本題の前に、まずはランクイン1位達成で、読者の皆さまに感謝。
最近、たまにランク付けされていても80位だのなんだので、さびしいな、と思っていたら、一挙大量にベストテン入りと、いつもながら謎のAmebloランク計算ですが、ありがたく掲載させていただくのでした。特に、「ブロックチェーン」のタグで1位になったのは、ぼくが常々主張していることと、世間一般の関心ごとが一致してきたのかなと、勝手に喜んでいます。
さて、本題です。
第1回に引き続き、紫微斗数がらみのお話です。まずは前回のおさらいから。
封神演義、という神話があり。
殷王朝が倒れて周王朝が生まれるまでの壮大なストーリーを、楽しい物語の形で綴っています。両王朝の英雄たちを紫微、貪狼、巨門、廉貞、武曲、破軍、天府、天梁、天機、天同、天相、七殺、太陽、太陰の14星になぞらえて、それらの星の性格や、生年月日にこれらの星たちが夜空のどこにいたかで、恋愛とか仕事とかの運勢を占うことできます。
風神演義。左が殷陣営。右が周陣営。https://kknews.cc/zh-hk/history/l2b8242.html
ランダムに、特徴的な星たちについて記載してみます。
ここからが新しい記事になります。
◎巨門星「沈黙は金」
馬千金、といっても競馬で一千万円儲けました、というのではなく。姓は「馬」名は「千金」という名のおばちゃんです。
https://services.shen88.cn/ziweidoushu/jumenxing.html
殷側の登場人物なので、夫を尻に敷いたあげく、離婚でけりだした悪女にされてしまっています。強烈なおばちゃんではあるのですが、殷や周の皇帝にまじっておばちゃんが?
中国の神話おそるべし。
確かにただもののおばちゃんではなく。雄弁、弁舌、マニアックな観察力・分析力。いがいと几帳面。飲み食いとも縁があるらしい。
となると、やっぱりこんな飛行機ですよね。。。
その1:イタリア機全般
飛行機というより、飛行機に乗るほうのイタリア人がぺらぺらシャベリーノしながらパスタをマンジャーレと、巨門星なのですよね。ここでは代表選手でフィアットG50を挙げておきます。
https://plane-encyclopedia.com/ww2/fiat-g-50-freccia/
日本の隼と比べると、不思議さが際立ちますよね。。。
隼は、素直にエンジンから胴体か伸びており。前方視界をよくするために、風防を極力前に引っ張ってきています。
フィアットも前方視界をよくしたい、のですが、前に引っ張るのではなく、無理やり上に持ち上げてしまったのでした。ははは
https://www.pinterest.com/jarrspide/planes-nakajima-ki-43-hayabusa/
https://www.pinterest.com/pin/708261478874964377/
これを「せむし型コクピット」という人もいるらしい。
コクピットを上に持ち上げる、というのはわりかしフツーな設計ですが、その場合、機首から一定した曲線あるいは直線で持ち上げ、コクピットの後ろもやっぱり同じような放物線で。。。というのが一般的である。
F8Fの例。https://cdn.airplane-pictures.net/images/uploaded-images/2010/11/23/110161.jpg
でも、そうなると、胴体が太くなってしまい。
ところが、さすが芸術の国イタリアだけあり。奇想天外な解決策をひねくりだしたのでした。
それは「エンジンを機体の下にずらして設置してしまう」。
特にマッキMC200で顕著な特徴です。
https://www.pinterest.fr/pin/556687203924833709/
エンジンカウルの下に、大きな空白があいちゃってるじゃん?乱気流でまくりじゃないの?と危ぶむのですが、これでそれほど空力的損失をしたという記載がないので、カウルから後ろの形状処理になにか秘密があるのか?
でも、かっこいいいなー。やっぱりイタリアは違うね!
その2:マッキ速度記録機
イタリアですが、マニアックな分析で、几帳面に速度を追い求めたらこうなった、という、あまり陽気ではないけれど、論理(この場合は物理・化学)を突き詰めた、よく言えば芸術品。悪く言えばおたくでヘンタイな飛行機です。
マッキMC72 https://grabcad.com/library/idrocorsa-macchi-castoldi-mc72-1934
ジェロラモ・カルダーノ(1501-1578、3次方程式の解法、虚数概念の導入)やルドヴィコ・フェラーリ(1522-1565、4次方程式の解法)など、世界を変えた数学者を輩出したイタリア。論理思考は日本人より得意かもしれませんね。
◎天機星「女ってこわいな」
世の女性は、パートナーだの夫だのが仕事で疲れ果てて帰ってきたところを、待ってました!とつかまえて、起承転結のない、とりとめのない、どうでもいいお話を1時間、2時間とえんえんと話し、聞かせないと気が済まない、恐ろしい生き物ですが、天機星すなわち呂商くんは、とりとめのないどころか、甲斐性なし!などとさんざん罵倒する悪妻を引いてしまい。
https://services.shen88.cn/ziweidoushu/tianjixing.html
その悪妻すなわち馬千金に、離婚だ!とけり出されて、途方に暮れているところを、九天玄女という素敵女子に拾われ。20年にわたる仙人修行の後、武王の右腕として殷を倒し、周の建国に決定的な役割を担った最強の軍師になりました。
でも、20年も素敵女子九天玄女といっしょながら、霊山での「とても健康的な友情」を越えられなかったのでしょうねえ。かわいそうに。。。
そんな天機星みたいな飛行機は。。。。
善意の人、知恵・学問、まじめ(礼儀正しい)、でもシャイ、冷たい人とみられる。。
となると、やっぱり「ドイツ機全般」ですよね。
ワールドカップで、ドイツとイタリアが決勝で当たったとき、やっぱり、ずるっこいイタリアがゆうずうの利かないドイツの裏をかいて勝ったりしましたが、飛行機の世界でも、貴重なDB601エンジンをじゃんじゃんイタリアに供給したら、そのイタリアは連合国側に寝返り、DB601エンジンを付けた戦闘機で逆襲してきたりしました。
かわいそうなドイツ人。
そんなドイツを象徴する飛行機は。。。
https://www.ne.jp/asahi/airplane/museum/cl-pln4/290Ju87.html
Ju88です。
こちらも、まずは主翼に注目ください。
https://www.the-blueprints.com/blueprints/ww2planes/junkers/36557/view/junkers_ju_88_1936/
うううむ?直線翼なのか?後退翼なのか?
まあ、楕円翼じゃないよね?
いえいえ、楕円翼なのです。
というか、楕円翼にしたかったけど、ドイツ式にやったら、カチンコチンのカクカクした「直線でできた楕円翼」になってしまったのでした。ははは
マニアの人は、そんなことないぞ!ドイツもちゃんと楕円翼の名機があるぞ!と怒るでしょうので、「ドイツの誇る楕円翼」はこんな感じ。
99式艦爆。http://kurage55.web.fc2.com/AREA144/IJN/99KB_03.html
ドイツ機じゃないじゃん?
いやいや、ドイツのハインケル爆撃機があまりに優秀だったので、日本人が思わずまねをしたのです。
そうしたら、世界一の急降下爆撃機になりました。
そして、お手本になったドイツ機はこちら
ハインケルHe70 https://hobbycom.jp/my/kashiwagi/photo/products/116416
日本機のみではなく、後のスピットファイアを設計したMJミッチェルという技師が、ハインケルさんに「感動した!」みたいな手紙を書いており、スピットの特徴的な楕円翼に、すくなくともインスピレーションは与えていた(コピーしたというとイギリス人に怒られるので)との理解です。
楕円翼の完成形。スピットファイア(パブリックドメイン)
じゃあ、なんでJu88が、あんなできそこないの楕円翼もどきになったの?
要すれば、工業力です。
第1次大戦後、戦勝国たちに虐待されて滅亡寸前になってしまったドイツ。
逆切れして、ナチスになってしまいました。
必死に再軍備し。Ju70爆撃機もがんばって324機作りました。
でも、それじゃ全然足りないよね、となり。
要するに、完璧な楕円翼というのは、ものすごく生産しにくいのです。
次世代のJu88では、苦肉の策として、楕円翼とほとんど同じエフェクトは得られるけど、工程工数を減らせるように直線を多用した、特徴的な翼になった。
世界の名車かぶと虫。
別に、すべてのドイツ製品が角ばっているというわけではありません。
その結果、33,984機という恐ろしい数が生産されました。
零戦が10,430機、グラマンF6Fが12,272機ですから、その多さがわかるというものです。
Ju88は、当初は素直に爆撃機として、しかしドイツが多方面で死闘に入ると、あるものは巨大な機関砲を積んで戦車をやっつけ、あるものはレーダーを積んで爆撃機と戦い、偵察型など、ドイツ行くところJu88ありという活躍をしました。
ドイツの知恵・学問、そしてまじめな探求は、世界の技術革新に貢献していますが、ドイツ人の「愚直さ」をシンボライズするような飛行機があるので、今回記事の最後を締めくくる名機として掲載。
Ju52輸送機。https://avioesemusicas.com/junkers-ju523m-um-pouco-de-historia-parte-2.html
こちらも、経済恐慌から第二次大戦の時代の、虐げられたドイツを支えた、愚直な馬車馬、みたいな飛行機で、波型外板など、デビュー当時は最新の技術で作られ、戦闘機みたいな華やかさはないけれど本当に頼られる信頼性を持った名機と思います。
ではでは。。。
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