日本の常識、台湾の常識

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Msn日本のニュースで、これはちょっとやばいよね、というのがあったので、共有するとともに、思うところを書いてみます。


台湾。Pixabay無料画像

 

 

まずは、お題となったニュースの概要から。

日本のラーメン店に不満の台湾人観光客、騒動が中国でも話題に=「店側がひどすぎ」「頭の固い日本」 (msn.com)

◎台湾からの観光客の一行(大人6人、子供1人)が、福岡のとあるラーメン屋に。

◎ところが「20歳未満の入店はお断り」との理由で3歳の子どもが入店できないと言われた。

◎当時は雨が降っており、かつほかに客はいなかった。

◎そこで、まず大人のうち男性3人が店に入りラーメンを食べている間、女性3人が、なんと雨の降る店の外で子供の世話をした。

◎男性3人は、それぞれのラーメンを食べ残す形で女性3人と交代し、子供の世話をしようとした。

◎ここで、なんと店の人から「大声で注意されたため、食事をやめて店を後にした」

◎その後、観光客側は「グーグルマップ上で同店に「星1」の低評価を付け、「融通を利かせてくれない」などと不満をつづった。」


台湾の素敵女子。PhotoAC無料画像

 

 

うううむ、なんちゅう残念なインシデントじゃ。。。。

この場合、日本側(店側)残念度8、台湾側(客側)残念度2、合わせて10点満点という、東亜を代表する2つの文化国家がもつべき徳性はどこに行った?という結果になってしまったと、個人的に思います。

そもそも、18歳未満お断りなんて、アダルトショップかお前は?

本当に「おとなのラーメン」なんて売っていたりして。。。。

中学だの高校だのの子供たちの行儀が悪くて、ほかの客の迷惑になるとか?「学級崩壊した教室」なのか福岡?

そして、今回は3歳の赤ちゃんですよ赤ちゃん?迷惑をこうむる他の客もいないし、外は雨、というときに、入るな!というのは、かえって勇気がいる行為ではないかと思います。。。

もちろん、一人許せばつぎつぎに。。。というお店側の事情も分かりますが、はっきり言って、今回はお店側の配慮が足りなかったと思います。

もし他にお客がいて「うるさい赤ん坊なんか入れるなよー」なんて言い出したら、大将が「バカヤローそんな融通の利かない野郎は店を出ろ!」なんて怒鳴り返すくらいの誇り高さがあってもよかったと思います。ラーメン屋ですよね?

というわけで、日本側は赤っ恥全開と思います。


日本女性はこちら。やっぱりヒョウ柄じゃなきゃ。。。

https://item-shopping.c.yimg.jp/i/n/komily_yl-63603412d3

 

 

一方台湾側の残念さは。。。。

そもそも、そんなふざけた店なんて入る方がおかしい。ラーメン屋なんてほかにいくらでもありますよね。。。。

さらには、雨の降る道端に女子供を放置してラーメンを食うやつがあるか?

しかも、半分食べ残して、残飯を素敵女子たちに食べさせるのか?

ちゃんと6人分注文すべきですよね?これは、誇り高いラーメン屋さんから見たら、ショックなお客さんだと思いますよーお客さんの方でも、大将やお店に配慮しなきゃ。。。。

というわけで、観光客側にも落ち度があるといえばあった。


どきどき!わあああーい!

https://twitter.com/sato_kimono/status/1190967728099610624/photo/1

 

これを見た中国大陸の共産主義者どもから

「寒い雨の日に子どもを入れてあげないとか、店側がひどすぎる(上記記事からの引用)」

などと言われてしまっています。

超重要なのは「店側がひどすぎる」という言葉を、よりによって共産中国の住人が言ったということである。

今日の中国は、共産主義だけどサービス業は西側先進国に引けを取らない発展した地域であることは認めますが、その一方で、「中国なんてメイヨウの国だ」の中国人にそんなことを言わせていいのか福岡人?

メイヨウってなに?

没有、つまる「有る」が「没する」、存在が無に帰す→「無い」という言葉がめちゃくちゃ日常的な(だった)恐ろしい国です。

別に哲学の話ではなくて、単にお店屋さんに行っていろいろ買おうとしても「無いよ」と邪険な対応をされてしまう、という意味です。

大躍進時代とか、文化大革命時代はことにひどかったらしく、八百屋さんだのなんだのに行って大根一つ買おうとしても

「お姉ちゃん大根一本ちょうだい」

「メイヨウ(ないよ)」

「お姉ちゃんの後ろの棚に二本あるじゃない。一本ぐらい売ってよ」

「メイヨウ」

「うちのおばあちゃんが飢え死にしそうなんだ!お金はちゃんとあるから、何とか1本売ってよー!」

「メイヨウ!メイヨウ!メイヨウ―!」

と、らちが明かなかった(らしい)


はいすみませんこれでヒョウ柄は最後です。イラストAC無料画像

 

 

現場には居合わせなかったので、「らしい」「だった」とトーンダウンしておきますが、そういうしょうがない奴らに「日本の店はひどい」と言われるのが、何ともなさけないですよねー。

ちなみに、メイヨウは、中国の経済発展を経て、今日では①メイヨウウェンティ、②メイヨウクァンシィ、③メイヨウバンファに発展したらしい。

①は「没有問題」で「ぜんぜん問題ないよ!へいきへいき」

②は「没有関係」で「だいじょぶだいじょぶ、平気平気」

③は「没有弁法」で「ダメでした。あきらめましょう」

中国人とビジネスするときは、①で始まり、ところが仕事が全然進まず、おのりゃーなにやっとんじゃ!というときに②でかわされ。結局③で大損害を受けて泣く泣く撤退、という悲劇が日常的に起きているらしい。(外部リンク:中国ビジネスでは三つの「没有」(メイヨウ)に要注意 | 日経クロステック(xTECH) (nikkei.com)

今回のラーメン屋さんの対応が「文化大革命時代的なメイヨウ」づくしだったですね。。。決して悪意があるとは思えないのですが、なぜそうなってしまったのか?

一部の台湾ネットユーザーが、「日本の事情を知らず、ご迷惑をかけました。ごめんなさい」と謝ってくれているそうで、日本側からも「こちらこそ融通が利かなくてごめんなさい」と言ってくれている人がいることを願っています。

福岡と言えば。

後漢の光武帝が建武中元2年(57年)に奴国からの朝賀使へ(冊封のしるしとして)賜った「漢委奴国王印(かんのわのなのこくおういん)」というのがあり。


パブリックドメイン

世界文明のふるさとの一つである中国から、新生国家、と言えばかっこいいけど、国家意識にめざめた土人の村に対して印綬されたとても大切なシンボルが出土されました。

今回ぎゃあぎゃあ物議をかもした観光客とラーメン屋ですが、実は、金印当時の関係者が、輪廻転生により、また福岡で集合したのかもしれません。

ラーメン屋の大将が、前世では漢の皇帝であり。

6人の観光客は、前世では倭の国からの使者だった。

3人の公使と3人の女官とか。

6人の使者は、大将じゃなかった皇帝の晩さん会に招かれ。でも当時は女人禁制なので、女官は料理殿?の外で待ちぼうけ。

皇帝いわく「土人ども、うちの拉面(らーみゅん)を食っていけ」

3人の公使は、ラーメンのうまさに感激!


こんな感じ。「ラーメン人物伝―一杯の魂1」より)

 

 

あふあふ、と犬のように、息もつかせず食っていたが、3人とも、申し合わせたように半分ぐらいで食べるのをやめてしまい。

いぶかしむ皇帝。「なんだ?Gでも入っていたか?」

おそるおそる申し出る公使たち。

「こんなおいしいインスタントラーメンは食べたことがありません。どうか、外で待っている素敵女子たちに、残りを持っていって食べさせることを許可いただきたく、お願い申し上げます」

これを聞いた皇帝は「感動した!残りなんてみみっちいことは言わず、みんな一人1杯ずつ、よかったら替え玉もやるから、女の土人どもも呼んで来い!」

と、女官たちも招き入れられ、みんなでおいしくラーメンを食べたのでした。

最後に皇帝は

「いやいや土人に男女平等を教えられてしまった。これから漢は女性差別のない、ジェンダーフリーの国にするぞー!しるしに、お土産を一個持って行け!」

と渡したのが、漢委奴国王印(かんのわのなのこくおういん)だった。

そして、この金印の発する瑞気が、今回のインシデントでは赤ちゃんとして生まれ変わっていたのでした。

めでたしめでたし。

あれ?めでたくなしめでたくなし?

日本と台湾が、ますます仲良しになることを願って、結びといたします。


光武帝。占い大好き人間だったらしい。

https://www.sohu.com/a/439459558_381921

 

 

*関係ないけど、ボルソナロ大統領(当時)が、ブラジリアの日本大使に招かれて、大使公邸でラーメンを「おいしいね!」と食べていったというお話から、思いつきました。

ではでは。

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