ウクライナ戦争が勃発してから18日目の、3月14日にこの記事を書いています。
当初、ロシアはあっという間にウクライナを蹂躙し、衛星国家を樹立。いつぞやのポーランドみたいに、国民の抵抗むなしく、ますます踏みにじられる東欧、という図式がまたしても定着してしまうのか?と危惧しました。
ところが、ふたを開けてみると。。。。
3月14日時点で、ウクライナは北部、東部、南部の国境地域を占領されていますが、全体ではソ連軍じゃなかったロシア軍の侵入を防いでいる!
すごいぞウクライナ!
ぼくも、思わず安堵している一人です。なぜなら、今日ウクライナで起きていることは、日本含めロシアの周辺諸国でいつでも起きうることだからです。
https://www.asahi.com/articles/ASQ3D7WRFQ3DUHBI03R.html
なぜ、ロシアはウクライナに侵攻したのでしょうか。
〇ウクライナ政府が、第2次大戦時以来の親ナチ政権だから、ロシアがウクライナ人民を開放するために正義の戦いを始めた
〇プーチンがスターリンを超える独裁者としてロシアを恐怖政治に陥れ、たんなる事自己顕示欲で趣味的に始めた
といった両極端の間に、様々な理由が議論されています。
ぼくの個人的な考えですが、実は「地政学的とか経済的な理由などではなく、ロシアの残念な存在の在り方によって、知らないうちに始まってしまった」のだと思います。
世界屈指の優秀な戦車を筆頭に、19万の大軍でウクライナに攻め入ったロシアですが、17日たっても内陸地帯に攻め込んでいくことができていません。
写真は、キエフ近郊で立往生していたロシア軍の車列です。
まるで平時みたいに、フツーの一般道路で丸見えになっています。
燃料などの補給がうまくいっていないらしい。燃料がなければかぶと虫だって走ってくれませんからねー
世界の名車かぶと虫
この辺から、ロシアの残念な在り方、が浮き彫りになってきます。
欠乏は、兵隊たちの食料にも及び。どんなものを食わされているかというと、賞味期限を1年以上過ぎた配食、だそうで、これじゃあおなかを壊して、敵の弾を食らう前に病院行きになってしまい。戦車を捨てて逃走する兵隊が多数いるらしい。
賞味期限が切れたロシアのレーション
https://livedoor.blogimg.jp/zzcj/imgs/c/d/cd9707bb.jpg
なんとかキエフ近郊までたどり着き、食い物だー!とスーパーなどを襲撃しているうち、今度は通信網が機能しなくなってしまい。
「そうだ、その辺の電話を使おう」と、「現地の電話回線を使用した(https://www.youtube.com/watch?v=pmP89Gn5lNc)」ため、当たり前ながら通話内容はウクライナ軍にだだもれになってしまい。
敵の電話回線で自軍への命令を出しまくっていたロシア軍の将軍は、その所在が逆探知されて、あえなくウクライナ軍に56されてしまったのでした。ははは
とんまなロシアの将軍。ご冥福をお祈りします。https://www.youtube.com/watch?v=pmP89Gn5lNc
*この将軍すなわちゲラシモフ参謀長は、実はロシア軍内の内ゲバで、身内に「消された」という情報もでてきましたので、追記しときます。
ロシアのとんまさは、それにとどまらず。
戦闘機にしても、戦車にしても、世界最先端のものを持っているのですが、ドイツ戦勝記念のパレードではかっこよく行進できても、実際の戦場ではからきしダメという事が明らかになってしまいました。
例えば、最新ミサイルを装備した軍用トラック
https://www.youtube.com/watch?v=pmP89Gn5lNc
ウクライナの泥濘に踏み入れたとたん、たちまちタイヤがパンク、立往生に。
あれ、軍用車両って、悪路でも自在に行動できるよう、大きな車輪を何個も、というんじゃなかったんだっけ?
ウクライナの春の泥濘ではキャタピラでも走破できない、というのもあるのだそうですが、しかし、泥濘に至る以前にぽんぽことタイヤが破裂してしまい。
よくしらべたら、ミシュランのタイヤを付けるべきところ、「黄海轮胎」などという中国製のまがい物だったので、ちょっとした悪路でも破裂してしまったようです。
これじゃあ荷台に乗っているランチャーがいかに最先端でも意味がないですよね。。。。
立往生した戦車には、徒歩のウクライナ兵がのこのこ近づいてきて、アメリカだのEUだのからもらった携帯式ロケット弾をぶっぱなすので、ロシア兵は、戦車に残ってひき肉スープにされてたまるか!と車両を捨てて逃げるしかなくなり。
パンツアーファウスト(携帯ロケットランチャー)http://eaglet.skr.jp/MILITARY/PzFst3.htm
携帯式ミサイル:https://fpsjp.net/archives/8759
自由に走行できている戦車も相当餌食になったらしい
そんな感じで撃破された戦車の残骸を、トラクターで引っ張っていって、屑鉄屋に売って大儲けするという猛者もすでにいるそうです。
ここまで書けば、なぜこんな戦争が起きてしまったのかが浮き彫りになると理解します。
ロシアでは、プーチンとその取り巻きにいかに取り入るかが重要となっており。疎まれるとシベリア送りなので、否応なく、切実にゴマをすりまくることになります。
ウクライナでは市民が逃げまどっている3月5日、CAさんたちとの宴会を開いて喜んでいるプーチン。いったい何考えているんだこいつ?
https://www.sankei.com/article/20220306-6UGAOL3WX5NMRLWZXVBOZHJVZE/
がんらい韓国程度のGNPしかないロシアが、アメリカもびっくりの軍備を揃える経済的余裕なんて、実はなかったりします。
プーチン「皇帝」閲兵のパレードで行進する戦車や兵隊の軍服、備品は新品を揃えても、お金はそこで尽きてしまい。でも、ウクライナに軍隊送る余裕なんてありません、などとプーチンに本当のことを言ったが最後、その場でシベリア送りです。
「兵士ら約1万2000人、 車両約190両が行進」対ドイツ戦勝76周年パレード
https://trafficnews.jp/post/106920
そこで、軍首脳は、最新のミサイルや自走砲は揃えるけれど、自走砲のタイヤは中国製の安物にするとかでお茶を濁すしかなくなってしまったのでした。兵隊の食料も「その辺の草でも食わせておけ!」となり、通信設備とか、プーチンが目にしない、パレードで見せるものでもないや、というのは、しゃあない糸電話だ!というレベルになってしまったらしい。
シベリア行きを恐れた政府高官たちが、見せかけだけ世界最強の軍隊を作っていたら、ウクライナなんて瞬殺だ、とプーチンに思われてしまい。あれよあれよと戦争にもつれ込んでしまった結果、実は西側の援助で強化されたウクライナにけちょんけちょんにやられてしまった、という事なのだと思います。
独裁国家では、誰もがわが身を滅ぼさないようにすることだけで精いっぱいで、本来の意味での軍備、国防指針などはどうでもよくなってしまっていたのでした。
一方、ウクライナのほうでは、町の本屋さんだの魚屋さんだのが、これでローンも払い終わって、やっと明日からの儲けは自分のぽっけに入るぞ!という矢先に、得体のしれないミサイルが飛んできてお店もろとも爆破、という危険にさらされてしまい。
ボコすぞ!と怒り爆発!ゼレンスキーのおっちゃんから配られた機関銃で、ロシア軍へ突っかかってゆくことになりました。
ロシアでは、まだ年端もゆかない少年が無理やり徴兵され。「演習だよ」そして「ナチスからウクライナのかわいそうな人たちを開放するんだ」と騙されまくり。しかし、ウクライナに入ったとたん、激高した住民たちから、帰れ!の大合唱を食らい。
いつまでも食料はこない。通信も取れなくなり、結局わけがわからないままに、虚構にまみれた軍隊を脱走するしかなくなった、というケースが後を絶たないようです。
https://sirabee.com/2022/03/05/20162811195/
写真の若者(ロシア兵)は、軍から使い物にならない古い地図を渡されて、迷子になってしまったところ、ウクライナの人たちに保護され。温かいお茶と食べ物をもらい、お母さんに「生きてるよ」と携帯で連絡しているところだそうです。若者が涙ながらにお母さんとコンタクトをするのを見て、ウクライナの人たちもやはり涙してしまったらしい。
「正論」を振りかざして、人々を抑圧する国家が、いかに恐ろしい破壊をもたらすかが、今回の戦争で明らかになりました。
日本は、世界は、「ロシア化」していないでしょうか。「シベリア行き」のような恐ろしい懲罰をひっさげて強大な権力があなたを襲ったとき、「お前の正論なんてうそっぱちだ!」「お前なんかには絶対負けないぞ!」と、ウクライナの人たちのように立ち上がれるでしょうか。
暴力で暴力は解決できないけれど、暴力を仕掛けてきた侵略者が、その暴力をあきらめるまでは屈しない、という事はとても重要なことだともいます。
がんばれウクライナ!戦争反対を叫んでいる、一部の勇気あるロシアの人たちとともに、一日も早く侵略をはねのけて、和平が実現することを望んでいます。
ではでは。。。
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