いろいろな航法
さて、こよーてのような小さなEXPERIMENTAL機でも、2時間飛べば東京~名古屋間くらいの距離は移動しています。意外と早く長距離を移動するため、ちょっとした航法の誤差で知らないうちに目的地から大きくずれてしまう懸念があります。そこで、いろいろな航法で正確を期そうとしています。
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さて、こよーてのような小さなEXPERIMENTAL機でも、2時間飛べば東京~名古屋間くらいの距離は移動しています。意外と早く長距離を移動するため、ちょっとした航法の誤差で知らないうちに目的地から大きくずれてしまう懸念があります。そこで、いろいろな航法で正確を期そうとしています。
操縦練習生の時代に「まず操縦。それから航法。最後に管制」と教えられました。つまり、無事に離陸し、計器チェックや気象に応じて飛行機を動かし、機位機速の安定ができて初めて航空地図と眼下の地形をチェックし、目指す目的地の到着時間や経路を確認。そしてこれができたら管制にコンタクトして航空安全を確保、と順を追ってやること。全部いっぺんにやろうとするとどれもできなくなって事故るぞ!ということなのですね
それほど遠い昔でもないけれど、パイロット免許をもらって、これで自由に飛び回るぞーと小さなExperimental機を買いました。その名も「こよーて」。で、最初にしたことはガソリンポンプの交換でした。まだ優秀なメカニックを知らず、情報では「フォードの某自動車用ポンプが使用できる」とのことで、実際こよーてについていたポンプもその通りだったので、同じ品番の新品に交換しました。買ったばかりの飛行機でもあり、消耗品のポンプは新品にしとこう、というまあふつーの発想ですね。
飛行機は失速速度以下では墜落、超過禁止速度(VNE)では空中分解なので、速度計はなにより大切な航空計器。ピトー管が写真左のように動圧(白)と静圧(黄色)の空気圧の差を赤色のセンサーで感知し、速度計に伝える仕掛けです。
こよーて君のエンジンが大変なことになってしまいました。サラリーマン生活で唯一休暇が取れる年始年末に合わせて、エンジンの定期検査をさらっとすませよう、ということで主治医の「炎のエンジン職人(financial3.11)」の格納庫に飛行機を持って行き、まあ前回まででキャブレターやプラグとかは万全だし、マグネト―(B3)も取りかえているから今回はオイル交換くらいだろう、と安心していたら、画像のプロペラシャフトⒶと減速歯車ⒷⒸをつなぐ歯車(赤色の部分)の摩耗が進み、今回の定期検査で限界値近くに悪化していることが発覚。このままではエンジンが元気よく回っても減速歯車がすべってプロペラは止まったまんまになっちゃうぜ、なんてそんなマンガみたいな死に方をするところでした、ははは。
空を飛んでいるといろいろな目にあい。点検整備でエンジンを外して鋼管骨組みを確認したときのこと。
骨組み自身は全然Okとのことで、じゃあまたエンジンをくっつけた、まではいいのですが。。。
オレオというのは、飛行機の脚についている緩衝装置のことで、旅客機などでは油圧式のサスペンションが一般的です。こよーてのようなウルトラライトにも一応装着しているのですが、スプリングであるべきところがゴム系樹脂で代用していたことが明らかになり、これがまた乾燥し巌のようにカチカチになってしまっていたため、スプリングに交換。
さてS字飛行や失速訓練も終え、飛行場上空まで帰ってきました。いきなり着陸しちゃう方法もあるのですが、本来はいったん周回して周りの飛行機や離陸している飛行機などを確認します。この周回を行う標準経路をトラフィックパターンといいます。飛行場を囲んで四角形の経路となっており、ふつうは左回りですが、地形上の制約などで右回りだったすることもあり。事前に確認しておく必要があります。
まずは、十分安全な高度まで上がっていきます。本来200フィート以内の降下で完了させる動作ですが、ぼくはなるべく地上1000フィートまで上がってからやるようにしています。
前回で、無事に離陸に成功し、無風の時は一直線に、横風が強いときは機首を風上に向けて横滑りしながら(A1)飛行高度までの上昇に入ります。