国民を守らない自衛隊

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まず最初にお断りしますが、これは自衛隊を批判する記事ではありません。

自衛隊という組織に対する国民の認識を見直すために書いています。

なあんて!ものすごく偉そうですが、このブログ(HP)の読者のみなさまだったら、またクズの猫機長が荒んだ記事を書きやがったか、と理解いただけると思います。クズで荒んでいますが、知っておかないとやばいし、左翼の人も右翼の人も、どちらでもないふつーの人も意外と気が付いていない「自衛隊の盲点」について、国民一人一人の生命保全に直結する恐ろしい内容を書いたので、最後までお読みいただけると幸いです。

さて。

皆さん、自衛隊と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。

多くの人が「ああ、災害派遣の人たちだね」と回答するそうです。

警察や消防の人たちでもなかなか入っていけないような瓦礫の山に分け入って、被災者を救助する屈強な人たち、ということですね

https://www.facebook.com/story.php/?story_fbid=644618693066281&id=271719673689520

 

 

自衛隊の一つの本質を物語るエピソードに次のものがあります。わりかし有名で、あ聞いたことある、という人も多いでしょうが、ここでは「自衛隊の感動エピソード – 自衛隊と共に歩む会-隊共会-」から引用します。

以下引用

『旅行先での駐屯地祭で例によって変な団体が来て私はやーな気分。

その集団に向かって一人の女子高生とおぼしき少女が向かっていく。

 

少女「あんたら地元の人間か?」

団体「私達は全国から集まった市民団体で・・・云々」

少女「で、何しにきたんや?」

団体「憲法違反である自衛隊賛美につながる・・・云々」

少女「私は神戸の人間や。はるばる電車のって何しにここまで来たかわかるか?」

団体「・・・・?」

少女「地震で埋もれた家族を助けてくれたのはここの部隊の人や。

寒い中ご飯作ってくれて、風呂も沸かしてくれて

夜は夜で槍持ってパトロールしてくれたのもここの部隊の人や。

私は、その人たちにお礼を言いに来たんや。

あんたらにわかるか?

消防車が来ても通り過ぎるだけの絶望感が。

でもここの人らは歩いて来てくれはったんや・・・・」

 

最初、怒鳴り散らすように話し始めた少女は次第に涙声に変わっていった。

あまりにも印象的だったのではっきり覚えている。

団体は撤退。

彼女は門をくぐった時に守衛さんが彼女に社交辞令の軽い敬礼ではなく直立不動のまま敬礼していた。』

引用おわり。

 

そんな自衛隊でも「日本に軍隊はいらないんだ」と反対する人たちもいます。上の引用にある「変な団体」みたいなのもあれば、戦時中に旧軍(憲兵隊含む)に家族などを踏みにじられて、絶対に再軍備は許さないぞ!という切実な願いの人たちもおり。共産主義者の「暴力装置」という言葉を借りれば「自衛隊は国民を蹂躙する暴力装置になりうる」ことを警戒し、子供たち、孫たちのために阻止しようとしていたのだと理解します。

じっさい、戦災を生き延びた人たちから見て、旧軍は日本国民に対して恐ろしい虐待をおこなった暴力装置でした。

赤紙で有無を言わさず召集され、兵営にぶち込まれた子供たち。待っていたのは往復ビンタ。「蝉」「自転車」「犬」等の私的制裁が横行し、戦地に行けば便衣隊(スパイ)の殺害(処刑)。挑発と称して現地の民家に分け入り食糧や財物をぶんどり。

私的制裁がどんなものだったか詳しくは書きませんが、例えば「犬」については、

「貴様今日は犬の真似をして各班を廻ってこい(地獄の初年兵体験記 – 諫早市)」ということなのですが、それでも「叩かれるより余程ましである。第一に他の班を四つばいで廻っても日頃皆されているから恥ずかしくはない。第二に他班の者だからしごく事はない。従ってワンワンと楽しそうに数班を廻る。他班の者の同情も笑いもない。日常茶飯事である。(地獄の初年兵体験記 – 諫早市)」

紙芝居「私的制裁の撲滅」の一場面=奈良県大淀町教委提供

スリッパ構える古年兵 軍隊での「いじめ」、遺した兵士 [奈良県]:朝日新聞

 

 

その旧軍が日本の実権を乗っ取り、全世界相手に大戦争をおっぱじめた挙句に日本中を戦火で焼き尽くして無条件降伏の滅亡に導いたことを、当時の人たちは身をもって知っており。

そういった人たちが再軍備反対だ!というのは真剣に受けとめる必要があると考えます。

終戦後、進駐軍はその点を十分真剣に受け止め。旧軍幹部は公職に就かせないなど、旧軍が再建しないよう予防措置をとってきましたが、朝鮮動乱などで同盟国の軍隊が必要になってくると、日本政府に「旧軍ではない国防組織」の設立を命じた、と言って悪ければ日本政府と合意した。

それが警察予備隊、保安隊と進んで自衛隊になったということである。

警察予備隊の帽章。「旧軍にはなるまい」の決意が、鳩の紋章に表れています。

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/t1137839582

 

 

こう書くと、今度は軍国主義者から「世界に例を見ない精強な旧軍を再建しないために占領軍は再軍備を許さなかったんだ」と自画自賛が飛んでくると思いますが、残念ながら旧軍はアメリカからみてそれほど精強でもなく。必要とあれば広島だけではなく日本の主要都市をいくらでも灰燼に帰すことができた(原爆、通常爆弾併用)ので、こうした右翼の指摘は的外れだと言わざるを得ず。

アメリカがいやがったのは、人権を蹂躙し、人間を単なる殺戮のための「日本兵という獰猛な家畜」に洗脳し、それがふつーという異常な精神状態に導く組織が再生してしまうということだったのだと理解します。

アメリカにとって、確かに日本兵は脅威だった。

万歳突撃、玉砕、特攻と、もう勝負は決まっており降伏してくれればその時点で日米双方の若者の命が助かるものを、「一億総特攻だ!」と、日本国民全員を肉盾に仕立てて、敵味方問わずの命を奪い去ろうとする挙に及んできた以上、日本人は、人間の尊厳(生存権)を踏みにじる害獣であると判断し、人間でない相手には人でない対応で駆除するしかない、と原爆の使用を正当化してしまったのだと理解します。いかなる場合も正当化できはしないですが。

戦後、日本はアメリカに助けてもらって、旧軍という暴力装置ではなく、自衛隊という、国際的に見ればふつーの軍隊を設立することに成功した。

保安隊。雑誌「雄鶏通信」より

https://jaa2100.org/entry/detail/050596.html

 

 

この結果、天皇の軍隊であった旧軍とは違い、自衛隊は国民の生命を第一に守る組織になりました―――とは、残念ながらなっておらず。

「自衛隊の使命の第一は、日本の平和と独立を維持すること(防衛省サイト)」であり、国民の生命や安全は事実上「二番目以降」なのでした。ははは

具体的にどういうことが起きるか。例え話ですが考察します。

黒電話頭の野郎が、日本に向けて2発のミサイルを撃ってきた。しかし日本にはこのうち1発しか撃ち落とす能力がなかったとします。

これらは超ピンポイント命中能力を持つ最新ミサイルで、一つは札幌の病院、一つは東京の自衛隊司令部に向かっていたとします。

当然ながら、自衛隊は司令部に飛んでくる方を撃ち落とし。病院にはミサイルが命中して地獄絵図の修羅場になりますが、一方で自衛隊は指揮中枢を保全して「日本の独立維持」には成功するのでした。

もちろん、現代の西側諸国のマインドを持った防衛組織なので、好んで民間人をおとりに使ったりとかはしないでしょうが、しかし任務遂行の上では、民間人が生きようが死のうが関知できない、というのが実情であり。

有事において、自衛隊に「国民の命を最優先で保護しろ―!」というのが間違っているのです。

これは自衛隊のみではなく、西欧やアメリカの軍隊でもみな同じです。

国民の命を最優先にするのは警察なんですよね。

例えば銀行強盗がかよわい少女を盾に銀行に立てこもったとします。

警察は、たとえ強盗を取り逃したとしても、人質すなわち少女を無事に保護することを優先します。

ただの強盗だったら自衛隊の出番はなし。しかし、そいつが実はロシアのスパイで、市ヶ谷に核弾頭を落とす発射ボタンを持っていたとすれば、自衛隊は、その野郎がボタンを押す前に、少女もろとも機関銃でハチの巣にしてぶち56すしかなくなる。自衛隊の任務は、日本全体の安全を守ることであって、少女単体の安全は関知できない、というのが実情なのである。

ウクライナの悪夢が日本で起こったら?自衛隊と共に銃を持って戦う、という気がない人は、ともかく戦闘が起きている場所からとっとと逃げることである。戦闘が収まってから戻ってくればよい。ロシアに占領されていたら、ひっ捕られてシベリア送りになるかもしれないけど。

自衛隊が国民の安否を心配しないで済むよう国民の方も配慮が必要だということなのですね。これが分かったうえで、日本国民は自衛隊を使いこなす必要があると理解します。

再び日本が戦火に巻き込まれませんように。

市民が自国軍の砲火の巻き添えになった例。

漢江人道橋爆破事件(朝鮮動乱)

People climb and crawl over destroyed bridge across the Taedong River as they flee south to escape incoming chinese troops. Pyongyang, North Korea, 4.12.1950. Photo by Mark Desfor. [990×1197]

 

 

ではでは

 

 

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