今回のお話は、フツーな日本食のお話ですが、実はあまりフツーではなく、たぶん日本では食べることのできない、ふしぎな日本食のお話をさせていただきます。
◎Yakissobaソース
みなさんも、油がぎらぎら、食欲をそそる五目焼きそばやソース焼きそばなど、焼きそばは大好きと思います。
ソース焼きそば
出展:https://www.news-postseven.com/kaigo/wp-content/uploads/2021/11/yakisoba_38.jpg
ブラジル人も焼きそばが大好き。というわけで、中華レストラン、日本食レストランでの大人気メニューであるだけでなく、家庭でも作ろうよ、という事で麺やソースがスーパーなどで売られているのでした。
さて、麺です
ううむ、自信作の焼きそばではあるのですが。。。。
-Largo、という記載あり。幅広の麺、という意味ですが、そんな焼きそばあったっけ?
リングイーネ(Linguine)のノリらしい (Pixabay 無料画像)
-あと、光→Light→ライトな→Karui(軽い)というなかなかおつなキャッチコピーがあるのですが、こちらの説明は別記事「謎のパスタ、その名は「手巻き」」に書いたので、読んでね!
ちなみに、麺の調理法ですが、蒸すのではなく、ゆで麺です。
はやくも怪しいブラジリアン焼きそば。めげずにソースで行ってみます。
ブラジリアン焼きそばソース
写真だとわからんかもしれんが、日本の焼きそばソースと、違うとは言わないけれど、同じとも言えないのですよねー
と、いうのも、ブラジルにおける焼きそばのスタンダードが「あんかけ焼きそば」であるという恐るべき事実があり。
本家日本のあんかけ焼きそば。
というわけで、たしかに焼きそばソースではあるのだが、ソース焼きそばのソースではなく、あんかけの「あん」をイメージした独自開発のソースだったのでした。
というわけで、さっそく調理してみます。
なんて実は調理なんておおがかりなものではなく、沸騰したお湯に上記のKarui麺を入れて、6分くらいかな?アルデンテになったら、水を切ってお皿に盛ります。
その上に、上記のYakissobaソースをかければ、あんかけちっく素焼きそばの出来上がり。
まだちょっと硬かったかな?
というわけで、焼きそばなのにいちども焼かないという、ふしぎな焼きそばなのでした。
なかなかおいしいですよー、中華屋さんの焼きそばとは、はっきり言ってかなりちがうけれど。。。。
◎「おさび醤油」で食べるトロピカルフルーツ
以前の記事で、ブラジリアンわさびすなわち「おさび」について記載しました。
今回は、この「おさび」と醤油でトロピカルフルーツの刺身をいってみます。
なお、トロピカルフルーツいろいろについては、別記事で書きましたので、そちらも見てね!刺身にできるトロピカルフルーツはココヤシとアボガドですが、今回はアボガドを代表選手に選んで進めます。
といって、何の変哲もなく、アボガドの実を切り刻んで、そのまま食べます。
ワサビ作りすぎ。泣きました
アボガドは水分が多いのと、独特の臭みがあるので、多めのワサビで、ちょうどよく中和してあっさり風味になりました。写真のは作りすぎたけど。。。
食通の人で、トロみたいだ!という人もいるようですが、たしかに言われてみればそんなかなーという感じでした。まあ、森のバターというくらい脂肪分がありますからねーでも不飽和脂肪酸といって良質のものであり、ダイエットでも大活躍しているらしい。
そんな日本食ないぞ!アボガドなんて日本にないじゃないか!という人に:沖縄ではちゃんとココヤシやアボガドがありますよー
◎Sushiソースで江戸前だ!
今度は正統の江戸前寿司でいっています。なあんてスーパーの日本食売り場で買ってきた、まあコンビニのお寿司みたいなものですけどねー。アニサキスは大丈夫だろうか?ガクブル!
で、Sushiソースです
オーガニック食品などを揃え、客層も富裕層ちっくな人が多い、意識高い系のスーパーで売っています。
またしてもKaruiブランドでした。
このソースのウリは、すでにワサビがブレンドされた、ワサビ醤油に匹敵するソースだぞ!ということらしい。
確かに、前回ワサビつくりすぎてひどい目にあったので、自動的にブレンドされていればいちばんいいですねー、ということで、さっそく試してみました。
のり巻きに囲まれた四角い区画の中に、かなりなみなみと注ぎ込んでいますが、写真では見えにくいですねー
結論:フツーの醤油と全く変わらず。ぜんぜん辛くなかった。。。。
◎南国の醤油
ブラジルは、アメリカと並んで世界の1,2位を争う大豆生産国であり。みそ、とうふなど、フツーにスーパーで売られており、ブラジル人にも浸透している。
なのに、なぜかココナツ製の醤油を発見?
それこそ戦時中のラバウルかなんかで、補給が途絶えた!しかたなく。。。。。ならわかるのですが、いくらでも安い醤油を売っているスーパーの、その隣に、倍の値段で。。。。というふしぎな醤油です。
たしかに、石鹸でも、その辺で売っているフツーの石鹸と、ホネケーキとか言って恐ろしい高値で売っているのもあり。いわゆる「ホネケーキ醤油」とでもいうべきかもしれん。
資生堂ホネケーキ
醤油ばなれしたまろやかさや香りで、フランス料理にどうぞ、なあんて格調高い醤油なのかも?
というわけで、その「ホネケーキ醤油」で、醤油ラーメンを作ってみました(麺はインスタント、スープはココヤシ醤油と味の素を混ぜただけのテキトーなやつです)。
結論:醤油ちっくなエグみが強烈な、カドの立ちまくりなラーメンになりました。。。。
メーカーさんごめんなさい、こればっかりは、エグみばかりでなく、むりやり合成甘味料を入れたみたいな変に甘い味になってしまい、さすがに醤油とは言えないと判断しました。「ココヤシ醤油(ココナッツアミノ)」という、新しい調味料として理解させていただきます。。。。
◎番外編その1
ブラジリア有数の日本食品店で、日本的なおにぎりを見かけるようになりました。
でも、なぜか説明文は中国語だった?まさか?中国から輸入しているのか?
◎番外編その2
同じ日本食品店で、「Ossonai」という謎の食品を発見
よく見たら、鏡餅でした。Ossonai→お供え、という意味だろう。ほんとは、Ossonae、としてほしかった。。。。
◎番外編その3
日本そのものの味覚も売っていたぞー
みょうが
どうですみなさん!サバンナのど真ん中で、こんな見事なみょうがなんてなかなか見られないですよね。冥加の至り。なんちってはいすみません。
ブラジルに移住してきた一世のおじいさん、そしてその子、その孫が「強く雄々しい 血を継いで」日本の食文化の灯を消すな、とがんばっています。
ブラジル人から見たら、なにそれ?なんのことかもわらないような、みょうが。でも、知っている人から見れば、とても大切なふるさとの味覚が、こうした日本食品店で生き続けています。
写真のみょうがも、栽培はサンパウロかな?文化としては「八重の潮路を越えて」こうしてブラジル高原のど真ん中に息づいているのですよね。。。。
この日本食品店は、他の類似店が店をたたんでいく中、逆に拡張してがんばっています。ブラジリア南部地区の。。。なんて書くとわかっちゃうかもしれん?ぜひ、今後とも、日本の味覚のリファレンスセンターとして発展していってほしいと思っています。
]◎番外編その4
みょうがを知らないブラジル人がどんなものを食べているかというと。。。。
子豚。丸焼きが有名
スーパーの肉売り場で発見。さすがにふだんはここまでいかないけれど、クリスマスから新年へかけてのパーティーとかで需要があるらしい。
◎最後の番外編
上記の焼きそば麺で、なにげにLinguine al Olioみたいにして、粉チーズで食べたら、はっきり言って焼きそばとして食べるよりおいしかったです。焼きそばとしてもそれなりにおいしいですけど。
食の民族融合ですね。ブラジルに住んでいてよかったと思っています。
ではでは。。。
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