ビットコイン:地獄から、トランプ再選による革命へ

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2024年7月25日現在、ビットコインは6万4千ドルで低迷。6万ドルまで転落してしまうぞ!という分析も飛びかい、うああああ地獄だー!と、全財産をはたいて買ったビットコインの投げ売りをしようとしている人も多いと思います。

売るのはこの記事を見てからでも遅くないぞ!かくいうぼくも、今が最後の買い場じゃね?と思っています。

なぜか?この記事で解説します。

「外貨準備」というものがあり。「中央銀行あるいは中央政府等の金融当局が外貨を保有すること。保有量は外貨準備高(Wikipedia)」です。

要すれば、自国の通貨の信頼が得られなくなったとか、やばい時に引き出してピンチを乗り切るためのへそくりである。

みなさんが子供のころ、めんこ遊びで、やばい!取られるばっかりだ!仕方なく、とっておきのビー玉とめんこを交換して凌いだことがあると思います。ビー玉が外貨準備金ということである。

カラバッジョ「トランプ詐欺師」https://www.tabitobijutsukan.com/

 

 

「外貨」なので、大体ドルとかユーロ。日本政府はドル建てで発表しているが、内訳にはブラジルレアルやパラグアイのグアラニーもまじっているかもしれん。ドル建てで発表、というのは、世界で共通の尺度がドルを置いて他に無いからである。

お金は「価値尺度、流通手段、価値貯蔵の3機能を持つ(Wikipedia)」ことが必須であるため、国際経済・国際関係において「お金」と言えるのは「ドルしかない」ということなのですね。ブラジルのグアジャジャラ=インディオ保留地では通用しないけれど。

*インディオ保留地でも、外貨準備金としてのドルならウエルカム、ですが、話がループして収取がつかなくなるので、ここでは通用しない、と切って捨てておきます。

外貨準備がどれほど重要かは、最近の日本で浮き彫りになっています。

ここ数年異次元の円安が続き。1ドル160円に達したところで、日本政府はたまらず為替介入をして、円の下落を一時的かどうか、防ぎました。

為替介入というのは、ほかならぬビー玉によるめんこの購入、じゃなかった外貨準備でためていたドルを使って円を買い支えることにより、円のレートを上げるという恥ずかしい行いなのです。

Aldo Luongo 「Hawk with Wine and Cards」

https://www.1stdibs.com/art/paintings/figurative-paintings/aldo-luongo-aldo-luongo-oil-on-canvas-hawk-wine-cards-26-x-34/id-a_4232691/

 

 

本当は、日本の製品とか美術品でも高く売れて、その結果日本のお金の価値が上がる、というのがあるべき為替の姿なのですが、日本政府は、絶望的な「生涯現役」で老若男女をこき使い、疲れはてた日本人の「稼ぐ力」が減少して為替が安くなってしまったのを、日本国内への投資ではなく円を買うという姑息な手段でごまかしています。

80年代から90年代のブラジルと同じで、待っているのはハイパーインフレ。

*詳細はこちら→インフレ時代のブラジル

この記事の目的は日本政府をおちょくることでも、ハイパーインフレへの恐怖をあおることでもなく、ビットコインがいま世界経済に起こそうとしている革命についてなので、本題に戻ります。

外貨準備というものが各国の経済に如何に重要であるかはお分かりいただけたかと思います。

世界基軸通貨ドルを持つアメリカも同じであり、ちゃんと世界有数の外貨準備を持っています。

でも、問題は、どんな外貨でもドルに比べて信認が落ちてしまう、ということなのでした。ははは

例えば、日本政府が西側から断交され、外貨準備もドルやユーロはダメ、と言われてしまったときに、しゃあないブラジルレアルにするか、というのと同じなのである。

ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「ダイヤのエースを持ついかさま師」 https://www.tabitobijutsukan.com/

 

 

以前、アメリカはこの点について悩まずにすんでいた。むかしにはドルよりも信認の厚い通貨が存在していたからなのです。

えええ?ドルより強いお金なんてあったの?

ありました。それが「金(地金)」

1971年までは、金ドル本位制と言って、金と1オンス=35ドルの平価で交換可能だった。

なぜ以降は交換できなくなったかというと、世界大戦だのなんだので米国経済が大膨張し、発行されるドルの枚数・金額と交換できる量の金塊がなくなったためでした。ははは

その後、ドルは「兌換できないけれど信用できます」という呪文を世界中が信じて、信認を保っています。ふしぎだな

現在、アメリカが持っている世界有数の外貨準備高は、大体ユーロじゃね?実はほとんど人民元だったりして?この辺知っている人がいたら教えてください。

金地金 PIXABAY無料画像

 

 

さて、ビットコインです。

7月25日から27日にかけてアメリカで「BTCカンファレンス2024」が開催されることになっており。名だたる政治家だの企業家だのが参加するやばい会議ですが、トランプが登壇して、とある爆弾発言を行うという情報がリークされています。

その爆弾発言とは

「アメリカは連邦準備金としてビットコインを導入する」

*詳しくは、ルミス上院議員という人が中心となって「連邦準備制度理事会(FRB)が金や外貨を保有するのと同様に、戦略的準備資産としてビットコイン(BTC)を保有することを義務付ける法案(シンシア・ルミス上院議員、ビットコイン会議2024でBTC準備法案を発表へ:レポート – BeInCrypto Japan)」について発表するということらしい。

これまで、ビットコインとは犯罪者の使う怪しげな換金手段であり、各国政府はそんなの非合法だ!という姿勢が強かった。中国がマイニングや取引を禁止しているのが好例です。

ドイツとかは、ものすごくまじめに、犯罪者から押収したビットコインをとっとと法定通貨に変えようと売りさばき。最近のビットコイン下落をもたらしたりしました。

ところが「世界の警察アメリカ」が、よりによって「ビットコインを戦略的準備資産にしましょう」などというたわごとを言い出したのである。

そして、そのたわごとは、たわごとから世界の信認をえた新たな呪文として世界に広がっていくでしょう。日本とかの弱小国家は、たまらず外貨準備高の一部をビットコインに転換せざるをえないかもしれん。(弱小というのは、アメリカに比べた日本経済の規模のことです)。

押収したビットコインでも、二束三文でたたき売らざるを得なかったドイツと、ちゃっかり政府準備資産にしてしまうアメリカ。

まじめな奴が損をする世の中ですねえ。かわいそうなドイツ。

ドイツがくたばろうかどうなろうが、そんなことよりもっと重要なパラダイムシフトを、世界が経験しようとしています。

ビットコインが、ことと次第によっては金にとってかわる兌換資源(通貨とはあえて言いません)になるかもしれないのです。

増田誠「トランプ」 https://miraika-art.jp/buyingitem/a669/

 

 

2024年の初頭、ビットコインは米国の現物ETF承認により、それこそ怪しげな交換所ではなく、政府公認の主要金融機関で、法定通貨によって取引できるデジタルコモデティーに生まれ変わりました。

世界の人々が(今のところはアメリカやブラジルといった少数の国ですが)ETFを通じてビットコインに投資ができることになったのを、革命の第1段階とすることができると思っています。

トランプが再選し、本当にビットコインが政府準備金に組み込まれることとなれば、これはアメリカがビットコインを正式に認めた、組み込んだということであり、いくら中国が禁止しようが国際社会での兌換において重要な地位をビットコインが占めることになると理解します。これが革命の第2弾かつ決定打かもしれません。

もはや、政府や有識者も、ビットコイン反対のポジショントークは不可能になってしまうでしょう。

偽物ではない、本物の有識者の中で、邱永漢さんの他に豊島逸夫という人がおり。この人のようつべにちょっかいをかけたり(まじめな賞賛をしました)ので、ぼくのことを知っているとは思います。もしかしたらこの記事を読んでいるかしれん?

もし読んでいたら、豊島さんから見たビットコインは、これから有望な、大豆、石油、砂といった物をもしのぐ恐るべきコモディテイーになると思いませんでしょうか?ぼくも、ビットコインはとうてい金には及ばないと思っていますが、投資対象として今後決定的な重要性を獲得していくと思っています。

ではビットコインはいくらになるの?と突っ込んでくるせっかちなみなさん。今日明日に爆発的な上昇があるとは言いませんが、ぼくはブラジルのETFであるHASH11に、ビットコインが20万ドルを超えたら全額売る指値注文を毎月更新しています。

*投資は自己責任で

めんこ https://pansu.exblog.jp/20774181/

 

ではでは

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