ヘリコプター
飛行場からの帰路、赤土を巻き上げて道路に救急ヘリが着陸。急遽通行止めになりました。今日は風はいたって穏やかだったのですが、それをさしひいても街灯の間に見事に降ろすプロの技に脱帽。
飛行機(Aviation A.1)と違って、静的・動的な安定性がないヘリコプターは、一瞬でも操作を怠るとたちまち墜落なので、パイロットも尋常ではない運動神経が要求されます。飛行機の場合、失速速度より早く飛んでさえいれば、水平尾翼、垂直尾翼がまっすぐに機位を保ってくれるので、パイロットが居眠りしても、操縦かんとペダルをはなした状態であればそのまま飛んでいき、目が覚めたら自然にどこかの野原に着陸して止まっていた、なんてことも可能です。「飛行機はほっとけば落ちないんだが下手にいじくると落ちるぞ」といわれるゆえんです(この辺は「大空を飛んでみろ!ブラジリア滞在での究極の喜び」というサイトが詳しいです)。
ヘリコプターの場合、尾翼の代わりにローターブレードのピッチ角を変更することで安定性を保っているらしいが、これをコレクティブレバーというのでパイロット自身が繊細な操作をする必要があり。
飛行機の場合は、右の写真のとおり操縦かんとフットペダルだけですんでいます。ちなみに左の写真でおにいちゃんのひざ下にみえているパーキングブレーキみたいなのがコレクティブレバーです。
きょうびの飛行機はぼくが飛ばしている軽飛行機でもフライトプラン義務付け、つまり認可された飛行場にしか降りませんが、ヘリの場合は道路だろうが学校の校庭だろうが必要あらばどこにでも降りなければならず。降りなくても農薬散布や電線敷接など、障害物ありすぎの中を烈風の中静止状態でホバリングしなきゃ。。。など悩みは尽きず、サン・テグジュペリなど草創期のパイロットとはまた違った勇気(SpiritualS.1.2))が必要らしい。
ぼくの場合はせいぜい滑走路のある農場やレジャー施設(Aviation D.2)とか、使われなくなった秘密の空軍滑走路を探す(Aviation D.7)くらいで十分満足で、サッカー場に降りるなんてことがないよう祈っています。ははは。。。。
ちなみに、「ドクターヘリパイロット(元)奮闘記」というブログがあり、とても参考になるのでお勉強させていただいています。
ではでは。。。
*ヘリコプター操縦の実際https://www.facebook.com/aero.sergio.1/videos/546629999434987/
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