ひょんなことから京都府警の有名な警部とお知り合いになる奇遇あり、彼女とピレノポリスなど遊びに行ったりしたのですが「ブラジリアにもすてきなスポットがあるのですよ」と教えていただきました。いずれも「パン屋さん」で、とても楽しいティータイムを過ごすことができ。いま考えると彼女は「パン食女子」だったのですねーぼくも「パン食男子」になりました。
というわけでグルメパン買い出し紀行いってみます。ブラジリア旅行の際はこれらパン屋さん巡りも楽しいと思います。
まず、お店から。ブラジリア内に4件くらいかな?あり。
「愛のパン」www.lamourdupain.com.br
「ブティック」https://www.facebook.com/LaBoutiquePadariaFrancesa/
「ブーランジエ」https://www.facebook.com/LaB.306Sul/ (複数支店あり)
「Philippe Verstraete」https://www.facebook.com/philippeverstraete.com.br/
こんな感じです
ブーランジエ
ブティック
どんなパンがあるの?
「くるみとゴルゴンゾーラチーズのパン」「マスタードパン」「ヤギチーズのパン」「カカオパン」「乾燥フルーツのパン」「田舎パン」「全粒パン」
などを売っています。
おおむね全粒粉を使った黒っぽくて硬めのパンで、パン自体に味わいがありマーガリンとはつけずにそのまま食べるパンです。
「クルミとゴルゴンゾーラ」
余り硬くなく、ゴルゴンゾーラチーズが強烈でとろけるような個性あふれるパン。「パン食男子」初心のころはインパクトに中毒してしまいこればかり食べていました
「マスタードパン」
警部殿(2019年。今日はもっと出世しているかもしれん)ご用達。これは全粒粉じゃない白いパンですが、マスタードがいい具合に隠し味で入っていて、ゴルゴンゾーラが全力で主張!に比べてとても奥ゆかしい「はんなりのパン」です。
「ヤギチーズのパン」
これも全粒粉少なめ、皮が薄くて中身はもっちり。日本でいう一般的なフランスパンに似た食感。田舎パンのがさつさと対称的なお上品なパン。
「カカオパン」
真っ黒。カカオの色だそうですが、甘ったるく柔らかい何となくケーキに近いテイスト。デートで「なにこれきもい」とか言われる可能性あり。
「乾燥フルーツのパン」
ゴルゴンゾーラ中毒から卒業し、もうちっと素朴であるが深みのある味わいが欲しくなった時とてもおいしいと感じるようになりました。今日はこのパンばかり食べています
「田舎パン」
パン・ド・カンパーニュともいいます。本来ぼこっとまんまる「ブール(ボール)」系が多いが、ぼくが行く店では「とんがったラグビーボール」です。中身はもっちり、でも皮がめちゃくちゃ硬いぞ!フランスの「堅パン」かもしれん
「全粒パン」
パン・コンプレ。完全無欠・パンの完成形。ちょっとぼそぼそしすぎかな、と感じてあまり食べていません。
警部とパン屋さん巡りをして気づいたのですが、成功するビジネスモデルの一つの重要な要素がこれらのおしゃれなパン屋さんに共通して存在しているようです。
そしてこの要素が、毎日何十店と生まれていくパン屋さんのなかで、生き残っていくお店とつぶれちゃうお店を分ける重要な働きをしているようなのです。
その要素とは、ずばり!「パラダイムシフト(第1図)を的確に実行している」です。
「何百とあり」「つぶれちゃう」タイプのお店はどんな感じでしょうか。看板の名前が違うだけでどこにいっても同じようなレイアウト、どこにでもある代わり映えがしない種類の、くたびれてまずそうな品々。決定的なのは店員さんの態度です(写真にとれませんでした、ごめんなさい)
要するに、寂れていくお店では、店員さん自身が疲れており、パンの種類もいかにもコスト削減、なるべくいい加減に作って稼ぎを大きくしようとしている。
繁盛していないというわけではないのですが、いくら繁盛しても利鞘が低すぎて利益にならず。従業員も疲れるだけで報われることがないためいよいよ仕事がおざなりになってしまう。
お客さんもそこは気づき、どうせ不健康そのものの安ものなんだからここで買うよりもう1セント安い3件隣のパン屋にいこう、となり。
こうした悪循環に耐えられず閉店、というケースが多いようです。
いっぽう、上記のおしゃれなパン屋さんの場合。
まずは、店主がフランスで本場の修行をしているというところが大きい。店を切り盛りする手腕や人望も必要ですが、ともかく人類の長い歴史のなかで「こういうパンなら、健康的で、おいしく、おしゃれで楽しく食べれるよ」という最高のパンを作り上げてきた本場の中心で本物のパンを知り、作りかたを学んで帰ってきた。
そして、フランスから小麦粉を輸入するなどの工夫をこらしてフランス顔負け?のパンを作り、本当においしいパンを食べたい人たちが集まるようになる。ちなみにフランス大使館の外交官が好んでお茶に来るらしい。
そういう「意識の高い店」には店員も比較的お店に誇りを持った人たちが雇われるようになり。お客さんに対しても「店員の給料を犠牲にして1セント安くしたパンだ、四の五の言わずにとっとと買って帰れ」というのとは正反対に「今日のゴルゴンゾーラパンは3本焼き立てですよ、どれにしますか」とお客さんが一番自分の気に入った焼き加減(形、大きさ)のを選ぶことができる余裕がある。
もちろんお客さんも「カビが生えていたが1セント安く買った、今日は1日幸せ」という人は来ず。本物のパンを食べる喜びを求める「意識の高い人」が来るようになります。
さて、ここで「お値段は?」と突っ込みが入ると思います。確かに高いですねーでも豚小屋みたいな店でろくな対応も受けずなんていうよりよっぽどいいと思います。要するにコスト対利益が段違いなのである。
結論ですが、お金を稼ぐために店を開けるというのではなく、いいものを作ったらお金ももうかった、という「パラダイムシフト」しないとだめですよ、ということですね。当たり前か?
どうやって「当たり前へのパラダイムシフト」を可能にするのか?
それは、ずばり!
- 仕事に自信を持つこと。「炎のおっちゃんの話」をご参照。
- お店の収入に頼らないでも生きていける経済体制を築くこと。これはこのホームページの経済コンテンツをくまなくお読みください。
「売上なんてどうだっていい、納得のいくラーメンを出したい」
こういう店主になれるかが成否の分かれ目。
(出展は「一杯の魂―ラーメン人物伝」です)
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