逃げ切り計算は重要だが、逃げてはいけない
この記事は、生活をするのにやっとの収入しか得ていないながら、その中からなんとか余剰を絞り出し、投資に回している勇気ある若者たちに贈ります。もちろん資産1億円あるいは年収1000万円をすでに達成している人たちなどもウエルカムです。
テイクオフ!勝利へ飛び立て!
アーリーリタイアを目指す人たちの間で有名なのに「逃げ切り計算機」があります。怒られそうなので直接リンクしませんが、「逃げ切り計算機」でグーグル検索すればすぐ出てきます。
前回記事(1.11)の数値を参考に、資産1億円で逃げ切り計算をやってみます。入力する数値のなかで一番重要なのが年間利息で、ここはデフォーで入っている1%とします。日本での投資で得られる年利が1%という理解です。また、年金関連は0にして年金が計算に影響しないようにします(年金を入れると結果が有利なように影響するのと、そもそも年金がどれだけ信頼できるか、ということで除外しました)
現在の年齢: 33 歳(デフォーで入ってた年齢)
現在の貯金額: 10000万円
年間利息:1.0 %
年金支給開始までの年間支出額:120 万円(これもデフォー)
年金受給開始後からの年間支出額:120万円(年金受給は考慮せず、上記金額を継続する)
年金受給開始年齢:33歳
受給年金の月額:0 万円
年間インフレ率:2.0%(2020年の日本ではもうちょっと低くてもよいかもしれませんが、余裕を持った数値にしました。安部さん提唱の数値でもあります)
受給年金のインフレ連動: しない
計算の結果「あなたは93歳まで生きられそうです」と出ました。
この計算結果をもとに「93歳まで生きてはいないだろうから、死ぬまで資産が0になることはない」という解釈は「逃げ切れるか逃げ切れないか」であり、それはそれで間違っているとは言えませんが、一方で93歳の時点で資産は0になってしまうということです。前途のある若者の人たちには、「資産は減少していつか無くなるもの。なくなる前に逃げ切ろう」という考えはしないことをお勧めします。「逃げ切れる」が求める成果だと、実は逃げ切れるほど資産をためることは困難だからです。人間はおおむね目標を立てたら(3.1)、うまくいって目標をぎりぎり達成。でも本当は目標に近くはなっても達成できていない、というケースに陥る可能性が高いからです。
つまり、最初から資産目減りを認めてしまうのではなく「毎月一定額を引き出しても資産は減らさない」→インフレ等をさっぴいても投資元本が減らないよう投資の運用益を得る、収入が支出を必ず上回るよう金融投資をして、資産運用益を確保する、という攻めの姿勢を持ってほしいのです。
逃げ切り計算機でも、「年間利息:1.0 %」ではなく「年間利息:4.0 %」を資産運用で達成すれば(年間利息の欄を4%で入力(1.11)すれば)、結果も「あなたは100年以上生きられそうです」そして100歳の時の資産はなんと7億円に膨らんでいるのです。
従って「不労所得で支出をまかなってなお資産を減らさないですむ金額まで資産を拡大する」ことを目標にしてください。このホームページのコンテンツをご理解いただけたなら、必ず達成することができます。
「海軍式経営学」という本に、「勇敢な艦長は、予期しない敵襲の報に接したとき、艦首を敵に向ける」という記載があったと理解します。みなさんも逃げない資産構築をされるよう応援しています。
空母飛龍。ミッドウエー海戦で、圧倒的不利に立たされながら
なお艦首を敵に向け、敵に甚大な損害を与えた
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