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在宅勤務とファッション:減点社会の生き残り法

在宅勤務とファッション:減点社会の生き残り法

テレワークも世界中で定着し、毎朝出勤のためにスーツだ、ネクタイだ!と大騒ぎしていた日々も遠い昔になりつつあり。ビデオ会議などではあわてて服装をととのえる日々。

素敵女子ミュウさんブログ(外部リンク)から抜粋させていただきました

そんな「非日常が日常化」した現状の中で、服装って、いったいなんだ?とふりかえるファッション考、いってみます。

コロナ禍前のはなしですが、マネーポストWEB で「カジュアルな服装でOKでも… ビジネスマンが語るスーツのメリット」という記事あり。例によってネタバレしないため要点だけですが、

「以前は職場だけでなく、客先でも自由な服装をしていた。しかし最近、スーツを着ることによるメリットが大きい」

「しばらくはジャケット、シャツ、パンツの組み合わせを考えるのが新鮮で、楽しみでもありました。でもだんだん、毎朝のコーディネートで悩むように。組み合わせをあまり考えずに済むスーツに戻りました。」

「スーツを着ることによって、決して『損する』ことはありません。世の中が変わろうとも、スーツがビジネスシーンの”正装”であることは変わらない。スーツでないことがNGになることがあっても、着ていることがマイナスになることはない。世間一般の常識に沿って考えるなら、選ばない理由はないと思います」

などあり。①は単に周囲がスーツ社会なのでそれに合わせているという常識的な発想。②については、OLでも「制服のある会社のほうがいい」という意見があるくらいで、要は仕事場に行くのにいちいちコーディネートなんて考えるがめんどい、というこれも至極まっとうな意見。

問題は③。「マイナスになることはない」という減点思考が健全なリスクテイクを阻害していないでしょうか。「金投資の大鬼」豊島逸夫さんもコラムで何度か「きょうびの日本企業はコンプライアンス偏重で身動きが取れない」というような記載をしており、ブラジルにやってくる日本企業も、個人的見解ですが「なんか成果より規則順守みたいなかんじだなー」好対照が中国で「人の都合も考えず、ずけずけ土足で上がり込み好き勝手に荒らしまわる」感じ。

なぜこうなるのかというと、デフレだ、マイナス金利だ、といいつつも日本経済は腐っても鯛で、日本企業で正社員になれた人は、ミスさえしなければとりあえず現状の雇用と賃金は確保される。中国企業のように冒険に冒険を重ね、とにかく利益を出さない限り明日の会社の存続はない、という切迫感がないため、おのずからミス回避・現状維持に傾き「逃げの仕事(労働と報酬)」になってしまい。「スーツは着ていてマイナスになることはない」という消極的な理由でしかスーツを着ることができなくなってしまうのです。

塩野七海さんの「男たちへ」だったか?(間違えていたらごめんなさい)に、スーツでもイギリス人の着方とイタリア人の着方が違い、それぞれ主張があるとの記載があり。読んでへえー!と感心しました。日本はスーツで自分の個性を主張すると村八分にされてしまうのか?スーツを着て組織に溶け込むみたいなかんじで、欧米とは逆になっています。(でもこういう「溶け込む」は軍服の発想で、実はかなりやばいと思います)。

そういうぼくもスーツで出勤していますが、一応「市民的な安物であるが、飽きがこない原始的なデザインで、丈夫で死なない」要するに「かぶと虫みたいなスーツ」を着ることを目指しています。

かぶと虫。実用一点張りのすがたかたちですが、「究極・至高のデザインだ!」

とイタリアの著名デザイナーであるピニンファリーナをうならせた。

「スーツかカジュアルか」ではなく、「スーツならスーツ、カジュアルならカジュアルで自分で納得して(尋牛)着ているか」が重要と理解します。とある会社で「いつもと違った発想で仕事しましょう」みたいなキャッチコピーで「水曜日はカジュアルデー」などと強制したりしますが、スーツは堅苦しい、カジュアルは自由、みたいな白痴化したステレオタイプの解釈を社員に押しつけようという狙いがあるとしか思えません。でもカジュアルの基準がものすごく精緻に決められており、実質は軍服(制服)になっていたりして?

こうした画一化した価値観、破断基準を「コンプライアンス」と規定して、結局は立場の弱い人を追い詰めるパワーハラスメントのための錦の御旗(カエル)になっていないでしょうか。せっかく正社員になったのに追い詰められてたまるか、と会社の言うままにある時は「スーツ」、ある時は「カジュアル」と、本当の自分とはかけ離れた装いでモンスター上司他の目を躱している、なんてまるで売春婦の人が厚化粧して素顔が分からないようにしているのと同じですね、ははは。

スーツつながりでネクタイについて。「ネクタイは人に対する大切な尊敬の表現の一つであり、少なくとも仕事という錦の御旗の象徴として人を威圧するツールではありません。もちろん和やかな(第10図)お酒の席であればネクタイは普通にしていて何らおかしくはなく、ハチマキみたいに頭に巻いて踊り狂うというのは日本以外では認められない12歳の未熟児の行う行為です。週日の夜のデートでは、スーツ、ネクタイが女性に対する敬意の表明になり、もちろんネクタイでデートします」。

おっと、この記事のお題は「生き残り法」なのでコメント追加。「勤め先が日本株式会社のときは踊り狂いましょう」ははは

でも、何も考えずに踊り狂うのではなく、踊り狂う私は誰?と考えながら踊りましょう。これがと殺(ラットレース)されずに生き残る方法です。なあんて。

ファッションつながりで、世界の名機DC3というのがあり。1930年代の飛行機ですが、世界のベストセラーとなり、現在でもターボプロップ化して飛んでいるというすごい飛行機(進化した魂)です。そして、DC3は世界中のエアラインの文字通りカラーを反映した色とりどりの塗装をしており。まさにこの塗装が、個性を主張するファッションになっています。

でも、それは民間機の話で、軍用の第一線機になると、一様に緑や茶色の保護色となり、国籍マークがないと日本なのかアメリカなのかわからなくなってしまっています。

出展:零式輸送機はbr.pinterest.compin571957221400974376、その他はAirlines.net

この保護色ですが、単に地形に溶け込む、というだけではなく、それ以上に軍という集団絶対の組織に強制的に個性を埋没・抹殺させるという意味が強いと理解しています。

といって、アメリカになると「そもそも軍服なんて存在しない」。「軍にサービスを提供する民間人が、サービス中に着る作業着が軍服」であり、フライトジャケットになると、トップガンのトム・クルーズみたいに、軍のパイロットもファッションとして着ているし、飛行機操縦にぴったり、使い勝手のいいファッションになるジャケット、ということで民間のパイロットもフツーに着ています。

出展:「カブのイサキ」芦奈野ひとし著

新旧フライトジャケット。ぼくは茶色のA2ジャケット派です。

で、アメリカの「第一線軍用機」を見ると、上の輸送機みたいに、防御上仕方なくという場合を除いてこんな感じ

出展:https://www.pinterest.jp/pin/693272936359870122/

思い切り私物化しています。。。。

ちなみに、「上層部は黙認していた」そうですが、怒られないように、隠れて。。。なんてやっていたらこんな手の込んだ絵は描けません。もちろん奨励してはいないでしょうが。「あくまで個性が上。個人が集団の上。民間が軍の上。」ということで「ナチやジャップとはちがうぞ」という主張があったのだと思います。

でも、女のことしか考えないのだろうか。。。。。ははは

さて、下の写真はどちらが軍服で、どちらが私服なのだろうか?

出展:フラジャケの人たちはhttps://jamingu.com/entry/flight-jacket-syurui/。日本の写真は無料写真素材写真AC

でも、日本は北朝鮮ではないので、「軍服でさえ私服にしちゃう」そんな自由な市民国家にいつか進化できると思っています。

最後に、職場でネクタイをしなくなり、スリッパをはいた人たちが多くなると会社はつぶれるそうですが、その話はまた別の機会にとさせていただきます。

ではでは。。。

 

Posted by 猫機長
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日本剣道に見る成功法則のエッセンス

日本剣道に見る成功法則のエッセンス

意外に反響あった成功法則の記事。いろいろ具体例をあげて説明しましたが、要は「成功する原因が発生すれば、成功という結果が来る」。成功する原因はどう発生させるの?については、詳しくはこの記事をじっくり読んでいただくとして、一言で説明するとすれば、

「やるべきことを、やるべきときに」実行する、

これにつきます。

例によって剣道の経験から説明します。でも、リピーター読者のみなさんはすでにお分かりかもしれませんが、この説明は生活、仕事にも通用するものです。

剣道の大会では、優勝すること、勝つことが「成功」です。でも優勝という形での「成功」は一人しかつかめません。

で、成功できない大多数の選手が何をやっているのかというと、試合開始とともに猛然と竹刀を振り回す。あるいはひょいひょい逃げ回るだけで攻撃できない。ぽちんと小手に当てて逃げちゃう、など、要するにだれも「有効となる一本」を打てていないのであわれ敗退してしまうのです。

もうおわかりかと思いますが、この場合「有効となる一本」が「やるべきこと」です。

そして、有効となるならないの決定的なポイントが「距離」だったりします。剣道の世界では「間合い」と言いますが、こんな江戸時代の言葉を使うからかえってわからなくなったりしています。

要するに「自分の打突が姿勢正しく気勢鋭く気合充実して相手の打突部位にびしっと当たる距離」です。

でも、圧倒的に多数の選手が、当たるはずもない遠くから姿勢をめちゃめちゃに崩して竹刀を振り回しています。そのほうが安心だからです。

この「安心の罠」を乗り越えて、危険な相手の懐に飛び込み、自分の距離をつかんだ!「打つべき時に」「打つ」これができれば優勝です。ははは

理屈はすごく簡単です。ではなぜ「安心」に逃避してしまい、この簡単なことができないのでしょうか。

そこを説明しつくしたものに「日本剣道型」があります。一本目から七本目まであります(大太刀の型。別に小太刀のもある)が、特にエッセンスを詰め込んだのが三本目までで、一本目が距離(間合)、二本目が正中線、三本目が中心、そしてこの三本がセットで根幹となっていますが、距離だけでも十分成功達成について理解可能、ということで、いってみます。

日本剣道型 一本目

図解のために、以前の記事「床に聞きなさい」で登場した「ぴよちゃん(左)」と「おじいちゃん先生(右)」に再登場してもらいます。剣道人でなくてもわかりやすいよう、絵柄や説明はかなりデフォルメ?しているので、ご了承を。

さて、剣道型一本目は、中段で切っ先3寸が交わるところから両者5歩小さく後退してスタート。上記の図の状態です①。

想定としては、何らかの理由で切り合いになったが、できれば流血を避けて、相手に「参った!」と刀を引かせたい。しかし、どちらも降参の意思はなく、拮抗した状態が上の図です。

さて、「負けたくない!斬られたくない!死にたくない!」のプレッシャーに耐えられなくなってきたぴよちゃん。中段でのプレスの掛け合いに堪えられず、「強いんだよ!降参した方がいいよ!」とおじいちゃん先生に脅しをかけます。これが下の図。

左足をぐっと前に踏み出し。上段に構えます②(左諸手上段)。

なにげに中段に構えていたおじいちゃん先生は、「ぴよちゃんぜんぜん怖くないよ」と、なにげに右足を踏み出し、自然に「右諸手上段」に構えます③。(下の図)

おなじ上段でも、炎のような、でもカラ元気でハッタリの、大げさなぴよちゃんの上段では、おじいちゃん先生の穏やかで控えめな、でも自然で隙のない上段にすでに負けており。

でも降参できないぴよちゃん。えーい!ままよ!とおおきく踏み出し、おじいちゃん先生の頭(実際は拳)を狙って、大きくふりおろします。「やー!」

④この図がエッセンス

空振り。ほんの少し後退し、小手を上げてなにげにぴよちゃんの打ちを抜いたおじいちゃん先生は、大振りで前のめりに体制を崩し、動けなくなってしまったぴよちゃんの、がらあきになった頭の5センチ上に、上段から刀を振り下ろします。「とー!」⑤

勝負あった!

おじいちゃん先生は、そのまま切っ先を下げていきます。たまらずぴよちゃんは後ずさり。おじいちゃん先生の太刀の切っ先はぴよちゃんの眉間のすぐ前で止まります。⑥

勝負あった!

おじいちゃん先生は、さらに上段にのびて、勝ちを知らせます⑦。

くどいぞおじいちゃん先生!

流血沙汰にならず勝負がつき。両者中段に戻ります⑧。

おつかれさまでした

一本目の学び:「距離を間違えると、姿勢を崩すほど踏み込んでも勝てない」

すごいシンプルですね。でも、エッセンスの図④を見ると、ぴよちゃんとおじいちゃんの間の距離はおんなじ(一定)で、有意な身長差があるわけでもありません。じゃあなんでぴよちゃんは空振りして、おじいちゃん先生はさくっと当てたのでしょうか。

その秘密が①から③までに凝縮されています。つまり、距離といっても人と人の距離なので、体格差以前に、かつ同じ距離でも、勝っている人の距離は適正であり、負けている人の距離は遠くなってしまっているのです。つまり、物理的な距離ありきではなく、勝って距離を引き寄せることが重要であり、これを剣道では「技前」「打って勝つな、勝って打て」と教えています。

さて、竹刀剣道の大会だと、打たれても負けちゃった、ですみますが、これが「竹刀の代わりに真剣で、防具はなしね」という大会があったらどうでしょう。

優勝した人だとしても、指の1本や2本はなくしているでしょう。胴を切られて、腸をはみ出させてもがき苦しむ人、脳天を割られて地面を這いずり回る人、斬り落とされた自分の右手を左手でつかんで、茫然と眺める人。。。。など、まさに凄惨な場面になると思います。

もちろんそんな大会なんてないし、あっても誰も参加しないでしょう。ははは

でも、言いかえれば、竹刀だったら斬られて血まみれ、もがき苦しまないからいいや、といい加減にテキトーな技を繰り出し、真剣だったら絶対やらないようなその場のノリで竹刀をぶんまわし、勝った!ラッキー!、負けた!家帰ってラーメンにしよっと、となっていないでしょうか。くどいですが、真剣だったらラーメンどころか自分が刺身になっているところです。

そしてまさに死屍累々の凄惨な修羅場を生き残ってきた人たちが後世に伝えてくれている「絶対負けられない真剣勝負で勝つ鉄則(成功の法則)」が剣道型だったりします。

理屈として「刀の届かない距離から切ろうとしても豆腐一丁切れません」なんて言われなくても明らかですよね。。。

でも、真剣をもって構えあったとき(成功が必要だ!生活がかかっている!というとき)、この正しい距離から撃つ。「やるべきときに、やるべきことを」ができる必要があるのです。

できなければ死にます。

江戸時代の人たちが型稽古をやるときは、まさに「これが真剣だったら」と恐怖におののきながら練習したことでしょう。その集大成である日本剣道型も、真剣勝負を想定すればへたな竹刀稽古よりよっぽど勝負に強くなる稽古になるのです。

もしぴよちゃんの立場だったら?そして、おじいちゃん先生のように、おだやかに勝つことができるだろうか?と考え抜いて、稽古した結果、そうか、この型にでてくる攻め合いは、結局「距離の獲得」を体得するための道を示していたんだ、と気づきます。

これは理論を理解したということではなく、生存のための法則を体得した、ということです。

「距離」という言葉は誰にでもおなじ意味を持ちます。でも、その言葉の意味を本当に体得しているかな?自問する日々です。日々修行ですね。。。。。

最近、わかりやすく成功法則を説明するサイトなどすごい情報源がたくさんありますが、インスタントに理解できた!という罠にはまらない必要があると思います。

「しかり、成功への道はある」。でも眺めているだけではだめで、試行錯誤しながらも進んでいく必要があるのです。竹刀剣道みたいな場面では、どんどん打たれて学びましょう。そして真剣勝負の場面では、絶対勝つ勝負だけをしましょう。

というわけでおしまい。

ふふふ尻切れとんぼだったかな?えらそうですみません。ではでは。。。

Posted by 猫機長
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抗体と免疫:新型肺炎の重症化を分ける鍵とは

抗体と免疫:新型肺炎の重症化を分ける鍵とは

さて、前回では「集団免疫」の獲得が新型コロナウイルスの蔓延を防ぐ唯一の手立てであることを書きました。

そして、集団免疫の達成は、ウイルスを撃退できる抗体をいかに人口の大多数(諸説あるが80%くらい)が獲得できるかにかかっています。

というわけで、識者の考察から市井の人々の単なる想像も含んで、多数の議論が交わされています。

◎とにかくどんどん感染して、軽症で直しちゃった方がいい。そうすれば人口の80%にとにかく早く達し、するずると感染動態を長引かせるよりましだ

◎医療崩壊はダメ!絶対!感染者数の爆発をあらゆる手段で防がなければならない。時間はかかっても集団免疫は獲得される。

この両極端の間に無数の選択肢が議論されているのですが、そのすべては、いかに集団免疫を達成するかを目標・根本としています。

では、集団免疫が達成されれば新型肺炎の流行は阻止できるのでしょうか。

実は、できない、というショッキングな事実が明らかになってきました。

すみません、正確に言えば「集団免疫が達成できれば阻止できるが、そもそも集団免疫が達成できるかがあやしい」です。

免疫があれば病気にはかかりません。

免疫の基礎となるのは抗体です。

というわけで、ふつーの感染症であれば、抗体があれば免疫がつくられる、ので、例えば結核への対応(予防)としてBCG注射で抗体を作ります。

問題は、COVID19があまりフツーでない挙動をしていることが明らかになってきたことにあります。

COVID19だけ、ということではなく、SARSなど複数のウイルスにもみられることだそうなのですが、COVID19は「抗体に対する反応がまちまち」という恐ろしい性質が確認されてきました。つまり

◎新型コロナでも抗体が高い人に重症化例の報告が複数でてきた

◎抗体検査で抗体があっても免疫として機能しない可能性がある

など。

つまり、抗体が「中途半端・不完全」あるいは「過剰」に作用して、抗体がない人だったら自覚症状もないままにウイルスが抜けていっちゃうはずが、抗体があったばっかりにウイルスとの過剰反応を引き起こし劇症化してしまった、という実例がすでに発生しているらしい。

抗体よりも、ウイルスの方が変異を重ねて、抗体を凶悪化の引き金とするような変化を遂げてしまっているのかもしれません。

ここまでくると、以前「コロナウイルスの隠れた凶暴性」で引用した感染症の権威であるお医者さんの言葉に今更ながら回帰しているとの印象をぬぐえません。詳しくはこの記事を読んでいただくとして、ポイントは

「変異が怖いから、拡散する前に封じ込めること」

「一旦コロナに感染して、なおった、という人でも再び症状があらわれているケースが最もやばくて、これは単にウイルスが残っていて再び勢いを盛り返しただけか、あるいは人の免疫システムをウイルスが学んで、この免疫システムに耐性のある新たなウイルスに変化しつつあるのか、などが全く分からない」

につきると思います。

でもすでに世界中に拡散していますよね。この文章を読んでいる人、書いているぼくも、感染していないとは言い切れない状況だと思います。

もう一つ、スペイン風邪の例を見る通り、2回目の流行が一番凶悪となることが予期されます。この場合、すでに感染して抗体を持っていた方がよいのか、関係ないのか、抗体がないほうが感染しても軽微で済むのか全く分からない状況です。

ではどうするのか?

1-巣ごもり、手洗い、ドアノブや靴の洗浄で新たな侵入をシャットアウト

2-体調を整え、ワクチン(予防)あるいは特効薬(治療)の出現を待つ

しかないし、実はこれができれば十分だったりします。

パチンコとか飲み会とかに行かなければよいのです。買い物は買い占めにならない範囲で回数をセーブしましょう。

いまだ得体のしれない新型コロナ肺炎のウイルスが蔓延する飲み会や会社の行事に「7-8時間で急に悪化、死んじゃった」という病気になることを覚悟で参加するのか、あるいは参加強要する会社をハラスメントで訴えるか。いずれも苦汁の選択ですね。。。。

さて、新型コロナの場合、集団免疫が「達成されたとしてもそれで解決と言えない症例が多数発生する」ことを見込んだうえで、やはりワクチンには期待すべきと理解します。そして、クロロキン、レムデシビル、血液凝固防止剤など、関係あるのか?民間療法レベルから、本物の特効薬が開発されるまで、感染しようが、何度再発しようが生き抜くぞー!の覚悟が必要ですね。

人類の英知がウイルスの全貌を解明する日はそう遠くないと考えています。それまでウイルスとの攻め合いに負けないよう集中を維持して、みんなでのりきろう!(最後は剣道用語になっちゃいました、おそまつさま)

Posted by 猫機長
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集団免疫:新型肺炎収束が日本では困難な理由

集団免疫:新型肺炎収束が日本では困難な理由

今年(2020)初頭から中国、欧州、米国に伝播して猛威を振るっている新型コロナ。現在は「水平完全隔離」つまり老若男女問わず国民全体が巣ごもりのロックダウンが世界の国々でスタンダードとして定着しています。ちなみに、この対照となる「垂直隔離」は、老人や持病のある人など、リスクグループだけを隔離する方策のことです。

このスタンダード定着まで紆余曲折あり。いろいろな国の対応の結果を見れば、水平隔離が唯一の方策であることが見えてくると理解します。

たとえば

◎中国:当初は知らんぷりだったが、一転して武漢を厳格な封鎖に処した。

◎イタリア、スペイン、フランス:感染爆発が先に来てしまった。たまらずロックダウン。

◎米国:ニューヨークで感染爆発。たまらずロックダウン。

◎英国:都市封鎖なし、イベント、コンサートなど自由で、移動制限をしないソフト路線だったが、3月中旬に感染爆発しロックダウンへ移行。

◎スウェーデン:英国と同様都市封鎖しないソフト路線だが、感染爆発しつつある。

さて、封鎖をした国しなかった国のそれぞれの理由は、そして、封鎖しか道はないとなったその理由は?

経済・保健・治安と安全保障などいろいろなファクターが絡みあい複雑に見えますが、結局封鎖の如何を決するのは一つのキーポイントに収れんされることが明確になってきました。

そのキーポイント、キーワードが「集団免疫」です。

集団免疫というのは、ある一定の数の人々がウイルスに対する免疫を獲得すれば、ウイルスは免疫のある人には罹患できないし、免疫のある人からはだれにも感染しないので、免疫のない人にウイルスが届かなくなる、という状態です。

さて、その「一定の数の人々」って何人?これはウイルスが「死なない」うちに、一人の人から何人に感染する能力があるかによるらしいが、COVID19の場合は人口の80%が免疫を持つ必要があるらしい。ちなみに、はしかの場合は95%だそうです。

集団免疫の獲得法はおおざっぱに2つ。一つ目は、ワクチン接種。二つ目は、感染し、自分の体で免疫を作った人が増えていくこと。

ワクチン接種は現時点で事実上不可能です。来年の今頃は可能となっていることを祈っています。

ここで、水平隔離と垂直隔離の議論が起こります。

いくら水平隔離でシャットアウトしようとしても、感染の上昇カーブは穏やかながら続いていき、結局隔離しようがしまいが最終的な感染者数は変わらないらしい。

コロナウイルスの感染カーブ。左が垂直隔離ないしは隔離せず、右が徹底した

水平隔離の場合。右は医療崩壊は防げますが、感染者数は結局どの場合でも

同じになる。(画像出展:日経ビジネス)

隔離しない(あるいは垂直隔離)の場合、一時期に感染が爆発するので、医療崩壊すなわち入院できない、アテンドしてもらえない人の数が爆発的に発生増加し、哀れ救えるはずの命が大量に消えてしまう。では水平隔離の場合はどうかというと、ぎりぎり医療崩壊にならない程度の患者数が長期に出続け、いつまでたっても収束に向かわない、ということがあります。

収束までに時間がかかればかかる分経済活動は停止した期間が増えるわけで、ではとっとと封鎖をやめて経済再開、とやってしまうと医療崩壊により多数の人命が失われます。

さらにいえば、いずれの隔離方法が最も人類の安全に寄与するか、についてもう一つ重要な「変異」というファクターがあります。この変異については

◎垂直隔離で一時に爆発的な増加を許したら、その激増の過程で劇症化への変異をうながしてしまうぞ!という意見もあれば

◎水平的隔離でいつまでもだらだら収束しなければ、それだけ変異して劇症化する時間をウイルスに与えてしまうぞ!という意見もあります。

どちらが正しいかはいまだ不明です。

そして、こういったパンデミックは、一度流行しただけでは収まらないことがおおく。第2波、第3波までは覚悟する必要がある、という識者もいます。

スペイン風邪は3波まであり、有名な悪性のやつは第2波だった。新型コロナも第2波への過程で劇症化が懸念されます。

第1波で免疫を持った人が、第2波の変異型にも免疫が通用するかどうか?など懸念は尽きず。

ウイルスは細菌と違いワクチン製造が難しいそうで、これも懸念材料です。

ただ、世界的なパンデミックであるだけにワクチンなどの製造も世界の国家権力が民間にじゃぶじゃぶ支援を開始し始めており、遅かれ早かれ、第2波以降にも対応できるワクチンが生まれることを期待しています。そのワクチンがあれば一番確実かつ安全、迅速に集団免疫を確立できると理解しています。

ワクチンのない現段階では、すなおに人命を優先したのが水平的隔離。イギリスやスウェーデンは、垂直でもなんとかなるか、と見切り発車して見事失敗した、というのが実情でしょうか。

笑えないギャグではブラジル大統領の「みかん船戦略」があり、でも日本の戦略と似ているかもしれません。どう似ているかとか、詳しくは同記事をどうぞ。

さて、日本の場合がとても心配です。

緊急事態宣言だ、と言っておきながら、その後数日たってもパチンコ屋の前に行列ができている。

パチンコ店の行列(出展:© AERA dot.)

欧米人の場合、規則すなわちスタンダードは明確であり、例えば1+1は必ず2です。でも日本人には、その場の空気で2なり3なりに変化し、その場の空気で2.23となっているものをうっかり2.26となど言おうものなら、たちまち「空気が読めないやつ」と村八分になります。日本では、巣ごもりの人も花見に行く人もそれぞれが属するクラスターの空気に従っているだけだと思いますが、しかしこの玉虫色に変化するスタンダードが大惨事を招く可能性があります。

日本の政治家がいう「巣ごもりをお勧めします」というこれまた煮え切らない玉虫色の勧告に踊らされることなく、世界で日本に先駆けて起こっている参事を参考にして、徹底した巣ごもりを実行すべきと考えます。

こんな状況で、集団免疫は日本では得られるのでしょうか。

集団免疫自体は得られます。これは生物学的な必然だからです。

問題は、集団免疫が達成されたときの国民の医療・経済状況です。

なあなあの封鎖がだらだら続くと、「垂直的封鎖」のあおりで国民の健康が崩壊している国、あるいは「水平的封鎖」のため経済が恐慌になってっしまった国のどちらにも入らず、「どっちつかずの封鎖」のために国民の健康も経済もどちらも大打撃を受けた国になってしまう可能性があるということです。

けっして恐怖をあおるつもりはありません。今日本の人に必要なのは「みんなが」外出しているから、あるいは巣ごもりしているから、ではなく、まず「自分自身が巣ごもりする」。周りの目を気にする必要なんてないじゃないですか。自分自身を優先して守ることが、結局みんなを守ることになる、という、日本の政治家から見たらうれしくないかもしれませんが日本では新たなスタンダード(ベーシックインカム)が生まれる良い機会かもしれませんね。

とここまで書いていたら、巣ごもりの重要性を除いて上記すべてをひっくり返す可能性のあるニュースが飛び込んできました。書き出すと長くなり、かつそのニュースを理解するには今回の記事の内容が基礎知識として必須なので、今回はここで終わります。その事実とは「免疫と抗体」に関するCOVID19の特性が明らかになってきたことですが、また別の記事で続けさせていただきます。

ではでは。。。。

Posted by 猫機長
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大暴落1か月目の金融市場。新型肺炎の影響を占う

大暴落1か月目の金融市場。新型肺炎の影響を占う

巣ごもり生活にも慣れてきたかな、と思ったら、歴史的大暴落から早くも1か月が経過していました。というわけで、振り返る世界同時パニック、いってみます。

3月18日、19日時点でのIFIX(不動産指数)の推移。ぼくが投資しているブラジルリートの市場指標ですが、NYダウに1週遅れくらいで追随した感じでした。

垂直降下です。ほとんど1日で矢印のとおり大暴落。

あっという間に20%近い乱降下。一日に何度もサーキットブレーカ―(取引停止措置)が発動され、市場は大パニックになり、たまらず売り逃げしようとする人たちが続出。とくに、ここ数年、定期預金や債券などでは老後が危ういですよ、市場に投資しないとだめですよ、と金融機関にささやかれて恐る恐る参入していた多数の初心者の人たちが見事えじきになってしまったようです。

こんな感じ

しかし、それは資産1億を達成する「100年に1度の」好機が巡ってきているということでもあり。元本価格が激減しても、その時点で1株当たりの配当は維持しているので、相対的に配当(インカム)は激増するということで、配当狙いの銘柄を激安で買える無二のチャンスです。

というわけで、債券を取り崩してリートを買いまくりました(暴落市場を活用)

こんな感じ

そして1か月が経過。大暴落で買ったリートたちがどうなったかを確認してみます。

◎MFII11(土地開発:更地を買って住宅コンドミニアムを建設し、これを売る利益を分配すなど。写真右が更地のコンドミニアム。右はすでに建設を終えて売却が進んでいる別のコンドミニアム。ブラジル各地で複数の事業が進行中です)

写真出展:http://meritoinvestimentos.com.br/fundos-de-investimento/merito-desenvolvimento-imobiliario-i-fii/

3月19日、1株R$84,69で買いまくり。グラフのR$90,00は終値なので、まさに大暴落の日の底値で買ったことになります。

グラフで見る傾向は、底値から数日後でいったんパニックから回復し、その後L字か?V字か?でもみ合っています。

 

◎HGBS11(ショッピングセンター・ブラジル各地に散らばるフラッグ・物件を複数管理)

写真出展:https://tetzner.wordpress.com/2016/09/21/hgbs11-cshg-brasil-shopping/

大暴落の19日に躊躇して24日まで様子見したら、パニックから回復した時点での値をつかみました。その後典型的なL字で推移しつつあり。V字に回復しないのは、ショッピングセンターは現在営業停止で利益は出ず、コストばかりの状態でみんな買うのを躊躇していることも重要な要因と思われます。ただこの銘柄は管理会社がキャッシュを潤沢に持っており、ここ2,3か月は営業停止でも配当をそれほど下げないで持ちこたえると表明しています(それ以上になると怖いですね、何とか営業復帰してほしいところ)

 

◎FIIB11(工業施設)

写真出展:https://tetzner.wordpress.com/tag/fiib11/

大暴落の18日に購入。ほとんど底値をつかむことができました。ただこれもパニック回復から上昇が止まってしまいL字になりつつある。物流や工業はそれほど影響を受けていないはずなので、緩やかながら回復を期待しています。

 

◎RBVA11(銀行支店と商業施設一部)

写真出展:https://comoinvestir.thecap.com.br/rbva11-fundo-imobiliario-rio-bravo-renda-varejo/

これも底値をつかむことに成功。やっぱりL字ですが、ショッピング→工業・物流→銀行となるに従い、L字の底が少しづつ上がっていることにお気づきでしょうか。つまりそれだけ銀行支店の賃貸はウイルスによるロックダウンの影響を受けない、ということですね。銀行は閉鎖しているけれど、家賃は入ってくる、という理解。

 

◎そして最後にもう一度リート・不動産業界の全般指標IFIX

パニックから、いったん急激に回復した後、L字傾向でもみ合っています。

まあ予期した通りで、すなわち

1-大暴落したときは、まさに「垂直に落ちるナイフ」のたとえのとおり、誰もつかもうとしない(買おうとしない)。それが18日時点。

2-しかし、新型肺炎が流行しようが、不動産が消えてなくなるわけではないことにみんな気が付き。というか、へたな株より不動産の方が安全、ということで、早くも19日以降は急な回復が始まった

3-といって、ショッピングの例を見るまでもなく、ロックダウンの経済停滞が避けえないことは20日以降は早くも濃厚になっていた。建物はあっても営業中止じゃあ配当もくそもないよね、とみんな再び買い渋り始めた。

というのがグラフに反映されていると理解します。

今回の学びは、MFIIみたいな本来リスクオンそのものが、でも工事現場はもともと人がまばらだし活動は続けているよ、なんてかえって影響が少なく、これまで安全の鉄板だったショッピングセンターがものの見事に営業停止、というかなり恐怖のサプライズですねー一方いままで適当な不動産しか持っていないと思っていたHGBSが、これまでの利益やキャッシュで持ちこたえているというのはプラスサプライズでした。

結論から言えば、ファンダメンタルズさえしっかりしてさえいれば、どんな不動産でもいつかは活動は戻り、配当減もいつかは解消されるので、今持っているのはそのままホールド。ただ、配当減は避けられないこと、そしていつ活動(利益・配当)が戻るか全く不透明なので、ここ2,3か月?の配当収入はそのまま現金で保有しておくつもりです。まさに「キャッシュ・イズ・キング」

なお、今回の暴落時に血も涙もない買い攻勢に狂ったおかげで、結局3月26日時点で、300万円の投入に対し、該当する配当が年間で25万円を達成(債券を取り崩した分の金利収入減少を差し引いた金額。ただし配当減になる前の金額です)、ということで、年利8%、債券だときょうびせいぜい3%ですから、まあまあ暴落市場を活用できたかなとは思っています。

さて、これからどうなる?

要するに「集団免疫」「ピークアウト」「ロックダウン解除」がキーワードですね。現時点では誰も予測できないので、市場もV字に回復できずL字のボックス圏でもみ合っています。

中国などで封鎖解除が始ってはいるが、現時点では、世界はいまだウイルス対策で目いっぱい、ほかのことを考える余裕がないので様子見というか比較的値動きも緩やか、小康を保っていますが、新型肺炎が克服され(あるいは共存の体制がととのい)ウイルスの恐怖が去ってゆく変わり目がやばいと思います。

つまり、経済に目を向ける余裕が出てくる。その時目の当たりにするのがロックダウンで疲弊しきった経済ということになります。

さて、「噂で売って事実で買う」のが市場だとすると、「疲弊しきった経済」をどう市場がとらえるのかで変わってくると思います。つまり「それほどじゃないじゃん」という「うわさ」であれば、2番底もそれほど深くなく軟着陸も可能。しかし「もうだめだ―世界滅亡だー」という「うわさ」が流付されてしまうと、第2回目の大暴落、サーキットブレーカ落ちまくり、という悪夢がまたもや来てしまうかもしれません。

はっきりいって、今回の大暴落で資産は25%(それも1日ですよ)の減少。その後また1日で15%持ち直したりしたけれど、これ以上の暴落はごめんだ!二番底もそれほど落ち込まず、2,3年かけてゆっくりL字から回復となってくれれば、配当減は配当減なりに株価・原本価格も安くなっているので相殺して暴落前と同じ感覚(配当利率)で毎月少しづつ買い足していく。そして気が付いたら市場も暴落前の水準に戻っていた、というふうになってくれれば、と祈っています。

今回の暴落で神経がすり減りくたばりました、いつもの草食投資にすこしづつでも戻っていきたいな、と願いながらこの記事を書いています。

ではでは。。。

 

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みかん船:新型コロナ恐慌脱出の恐るべき切り札とは

みかん船:新型コロナ恐慌脱出の恐るべき切り札とは

現在、新型コロナウイルス拡散を防ぐため、主要各国はみなロックダウン状態で、街角はどこもすっからかん。オフィスは無人化、商店街はシャッター通りと化し、産業は人為的にストップしています。

人の移動にかかわる部門、つまりホテル、航空輸送や、多数の人を集めて繁盛することで商売が成り立っていたショッピングセンター、イベント施設や外食産業も壊滅状態。

そして誰もいなくなった(MiuさんHP外部リンク)

そしてこの影響は経済全体に及び、たとえロックダウンがこの先3か月で解除されたとしても、経済停滞によるインパクトは数年続く、未曽有の不況だぞ、と警告する識者も多くなってきています。

さて企業家の皆さんは、このまま3,4か月営業できない状況をどう乗り切るのでしょうか。

ここで、恐るべき手段を使って同様の危機を乗り切った一人の企業家について、参考にできると思います。(参考にしていいかどうかはまた別)

その名も紀伊国屋文左衛門。

享保年間の1734年に紀州に生まれました。20歳になったころ、紀州みかんが大豊作になり、生産者はウハウハ、だったのですが、あるとき、利益を壊滅させる障害が発生したことに気が付き。

時化(しけ)です。その年はなぜか海が大荒れで、いくらみかんが豊作でもお得先の江戸に送る船便がまったくストップ状態だったので、あわれミカンは紀州の海岸でどんどん腐っていったのでした。

そこに目を付けたのが紀伊国屋文左衛門。

1-みかんをタダ同然で大量に買い付けた。

2-船会社と交渉してともかくも船1隻を確保

3-そして一番難航したのが船乗りの確保。

当たり前ながら、船乗りたちは「いま船を出せば死ぬ」と文左衛門のいうことに耳を傾けようとしなかったのですが、海運が途絶えて月日が経つうちに、仕事がなければ収入もなくなるの理で、事実食うや食わずになってしまった。

そこで文左衛門はもう一押し。

「死ぬかもしれん。しかし生きのびれば腹いっぱい飯が食える儲けが出るぞ」

腹がへりゃ、クマだって山降りるだ、ということで、「どうせ死ぬなら」とついに船乗りたちも出帆に同意。

みかんを山ほど積んで、文左衛門と船乗りたちはみな三角頭巾の死に装束に身を固め、嵐逆巻く怒涛の太平洋に出帆。

何度も遭難しかかりながら、ついに難破同然で江戸にたどり着き。でも帆柱はまだ無事だったようで、江戸の人たちは「沖の暗いのに白帆が見える、あれは紀州のみかん船」と狂喜しました。

で、腐りかかったみかんが高値で飛ぶように売れた、とあります。皆さんご存知、日本有数の豪商紀伊国屋文左衛門が生まれた瞬間でした。

みかん船明神丸と紀伊国屋文左衛門

(出展はhttp://www.jaodb.com/db/ItemDetail.asp?item=41334)

さて、現在のロックダウン下の世界。

「いま外に出れば死ぬ(第8図)」。誰も死にたくないので、巣ごもりで頑張っています。あたりまえですが、新型肺炎の蔓延を少しでも遅らせる唯一の手立てだからです。

でも、経済的には壊滅的な打撃が懸念されます。壊滅的な打撃、という言い方は抽象的であまり実感がわきませんが、例えばこれまで日雇いで生きてきた人、道端で乞食をしていた人など、ゴーストタウンと化した街角では仕事をくれる人、お金をくれる人がいなくなり、徒党を組んで強盗したりとかすでに始まってます。彼らにとっては生活は事実上破たし、生きるために店を打ち壊したり、生活用品の買い出しなどで街に出てきた人を襲うしかなくなっているのです。

こうした状況で、30万円かどうかは知りませんが世界各国の政府は生活保護を強化しており。

しかし、その場しのぎにはなってもロックダウンが続く限りは改善の兆しは見られません。終わっても回復には年単位かかることが懸念されています。

ここで、紀伊国屋文左衛門みたいな国家元首が出てきてしまったらどうなるでしょうか。

ブラジルのボルソナロ大統領がそういった行動をとろうとしています。

すなわち、現在の水平的封鎖では経済が壊滅してしまうので、経済が回るよう若年生産人口は就労に戻し、リスクグループの人たちだけ隔離、という考えです。

でも、複数の国で垂直隔離が失敗したように、ブラジルでも医療崩壊の大恐慌は必至です。

では、ボルソナロ大統領はろくに思慮せずいいかげんに口から出まかせを言っているのでしょうか。個人的見解ですが、むしろ血も涙もない冷徹な計算で考え抜いて言っているのだと思います。

どうせ経済恐慌は来る。病気の恐怖が去ったとき、人々は「政府がダメだから経済恐慌が来るんだー!」と叫ぶことでしょう。狂乱インフレの地獄を知っているブラジル人ではなおさら。のど元過ぎれば何とかで、病気のことなんてちゃっかり忘れてしまうのです。

そのとき、ボルソナロはどや顔でいうでしょう「だから経済を優先したかったんだ。でも保健大臣が許さなかった」と。

でも、ボルソナロのもっと恐ろしい計算は、ブラジルを「みかん船」にしようとしているのではないか。ということです。

中国が工業生産を復活しつつある今、ブラジル国内生産に必要な中国製の部品は入手できる状況に戻りつつあり。輸出も中国が買ってくれる。

ここでブラジルが生産再開すれば、経済的にはかなり打撃を軽減できる。

もちろん若者も老人もあっというまにウイルス感染です。重病患者が関を切ったように発生し、病院どころかその辺の空き地にも死体の山、という状況になるでしょう。

みかん船も、みな死に装束で出帆し、文左衛門含めたまたま生き残った。嵐渦巻く海で、怒涛にさらわれて死んだ人、暴風雨での過酷な操船作業に体力が続かなかった人など、たくさんの死人が出たと思われます。でも生き残った文左衛門たちは大富豪になりました。

葛飾北斎による和船の浮世絵

ボルソナロは、そういう賭け(12歳)を国民に強いようとしています。そして、若者などこの考えに同意するたちも実は出始めているのです。「どうせ死ぬなら」強盗するしかなくなるより、一か八か生産を続けよう。

さて、こればブラジルのみの現象でしょうか?

日本の場合も、いつまでたっても緊急事態が発令されず、発令されても拘束力のない、なあなあの勧告というのでは、実は安倍さんはじめ日本政府は、「死ぬ奴は死んじまえ、とにかく経済を止めないようにしよう」としているのではないでしょうか。つまり、安倍さんはボルソナロ大統領が大声でみんなの合意を得てやろうとしていることを、ひっそりと、公言しないで官僚と一緒にすすめているのかもしれませんね。

といって、株価回復や配当減を食い止めるという見方からすれば、ボルソナロの方が的を得ているのかもしれません。日本でも若者たちがいつまでも夜遊び、集団行動をやめなかった(4月下旬では過去形になっているでしょうか?)のは、無意識の中に「年金保障を圧迫する老人層がこれでいなくなってくれる」と考えているのかもしれません。

今回はとてもすさんだ内容になってしまいました。でも、巣ごもりの後に来るのは経済停滞なので、停滞したときに「やっぱりロックダウンしなきゃよかった」というマイナス思考に陥るのではなく、停滞期だからこその金融市場の活用つまり不労所得のポートフォリオ獲得などできるように、今のうちからアンテナを伸ばしておくなど、前向きの姿勢でいたいものだと思っています。

なお、今回の記事は「新型コロナがもたらすホロコースト」や「コロナウイルスの隠れた凶暴性」の姉妹編です。これらの一連の記事を書くにあたって、どうやら新型肺炎鎮静の鍵は「集団免疫」だぞ、と気が付いてきましたが、別記事で掲載させていただきます。

ではでは

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田舎暮らし②(コロナ記事からちょっと小休止)

田舎暮らし②(コロナ記事からちょっと小休止)

小休止と言いつつ。まずは新型コロナウイルス対策について、日本でもいよいよロックダウン、巣ごもりが本格化かと理解しています。

一方で、最近のニュースでは

「新型肺炎は、上気道(喉から上の風邪のような症状)を犯す類型と、気管支から下のすなわち肺炎を起こす類型があるが、これらの2類型からの分岐や各類型の劇症化などの変異は幸いあまり報告されていない(消化器に炎症を起こすという報告はある)」

「欧州では最悪人口の80%が感染する恐れがあり、これは実は世界中でも同様の趨勢である。しかし、幸い重篤になる例はいまだ僅少である(ただしぼくやあなたがどうなるかはわからないので、しっかり巣ごもりして感染から逃げましょう)」

「今後の趨勢は、こうした『80%』の人々が軽症で治っていくに従い、「集団免疫」が生まれ、その後のCOVIDウイルスの拡大を押さえることが期待される(治った人の維持する抗体にさえぎられて、ウイルスはこれ以上伝染・伝播できなくなる)」

など、収束に向けた明るいともいえるニュースもちらほら聞けるようになってきました。

心強いのは、人類の行く手を無慈悲に示す市場の状況がL字型で暴落ストップしつつあること。これは、パンデミックによる暴落は防げているという(パンデミックは収束に向かっているという)かすかな希望を示しているとおもいます。。。。

でも、実体経済の破壊と影響はこれからなので、実体経済による暴落はありえます。というわけで、ぼくは4月のリートたちの配当は再投資しないで現金で維持しています。「キャッシュ・イズ・キング」。

いちおうここまででコロナ関連現状報告終わり。

ちょっと小休止して、飛行機乗りの週末ライフについてまたまた記事掲載します(飛行機格納庫の整備についてです)。実はこの記事を書いたのは1月の初めで、コロナの「こ」の字も知らない状況でした。巣ごもりで家を出れない今、この記事の田舎暮らしに早く戻れたらなー、と思いつつ皆さんにお送りします。

― O ―

さて、以前の奮闘が功を奏し、なんとか雨漏りも止めることができ。引き続き格納庫の整備をすすめます。

机にはしごをのっけてなんとか屋根裏の修繕をしました

今回は居住区角の改修。前オーナーから引き継いだ状況では、天井などかなりぼろっちくなっており。

さっそく管理人かつ修理工かつ農夫のお兄ちゃんを雇い、でも雇っているのか共同で土方になっているのか、要するに社会的分業の全くぼやけた(お金がある世界)自給自足的なDIYを開始します。

まずはグラインダーで亀裂のある部分、はがれかけている部分を徹底的に削りとり、石灰と壁用パテで埋め、乾いたらまたグラインダーの繰り返し。でも2回ぐらいで凹凸なくきれいに仕上がり、ペンキ塗りへ移行できました。

一方で、ホームセンターへ行き椅子や机、棚や照明器具など購入。

週末のDIY。3週間ぐらいで修繕できました

左下の黄色い枠構造物は折り畳みベッドです。

引き続いて電気系統の修復。

コンセントも少ないので、電線など買ってきて自分で配線延長します。ちなみに上の写真のペンギンくんは常夜灯です。

完成後はこんな感じ。写真左の白い部屋が今回のDIYで修復したもの。

左奥はトイレ兼シャワールーム。

部屋の中からの眺めはこんなかんじ

格納庫すぐ裏で、蛇の抜け殻を発見

ぼくの身長より長いやつでした

そして、土日の早朝はこんな感じで飛んでいます(レディオ空港)。

雨季のブラジリア。緑の地面が目に沁みます。

飛行機遊びの軍資金は、金融資産投資からの配当収入(収入の川)が主となっています。こうしてのこのこDIYごっこで遊んでいたり空を飛んでいるときでも、リートや債券(株とリート)がお金を生んでくれているので助かっています。

ではでは。。。

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日本からでは見えない新型コロナ問題の解決:本質はどこに?

まず、4月3日時点でみつけた「ニューヨークの新型コロナ肺炎」についてのリンクを貼っておきますので、見ておいてください。

(外部リンク)

新型コロナウイルスの病理的な側面については、これまで「コロナウイルスの隠れた凶暴性」の記事などに書いてきましたが、その当時に比べ著しく凶悪化が進んでいるようです。まさに同記事で有識者の大学教授が懸念した「変異」が起きつつあり、強健な人、若い人でも「せいぜい7,8時間で」急激に悪化する、という情報がちらほら入ってきていますので、皆さんも巣ごもりなどで「3密」をさけ、ぜひ健康・安全第一で行動ください。

今回の記事は、そもそもなぜこのような世界的伝播が起きてしまったのかということについて日本からでは見えない国際大規模農業ビジネスの側面から書いてみます。

さて、先進国、新興国ともに都市封鎖、ロックアウト、自宅勤務、までいかない国でも集会禁止、商業は停止の状況で、町はゴーストタウンと化しています。

いよいよ世界は終わってしまうのでしょうか。いやいや全然そんなことはないのです、ははは

都市部こそ前代未聞の緊急事態ですが、ちょっと離れて農村部に行けば、全然普通の生活状況、生産状況だったりします。

世界諸国では小規模農家でも20ヘクタール(田舎暮らし)、大規模となれば3000ヘクタール(農業エキスポ)なんてふつーにあり。空調完備の操縦室をもつ巨大トラクターではるかな地平線を見ながら作業している人からみれば、「人と人の間隔を2メートル以内に縮めないようにしましょう」どころか、周囲300メートルはだれもいない、寂しいな(Niquelandia)、というのが日常です。

というわけで、幸いながら世界の食料をになう大規模農業はいままでどうり生産しています。

ちなみに、米国と世界の大豆供給を2分するブラジルの大豆生産は今年は12%の増産が見込める状況にあり、主な購入者である中国は、うはうは!と大喜びです。

あれ?中国?

中国です。

さて、ここからがコロナ騒動の大規模農業ビジネスから見た本質です。

中国の農業生産は限界に達しており、10億中国人民の胃を満たすためにはブラジルはじめ農業国からの輸入が必須ですが、近年のコモデティーの高騰で中国経済は圧迫されており。

一方、HUAWEIだのチベットだの、米国との制裁合戦は、実は誰のためにもならないことは分かっていながら降りることができないチキンレースと化しており。これも中国経済を苦しめている。

こうした状況などなどから、中国経済は恐ろしいスタグフレーションつまりインフレとデフレが一緒に来る事態が懸念されていました(参考資料はこちら『いよいよ「スタグフレーション」が警戒される中国経済(第一生命経済研究所―外部リンクです)』))

この状況で新型コロナが発生。

武漢封鎖から始まる一連の措置は、経済的には無理やり消費を冷却した形となり。中国のインフレ圧力の重要な部分を取り除くことができたらしい。

また、ドルが暴騰(というか新興国通貨が暴落かな?)し、ここ2週間(3月中旬)でブラジルの通貨レアルも25%の暴落なので、為替差益を利用して生産・貿易する側も青田買いで買い叩かれようが、ディスカウントしてでもここぞとばかり中国に売りたい。

一方人民元は(為替介入などちゃっかり中央集権な施策で)ここ1か月あたり1ドル7.04元から7.06元で、ぜんぜん変化していない。つまり、ブラジルの大豆を、いくらでも安く買える状況になった。

こうした中国のちゃっかりした儲け方は、実はアメリカにとっても有益でありこそすれ害にはならなかったりします。

上記のとおり米中のチキンレースはがっぷり四つの抜けるに抜けられない泥仕合と化しており。

一方、米国経済自体が「11年来の上昇相場」と、見てくれはいいがしかし実態は一連のQE緩和やマイナス金利など、つまりはヘテロドックスのけれん技を出しまくって取り繕った「張り子の虎」であり。近い将来破裂・クラッシュは避けられない(ソフトランディングはありえた)状況だった。

ここで新型コロナが発生したため、あれよあれよという間に市場経済がクラッシュ、1929を超すかもしれない大暴落が「始まってくれた」状況になりました。

さて、ここからは、いわゆる一つの陰謀論になってしまいますが、楽しいフイクションの中にも実は真実が?というかんじで読んでいただくようお願いします。

上記もろもろの問題を抱え、解決策を考えあぐねていた中国共産党政権。

そんな時、武漢で謎の新型肺炎が発生。天性のエコノミックアニマルである中国は、一瞬にしてその経済面での影響を悟り。

悟ったがゆえに、新型肺炎の危険性を指摘した医師やジャーナリストなどを、おもわず処刑しちゃった。そして政府見解発表「別にへんことないよ」

しかし、その後良心の呵責が。「あああでも世界のためにやっぱり食い止めなくちゃ!」と武漢を封鎖したが、すでに遅し。

その後の世界への伝播についてはみなさんご存じのとおりです。

一方米国のほうでも、インフルエンザが猛威を振るっていたし、誰のせいでもない原因で市場クラック、再スタートできることは悪いことではない。そもそも中国は米国ひいては世界経済の重要な資本主義(的)パートナーであり、長い目で見れば中国の経済回復は世界にとって必須である。

ということでこちらもやはり思わず対応が鈍ってしまった。

結局、新型コロナ問題は、世界の農業ビジネスによる米中超大国の利害を抜きに解決には持っていけないということですね。でも個人的には米中とも得するところは十分トクした(無理なく経済減速を説明できるスケープゴートを見つけたという意味も含めて)と理解しており。無数の人々の生命に甚大な危険をもたらすパンデミックをおもちゃみたいに使うな!とっとと(主に米中が)ワクチンでもなんでも開発して収束させろー!と思っています。

ううむ陰謀論で遊んでいたら記事が散漫になってしまった。

この記事の要諦を書いておきます。

新型コロナという前代未聞のグローバルな産業破壊によって、食糧生産・貿易の世界バランスがリセットされたが、一方でパンデミックによる都市活動の崩壊が発生した。そして都市生活者の労働のあり方に、血も涙もない恐ろしい変革が起きつつある。その変革とは:

◎新型コロナ以降は、これまでの労働に関するパラダイムが粉砕されていきますよ

◎会社という物理的な存在から在宅勤務への移転が、一時的であれ現実になった。つまり、IT・AIが仕事に占める比率が拡大していきますよ(AIに仕事を取られていきますよ)

ドローン搭載の医療検知ロボットで、医師を危険にさらさずに

感染症の診断が技術的には可能になっている。(医者いらずになっている)

AI、ブロックチェーン、ビッグデータなど、技術革新は労働にも革命(尋牛)をもたらす。

◎「生涯現役(つまり死ぬまで労働の機会は存在し続ける)」とか、「労働をすれば報酬が得られる」という「大本営発表」をうのみにせず、雇用主に頼らない生活を実現した方がいいですよ(労働崩壊が起きますよ)

そして、労働崩壊に備えた生活へのキーワードが、①不労所得、②ベーシックインカム

ですかね、ぜひ本ホームページの経済コンテンツをじっくりご覧ください。

最後に、陰謀論ではない現実の農業コモディティー生産にかかる現状について、ブラジルの状況をリンクしときます(でもポルトガル語です、すみません。外部リンク)

ではでは

 

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新型コロナがもたらすホロコーストと21世紀の戦国時代

新型コロナがもたらすホロコーストと21世紀の戦国時代

西暦1582年、強者だけが生きる権利を与えられていた戦国時代もようやく終わりに近づき。織田信長は全国統一を成し遂げつつあり、中原つまり近畿地方は平定し、九州や四国、北陸といった遠隔地に進撃しつつありました。

そのために、信長は主要な部下である羽柴秀吉などに大軍を指揮させてこれら遠隔地に送っていましたが、気が付かないうちに信長自身は京都の本能寺という場所でほとんど護衛もない丸腰になっていました。

信長の部下であった明智光秀は、この「軍事力の空白」を突いて裏切りの軍勢を組織し、信長を打ち取ってしまい。統一しかかった日本を大混乱に陥れかねない状況に。

遠隔地に散らばって、強敵とがっぷり四つの戦いになっていた秀吉や柴田勝家はじめ信長軍の大軍勢は、光秀の軍による信長殺害と中原の蹂躙をなすすべもなく見守っているだけでしたが、秀吉のみは策謀を働かせて大軍の急遽引き上げに成功。「そんなにはやく誰も戻れないぜー」と安心していた光秀を天王山でやぶり「日本の新秩序」を打ち立てました。

本能寺(京都府京都市中京区)

さて、それから500年たち、人為で発生する災厄、つまり戦国時代のような大戦争の時代は終息しています(地域紛争はまだいくらでもある)が、今度は新型コロナウイルスが襲撃してきました。

アメリカの「11年来の上昇相場」で安心しきっていた世界各国に、突如コロナが襲来。たまらず各国はロックダウン、自宅待機など、人の移動や集団行動を強制的に抑制することで対応しています。

でも、このため、今度は世界経済をけん引する主要産業諸国で「経済力の空白」ができてしまいました。

人間自身の判断で生産・経済活動が止められてしまった。そのインパクトとしてキャッシュのない自転車操業の小規模事業主などの倒産から始まって、大企業でも収益ストップによるレイオフなど人員整理が必要となり、失業した人々は購買力を失ってしまうなど、経済は冷却し1929年の大恐慌にもまさる経済危機が訪れることが懸念されています。

ただし、繰り返しますが、この「空白」は人間自身の判断が原因で生まれているという特色があります。

世界各国はいま新型コロナとがっぷり四つで、ロックダウン状態ですが、ここで秀吉みたいにロックダウンをいち早く抜け出した国が真っ先に生産・経済回復を成し遂げることとなります。

言い換えれば、ロックダウンなんてやあめた、といつでも人間が判断・実行できる状況でもあるのです。

ここで、表題のホロコーストが懸念され始めます。

国家が躍進を遂げる過程(言い換えれば、植民地、属国、後進国の悲惨な境遇から抜け出す過程)では、「きれいごとでは済まない時期」が必ずあります。

そして、その時期は「余剰人口の調整」と重なっているのです。

第1次世界大戦で産業壊滅し、払いきれない戦時賠償を背負ったドイツが、なぜナチス時代に産業大躍進し世界を相手に5年間も戦い抜く戦力を作り上げたのか。それは、人種差別政策で、ユダヤ人富豪から財産を没収し、一般のユダヤ人は強制労働でタダ働きさせて富と労働を搾取したからなのです。

共産主義革命でボロボロになったロシア(当時ソ連)が、なぜアメリカと並ぶ超大国になったのか?それは、「収容所群島」に誰かれの別なく送り込み(共産主義の敵対者というレッテルは後付けで貼っつけた)、ナチスドイツも真っ青の強制労働や「ブルジョアからの富の剥奪」を行ったからです。

ホロコースト

もっと緩やかなのでは、アメリカの奴隷制度(南北戦争で大勢は終了した)や、日本では移民や満蒙開拓などがあります。

要するに、大動乱期に「弱者切り捨てを行った国」が生き残って繁栄しているのです。

現在では、至極まっとうに、各国は「水平的封鎖」つまり老若男女全員が巣ごもりしましょう、という状況で、医療的には実はそれしかないのですが、しかし産業面では壊滅的な打撃を意味するかもしれない。

そこで、悪智慧の働く一部の指導者は「垂直的封鎖」つまり、老人や既往症のある人を除いて健康な人は勤務に戻りましょう、という提案を始めています。ブラジルのボルソナロ大統領が好例。

問題は、「垂直的封鎖」では老人など弱者への感染は防げないところにあります。いくら老人が巣ごもりしていても、息子や隣人の若者が職場で感染して帰ってくればそれで終わりです。

つまり、感染しても軽症で死なないやつは生きろ、でなければ死ね、と言っていることになります。

まさにシベリア抑留された日本軍捕虜がこれに当てはまり、シベリアの極寒で最初の冬は多量に死ぬが、いったん生き残った人たちで、その後何年も復員まで生きのびた人の率はぐっと上がったそうです。

シベリア抑留。同じ時期、日本では未曽有の食糧難だった

(旧ソ連抑留画集・外部リンクより)
しかし、シベリアに多数の日本人が抑留され「死んでくれた」ことで、戦後の人余りであえいでいた日本は実は助かり。ソ連も労働者不足を補えて、世界経済の復興には「弱者が死んだことが貢献」したという恐ろしい事実があるのです。

今回の新型コロナによる「産業の空白」からいち早く立ち直る秀吉のような策謀を働かせる国はどこでしょうか。

特に老人など生産せず社会保障費用を膨らませている「オーナス人口」をこの機会に抜本的に減少できるぞ!なんて考える指導者やそのシンパがいたら。。。。。

そういう国が1国でも出てくれば、われもわれもと「垂直的封鎖」に切り替える懸念があるのです。

それまでにワクチンや対症療法が確立するだろうか?が希望の灯ですね。権力無き一般市民の我々は普段からの健康維持に努めて、感染回避、感染しても軽症でしのぐという算段で臨むしかないのでしょうねー垂直的封鎖になったら、おじいさん、おばあさんのいるお家はご老人だけでも隔離(おじいさんおばあさんは1室にこもってもらい家族とのコンタクトを絶つ。食事も家族とは別にするなど。悲しいな)徹底して、みんなでのりきろう!

 

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暴落市場を利用して所得を増加する方法

暴落市場を利用して所得を増加する方法

現在、新型コロナによる米市場暴落で取引停止措置(サーキットブレーカー)が何度も発動されるなど、市場は底なしの深みへ真っ逆さまの状態です。

しかし、それは資産1億を達成する「100年に1度の」好機が巡ってきているということでもあります。

3月初旬・中旬の二週間で、1日に価格が20%近く減少する銘柄が後を絶たず。でも、1株当たりの配当は同じです。つまり、暴落で元本(キャピタル)額面が激減(安くなる)ということは、相対的に配当(インカム)は激増するということですから、配当狙いの銘柄を激安で買える無二のチャンスです。

ぼく自身、この状況を利用してリート買いまくり(資金は債券を売り払ってあてました)、ざっくり200万円の投下で月収1万円増加を達成しました。

つまり、暴落局面においては、キャピタル狙いよりインカム狙いのほうが堅実的と理解します。キャピタル狙いすなわち銘柄の額面価格が著しく安くなったから買って、回復するのを待ったうえで売り払い、差益で儲けるという考え方は間違ってはいませんが、はっきり言って額面回復(つまり市場が回復する)までには2年くらいはかかります。それよりも、堅実な業績を出し続け、恐慌局面でも業績の悪化しない企業の銘柄を見つけ、安く買うことによって上記のとおり配当収入の最大化を図る方が確実で安全と理解します。

じゃあ、恐慌でも業績悪化しない企業もあるんですね?いやいやないんです。ははは

もちろんどんな優良な銘柄でも今後数か月は配当減を覚悟する必要はあります。特にショッピングセンターとか、政府の閉鎖勧告を食らって事実上営業停止なんて分野の銘柄で「事態が改善するまで配当払いません。将来営業利益が明確になったらまとめて払います」なんて宣言した銘柄もあります。でもいわゆるたこ足配当ではないので、もしこの銘柄が恐慌前に堅実な業績を上げ続けてきたのであれば、ぼくは買いだ!とみます。もちろん控えめに、資金をつぎ込みすぎないようにする必要がありますが。

19日の暴落から1夜明けた市場では今度は+10%なんて銘柄がざらに。

昨日(-15%暴落)買ってよかった、とほっとしていますが、

でも胃炎がぶり返し、医者に処方してもらった「エソメプラゾール」

のお世話になっています。

これまでのぼくの経験だと、リーマンショックの時は配当にはほとんど影響という記憶はなし。でも、今回はWTC,リーマンショック、古くはチューリップから1929、病気によるショックではスペイン風邪など、一連の恐慌とは違う「人の往来の禁止をはじめとした集団活動の人為的な抑制(消滅)による経済の停滞」つまり、世界中の人たちの絶え間ない移動と、人々が群れを成して接触・交渉・交易することで成り立っていた世界経済を人為的にストップしたという一種壮大な実験であり、経済的には甚大な被害が懸念され始めています。テレワークとか遠隔通信とか、うはうは!という分野もありますが。

要するに、一時的なパニックですむかどうかが勝負で、3か月、4か月と封鎖が続くと供給の抑制で済まず需要自体がボコられて弱ってしまい、そのままリセッションになってしまう懸念があります。

現在の状況は、挿絵のPanicに入ったというところでしょうか。

つまり、「100年に1度あるかないか」の底値に近付いている。

たとえば、ブラジルのリートHGBS11について、資産価値から見た適正価格はR$239とされていますが、昨日の市場ではR$182と、30%に近い割引となっています。同リートの管理会社によれば、これまでのショッピングセンターの収益や、収益を金融投資に回して得て来た利益があるので、当面ショッピングセンターの活動が停止しても、数か月は配当維持で持ちこたえることができる。ただし停止期間が長引けば配当額は削っていかざるを得ないであろう 、との見解をだしています。

一方で、同管理会社に対して「どんな値段でもいいから買い取って」という株主が殺到しているらしい。ははは

こういう、パニックに取りつかれた多数の株主のことを「イワシの群れ」と言います。それなあに、という説明は「暴騰株のその後。リート投資の注意点」をご参照下さい。

将来はがたつき、配当も回復まで1年はかかるかなだけれど、そういう荒波を乗り切る覚悟があれば、まだまだ買い時(これからが買い時)です。がんばりましょう。

Posted by 猫機長