剣道講話「信長、秀吉、家康」と資産形成

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剣道講話「信長、秀吉、家康」と資産形成

剣道では稽古が終わると、みんなで集まって師範格の人が新進の人たちに講話を行い、精神面などの心構えをつたえます。面白おかしくしているので史実と違う面もありますが、ぼくが剣道助教で講話するときに使ったテキストから①まず要約抜粋し、②これって資産形成の秘訣かも?というアプローチで解説してみました。

  1. 「信長、秀吉、家康」

    「鳴かぬなら殺してしまえほととぎす」-信長は時代の先を行く知見、そしてそれを断行する決断力と実行力で戦国自体の趨勢を決した。長篠の三段鉄砲は現在の機関銃集中掃射の発想である。しかし、あまりにマキアベリ―的な態度で人心にかまわなかったため、恐怖と離反を招き、部下に殺されてしまった。

    「鳴かぬなら鳴かせてみようほととぎす」-秀吉は、対照的に人の和、人気者になることが得意で、一夜城、海賊との連合などあっとおどろく新戦法で天下を取った。しかしけれん技の連発で信用がえられず、周りは秀吉を利用しようとする人ばかりになってしまい、秀吉死後は数少ない忠臣の努力にもかかわらず豊臣家は滅亡した。

    「鳴かぬなら鳴くまで待とうほととぎす」-家康は、人質として明日を知れない少年時代、耐え抜いて時期の到来を待った。解放されて今度は信長の気まぐれや武田軍団の襲撃にさらされたが、耐え抜いて時期の到来を待った。秀吉に先を越されて格下にされても、耐え抜いて時期の到来を待った。こうして主なライバルたちが死んで自然消滅するまで耐え抜き、関ヶ原で天下の方が根負けして家康のもとへ転がり込んだ。

  2. ほととぎすと資産。

    信長は血も涙もない投機家(Speculator)
    (Financial1.3)ですね。ウオールストリートの寵児とでも言いましょうか。デイトレードで巨万の富を稼いだり、あるいは落ち目の企業に乗り込んで大リストラを敢行し、職を失った人たちが電車に飛び込んでも全く意に介さずに次々に改革を断行していくとか。ただし、大成功するかあるいは?畳の上では死ねない人とおもいます。。。。

    秀吉はセルフエンプロ―ヤ―とビジネスオーナー(Financial1.3)を行き来する人。アッと驚く「金のなる木」を見つけ出し、仲間や目下のものにお金儲けのシステムをばらまいて成金一直線。名前からして「豊臣」ですからねー、ただし労働から離れられないタイプで、自分が死んじゃうとシステムもつぶれちゃいます。

    さて家康ですが、この人が本物の資本家(Capitalist)(Financial.4)として生き残る人ですね。どんなにいじめられようが鉄の意志で絶対にくじけず、雀の涙からスタートして資産の育成にはげむ。家康の場合、「三河家臣団」がとにかく最大の財産で、身を挺して家康を守り抜くところから始まって、地味に武田なり他家の人材(新たな財産)を吸収してゆき、関ヶ原に至っては敵方の毛利や薩摩まで引き込んでしまいました(小早川さんはいうまでもなし)。家康さんの場合は上の二人と違って自分はじっとしており、「天の時」が天下(経済的自由)を運んでくれるのを待つことができた、ということで「自分は黙っていてもお金がお金を運んできてくれる資産家」の象徴と思います。

*さて、剣道・資産ともに通じるメッセージですが「目標をしっかり持とう。奇想天外な必殺技はない。地道に確実に進歩しよう。絶対にあきらめないで耐え抜こう。天才というか才能は実はなくても何とかなる」です、ははは。


「織田がこね、豊臣がつきし天下餅 座りしままに食うは徳川」

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