オプション取引:ビットコインの阿鼻叫喚

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阿鼻叫喚シリーズその2。その①はこちらです→マットグロッソに土地を買う
さて、11月に入り、ビットコインが9万ドルを超え。
2022年の11月は1万6千ドルだったビットコインが、2024年の11月で9万ドルということは、2年で5.6倍ですからねー仮想通貨愛好者の界隈では、ふぎゃぎゃぎゃー!と大騒ぎになっています。
個人的には、その程度で騒いでどうする?と思っていますが、残念ながら、ぼくもギャーギャー騒いでいる弱小投資家にまぎれた投資家の屑にすぎず。「株の儲けは我慢料」ではないけれど、ぼくの持っているETFが200レアル、すなわちBTC自体は25万ドルくらいか?まで上昇するのをじっと待っているのでした。
しかし、プロアマかかわらず、本物の投資家は、そんな「ニシンの大群が網にかかるのを待つ」みたいな、あなた任せのやり方ではなく、実はビットコインがどう転ぼうが、がっぽがっぽ儲ける仕掛けを作っているのです。

ニシン漁 ニシン豊漁の浜㊤ 昭和20年代、今は見られない活気<記憶の光景>:北海道新聞デジタル

 

 

今回は、その恐ろしい仕掛けについて説明します。
その名も「オプション取引」
なんてプロの投資家だったら、なあんだそんなののどこが。。。と思うのでしょうが、ぼくのような素人適格投資家から見ると、恐ろしい悪魔の仕掛けであり、このブログを読んでいるみなさんにも有益と思うので書いてみました。

「オプション取引失敗 自殺」でG検索してみてください

 

 

さて。
今回の記事のカギを握る言葉に、以下があります。
プット
コール
ここで、プットを売る、プットを買う、コールを売る、コールを買う、のみでなく、売ったり買ったりの権利を放棄するしないと、無限にややこしくなっていくので、この記事では、あなたが「コールを買って、権利を放棄するしないは市場動向によって決める」とした場合について説明します。
とある吉日、というか11月の20日に、あなたは市場でとある売り手(ハゲタカファンドとか)から、「12月の20日に1BTCを10万ドルで買う権利」を取得したとします。つまり、「買う権利を取得」なので、「コール・オプションを取得」しました。
もちろん、ただで取得できないですよね。というわけで、ハゲタカにオプション料を例えば1万ドル払うことになりました。
というわけで、界隈の言葉を使えば「1万ドルで、12月20日を期限とする10万ドルのコール・オプションを買った」ということになります。

さてさて。
可能性その①:12月20日に、ビットコインは、なんと20万ドルになっていた
この場合は、あなたはとっととオプションの権利を行使し、10万ドルで買ってすぐさま20万ドルで売りさばけば「白手成家(はくしゅせいか・なにもないカラの手から巨額の財産を生み出す)」の大儲けとなるのでした。あわれハゲタカファンド。
可能性その➁:12月20日に、ビットコインは、なんと2万ドルになっていた
この場合は、権利を行使すれば大損ですが、権利は権利であって義務ではないので、すなおに権利を放棄すれば、オプション料1万ドルをハゲタカに取られただけで済むのであった。ハゲタカ大喜び。
ここで、ハゲタカがどうやってあなたからオプション料をかすめ取るかが浮き彫りになるのでした。
でも、①の場合、ハゲタカは大損害じゃないの?いやいやちゃんと損害をヘッジするというか予防するというかの手を打ってあるのですよ。
そもそも、ハゲタカの野郎どもは、その豊富極まりない資金を存分に使って、2022年11月に、1万6千ドルでBTCを買いあさっていたのです。
というわけで、2024年の12月に10万ドルで売れれば、それだけで大儲けなのでした。ははは

死肉をあさるハゲタカ
https://www.istockphoto.com

 

 

もちろん、20万ドルで売れるに越したことないのですが、それ以前に無数の取引で「オプション料」を「脳みその足りない個人投資家」からがぼがぼ吸い上げることにより、相場がどう動こうが恒常的に、一定以上の儲けを生み出しているのです。
ここでのポイントは「12月20日にBTCの価格がいくらになるか」ですが、上記みたいな20万ドルなんてのはまあ夢物語で(ほんとうになるかもしれんが)、ハゲタカの野郎は、ちゃんとまあ8万とか10万とかだろう、とうまく計算しているのです。
したがって、「脳みその足りない個人投資家」がまぐれ当たりでオプション行使しても、ハゲタカは儲けこそすれ自らの腹は痛まない、という勝負しかやらないのであった。ハゲタカ恐れるべし。
一方、それぞれの時期に、どんな金額のオプションが積みあがっているか、というのを知ることができれば、その時期に、だいたい本当にこの金額になるぞ、みたいな「やま」を見つけることができます。
オプション積み上がりを知ることなんてできるの?できますよー
以下、積み上がり状況を示したグラフです。

https://www.youtube.com/watch?v=tN6ML2CThi8

*このグラフの出典動画ですが、恐るべき「悪うせえるすまん」が主催するようつべチャンネルがあるので、必見です。でも、これ以上言うと企業案件になるので、やめます。

 

つまり、12月20日に9万8千ドル、10万7千ドル、11万6千ドル、17万8千ドルといったオプションが積みあがっているということである。実は、ビットコインETFのオプション取引解禁は本当につい最近で、米国時間11月19日にナスダックで開始された。つまり、脳みそが足りないかどうかはともかく、今後個人投資家や機関投資家が、雪崩を打ってBTCETFのオプション取引を開始するということであり、つまりはBTCの供給ショックからいよいよの暴騰が予想されるということである。上記のグラフも、この動きを見越したうえでの数字らしい。市場というのは際限のない欲望によって際限まで計算しつくされた血みどろの修羅場だということなのですねー上記はオプション取引のほんの一部で、ほかにも、例えばプットの売り買いに関する権利だの義務だのと、いよいよ際限が無い魑魅魍魎の世界に入っていくので、ぼくはオプション取引はやらないことにしています。今年(2024年)の初めまで、ビットコイン現物を取引する事実上唯一の方法は暗号資産取引所に口座を開設し、コールドウオレットなどでなにかと安全を確保しようとか、それでも度重なる交換所関連の事件とかで、はっきりいって相当やばいばくちであったものが、ビットコイン現物ETFの登場で金とか大豆と同じようなコモディティに進化し。今回のオプション解禁により、オプションプレミアムに損失限定したり、あるいはレパレッジ効果を狙ったりとか、いよいよ投資家参入の間口が拡大しました(よいこの投資家は、レパレッジは絶対やめましょう)。オプション取引開始で、身代を亡ぼして電車に飛び込む小口投資家も多数生まれていくことでしょう。ただ、おとなしく「ニシンの群れが来襲することを見越して網を張っている」ぼくのような投資家の屑にも、BTCETFのオプション開始で、これまで気づけなかった機会がみえてくることもあるので、それこそ網じゃなかったアンテナを張って常時早期警戒をめざしています。

ニシンだよ!ニシンが来たよ!
石狩挽歌 – 北原ミレイ – YouTube

 

*投資は自己責任で
ではでは

 

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