ビットコイン阿鼻叫喚:マットグロッソについて

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2024年6月24日時点で、ビットコインが61,000ドル付近で推移しています。

今年初めの1月10日に現物ETFが承認されて、1月3日には42,844ドルだったビットコインは、3月13日には73,135ドルに上昇。このままいけば、いよいよ7月には90,000ドル、2024年中には150,000ドルへの上昇を開始か?とみんな大喜びで期待していたのですが。。。。

5月から6月に大暴落してしまいました。

 

一時は58,265ドル(5月1日)と、20%の暴落。

その後いったん持ち直しましたが、6月末現在で再び60,000ドル台に下がってしまいました。

世のコメンテーターとかは「わあああーダブルトップだもうだめだ落ちる一方だああー!」などと大騒ぎしています。

ビットコインチャートがダブルトップを形成。5万ドルまで下落する可能性も:テクニカル分析 | CoinDesk JAPAN(コインデスク・ジャパン)

 

 

現物ETF承認という未曽有の大革命で、順風満帆のはずのビットコインに何が起こったのか?

いろいろ指摘されており。

◎マウントゴックス。2014年の不正流出事件での被害85万BTC、金額にすれば470億円だの500億円だのについて、ついに債権者への返済が始まった。このことで、すさまじい数のビットコインが売りに出され、というか大量売りの懸念で暴落の引き金になった。

◎ドイツ政府が30億ドル分のビットコインを「オンライン海賊版グループ」から押収し、この販売を始めた

◎ドル円が160円を更新して上昇。ドル高でビットコインからの逃避が始まった

◎CPIや雇用指数などアメリカの主要経済指標が根強いインフレ圧力を示し、金利を下げることができない。リスクオフが今後も長期間継続する

などなど。

個人的には、リスクオフの話以外はどれもポイント的(一時的)な理由で、恐れるに足らずなのですが、世のユーチューバーとかでは「このままベアマーケット入りになるぞ」なんてのも複数おり。「こんなことをいう私は嫌いになっても、ビットコインのことは嫌いにならないで」なんて、どこかで聞いたことのあることをいうお姉ちゃんもいたりして。

お姉ちゃんの動画 https://www.youtube.com/watch?v=gAk1RuDldPs

 

 

W杯ブラジル対クロアチア「審判のことは嫌いになっても、日本のことは嫌いにならないで」W杯開幕戦、西村主審は誤審をしたのか?“大会第1戦”の意味とクロアチア監督が批判した理由 | フットボールチャンネル (footballchannel.jp)

 

 

そもそも、今回の「暴落」なんてへでもないよーん。

確かに6月だのは上記の通り20%の下落をきたしはした。

 

 

 

でも、2022年の16,452ドル(11月25日)に比べれば、なんと364%上昇していたのでした。ははは

 

 

というわけで、たかだか5月だの6月だのの推移だけで「ビットコインはもう終わりだー」とわめくのは早計だということである。

今後ビットコインはどうなるのか?

現在、どんなことが起きているのかというと

◎政府だの企業だのの大希望投資家(つまりクジラ)がこの数日というか数週間というかビットコインを売っている。

◎トランプはビットコイン支持を鮮明にしつつあり、バイデンもビットコインをむげには否定できない状況に陥りつつある(ビットコイン、いよいよ明日が本番、ドイツに続き米国も売却か? | 楽天ウォレット (rakuten-wallet.co.jp))。要すればビットコインが米大統領選を左右するイシューというか、米国経済(世界経済)を左右するコモディティになっているということである。

◎イーサリアムの現物ETHが7月初めにも最終承認の希望あり。

◎大規模金融機関がその商品ポートフォリオにビットコインを組み込むのはまだまだこれから。このブログの読者のみなさんがゆうちょに貯金するときに、窓口のおねえさんに「ビットコイン銘柄も組み込んだ債権に投資してみませんか」なんていわれる日が遠からずやってくるということである→うそですが、三菱UFJだの三井住友だのりそなだので、ポートフォリオの一部をビットコインETFにしましょう、という日は意外に早くやってくるかもしれん。アメリカのメガバンクでは実現間近と思います。

上記総合して、ビットコインが今日明日に60,000ドルから300,000ドルに上昇なるかというとそれは難しいし、上記のようつべお姉さんの言う通り、実はベアマーケットが始まってしまい30,000ドルに落ちてしまいました、という可能性も実はあったりするのですが、ぼくの見立てとしては、そう遠くない将来に200,000ドルくらいまではいくじゃね?と思います。

この記事を書いていて思うのが「マットグロッソに土地を買う」というお話です。

このお話は「浪曲笠戸丸」(Vol.171 「浪曲 笠戸丸&平野運平」 (ブラジル日和 : 2014年ゲスト・アーカイブ) (100nen.com.br))の中に出てきます。

笠戸丸。https://www.ndl.go.jp/brasil/data/R/G004/G004-0002r.html

 

 

なにわぶしです。

一昔前のホームドラマみたいなもので、三味線を弾きながら、浪曲師が語るなみだの物語に、聴衆もみんな涙して聞き入ったそうである。ぼくはラジオ版をPCで聞いたことしかないのですが、はっきりいって、へんなNHKの朝ドラとかよりよっぽどましかもしれん。

だって、日本の朝ドラとか、物語の半分は「よろしくお願いします」「ありがとうございます」「すみません」とご挨拶やぺこぺこしてる場面ばっかりで、見ているこっちも恐縮して首の筋が突っ張っちゃうんですよねー

「おひきとりくださいませ」

ぺこぺこしていないのもある。朝ドラじゃないけどhttps://www.youtube.com/watch?v=T_4cK1L89E8

 

 

マットグロッソというのは、ブラジルの内陸で、だれも到達することのできない秘境であり、熱帯病や寄生虫、猛獣が徘徊する恐ろしい瘴癘地であり、警察に追われた猟奇犯罪者とかが最後に逃げ込むような場所とされていました。

笠戸丸移民当時から戦後くらいまでは、移民の親子の間でこんな会話がささやかれていたものである。

息子から父へ「パパイ、こんなオンサが出るようなマッタに土地を買って、とてもファゼンダなんかできやしないよ」

現代国語に翻訳すると「お父さん、こんなピューマが出るような密林に土地を買って、とても農場なんかできやしないよ」

ところが、こんにちのマットグロッソ州は、ブラジルでも有数の農地面積を持ち、世界屈指の大豆生産地帯であるとともにブラジル最大の牧畜(放牧)地域となりました。

マットグロッソ州における大豆の収穫

http://www.agenciabrasil.gov.br/media/imagens/2009/03/28/1142RP2792.jpg/view

 

 

じっさい、みんな怖がって近寄りもしなかったマットグロッソの密林を、現在から見ればですが二束三文という価格で買った日本人移民その子孫が、現在は大農場のオーナーとして活躍しているというケースがいっぱいあるのです。

もちろん、その経過で伐採や栽培の試行錯誤、疫病などによる阿鼻叫喚の地獄も体験し、それを乗り越えたからこその成功です。

 

いま、ビットコインがこの阿鼻叫喚のフェイズに入っていると思うのです。

といって、ビットコインなんてコンピュータのボタンをぽちるだけですからねーマットグロッソに比べどれだけましか。

でも、阿鼻叫喚は阿鼻叫喚です。ぼくやみなさんのような戦後のもやしっ子にとっては、十分すぎるほど人生を狂わす危険を持っているということは覚悟した方がよいと思います。

マットグロッソに狂気の土地購入をした人が、大富豪となるまでには親子2代はかかったようです。

ビットコインはどのくらい大化けまでに時間がかかるか?確実な予測は立てられませんが、ふつーの人の資産構築に重要なキャピタルゲインをもたらすには、例えば2025年の10月までが一つの山場かな、とか思ったりしています。

最後に、投資は自己責任ですので、念のため申し添えます。

ではでは

 

 

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