ぼくはいちおうは日本で生まれましたが、いろいろあってブラジルに漂着し。ピストルの弾丸が飛び交う無頼の荒野に住んでいます。
でも、アメリカにしろフランスにしろ、無頼といった面ではあまり変わらないらしく。
日本だけがなんか別世界だということを痛感しています。
なにが日本を特異にさせたのか?
「武士道」というのがあり。ここでは「葉隠」みたいな強烈なのではなくて、新渡戸稲造による、西洋人でも納得できる、西側の人権主義と合致した「仁智勇」が、日本の民度を一面では世界一に押し上げたものと理解しています。
世のため、人のため働いていても、ロクに給料はもらえないけれど、その分が社会に還元されるなら。。。といったPrinciple(主義)の人たちが圧倒的多数で構成されているので、本当に社会(国)に還元されて、世界有数の先進国になりました。
で終わればめでたしめでたしなんですけどねー
アメリカだのなんだのは、人を押し分けてでも自分の権利を主張し。遠慮なんかしていたらピストルでハチの巣にされて56されてしまうので、相手が撃つ前にこちらが撃つ。
ただ、先に相手にピストルを抜かせて、「正当防衛です」というストーリーをちゃんとつくるという、ちゃっかりしたところもあったりします。
真珠湾なんて、まさにそれですよね。。。
真珠湾攻撃 https://labaq.com/archives/51336662.html
西洋人は「正当防衛で正々堂々と人様をぶち56す」ので、かげもひなたもなくさっぱりですが、日本の場合「表面上は自己犠牲を装いながら、実は後ろから真綿で首を絞めあげる」というのもあり。
要するに「人様をぶち56す」という場面は洋の東西を問わず発生するのですが、日本の場合「私が犠牲になって4に、みんなを救いました」というのが美徳(西洋ではキリスト以外そんなことしないし、したら狂信者扱いされます)で、「自分が生き残るために人様をあやめた」なんていうのは絶対許されないという基調があるので、しかたなく「後ろから真綿で」誰も気づかないように〆てしまい。というか、みんな気づいていますが、だれかが4なないと村全体が餓死だよねーということで、ダメにされた人が「間引かれる(〆られる)」のを、皆見て見ぬふりをするのでした。
https://www.cineplayers.com/filmes/fomos-os-sacrificados
「犠牲になれというのが命令であれば、犠牲になるのが軍人だ」
とかいって、西洋人でも、命令によって「犠牲」になることもある。
それって「武士道」と真逆じゃん?
そうなのです。日本とは「武士道」と「間引き」が共存する恐ろしい国なのでした。
「間引き」の方法として、昔からやれ「姥捨て山」だの、「海外移住」だの、ついには「特攻」や「シベリア抑留」だのと、どこまでウソか本当か、あるいは考え方によって解釈も違うのでここでは深追いしませんが、要するに、ここまで見事に建前と本音が分離した社会もめずらしいとおもいます。
一方、べつに後ろめたくなく、あっけらかんと「本音」による行動を行使できる場面では、日本人は「建前」の呪縛から解放されて、世界でも類を見ない発明というかノウハウというかを生み出すことがあります。
この記事の目的は、日本人をディスることではなく、日本人が「建前」から逃れてのびのびと開発した知見のすごさについて記録することにあります。
そのすごさを代表するものの一つに「株式取引の知識」があり。
株式市場というのは、皆さんご存じチャートでああだこうだ、と株価の動きを予測するあれのことです。
世界中で投資家が血眼になって画面を追いかけています。
チャートの基本となるのが「キャンドル」
パブリックドメイン
このキャンドルが何度も組み合わさって、キャンドルスティックチャートが構成されます。
http://hiro-fx.com/candlestick-chart
これがさらに発展して、テクニカル分析チャートになっています。
http://www.fx-soken.co.jp/tech/t_050.html
資本主義の象徴と言えるテクニカル分析チャート。
大航海時代から、貿易などで巨額のお金が動くようになり、理にさといヴェネチアの商人から、時が下っては重農主義のフランス、そして産業革命のイギリスで少しづつこうした表示方法やチャートの分析が確立されて、戦後のアメリカ経済覇権により花開いた。。。。
というのとは、実は全然違っていたりします。
ええええ?
だって、キャンドルスティックを発明したのはケインズじゃなかったの?
いやいや、ケインズではないですが、同じくらい頭のいい人がいたんですよ。
その名も「ほんまそうきゅう」
本間宗久と書きます。
日本人です。米商人です。
Wikipoediaでは
「本間 宗久(ほんま そうきゅう〈むねひさ〉、享保9年(1724年[1]) – 享和3年(1803年))は、出羽国庄内藩(現在の山形県酒田市)出身の江戸時代の米商人。酒田人名録では「本間古作」。通称を久作という。酒田・大坂・江戸での米の商いで莫大な富を得たとされる。後に米沢藩の上杉鷹山を補佐した酒田の豪商・本間光丘は甥。大坂・堂島の相場師牛田権三郎と並び称される。」となっています。
「キャンドルスティック」というのはあくまで翻訳で、本当は「ローソク足」というのです。
ほかにも、
◎三尊→ショルダー・ヘッド・ショルダー。最後の肩から、さらに下落するというサイン
https://info.monex.co.jp/technical-analysis/indicators/009.html
◎丸坊主→その名もMARUBOZUと音訳。重要なトレンド開始のサインらしい。
https://www.gaitame.com/beginner/market/technical/candlestick.html
◎同時線→そのままDOJIと音訳。
https://www.gaitame.com/beginner/assets/market/technical/candleStick8.png
◎トンカチ→Hammer
https://www.gaitame.com/beginner/assets/market/technical/candleStick6.png
などなど、日本発(たぶん本間さん創設)のがあり。
フィボナッチとかエリオットとか、西洋の技法もありますが、日本が先発らしい。
ここまで読んで、なんか坊主だの三尊だのと辛気臭い漢字が続出で、急にダサくなったぞ!げんなり。。。という読者がいるかもしれません
確かに、キャンドルだと、
https://store.shopping.yahoo.co.jp/recommendo/b8-candleled.html
こんなおしゃれな雰囲気
これが蝋燭になったとたん
https://xn--vcki1fxhx43muydhn0fs65b.net/archives/4877
ぎゃああー!
そうなる気持ちはわかりますが、おしゃれなテクニカル分析も、実は江戸時代の商人がえげつなく儲けようとしてひねくりだした悪知恵であり。
いじきたない世界中の金貸しの間でブレイクして、今日に至ったというのが実情だった。
ああ無情。めでたくなしめでたくなし。
まあいいじゃないですか。世界に誇る日本の技術ですよね。
「飯は食わねど高ようじ」とやせ我慢している武士のすぐよこで、そんな建前なんてどうでもいいよ~ん!すべては金だああ!ぎゃわわわー!と見さかいなく投機しまくり。大儲けしていた町人の存在が、日本の恐るべき二面性を示していると思います。
ワールドカップでのスタジアム清掃で、世界に民度を示した同じ日本人が、富士山では「ゴミの山」を作るほどにポイ捨てに走り。人間なんてそんなもんさ、こまかいこと言わんと、きにしないきにしなーい!と割り切れない不気味さを感じてしまうのはぼくだけでしょうか。
ひところはタイヤや冷蔵庫まで捨てられていたらしい
一方で、「男には負けるとわかっていても、戦わねばならない時がある」とアメリカ相手に戦争を始めてしまった昭和の日本人も、戦争が終わったとたんころりと態度を変えて鬼畜米英と組み、世界でもまれな経済大国になるなどに至っては、この二面性は、決して悪いことではないと思います。ただ、もうちょっと出し方がマイルドになれば、両極端の二面性に心を病んで過労死、ニート、電車に飛び込む人などが減るのではないかと、勝手に思っています。
ではでは
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