短編集:マフラー修理ほか

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◎エンジン音が。。。。

とある吉日。

絶好の飛行日和だねーと、飛行機をハンガーから引っ張り出し。


チェックリスト通り各種点検OK、エンジンスタート、暖機運転、マグネトーチェックなどなどいい感じにこなし。ぐっとブレーキを踏み込んでスロットル全開にしたとき、こころなしか、すかっと抜けたようなかんじで、エンジン音がちょっと高くなり。

なんかいつもに比べうるさいな。でもエンジン計器などすべて問題なしなので、気にせずに離陸しちゃいました。

ぜんぜんいいかんじで飛んでいたのですが、なんかうるさいんですよねースロットルを閉じたときはいいのですが、ちょっとふかすとヴぉろろーみたいになり。

早めに着陸して、マフラーでも見てみるか、とエンジンナセルを覗き込んだら。。。。


排気管がマフラーからすっぽ抜けてました。

 

 


 

 

鬼教官に連絡したら「新しいマフラーを買うより、今のを直した方がよい」ということで、以前ランディングギアを直してもらったお兄ちゃんに連絡。

お兄ちゃんはさっそくマフラーをばらし。

パンチングパイプと言って、無数に穴があいており、ここに排気をくぐらせているパイプがちぎれちゃっていたので、この部分をステンレススチールで作り直すことに。



古いパイプと同じように新しいパイプにパンチングするためマーキング(左)。パンチングされた新しいパイプ(右)

 

 

お兄ちゃんいわく、3000個以上の穴らしい。

ぼくとしては、個数はともかく、純正品と同じ大きさ、同じ間隔で開けているよね?という方が気になったのですが。。。

パンチングパイプを、マフラーの外殻に組み入れ、溶接して完成。


マフラー筒の、左側についている2つの出っ張りが機体側のエンジンベッドにねじ止めされ。筒から出ている4個のたこの口みたいなのが、エンジン各気筒からの排気管と接合する部分です。

 

 


気筒からのエキパイ接続口(たこの口みたいなやつ)の中に、パンチングパイプが見えます。

マフラーとエンジン側からのメインパイプ接続。エンジンもマフラーもエンジンベッド上のゴム(ブッシュ)で振動するため。メインパイプ(エキパイ)とマフラーがわの「たこ口」との接続部でこの振動を吸収できるよう、ばねで連結しています。





完成後の一枚。

 

 

その後、いったん地上でエンジンをまわしてテスト。翌朝そのへんを飛んで、問題なくフィットしていることが確認できました。

 

 

◎一枚の紙

MSN.JPのニュースに「侍ベンチで「便利だ!」と日米納得の”思いやり”が反響拡大「日本では分かりやすい」 (msn.com)」というのがあり。

概要は以下の通り。

「野球のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した日本代表ベンチのたった1枚の”気遣い”に注目が集まっている。球速表示の変換表を発見した米識者が画像を公開。

ベンチに置かれたドリンクキーパー。その側面に1枚の紙が貼られていた。左側には68~104マイルと表記。それぞれの数字の隣には110~167とキロが書かれていた。マイルとキロをすぐに換算できる工夫。米国ではマイルが一般的だが、馴染みのない日本人選手にとって一目で球速変換ができるありがたい表だった。

日本のファンも、 “思いやり”に続々と反応。「日本では、マイルは使わないからねーこういうのあると分かりやすいです」「すごく助かりますね」「これは分かりやすい!」「マイル、キロ換算 これホントいるよねw」「便利だね!」などと納得した様子の声が広がっている。

THE ANSWER編集部」

とのことでした。

その気持ちはよくわかりますよーぼくの軽飛行機にも、コクピットに似たような表を張り付てますからねー


 

 

こちらは、ノット(法定単位)→マイル(速度計の単位)→キロ(ふつーの人が使う単位)、の3段階になっていて、アメリカ生まれの軽飛行機が提示するマイル表示を、管制の素敵女子と交信するときはノット、燃料が持つかな?なんて航法計算するときはキロに変換しています。

あと、アナログの速度計はマイル表示ですが、GPSが表示する対地速度はやっぱりノットなので、対照表で全部ノットにして向かい風、追い風を確認しています。

例えば、GPSで68ノット、速度計で100マイルだったら、対地速度が68ノット→80マイル、速度計は100マイルだから、20マイル→18ノットの向かい風うけちゃってんじゃん、みたいな感じです。

*速度計測のベースはあくまで速度計なので、速度計がマイルである以上、いったんはすべてマイルにしたうえで、改めてノットにして、管制官のお姉さんにすぐ回答できるようにしています。

 

 

◎たかがねじ、されどねじ

似たような話で、軽飛行機のねじの単位があり。

ブラジルは、ヨーロッパふうなので、単位はセンチやミリですが、軽飛行機はアメリカのねじを使っているので、ぜんぶインチです。

結果、ブラジルの工具では軽飛行機の整備ができないので、アメリカの工具を輸入しないと、、、、となってしまうのでした。

といって、オーナであるぼくはせいぜいホイールのねじの閉めぐあいを確認するくらいなので、写真のように、袋ねじ用の工具は中国製のテキトーな奴(インチではある)、そのねじを後から止めているナットは、10番(10センチ)のスパナで代用しちゃってます。



 

 

ときどき閉めぐあいを確認しないと、ねじがはずれて飛んで行っちゃうんですよね。。。

工具の話ついでに。

なんかマイナスドライバーがなくなっちゃったよねーと思っていたら、ひょんなことからかぶと虫のエンジンルームを除いたとき、見事プーリーとエンジン本体(厳密には遮風板)の間でコロコロしていたことに気づき。



 

 

2週間近くこの状態で走っちゃってました。

結局どこにも傷とかつかず、よかったです。めでたしめでたし

 

 

◎ツカノ

ブラジルを代表する鳥に、「ツカノ」というのがおり。

ブラジリアの議員会館で群れを成して行動し、大規模ゼネコンから秘密の献金をうけているかも?という恐ろしい疑惑の種族です。

でも、それは鳥のツカノではなく「ブラジル社会民主党(PSDB)」のことでした。


PSDBのシンボルがツカノです

 

 

今日の記事はこちらのツカノのことではなく。

ブラジルの代表的な鳥にツカノがあり。

熱帯雨林に生息し、和名は「オオハシ」。

なかなか人懐っこく、トロピカルフルーツ大好きないいやつらしい。


Pixabay無料画像

 

 

でも、今日の記事は、やっぱり鳥のツカノではなく。

「ツカノ」という名前のついた飛行機のことなのでした。


新型も売れるか? 攻撃機A-29「スーパーツカノ 」南米生まれのベストセラー 意外過ぎる元々の使い道 | 乗りものニュース (trafficnews.jp)

 

 

さて、スーパーツカノですが、もともとは練習機だったものを襲撃機に改造し。

これもブラジル製の早期警戒機と組んで、南米で唯一といってよい電子戦能力を持っているのでした。


衛星は日本製かも?

 

 

あれ、ブラジルの周りには、ロシアも中国も、北朝鮮も韓国もないよ?

せいぜいアルゼンチンですからねー、パラグアイ海軍もあるけど。


内陸国パラグアイ。でも海軍もあったりして。。。

http://xn--dckd3hkj8lqe.com/%E5%8D%97%E7%B1%B3%E3%83%91%E3%83%A9%E3%82%B0%E3%82%A2%E3%82%A4/

 

 

税金の無駄使いじゃないの?いやいや税収の増加をもくろんでいるのです。

要するに、ブラジルの場合、広大な国土を持てあましており。

アマゾン地域など、レーダーが届かない地域で、麻薬を乗せた小型輸送機が我が物顔に飛びまわっていたのでした。


密林のど真ん中に開かれた不法滑走路

 

 

そこで、密輸ダメ!ゼッタイ!と、早期警戒機が密輸機をレーダーでとらえ。誘導されたツカノがこれをつかまえて、最寄りの空港へ連行する体制を構築し。

でも、空港には警察が待ち構えていて、着陸しようものならパイロットは処刑なので、その辺の空き地が見つかったら強行着陸して、密林へ逃げこむ、という例が多発しています。


強行着陸後、銃撃を受けて炎上するセスナ。かわいそう。。。

 

 


密林を低空飛行するツカノ。

 

 

こんな不時着のできないところを低空飛行なんて、ぼくなら絶対やりませんけどねー

ブラジル空軍も人使いが荒いですねえ。サラリーマンはつらいよ。

ちなみに、ツカノは零戦と大体同じくらいの性能らしく。空中戦が見てみたいなーなんて妄想します。

ははは

ではでは


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