マグネト―。こいつのせいでデートが。。。。

マグネト―。こいつのせいでデートが。。。。

日本からいつもお世話になっているステキな女性が出張で来ることになり。ぜひ空の散歩を。。。ということになりました。

さて、土曜の朝、その女性を隣に操縦席でプリフライトチェック。エンジン始動OK,航空計器OK、エンジン計器OK,マグネトーチェックでA回路OFF、のとたんに

バシッ(エンジンの止まる音)

えっ、あれ？もう一度始動、B回路OFF,と今度は回転数に全く変化なし（これも変）、プラグががぶったのかな、としばらく最高回転で余分なガソリンを飛ばし、さてA回路OFFのとたんに、またバシッとエンジンが止まっちゃいました。

やばいぜ、飛行中止ということで、その日は子猫さんと市内のパン屋さんでなごみました。

飛行中止にかかわらず楽しく休日を過ごさせて

いただきました。この場であらためて感謝

結局メカニックによるとエンジンの目視点検でもわからない部分で接触不良になっていたとのことで「固定子と接続しているケーブルの交換」で修理。あまり見かけないケースだねーとのことでした。

マグネト―というのは一種の発電装置で、エンジン始動のときにバッテリーでいったんエンジン回転させれば、その回転によって発電を開始し、点火プラグに必要な電力を供給するもの。以前定期点検でマグネトー（正確にはイグニッションボックス）が故障しかかっていることが判明し、写真のとおり手のひらサイズの四角い箱が400ドルもしたため、当時はコーヒーやお茶もろくろく買えなくなってしまい。インスタントラーメンのスープをお茶代わりにする節約生活になってしまいました。「日清湯（にっしんとう）」なんちって。

今回のケースは、マグネト―そのものではなく、配線に問題が生じたとのことです。

こよーて君5年で初めて飛行中止が発生し、チェックリストの重要性を再確認したのでした。

なお、読者のみなさまのお友達にパイロットがおり、遊覧飛行しようよーとなった場合でも、気象条件や機材の状態によって飛行中止の可能性は少ないけれども一定数ありうる、ということで、ぜひご了承お願いします。飛行機乗りの鉄則は「用心深すぎて死んだ奴はいない。飛行中止と着陸複行は恥ではない」なので、ぜひぜひご理解をおねがいします。。。