農業国ブラジル・滑走路のある農業エキスポ
ブラジルは世界屈指の大豆生産国で、ブラジリアも大豆畑の海の中にあり。毎年ブラジリア農業エキスポが連邦区農業組合の博覧会場で開かれます。ブラジル各地からの農場主が自家用機で来れるよう、エキスポ会場には滑走路が常設されているので、とある土曜日にホームベースから20分、遊びに行ってきました。
着陸後、滑走路端で停止・Uターン。エプロンに向かってタキシング
立派な滑走路ですが、農業用機むけで赤土むき出し、小石多数でぼくの飛行機の小さなタイヤにはちと負担が大きく、慎重にタキシングして駐機場へ向かいます。
会場では巨大な農業器具が多数展示されていました。写真上は農薬や肥料を散布する自走砲じゃなかった自走式散布機、下は大豆など借り入れを行う大型コンバイン。
大豆農家は3000ヘクタールなんて普通で、農場の端から端まで見回るために自家用機で空から、なんてことも多く。降りてきた農場主パイロットから「西の方は雨が降っていていい感じ。でも東は雲もなく乾燥しちゃってる、こまった」なんてお話を聞いたりします。そういう広大な農場で威力を発揮する機械なのですね。
一方、屋内展示では放牧畜産農家向けの鞍や拍車などを売っていました。
一番下の写真はコロニアル風のコーヒー粉砕器です
ヤギを売っていました。
この日は乾季の始まりと思えない強風が吹いており、着陸時もあらららー、と横滑り、カニ歩きで降りました。土まるだしの滑走路のいいところは、進行方向に向けて斜めに接地しちゃっても土が滑ってタイヤや車輪に負担がかかりすぎないことですね。でも本来は着地直前にデクラブつまり機首を戻すのが鉄則(A7)ですけど。
というわけで、風がこれ以上強くならないうちに退散。
離陸。画面左のユーカリ植林に注目。20ノットを超す横風で左になびいています
滑走路はそれぞれ特色あり。ぼくのホームベースSDCB飛行場はまわりを岡に囲まれているので、乾季のはじめには霧が立ち込め離陸できないなんてことも多く。着陸経路ではこれらの岡によって乱気流が発生しファイナル(A6)で揺られますが、一方滑走路直上まで滑り込んじゃえば今度は同じ岡が防風林の役割をはたしてかえって安定したりします。ここのエキスポ滑走路(SSWB)は上の写真のとおりユーカリ植林が滑走路のすぐ横まで迫っており、着陸時には翼の左をユーカリの木の葉っぱにひっかけそうになりながら降りてゆくのですが、意外に乱気流は少な目。でも滑走路直上で横風が強く上記のとおりカニで着陸になりました。また、ソフトフィールドそのものなので、離陸はともかく前輪を持ち上げ、ウイリー走行で離陸速度に達したらとっとと機体を持ち上げて地面から離します。ちょっとだけ機首上げして機体が浮いたら機首を戻して地面すれすれで水平飛行、十分スピードを上げてから本格的な上昇に移行します。
ではでは。。。。
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