暴騰株のその後。リート投資の注意点

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暴騰株のその後。リート投資の注意点

以前、バブル爆発!の記事において1か月で144%株価上昇(R$4,00からR$6,00に迫った)したリート銘柄「FLMA11」をすかさず売って他の高配当銘柄に替え、2日間の市場取引で年収36万円アップを達成したことを書きました。さらに株価狂乱してR$7,00までいったらまた売ろうと思っていたら、その後2か月になるかならないかでこんどはR$4,00に急落。6か月前の水準に逆戻りしちゃった。

2020年1月17日時点でのFLMAのグラフはこんな感じ


グラフの左端が2019年6月。10月30日が冒頭のピークでR$6,47まで行ったが、乱降下して2020年1月17日時点(青〇)で左端とほぼ同じR$4,09に戻ってしまいました。赤〇の部分が、上記の売り・利益確定した10月末で、平均でR$5,40くらいで売ることができました。わーい!

でも、もしその後1日待っていればなんとR$6,10台で売れていました。しくしく。。。

とはいえ、上記から見るに、最高値はつかめなかったもののまずまずのタイミングで売れていたことが分かります。

そして、FLMAの挙動から、ブラジルリートのひとつの類型を見ることができ。皆さんが将来ブラジル投資を行う際のご参考までということで記載します。

  1. まずブラジルの市場規模はまだまだ小さく、リート市場はさらに小さい。つまり、ちょっとしたハズミでこういう乱降下が起きる。投機筋が何らかのインタレストにより空売り、買い攻勢などをやることが多い。
  2. ブラジルのリート市場はまだまだ生まれたて(といっても30年はたっていますが)。新しい銘柄が日々生まれ、既存の銘柄も日々増資しています。既存の銘柄の株増発による増資が曲者で、機関投資家?あたりが株増発をいち早く察知し、すかさず買い攻勢で株価を吊り上げたうえで高値圏でバンバン売り払い、株増発が実施され株価が安くなったらまた買いたたくみたいなことあり。個人投資家もこれに便乗する「フリッパー技法」を駆使する人もいます。
  3. 2019年から2020年は、リート界はどの銘柄も増資に次ぐ増資がみこまれる。これは公然の秘密でもないですが将来リートへの課税(現時点で個人投資家の受け取る配当は課税免除となっています)が想定されており、それまでに各銘柄とも極力資本、株数増発しておきたい。課税制定日以前に売買・発行された株については法の不遡及の原則で課税を逃れる可能性が高いからです。
  4. 一方、こういう準備が効果的なのは多数の事業(物件)を対象としているリートであり、FLMAのようにホテル・事務所一棟のみのリートでは事業規模に限りあり株数の増加もないので「増加による株価のインフレつまり価格低下がない数少ないリート」という利点あり。そして上記のとおり1株R$4,00台(ふつうはR$150,00台が多い)とだれでも買える低位株なので、リート初心者がむらがり爆買いの結果1か月で株価144%上昇、「BitReit」なんてあだながつきました。
  5. 初心者という言葉はいわゆる一つのキーワードであり。日本も同じでしょうがブラジルも未曽有の低金利時代に突入し(2020年1月で法定金利4%。つい2,3年前は14%だった)、定期預金に安住していた一般の人たちが堰を切って市場投資に大量乱入しています。しかし株は怖くてとても手が出せず(妥当な判断だと思います)、毎月配当が振り込まれて定期預金に似ているリートに大挙して押し寄せている状況。こうして今後数年はリート界は上昇傾向、ブルマーケットを維持すると見込まれています。

構造的なポイントとしての経済サイクルに配慮(別記事で書いたのでそちらを参照)するとともに、初心者投資家の大流入:「イワシの群れ」と呼ばれますが、この群れをうまくつかまえればキャピタルゲインなどで荒稼ぎが可能‐などを抑えるとよい投資ができると思います。

でも本当はポイント的な荒稼ぎではなく、継続的なコツコツ草食投資の方が重要だったりします。

ブラジルリート(倒食)が決め手となり、少しづつインカムゲインを増やしていったらこの写真の飛行機

車そして格納庫を入手することができるようになりました

ではでは。。。。

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