短文集です:お料理や仏教思想、軽飛行機などなど

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いろいろブログネタを集めていると、一本の原稿としては短すぎるけれど、なかなか捨てがたいという短文が出始め。今回4つのショートストーリをまとめてみました。

 

 

その①:天上天下唯我独尊(てんじょうてんげゆいがどくそん)

お釈迦様が生まれた時に発したということば。さすがに人間離れしたIQで、生まれながらに哲学していたのですね。

ところが「これほど誤解された仏教用語もない」そうです。つまり、つい「この世界で俺様だけが偉いんだ!みんなひれ伏せ!」と解釈してしまいますが、これは間違いで、もっと心温まる言葉なのだそうです。


まず、「我」という言葉が誤解の根源となっており。お釈迦様自身というより「人間(人類)」のことだそうです。

そして、「天上天下」は「世界(宇宙)」ですが、仏教から見た世界というのはすなわち六道(天界、人間界、修羅、畜生、餓鬼、地獄)のことで、人はこの六道のどれかに必ず生まれ変わり。

六道のうち、天界では喜び(快楽)の欲におぼれて盲目になってしまい、覚醒することができず。そして修羅、畜生、餓鬼、地獄では、苦しみにもがき、とても覚醒どころではなく。

というわけで、覚醒できない以上はいつまでも六道の中でもがき苦しむのかというと、唯一人間という、喜び・苦しみの中間にいる存在のみが、仏法と遭遇することで、喜び・苦しみの無限の輪廻からワープして仏の世界へ進むことが可能だということなのだそうです。

つまり、

「俺様が一番偉いんだ!」というのではなくて

「宇宙の万物の中で、人間のみが、魂の次元上昇という尊い機会を得ているんだよ!」

という、善男善女を支援・応援している言葉だったのです。

へえー、すごいな。。。。(もちろんかなりの意訳ですけど。ははは)

ちなみに、次元上昇、進化、成仏、覚醒ってなんだ?についての、ぼくなりの考えは「十牛図」の一連の記事に書いてあるので、読んでみてくださいね。

 

 

②天は人の上に人を作らず

人の下に人を作らず、と続く福沢諭吉の有名な言葉ですが、こちらは見かけはすごくまっとうなのに、実はまっ黒な裏があり。

福沢さん言う通り、天すなわち、神なり主なりアラーなりは、人の上に人を作っていません。神様から見れば、人なんて「個体差はあってもみんな塵カス」ですから。ははは

問題は「天は」とあざとく言い放つところにあります。

士農工商の時代が終わったときの言葉なので、「もう日本はカーストなんてないぞー、みんな同じ、自由民権だー!」というふうに解釈され、確かにその通りですが、一方で、「天は人の上に人を作っていないけれど、人はいつでも人の上に人をつくれるよ」という恐ろしい意味が隠されているのです。

つまり、自由主義だ!という美名の裏で、人々が競争を余儀無くされ「勝ち組」「負け組」に分かれてしまうことを容認している言葉なのである。

この言葉の意味をあざとく理解し、「生きるとは勝つことだ」と血も涙もない生存競争に血道をあげた人が富や地位、権力を手にして繁栄して行き。一方で、ぽけっと「人はみんな平等なんだ。みんななかよくしようね」なんて受け取り方をした人は、下等国民に転落して段ボールハウス行きになってしまうのでした。

「人はおもいきり人の上に人をつくった」そして「下」に行ってしまった人は「無能」「怠け者」のレッテルを貼られて復活できなくなるという恐怖が、全ての原動力となってゆき。(欧州ではこの恐怖が先鋭化して、「ユダヤ人」「共産主義者」「ナチ」「敵対階層」などの差別や、強制労働の正当化につながった)。

でも、考えてください。首相だったら、普通の人より優れ、進化した人なのでしょうか。トランプさんだろうが、名無しのたい焼き屋さんだろうが、はたまた乞食の人だろうが、要するに人であり。


おなじ人間を、地位、職業や富などで序列付けしようとするから、勝ち組・負け組の世界が生まれてしまっているのです。

いよいよ「風の時代」に入っており、人は誰でも生きる権利があるんだよ、という当然すぎることが当然の実感として常識化する時代になるとは思います。ただ、現実化にはシンギュラリティ(AI技術革新)到来(2040年くらいか?)が必須で、それまでは、大失業時代などの恐ろしい「生みの苦しみ」が避けられないとは思いますが。

この辺をもう少しわかりやすく説明した「ベーシックインカム」関連の記事もぜひ読んでみてください。

 

 

③お料理

アメブロや、はてななどのブログを見ていると、みなさんおいしいお料理をたくさん掲載しており。

ぼくもまねしてみよう!というわけで「ナポリタンラーメン」いってみます。

ナポリタンスパゲッティがあるなら、ケチャップ基調のラーメンがあってもいいよねー、と軽いノリでぐぐって遊んでいたら、本当にあった!


出展はクックパッドhttps://cookpad.com/recipe/4380582です

 

で、さっそく持ち合わせの材料でまねしてみました。

まずはケチャップ。ウスターソースはないから醤油でいいや。砂糖、タバスコ、黒コショウ、粉チーズもないから省略。オリーブオイルは大豆油で代用。袋ラーメンのスープもチキンの黄色いやつだけどいいんじゃね?あとはもちろん味の素、ということで一通りそろえました。


まずはお湯を沸かすとともに、どんぶりに醤油、ケチャップ、スープの粉、大豆油をぶちこみ。袋も切ってラーメンを出しておきます。


鍋が沸騰してきたらラーメンをいれます。3分間待つのだぞ。。。


で、お湯を切った状態の麺。びしっと腰ののこるゆで加減が重要です。


そして麺とお湯をどんぶりに入れてかきまぜ、完成。


せいぜいブログのネタだねーなんて思っていたら、なかなかどうして、おいしいラーメンになりました。

あと余談ですが、ケチャップの賞味期限が去年の8月で切れていたことに気が付きました。まあ味噌やケチャップはもともと長期保存用の調味料ですけど、みなさんは賞味期限内に使い切ってくださいね。。。。


 

 

④フラップケーブルが切れちゃた

とある吉日、穏やかな空の中を軽飛行機でお散歩。


ちいさな飛行機で飛んでいます

 

とある農場の滑走路に着陸態勢に入り。フラップ1、2、と順調に下げてゆき、フラップスリーだ、とレバー引いたとたん

ぷちん!あっ!

ケーブルが切れた音が。

とっさにフラップあげ、ノーフラップの体制で着陸。

地上滑走しながら、フラップ1、2、3と上げ下げしたのですが、フツーに動くじゃん?

これはケーブルが寸断に至らず、切れかかっている状態だな、つまり地上滑走程度のほとんど風圧のない状況では上げ下げできるけれど、着陸速度でフラップに負荷がかかったらやばいね、と判断。

といって、田舎の農場の滑走路では特に修理ということもできないし、要するにノーフラップで行けば問題ないので、35分くらいの飛行でホームベースに帰ってきました。

で、ハンガーまでのタキシング中にまたがちゃがちゃ上げ下げしたら、今度は最大、フラップスリーの位置でぷちんと本当に切断してしまい、このポジションでスタックしちゃいました。

格納庫でケーブル再確認したら、機長席後ろのケーブル接合部分は問題なし。


ふだんはカバーがかぶさっています


フラップレバー(下の写真のハンドブレーキみたいなやつ)から、上の写真の接合部分まで伸びる単線でのケーブルのどこかが切れたらしい。これが各フラップに伸びる左右のケーブルのどちらかだったら、左右のフラップ角度に差が出てしまい、墜落なんてこともありうるのですが、その点はまずは単線の方で切れるように設計されており、問題なく飛行できました。


さっそく修理屋のお兄ちゃんに見てもらい。

フラップレバーとケーブルをつなぐコネクターが経年劣化で壊れちゃったということでした。ううむ定期点検ではOKだったはずなんだけど。


なんか頼りないコネクター。ううむ写真だどわかりにくいな

比較的軽微な修理でしたが、100ドルが飛んじゃいました。かなしいな。。。

ではでは。

 

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