*飛行機で墜落した話(ぼくじゃないですよ)を書こうと思ったのですが、ビットコインが大荒れなので、時事ネタに急遽変更。墜落については来週にします。
10月頃からでしょうかねー仮想通貨好きのみなさんがえへへへと喜びはじめ。
いわく
「ビットコインが1年半ぶり高値、DTCC掲載やグレイスケール勝訴で現物ETF承認期待が影響か(あたらしい経済) – Yahoo!ニュース」
「ビットコインは変換点を迎える…2025年に15万ドルになると投資会社が予測 (msn.com)」
確かに、去年の11月にUS$15,720.25だったビットコインが今年の11月6日にはU$S34,670.00すなわち1年間で220%の上昇ですからねー1か月当たり18%の上昇なんてバケモノの投資ほかにないじゃね!暴騰だー!ぎゃはははー!と大喜びしているトレーダー兄ちゃんたちの声が聞こえてきます。
でも、ぼくから言わせれば、そんな金魚のふんみたいなていどの上昇の、どこが暴騰だ!とけいべつのまなこであしらうのでした。
暴騰だー!なんてのは、去年の11月に比べてということであって。
さらに1年前の11月は、US$64,084.00というわけで、こちらを基準にすれば
2021年11月:US$64,084.00→100%
2022年11月:US$15,720.25→25%
2023年11月:US$34,670.00→54%
2021から、2022年にはなんと4分の1へと地獄の大暴落をしてしまい、2023年に至ってもいまだ半値程度にしか回復していないということなのである。
ネットや新聞で「ビットコイン爆発だー!」ともてはやしても、単にメディアにとって都合のいい時間軸でのあだ花のような変動を面白おかしく記事にしただけで、乗せられて大喜びで大人買いしてしまうと、次なる「ブラックスワン」でまたしても「大暴落」、すかんぴんになっちゃうぜーなので、気を付ける必要があります。
ビットコインが生まれたばかりの2010年頃に比べて、現在の価格は約2000万倍になってはいる。
これからまた2000万倍になるというのは非現実的ですが、上記の通り1年で倍だの半分だのなんてのはぜんぜんカッパのへだということがお分かりいただけたと思います。
要するにリスク資産であり、相応の覚悟が必要である。
Pixabay無料画像
さて、どうやってビットコインで儲けるかですが、日々のテクニカル分析もあるが、現状では、ビットコイン含む世界全体のマクロを考慮するのがよいと思います。
ここから先は、ぼくの個人的な考えなので、念のため。
現在、ウクライナ戦争は膠着し、パレスチナも短期的にはがたつくがそれよりも結局アメリカの金利政策が長期的には影響がでかい。コア指標も打ち止め感が強く、金利も据え置きが一定期間(長く)続く、という局面は、ビットコインみたいなちゃらちゃらしたリスクオンのお遊びには不利に見えます(おっとこの辺は三菱のオピニオンリーダー、スイスの小鬼というある達人の影響を受けています。ここから先は個人的見解が強くなります)。
上記から見ればダメダメそうにみえて、しかし、ビットコインのようなパラダイムシフトはいつか金融の表舞台にも影響をもたらすことになり。
ちょっと脱線ですが。。。
むかしむかし、計算と言えばそろばんか、巨大な電子計算機か、という時代に、「カシオミニ」が生まれました。(以下電卓草創期 – 電卓の歴史 – 電卓 – CASIOを参考にしています)。
それまでの計算機というのは、ずっしりと会社の作業机に鎮座し、プロの経理マンとかが複雑な操作法を駆使して、みたいな、要すれば一部の人たちしか知らない、使えないものだった。
https://funse.net/gurucomi/?id=1036317
ところが、カシオミニが発明されると、手のひらサイズでどこでも持ち歩け、そのへんのおにいちゃんがボウリングの点数を計算するとか、万人に操作できるようになった。
http://museum.ipsj.or.jp/heritage/casio_mini.html
ボウリング大会に持っていくなんてお手軽さは画期的で、世紀の大ヒットとなったそうです。
要すれば、どんな重要な発明でも、一部の人たちしか使えないというのではだめで、世界どこでも誰でも、というのが大ヒットの決定的要因なのである。
ビットコインにしても、現在では一部のもの好きしか知らず。その保有にしても、まずは取引会社でウオレットを開き。。。。と、この時点で、読者の皆様はちんぷんかんぷんと思います。
さらに重要なところで「安全性」があります。
何とかウオレットを開いた取引会社も、突然「つぶれました」となったとたんにすべてパーです。コ◎ベースとか、F◎Xとか、どこまで安心してあなたのお金を投資できるでしょうか。得体のしれない仮想通貨の取引所と違って、法定通貨の天下の老舗三菱銀行とかなら、つぶれる可能性はないとは言えないけれど、安心の度合いが違いますよね。。。。。
Pixabay無料画像
ビットコインも、いまいち「機械式計算機」みたいな、ふつーの人から見ればどこか別の星の話、というのから、「カシオミニ」みたいに、だれでもどこでも投資できます、というふうになる時がくる。
その時が、本格的なビットコイン上昇の始まりということになるとの理解です。
ここまで言えば、もうみなさんお分かりと思いますが、その契機となるのが
「アメリカにおける現物ビットコインETFの承認」
ETFですから、得体のしれない取引会社ではなくて、皆さんがご存じの大手金融機関で口座を開設するか、あるいは他にも株とかを取引きしている口座がすでにあれば、そこにビットコイン現物ETFも入れ込むことができる。
実は、カナダやブラジルでは現物ビットコインETFはすでに存在しており。ブラジルではサンタンデル銀行などで現物ETF (HASH11及びQTBC11)を取り扱っています。
厳密には、「サンタンデル銀行」ではなく「サンタンデル証券」ですが、世界有数の金融機関であるサンタンデルの系列であることには変わりはなく。要すれば①「コ◎ンベース」などとは企業体力が違う、そして➁仮想通貨ではない、在来型とでもいうか?の法定通貨による世界経済のけん引を行っている金融機関であり、政府もむげにはできない、そういった機関が、ETF承認によってこぞって参加してくる。
そもそもビットコインETFというのは「ビットコインの値動きを指標に変動する、法定通貨による投資モダリティ」なので、投資家は仮想通貨のウオレットなんて全然持つ必要はなかったのでした。法定通貨の投資ですから。くどいか?
Pixabay無料画像
著名な伝統的金融機関がこぞってETF開設すれば、これら機関のもつ信用力に安心して、多数の個人のみでなく、企業もどんどん投資するようになってきます。
その結果、ETFにすさまじい投資資金の流入が始まります。
さて、サンタンデルなど、ETFの発行元自身は、現物市場で購入したビットコインを信託として証券を発行するため、ビットコインの「一次市場」でも購入需要がうなぎ上りになり、ビットコイン自体の価格も上昇することになり。
結局、単にチャートを見て、「ろうそく足」がどうだからとか、200日平均線がこうだから、というのを超えた、上昇の確かな裏付けを見ることができるのです。
上記から、実は数年前から「米国の現物ETFは本当に承認になるのか?」「承認するなら、それはいつか?」というのが、世界中で大議論になっていました。
ブラックロックのETF申請によって、BTC現物ETFという、「仮想通貨と従来型投資手法がコンバインされた画期的な投資手段」の誕生が夢物語ではないぞ!とみんな納得しだし。来年の1月あたりには米国初の現物ETF承認が当確か?という状況にまで進展しています。
カナダやブラジルとは市場規模が全く違いますからねーアメリカで承認になれば、世界中で同じようなETFが生まれだしたりして、ビットコインが法定通貨経済に取り込まれる、といって怒られるのであれば、共存がなされる、という画期的なパラダイムシフトになると理解します。
Pixabay無料画像
もちろん、認可がなされたから爆発的に上昇、ではなくて、上記のような世界中におけるパラダイムシフト、構造変化によって、ビットコイン投資が限られた一部のグループから世界の経済人口全体に行き渡ることにより、達人の言葉を借りれば「ボディブロー」のように、ぼく自身の言葉でいえば「時間差エフェクト」でじわじわと、そして最後は雪だるまのようにビットコイン価格が上昇していくことを期待して、結びといたします。
(僕はブラジルのETFを平均購買価格R$38で持っています。これがR$200までいけば、売り逃げだあああー!ともくろんでいます)
ではでは
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。