紫微斗数と飛行機④
これまで、
について書いたので、それらも見てね!
封神演義、という神話があり。
殷王朝が倒れて周王朝が生まれるまでの壮大なストーリーを、楽しい物語の形で綴っています。両王朝の英雄たちを紫微、貪狼、巨門、廉貞、武曲、破軍、天府、天梁、天機、天同、天相、七殺、太陽、太陰の14星になぞらえて、それらの星の性格や、生年月日にこれらの星たちが夜空のどこにいたかで、恋愛とか仕事とかの運勢を占うことができます。
風神演義。左が殷陣営。右が周陣営。https://kknews.cc/zh-hk/history/l2b8242.html
ランダムに、特徴的な星たちについて記載してみます。
◎廉貞星:「泥まみれのファイター」
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さて、この星はどう読むのでしょうか。「れんちょう」「れんじょう」と、いろいろあるのですが、「れんてい」が正しい、のではなく。
中国語ですから。「Lián zhēn」だそうです。
ははは
廉貞星の性格は
「清廉潔白で、正義感にあふれる」一方で「狡猾で、損得勘定にさとい」
ううむ?
「公平で、志が高い」一方で「自分の思い入れが強く、その日暮らし」
なんか相反する性格が同居してるじゃん!
これは、廉貞星のモデルとなった人物が置かれた複雑な状況に由来していた。
その人物とは「費仲」
「悪の魔神」紂王の側近で、Wikipediaでは「奸臣。紂王の側近であることをいいことに諸侯から贈り物をうけていた。紂王に妲己を勧め。紂王に気に入られた妲己にとり入る」などなど、どうしようもないクソ野郎のように書かれてしまっていますが、実際は、気難しい紂王をあやしつつ、並みいる殷の大臣たちと対等に渡り合ううえで、妲己つまり女性という最終兵器を投入したり、わいろだのなんだのでバランスをとったりと、その日その日を、なんとか、平均台の上でおっとっと、みたいに奮戦。最後は武曲(周の武王)との決戦となる大合戦で大雪の中に凍死と、なかなか壮烈だったりします。
ほかの星たちに比べて目立つところというと
物怖じしない、チャレンジ精神旺盛
アクが強め
というのがあるらしい。
となれば、「廉貞星みたいな飛行機」とは。。。
P40
https://www.wallpaperflare.com/search?wallpaper=curtiss+p+40+warhawk
これだとおもいます。
まず、シャークノーズ。
アメリカかぶれした航空自衛隊は別として、日本機ではぜったいありえないお絵かき。
アメリカかぶれの例 https://trafficnews.jp/post/85694
と思ったら、戦中の日本機でもありました
*もちろん合成のオオウソです。(元ネタはhttps://twitter.com/keroro2gunsou/status/1439469180646924291)
まじめに信じないでくださいね。。。。
アクの強いシャークノーズを持ったP40は、サメの口をお絵描きできるほどぶきっちょなアゴがせっかくの液冷エンジンの利点(こちらの記事をご覧ください→冷却器)をだいなしにしてしまい。
日本やドイツの戦闘機に、タコ殴りにボコられてしまいました。
Martin Caidin著「極東上空の虐殺」
しかし、バッファローやP35など、同世代の第一線機が壊滅するなか、P40は劣勢ながらも零戦や隼と勇戦し。
中国戦線では、早くから日本機の弱点を見抜いていたシェンノートによる一撃離脱によって、互角に戦いました。(隼乗りの回顧で、「P51よりP40の方が強敵だった」というのさえある)
どんな強敵相手でも、物おじしないチャレンジャーとして、F6FやP47といったゲームチェンジャーが表れるまで、出ると負け、ボロボロになりながら前線を維持しました。
制空戦闘機としての役割は新鋭機と交替しても、退役はせず。
今度は「戦闘爆撃機」として、連合軍の勝利に重要な貢献をした。
「戦闘爆撃機」というのはアメリカならでは(英国もタイフーンとかがある)の使い方であり。
零戦に駆逐されたP35
http://www.fiddlersgreen.net/models/aircraft/Seversky-P35.html
バッファロー。開戦劈頭は97戦などと互角にやりあったらしい。
P40はじめアメリカの戦闘機は、零戦と巴戦はできず、戦闘機としては鈍重でも、大量の爆弾を抱えて敵地上軍にばらまき、大損害を与えるという方向で大活躍した。
みなさんご存じの通り、機体も頑丈で防弾もしっかりしているので、ドイツのスツーカもびっくりの強行爆撃ができ。
敵戦闘機と遭遇しても、もともと戦闘機なので、何とかシザーズ(回避運動)で雲の間に逃げ込み。
第二次大戦の連合軍勝利に貢献した三大武器が「DC3、バズーカ砲にジープ」とされていますが、その次に来るくらいの活躍をした。
打たれても打たれても立ち上がり、ボコボコのパンチドランカーのようになりながらも前線を支え続けた姿は、ぶきっちょな「アゴだし」スタイルとも相まって、P51を凌ぐほどに敬愛される「アメリカ人の心の名機」として、現在に至るまでエアショーなどで多数が参加し、喝采を浴びています。
◎貪狼星:「傾城の悪魔、魔性の妖(あやかし)。その名は女」
贪狼星是什么意思_贪狼星代表什么_神巴巴测试网 (shen88.cn)
こちらは読み方かんたんですねー。「どんろうせい」
妲己です。
絶世の美女。費仲と結託して紂王を操縦し。最後は殷を滅亡させてしまいました。
世界を破滅に陥れる最凶の悪女。峰不二子の原型である。
あれ、峰不二子って、悪女だったっけ?
欲望のかたまり。ひとたらし。好奇心旺盛。遊びや楽しいことが大好き。
なんとなく、ネコみたいですねえ。
というとグラマンの猫シリーズ(F4F,F6F,F8F)を連想しがちですが、いずれもあまり美しくない、というか、はっきり言ってぶさいくだし。。。
そんな貪狼星を象徴する飛行機は。。。
デハビランドDH88・コメート
ttps://www.amazon.co.jp/KPモデル-デ・ハビランド-DH-88-マックロバートソン・エアレース-KPM0099/dp/B0BYJBRTLX
この飛行機を選んだ理由は、単に美しい!からです。
ははは
イギリスも面白い飛行機をいっぱい作っており、
世界一醜い飛行機、なんてかわいそうな称号をもらってしまったフェアリー・ガネットとか
https://ameblo.jp/hihiihi-ho/entry-12567328244.html
なぞとしか思えない思想の設計による怪機がうじゃうじゃ生産されたのでした。
そんなイギリスでも、時にだれもまねできないような名機を生み出し。
その一つにデハビランドDH98「モスキート」があります。
「蚊」なんて名前をつけなければよかったのに。。。
全木製のやっぱりスタイリッシュな飛行機だったのでした。
https://tamiyashop.jp/shop/g/g61066/
ところで、美しい飛行機、というとやぱりこれだね!というのに
デハビランドDH89ドラゴンラピード
があり。
https://www.mailexperiences.co.uk/de-havilland-dragon-rapide-flight-over-london
マニアだったら、とても複葉機とは思えない、つばさと胴体をつなぐきれいなフィレットや、シンプルで流麗な主脚カバーなど、洗練されつくした、まるで現代のAI技術を駆使したようなデザインに、うなってしまうと思います。パイロット目線で見ると、操縦席周りの風防が、直線と曲線が見事に調和して、ほれぼれと見とれてしまうのです。
きっとこの飛行機はとても視界がよくて、操縦が楽しいんだろうなーと想像してしまいます。
こういった魔性の美しさを持つ飛行機、いいなと思います。
あまり魔性が感じられないのが、ホンダジェット。
http://tokyoexpress.info/ 2020/12/16/パイロットの視点から見たホンダジェットの特徴/
まるで視界をふさごうとしているかのようなぶっといピラーに遮られたコクピット
http://tokyoexpress.info/ 2020/12/16/パイロットの視点から見たホンダジェットの特徴/
二重アゴのカモノハシか?スプーンをつぶしたような機首
http://tokyoexpress.info/ 2020/12/16/パイロットの視点から見たホンダジェットの特徴/
革新的と言いながら、T字尾翼はこれまでのビジネスジェットからそのまま継承し、ディープストールの危険も引きついでしまった、パイロット泣かせのコンフィギュレーション。
https://blog2.hisway306.jp/鈴鹿サーキット上空を舞うホンダジェットは美し
そして、とどめは、これも在来のビジネスジェットとおなじく、翼と胴体の接合部に、みにくい、巨大なでっぱりができてしまったこと。
https://blog2.hisway306.jp/鈴鹿サーキット上空を舞うホンダジェットは美し
確かに、燃料、主脚、荷物とか考えると、出っ張ることはわかるけれど、ここまででかいと、空気抵抗でまくりじゃね?とか疑ってしまいます。
この機体形状は、与圧の都合によるものと「カモノハシ形状の機首」や機首直後の下部胴体のくびれによって、空気抵抗を減らす画期的な形状になっているらしいのですが、納得できる情報が見当たりませんでした。誰か知っている人がいたら、教えていただけると幸いです。
日本の飛行機をディスるつもりはないんですけど。。。。でも、ドラゴンラピードの魔力に比べると、つい。。。
3000字を越えました。ではでは
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