まだまだ続く阿鼻叫喚シリーズ。とりあえず前回のリンクを貼っておきますので、以前の記事も見てね!→阿鼻叫喚(前回)
今日のお題は「目玉焼きとしょうゆ」です
目玉焼き | 職人醤油 – 醤油を使い分けると、食はもっと楽しくなる!
さて。
アメリカで、GENIUS法というのが発布されようとしています。
ジーニアス法、ジニアス・アクトなどいろいろな名前で呼ばれていますが、Google Geminiによる概要説明は以下の通り
『GENIUS Actは、アメリカで提案されているステーブルコインに関する法案のことです。
正式名称は「Guiding and Establishing National Innovation for US Stablecoins Act」です。
主な目的は、具体的には、以下のような内容が含まれています。
規制の明確化: ステーブルコインの発行者や準備金に関する明確なルールを定めます。
消費者保護: ステーブルコインの利用者を保護するための義務的な開示や監督体制を構築します。
違法な金融活動の防止: マネーロンダリング対策(AML)やテロ資金供与対策(CFT)なども盛り込まれています。
この法案は、特にステーブルコイン市場が拡大する中で、規制の不確実性を解消し、より多くの機関投資家の参入を促す役割が期待されています。一方で、一部の修正案では、Meta、Amazon、Googleのような非金融企業がステーブルコインを発行したり保有したりすることを禁止する可能性も指摘されており、その動向が注目されています。』
ふむふむ。
ひとことで言って、ステーブルコインを消費者(投資家含む)が安心して使用できるようにするための明確な基準を設定するものらしい。
アメリカ合衆国議会議事堂
https://ameblo.jp/lachesis423/entry-12729673434.html
ステーブルコインってなに?
これは仮想通貨のなかで、法定通貨等に連動して価値修正を行っているクリプト貨幣のことです。
法定通貨担保(連動)の他に、仮想通貨担保、コモデティ担保や、無担保(アルゴリズム)なんてのもありますが、この記事では法定通貨との関係が重要なので、ほかのやつは除外します。
Google Geminiによれば、代表的なステーブルコインにUSDTがあり。
『USDT (Tether)
発行元: Tether Operations Limited
担保: 米ドル(現金、短期国債など)
特徴: ステーブルコインの中で最も取引量が多く、暗号資産取引における基軸通貨のような役割を果たしています。歴史が長く、DeFi(分散型金融)やCEX(中央集権型取引所)での利用が非常に広範です。』
ほかにもUSDCやTUSDなどがあり。
ただ、いずれも発行体が民間企業なんですよね。というわけで、通貨というよりは、食券食堂の食券みたいな感じでしょうか。
こんがらかった人は、とりあえず食券のくだりは無視して読み進めてください。
政府発行のステーブルコインもある。Gemini先生によれば
『厳密には「中央銀行デジタル通貨(CBDC: Central Bank Digital Currency)」を指すことが多いです。
一般的なステーブルコインは、民間企業(Tether、Circleなど)が発行し、その価値を法定通貨(米ドルなど)やその他の資産に連動させることで安定性を保っています。これに対し、CBDCは各国の中央銀行が発行する、法定通貨と同一のデジタルマネーです。』
なるほど、こちらは貨幣そのものという位置づけですねえ。
GENIUS法案は、あくまで民間発行のステーブルコインを対象としており、CBDCについては知らん、という立ち位置らしい。たしかに政府が自分で自分を規制、監視するのも変ですから、ふつーそうなるのかもしれん。
*実はトランプ政権がCBDC大嫌いといううわさもありますが、ここでは上記にとどめます。
要すれば、GENIUS法が施行されれば、そのへんの得体の知れない食券みたいなステーブルコインが、法定通貨と同じ安心感をもって使えるようになるらしい。
さて、みなさんは新宿かどこかで「食券食堂」に行ったことがあると思います。
食券販売機
https://nextchuki.com/bt-v212b/
食道の入り口に立っている食券販売機に法定通貨つまりお金を入れて、「天丼」だのなんだののボタンを押すと、食券チケットがぶににに、とでてくるので、食堂に入ってこれで注文、という感じ。
問題は、お金入れたのにぜんぜん食券が出てこないとか、「大トロ」のはずなのに、なぜか出てきた食券は「ガリ」だった時どうするかである。
食堂の大将がもののわかった人ならいいけど。。。
結局、飯を食いに行ったはずなのに気が付いたら黒いメガネの人と乱闘していたとか、や-さんをノした(あるいはノされた)結果、なぜか警察に連行ではなく「地連」という謎の建物に招待されたとか、要すれば「食券」に手を出したのが最後、身を亡ぼすことにならないのか?という恐怖が付きまとうのである。
*もちろんちゃんとした食券食堂が99.999999999%です。念のため。
なぜこうなるのかというと、「食券」の場合、そのへんの民間業者(ここの例では食堂)の個人的な発行により、その食堂でしか使えないし、そもそもちゃんと機能するのかという懸念を払しょくすることができないのであった。
民間発行によるステーブルコインも同じことだったのである。
だった、という過去形なのは、GENIUS法によって、国家という最大の暴力装置じゃなかった治安組織による監査監督が可能になり、市井の人々が安心してUSDTだのなんだののステーブルコインを使えるようになるためである。
そして、ステーブルコインが、限られたオタクのみではなく、市井の老若男女に浸透した場合どうなるか。
天丼だろうがあんパンだろうが、購入のための電子決済手段として広く流通することが期待されます。
でも、そんなことよりもっと恐ろしいパラダイムシフトが起きるかもしれないのです。
それが「ビットコインの大暴騰」
なんのこっちゃ?
がんらい、ビットコインは、暗号資産取引所に口座を開けて直接購入だった。
でも、ご存じの通りビットコインは価値上昇もすごいが下落となると輪をかけて。。。。であり。それこそ「大トロ」の値段で買ったビットコイン(実態は「サトシ」ですね)が、次の日には「ガリ」も買えなくなっちゃった、ということが起きてしまいます。
https://www.s-eigamura.jp/623420/
これがビットコインじゃなくて、USDTだのなんだののステーブルコインを買っておけば、ドルと同じですから買った時の価値は維持できる。
つまり、あらかじめ交換所経由でステーブルコインにしておいて、買いたいときにすぐビットコインに換金できるぞ!ということなのである。
言い換えれば、絶対安心でかつ瞬時にビットコインに換金できる「食券(ステーブルコイン)」を普段から買っておくことができるようになるということなのである。
他にも土日もへったくれもなく24時間取引できるとか、手数料だのなんだのの削減、ビットコインを買えない国では、その国の法定通貨を、その国が許可している何らかのステーブルコインに替えてから、それでビットコインを購入するなどができるようになる。
*べつに中国のことを言っているのではありませんが、中国10億の人民がステーブルコインを縦横に使いだしたら。。。。
こうしたことから、ステーブルコインの普及とビットコインの上昇は正の相関性を持っていると言われています。目玉焼きと醤油、というか、トマトジュースと塩くらい重要なパートナーになる可能性があるのです。
トマトジュースで検索したら「トマトラーメン」が出てきました
https://www.recipe-blog.jp/profile/20961/blog/18415862
今回の半減期サイクルで、2022年11月には$15,460.00と奈落の底に落ち、2025年6月には$100,000台まで「躍進」したビットコイン。これからも阿鼻叫喚の暴落を繰り返しながら、奇跡の大暴騰に向かって驀進を期待しています。
最後に、この記事を書いている6月17日、GENIUS法案は見事上院議会を突破。
でも、これから下院での審議に入り。上院よりも民主党(トランプクソコノヤロ党)の力が強い下院では、もともと共和党(トランプの党)が押し進めてきたこの法案の通過にはなかなかの紛糾が懸念されます。うまくいけば、米議会が夏休みに入る前の7月末にはトランプの署名までいくか?
「地連」。
http://www.clearing.mod.go.jp/hakusho_data/2007/2007/html/j3411100.html
ではでは
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