死闘とか、猫機長がまたウケ狙いのパワーワードを乱発してる!いやいや今回はほんとうにやばかったんですよ。
現在、ブラジルではメガバンクがデジタル証券(Fintech)を買収・統合する動きが活発になっており。

サンパウロ証券取引所(BM&F Bovespa)Você sabe exatamente o que é a B3 e como ela funciona?
新興中小金融機関のほうが利率とかデジタル機能とかが先進的、便利。メガバンクなんて時代遅れだよーん!という若者も多かったのですが、弱肉強食の世の中、いつかこうなることは目に見えていた。
というわけでメガバンクによる新鋭機関の飲み込みと、Fintecの取り込みは別にふつーの展開だった。
ぼくがR$3,500,000.00すなわち108,500,000円(2026年4月16日、R$1=31円)をぶち込んでいるサンタンデル証券も、Toro証券を統合することになり。これも別に自然な展開であった。
ここで悲劇が起こり。
3月11日だったか、いつものとおりホームブローカーすなわちサンタンデル証券のアプリで3万レアル(93万円)を動かそうとしたところ「投資不可」とブロックされてしまい。
電話で証券の投資コンサルタント(いつも連絡しているおにいちゃん)に「どうなっとんじゃごるあ!」と聞いてみたら、なんと「いま証券会社の統合中で、すべてのクライアントは新証券会社に加盟しなおす必要がある」という驚きの情報が。
上で書いたように、サンタンデルはToroのプラットフォームを吸収しており、要すれば各クライアントがこちらのプラットフォームに登録しなおさなければということらしい。
実はそんな簡単な話ではなく、登録しなおさないと、350万レアル(1億円)の資金が引き出すことも追加投資することもできないってことじゃん?
「お前は自分の言っていることの重大さをわかっているのか?」と思わず聞き返すのですが、「全力で支援します、どうか新プラットフォームに登録を」みたいな感じで、お兄ちゃん自身には罪はないので、ともかく新しいToroに登録しなおすことに。
いやいやこれがまたうまくいかないんですよね。Amebloでも時々ログインができなくなったりしますが、そんなレベルではなくて、認証のための身分証明書写真提示の段階で必ずスタックしてしまうのである。
ついに銀行にまで出向いて上記の兄ちゃんと一緒にトライしたのですが、やはり成功せず。
お兄ちゃんは、アプリ経由ではなく銀行内で手動でやります、といったのですが、その後銀行のIT部門から「サンタンデルからの移行のファンクションで問題が出ている。全く新規の登録としてやってください」とはぐらかされ。
やったのですが全く作動せず。
わーぎゃーわーぎゃわめきたてた結果、「スマホではなくコンピュータからやってみてください」といわれ。
そしたらうまくいきました。ははは
この時点で3月16日になっており。
11日から5日間、1億円が宙に浮いたままになっていたが、やっと解決した。あーよかった。
と思う間もなく。
新証券口座の残高を見たら、みごとに0レアル(0円)になっていたのでした

ぎゃあああー!
幸い、旧証券のアプリ自体は生きており(お金は動かせないけど)、1億がちゃんと残っていたので、ひとまず安心はしましたが、お兄ちゃん曰く「移行中なので1、2日待ってください」という状況になってしまった。

旧証券の画像(部分)
2日どころか1週間たっても全く改善せず。
「よう兄ちゃん、月夜ばっかりやおまへんで。夜道にきいつけなはれや」
おにいちゃんにではなく、その背後の両証券に対する脅しですが、単なる脅しではないことをお兄ちゃんも理解しており「ともかく善処します」と役人みたいな回答で半泣きの状況に。
その後「月末にはすべて更新されるのでそれまで待ってください」との連絡があり、1億の残高と93万円の投資資金が宙に浮いたままだが仕方なく待つことに同意しました。
さて、月替わりの4月1日。
全く事態は変わらず。新口座の残高は0のままでした。
ははは
おにいちゃん(Santander)はToroの投資コンサルタントにどなりこみ。ギャーギャーやっているうちに、突然ぼくのe-mailに「署名依頼」という謎の連絡が入った。
ゴミ箱に投げ込もうとしていたら、Toroの投資コンサルタントから電話連絡があり。「とっとと署名してくれ」というので、そのときやっとそうかこれは手動でSTVMを動かそうとしているのだなと気づき。
早速電子署名して送り返してやりました。
STVMというのは「証券保管振替要請書」といって、本来はSantanderとToroの間でシステムにより自動的に行われるべき転換を、手動で要請書をもってB3(サンパウロ株式市場)に申請するというものでした。
システムがちゃんと作動していないので、あなただけ特例で緊急対応します、というToroによる敗北宣言なのだった。
Toroの野郎によると、STVM署名日からD+3つまり3日後には新証券のほうに反映され、動かすことができますよ、ということで、おとなしく待つことにしました。
本当はCVMすなわちブラジル証券取引員会によればD+2のはずなのになー、まあいいや。
よりによって4月3日は祝日。
4,5日の土日をのたうち回って過ごし。
祝祭日もへったくれもありませんよねー
D+3は6日。
この時点で、以下の一つの銘柄だけ移行完了していた。

これはB3(BOVESPA市場)のサイト。PSEC11という銘柄についてSANTANDER CCVM からSANTANDER CORRETORA DE TITULOS(つまりToro)に移転したことを示しています。
ところが、D+3からさらに2日たった8日に至っても、移行は止まってしまっていた。
「1銘柄は移動したよ。D+3はこの銘柄では守ったから他のはいつになるからないけど待ちな」ということなのであった。
こういう悪辣な手段に出てくる以上、こちらももはや猶予はできず。
ブラジル証券取引委員会(CVM)に、以下の告発を行いました。
「件名:不備に関する記述 – 証券保管振替制度(STVM)に基づく移管期限の不履行について
内容:
CVMの現行規則に定められたSTVMの規定期限を遵守しなかったサンタンデール証券(移管元)およびToroインベスティメントス(移管先)の両機関に対し、正式に苦情を申し立てる。
経緯: 2026年4月1日、約20銘柄(不動産投資信託等)、総額約3,500,000レアルのSTVM申請を正式に行った(サンタンデール証券のサイトにおける資産一覧、B3アプリのスクリーンショット等を記載したPDFファイルを参照のこと)。
不整合: 本日(2026年4月8日)時点で、5営業日が経過している(D+2の制限を超過している)。しかし、実際に移管が完了したのは1銘柄(PSEC11)のみである。
情報の矛盾: サンタンデール側からは「移管元での手続きは完了した」との公式通知が送られてきた。しかし、残りの資産(約3,280,000レアル相当)は依然として移管元の口座残高に表示されており、Toro側の口座には反映されていない。
投資家への不利益: この不当な資産の留保および両機関間の業務上の不備は、資産の自由な移動を妨げるものであり、月々の分配金の受取先に関しても不安を生じさせている。
すでに担当部署に対し、メールを通じて解決を試みたが、現時点まで移管は完了していない。貴委員会が介入し、両機関に対して直ちに保管状況を適正化させるよう要請する。」

Concurso CVM 2025: editais, cargos, salários e inscrição
2日後にすべての資産移転が完了しました。ははは
CVM はアメリカの SEC(証券取引委員会)に相当する機関ですが、その監督・規制権限はSECも真っ青の強大なものがあり。
市場活動を一手に見張る独占的な監督権者であり、経営陣の追放(役員就任禁止)などの行政処分を迅速に下す準司法的な執行力をもつ、ブラジル金融界の「憲兵」なのだった。
ブラジルは長年ハイパーインフレだので外国投資家等が怖がって逃げ散ってしまったが、これを打破し、資本を呼び込むためには、「世界で最も厳しいレベルの番人がいる」という実績を作る必要があったのである。
CVMに通報されると、「手続き待ち」という言い訳が通用しなくなり。証券会社側のコンプライアンス部門や法務部門が即座に動かざるを得ず。
SantanderとToroの合併・統合の最中にCVMから「システム不備」や「顧客資産の不当な拘束」というレッテルを貼られると、今後の事業認可や統合プロセス自体に悪影響が出る可能性があるため、最速で解決せざるを得なくなるのであった。
「いざというときはCVM だ。そうすれば魔法のように解決する」というのが個人投資家の合言葉の一つですが、自分自身がそういう目に合うとは思いませんでした。
3000字越えで終了。
ではでは
