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零戦に見る仕事のスマート化必勝法②

零戦に見る仕事のスマート化必勝法②

前回では、零戦がスマートさの世界的なリファレンス(見本)であることを書きました。今回は、そのスマートさこそが実は大日本帝国を滅亡に追いやった元凶であり、実は全然スマートではなかったことを記載します。

零戦は、非力なエンジンしかない日本が世界一の性能を出すため、徹底的に機体性能を引き出すしかなくなり。そのため細部の精密さにこだわった設計となったが、製造段階において当時の工業技術ではこの細かいデイテールを1機1機全く同じに再現できないので、例えばフィレットなど生産の段階で熟練工が各個体の状況に合わせて最適な形に引き伸ばしていたと言います(この辺は隼とかもおなじらしい)。→ここまでは前回のおさらい。

隼のフィレット
で、今回の内容に入りますが、そもそも、大量生産が前提の小型戦闘機で「1機1機で完全に同じものを作れない精密さ・複雑さ」というものを求めたところからつまづき始め。主翼の構造材にしても「1グラムでも軽く、しかし空中戦には強く」とやってしまったため、結局は複雑な配置に本数、「作りにくい小骨があちこちにランダムで発生し」量産以前に1機でさえとても生産しにくい飛行機になってしまいました。

当時の日本の生産インフラでは、飛行機組み立て工場に滑走路がなく、いったん組みあがりかけた零戦をバラして馬車に乗せて納品先まで運んだ、というから泣きます。その馬車が「牛と同じに強くおとなしく、馬と同じに早く運べる」ペルシュロン馬としたのがこれまた悲しい日本のスマートさですね、ははは、しくしく。。。。

こうして日本株式会社では末端の労働者が終電ぎりぎりの深夜まで働き、驚異の生産1万機を達成しました。でも「週末(Blog34)はバーベキュー」のアメリカ労働者が自動化された工場で楽ちん!に生産したグラマンF6Fの1万2千機に及ばなかったりします。

このへんで「本当のスマートさってなに?」が浮き彫りになってくると思います。

グラマンの場合、フィレットはロボットが自動整形して、日本のように熟練労働者が1機1機機体の個性に合わせてとんかんとんかんしないで済んだ、ということでしょうか。いえいえ、グラマンの場合、そもそも「フィレットなんて必要ない設計」になっていたのです。

機首から見てみれば一目瞭然ですが

フィレット、日本語で整流覆いとは、翼と胴体の取り付け角が鋭角(90度以下)になった場合、翼をもごうとする乱気流が発生するのを防ぐしかけであり。グラマンのように取り付け角が90度以上の場合は、そもそも必要がないのです。こうしてグラマンは資材、工程、労働などの劇的な節約に成功しました。

ちなみに零戦やスピットファイア(Financial1.7ª)など、当時の戦闘機がほとんど低翼なのは、フィレットが必要になったとしても車輪の格納の都合や、パイロットの視界を遮る翼をなるべくコクピットから離したい、というのが理由です。この場合でもグラマンF6Fは胴体の断面を縦長に設計して、低翼と変わらないぐらい翼をコクピットから離し、でも中翼と同じぐらいの取り付け角を実現しています。ちなみに、こうゆう配置を「中低翼」と呼んでいます。

つまり、零戦は「飛行機固体としてのスマートさ」は世界に比類のない「芸術品のような」飛行機になりました。問題は「芸術品でボコりボコられる戦争に勝てる」と思い込んだ戦争指導部の全くスマートとは逆の無能な用兵にあったのです。

アメリカの場合「戦争に勝つにはいかに多数の武器(機銃)を戦場(空)に持って行き、弾薬(銃弾や爆弾)を思う存分バラ撒いて、かつ無事に帰れるか」に尽きることを知っており。初速抜群、一分当たりばらまける弾数が驚異的なブローニング機関銃をグラマン1機当たり六丁しつらえて圧倒的機数を投入しました。零戦の場合、グラマンの装甲を撃ち抜けない7.7ミリ2丁、そもそも初速が遅く当てられない20ミリ2丁ということで「芸術品としては一流でも武器としては三流」になってしまい。鈍足の旧式爆撃機には20ミリ、これまたとろくて装甲のよわいP40やP39には「なななな(7.7ミリ)」で何とか対処できたが、アメリカが西部劇・インディアン虐殺の本性を発揮して「2丁拳銃」じゃなかった「6丁機銃のヘルキャット」を繰り出して来たころには日本側はベテラン搭乗員もすでに壊滅(死んじゃった)しており、簡単にひねられちゃった。

いってみれば、零戦が「法隆寺」つまり建築界を代表する世界最高の芸術品であるとすれば、グラマンはそこら中にある「適当なプレファブ住宅」であり。戦争に勝つにはプレファブの粗製乱造、もちろん「まるで木造のワンショットライター」ではなく「それなりに防弾対策をした」グラマン鉄工所の「死なない飛行機」こそ必要であり、そうであってこそ初めて戦場に投入できる、となるのです。そういった意味で、グラマンはプレファブですが、クレバーな機体処理により零戦に劣らない性能を発揮した真にスマートな飛行機であると考えます。

法隆寺とプレファブ住宅
そろそろ結論です。

実効的、実利的、効率的、つまりスマートな仕事、スマートな成果を達成するために必要なのは、手段の精密化ではなく、目標の明確化です。

例えば「雨を凌ぐための建設物が必要」となった場合、「プレファブ住宅(Financial1.8 )」で十分であり「法隆寺」は必要ありません。この場合の最重要な「武器」は「雨漏りしない屋根」だからで、法隆寺のように精密な瓦屋根が5重の塔に、というのは全く必要なく、お荷物でしかありません。

零戦の場合、飛行機としては世界一でしたが、スマートな飛行機を作れば戦争に勝てるのではなく。どんなぶきっちょでもいいので、勝つために必要な飛行機が作れればそれでよいのです。

日本の指導者たちは、戦争を始めるということと戦争に勝つということを取り間違えてしまったのではないでしょうか。勝つということが念頭になかったため、零戦や戦艦大和など世界一の兵器を作ることで満足してしまった。こうして本質とは実はかけ離れた枝葉(SpiritualS.9)であっと世界を驚かし、目的達成した気になってしまったのが返す返すも遺憾であると考えます。

現在の日本でも、とある調査の報告書がそれはそれはち密に書かれているが、肝心の結論が、関係者のだれにとっても安心な(つごうのよい)、オブラートに包まれたような、いいかえれば何の結論にもなっていない、というようなのが多くなっていないでしょうか。日本だけではなくアップルやアマゾン、トヨタのように「パワーポイント濫用禁止。見かけばかりでわかったようになり、しかし本当の結論が隠されてしまうような手段を使った仕事はやめる」と言った企業も世界的に出始めてはいるようです。

手段なんていい加減、おおざっぱでもいい。それ以前に しっかり目指す目的を明確化し、その目的に沿った手段を講じる、ということを徹底する必要があると理解します。みなさんの業務効率化の何らかの参考になれば幸いです。

Posted by 猫機長
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ナンピン

ナンピン

とある株(やリート)の銘柄を買って、値下がりしちゃった!というときの対処法の一つ。

要するにもう一度買う、ということで「平均購買値を下げる」。具体例でいってみます。

①1月5日に銘柄Aを1株100円で買いました

②1月10日に、市場値が1株50円に下がっちゃった!→すかさずもう一口買いました。

この結果1月10日時点では150円で2株保有、つまり1株当たり75円になりました。

③ここで2か月売り買いせずにねばってみます(Blog13)(「株の儲けは我慢料」)。

④3月10日に銘柄Aの株価は1株100円に復帰→1株75円を2株 持っているので25円X2=50円得した

となります。

もちろん首尾よく2か月で復帰なんてあるかどうかは全くの未知数です。

しかし、相場の世界では、ナンピン(難平)という技が定着するくらい効果的な手法とされています。

さて、みなさんはナンピンをするかしないか?いかがでしょうか。

MSNで記事がありました。「衝撃の事実…「株で損をしたらナンピン買い」はウソ?」

リンク→msn

この記事では、にべもなく

『「なぜ、ナンピン買いが正しいのか?」説明する理論はありません。むしろ、科学の立場から見ると「株で損をしたらナンピン買い」はウソである可能性が高いです。』

となっており。

一方、「お金の神様」邱永漢老師(financial3.13)によれば、

『ナンピンはどんなに値下がりしても買い続ける勇気と、何度でも買い続けるお金がある人の特権だ。勇気があってもお金が無くなったら、その時は値下げが止まるまで布団でもかぶって寝ちまえ』

としています。

ううむMSNとお金の神様で真っ向から対立した意見になっているな。

さて、「科学的な根拠がないからやめましょう」という理論は、提示するほうでも読むほうでも、理論的な説明があるので安心(financial1.3)でき。でも結論として「損もしないが儲かりもしない」毒にも薬にもならない結果になりがちです。

坂井三郎(ゼロ戦乗り。撃墜王)によれば「パイロットは決められた手順のとおり操縦するよう訓練されており、実際基準外の操縦をするには心理的にも大きな抵抗を感じる。しかし、基準破りの操縦ができるかどうかで、撃墜王になれるかどうかが分かれる」という旨コメントあり。もちろんそのあと「基準を外れた操縦をする奴は撃墜王になるか、撃墜されて死んじまうかのどっちかだ」「空戦では勇敢な奴から先に死んでいく」とも言っており。

つまり、毒にも薬にもならない、単に当然のことを言っているだけのテクニックで「お金持ちになれるぞー」という誤解をしないように(SpiritualS.1.2)。一方、「撃墜するか、されるか」というリスクとリターンを考慮したうえで「勝つ勝負をやること」が重要と理解しています。

もちろん、向こう見ずにバクチしろということではないので念のため。「勝つ勝負」つまり勝ちパターンを見つけるのは当たり前ながら難しいのですが、せっかくこのブログを訪ねてきたくれた人たちへお伝えできる言葉としては「ぼくは買ったリートは一度も売っていません一度だけ売りました(Blog31)。20年間手持ちの資金の許す範囲でちょくちょく買い足していったら、元本の価値上昇(キャピタルゲイン(Financial1.6))あり資産1億を超えました」です。はははは。。。。。



Posted by mobilizze
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フリッパー技法で資産増加

フリッパー技法で資産増加

がんらいがインカムゲイン(Financial1.6)ねらいのリートですが、元本の操作で資産増加を可能とする裏技もあり。その名も「フリッパー」といいます。

何それ?

むかしむかし「わんぱくフリッパー」というテレビドラマがあり。主人公のかわゆいイルカくんの名前です。

でも、別にイルカの養殖に投資するというわけではなく。今回の技法がイルカのジャンプそっくりなのでこの名前がつきました

リートでは、時々「増資」を行います。つまり資本を増加して資金を得、事業を拡大するにあたり、単にリート事業本体会社が借金をするケースもあれば、株の増発(リートでは株というより口といいますが、あまりなじみがないと思いますので株で続けさせていただきます)による増資の時もあり。イルカ技法は後者つまり株数増加の時に適応しています。

さて、本来株を増発すると、1株当たりの株価は短期的には下がってしまいます。そうするとそれまで忠実に株を保有し、買い増していた株主が損してしまうこともあり。リート会社側でも「増発に当たって、一定の株数はもともとの株主が購入する優先権を与える」ことでフォローしています。

この優先権をうまくつかうのがフリッパー技法のポイントとなります。

では具体例で行ってみます。

2019年7月~9月にかけて、VRTA11というリートが増資しました。

増資発表した当時に一株当たりの市場価格はR$130で前後しており。

増資した株の価格は一株当たりR$115(これは市場価格ではなくリート会社が設定するもの)。

そのあと、株主が優先的に購入できる期間が20日くらい設けられ、一般の人たちはそのあとしか購入できないよう設定がなされます。

銘柄・増資によりさまざまですが、今回のVRTAでは株主当たり保有株と同数の増資株を買う権利が与えられました。

もともと1406株を持っていた場合、1406株を買うことができるということです。

ここでフリッパー技法の核心ですが、まずは保有株を売っちゃうことからスタートします。

つまり、1406株XR$130=R$182,780①が売却金として銀行口座に入金。

そして、1406株XR$115=R$161,690②を買い戻しのため銀行口座からリート会社に振り込みます。

結局株数は1406株のままですが、このオペレーションで①―②=R$21,090が口座に残りました。つまり1株も減ったわけではないのに、当初元本(上記①)の11%に該当する金額が口座の中に新たに生まれました、ということになります。

ここで新たに生まれた上記②でVRTAの株をさらに買い足せば、当初①の金額での元本に復帰し、株数は買った分だけ増やすことができ(配当額(Financial1.4a)を増やせる)。あるいはVRTAを買う代わりに別なものに投資もできます。旅行とかキャバクラとかに使うのはだめ。禁止。

一方、この増資プロセスで、リート会社が増資分のみとはいえ自分で株価をR$115にさげてしまったため、短期的には市場値も増資前のR$130 から、10月初旬でR$120に下がってしまいました。でも株主は(優遇措置に乗って新規購入していればですが)R$5得していることになります。1年くらい我慢(Blog13)して持っていれば、R$130台に回復をみこみます。

「売って買う」のが水面を「ジャンプしてまた飛び込む」イルカみたい、ということでフリッパーと呼ばれるようになりました。

ぼくの場合は、上記保有株1406はそのまま、新たにR$115で1406株を買い増ししました。実質はR$130~R$115の下降をカバーするため、平均でR$122に抑えたということですね。つまりフリッパーはやらずナンピン(Blog1)をしたことになります。

株の増発で増資したリートの傾向は、一般的には増資したお金の投資が始まっていない時期は株主数が増加した分だけ株当たり配当額は落ちます。そのうち投資を開始し、その報酬が還元され始め、配当額と株の市場価格は回復し、緩やかに上昇してゆく傾向にあります。

ぼくはあくまで配当狙いなので、こうした長期的な上昇を待って(Blog12)、増資発表の時は市場価格より安値で株を買い足せる好機ととらえています。いっぽうキャピタルゲインを狙って増資発表のタイミングで買い攻勢を仕掛けて市場値を吊り上げ、天井でさっと売り抜けて増資後の価格低下でまた買って得する、という「フリッパー猛者」もいます。みなさんはどちらでしょうか。。。。

Posted by mobilizze