2022年:メタバースの世紀の開幕

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以前にもちょっと書きましたが、2021年あたりから、メタバースという仮想現実が世界を席巻し始め。

メタバースを読んで字のごとく理解すると、メタ(超越した・超現実の) ユニバース(世界)となります。

基本、VRゴーグルという、アイパッチのお化けみたいのものを装着して、そこに映し出される仮想現実に乱入だ!というものになっています。(ゴーグルをつかわず、PCやスマートフォン画面からの参加も可能だが、操作性が課題となるらしい)


上の図のように、VRゴーグルをつけると、例えば下の図のような、大都会の中に入り込んだようになり。


出展::https://article-image-ix.nikkei.com/

 

背中を向けている女の子のキャラが、上の図でのVRゴーグルをつけている女性のアバター(メタバース上での自分の分身・アイコン)となり、仮想大都会での文字通り分身・化身として、街中をお散歩したり、同じようにこのメタバースに参加してきたいろいろな人たち(のアバター)と交流したりができるようになっています。

ちなみに、アバターは、上記のようなアニメちっくなのから、「メタクローンアバター」といって、顔写真をもとに、3D印刷技術で、ほとんど本人とまがうようなのもできるらしい。


© TOPPAN INC.

上記は、都市連動型メタバースですが、他にも、歌手とかアーティストのライブをメタバースで配信して、観客は自宅に居ながらにして、VRゴーグルを通じてライブ会場へ誘い込まれ、大観衆の中で熱狂の応援だ!というのも可能となっているらしい。


出展:https://prtimes.jp/i/69815/4/resize/d69815-4-849919-12.png

 

 

野球観戦も可能


出展:https://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/review/1270738.html

 

 

ここまでは、メタバースの舞台となるのは実存の大都会や野球場などでしたが、メタバースのステージそのものが仮想現実というのもあり。


出展:https://www.jiji.com/jc/article?k=000000021.000080034&g=prt

 

 

◎メタバース参加者同士で、トレーディングカード交換や、ゲームができる

◎仮想都市において、いろいろな製品を購入したりできる

等が可能となっています。

特に、「いろいろな製品」となってくると、「不動産の売買」もでき。


出展:https://images.wsj.net/im-442162?width=700&height=467

 

 

かのWSJによれば、「メタバースで不動産ブーム、市場最高額を再び更新」だそうで、上の画像でいえばお家を買ったり売ったり、あるいは賃貸収入を得るとか、ヨットも転売して儲けるとかができるらしい。

これにはNFTという技術が関係していて、上記のお家やヨットなど、一つ一つが「唯一無二のトークン」として認識され、このトークンを売買やら賃貸するということらしい。

一つ課題があり。「100万円で買うぜー」と、日本銀行券すなわちお札を、売り主(のアバター)の前でビラビラさせても買えません。スマートコントラクトによる決済が必要になっています。

これは、イーサリアム(ETH)や、その派生のMANAなど、ブロックチェーン上に契約の内容を保存できる(すなわちスマートコントラクト機能がある)仮想通貨をもって、メタバース上でNTF(家だのなんだの)の所有権を変更・確定するので、そもそも仮想通貨取引所でETH等を購入しておかないと。。。というなんか高い障壁があることはある。

一方、ビットコインでもETFで万人に戸口が開かれたように(この言い方は語弊があるかな?一種極論と受け取って下さい)、遅かれはやかれ、メタバースでの経済活動も、仮想通貨に頼らず、円だのレアルだののデジタル決裁(あるいはCBDC)でできる日が来ると思っています。

ただ、そのときにはメタバースも一般に浸透しきっていて、現在みたいな一攫千金の土地ころがしみたいなチャンスはなくなっていると思います。ははは

さて、要注意なメタバースの活用として「N階」があり。

マイクロソフトのエンタープライズ・メタバース「アクセンチュアN階」が発祥ですが、基本はメタバースで職場を再現しようというもの。

要すれば、会社員一人一人がVRゴーグルをかけて、上記の3D超精密アバターかなんかで、バーチャルな会社空間内へ「出勤」して、仕事するというもの。会議とかにはとても有効であるし、会社内の大部屋の中で、いかにも出勤しているようにバーチャルな自分の仕事デスクの目で、山のような書類に埋もれて。。。。なんて日が来るかもしれないのです。

やだなあ。。。

ちなみに、「オフィスのXRポッドを介してエンタープライズ・メタバースに入る」というスタイル、すなわち下図みたいなのもあれば。


出展:Wikipedia (Benholfeld – 投稿者自身による作品, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=112191677による)

 

 

それぞれの自宅で、という方式もあるらしい。

上記のXRポッドで、「カラオケボックス」を想像してしまった人はいないでしょうか。得意でもないカラオケを、忘年会で歌う歌のために、仕事で疲れた体に鞭打って練習、なんて嫌な記憶がよみがえりますねえ。

カラオケボックスではなく、電話ボックスにしておきましょう。電話ボックスだったら、彼女と電話しながら、あっ切れそう、コイン補充だ!かんからこん(コインを電話に入れる音)なんてそれなりに楽しい思い出がみなさんあって、いいかとおもいます。


https://www.pinterest.jp/pin/496381190148723157/

ちょっと古すぎました

 

 

さて、メタバースというには参加者が限定されていますが、VR技術で、亡くなった娘とのバーチャルな再開、という事も可能です。


出展:https://toyokeizai.net/articles/-/333116

 

 

ただ、こうした使用の方法は、大切な人のロストにより心を病んでしまった人の回復とかに使うべきで、だれでもやたらに、というものではないと考えます。

過去の回顧も大切だけれど、やっぱりVRだのメタバースだのは、未来への希望ふくらむ、という発展にしていきたいものですね。。。。

今回はVR型のメタバースを取り上げましたが、AR型やMR型もあり。また、上記の通り仮想通貨とのしがらみじゃなかった関連とか、NFTの乱入とか(そもそも、各参加者のアバターが一種のNFTだったりして)、現状でも、実は何が何だかわからない混沌のるつぼ状態であり、将来はいよいよ魑魅魍魎の恐ろしい世界となって発展していくことが予見されます。

*メタバース上で飲み食いができるか、という課題があり、将来を左右し得る話でもあるところ、別途記事にしました。乞うご期待

 

 

今回のお題とは関係なさそうですが「Hino dos Aviadores(飛行機乗りの賛歌)」というのがあり。

Cavaleiro do século do aço 鉄の世紀の騎士よ

という歌詞が入っています。

飛行機黎明期の歌で、実はまだまだ蒸気機関車だのが現役で走っていた時代なので、「飛行士」を表現するのに「馬に乗る人」をイメージしているのでした。

なんちゅうレトロな表現じゃ!ははは

でも、その当時は、飛行機?空を飛ぶ鉄の機械?その操縦とは?気象?航法?なんじゃそりゃ?なんちゅう魑魅魍魎の、恐ろしい世界じゃ?なんて、みんな思っていたのかもしれません。

でも、そんなわけのわからん飛行機が世界に革命をもたらしたように、メタバースも世界を根本からひっくり返す可能性があると思います。

B29と原爆は、大日本帝国の滅亡という形で世界をひっくり返しアメリカ型覇権を生み出しましたが、メタバースとNFTは、もっと生産的な、「分散した、ヒエラルヒーのない」世界を生み出すかもしれません。

我々は、もしかしたら「アバターの世紀の騎士」なのかもしれませんね。


https://www.youtube.com/watch?v=LO0fYRxCof0

 

 

つい2,3年前まではSF映画の中の世界が、今や眼前に広がっている。ブロ友の皆さんと意見交換しながら、 前向きに、楽しんで、こうした世界史上の大転換に適応していきたいと願っています。

ではでは。

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