時は戦国。
といって、織田信長がほとんど日本全土を蹂躙しつくした戦国後期。四国だの北陸だの、残る抵抗勢力を秀吉や柴田さんといった手下どもに攻めさせ、自分は京都のお寺でゆうゆうとワタナベジュースを飲んでくつろいでいました。
いっぽう、信長と同盟していた家康は、いっしょに麻雀でもしようよ、と信長に呼ばれて、雀卓なかまの茶屋四郎次郎そして服部半蔵をともない。いひひひ結託して信長から巻き上げてやろうぜ、とはるばる岡崎を出発し、京都のお寺にむかってのこのこと歩いていきました。
大阪あたりで、トイレ休憩だ!
た◎しょんで、ぼくのお◎っこが一番遠くへ飛ぶよ!と競い合っていた3人に、血相を変えて早馬に乗った伝令の武者が駆け込み。
「の、の、のぶなぐあどのが、お寺でうちじにでござりまするー」と叫ぶや否や、ぐええーとその場にはいつくばって4んじまいました。
えええー?のぶなぐあどのがあああ?
戦慄して、ハムスターのように固まる3人。
フリーズするハムスター https://www.youtube.com/watch?v=RE-P3TB8mhc
もちろん、信長なんてどうでもよかったのですが、自分たちの身に絶対絶命の危機が迫っていることに気づいてしまったのです。
ほとんど天下統一じゃ、と油断しきって、軍事力のほとんどを四国だの北陸だのの攻略に送り込んでいた信長。
自分は、ほとんど護衛もなしに、お寺でだべっていたのです。
そこを、普段から信長にいじめられて、てめえぶち56してやる、と憤っていた石田光成さんが襲い掛かって、本当にぶち56してしまい。
お寺は火の海となり、信長さんの残党がその辺にいたらぶち56せ―!と阿鼻叫喚の状況に。
*実は石田さんの犯行じゃないよ。せいぜい実行犯で、黒幕は別にいるよ、という意見もありますが、ここでは通説の通りとします。
そこへ、信長さんのなかよしである家康さんご一行が、麻雀牌をぶらさげて、のこのこ向かっていたのです。
麻雀のルールを知らない素敵女子でも楽しく遊べる「麻雀ソリティア」
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飛んで火にいる夏の虫。
ここで光成の野郎にとらえられたら?
鼻を削ぎ落とされ、手足の関節をぼきぼき折られたうえ、大きなはさみで、あそこをちょきん!
ぎゃあああー!
その前に自分から4ななきゃ!切腹だー!と泣きわめく家康。
でも、服部半蔵と茶屋四郎次郎はすごく冷静で、
「まてまて家康くん。一か八か、光成の野郎の包囲網を突破してやろうじゃないか」
雀卓の友に諭されて、家康もその気になり。
美しい友情の場面に見えますが、実はそうでもなく。
服部くんと四郎次郎くんからみれば、光成のターゲットは家康であり。捕まりそうになっても、「家康はここだー!」と追手の気をそらせば、自分たちは逃げおおせると計算していたのです。
さらには「大暴落時こそ資産1億が生まれる鉄火場だ!」ということをよく知っており。つまり、ラスボスの信長が消されたということは、天下を狙う空白も生まれたということに、目ざとく気が付いていたのでした。
この場合の鉄火場とは、修羅場という意味ですhttps://pouchs.jp/trivia/kYZ1w?page=2
目の前で情けなく泣きわめいている家康ですが、こいつ、なかなかいいじゃん?
家康を天下人に祭り上げれば、自分たちも一緒に所得倍増だぞ!
こうして、家康たちの脱出が始まったのでした。
しかし、はっきり言って状況は絶望的であり。
【刀剣ワールド】忍者の役割 (touken-world.jp)
このルートは、距離にして220キロ、追手に捕まらないためには、これを4日くらいで逃げ切る必要があり。一日55キロですから、「てくしー」としては極限の速さと思います。
今日では、せいぜい1時間半でついちゃう距離ですけどねー
小さな飛行で飛んでいます。
大体時速160キロで飛んでいくと、1.4時間で着く距離です。
言い換えれば、200キロ余を、落ち武者みたいに逃げなければならなかったということである。
ふつーだったら、20キロもいかないうちに、やれ百姓の竹やりだ、と惨殺されてしまうのです。
特に問題は、伊賀の国だった。ここに、恐ろしい山賊が跋扈しており。
多羅尾(たらお)方面の御斎峠(おとぎとうげ)とか、名前からしておどろおどろしい、うっそうたる森林の一本道で、ついに野武士の集団に発見され、襲撃されてしまった!
奮戦あえなく、野武士たちに取り囲まれた家康くん。
野武士の太刀の一閃で、一瞬のうちに家康の首が吹き飛んだ!と思ったら、地面に転がったのは、あれ、丸太じゃん?
坂の上から「わっはっはっはっはー!本物の家康は、ここだ!」
なんと家康が、大笑いしています。
おのれ!槍でひと突きにしてくれる!
見事刺さったと思ったら、やっぱり丸太だ?
今度は坂の下から「わっはっはっはっはー!本物の家康は、ここだ!」
服部半蔵が「変わり身の術」で山賊たちを翻弄していたのです。
変わり身の術。IllustAC無料画像
なんとか御斎峠を突破して、ひといきいれる家康一行。
そこに服部半蔵も追いついてきて、みんなワタナベジュースでなごみました。
服部半蔵
https://www.touken-world.jp/tips/38354/
さて、もう少しで白子湊の海岸だぞ、と頑張っているとき、またしても山賊の集団に囲まれてしまった。
しかも、山賊の頭は、さっき服部半蔵がさんざんダマした奴じゃないか!
さらには、そいつも含めてみんな変なメガネをかけています。
たったの80グラム。LGが超軽量ARグラスで市場に殴り込みそう | ギズモード・ジャパン (gizmodo.jp)
頭目は
「ふふふふ、服部くん。さっきはうまく逃げられたが、今度はだまされないよ。このARグラスをかけていれば、どれが丸太でどれが本物の家康くんなのか一目瞭然なのだ」
ううう、とひるむ服部くん。
そこに、なにげにすっくと立った茶屋四郎次郎。
「枯れ木に花をさかせましょうー」
と、持っていたざるから、みんなに灰を振りまき始めたのです。
あれ、灰かとおもったら、本物のプラチナのつぶじゃん?
山賊どもは、刀なんて捨ててプラチナにかけより
「今度は小判をバラマキましょー」
ヘリコプターのように小判をバラまく茶屋四郎次郎。みんなもう家康なんてどうでもよくなって、小判の争奪を始めたのでした。
「京都的豪商」茶屋四郎次郎
https://www.baike.com/wikiid/5790297138873086632?view_id=8pny4ur0ca400
その隙に抜け出した家康たち。
白子浜の渡し船もすでに茶屋四郎次郎が買収しており。追いついてきた四郎次郎とみんな一緒に対岸の岡崎へ見事帰りついたのでした。
めでたしめでたし。
ここまで読んで、歴史女子とか「本田忠勝はどうした!」などのクレームが来るかもしれません。
でも、いちいち詳しく書いていたら、話がつまらくなっちゃうもーん。ブログオーナーの特権で、好きなように脚色、省略したのでした。
くやしかったら決闘を受け付けます(念のため、女子限定)。
決闘の場所はLa Boutique.
https://www.facebook.com/LaBoutiquePadariaFrancesa/
まじめに考察すると、神君伊賀越えは、戦国時代の趨勢を決する決定的な出来事でした。
ここで家康が打ちとられてしまっていたら、豊臣の天下が続き。
うまく秀頼が継承できていれば、その後中国と大戦争になっていたかもしれませんし、秀頼が失脚していたら、国をまとめることのできる家康という大物がおらず、また国家分裂して、南蛮人に占領されてしまっていたかもしれません。
徳川300年は、伊賀越えで始まったといってもよいと思います。
鎖国というガラパゴス政策により、良くも悪くも特異な文化を築いた日本。その鎖国は、家康が伊賀越えで切り抜けた極限の危機を、二度と起こすまいぞ!というかちんこちんな慎重主義によってもたらされたのかもしれませんね。
ううむ最後はこじつけになってしまった。
織田が付き、豊臣がこねし天下餅、座りしままに食うは徳川
ではでは。。。
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