光の交信。無線がない時代からの大切な遺産
飛行機の黎明期ではまだラジオは一般的ではなく。第二次大戦ころより飛行機同士やタワー等管制との重要な通信手段として大発展しました(日本は終戦までつかいこなせなかったらしい)。
といって、タワーのほうでも電話代滞納して切られちゃった、なんてギャクはともかく、設備の故障によって無線が通じなくなることあり。飛行機の通信機も壊れちゃうこともあるので、昔ながらの「光による通信」がいまだに生きています。
自動車の場合は青(緑)、黄色、赤ですが、飛行機の場合は緑、赤、白の光を使います。不動光(5秒以上連続)、閃光(1秒間隔で点滅)でさらに意味が変わります。
- 緑(不動光):離陸(着陸)支障なし
- 赤(不動光):進路を他機に譲れ。場周(A6)経路を飛行せよ
- 緑(閃光):飛行場へ引き返し着陸せよ
- 赤(閃光):飛行場使用不能。着陸するな(テロでも起きているのか?こわいな)
- 白(閃光):着陸し、駐機場へ進め
となっています。さらに変わったやつがあり
⓪照明弾:当面着陸禁止
だそうです。
発行信号の到達距離はだいたい10キロメートルくらいらしい。地上にいる飛行機や車両にはまた違った意味で使用されるケースもあります。幸いぼくの場合は故障などなく、というかそれ以前に発行信号機(ライトガン)を備えた立派な空港に降りることがめったにないので、発行信号のお世話にはなったことはありません。一方で、軍関係の飛行場では、せっかく最新の設備が完備しているのに「無線封鎖だ」なんていってあえて「回光通信」をやることもあるらしい。
ではでは。。。
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