかりした儲け方は、実はアメリカにとっても有益でありこそすれ害にはならなかったりします。

上記のとおり米中のチキンレースはがっぷり四つの抜けるに抜けられない泥仕合と化しており。

一方、米国経済自体が「11年来の上昇相場」と、見てくれはいいがしかし実態は一連のQE緩和やマイナス金利など、つまりはヘテロドックスのけれん技を出しまくって取り繕った「張り子の虎」であり。近い将来破裂・クラッシュは避けられない(ソフトランディングはありえた)状況だった。

ここで新型コロナが発生したため、あれよあれよという間に市場経済がクラッシュ、1929を超すかもしれない大暴落が「始まってくれた」状況になりました。

さて、ここからは、いわゆる一つの陰謀論になってしまいますが、楽しいフイクションの中にも実は真実が?というかんじで読んでいただくようお願いします。

上記もろもろの問題を抱え、解決策を考えあぐねていた中国共産党政権。

そんな時、武漢で謎の新型肺炎が発生。天性のエコノミックアニマルである中国は、一瞬にしてその経済面での影響を悟り。

悟ったがゆえに、新型肺炎の危険性を指摘した医師やジャーナリストなどを、おもわず処刑しちゃった。そして政府見解発表「別にへんことないよ」

しかし、その後良心の呵責が。「あああでも世界のためにやっぱり食い止めなくちゃ!」と武漢を封鎖したが、すでに遅し。

その後の世界への伝播についてはみなさんご存じのとおりです。

一方米国のほうでも、インフルエンザが猛威を振るっていたし、誰のせいでもない原因で市場クラック、再スタートできることは悪いことではない。そもそも中国は米国ひいては世界経済の重要な資本主義(的)パートナーであり、長い目で見れば中国の経済回復は世界にとって必須である。

ということでこちらもやはり思わず対応が鈍ってしまった。

結局、新型コロナ問題は、世界の農業ビジネスによる米中超大国の利害を抜きに解決には持っていけないということですね。でも個人的には米中とも得するところは十分トクした(無理なく経済減速を説明できるスケープゴートを見つけたという意味も含めて)と理解しており。無数の人々の生命に甚大な危険をもたらすパンデミックをおもちゃみたいに使うな!とっとと(主に米中が)ワクチンでもなんでも開発して収束させろー!と思っています。

ううむ陰謀論で遊んでいたら記事が散漫になってしまった。

この記事の要諦を書いておきます。

新型コロナという前代未聞のグローバルな産業破壊によって、食糧生産・貿易の世界バランスがリセットされたが、一方でパンデミックによる都市活動の崩壊が発生した。そして都市生活者の労働のあり方に、血も涙もない恐ろしい変革が起きつつある。その変革とは:

◎新型コロナ以降は、これまでの労働に関するパラダイムが粉砕されていきますよ

◎会社という物理的な存在から在宅勤務への移転が、一時的であれ現実になった。つまり、IT・AIが仕事に占める比率が拡大していきますよ(AIに仕事を取られていきますよ)

ドローン搭載の医療検知ロボットで、医師を危険にさらさずに

感染症の診断が技術的には可能になっている。(医者いらずになっている)

AI、ブロックチェーン、ビッグデータなど、技術革新は労働にも革命(尋牛)をもたらす。

◎「生涯現役(つまり死ぬまで労働の機会は存在し続ける)」とか、「労働をすれば報酬が得られる」という「大本営発表」をうのみにせず、雇用主に頼らない生活を実現した方がいいですよ(労働崩壊が起きますよ)

そして、労働崩壊に備えた生活へのキーワードが、①不労所得、②ベーシックインカム

ですかね、ぜひ本ホームページの経済コンテンツをじっくりご覧ください。

最後に、陰謀論ではない現実の農業コモディティー生産にかかる現状について、ブラジルの状況をリンクしときます(でもポルトガル語です、すみません。外部リンク)

ではでは

 

Posted by 猫機長
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暴落市場を利用して所得を増加する方法

暴落市場を利用して所得を増加する方法

現在、新型コロナによる米市場暴落で取引停止措置(サーキットブレーカー)が何度も発動されるなど、市場は底なしの深みへ真っ逆さまの状態です。

しかし、それは資産1億を達成する「100年に1度の」好機が巡ってきているということでもあります。

3月初旬・中旬の二週間で、1日に価格が20%近く減少する銘柄が後を絶たず。でも、1株当たりの配当は同じです。つまり、暴落で元本(キャピタル)額面が激減(安くなる)ということは、相対的に配当(インカム)は激増するということですから、配当狙いの銘柄を激安で買える無二のチャンスです。

ぼく自身、この状況を利用してリート買いまくり(資金は債券を売り払ってあてました)、ざっくり200万円の投下で月収1万円増加を達成しました。

つまり、暴落局面においては、キャピタル狙いよりインカム狙いのほうが堅実的と理解します。キャピタル狙いすなわち銘柄の額面価格が著しく安くなったから買って、回復するのを待ったうえで売り払い、差益で儲けるという考え方は間違ってはいませんが、はっきり言って額面回復(つまり市場が回復する)までには2年くらいはかかります。それよりも、堅実な業績を出し続け、恐慌局面でも業績の悪化しない企業の銘柄を見つけ、安く買うことによって上記のとおり配当収入の最大化を図る方が確実で安全と理解します。

じゃあ、恐慌でも業績悪化しない企業もあるんですね?いやいやないんです。ははは

もちろんどんな優良な銘柄でも今後数か月は配当減を覚悟する必要はあります。特にショッピングセンターとか、政府の閉鎖勧告を食らって事実上営業停止なんて分野の銘柄で「事態が改善するまで配当払いません。将来営業利益が明確になったらまとめて払います」なんて宣言した銘柄もあります。でもいわゆるたこ足配当ではないので、もしこの銘柄が恐慌前に堅実な業績を上げ続けてきたのであれば、ぼくは買いだ!とみます。もちろん控えめに、資金をつぎ込みすぎないようにする必要がありますが。

19日の暴落から1夜明けた市場では今度は+10%なんて銘柄がざらに。

昨日(-15%暴落)買ってよかった、とほっとしていますが、

でも胃炎がぶり返し、医者に処方してもらった「エソメプラゾール」

のお世話になっています。

これまでのぼくの経験だと、リーマンショックの時は配当にはほとんど影響という記憶はなし。でも、今回はWTC,リーマンショック、古くはチューリップから1929、病気によるショックではスペイン風邪など、一連の恐慌とは違う「人の往来の禁止をはじめとした集団活動の人為的な抑制(消滅)による経済の停滞」つまり、世界中の人たちの絶え間ない移動と、人々が群れを成して接触・交渉・交易することで成り立っていた世界経済を人為的にストップしたという一種壮大な実験であり、経済的には甚大な被害が懸念され始めています。テレワークとか遠隔通信とか、うはうは!という分野もありますが。

要するに、一時的なパニックですむかどうかが勝負で、3か月、4か月と封鎖が続くと供給の抑制で済まず需要自体がボコられて弱ってしまい、そのままリセッションになってしまう懸念があります。

現在の状況は、挿絵のPanicに入ったというところでしょうか。

つまり、「100年に1度あるかないか」の底値に近付いている。

たとえば、ブラジルのリートHGBS11について、資産価値から見た適正価格はR$239とされていますが、昨日の市場ではR$182と、30%に近い割引となっています。同リートの管理会社によれば、これまでのショッピングセンターの収益や、収益を金融投資に回して得て来た利益があるので、当面ショッピングセンターの活動が停止しても、数か月は配当維持で持ちこたえることができる。ただし停止期間が長引けば配当額は削っていかざるを得ないであろう 、との見解をだしています。

一方で、同管理会社に対して「どんな値段でもいいから買い取って」という株主が殺到しているらしい。ははは

こういう、パニックに取りつかれた多数の株主のことを「イワシの群れ」と言います。それなあに、という説明は「暴騰株のその後。リート投資の注意点」をご参照下さい。

将来はがたつき、配当も回復まで1年はかかるかなだけれど、そういう荒波を乗り切る覚悟があれば、まだまだ買い時(これからが買い時)です。がんばりましょう。

Posted by 猫機長
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コロナ暴落後の世界経済:資産1億の達成と防衛

コロナ暴落後の世界経済:資産1億の達成と防衛

2020年3月13日時点で、米NYダウ株価指数1464ドル暴落、2度目だったかな?のサーキットブレーカ―(取引緊急停止)発動など、すごいことになってます。

果たして世界経済は破滅し、コロナにより世界人口は何分の一かに落ち込んでしまい、生き残った人々は物々交換の縄文時代に戻ってしまうのか?

単に、これまでの人類の歴史からの経験値でいえば、ぜんぜん恐れる必要なし!世界経済は回復し、暴落局面をうまく利用した人が大量に資産1億を達成(本物の富裕層)します、となるのですが、しかし今回に限ってはこれまでの経験則が通用しないかも?と懸念する声もあります。

人類が経験した数々のクラッシュの中で、最も参考となりうるのがリーマンショックですが、今回は次の点でリーマンと違い、展開の予測を困難にしています。

―リーマンの時はまだまだ株式市場における有人取引というか「相場師」が活躍しており、生身の人間のはったりなど感情・感性に基づく取引が主流だった。ところが現在はロボット取引が主流になっており、将棋ソフトであるあるのバグ手ではないが、例えば「10%下がったら自動的に売り」など、アルゴリズムの自動取引が暴落に暴落を呼ぶということもありうる。

ハム将棋。バグ手を誘発して「神」ランクゲットも可能。

―今回の暴落発信源は「病気・ウイルス」であり、すなわち「人知を超えた外敵要因である」。リーマンの時のように「不良債権」つまり「人間の手でどうとでも処理ができる」ものではないため「まさに予測不能な展開が起きるかもしれない」。

といって、病気による恐慌は、スペイン風邪の例などあり、どんな恐慌でも結局は終息するんじゃ?はいそうです。でも収束するまでの破壊の度合いがけた違いになる恐れがあり。

つまり、スペイン風邪の当時(1918年)には、エアバスやジャンボジェットによる世界中での人口の移動とかはほとんどなく、国内でも新幹線以前にふつーの満員電車に感染者一名がいればあとはどうなるか自明の理である。つまり、現代社会では「封鎖」がいかに困難であるかということですね。。。

この議事を読んでいるみなさん、書いているぼくともども犠牲者にならないよう、予防に努力して乗り切りましょう。

でもって切っても切れないつながりで繋がってしまっている世界の経済被害(株式市場へのインパクト)がどんなかというと、ここ1か月で

 アメリカ -26%

 イギリス -26%

 ブラジル-27%

 ロシア -20%

 南アフリカ-16%

 インド -14%

と出ています。

うわああー世界の牽引車アメリカで、財産の4分の1が消えちゃたあああーー!もうだめだー!世界は終わりだー!なのかというと

一方では

 中国+ 0,3%

となっています。

+(プラス)です。

よりによって、今回の騒動の原因を作った中国です。

ふざけんな (゚Д゚#)ゴルア!

よりによって世界中の暴落の原因を作っておいて、その張本人はプラス成長かい!どないおとしまえつけるんじゃ!

いてまうで (゚Д゚#)ゴルアアアア!

でもこれが事実です。ははは

この数字が、何よりも今回の暴落の本質を雄弁に物語っているのかもしれません。

こういうときにはいろいろな流言飛語が飛び交い、「コロナウイルスはスタグフレーションにおちいりつつある中国が、インフレ圧力を軽減させるために仕組んだ狂言だ」などという責任もへったくれもない意見が出てきたりしているのですが、この数字を見る限り「本当かもしれない。。。。」なんて思ってしまいます。

さて、こうした数字やフェイクニュースなど、裏の情報も考慮したうえで読み取れる今後の趨勢はどうでしょうか。

1―収束、回復、成長再開は必ずある。これは人類の存在と経済活動は分離できず、現在の経済活動には貨幣と市場は不可欠(お金がある世界)だからです。

2-しかしいつ回復かはわからない。あえて言えば、今回はウイルスが原因(実は石油もある)なので、このウイルスに対する明確な対応が確立され、これで安全だ、とみんな安心(ラットレース)した時点が回復のスタートとなると思います。

さて今回の記事はコロナ騒動の金融面での影響にフォーカスを当てましたが、金融面での動きを知るための根本的なポイントがコロナそのものの病理的な動き(世界への影響)にあるので、病気としてフォーカスした記事については「コロナウイルスの隠れた凶暴性」をご参照お願いします。

ううむ今回はものすごく当たり前な記載の羅列になってしまった、でもパニック局面こそ、当たり前の再確認が重要ですよね。。。

今回の暴落を機会に、米市場は長期下落トレンドに転じるなどの情報もあるので、みなさん慎重に、ボコられても死なないファンダメンタルズのしっかりした銘柄を買いましょう。

ではでは。。。

Posted by 猫機長
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暴騰株のその後。リート投資の注意点

暴騰株のその後。リート投資の注意点

以前、バブル爆発!の記事において1か月で144%株価上昇(R$4,00からR$6,00に迫った)したリート銘柄「FLMA11」をすかさず売って他の高配当銘柄に替え、2日間の市場取引で年収36万円アップを達成したことを書きました。さらに株価狂乱してR$7,00までいったらまた売ろうと思っていたら、その後2か月になるかならないかでこんどはR$4,00に急落。6か月前の水準に逆戻りしちゃった。

2020年1月17日時点でのFLMAのグラフはこんな感じ

グラフの左端が2019年6月。10月30日が冒頭のピークでR$6,47まで行ったが、乱降下して2020年1月17日時点(青〇)で左端とほぼ同じR$4,09に戻ってしまいました。赤〇の部分が、上記の売り・利益確定した10月末で、平均でR$5,40くらいで売ることができました。わーい!

でも、もしその後1日待っていればなんとR$6,10台で売れていました。しくしく。。。

とはいえ、上記から見るに、最高値はつかめなかったもののまずまずのタイミングで売れていたことが分かります。

そして、FLMAの挙動から、ブラジルリートのひとつの類型を見ることができ。皆さんが将来ブラジル投資を行う際のご参考までということで記載します。

まずブラジルの市場規模はまだまだ小さく、リート市場はさらに小さい。つまり、ちょっとしたハズミでこういう乱降下が起きる。投機筋が何らかのインタレストにより空売り、買い攻勢などをやることが多い。

ブラジルのリート市場はまだまだ生まれたて(といっても30年はたっていますが)。新しい銘柄が日々生まれ、既存の銘柄も日々増資しています。既存の銘柄の株増発による増資が曲者で、機関投資家?あたりが株増発をいち早く察知し、すかさず買い攻勢で株価を吊り上げたうえで高値圏でバンバン売り払い、株増発が実施され株価が安くなったらまた買いたたくみたいなことあり。個人投資家もこれに便乗する「フリッパー技法」を駆使する人もいます。

2019年から2020年は、リート界はどの銘柄も増資に次ぐ増資がみこまれる。これは公然の秘密でもないですが将来リートへの課税(現時点で個人投資家の受け取る配当は課税免除となっています)が想定されており、それまでに各銘柄とも極力資本、株数増発しておきたい。課税制定日以前に売買・発行された株については法の不遡及の原則で課税を逃れる可能性が高いからです。

一方、こういう準備が効果的なのは多数の事業(物件)を対象としているリートであり、FLMAのようにホテル・事務所一棟のみのリートでは事業規模に限りあり株数の増加もないので「増加による株価のインフレつまり価格低下がない数少ないリート」という利点あり。そして上記のとおり1株R$4,00台(ふつうはR$150,00台が多い)とだれでも買える低位株なので、リート初心者がむらがり爆買いの結果1か月で株価144%上昇、「BitReit」なんてあだながつきました。

初心者という言葉はいわゆる一つのキーワードであり。日本も同じでしょうがブラジルも未曽有の低金利時代に突入し(2020年1月で法定金利4%。つい2,3年前は14%だった)、定期預金に安住していた一般の人たちが堰を切って市場投資に大量乱入しています。しかし株は怖くてとても手が出せず(妥当な判断だと思います)、毎月配当が振り込まれて定期預金に似ているリートに大挙して押し寄せている状況。こうして今後数年はリート界は上昇傾向、ブルマーケットを維持すると見込まれています。

構造的なポイントとしての経済サイクルに配慮(別記事で書いたのでそちらを参照)するとともに、初心者投資家の大流入:「イワシの群れ」と呼ばれますが、この群れをうまくつかまえればキャピタルゲインなどで荒稼ぎが可能‐などを抑えるとよい投資ができると思います。

でも本当はポイント的な荒稼ぎではなく、継続的なコツコツ草食投資の方が重要だったりします。
ブラジルリート(倒食)が決め手となり、少しづつインカムゲインを増やしていったらこの写真の飛行機、
車そして格納庫を入手することができるようになりました

ではでは。。。。

Posted by 猫機長
サンパウロ買い出し紀行
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サンパウロ買い出し紀行

サンパウロ買い出し紀行

何年ぶりか、休暇でサンパウロ市およびモジダスクルーゼス市にいってきました。

今回はおおざっぱにわけて①「とにかく食べる楽しみを追及」し、②ブラジリアでは手に入らない「貴重物品」や情報の取得(DAISOに潜入調査など)、するともに③人生の契機となった場所を再訪し初心にたちもどる(この辺はつまらないかも?ごめんなさい)目的で旅してきました。

まず食い物だが、ブラジリアにもありそうでない、しかしないと狂乱する日本食を毎日食いまくってきたぜ!1年分ため食いで危うくおなかをこわすところだった。

その1、すきやの牛丼

その2 串かつ

その3 生やきそばと実際に食べているところ

そして、贅沢のきわみに「お弁当とうぐいすもち(包装では「きなこもち」)の2本立て超豪華版だ!
というわけで5日間「まるかい」に通い続け、レジのお姉さんたちに顔を覚えられてしまったようです。

ちなみに、ブラジリアでは普通の食生活にもどりました

MIOJO Al OLIO (インスタントラーメン。Al Olio)

リベルダーデ(サンパウロ東洋街)には2店の日本書店がありますが、太陽堂のほうは最近手芸関係?に特化してきており、フォノマギが唯一のこる他分野対応形?の書店となっています。(2019年11月付記。太陽堂は潰れてしまったようです。悲しいな)小生サンパウロ旅行したときは自己啓発のためにもなるべく「ネット購入でない本屋さんで出会った本」を買うことにしてますが、年々バラエティが少なくなっていくような感じでさびしいです。。。

というわけで今回買った本は
百人一首今昔散歩
和歌の読み方(意味)やいろいろなトリビアなど、なかなか楽しい本です。

さて、DENSOじゃなかったみんな大好きDAISOですが、そのまえに南米最大の金融街といわれるCENTRO某地区を歩いてみました。
ブラジル銀行

BOVESPA(サンパウロ金融市場)付近。建物の紋章に英国の影響?が見られます。

付近でこだわりの帽子屋さんを発見。早速店主に小生のかぶっていた帽子(実は日本のZETTAという大衆用の安物、上記牛丼の裏に写っているやつ)をみせびらかし、どうだこういう帽子は売ってないだろーと冷やかしたら、まじめに怒って「うちの帽子は格式が違うんじゃー!」などと言い合いになってしまった。別に言い合いをしにいったのではなくて、サンパウロの職人魂に再び触れることができて嬉しいです。

サンパウロだが絶対経営者はブラジリア(あるいはリオ)だぜ、という上記帽子屋さんとは180度反対の店も発見
商品(サンドイッチ)にやたら張り紙をしているへんな看板

よくみたら「売り切れ」。おまえやる気あるのかゴルア!よくサンパウロでこんな商売やってつぶれないものです。
つぎはイタリア人町BEXIGAにある骨董品市場へ潜入しました。

こんなかんじ。本物の骨董に混じってなにげにニセモノの日本刀がおいてあるところに商魂のたくましさを感じます。
こちらはガラス器具を主力としている店
つい、かぶと虫となると写真を撮ってしまいます。

空母のおもちゃ。やはり気になっちゃうんですよね。これも滑走路の一種ですから。。。(ちなみに、上記本物・偽ものについては小生の主観です)。
飛行機つながりで、サンパウロ飛行クラブを訪問。

博物館が併設されていて、いろいろな展示物がありました

DC3旅客機のアンテナドーム

40年代のクラブ風景。ブラジリアはいまでもこんな感じだなあ。。

ファーストソロフライト(教官なしの単独飛行)のときに飛行機に結わえ付けていた旗と「ファーストソロ証明書」

すっちいさんと子猫女性パイロットについての展示

飛行帽。まだ吹きさらしで飛んでいた時代は必需品だったそうです。
場所変わりましてコンゴニャス空港すぐ近くの「飛行気乗りの隠れ家」

ここで航法・航空法規関連の参考書籍を買いました
その他の点描や情報

・今回LARGO SANTA CECILIAそのものにあるホテルに泊まりました(一泊R$65)。

でも驚いたのは宿泊者もフロントアテンダントもみんなアフリカ系で、アンゴラに迷い込んだような雰囲気になってしまった。小生の部屋の目の前が食堂になっており、毎晩アンゴラ人みたいなおにいちゃんが一人いひひひなんてコンピュータをいじっていたが、今考えてみれば警備員だったと理解。朝食時にはなぜか近くの交番から軍警察の警察官が朝ごはんを食べに来ていました(治安上は上策と思います、はい)
部屋に窓はあったがこんな感じでした
・すぐ近く、でもないがSHOPPING CENTER HIGIENOPOLISがあり、そこの本屋で買った雑誌を読みながらSTARBUCKSで休憩しました。

ちなみにISTO E DINHEIROで特集「レアルプランの20年」があり、レアル誕生秘話みたいなすごい記事がいっぱい載っていた。とりあえずの重要データとしては◎レアルが成功したのはまず事前にURV導入など含め国民に十分説明し、公共部門のARROCHO FISCAL(緊縮)など政府の具体的決意・成功の裏づけを見せたから。◎レアルの基礎は①為替管理②インフレターゲット③RSPONSABILIDADE FISCAL(財政責任法等財政管理)の三脚にある。◎しかしブラジル経済の安定にはレアルが国際基軸通貨(ドル、円、ユーロ)として通用するくらい安定・流通しなければならない。このためには中国のような大輸出国(ブラジルは世界25位)となり、貿易とともに巨額の金額が世界をまたにかけて動くようになる必要がある。◎従って、レアルプランの最大優先事項はインフレ沈静ともに国際競争力の強化が必須となる。このためにはインフラ整備や人材育成が鍵である。

・SHOPPING HIGIENOPOLISですが、おとぎの国から抜け出てきた王様やお姫様のようなセレブ(スリマラさんみたいな感じ)が徘徊していて、サンパウロ消費者の豪勢さを痛感(小生は靴磨き少年みたいな感じ)。このショッピングは優良なサービスがそろっているので皆さんがサンパウロに寄った際はぜひ素敵な物品の購入や映画館の利用など活用してください。なお、場所柄かヒトラー等ナチに関する書籍や物品は見当たらず。

・LARGO SÃO JOSE DE BELEMへ行ってきました。

IGREJA MATRIZ DE SÃO JOSE DE BELEM

このLARGO(広場)は大学受験の試験場だった場所で、なぜか「小学校教師のおばさん2人組」となかよしになり、試験のあいまに「合格しようね、がんばろうね」と励ましあった記憶があります。
試験場となった小学校校舎
子猫たちへのお土産のパネトーネはここで買っています。前回来たときは個人経営だったスーパーが今はEXTRAに変わってしまっていました。

その他、スペースがないので簡単な説明にとどめます
大学卒業前後過ごした安アパート(緑色の壁の部分、3階。サンパウロ市ピニェイロス地区)
ブラジルに移住して初めて住んだ家(今はレストランになっちゃいました。モジダスクルーゼス市)
「さうだーで」ですね、というわけで以下リンクして結びとします。ちなみにポルトガルの歌であり、Mariquinhasは固有名詞でありブラジルで言うような悪趣味な意味はないので念のため。

Foi no Domingo passado que passei
À casa onde vivia a Mariquinhas
Mas está tudo tão mudado
Que não vi em nenhum lado
As tais janelas que tinham tabuinhas

Do rés-do-chão ao telhado
Não vi nada, nada, nada
Que pudesse recordar-me a Mariquinhas
E há um vidro pegado e azulado
Onde via as tabuinhas

Recordações de calor
E das saudades o gosto eu vou procurar esquecer
Numas ginjinhas

Pois dar de beber à dor é o melhor
Já dizia a Mariquinhas

ではでは

Posted by 猫機長
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投資家の集い

投資家の集い

リート関連で口座を開いている銀行(Financial1.7b)から夕食会に招かれました。

いちおうブラジリアでも最高級、とされているレストランだけあって、待合室もなかなかシック。

夜7時開始だったっけ?あんのじょう30分遅れでスタートとなりました。ブラジリア中の投資家100名くらいあつまったかもしれん。

夕食会と言っても、銀行側の投資コンサルタントがブラジル経済の現状や今後の展望、そして有望な投資商品をプレゼン、という感じで進みました。
パネラーの講演では 1)米中チキンレースにより世界経済は停滞 2)ブラジルは国民の経済信頼指数が2016年の底打ちから回復を継続していることが示す通り、社会福祉改革による収支正常化と家庭消費の増大によりすこしづつ回復。しかし 3)2019-2020は米ドル$1=ブラジルレアルR$4と低迷、政策金利は5,25% と投資家泣かせが続き、インフレは3.6%(IPCA指標)程度で推移しようとのこと。
なんて毒にも薬にもならない(Blog1.)、ぐぐればすぐに出てくるような情報ばかりでした。投資商品についても、ありきたりのヘッジファンドなどばかりで目新しいものはなく。
というわけで、プレゼンそのものは大したことはなかったが、あとでコンサルタントの人たちと壁際でひそひそ。。。と話した感触では、
―ブラジルの低金利は2年は続きそうだ。やはり低金利に強い投資(Financial1.7c)が勝ち組になるだろう
―やはり社会福祉改革がカギ。改革案の議会突破は織り込み済みだが、どこまで内容を削られるかで今後の市場動向も変わるであろう。長期的にはブラジルの投資はブルマーケット(恒常的に上昇)とみる(ただし現時点では経済サイクルはまだまだ底打ち付近。レアル投資等考えている人は数年のスパンを考慮して注意深くやりましょう)。
―本来安全とみられてきた債券(ブラジルでいうRenda Fixa)はここ2年で金利収入が半減。アメリカで見られている「安全な投資が安全でなくなっている」逆転現象がここでも起こっている。つまり、市場投資でも安定して配当を叩き題しているものがありこの方が安全ということ。ではどんな市場投資がいいの?という人はこのホームページの経済コンテンツをくまなくお読みください(Financial.1.1.)、はははは。。。。
最後に、夕食会で出てきた食事は「上流階級チックですがはっきりいってまずいです」でした(エビがマヨネーズの中に泳いでいるへんなグラタン、サーモンをぱさぱさに焼いたやつ、牛乳臭いおかゆ(自称リゾット)など)。ワインもなく、その辺のスーパーで売っているビールや砂糖いっぱいの炭酸ジュースしかありませんでした。なあんて招待されてタダメシをもらっておきながらなんちゅう恩知らずな!ということではなく。中身はともかく、こうした会合に投資家(Financial. 4.)を招待して、その価値を認めるという催しそのものがグー!合格!ということで感謝しています。

でも、やっぱりハンガーの作業机でパステル(ブラジルのスナック)に安ワインの方がしっくりくるなあ。飛行機生活も投資生活の原動力なので、ぜひ飛行機コンテンツもごらんください。ははは

ではでは。。。

Posted by mobilizze
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フリッパー技法で資産増加

フリッパー技法で資産増加

がんらいがインカムゲイン(Financial1.6)ねらいのリートですが、元本の操作で資産増加を可能とする裏技もあり。その名も「フリッパー」といいます。

何それ?

むかしむかし「わんぱくフリッパー」というテレビドラマがあり。主人公のかわゆいイルカくんの名前です。

でも、別にイルカの養殖に投資するというわけではなく。今回の技法がイルカのジャンプそっくりなのでこの名前がつきました

リートでは、時々「増資」を行います。つまり資本を増加して資金を得、事業を拡大するにあたり、単にリート事業本体会社が借金をするケースもあれば、株の増発(リートでは株というより口といいますが、あまりなじみがないと思いますので株で続けさせていただきます)による増資の時もあり。イルカ技法は後者つまり株数増加の時に適応しています。

さて、本来株を増発すると、1株当たりの株価は短期的には下がってしまいます。そうするとそれまで忠実に株を保有し、買い増していた株主が損してしまうこともあり。リート会社側でも「増発に当たって、一定の株数はもともとの株主が購入する優先権を与える」ことでフォローしています。

この優先権をうまくつかうのがフリッパー技法のポイントとなります。

では具体例で行ってみます。

2019年7月~9月にかけて、VRTA11というリートが増資しました。

増資発表した当時に一株当たりの市場価格はR$130で前後しており。

増資した株の価格は一株当たりR$115(これは市場価格ではなくリート会社が設定するもの)。

そのあと、株主が優先的に購入できる期間が20日くらい設けられ、一般の人たちはそのあとしか購入できないよう設定がなされます。

銘柄・増資によりさまざまですが、今回のVRTAでは株主当たり保有株と同数の増資株を買う権利が与えられました。

もともと1406株を持っていた場合、1406株を買うことができるということです。

ここでフリッパー技法の核心ですが、まずは保有株を売っちゃうことからスタートします。

つまり、1406株XR$130=R$182,780①が売却金として銀行口座に入金。

そして、1406株XR$115=R$161,690②を買い戻しのため銀行口座からリート会社に振り込みます。

結局株数は1406株のままですが、このオペレーションで①―②=R$21,090が口座に残りました。つまり1株も減ったわけではないのに、当初元本(上記①)の11%に該当する金額が口座の中に新たに生まれました、ということになります。

ここで新たに生まれた上記②でVRTAの株をさらに買い足せば、当初①の金額での元本に復帰し、株数は買った分だけ増やすことができ(配当額(Financial1.4a)を増やせる)。あるいはVRTAを買う代わりに別なものに投資もできます。旅行とかキャバクラとかに使うのはだめ。禁止。

一方、この増資プロセスで、リート会社が増資分のみとはいえ自分で株価をR$115にさげてしまったため、短期的には市場値も増資前のR$130 から、10月初旬でR$120に下がってしまいました。でも株主は(優遇措置に乗って新規購入していればですが)R$5得していることになります。1年くらい我慢(Blog13)して持っていれば、R$130台に回復をみこみます。

「売って買う」のが水面を「ジャンプしてまた飛び込む」イルカみたい、ということでフリッパーと呼ばれるようになりました。

ぼくの場合は、上記保有株1406はそのまま、新たにR$115で1406株を買い増ししました。実質はR$130~R$115の下降をカバーするため、平均でR$122に抑えたということですね。つまりフリッパーはやらずナンピン(Blog1)をしたことになります。

株の増発で増資したリートの傾向は、一般的には増資したお金の投資が始まっていない時期は株主数が増加した分だけ株当たり配当額は落ちます。そのうち投資を開始し、その報酬が還元され始め、配当額と株の市場価格は回復し、緩やかに上昇してゆく傾向にあります。

ぼくはあくまで配当狙いなので、こうした長期的な上昇を待って(Blog12)、増資発表の時は市場価格より安値で株を買い足せる好機ととらえています。いっぽうキャピタルゲインを狙って増資発表のタイミングで買い攻勢を仕掛けて市場値を吊り上げ、天井でさっと売り抜けて増資後の価格低下でまた買って得する、という「フリッパー猛者」もいます。みなさんはどちらでしょうか。。。。

Posted by mobilizze