賢者は中金持ちを目指す
このホームページでは、資産形成を主体としており、所得についてはあまり書いていません。同じ所得・年収でも人によって多い、少ないが分かれてしまうためです。浪費家は所得が多くても苦しい、という意味ではなくて、家族を持っている人、離婚した人、あるいはなにか目標をもってそのためにお金を使っている人などなど、同じ100万円でも多い少ないが違ってしまうという意味です。
でも、資産に1億円(1.13)、投資リターンにこの4%(1.11)という一応のベンチマークつまり目安があるように、所得にもひとつの目標となる金額があることはある。
「お金儲けの神様」として有名な邱永漢という人がおり。「香港にて」とか現代風にアレンジした「西遊記」で有名な小説家ですが、小説よりお金儲けで有名になっちゃった。そのお金儲けの神様がいうには、「賢者は中金もちをめざす」そうです。
つまり、突然「独千男」(年収一千万円で独身の男子)を狙うとか、一足飛びに大富豪になろうとしてもだめですよ、という意味と、邱永漢さんがお金持ちになる過程でどの程度だったら不自由しないか、という年収のレベルを「中金持ち」という言葉で教えてくれているのです。というわけで、証券会社が調査して解明した(1.13)、というような物理的裏付けはないのですが、ううむまさにこの人の言うとおりだ、と納得せざるを得ない収入の目安を提示しています。
それは、ずばり!「毎月自由になるお金が100万円」だそうです。
一ドル300円の時代のお話であり、そのまま通用するかはわかりません。というか、通用しちゃったらそれこそ年収1200万円を超えてしまい。
また、毎月自由になるってどういう意味だ?単に所得すべてなのか、あるいは支出(1.2b)を除いた金額なのか?でも、お金儲けの神様は運転手付きのロールスロイスを乗り回し、グルメに精通するなど、支出を引いて残ったお金が毎月100万、なんてなると年収は3000万円いってしまうのではないか?それこそ雲の上の大富豪になってしまいます。
でも「自由になるお金」という考えはものすごく重要だとおもいます。つまり年収200万円までならワーキングプア、800万円を超えればプチ富裕層とか、そんなランク付けはあまり意味がなく。結局どのくらい毎月お金があれば、安心と安全が確保できる(3.4)のか、という一人一人にとって重要な指標を提示するものだからです。
で、ぼくなりに邱永漢先生の言葉を起点として、「質素ながらも不自由のない生活」ができるためには、毎月どのくらいとなるのか考えてみました。
それは、ずばり!「不労所得で、再投資に回せるお金が毎月30万円」です。
この場合、360万円が毎年再投資されることになります。単利計算(1.9)でも、投資リターン4%(年利)で行けば、360X4%で一年ごとに14万4千円(一か月該当で1万2千円)再投資に回せるお金が増えていくことになります。
30万円というのは「2人以上の世帯の平均的支出が31万円(生命保険文化センター)なのでこれを起点として、支出も含んだ所得(もちろん不労所得)は支出の倍ほしいから62万円、結果「自由になるお金」が31万円となるのをきりのいい数字で30万円にした」という意味です。日本みたいにインフレのない国は倍でなくてもいいかもしれませんが、達成可能な目標なのでがんばってみましょう。最初のうちは、3万円でもいいのです。重要なのは、「再投資に回せるお金」があることなのです。
3万円でもきついという人は、1万円、あるいは5千円でもいいでしょう。そのうち毎月30万円が「自由に投資できる」ようになれば、年収がどうあれ経済的自由の扉には到達しています。
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