インターコム。ラジオ通信システムのお話し

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インターコム。ラジオ通信システムのお話し

広いようで狭いブラジリアの空。ぼくのホームベースはブラジリア国際空港から40キロの郊外にある「場外飛行場」ですが、飛行機にとって40キロなんて15分でついちゃうので、ニアミスとかを避けるためにラジオ通信はとても重要です。実際の通信については「とにかく飛んでみよう(Aviation1)」や「レディオ空港で管制飛行の練習(AviationD3」などの記事で記載しているので、ここでは機材面について書いてみます。

まず、何回か掲載した計器盤の写真。

この写真の中央にテレビ画面見たいなGPSがあり。この下の四角い箱2つが今回の記事の対象です。アップ写真はこうなります。

上がトランスポンダーといって、管制官にぼくの情報を送っています。管制官がモニターしている画面では「コード番号0306の飛行機が、フライトレベル055の高さを、時速Xキロでyyyの方角に向けて飛行中。現在位置は経度Z,緯度ZZ」という情報が映し出されています。これはトランスポンダーにつながっている飛行機側のアンテナから発信しており、2次レーダーシステムと呼ばれています。この辺は航空交通管制(AviationC5を書いた記事でも説明しているのでご覧ください。

さて、今日の本題は下のほうの箱で、これがラジオ受信機です。画面に左から119.50と123.45の数字がありますが、それぞれブラジリアアプローチと軽飛行機間の通信用周波数で、左側がアクティプつまり通信可能な状態。右はスタンバイで、セレクトボタン(「←→」のボタン)でどちらかを選べます。また、写真一番右のダイヤル調整でいろいろな周波数に合わせることができるようになっています。

もう一つ重要なのが、機内通話と外部との通話のセレクト。上記は外部(管制やほかの飛行機)との通話なので、操縦かんにあるボタンを押してスイッチオンにして通信します。スイッチオフの場合はインターカムつまり隣の搭乗者とのおしゃべりに使います。

赤い○で囲ってあるのがラジオ発信ボタン

ついボタンを押したまま機内のおしゃべりをするとあらゆるところに聞こえてしまうので気を付けましょう。ははは

ちなみに、かわゆい女性と遊覧飛行というときに、エンジンテストなどすべてOK、でもよりによってインターカムが全く通じないぞ!となり焦ることがあります。この場合、スケルチ(Squelch)ボタンをちょっと調整するするだけでよく聞こえるようになるケースが多いので、皆さんが機上デートする時には舞い上がらずにおちついてチェックしましょう。スケルチはマイクからの音のキャッチの精度を調節するためにあり、感度が低すぎるとどなっても聞こえなくなっちゃうし、でもちょっと高い、となるとすぐエンジンの騒音とかも拾っちゃうのでめんどいパーツでは、あります。

左がスケルチの調整つまみ。

そして騒音がうるさいEXPERIMENTAL小型機の必需品はヘッドセット。写真はソロで飛んでいるときなので、副操縦士用のはキャビン鋼管にひっかけています。

ではでは。。。

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